2015/12/31

隠れ家に糸を張り巡らせるアカオニグモ♀a【蜘蛛:暗視映像】



2015年10月上旬・午後19:24〜19:33

アカオニグモ♀の定点観察#15


枠糸の強化という一仕事を終えて隠れ家(タニウツギ灌木の葉裏)に篭ったアカオニグモ♀(Araneus pinguis)は周囲に不規則網を張り巡らし始めました。
ただし不規則網と思うのは私の観察眼が未熟なだけかもしれません。
長時間の微速度撮影してみれば、寝床になにか規則性や構造が見えてくるのかもしれません。(袋状住居?)
しかしビデオカメラや赤外線投光機のバッテリーが勿体無くて、「また後日撮ればいいや」と思い、長撮りしていません。
隠れ家の下の葉から右下に伸びる糸も光って見えます。
丸々と太った♀ですが、ライトを点灯すると腹背は未だ赤く色づいていません(黄色っぽい)。
次はクモが水平の枠糸(橋糸)から初めの縦糸をY字に張る過程だけでも見届けたかったのですが、隠れ家内で明け方まで寝る(休む)ようです。
とても明け方まで待てず、ビデオのバッテリーも切れたので観察を打ち切り帰りました。

残念ながらこの個体を観察できたのは、この日が最後でした。
辺り一帯が草刈りされてしまったのです。
網の取り壊しや卵嚢作りなど残るテーマの撮影は来季以降の宿題になります。

次回からは少し日にちを遡ります。
話の都合で飛ばしてしまったネタがあるのです。

つづく→#16:アカオニグモ♀a(蜘蛛):垂直円網の失敗作?【暗視映像】



水を飲むキイロスズメバチ♀



2015年9月下旬

林道を歩いていると目の前の地面からキイロスズメバチ♀(Vespa simillima xanthoptera)が飛び立ちました。
丁度そこは沢の水が流れ込み、林道の轍が濡れていました。
私が立ち止まって撮り始めるとその浅い水溜りに蜂が戻って来てくれました。
半開きにした翅を細かく震わせながら吸水しています。
水を飲み終えた蜂が飛び去りました。




2015/12/30

アカオニグモ♀a(蜘蛛)による枠糸強化の仕上げ【暗視映像】


2015年10月上旬・午後19:05〜19:09

アカオニグモ♀の定点観察#14


アカオニグモ♀(Araneus pinguis)が垂直円網を取り壊した後に水平の枠糸を強化する作業の続きです。
左の隠れ家(タニウツギ灌木の葉裏)から水平の枠糸の途中まで来ると斜め下へ引き返し、隠れ家の下に枠糸を張りました。
タニウツギ葉先に戻ると糸を固定しています。
これで左端を支える三角形が出来ました。
吊り橋を強化するトラス構造のようなものでしょうか。(クモ学での正式名称は?)

もしこの水平の糸が橋糸だとすれば、次の工程は橋糸の中央からY字状に最初の縦糸を張ることです。
これをぜひ観察したかったのですが、クモは隠れ家に篭ってしまいました。
造網は深夜から明け方にかけて行うので、それまで休息するのでしょう。


つづく→#15:隠れ家に糸を張り巡らせるアカオニグモ♀a【蜘蛛:暗視映像】


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