2008年12月中旬
林床の地上約30cmで幼木や切り株の間に横にクモの糸が何本も渡してありました。
とても小さなクモの幼体が何匹も糸を伝って右往左往しています。
黒地に赤い斑紋が目立ちます。
こんな冬に孵化・出嚢するクモがいるとは知りませんでした。
団居(まどい)の解散なのだろうか。
近くに卵嚢は見当たりません。
しばらく観察しても風に乗った有糸飛行(バルーニング)は見られず仕舞い。
巻いた枯葉の中に隠れる幼体が何匹もいました。
闇クモ画像掲示板に問い合せたところ、
コガネグモ科オニグモ類の幼体にも似ているが、ヒメグモ科ヤマトコノハグモ(Enoplognatha caricis)若齢幼体かもしれないと教えて頂きました。
小さ過ぎて科の特徴を示す眼列が分かるような写真をうまく撮れませんでした。
採集すればよかった。
※ あまり真剣に見ると揺れる映像で酔いますのでご注意下さい。
風の吹く野外でのマクロ撮影は苦労します。
一脚を使い、カメラ本体の光学手ぶれ補正の他、動画編集のデジタル処理を駆使して精一杯ぶれを抑えています。
《追記》
雪もすっかり溶けた翌年4月中旬に同じ場所を再訪したら、糸の上に同種と思われる幼体を一匹だけ見つけました。
採集してみたら体長2mm。
小さ過ぎて私のマクロレンズでも眼列の観察は無理でした。
実体顕微鏡が必要です。
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