2013/07/26
オオハナウドの実を食すキアゲハの幼虫
2013年6月中旬
用水路沿いの土手に背高く生い茂ったオオハナウドの群落でキアゲハ(Papilio machaon)の幼虫をあちこちに見つけました。
丸々と太っていて老熟幼虫のようです。
オオハナウドの白い花は咲き終わって緑色の実がなっています。
幼虫が葉ではなくその実を摂食しているシーンが撮れました。
キアゲハ幼虫の食草はセリ科植物ですが、実も食べるとは知りませんでした。
葉よりも栄養価が高いのでしょうか。
3匹採集して持ち帰り、飼育してみます。
(全て終齢幼虫だったことが判明します。)
つづく→「オオハナウドの葉を蚕食するキアゲハ終齢幼虫【微速度撮影】」
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チョウ・ガ(鱗翅目),
食事
2013/07/25
ナワシロイチゴに訪花するクマバチ♀
2013年6月中旬
川の堤防に生い茂った木苺の群落でキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が花から花へ忙しなく飛び回っていました。
花に脚をかけて止まっている間も羽ばたきはほとんど休みません。
後脚の花粉籠は空で、吸蜜に専念しているようです。
クマバチは盗蜜癖があることで知られますが、この浅い花に対して盗蜜の必要は無いようで、正当訪花でした。
キイチゴ類には疎いのですが、この赤紫色の花はナワシロイチゴでしょうか?
一ヶ月後に再訪して赤く熟した実も確認しました。
味見すると酸味の強いキイチゴでした。
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
羽繕い中のアオサギを追い払うハシボソガラス【野鳥:烏鷺の争い】
2013年6月中旬
川沿いの建物の屋根にアオサギ(Ardea cinerea)が止まっています。
アオサギは川の堰堤に着水して採食したいようですが、横の堤防に私が立って撮影しているため警戒してなかなか下りて来ません。
仕方なくアオサギは屋根の上で川を見下ろしながら念入りに羽繕いをしています。
飛び立って川の上を旋回しては元の屋根に戻る、という偵察飛行を何度も繰り返しています(関連記事はこちら)。
そこへ左手からハシボソガラス(Corvus corone)が登場。
映像では遠近感が分かり難いのですが、屋根の上でアオサギは奥に、カラスは手前に居ます。
羽繕いしているアオサギの目の前をカラスがピョンピョン跳んで通り過ぎます。
目障りなカラスを嫌ったのか、アオサギが急に飛び立ちました。
川の上空を旋回すると再び屋根に戻りました。
トラブルを避けてせっかく離れたのに、カラスは許してくれません。
またもや左手から屋根の上を歩いてハシボソガラスが再登場。
横歩きで挑発するようにアオサギに接近します。
体格では圧倒的にアオサギが勝るものの、カラスに怖気付く様子はありません。
遂にカラスが飛び上がってアオサギに空中からアタックを仕掛けました。
直接つついたり蹴ったりすることはなく、威嚇のようなモビング行動(偽攻撃)です。
アオサギは首をすくめるだけで反撃しません。
右手に着陸したカラスは跳ねながらアオサギの眼の前を再度横切りちょっかいをかけます。
カラスのしつこい嫌がらせに堪りかねたアオサギが遂に飛んで逃げました。
引きの絵にすると、いつの間にか屋根にハシボソガラスがもう一羽加勢しに来ていました。
ひょっとすると、近くで営巣してるのかもしれません。
川の水音がうるさくて、この間に鳴き声は聞き取れませんでした。
カラスが天敵の猛禽類に対してモビングを行うのは有名ですが、大型のサギ類にも嫌がらせをして追い払うようです。
関連記事→「ササゴイにモビングするハシボソガラス【野鳥:烏鷺の争い】」
【追記】
中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』という本を読むと、「アオサギを追いかけるブト(ハシブトガラスの群れ:しぐま註)」と題したモビング(擬攻撃)の写真がp103に掲載されていました。
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