2025/07/05

山林の湿地帯を夜にうろつき急に逃げるヤチネズミ?【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月上旬

シーン0:6/7・午後13:40・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:6/7・午後13:14・くもり(@0:03〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、野生動物や野鳥が水場として利用する泥水溜りを2台の自動撮影カメラ(旧機種)で見張っています。 

野ネズミ(ノネズミ)の登場シーンを以下にまとめました。 
湿地帯ということでヤチネズミ(Craseomys andersoni)だと嬉しいのですが、私には見分けが付きません。 
ただのアカネズミやヒメネズミかもしれません。 


シーン1:6/7・午後22:20(@0:07〜) 
晩に浅い水溜りの対岸の草むらを1匹のヤチネズミ?がチョロチョロと左へ向かいました。 
餌を探し歩いているのでしょう。


シーン2:6/9・午前0:07(@0:31〜) 
2日後の深夜、対岸右に来ていた野ネズミが監視カメラの起動に気づくと、カメラ目線でフリーズしています。 
突然、左に向かって走り出して草むらに消えました。 
ときどきピョンピョン跳ねながら、全力疾走で必死に逃げています。 
もしかすると、トレイルカメラに怯えたのではなくて、この水場によく現れるフクロウに狩られないように逃走したのではないかと推測しています。 


つづく→

植物の葉を調べて飛び回るトラガ(蛾)

 

2024年5月中旬・午後13:05頃・晴れ 

山麓を抜ける小径を私が歩いていたら、山側の茂みで色鮮やかなトラガ(Chelonomorpha japana japana)が植物の葉から葉へと忙しなく飛び回っていました。 
近縁種のコトラガと迷いましたが、前翅外寄りに大きい白斑が3個、後翅先端に白斑があることから、トラガと確定しました。 
今季初見の個体になります。 

1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:11〜) 
トラガは留まった葉に触角で触れて調べてから、次の植物へと飛び去りました。 
私はトラガの性別の見分け方を知らない(※)のですが、なんとなく産卵前の♀が食餌植物を探索しているように見えました。 
※ トラガの触角に明確な性的二型はないようです。
トラガ幼虫の食餌植物としては、ユリ科のシオデやサルトリイバラが報告されています。 
しかし、今回のトラガ成虫が留まった植物(※ ウワミズザクラとカラハナソウ? ナワシロイチゴ? 自信なし)はどう見てもそれらには当てはまりません。 
もしこのトラガが♂個体だとしたら、落ち着いて休める葉を探しているだけかもしれません。

余談ですが、今回の記事を書くためにChatGPTを使って調べ物をしていたら、トラガの分類がヤガ科から新設されたErebidae科(日本語の科名なし)へと最近移されたことを知りました。 
DNAを解析した分子系統分類学の成果によりヒトリガ科やドクガ科などもErebidae科にまとめられたそうで、恐るべき大変革です。 
今までのヤガ科があまりにも巨大で雑多な分類群だったので、分割・縮小されても仕方がないと素人ながら感じます。 
しかし日本の鱗翅目学会や図鑑はとても保守的でまだ正式に対応しておらず(ヤガ科のまま)、Erebidae科の扱いについて静観・保留しているようです。 
蛾の形態分類は伝統的に成虫♂の生殖器を詳細に検討した結果であり、比較的信頼できると思っていたのですが、それでもDNA解析の結果とは乖離していたことになります。 
つまり種としての生殖隔離を実現する生殖器の形態にも収斂進化(他人の空似)があることになり、蛾類の一ファンに過ぎない私でも大きな衝撃を受けました。

2025/07/04

アナグマの空き巣に昼も夜も訪れ内見を繰り返すホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月上旬

シーン0:5/30・午前10:57・晴れ・気温29℃(@0:00〜) 
シーン0:5/30・午前11:27・晴れ・気温30℃(@0:04〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
 死んだニホンアナグマの旧営巣地(セット)がある平地の二次林をトレイルカメラで見張っています。 

ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の出没したシーンを以下にまとめました。 


シーン1:6/1・午後20:43・気温16℃(@0:07〜) 
左から来たタヌキが林内に入ると、通りすがりに下草に小便でマーキングしました。 
排尿時に左後脚を上げたので、♂と判明。 


シーン2:6/1・午後22:24・気温14℃(@0:22〜) 
巣穴Lを内見すると、身震いしてから左下へ立ち去りました。 


シーン3:6/1・午後22:24・気温15℃(@1:04〜) 
別アングルの監視カメラでも同時に撮れていました。 


シーン4:6/3・午後21:56・気温15℃(@1:45〜) 
2日後の晩にもタヌキが巣穴Lを内見してから、身震いし、痒い体を掻きました。 


シーン5:6/3・午後21:57(@2:29〜) 
つづき。 
巣口Rの匂いを嗅いでから、右へ立ち去りました。 


シーン6:6/5・午後19:32・気温16℃(@2:38〜) 
2日後の晩。 
カメラの起動が遅れ、右へ立ち去るタヌキの尻尾がちらっと写っただけでした。 


シーン7:6/5・午後21:45・気温15℃(@2:45〜) 
約2時間15分後に、タヌキが巣穴Lを内見してから後ろ向きで外に出てくると、左へ向かいました。 


シーン8:6/5・午後21:45・気温13℃(@3:16〜) 
別アングルの監視カメラで続きが撮れていました。 
二次林内の獣道を右へ歩き去るタヌキの後ろ姿が写っています。 


シーン9:6/5・午後22:58・気温13℃(@3:22〜) 
13分後にセットに現れたタヌキは、巣口Rを覗き込んでから、右上奥の林内へ。 


シーン10:6/8・午前4:57・気温11℃(@3:40〜)日の出時刻は午前4:13。 
3日後の日の出後の薄暗い早朝に、獣道を右から来たタヌキが巣穴Lに入りました。 


シーン11:6/8・午前5:00・気温11℃(@3:53〜) 
つづき。
巣穴Lの内見を済ませて外に出てきたタヌキが巣口Lにしばらく佇み、右を凝視しています。 
巣口Rを跨いで、そのまま右へ立ち去りました。 


シーン12:6/8・午後23:54・気温15℃(@4:07〜) 
同じ日の深夜にタヌキが獣道を右から来てセットをうろついています。 


シーン13:6/8・午後23:55・気温17℃(@4:27〜) 
つづきが別アングルの監視カメラで撮れていました。 
巣口Rに座り込んで毛繕いしてから、慎重に巣穴Rに潜り込みました。 
アナグマは不在なのか、それとも「同じ穴の狢(むじな)」の状況なのかな? 


シーン14:6/9・午後20:26・気温19℃(@5:22〜) 
翌日の晩にタヌキが獣道を右から登場。 
巣口Lの匂いを嗅いでから、左へ向かいます。 

6/8にニホンザルが折った落枝が監視カメラの目の前で灌木に引っかかっていて、非常に目障りです。 


シーン15:6/9・午後20:27・気温20℃(@6:05〜) 
つづけてタヌキが迷わず巣穴Rにするりと潜り込みました。 


シーン16:6/9・午後20:29(@6:18〜) 
2分後に別個体のタヌキが獣道を右から左奥へ横切りました。 


シーン17:6/9・午後20:29(@6:27〜) 
おそらく巣穴Rの内見を済ませた個体(シーン15)が、外に出てきたのだと思います。 
巣口Lを覗き込んでから、(パートナーの後を追って)左下手前へ。 


シーン18:6/9・午後20:29・気温19℃(@6:44〜) 
左から来たタヌキがそのまま入巣R。 


【考察】 
ホンドタヌキたちは通りかかる度に、アナグマの空き巣L、Rへの侵入(内見)を頻繁に繰り返しています。 
巣穴Lの方をかなり気にして調べています。
しかし、必ずしも巣穴を乗っ取るための偵察や準備行動とは限りません。 
昨秋のタヌキは、巣穴L、Rにしょっちゅう潜り込んでは穴居性の昆虫(カマドウマなど)を捕食していたのですけど、この時期にはまた別の獲物がいるのかもしれません。 


スギ倒木の周囲で餌を探すカケスとカラ類【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年3月上旬〜中旬 

シーン0:3/3・午後13:22・晴れ(@0:00〜) 
たまたま明るい時間帯にフルカラーで撮れた現場の様子です。 
平地のスギ防風林に散乱する風倒木を自動センサーカメラで監視しています。 


シーン1:3/17・午前11:01(@0:03〜) 
今季は異常な暖冬で、残雪が完全に溶けていました。 
1羽のカケス(Garrulus glandarius)が左奥のエリアでピョンピョン跳んで移動しながら餌を探しています。 


シーン2:3/3・午後13:22・晴れ(@0:28〜) 
別アングルでも監視カメラを設置しています。 
「根曲がり巣穴a」に出入りする野生動物を見張っているのですが、なかなか上手くいきません。 


シーン3:3/7・午前11:50・くもり(@0:32〜) 
シジュウカラ(Parus minor minor)と思しき小鳥が上から下へ素早く飛び降りました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイしても、わずか1コマしか写っていませんでした。 


シーン4:3/9・午前10:59・くもり(@0:38〜) 
コガラ(Poecile montanus)らしき小鳥が上からに斜め下に素早く飛び降りました。 
コマ送りで再生しても、1コマしか写っていません。 

しばらくすると、もう1羽の地味な小鳥が同じルートで飛び降りました。 
ミソサザイ(Troglodytes troglodytes)かな? 


シーン5:3/17・午後13:20・晴れ(@0:57〜) 
奥の林内や水平倒木の奥でカラ類?が餌を探しています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


この地点に設置したトレイルカメラによる動画は以上で終わりです。 
スギ風倒木の根元に掘られた巣穴で越冬する野生動物の正体を突き止めたかったのですけど、トレイルカメラの反応速度が遅いなど色々と技術的に撮影が難しかったです。 
それでも予想外の副産物が色々と撮れたので満足です。

2025/07/03

山中の水溜りに夜な夜な飛来するコウモリ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月上旬〜中旬

シーン0:6/7・午後13:40・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:6/7・午後13:14・くもり(@0:03〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
山林の中に開けた湿地帯があり、野生動物や野鳥が水場として利用する泥水溜りを2台の自動撮影カメラ(旧機種)で見張っています。 

コウモリの登場シーンを以下にまとめました。 


シーン1:6/10・午前0:24(@0:08〜) 
深夜にコウモリが低空で何度も水溜まりの上を旋回しています。 



シーン2:6/12・午後20:44(@0:48〜) 
2日後の晩にもコウモリが飛来しました。 
ときどき水溜りの水面を掠めるように低く飛んでいるのは、その一瞬で泥水を飲んでいるのでしょうか? 
それとも、体を濡らす水浴行動なのかな? 


シーン3:6/12・午後21:25(@1:02〜) 
約40分後にも水場に飛来したコウモリが写りました。 


シーン4:6/12・午後21:26(@1:10〜) 
つづき

シーン5:6/13・午後22:26(@1:17〜) 
翌日の晩にもコウモリが水溜りに飛んできました。 


コウモリの飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:26〜) 
ツバメのように水面スレスレを繰り返し飛んで、夜蛾などの虫を空中で捕食しているのかな? 
山中の別の水場よりも、コウモリの着水頻度が低い気がします。 
一瞬でも着水したら水面に波紋が広がるはずですが、カメラのアングルの問題で波紋が見えにくいだけかもしれません。
水面のアメンボをコウモリが飛びながら一瞬で狩っているのだとしたら、凄すぎます。
この問題を解明するためには、今使っているトレイルカメラの録画フレームレートが25fpsでは低すぎます。
60fpsの暗視動画が撮れる最高機種のトレイルカメラがあるらしいと最近知ったのですけど、高嶺の花です。

ノアザミの花で採餌するオオマルハナバチ創設女王

 

2024年6月上旬・午後16:05頃・晴れ 

水田の農道に沿って咲いたノアザミの群落で オオマルハナバチ♀(Bombus hypocrita)が訪花していました。 
後脚の花粉籠はまだ空荷でしたが、口吻を伸ばして吸蜜して回る蜂の顔に白い花粉が大量に付着しています。 

襟元(胸部前縁)にオオマルハナバチ特有の白帯があるかどうか、ノアザミの白い花粉で汚れているために分かりにくくなっています。 
しかし腹部T2に太い白帯が目立つので、クロマルハナバチではなくオオマルハナバチだろうと判断しました。  
オオマルハナバチとノアザミの組み合わせは初見です。 
この時期は未だぎりぎりワーカー♀が羽化していないはずですし、かなり大型の個体ですから、越冬後の創設女王♀なのでしょう。 

 大まかな傾向として、クロマルハナバチは平地性でオオマルハナバチは山地性と棲み分けています。 
撮影地は平地なのに、オオマルハナバチの創設女王が活動していたのでちょっと意外でした。 
この女王蜂は平地で営巣しているのでしょうか?
花から飛び去った蜂を見失ってしまい、巣の位置を突き止められませんでした。


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2025/07/02

溜め糞場の近くで小便するニホンカモシカ♀【トレイルカメラ】

 



2024年6月上旬〜中旬 

ニホンカモシカ(Capricornis crispus)が山林に残した溜め糞場sr2を自動センサーカメラで見張っています。 


シーン1:6/6・午前4:45・晴れ・気温10℃(@0:00〜)日の出時刻は午前4:14。 
充分に明るくなった早朝に、カモシカが獣道を右から左へノソノソ歩いて横切り、緩斜面を下って行きます。 
周囲でカラスの鳴く声♪ が聞こえます。

カモシカは溜め糞場を素通りしたと思いきや、画面の左端で立ち止まりました。 
臀部しか見えませんが、腰を深く屈めたので♀が排尿したようです。 
もしもカモシカがこの決まった地点で毎回排尿マーキングするのなら、監視カメラの画角をもう少しだけ左に向けるべきかもしれません。 


シーン2:6/13・午前5:22・晴れ・気温18℃(@0:23〜)日の出時刻は午前4:13。 
ちょうど1週間後にも、早朝にカモシカが左から現れました。 
カメラの方をちょっと気にしてから、獣道を左から右へ慎重に横切り、斜面を登って行きます。 
何かに警戒しているような、断続的で慎重な足取りでした。(隠密行動?) 

カモシカの個体識別が出来ていませんが、同一個体が獣道を往復しているのかな? 


※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


田んぼの農道でシマヘビの抜け殻を見つけた!

 

2024年5月下旬・午後15:10頃・晴れ 

水田の間を通る農道の端にヘビの抜け殻を見つけました。 
右の水田は水入れしたばかりですが、左の水田は田植えが完了しています。 
田植え直前の農道に選択性除草剤を撒いたばかりらしく、イネ科の雑草だけ枯れています。 (シロツメクサの葉は青々としたままで枯れてない。) 

茶色に枯れた草に絡みつくように、長い新鮮な脱皮殻が残っています。 
抜け殻の頭部は、右の水田の方を向いていました。
まず巻き尺で抜け殻の全体を採寸すべきでしたね。 
脱皮殻は初めから上半身と下半身に千切れていました。 
動画に撮りながら、脱皮殻に絡みついた枯れ草を慎重に剥がして、ビニール袋に採集しました。 
抜け殻の下に隠れていた雑草も枯れていたことから、おそらくヘビの脱皮より前に除草剤が散布されたと考えられます。 

脱皮中のヘビは無防備です。
こんな農道で明るい昼間に脱皮したら猛禽やカラスなどの天敵に対して目立ってしまいますから、ヘビはおそらく夜に脱皮したのではないでしょうか。

さて、抜け殻からヘビの種類を同定できるでしょうか? 
この辺りでもっとも多い普通種である、アオダイショウ(Elaphe climacophora)またはシマヘビ(Elaphe quadrivirgata)のいずれかだと予想しています。 

参考サイト▶ 
・[今日の観察]ヘビの完全な抜け殻 by いきもの通信 Vol. 186


採集した抜け殻の標本を調べてみると、伸ばした長さが約140cm(前+後=50+90=140)、体鱗列数が19、腹板数が196(88+108=196)だったのでシマヘビの成体だろうと判明しました。
数えているうちに分からなくなるので、油性マジックで鱗に印を付けながら、カウンターを使ってカチカチと数えました。
腹板は尻尾の先まで数えるのではなく、頭の下から総排泄孔までを数えるので要注意。
脱皮殻に縦縞模様などは残っていませんでした。

採集した立派な抜け殻をいずれラミネート加工などして、標本としてしっかり保存するつもりです。 
わざわざ額装までするのは大変そうです。

いつものように、Perplexity AIに相談して調べ物をしながら記事を書きました。


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採集前の脱皮殻
採集後の抜け殻

2025/07/01

山中の水溜りで水を飲み、水底の泥濘を掘り返すニホンイノシシ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月上旬〜中旬

シーン0:6/7・午後13:14・くもり(@0:00〜) 
シーン0:6/7・午後13:40・くもり(@0:03〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林の中に開けた湿地帯があり、野生動物や野鳥が来る水場として利用する泥水溜りを2台の自動撮影カメラ(旧機種)で見張っています。 

ニホンイノシシ(Sus scrofa leucomystax)の登場シーンを以下にまとめます。 


シーン1:6/7・午後23:17(@0:07〜) 
深夜にイノシシが単独で手前から来て、泥濘の中を歩いて左奥の泥水溜りに向かっています。 
尻尾を左右に振りながら歩くイノシシのお尻が見えています。 
イノシシの接近に反応して、別アングルの監視カメラが起動しました。 
意外にも、このイノシシ個体はそれに対して無反応でした。 

ちなみに、画面内で白く光る4点は、空中に張り巡らされたクモの巣の粘球が4個、赤外線を反射しているのでしょう。 


シーン2:6/7・午後23:17(@0:34〜) 
別アングルの監視カメラで続きが近くから撮れていました。 
泥水溜りの対岸に現れたイノシシが前脚だけ入水し、水面に鼻面を付けていました。 
おそらく泥水を飲んでいるのでしょう。 

喉の乾きを癒やしてから顔を上げると、なぜか顎の下に枯れ草?がぶら下がっています。 
牙が小さいことから、♀のようです。 

イノシシ♀が対岸を左に向かって歩き出したところで、録画終了。 
トレイルカメラの存在を気にしている素振りはありません。 

今回もなぜか泥浴び(ヌタ打ち)をしてくれませんでした。 
 90秒間に録画時間を延長すべき。 


シーン3:6/7・午後23:18(@1:33〜) 
広角の監視カメラの映像に戻ります。 
シダなど下草が生い茂っている奥の緩斜面を少し登ると、イノシシ♀は切株の横で立ち止まりました。 
どうやら切り株に体を擦りつけているような気がします。 
トレイルカメラの照射する赤外線が遠くてあまり届かず、画面が暗くてよく見えません。 
後日に現場検証しても、切株に泥汚れや体毛の付着物などは見当たりませんでした。 
もしも同じ切り株でマーキング行動が繰り返されるのなら、そこにも監視カメラを設置しようかと思ったのですが、これっきりでした。

イノシシ♀はそのまま緩斜面をゆっくり登ると、奥を左右に通っている林道に達したようです。 


シーン4:6/10・午前0:10(@2:34〜) 
3日後の深夜にも、イノシシが湿地帯の水場に現れました。 
水溜りから泥水を飲んでいる後ろ姿が写っています。 
その動きに反応して、別アングルに設置した監視カメラも起動しました。 

水溜まりの泥濘を鼻面で掘り返しているのは、泥遊びなのでしょうか? 
(ヌタ打ちしたくて水溜りの底を鼻面で少し掘ってみたものの、水深が足りないときづいたようです。)
湿地帯を横切り、右へ向かいます。 
実は画角の右外に、もう一つの水溜りがあるのです。 


シーン5:6/10・午前0:11(@2:34〜) 
泥水溜りの近くに設置した監視カメラでも、一連の行動がしっかり撮れていました。 
前回と同一個体の♀なのかな? 

対岸の右で泥水を飲んでいる間は、(眠そうに? 気持ち良さそうに?)半目になっています。 
対岸を左に向かって歩く途中で、鼻面で水溜まりの底を掘り返しました。 
横向きになったときに、腹面に乳首がちらっと見えたので、やはり♀だったようです。 
低音でブーブーと唸り声を発しました。 

コウモリが左から飛来したものの、水溜りに着水しませんでした。 
イノシシはコウモリにまったく無関心でした。

今度こそイノシシ♀が泥浴びするかと期待したものの、湿地帯を奥へと遠ざかってしまいます。 
実は右奥にあるもう一つの泥水溜りの方が少し深くて、泥浴び(ヌタ打ち)に適しているようです。 
もしかすると、飲水用とヌタ打ち用で、2つの水溜まりをイノシシは使い分けているのかもしれません。 
どうしてもイノシシのヌタ打ち行動を撮りたいので、奥の水溜りにも監視カメラを設置すべきですね。

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 水を飲む音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


営巣適地を探して里山の笹薮を飛び回り、休んで化粧するオオスズメバチ創設女王

 

2024年6月上旬・午後12:25頃・くもり 

里山の林道を登っていると、ヴーン♪という重低音の羽音が響きました。 
この羽音はもしや…と辺りを探すと案の定、オオスズメバチ♀(Vespa mandarinia japonica)が低空でゆっくり飛び回っています。 
この時期はまだワーカー♀が羽化しておらず、越冬後の創設女王が安全な営巣適地を探索しているようです。 

関連記事(同じ山系で1ヶ月前の撮影)▶ 営巣適地を探して春の山林を飛び回るオオスズメバチ創設女王 


山道の横に自生する笹薮にオオスズメバチが飛び込んだので私が回り込むと、地面の枯葉の下に潜り込もうとしていました。 
オオスズメバチの女王は、野ネズミの古巣を利用して、自分の巣穴を作るのだそうです。 
しかし、この個体は地中には潜り込まず、枯葉の上で触角を前脚で拭っています。 
蜂の胸部小楯板に橙色の斑紋がしっかり見えたので、オオスズメバチで間違いありません。 
化粧の後は再び離陸して低空で飛び回り、笹薮の中を物色しているようです。 

実は数年前も現場近くの笹薮で、オオスズメバチのコロニーが営巣していました。 
当地のオオスズメバチは笹薮の中に好んで巣穴を掘るのかもしれません。 



登山客が山道を外れて山菜を勝手に採らないようにロープが張られているので、オオスズメバチの女王様を追いかけることができず、見失いました。 


※ 蜂の重低音の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2025/06/30

昼間の旧営巣地でニホンアナグマが警戒する相手とは?【トレイルカメラ】

 



2024年6月上旬〜中旬 

シーン1:6/6・午前9:31・晴れ・気温19℃(@0:00〜) 
平地の二次林で落葉樹の葉が生い茂り、林冠がほとんど隙間なく閉ざされました。 
晴れた昼間でも林内は薄暗く、木漏れ日が美しいです。 

旧営巣地(セット)にニホンアナグマ(Meles anakuma)が現れ、巣口Lで佇みながら、ヒメアオキ群落の奥を凝視しています。 
巣穴Lに逃げ込みかけたものの、立ち止まって警戒しています。 
ようやく警戒を解くと左へ移動しました。 


シーン2:6/6・午前9:31・晴れ・気温19℃(@0:27〜)
続きが別アングルの監視カメラに録画されていました。 
アナグマはもう一つの巣穴Rに迷いなく潜り込むと、籠城を決め込みました。 
その後で巣穴Rから外に出てくるシーンはなぜか撮れていません。


シーン3:6/8・午後16:02・晴れ・気温26℃(@0:34〜) 
2日後の午後に、アナグマが巣口Rに来ていました。 
巣穴Rに一旦潜り込んでから、しばらくすると巣口Rから顔を出して周囲を警戒しています。 

その後で巣穴Rから外に出てくるシーンはなぜか撮れていません。 


シーン4:6/11・午前10:55・晴れ・気温25℃(@1:06〜) 
3日後の昼前に、アナグマが巣口Rから身を乗り出して、左上奥の林内を油断なく見つめています。 


シーン5:6/11・午前10:57・晴れ・気温27℃(@2:06〜) 
つづきです。 
相変わらずアナグマが巣口Rに身を伏せて、奥の林内を凝視しています。 
侵入者が接近する物音などは何も聞こえませんが、アナグマは侵入者に向かって突進して追い払うべきか、何度も逡巡している様子が見て取れます。 


シーン6:6/11・午前10:59・晴れ・気温28℃(@3:06〜) 
更につづきです。 
アナグマは身震いしてから巣穴Rに入るかと思いきや、腹這いになって見張りを続けています。 
巣穴Rに籠城しようか、何度も迷っていますが、なんとか巣外に留まりました。 

撮れた映像はここまでです。 
この後何があったのか、顛末が気になります。 


【考察】 
近所のアナグマが旧営巣に本格的に引っ越してきた訳ではないのですが、立ち寄った際にたまたま何か危険が迫ると、勝手知ったる巣穴を一時的な避難所として利用しているようです。 

アナグマがこれほど怖がっている相手は一体何だったのでしょう? 
記録されていた警戒行動は、いずれも明るい昼間だけでした。 
つまり、警戒対象の侵入者は昼行性と思われます。 
最近この二次林によく出没するニホンカモシカが旧営巣地(セット)の近くで採食していたのではないかと想像しているのですけど、映像に写らないことには何とも言えません。 
平地にカモシカが現れるのは珍しいので、ここに住むアナグマにとっては馴染みがない相手(謎の巨大な怪物!)です。 


田植え前の水入れした田んぼで虫やミミズを捕食するハクセキレイ♀(野鳥)

 

2024年5月下旬・午前9:50頃・晴れ 

田植えの前に水を入れ始めたばかりの水田にハクセキレイ♀(Motacilla alba lugens)が来ていました。 
水田の中央部ではなく、雑草の生い茂る農道に近い端で採餌しています。 
巨大な水溜り(氾濫原)と化した浅い水田の中を歩き回り、ときどき水面を嘴でつついています。 

水面を逃げる水生昆虫を走って追いかけて捕食しているようです。 
溺れている細長いミミズを摘み上げて次々と捕食しました。 
食べる前にミミズを咥えて水面に何度も叩きつけているのは、水洗いして泥汚れを落としているのでしょうか。 
獲物を持ち帰って雛や幼鳥に給餌するのではなく、その場ですべて食べました。 

ハクセキレイ♀はときどき飛び上がって、田んぼの上空を低く飛んでいる昆虫を空中でフライングキャッチすることもあったのですが、そのシーンは撮れていません。 


関連記事(3、5、6年前の撮影)▶  

2025/06/29

カモシカの溜め糞場を素通りする夏毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年6月上旬 

シーン0:6/6・午前4:47・晴れ・気温13℃(@0:00〜) 
明るい早朝にたまたま撮れた現場の様子です。 
里山でニホンカモシカ♀♂(Capricornis crispus)が通う溜め糞場sr2を自動センサーカメラで見張っています。 
雑木とスギの混交林で、基本的には画面の左から右に向かって上り坂になっていますが、溜め糞場の付近はほぼ平坦になっています。 


シーン1:6/6・午後19:23・気温17℃(@0:04〜) 
晩に獣道を左から右へ夏毛のニホンノウサギ(Lepus brachyurus angustidens)がピョンピョン跳んで横切りました。 
スギ・ミズナラ立木の根元で立ち止まり、スギ落枝の匂いを嗅いでから、軽快に跳んで通り過ぎました。 
カモシカのカモシカの溜め糞には全く興味を示しません。 


モリアオガエルの泡巣に集まり食卵するヤマトシリアゲ春型♀♂

 

2024年6月上旬・午後14:10頃・晴れ 

山中にあるモリアオガエル♀♂(Rhacophorus arboreus)の繁殖池で、岸辺のマユミの枝葉にいくつも産み付けられた泡巣を調べていると、その一つに春型のヤマトシリアゲ♀♂(Panorpa japonica)が何匹も集まっていました。 
腹端の形状に注目すると、ヤマトシリアゲは♀♂両方来ていることが分かります。 
モリアオガエルの泡巣の表面はすでに乾いていて、ヤマトシリアゲが自由に歩き回ることが出来ます。 

ヤマトシリアゲは細長い口吻を泡巣に突き刺しているので、一見すると吸汁しているようです。 
しかしシリアゲムシ成虫の口器は咀嚼のための構造ですから、単に水分摂取しているのではなくて、泡巣の内部に産み付けられたモリアオガエルの受精卵を捕食しているのでしょう。(食卵) 
カエルの卵は捕食者に対して無防備です。 
モリアオガエルは水中の捕食者を避けるために樹上に泡巣を作ってそこに産卵するように進化したのに、樹上にはまた別の捕食者が進化してきたのです。 

「モリアオガエルの卵を食べるシリアゲムシ」と題したH72031610さんの動画を2012年に視聴して以来、私も自分の目で観察したいと思い、ずっと探し続けていたので、ようやく念願が叶いました。 




ヤマトシリアゲ♂の反り返った腹部の先端にはハサミ状の把握器があり、開いた状態でした。 





泡巣の右端には、腹端が先細りに尖っているヤマトシリアゲ♀が来ていました。 
側面から見ると、♀は細長い口器を泡巣に突き刺して咀嚼しています。 
泡巣の表面で翅紋を誇示しているヤマトシリアゲの個体(ディスプレイ行動)や、交尾している♀♂ペアもいました。

ヤマトシリアゲの中には、体表に赤いタカラダニ科の幼虫(種名不詳)が付着した個体がいました。 
タカラダニの幼虫はただの便乗(ヒッチハイカー)ではなく、宿主から体液を吸う吸血性の体外寄生虫なのだそうです。 
タカラダニに宿主特異性はなく、広範な宿主範囲を持つ広食性(generalist)の寄生者らしい。 

近くの木の葉にはキンバエが留まって身繕いしてから飛び去りました。 
周囲でモリアオガエルの鳴く声が聞こえます。 
産卵した後のモリアオガエル♀♂は、泡巣の卵を捕食者から守ったりしないのでしょうか?
泡巣の近くに居座って、集まってくるハエ類やシリアゲムシを次々と捕食すれば一石二鳥だと思うのですが。


この記事を書くために、Perplexity AIとのブレインストーミングが役立ちました。 



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