2014/07/29

ツルマンネングサの花蜜を吸うヒメシジミ♂



2014年6月中旬

堤防の階段に蔓延るツルマンネングサの群落でヒメシジミ♂(Plebejus argus micrargus)が訪花していました。
翅をほぼ全開にしながら吸蜜しています。
なかなか翅裏を見せてくれずやきもきしますが、飛ぶ気配もないので諦めました。



ヒレハリソウで採餌戦略(正当訪花/穿孔盗蜜)を切り替えるクロマルハナバチ♀



2014年6月上旬

里山の麓に咲いたヒレハリソウ(=コンフリー)の群落でクロマルハナバチ♀(Bombus ignitus)が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷です。
花から花へ忙しなく飛び回り採餌する同一個体を追いかけて見ていると、花筒の外側から根元に穴を開けて吸蜜する穿孔盗蜜から正当訪花へと採餌戦略をスイッチしました!
割合としては正当訪花が多いようです。
前年に観察した個体は同じくコンフリーの花で盗蜜ばかりしていたので、採餌法の違いに面食らいました。
今回の個体は盗蜜の常習犯ではなく初犯なのかな?

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ヒレハリソウの花で盗蜜するクロマルハナバチ♀
「舌が短く盗蜜癖がある」と称されるクロマルハナバチも一筋縄ではいかないようです。
蜂の採餌プログラムには個体差があり学習や確率過程が組み込まれているのでしょうか?

時期的に未だ単独営巣期の創設女王かもしれません。
ワーカーより女王の方が体長も舌長も大きいので、正当訪花でも蜜腺まで舌が届くのでしょう。

なお、タニウツギを訪花する際にも1匹のクロマルハナバチが採餌戦略を切り替えるのを観察しています。

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タニウツギで採餌戦略(正当訪花/穿孔盗蜜)を切り替えるクロマルハナバチ♀



2014/07/28

柳の葉で休むコムラサキ♀



2014年6月中旬

水辺の一帯にびっしり生えた柳(正確な樹種不明)の灌木の林でコムラサキ♀(Apatura metis substituta)が飛び回っていました。
幼虫の食樹である柳に♀が産卵するのかと思いきや、とにかく落ち着きなく飛び回っています。
テリトリーを張っているのかな?
ようやく葉に止まって日光浴する様子を撮りました。

『水辺に生きる不思議なチョウ:世界でも珍しい長野・犀川コムラサキ3つの不思議:ねぐら・テリトリー・1年3世代交代』という本のp78-79によると

・♂は♀に比べ羽化期が数日〜10日くらい早い。
・♂はやや遅れて羽化してきた♀と交尾完了する。
・生息地のヤナギの樹梢を滑るように飛んでいるのは♂である(探雌行動)。
・♀は飛行がゆるやかで、主として産卵のために食樹の周囲、ときには樹林内を飛んでいることが多い。


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