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2026/05/05

雪国のスギ林床で餌を食べ歩くキジバトの群れ【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年2月中旬・午前10:25頃・くもり・気温5℃ 

スギ防風林の中にあるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場WBCを自動撮影カメラで見張っています。 

キジバトStreptopelia orientalis)3羽の群れが、落ち葉や落枝が散乱した雪面を歩き回りながら、あちこち啄んでいました。 
スギの球果から林床の雪面にこぼれ落ちた種子を食べ歩いているのでしょう。

右の個体がタヌキの溜め糞に近づきかけたものの、右に離れて行きました。 
キジバトは種子食性なので、タヌキの糞塊に含まれる植物の種子を食べるかと期待したのですが、予想が外れました。 

左の2羽は仲良しで、並んで採食しています。 
キジバトの小群は手前へ立ち去りました。 


つづく→

2026/04/27

雪国で腐った白菜を食べていたキジ♂が逃げ惑う(冬の野鳥)

 

2025年1月下旬・午後14:00頃・くもり 

農家の私道でキジ♂(Phasianus versicolor)がうろついていました。 
初めは白菜などの生ゴミを食べ漁っていたようなのですが、私が公道からカメラを向けたら警戒して逃げ出してしまい、物陰に隠れようとします。 
私から隠れようとしても行き止まりだったようで、泥濘んだ農道を右往左往しています。 
キジは体が重くてなるべく飛びたくない鳥なので、よほど追い詰められない限りは、歩いたり走ったりして逃げます。

初めの採食シーンを撮り損ねたのが残念でした。
ハクサイ畑に積もっていた雪が溶けたというよりも、収穫した(あるいは買ってきた)大量のハクサイを長期保存するために、雪室ゆきむろのように意図的に雪の下に埋めていたのかもしれません。 
雪が溶けて白菜が露出したら腐り、鳥に食害されたようです。

2026/04/25

上層階のベランダの手摺で休むチョウゲンボウ♂(冬の野鳥)

 

2026年2月中旬・午前11:55頃・晴れ 

私が街なかの大通りで信号待ちをしていると、1羽の猛禽が飛来して12階建て高層マンションの上層階に吸い込まれるように姿を消しました。 
タワマンと言うほどではありませんが、田舎町ではひときわ高く聳え立っている高層ビルです。 
ふだん見慣れたトビやノスリではなく、やや小型の猛禽で翼の先が尖っていたので、ハヤブサの仲間だと気づきました。 

カメラを向けて上層階にズームインすると、謎の猛禽が11階の角部屋(北東)のベランダの手すりに留まって下界を見下ろしていました。 
 頭部が灰色だったので、チョウゲンボウ♂(Falco tinnunculus)のようです。 
時期が厳冬期なので、夏鳥のチゴハヤブサは否定できます。 

鋭い眼光で周囲をキョロキョロと見回し、獲物を探しているようです。 
頷くように頭部を上下に動かすのは、両眼視で遠くの獲物に狙いを定めているからです。 
温かそうな胸の羽毛が寒風になびいています。 
晴れているものの、雪が風に舞っています。 

残念ながら動画の撮影中にカメラのバッテリーが切れてしまい、チョウゲンボウ♂がバルコニーから飛び立つまで見届けられませんでした。 
チョウゲンボウは雪国でも通年見られる留鳥です。 
ドバトやスズメなどの獲物を狩って厳しい冬を乗り切るのでしょう。 

厳冬期にこんな市街地の交通量の多い大通りの横に建つ高層マンションでチョウゲンボウが撮れるなんて、嬉しい発見でした。 
しかし予備知識があったので、さほど意外ではありません。 
チョウゲンボウなどのハヤブサ類は、本来は切り立った崖に営巣するそうです。 
開発などで住宅難となったチョウゲンボウは、都市部に進出・適応して、鉄筋コンクリートの高層ビルを断崖絶壁に見立てて営巣する♀♂つがいの例が知られています。 
一番有名なのは、北米ニューヨークのマンハッタンの摩天楼で毎年営巣するハヤブサの例で、テレビの動物番組で何度も取り上げられています。
YouTubeではマンハッタンでの営巣例の動画が見つからなかったので(削除された?)、代わりに豪州メルボルンの高層ビルで撮影された動画を掲載します。
ハヤブサに理解のあるマンション住人が、繁殖用の巣箱を用意しています。

【アフィリエイト】ハヤブサの都市 (森の新聞 2) 



もしかすると、今回のチョウゲンボウ♂も繁殖期に備えて営巣適地を探していたのかもしれない、と期待は高まるばかりです。 
もしも、この上層階の角部屋が空室なら、そしてマンションの住民やオーナーの理解があれば、ベランダでチョウゲンボウが巣を作って卵を産み、雛を育てるかもしれません。 
糞害の懸念も分かるのですが、できれば雛が巣立つまで温かく見守って欲しいと願うばかりです。


勝手な想像で先走りましたが、その後たまに現場を通りかかる度に見上げて探しても、その高層マンションに出入りするチョウゲンボウと再会できていません。 
見晴らしの良い高層マンションで翼を休めていただけだったのかもしれません。


【アフィリエイト】 

2026/04/23

精米所の横に散乱した屑米を採食するスズメの群れ(冬の野鳥)

 

2025年1月下旬・午後14:00頃・くもり 

この冬は記録的な大雪が積もりましたが、車道の舗装路はしっかり除雪されています。 
除雪車が道端に寄せた雪山にスズメPasser montanus)の群れが集まっていました。 

警戒を解くと、道端でスズメたちが路面を啄み始めたのはなぜでしょうか? 
奥にある謎のプレハブ小屋がヒントです。
窓に選挙ポスターが貼られているので分かりにくいのですが、その小屋はコイン精米所(無人精米所)です。 
誰か利用者が精米した米粒をスズメに少しおすそ分け(給餌)したのか、あるいは捨てられた屑米が散乱しているのでしょう。 

奥の路地から車が走って来ると、スズメは飛んで逃げました。 
スズメの群れは、コイン精米所の屋根に積もった雪の上や、右隣の落葉したオオヤマザクラの樹上に一時避難しています。
しばらくしたら、また路上に戻って屑米を拾い食いするのでしょう。 

撮影後に通りを渡って、採食メニューをしっかり現場検証すべきでしたね。 

2026/04/21

雪国のスギ林床で採食するシジュウカラのペア【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2025年1月下旬 

シーン0:1/20・午後12:17・晴れ・気温9℃(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
狩られた鳥の羽根が毟り取られスギ防風林の雪面に散乱していた地点を自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:1/20・午前8:58・晴れ・気温2℃(@0:03〜) 
画面左にある藪の近くの林床で2羽の小鳥が採食していました。 
どうやらシジュウカラ♀♂(Parus minor minor)のようです。 
細い灌木や落枝の上に留まり、小さな種子?を足で押さえつけながら嘴で叩き割っています。 
食べ終えると林床での餌探しに戻ります。 
スギの球果から雪面にこぼれ落ちた種子を丹念に拾って食べているのでしょうか。 
2羽が鳴き交わす声は聞き取れませんでした。

猛禽?に狩られて羽根を毟られた獲物は、シジュウカラよりも大きな鳥でした。
主に灰色の羽根(一部は茶色の縁取りあり)だったので、ヒヨドリではないかと想像しています。

2026/04/19

厳冬期に落葉樹林内の凍った雪面を日の出前にうろつくキジ♀【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年1月下旬・午前6:30頃・気温-4℃・日の出時刻は午前6:47 

落葉した二次林でホンドタヌキが越冬する営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 
雪国の積雪期は、日が昇る前から雪明りで充分に明るくなります。 
タヌキの巣穴Lは深い雪の下に完全に埋もれてしまっています。 

日の出前に活動を始めたキジ♀(Phasianus versicolor)が凍った雪面を左から右へ足早に歩いて横切りました。 
短い登場シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
地味なキジ♀は冬に複数個体で群れを形成するはずなのですが、写っていたのは1羽だけでした。

この地点でキジが写ったのは、なんと9ヶ月ぶりです。 
山地性のヤマドリに対してキジは平地(草原性)の鳥なので、二次林の葉が鬱蒼と生い茂る夏には、林内に立ち入らなくなります。 
冬に落葉して林内が明るくなると、餌を探し求めて雪深い林内をうろつくようになるのです。 


つづく→

2026/04/17

スギ林床で餌を探し歩く雪国のトラツグミ【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2025年1月中旬・午後16:10頃・くもり 

スギ防風林で鳥の羽根が捕食者に毟られた地点を自動撮影カメラで見張っています。 
トラツグミZoothera aurea)の登場シーンをまとめました。 
当地でトラツグミは冬鳥ではなく、通年見られる留鳥です。 


シーン1:1/14・午後16:03・くもり・気温0℃(@0:00〜)日の入り時刻は午後16:46:04。 
新機種のトレイルカメラ(高画質)を導入したおかげで、明るい昼間にトラツグミを初めてフルカラーで撮影することができました。 
夕方に、1羽のトラツグミがスギの落ち葉が散乱する雪面をうろつき、林床をあちこち啄んでいます。 
トラツグミの歩行はホッピングではなくウォーキングでした。 
地味な模様のトラツグミが落ち葉の上に乗って静止すると、保護色(迷彩色)でまったく居場所が分からなくなります。 
やがて左に立ち去りました。 

林床に散乱していた鳥の羽根は、新たに積もった雪の下に完全に埋もれていました。


シーン2:1/14・午後16:08・くもり(@0:40〜) 
約4分後に、トラツグミが左から戻って来ました。 
スギ林内を奥へ向かってから右折すると、スギの背後で姿が見えなくなりました。 


シーン3:1/14・午後16:12・くもり(@1:24〜) 
3分後に、スギ根元の手前にトラツグミが来ていました。 
凍った雪面をトコトコ歩いて右へ立ち去りました。 

しばらくすると、左から低空で飛来した小鳥(種名不詳)が、奥の茂みでスギ落枝?に止まりました。 
尾羽を神経質そうに上下に振っています。 
やや遠くてシルエットしか見えませんが、体型からも明らかにトラツグミではなく別種です。 
しばらくすると、謎の小鳥は小枝から小枝へピョンピョン跳んで移動しました。 
夕方なので、もしかすると昼間に活動していた小鳥が塒入りしたのかもしれません。 
日の入り時刻は午後16:46:04。 

やがて、画面の左下隅からトラツグミが駆け込んで来ました。(@2:00〜) 
スギ林床を小走りで奥に突進すると、謎の小鳥は右に飛んで逃げました。 


【考察】
捕食者に狩られて羽根を毟られた鳥の正体は、トラツグミなのでしょうか? 
約10日前の発見現場で撮った写真を再掲します。 
素人目にはヒヨドリではないかと推測しています。

2026/04/15

雪原を横切り飛び立つキジ♂(冬の野鳥)

 

2025年1月中旬・午前11:30頃・くもり 

キジ♂(Phasianus versicolor)がケッケッケッ♪と短く鳴きながら雪原(雪田)を歩いて来ます。 
残念ながら、私がカメラを向けたら鳴き止んでしまいました。 

関連記事(2ヶ月、2年前の撮影)▶  


警戒しながらもキジ♂は左から右へ雪原を横切ります。 
新雪が積もった雪面にキジの歩いた足跡が残ります。 
急に身を屈めると、翼をパタパタと羽ばたいて右へ飛び去りました。 
飛びながら鳴くことはありませんでした。 
私が慌てて流し撮りしても、住宅街の障害物が多くて見失いました。 
道を走る車などに驚いたのではなく、線路を飛び越えたかっただけかもしれません。 

雪原から飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:27〜)

2026/04/11

イエネコに狙われながらも道端でせっせと巣材を集めて帰巣するドバト(野鳥)

 

2019年4月下旬・午後17:00頃・くもり 

街なかの道端でカワラバト(=ドバト;Columba livia)がうろつきながら、歩道をあちこちつついていました。 
てっきり道端に生えた雑草(の種子?)を採食しているのかと思いきや、じっくり観察すると、餌でもない細い小枝を拾い集めています。 
しかも小枝をかなり選り好みしていて、嘴で咥え上げては捨てる行動を何度か繰り返しています。 
どうやら巣材に適した小枝を吟味している様子です。 
すぐ横の車道をバスなど大型車両が轟音を立てて通っても、ドバトは全く気にしないで巣材集めを続けています。 
ようやく気に入った小枝を嘴に咥えたまま、飛び去りました。 

そのままドバトを流し撮りすると、約55m離れたビルの1階にある路面店の軒先に並べて設置された看板の上に鳩が留まりました。 
どうやら、この看板の背後の空間でドバトが巣作りを始めたようです。 

ドバトは道端の同じ地点に戻ると、巣材集め(小枝拾い)を繰り返し、再び巣に持ち帰りました。 
巣材を運んでいるドバト個体の性別を見分けられないのが残念です。 

こんな賑やかで交通量の多い道のすぐ横で営巣するとは、よほど人馴れしたドバトなのでしょう(シナントロープの好例)。 
この建物は鉄筋コンクリートで、田舎町にしては高層ビルです。 
カワラバトは本来、断崖に営巣するらしいので、コンクリートの高層ビルを崖に見立てて営巣するのは納得です。 
それにしても、こんな低い場所に巣作りするとは意外でした。 
辺りを忙しく行き交う人々は、ドバトに無関心でした。 


道端のほぼ同じ地点からドバトが次の小枝を咥えて飛び去った直後に、白黒模様のイエネコFelis silvestris catus)が歩道を駆け寄って来ました。 
近所で飼われてる猫でしょう。 
耳をピンと立て、下げた尻尾の先を上にカールしたまま左右にくねらせ、辺りをキョロキョロ見回していました。 
獲物を狩る気満々で、逃げたドバトの行方を探しているようです。 
(YouTube動画はここまで。) 

真上の電線に留まっていたハシボソガラスが、鳩と猫の様子を見下ろしていました。 
頭部の羽毛を逆立て、嘴を足元の電線に擦りつけて拭ったので、ネコの出現に警戒しているようです。(映像は編集でカット) 


※ 動画の前半が無音なのは、屋内から窓ガラス越しに撮ったからです。 
後半はカメラを持って急いで外に出て、直接ドバトを撮りました。 


この猫が乱入しなければ、鳩は巣材集めをもっと繰り返していたはずです。 
巣材集め中にネコに襲われそうになったドバトは無事に逃げましたが、巣材が豊富に落ちている道端にその後は寄り付かなくなってしまいました。 
天敵のネコを避けて巣材を集める場所を変えれば済む話なのですけど、私が営巣地を見張っていても、そのドバトは全く帰巣しなくなりました。 
私やイエネコにこっそり見られていることに気づき、帰巣の瞬間を見られたくない(巣の位置を知られたくない)のかもしれません。 

 私が粘って張り込みを続けると、おそらく同一個体の鳩が20分後に戻ってきました。 
お気に入りの巣材集め地点の真上に張られてある電線に止まりました。 
しかし私が望遠レンズを不用意に向けただけで気付かれてしまい、警戒したドバトは飛んで逃げました。 


【後日談】 
結局その後、このドバトは営巣を断念したようです。 
猫が路上から自動販売機をよじ登って、看板裏にあるドバトの巣を襲ったのでしょうか? 
近くで別のビルの解体工事が行われているので、その凄まじい騒音や振動を嫌って営巣放棄したのかもしれません。 

翌年に現場を通りかかると、ドバトが営巣していた看板の手前には網(金属の粗いメッシュ)が設置されて、鳩が出入りできないようになっていました。 
おそらく、ビルの路面店に出入りする客から鳩による糞害などの苦情が出て対策したのでしょう。 
鳥害対策として営巣地の看板に金網を被せた代償で、広告効果は台無しです。 


日本野鳥の会『みる野鳥記7:キジバトのなかまたち』という本によると、
ドバトが巣をつくるのは、工場など大きな建物の屋根の下や、高速道路の下、または大きな橋の梁の下などです。 ・巣は、外側の直径が25〜35cm、厚さが7cmほどのお皿形です。巣の材料は、かれ枝やかれ葉ですが、都会では針金やビニールのひもがまじっていたり、動物園でつくった巣には馬の毛が入っていたりと、身近なものをどんどん使っています。 
・巣作りは♂と♀の分業ですが、ドバトの場合、巣材を運ぶのは♀、そして運ばれてきた材料でせっせと巣をつくるのは♂という例が、観察中40%もありました。分業はするけれど、特に♂、♀の役割は決まっていないのかもしれません。 (p42〜43より引用)

2026/04/09

散歩中にドバトの群れを追い散らすゴールデンレトリバー【冬の野鳥:ハイスピード動画】

 

2026年1月上旬・午前11:50頃・くもり 

雪道で飼い犬を散歩させているヒト♂がいました。 
犬種はゴールデン・レトリバーでした。 
一方、私は橋を渡っているところで、イエイヌCanis lupus familiaris)と私の間にはカワラバト(=ドバト;Columba livia)の群れがいました。 
鳩に餌をやる通行人がたまにいるので、この場所に年中集まっているのです。 
30羽ぐらいの群れが路上(橋の上の歩道)に密集して採食していました。 
これからイヌとドバトがニアミスしそうです。 
次の展開を予想した私は、これは良いスローモーションが撮れるぞ!と期待して、240-fpsのハイスピード動画で撮影を開始しました。

飼い犬は多数のドバトを見ると、眠っていた狩猟本能が呼び覚まされたのか、喜び勇んで鳩の群れに向かって駆け出しました。 
イヌが近づくと、ドバトは次々と飛んで逃げ始めました。 
しかし鳩は飛び立っても短く飛ぶだけで、イヌから安全な距離を保ってすぐに着地します。 
イヌが来れない(リードが届かない)安全地帯に図太く居座って、採食を続けています。 
ドバトはいちいち飛んで逃げるのも億劫なのか、省エネのために歩いて(走って)逃げるだけの個体も多いです。 

このゴールデン・レトリバーは首輪だけではなくハーネスも装着した上で、飼い主がリードをしっかり握っているので、鳩を襲いたくても飼い主に制止されてしまいます。 
躾がしっかり行き届いているイヌのようで、飼い主のリードを振り切ってまでドバトに襲いかかることはしませんでした。 

これは私の想像ですが、この飼い犬(ゴールデンレトリバー)もドバトも互いに顔見知りなのかもしれません。 
毎日同じコースで散歩する度に出会っているとしたら、ドバトがこのイヌを舐めているのも納得です。 

獲物が目の前にいるのに自由に追跡できない状況は、イヌにとっては欲求不満が溜まりそうですが、楽しそうにドバトの群れを何度も追い散らしています。 
イヌが本気で駆け出したら、ドバトの群れが一斉に飛び立ちました。 
すると飼い主がたしなめるように、イヌの頭を軽くはたきました。 それでもゴールデン・レトリバーは鳩の群れに遊びの突進を繰り返しています。 

ゴールデン・レトリバーが元気に走り出すと、長い毛並みや垂れた耳や舌、尻尾、口周りの弛んだ皮膚が揺れて、見応えのあるスローモーション映像になりました。 
犬の吐く息が白く写っています。 
イヌはわざと余所見してドバトを油断させてから、一気に駆け寄る戦法をとることもありました。 
しかしドバトは、お見通しのようです。 
散歩中でリードに繋がれた飼い犬は、そもそも本気で獲物を捕れるとは思ってないようで、鳩に口で噛みつこうとはしていません。 
逃げる鳩を追い散らすのが楽しいだけなのでしょう。
ヒトの幼児も公園で楽しそうに走り回って、鳩をわざと追い散らす姿をよく見かけます。 
アイスバーンで犬の足がスリップすることもありました。 
飼い主はリードを引っ張って踏ん張り、なんとかイヌを制止しようとしています。 

なかなか見応えがあるハイスピード動画が撮れました。 
あとは2丁拳銃を乱射する演出を追加して、劇的なBGMを付ければ、B級アクション映画のワンシーンが出来上がりです。  

最後に私は、高画質のFHD動画に切り替えて撮影しながら、鳩の群れの横を通り過ぎます。 
人馴れしたドバトは、まったく逃げませんでした。 
のんびり羽繕いしている個体もいます。 
こんなラストシーンは蛇足なのですけど、低画質のハイスピード動画だけを投稿するよりも、このFHD動画と連結した動画を投稿した方が、YouTubeでは高画質動画としてアップロードされるのです。


2026/04/07

晩秋の青空に弧を描いて飛ぶトビ(野鳥)

 

2024年11月下旬・午前10:05頃・晴れ 

秋晴れの空にトビMilvus migrans)が飛んでいました。 
休耕地からの上昇気流に乗って滑翔と羽ばたきを繰り返し、くるりくるりと弧を描いています。 
羽ばたかない滑翔中は、尾羽根を傾けることで左右に方向転換していることがよく分かります。 
今回は全く鳴かずに、静かに飛んでいました。 

私の頭上を飛んでくれたのは、怪しい侵入者を偵察に来たのでしょう。
おかげで、広げた翼の黒い下面にある白い斑紋がしっかり見えました。

2026/04/03

早春にケヤキの樹上で「カコン、カコン♪」と奇妙な声で鳴くハシボソガラスの謎(野鳥)

 

2026年3月中旬・午後13:55頃・くもり 

庭でケヤキの枝に留まったハシボソガラスCorvus corone)が、奇妙な鳴き声を発していました。 
窓のすぐ外で至近距離に居るカラスは警戒心がとても強いので、レースカーテンと窓ガラス越しにカラスの後ろ姿をこっそり隠し撮りしました。 
ハシボソガラスは、残雪が溶けた畑やその奥の住宅街を止まり木から見下ろしています。 
しゃくりあげるように、喉から絞り出すように、「カコン、カコン♪」と鳴きました。 
不随意運動のしゃっくり(吃逆)ではなく、意識的に鳴いています。 
「カコン、カコン♪」と鳴く合間に、翼を広げて羽繕いしました。 
最後は横枝から上の枝へピョンピョン跳んで姿を消しました。 
隠し撮りしているのがばれて、私から隠れたのでしょうか。 
撮影中に番つがいのパートナーが近くにいたかどうか、見通しが悪くて確認できませんでした。 

しばらくすると、少し遠くの電柱の天辺に留まり直して「カコン、カコン♪」と鳴いていました。 
今度はレースカーテン越しではなく、窓をそっと開けて隙間からカラスを狙って隠し撮りしようと欲を出しました。
しかし、私がもたついている間にハシボソガラスに気づかれてしまい、警戒して飛び去ってしまいました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

声紋解析してみる?


【考察】 
実は、家の外からときどき聞こえてくる「カコン、カコン♪」という謎の鳴き声が昨年から気になり、正体を突き止めようと試行錯誤していました。 
まずは窓を開けて動画を長撮りして、鳴き声の録音に何度か挑戦しました。(映像公開予定?) 
遠くから聞こえたときはカエルの鳴き声なのかと思ったりもしたのですが、カエルが冬眠する冬にもそのような鳴き方をしていました。 
住宅地の新築現場で大工が使っている特殊な工具の音なのかと疑ったこともありました。(インパクトドライバーの音じゃないしなー…。) 
トレイルカメラ(隠しカメラ)を設置して鳴いている証拠映像を撮りたくても、謎の生物はあちこちに出没して鳴くようなので、設置場所を絞り込めませんでした。 
鳴き真似をする鳥なのかもしれない、と想像したりもしました。 
今回ついに、謎の鳴き声の主の正体がハシボソガラスと判明したのは、大きな前進です(ブレイクスルー!!)。 

しゃくりあげるように、喉から絞り出すように、「カコン、カコン♪」と鳴くカラスを私は今まで観察したことがありません。 
素人目には、苦しげな発声法でした。 
鳴管が潰れていて、普通には鳴けない個体なのでしょうか? 

関連記事(8、14年前の撮影)▶  
頭を上下に振りながら、小声で今にも吐きそうな声を搾り出していました(実際は嘔吐せず)。 
今回の鳴き方とは違います。 

河原でカラスがずっとえづいていました。 
今回と似た鳴き声かもしれません。
Perplexity AIによると、野生のハシボソガラスの平均寿命は約7~10年らしいです。 
近所で見かけた同一個体のしゃっくりが止まらないまま8年後も存命で、独特な鳴き方の癖になったとしても、全くありえない話ではありません。 

このハシボソガラスは、この辺りで縄張りを張っている(営巣している)つがいのうちの片方です。 
性別を知りたいのですが、外見でカラスの雌雄を見分けるのは不可能です。 

しゃっくりのような普通ではない鳴き方をする個体がつがいを形成できて、しかも営巣地の縄張りを通年防衛できているのが不思議です。 
鳴き声が変でも異性へのセックスアピールには無関係で、ハンディキャップにならなかったことになります。 

この変な鳴き声は、縄張り宣言ではないかと推測しています。 
ハシボソガラスの普通の鳴き声(嗄れ声のガーガー♪)よりも音量が小さいので、これが縄張り宣言だとしたら、遠くまで響かず不利になるはずです。 
そもそも近所のハシボソガラスが、「カコン、カコン♪」という変な鳴き声を初めて聞いたときに、これが同種の鳴き声だと認識してもらえない気がします。 
よほど実力行使の喧嘩(縄張り争い)が強い個体なのかな? 
もし♀だとしたら、鳴き声が多少変でも、基本的な繁殖能力が正常ならつがいを形成できるのかもしれません。 
パートナーと鳴き声による意思疎通(コミュニケーション)はできているのでしょうか?

しゃっくりのような鳴き声を動画に撮れているので、プレイバック実験が可能です。
この鳴き声を大音量で再生したときに、他のカラスの反応を見れば、縄張り宣言であることの強い傍証になりそうです。

Perplexity AIに色々と相談してみました。 

Q1: ハシボソガラスは鳴き真似をするのか?
A1: ハシブトガラスでは明確な鳴き真似が頻繁に観察されているのに対し、ハシボソガラスについては、少なくとも公開情報の範囲では鳴き真似の確かな事例は乏しい。仮に行っていても頻度はかなり低いか、目立たない形である可能性が高い。

Q2: ハシボソガラスでしゃっくりのような普通ではない鳴き方をする個体が番を形成し、縄張りを通年防衛できているのが不思議に思いました。変な鳴き声はハンディキャップではなかったのです。性別は不明です。

A2: その状況説明からすると、その個体の「カコン、カコン」という発声は、少なくとも繁殖・採餌・防衛の実績を見る限りハンディキャップではなく、個体識別的な“クセの強い縄張りコール”になっていると考えるのが妥当だと思います。pmc.ncbi.nlm.nih+1

変な声でも不利にならない理由

  • カラス類では、声には個体識別情報が強く埋め込まれており、「他個体と違う声」であること自体がむしろ誰だか分かりやすくする機能を持ち得ます。pmc.ncbi.nlm.nih+1

  • Carrion Crow(ハシボソガラスの同種群)でも、個体ごとに声の特徴がはっきりしており、年齢とともに個体差が増すことが実験的に示されています。「変な声」はその一端にすぎない可能性があります。pmc.ncbi.nlm.nih+1

なわばりコールとしての可能性

  • 野外録音データベースでも、Carrion Crow が単独で樹上などにとまり、「bizarre song‑like vocalizations」を長く続ける例が報告されており、通常のガァ声とはかなり違う声型をなわばり・社会的宣言に使うケースが知られています。xeno-canto+1

  • ご説明の個体も、木や電柱で定位置から反復的に出していること、通年なわばりを維持できていることから、少なくとも周囲のカラスたちには「この個体の縄張りコール」として十分に通用していると考えられます。

ハンディキャップにならない理由の考え方

  • 配偶相手が実際に番を組んでいる以上、その声が配偶相手の選好やペア維持を妨げてはいません。カラス類は相手個体を視覚・行動・履歴でも識別するため、声だけで評価されているわけでもありません。academia+1

  • 競合他個体との関係でも、「音量・頻度・コンテキスト」が重要で、音色が奇妙でも「ここにいる・やる気がある」というシグナルとして十分なら、機能的には問題ないと考えられます。pubs.aip+1

もし研究として扱うなら

  • 「しゃっくり様コール」と通常のガァ声を両方録音し、スペクトログラムで構造を比較する。

  • 発声文脈(単独/番相手の位置/近くのライバルや人間の有無)を系統的に記録する。

  • 可能なら、近隣個体の反応(接近・応答コール・回避)も行動記録として残す。

こうした記録があれば、「Carrion Crow における異型な個体特異的縄張りコール」の一事例として、短報レベルで十分価値があると思います。


Q3: 鳥の種類によっては、鳴き方のレパートリーが豊富な個体は異性へのセックスアピールになるが、ハシボソガラスでもそうなのか?

A3: 結論から言うと、「ハシボソガラスについて、“鳴き声レパートリーが豊かであることが異性への明確なセックスアピールになる” という証拠は、現状の知見では示されていません。

一方、「鳴き声が縄張り維持・相手との連携・個体識別に使われる」のはかなり広く認められており、その中で結果的に「鳴き声が良い個体ほど繁殖に有利かもしれない」という仮説は成り立ちますが、直接的な「鳴き声レパートリーが性的選択で進化している」というデータは、特にハシボソについてはありません。


1. ハシボソガラスの鳴き声と「求愛」の関係

  • ハシボソガラスは、繁殖期に縄張りを強く主張し、鳴き声を多用することが解説されています。sf-japan+1

  • 「繁殖期に鳴き声がより長く・低く、縄張りを示す長めの「ガァー」が出る」という報告もあり、求愛と縄張り維持が同時に機能していると解釈されています。sf-japan

ただし、

  • 「鳴き声が特に豊か・変化に富んでいる個体ほど、配偶者が寄ってくる/採択されやすい」

  • あるいは

  • 「 harassing-coo 以外の鳴き声が直接的に求愛に使われる」

といった、性的選択側の実証データは、ハシボソガラスでは明示されていません


2. 他の鳥の例との比較

  • 一部の鳥類では、

    • 鳴き声のレパートリーが大きい

    • サイズやビブラートの複雑さが高い
      ことで、雌からの選好が高まる、という報告があります(カナリアやホオジロなど)。sf-japan

  • その場合、レパートリーは「鳴き声技術の良さ=遺伝的・環境的フィットネスの指標」として、間接的なセックスアピールになると考えられます。

カラス類全体でも、鳴き声は社会的コミュニケーション・個体識別・危険警戒・縄張り宣示などの多重機能を持っているため、求愛を含む可能性は否定されませんが、note+1
ハシボソガラスに限って「レパートリーが豊かであること=性的選択に直結」という結論は、現時点では「示唆レベル」以上の証拠は見つかりません。


3. あなたの「しゃっくり鳴き個体」の場合の解釈

あなたの個体の場合、

  • 特定の声が「縄張り内・特定場所・特定時間」で反復され、

  • 番が組まれ、通年縄張りを維持している

という点から考えると、
その声は「他個体に「この場所はこの個体がいる」と分かりやすく伝える個体識別型縄張りコール」として機能している、
という解釈が最も自然です。note+1

性的アピールとしての役割は、理論的にはあり得ますが、

  • 鳴き声のレパートリーが大きいことと

  • 配偶相手の「選好」が明示的にリンクしているか

については、直接証拠がないため、「間接的な社会的利得の一部かもしれないが、主に縄張り・個体識別用のシグナルとして進化している」と見るのが、現状の知見で最も無理のない解釈です。


4. 今後、その視点で見ると面白い観察

  • そのしゃっくり鳴きが、

    • 繁殖期の鳴き声頻度が増えるのか

    • 番相手が近くにいるときといないときで、鳴き声の頻度やセット構成が変わるか

  • あるいは、

    • 他の鳴き声との「デュエット」や

    • 他の縄張り個体との「鳴き合い」に織り込まれているか

といった点を整理すれば、「性の選択」の可能性を含めた議論の素材として、かなり面白い位置づけになります。


Q4: そのハシボソガラスの番から生まれた子供は、親鳥の鳴き声を真似てしゃっくりのような鳴き方をするだろうか? つまり、カラスの鳴き声は鳴禽類のさえずりのように学習によるものか?


A4: その「しゃっくり鳴き」を子ガラスがそのまま真似してくれるかどうか、は可能性は高いが、完全に決めつけられるほど、ハシボソガラス側の学習型鳴き声のデータは整備されていない、という感じです。


1. カラスの鳴き声は「鳴き真似型」の学習をするか?

  • ハシブトガラスでは、

    • 人語・犬・猫・カエルなど、周囲の音を「後天的に学習して再現する」例が、観察・研究レベルでかなり示唆されています。

    • これは「鳴き声が(少なくとも一部分)学習によって獲得される」ことを強く示しています。youtubekawaguchi.science

  • 一方で、ハシボソガラスについては、

    • 「鳴き方の個体差がある」「声質には変化がある」ことは知られているが、

    • 「ハシブトほど積極的な鳴き真似」が明示的に報告されているわけではありません。carasblog+1

したがって、

「ハシボソガラスの鳴き声も、鳴禽類のさえずりほどではないが、ある程度の範囲では学習される可能性がある」

というのが、現時点での妥当な解釈です。


2. 子ガラスが「しゃっくり鳴き」を真似するか?

  • 一般資料では、

    • ハシボソの幼鳥は、

      • 成鳥と異なる声質で鳴く

      • 親が鳴くのを見て、鳴き声を「練習する」過程がある
        とされています。wbsj-saitamayoutube

  • その中で、

    • 「学習による鳴き声の修正・獲得」

    • 「遺伝的・先天的枠組み内での変化」
      が混在していると考えられています。kawaguchi.science

その前提で考えると:

  • もし「しゃっくり鳴き」が、

    • 明確に「カエル風」「他の音源を模した」ような、

    • かつ、親が場所・時間・状況で明確に「繰り返して鳴く」
      としたら、

    • 子がその鳴き方を「学習して似たような声を出す」可能性は十分あります。

  • 一方で、

    • それが単に「声帯・鳴管の個体差」や

    • 「鳴き方の癖」にすぎない
      なら、子は「親の把握している“鳴き方の範囲”の中で、自分の声として似たような音を出す」ことはあっても、

    • 親の「しゃっくり様コールそのもの」を完全に真似するとは限らない

ということになります。


3. つまり「鳴き声は鳴禽類のように完全な学習か?」

  • 鳴禽類のさえずりのように、

    • 「鳴き声の大部分が、若鳥期の模倣から学習される」
      という形ではないが、

  • カラス類は、

    • 「鳴き声のレパートリーが先天的に決まっていて、それを少し変形させて使う」

    • だたしその変形は、

      • 同種の鳴き声の「聞こえる範囲」

      • 自身の鳴き声の「試行錯誤」

      • 他種の音源の「結果的模倣」
        を含む

といった「中間型の学習声音」と見るのが妥当です。sf-japan+1


4. あなたのケースでの展望

  • その「しゃっくりコール」が

    • その親個体特有の「容易に模倣可能な音型」で

    • 子ガラスがそのすぐ近くで鳴き声を聞いている環境
      なら、「子が似たようなしゃっくり鳴きを出す」事例は、

    • 学術的には珍しく、

    • 行動生態的にも非常に興味深い観察

になる可能性があります。

  • その場合は、「鳴き声の録音+動画+生まれた時期のメモ」を取っておくと、

    • 「ハシボソガラスにおける、鳴き声の親子継承・学習の候補例」として、研究素材として十分に価値を持つ記録になります。






つづく→

2026/04/01

厳冬期にスギ防風林を遊動しながら雪面で何かを拾い食いするニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 

2025年1月中旬

シーン0:1/3・午後14:47・くもり・気温11℃(@0:00〜) 
田畑を囲むように、防風林としてスギが植林されています。 
そのスギ林の雪面に鳥の羽根が大量に散乱していました。 
肉食の捕食者(おそらく猛禽?)が獲物を狩った直後に、羽根を毟り取ったのでしょう。 
毟り取られた羽根の色は地味で黒っぽく、一部は茶色に縁取られていました。 
素人目には、なんとなくヒヨドリHypsipetes amaurotis)またはキジバトStreptopelia orientalis)かな?と思ったのですが、真面目に検討していません。 
秋に狩られた獲物ではなく、明らかに最近(冬の積雪期)に狩られた獲物のようです。 
獲物の血痕や死骸そのものは見つかりませんでした。 
キツネやテンなど肉食獣の仕業かもしれませんが、雪面に動物の足跡は付いていません。
散乱している羽毛の羽軸をじっくり観察すれば、引き抜かれたのか毟り取られたのかの違いで、猛禽の仕業かどうか区別できるそうです。 
しかし、当時の私はその知識がありませんでした。 
猛禽だとすれば、当地ではノスリ、トビ、フクロウなどをよく見かけます。 

現場はスギ防風林の角で、隣はソバ畑が雪原になっていました。 
ミツバアケビなどの蔓植物でマント群落の藪が形成され、藪が枯れた冬でも周囲から目隠しされていました。 
幼木の時期に雪圧で大きく曲がったまま逞しく育ったスギの木が隣にあり、猛禽にとって格好の止まり木になっていそうです。 
その止まり木?の下に猛禽が吐き出したペリットを探したのですが見つかりませんでした。 

同じ場所に捕食者が戻ってくるのではないかと期待して、トレイルカメラを設置して見張ることにしました。 
もしここがお気に入りの調理場(屠殺場)なら、毎回狩りの後に獲物の羽根を毟る行動が記録されるはずです。 
あるいは、雪面に散乱した鳥の羽根を、断熱用の巣材として持ち去る野鳥が写るかもしれません。 
AIに相談しても、捕食者は毎回違う場所で(獲物を狩った場所の近くで)羽根を毟るはずだと否定的な見解だったのですが、どうしても自分で確かめないと気が済まなかったのです。

結論を先に言うと、確かに猛禽などの捕食者はその後監視カメラに一度も写りませんでした。 
しかしフィールドにトレイルカメラを設置すれば何かしらの(思いがけない)収穫があるので、それを紹介していきます。 

この記事では、ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:1/13・午後15:04・気温0℃(@0:06〜) 
10日後に監視カメラが起動すると、鳥の羽根は、積もった雪の下にすっかり埋もれていました。 
黒い首輪を装着したニホンザルが来ていました。 
スギ林床の雪面から何か小さな物を右手で拾って食べました。 
辺りを見回してから、スギの手前を右へ立ち去りました。 
スギ林床の雪はガリガリに凍っているようで、猿が歩いても足跡が残りませんでした。

群れの後続個体が画面の奥から登場し、右下へ遊動して行きます。 
急にスギの落枝や落ち葉が降り注いだり枝葉が揺れたりしたので、死角で別個体のサルがスギの灌木によじ登ったようです。 
しばらくすると、ガサゴソと激しい物音♪がしてから、樹上から雪面に降りてきた子猿が林床を右へ横切りました。 


シーン2:1/20・午後12:17・晴れ・気温9℃(@1:38〜) 
1週間後の晴れた昼下がりに、たまたま撮れた現場の様子です。 


シーン3:1/20・午後14:15・くもり・気温1℃(@1:41〜) 
左から奥に歩いて来た猿が立ち止まると、スギ林床の雪面で何かを拾い食いしました。 
ちょっとした坂を登って奥の林道(雪道)に達すると、路肩に座り込みました。 
近くのスギの枝葉が揺れたのは、さらに別の個体が死角からよじ登ったからと思われます。 


【考察】 
トレイルカメラの画角が狭いので、一度に少数の個体しか写りませんが、このスギ防風林は、ニホンザルの群れが安全に遊動できる緑の回廊になっているようです。 
林床で何を採食したのかメニューが気になりますが、休眠越冬中の虫やクモが落葉落枝と一緒に落ちていて、それを拾い食いしたのではないかと想像しています。 
いくら餌の少ない厳冬期でも、常緑針葉樹であるスギの葉や球果をニホンザルが食べるはずはありません。 
(スギの球果からこぼれ落ちた種子を食べたのかもしれません。)

つづく→

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