2010/12/28

ナミテントウの幼虫




2010年6月中旬

テントウムシの幼虫を発見。
多分ナミテントウHarmonia axyridis)の幼虫だと思います。
葉の縁にたまった朝露を飲んだ?
葉の種名は分かりませんが、表面に白い綿状のものが少し付いています。
アブラムシ由来のワックスかもしれません。
餌となるアブラムシを探し回っているのでしょう。


【追記】
小畑晶子『幸せを運ぶテントウムシ』によると、
 テントウムシは、英語ではladybird beetle(この場合のladyは聖母マリアをさすという)、ドイツ語ではdie Marienkäferとよばれ、ともに「聖母マリアの甲虫」という意味である。 (『虫たちがいて、ぼくがいた:昆虫と甲殻類の行動』第1-3章p31より引用)
ladyの由来をこの本で初めて知ったので、備忘録として残しておきます。

キイロスズメバチ♀の探索飛行




2010年6月中旬

キイロスズメバチ♀(Vespa simillima xanthoptera)が獲物を求めて栗の葉を丹念に見て回っていました。
狩りの瞬間が見れるかと期待したものの空振りでした。

2010/12/27

エビガラスズメ♂(蛾)の飛翔準備運動




2010年10月下旬・気温14℃

エビガラスズメ♂(Agrius convolvuli)が鉄柱に止まっていました。
前翅長45mm。触角の様子から♂と思われます。
「(本種の)成虫は触角や前翅の模様がはっきりしてるのが♂」とのこと。
スズメガの中には刺激すると威嚇のため鳴く蛾がいるらしいので試してみたのですが、これは少し手荒に触れても鳴きませんでした。
そのうち地面に落下してしまいました。
重そうな体で地面を少し歩き、その場で羽ばたきます。
せっかくの機会なので後翅も広げてお見せします。
 


手乗りさせ飛翔シーンを動画に撮ろうと涼しい扇風を手に受けつつ待ち構えたものの、しばらくすると疲れたのか羽ばたく元気が無くなりました。
飛翔前に体温を上げるための準備運動と思われますが、指で胸背に触れてみても飛翔筋はそれほど熱を帯びておらず拍子抜け。
空中に放り投げても飛べずに力なく落ちました。
本種は暗くなってから訪花するらしいので、明るい時間帯は活動性が低いのだろうか。
危機が迫ってもすぐに飛んで逃げられないのは致命的では?
羽化直後だったのだろうか。

【追記】
エビガラスズメは日本にいるスズメガの中で、いちばん長い口をもっている。(『花の虫さがし』p57より)




【追記2】
『花と昆虫の大研究:進化と多様性のひみつをさぐる!』によると、
多くのスズメガの口吻の長さは、体長とおなじか少し長いぐらいですが、エビガラスズメは体長(約4.5cm)の2倍以上で、10cmをこえる口吻をもっています。(中略)
日本ではエビガラスズメの口吻とぴったりあうほど長い花筒をもつ花はありません。なぜ、こんなに長い口吻をもつようになったのでしょう。エビガラスズメの分布は調べてみると、アジアとアフリカの熱帯地方を中心に、ヨーロッパやオーストラリアなどの広い地域です。熱帯地方では距の長いランなどの花をおとずれるようです。こうした地域で長い口吻をもつように進化した後に、日本に分布を広げてきたようです。(p32-33より引用)



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