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2026/06/19

電線で餌乞いして父親を呼ぶモズの幼鳥(野鳥)

 

2026年6月上旬・午後12:30頃・晴れ 

郊外の電柱から農家に引き込むため庭に張られた電線にモズLanius bucephalus)が留まっています。 
この茶色っぽい個体が成鳥♀なのか幼鳥なのかで、その後の行動の解釈が変わってくるのですが、とりあえず幼鳥として話を進めます。 
絶えず尾羽根を上下に動かしながら、キチキチキチ…♪と鋭く鳴いていました。 
カメラを向ける私に対して警戒声♪を発しているのでしょうか?
それとも空腹で餌乞い♪しているのかもしれません。 

やがて、幼鳥は白い糞をポトリと排泄しました。(@0:55〜) 
お気に入りの留まり場らしく、黒い電線のあちこちが鳥の糞で白く汚れています。 

ようやく親鳥♂が飛来して、同じ電線に幼鳥から少し離れて留まりました。 
2羽目の個体は、全体が灰色の夏羽で、眼下腺が黒くて濃いことから、成鳥♂と見分けられます。 

すると、幼鳥は急いで父親♂に駆け寄って、餌を催促します。 
ところが、餌の口移し(巣外給餌)は行われなかったようです。 
親鳥♂は空荷だった(餌を持ってこなかった)のか、幼鳥から横っ飛びで離れてしまいました。 
幼鳥が下を見たということは、焦った親鳥♂がうっかり餌を落としてしまったのかもしれません。 

給餌してもらえなかったモズの幼鳥は、電線から左へ飛び去りました。 
近くに庭木として植栽されたイロハモミジ(=イロハカエデ)には緑の若葉が生い茂り、翼果が赤く色づいています。 
その茂みに隠れた幼鳥は、依然としてキチキチキチ…♪と鳴き続けています。 
最後に親鳥♂も電線から左のイロハカエデ庭木に飛び移りました。 
モズの親子を見失った私はズームアウトしたのですが、その映像をよく見ると、イロハカエデの横枝に幼鳥(左)と親鳥♂(右)が少し離れて留まっている姿が写っていました。 
矢印で示すのを忘れたので、探してみてください。 

脱糞および巣外給餌の瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:24〜)


【考察】 
最初に登場した個体が成鳥♀という可能性もあって悩みました。 
親鳥♀だとしたら、近くに営巣木があって、私を警戒して鳴いていたのかもしれません。 
後からパートナー♂が飛来し、♀に求愛給餌した?と一連の行動を解釈できます。 

しかし、撮影時期の6月上旬はモズの1回目の子育てが終わる頃ですから、求愛給餌の可能性は低いはずです。
その上、問題の個体は嘴の根元が黄色味を帯びていたので、幼鳥だろうと判断しました。 (正面を向いていると分かりにくい。)




この問題をChatGPTとブレインストーミングしました。

Q1: モズの幼鳥と成鳥♀はどうやって見分けるか?

A1: モズは成鳥♀も全体的に褐色で、腹に細かい横斑(波状紋)があるため、幼鳥と紛らわしいことがあります。しかし、慣れると比較的見分けられます。

主な識別点は次の3つです。

1. 頭部や背の「ウロコ模様」

最も重要です。

幼鳥は頭頂から背中、胸にかけて細かいウロコ状の斑紋が目立ちます。特に頭部にウロコ模様があれば、まず幼鳥と考えてよいでしょう。 (あきた森づくり活動サポートセンター)

一方、成鳥♀は腹部や脇に波状紋があっても、頭部や背中は比較的すっきりした褐色です。幼鳥ほど全身がウロコ模様には見えません。 (あきた森づくり活動サポートセンター)

2. 嘴の付け根(口角)

巣立ち後まもない幼鳥では、雛の名残で口角が黄色っぽく見えることがあります。 (ズカンドットコム)

成鳥♀ではその黄色味はなく、嘴全体がより均一な色になります。

ただし、秋になると黄色味が薄れるため、この特徴だけでは判断しにくくなります。

3. 羽衣の新しさ

幼鳥は全体にふわっとした印象で、斑紋も鮮明です。

秋以降は幼鳥が換羽して第一回冬羽になるため、見分けが難しくなりますが、それでも若鳥では胸や脇の横斑が強く残ることがあります。 (ズカンドットコム)

実際の野外では

  • 頭部までウロコ模様 → 幼鳥

  • 腹だけ波状紋で頭部は無地 → 成鳥♀の可能性大

  • 口角が黄色い → 幼鳥

  • 夏(6〜7月)に見たばかり巣立った個体 → 幼鳥の可能性が高い

という判断が有効です。

もし写真があるなら、モズは頭部の模様を見るだけでかなりの確率で幼鳥か成鳥♀か判定できます。写真を見せていただければ、どこに注目すべきか具体的に説明できます。


Q2: 最近(6月上旬)に平地の郊外の裏庭で観察。電線に留まってキチキチキチ…と鳴いていた個体が、後から飛来した別個体に給餌された。巣立った幼鳥に親鳥が巣外給餌したのか、それとも♂がパートナー♀に求愛給餌したのか、2つの可能性で悩んでいる。問題の個体は正面を向いていたので、腹面の鱗模様は見えたが、背中や頭部に鱗模様の有無ははっきり見えず。


A2: その状況だと、私は「巣立ち幼鳥への給餌」の可能性をまず疑います。

理由はいくつかあります。

鳴き声が「キチキチキチ…」

モズの巣立ち雛や巣立ち後まもない幼鳥は、親に餌をねだる際に繰り返し声を出します。

一方、求愛給餌を受ける成鳥♀は、幼鳥ほど執拗に餌乞いを続けることはあまりありません。給餌直前に短く鳴くことはありますが、電線に止まって長時間「キチキチキチ…」と鳴き続ける姿は、むしろ幼鳥を連想させます。

時期が6月上旬

モズの繁殖期を考えると、6月上旬は多くの地域で第一回繁殖の巣立ち雛が存在する時期です。

地域差はありますが、

  • 4~5月:抱卵・育雛

  • 5~6月:巣立ち

  • 6~7月:巣外給餌

という流れは十分あり得ます。

したがって、「親が巣立ち幼鳥に餌を運んでいた」という解釈は季節的にも自然です。

求愛給餌の時期との関係

求愛給餌は通常、産卵前後に盛んになります。

6月上旬でも二番繁殖や再営巣なら起こり得ますが、単に時期だけを見ると、既に巣立ち幼鳥がいるケースの方が一般的かもしれません。

腹面の鱗模様

ここが少し厄介です。

モズでは、

  • 幼鳥 → 胸から腹にかけて強い鱗模様

  • 成鳥♀ → 腹面に波状横斑

があり、正面から見るとかなり似て見えることがあります。

そのため、腹面だけでは決め手になりません。

識別に有効なのはむしろ、

  • 頭頂

  • 背中

の鱗模様です。

観察行動から推測すると

もし給餌を受けた個体が

  • 羽を細かく震わせる

  • 給餌者に向かって身を乗り出す

  • 給餌後もしばらく後を追う

ような行動を示していたなら、幼鳥の可能性がかなり高くなります。

逆に、

  • 給餌後も落ち着いている

  • 2羽がほぼ対等な雰囲気で行動する

なら求愛給餌も考えられます。

もう一つの手掛かり

給餌した個体の外見はどうでしたか。

もし給餌した個体がはっきりした黒い過眼線と灰色の頭を持つ♂なら、

  • ♂→幼鳥

  • ♂→♀(求愛給餌)

の両方があり得ます。

しかし、給餌した個体が♀だった場合は、ほぼ確実に巣立ち幼鳥への給餌です。

観察時の「給餌した側」の羽色や、給餌後に2羽がどう行動したかが分かれば、さらに絞り込めると思います。


Q3: キチキチキチ…と鳴いていたのは、てっきり近くで撮影する私に対して警戒声を発したのかと思い込んでいました。


A3: それは十分あり得る解釈ですし、現場ではむしろそのように判断する観察者も多いと思います。

モズの「キチキチキチ…」という声は、警戒声として非常によく知られています。人間、カラス、ネコなどに対して発せられることがあります。

ただし、この声は文脈によっては幼鳥の餌乞い声と紛らわしいことがあります。

今回のケースで重要なのは、

  • 個体が電線に留まっていた

  • 繰り返し鳴いていた

  • その後に別個体が飛来して給餌した

という一連の流れです。

もし鳴いていた個体が本当に警戒していたなら、その後に給餌が起きたという事実が少し気になります。もちろん親鳥が人間を警戒しながら幼鳥に給餌することはありますが、「鳴いていた個体=幼鳥で餌をねだっていた」と考えると、行動のつながりが自然になります。

一方で、モズの求愛給餌でも、給餌される側(♀)が鳴きながら♂を誘うことがあります。したがって、

  1. 幼鳥が親に餌をねだった

  2. ♀が♂に求愛給餌を要求した

  3. あなたに対する警戒声だった

の3つは、観察記録だけでは完全には排除できません。

私なら、6月上旬という時期と「給餌された」という事実から、

  • 巣立ち幼鳥への給餌:やや有力

  • 求愛給餌:十分あり得る

  • 単なる警戒声:鳴いていた理由としてはあり得るが、給餌との関係は不明

くらいの評価にします。

もし記録写真が残っているなら、頭部の羽衣以外にも、

  • 嘴の付け根(口角)が黄色っぽく見えないか

  • 尾羽が短めに見えないか

  • 羽毛がややふわついて見えないか

といった幼鳥の特徴を後から確認できる場合があります。

また、給餌後に受け手が給餌した個体を追いかけて飛び去ったなら、幼鳥説がかなり強まります。巣立ち後のモズの幼鳥は親を追尾しながら餌をねだることが多いからです。逆に給餌後も2羽が近くで落ち着いていたなら、求愛給餌の可能性が相対的に高くなります。


Q4: 動画を見直すと、電線に留まったモズ(羽色は全体的に茶色)が方向転換した時に、頭部と背中がちらっと見えたが、鱗模様はなし。後から電線に飛来したのは成鳥♂だった(灰色の夏羽、黒い過眼線が濃い)。♀が急いで♂に近寄って餌を催促したが、餌の受け渡しは行われなかったようだ。♂はむしろ横っ飛びで♀から離れた。餌をうっかり落としてしまったのかもしれないが、後ろ向きでよく見えず。その後も♀はキチキチキチ…と鳴き続けた。♀、♂の順に電線から飛び去り、近くの庭木(イロハカエデ)の枝葉に隠れた。モズの営巣木が近くにあったので、私に対して警戒声を発していたと解釈できそう。


A4: その追加情報を見る限り、当初よりも「成鳥♀が♂に接近した場面」である可能性が高くなったように思います。

特に重要なのは、

  • 頭部や背中に鱗模様が見えない

  • 全体的に茶色い個体だった

  • 相手は明瞭な成鳥♂

  • ♀の方から♂に急接近した

  • その後も♀が鳴き続けた

という点です。

もし巣立ち幼鳥なら、親が餌を持ってきた際には通常、幼鳥が積極的に接近して餌を受け取ろうとします。ところが今回は、実際に給餌が成立したかどうかが不明で、むしろ♂が横に避けるような動きをしたとのことです。

また、幼鳥であれば頭部や背面の鱗模様がかなり有力な手掛かりになります。動画を確認してそれが見られなかったのであれば、幼鳥説はやや弱くなります。

さらに、

その後も♀はキチキチキチ…と鳴き続けた。

という点も興味深いです。

モズの警戒声は、まさにそのような連続した「キチキチキチ…」です。もし近くのイロハカエデや周辺植栽に営巣中の巣、あるいは巣立ち直後の幼鳥がいたなら、♀があなたを警戒して鳴き続けていた可能性は十分あります。

むしろ今回の行動を時系列で整理すると、

  1. ♀が警戒声を発している

  2. ♂が飛来する

  3. ♀が♂に接近する

  4. 餌の受け渡しは確認できない

  5. 両個体とも近くの樹木へ移動する

という流れになります。

この場合、「♀が警戒しながらも♂に接近した」というだけで、必ずしも求愛給餌とは限りません。繁殖中のペアであれば、お互いの位置確認や警戒対象への共同対応のために接近することもあります。

私なら現時点では、

  • 成鳥♀である可能性:高い

  • 幼鳥である可能性:低くなった

  • 実際に給餌が成立したか:不明

  • キチキチキチ…は警戒声だった可能性:かなり高い

と評価します。

もし近くに営巣木があったのであれば、警戒声の解釈はかなり自然です。モズは巣の周辺で人間を見つけると、露出した見張り場所(電線、アンテナ、樹頂など)から長時間警戒声を発することがあります。今回の電線上での行動は、その典型的な状況とも一致します。


Q5: 顔の向きによっては、下嘴の根元が黄色っぽく見えることもありました。成鳥♀ではなく、やはり巣立ち後の幼鳥ですか?


A5: この写真を見る限り、私は幼鳥の可能性がかなり高いと思います。

もちろん1枚だけで断定はできませんが、成鳥♀よりも幼鳥の特徴がいくつか見えます。

まず目につくのが、下嘴基部の黄色味です。

スズメのように派手ではありませんが、口角付近に黄色い部分が残っています。これは巣立ち後しばらくの幼鳥でよく見られる特徴です。成鳥♀では通常ここまで黄色く見えません。

次に顔つきです。

  • 眼が大きく見える

  • 顔全体が丸みを帯びている

  • 頬から喉にかけての羽毛がややふわっとしている

という印象があります。

これは主観的な要素もありますが、巣立ち幼鳥らしい雰囲気があります。

さらに腹面を見ると、はっきりした鱗模様ではないものの、細かな横斑が見えています。

そして重要なのは、「頭部に鱗模様が見えない」ことが必ずしも成鳥を意味しない点です。

モズの幼鳥は巣立ち直後には頭部まで強い鱗模様がありますが、その後かなり早い段階で摩耗や換羽によって不明瞭になります。6月上旬なら、

  • 巣立ち直後の幼鳥

  • 巣立ち後しばらく経過した幼鳥

の両方が存在し得ます。

この個体は後者に近いようにも見えます。

そして何より、あなたが観察した行動と合わせると、

  • 6月上旬

  • モズの繁殖期

  • 下嘴基部に黄色味

  • 腹面に幼鳥らしい斑

  • ♂が飛来

  • この個体が盛んに鳴く

という状況は、「巣立ち幼鳥が親♂に餌をねだった」と解釈するとかなり自然です。

一方で成鳥♀説だと、

  • 黄色い口角の説明がつきにくい

  • 写真全体の若々しい印象とやや合わない

という点があります。

また、あなたは先ほど

♀が急いで♂に近寄って餌を催促した

と書かれましたが、この写真を見ると、その行動自体が実は「♀ではなく幼鳥が親に接近した」と解釈できるかもしれません。

もし動画を再確認できるなら、

  • 接近時に羽を細かく震わせていないか

  • 口を大きく開けていないか

  • 親を追尾する動きがないか

を見てみるとよいと思います。

現時点では、私は

  • 成鳥♀:可能性あり

  • 巣立ち後の幼鳥:より有力

と評価します。

特にこの写真の下嘴基部の黄色味は、年齢判定のかなり強い材料に見えます。写真だけを見せられて「成鳥♀か幼鳥か」と聞かれたら、私はまず「幼鳥ではないでしょうか」と答えると思います。

 



2026/06/15

雪が溶けた小川の岸で草を食べるカルガモのペア(冬の野鳥)

 

2025年3月上旬・午前9:00・曇りのち晴れ 

雪国の郊外を流れる小川(農業用水路兼融雪溝)の岸辺で、♀♂つがいと思われる2羽のカルガモAnas zonorhyncha)が仲良く並んで採食しています。 
雪解けが進む畑の端で、泥にまみれたイネ科の雑草を食べていましました。 
畑に積もった残雪の端から嘴を突っ込んで、雪の下に埋もれていた草を食べています。 
よく観察すると、青々とした草の葉そのものを千切って食べるというよりも、草の根元の根っこや散らばっている草の種子、土壌生物などをまとめて食べているようです。 

食事中のカルガモ♀♂は、定期的に背後を振り返って、泥で汚れた嘴を用水路の流水でゆすいでいます。 
飲水行動なら一口ごとに上を向いて、嘴ですくった水を喉に流し込むはずです。 
それをやらないということは、小川の雪解け水を飲んではいないようです。 

やがて、1羽のカルガモが岸から小川に入りました。 
流れに乗って下流に泳ぎながら、嘴を再び水でゆすいでいます。 
小川を少し下っただけで左岸に再上陸すると、未開拓の餌場で採食を始めました。 

この小川の岸辺が雪かきされていたのは、一部はカルガモの仕業だったのかもしれません。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



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2026/06/13

サクランボ果実の食べ方を幼鳥に教えるスズメの親鳥(野鳥)巣外給餌

 

2026年5月下旬・午後14:05頃・晴れ 

郊外の住宅地で物置小屋の錆びたトタン屋根にスズメPasser montanus)の親子が留まっていました。 
頬の黒斑が濃いのが成鳥で、巣立ったばかりの幼鳥は頬の黒斑が薄くて嘴の縁が黄色いのが特徴です。 
横に立つサクランボの庭木に果実が鈴なりに実り、赤く熟した落果や種子がトタン屋根にたくさん散乱しています。 

親鳥のスズメがサクランボの赤い落果を食べていました。 
ムクドリと違って体の小さなスズメは、サクランボ果実を丸呑みにするのではなく、果肉だけを啄んでいます。 
その近くで空腹の幼鳥が翼を小刻みに震わせて餌乞いしています。 
餌乞いに特有の鳴き声を発しているはずですが、カメラに対して後ろ向きですし、遠くから撮影していたので聞き取れませんでした。 
周囲でチュンチュン♪とにぎやかに鳴いているのは、別個体のスズメたちです。 

 幼鳥はすぐ横に落ちていたサクランボの種子を見つけると、興味を持ってつついてみたのの、餌ではないと悟って食べませんでした。 
幼鳥が駆け寄ると、親鳥は食べ残しのサクランボ落果を幼鳥とシェアして一緒に食べ始めました。 
親子で交互にサクランボの果肉を啄んでいます。 

やがて親鳥がそのサクランボ落果を丸ごと咥えると、器用に果肉だけを食べています。 
それを見て横の幼鳥が餌乞い(給餌の催促)を再開しました。 
スズメの親鳥は幼鳥にサクランボの食べ方を教えているようです。 
親鳥がその場に落とした食べ残しのサクランボを幼鳥がもらって食べ始めました。 
幼鳥も教わった通りにサクランボ熟果を丸ごと咥え、果肉だけをちびちび食べています。 

その間に親鳥はホッピングでトタン屋根を下り、幼鳥から離れて行きました。 
最後に幼鳥は、食べかけのサクランボ果実を咥えて飛び去りました。 


【考察】 
初夏に核果が実るサクランボの種子散布の戦略は、被食型の動物散布です。
スズメはサクランボ核果の果肉だけをついばみ種を捨てるので、普通はサクランボの種子散布者ではありません。 
しかし今回の事例では、スズメの幼鳥が食べかけたサクランボの果実を持ち去ったので、母樹から離れて分布を広げる種子散布を助けたことになります。

2026/06/11

雪国でキジ♀♂の群れが小川沿いで採食した後に雪原を歩いて止まり木へ(冬の野鳥)

 

2025年3月上旬・午前9:00頃・くもり 

夜中から早朝にかけて少し雪が降り、うっすらと乾雪が積もりました。 
郊外で1羽のキジ♂(Phasianus versicolor)が雪原(雪の積もった畑)を歩いて来る姿を見つけて、なにげなく動画を撮り始めると、なかなか面白いドラマが見れました。 

雪面にキジ♂の歩いた足跡が残ります。 
軽く羽ばたいて、手掘りの細い用水路を飛び越えました。 
小川の岸に沿って雪解けが進んでいるのですが、そこでキジ♂は採食を始めました。 
少ない積雪を嘴でかき分け、雪に埋もれ青々とした草(イネ科植物)を啄みました。 

♂に注目していた私は初め気づかなかったのですが、地味なキジ♀も近くで採食していました。 
雪が溶けて地面が露出した小径で、泥濘を啄んでいます。 
草の種を拾い食いしているのでしょう。
他にはツグミTurdus eunomus)も仲良く採食していたようで、ホッピングしながら地上を横切りました。(@1:27〜) 

少しの食事で満腹になったのか、キジ♂は再び用水路を飛び越えて、左の雪原に戻って行きます。 
トコトコ歩き去る後ろ姿をずっと撮り続けると、民家の敷地へ入りました。 
雪国(豪雪地帯)では一冬に何度も屋根から雪下ろしするので、軒下に雪の山が形成されます。 
キジ♂はその上を乗り越えて更に奥へ向かいます。 
最後は右折して民家の陰に隠れてしまい、姿を見失いました。 

その後、2羽のキジ♀が♂の後をトコトコ追いかけて行きました。 
繁殖期にはまだ少し早いですけど、キジは♂1♀2のハレム(群れ)を形成していたことが分かりました。 
体重の重いキジは飛ぶのが苦手で、長距離の雪道(悪路)でも歩いて移動します。 
薄っすらと積もった新雪の表面にキジ♀♂の歩いた足跡が残ります。 

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雪に埋もれかけた落葉樹(庭木の桜?)に辿り着くと、ようやく落ち着いて立ち止まりました。 
「庭には二羽雉♀がいる。」 
キジ♀の羽根は♂とは違って地味な保護色で、確かに落葉樹の下では目立ちません。 
身震いしたり、広げた尾羽を左右に素早く振ったり、翼をバサバサと羽ばたかせたりしました。 

やがて、1羽のキジ♀が雪面から落葉樹上に飛び上がりました。 
ここが夜のねぐらだったのかな? 
もう1羽は飛ばずに、歩いて低い横枝を伝って木に登りました。
2羽のキジ♀は同じ止まり木で左右に少し離れて休みます。 
しかし片方の♀は落ち着かず、枝から枝へ少し飛んで(軽く羽ばたいて)移動しました。
雪原に一旦下りると左から回り込んで、同じ止まり木の別な枝に登り直します。 

最後に、キジ♀が羽ばたいて止まり木に飛び上がるシーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@6:33〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。


【考察】
雪国で留鳥として逞しく暮らすキジ♀♂の様子を観察できました。
せっかく小川に来たのに、キジ♀も♂も水を浴びたり飲んだりしませんでした。 
あちこちの水場に無人カメラ(トレイルカメラ)を設置しても、キジのそうした行動はなぜか一度も撮れたことがありません。 
冬には雪を食べて喉の乾きを癒やすのかもしれません。 


2026/06/09

サクランボの庭木で熟果を採食するムクドリ(野鳥)

 

2026年5月下旬・午後14:00頃・晴れ 

民家の裏庭でサクランボ果樹の果実が熟して赤く色づきました。 
果樹園のように防鳥ネットを被せる対策をしていないため、野鳥がサクランボ熟果を食べに集まっていました。 

サクランボを食害するムクドリSturnus cineraceus)を見つけました。 
群れで来ていたのですが、私を警戒して次々に飛び去ってしまい、これは逃げ遅れた(図太い?)個体です。 

しばらくすると警戒をとき、枝から枝へ伝い歩きしてから、身を乗り出してサクランボの果実を食べました。 
果柄は枝に残したまま、丸い実だけを嘴で器用にもぎ取りました。 
手前に生い茂った若葉が邪魔ですが、ムクドリはサクランボの熟果を丸呑みしたようです。 
今度は後ろ向きでサクランボを丸ごと飲み込んでから、嘴を足元の枝で念入りに拭いました。 

風が吹いて果樹の枝がザワザワと激しく揺れています。 
家の住民がガレージ前で車にエンジンをかけて出かけても、樹上のムクドリは逃げませんでした。 
樹上で身震いしたり、小声で呟いたりしています。 
必要以上に嘴を激しく枝に擦りつけたのは、隠し撮りを続ける私に対してフラストレーションが溜まったのかもしれません。(苛立ちの転移行動?) 
最後は枝葉が生い茂るサクランボ果樹の中央部に移動して、私から完全に隠れてしまいました。 

サクランボを食べに集まったムクドリは後ろめたいのか(罪悪感?)ヒトに対して警戒心が強く、食事の決定的瞬間をなかなか撮らせてくれません。 

一緒に来ていたスズメの群れがチュンチュン♪鳴き続けています。 
スズメがサクランボを食べた映像も撮れました(近日公開予定)。


【考察】 
ご存知の通り、サクランボの果実(核果)には大きな種子が1個含まれています。
スズメと違って体の大きなムクドリは、サクランボの熟した果実を丸ごと飲み込みました。 
したがって、ムクドリはサクランボの種子散布者になります。 
採食後に排便してくれたら、種子散布の一部始終を撮影できたことになるのですが、残念ながら一度も脱糞しませんでした。

2026/06/05

雪が降る夜に早春の池でヤマアカガエルを狩って持ち去るフクロウ【冬の野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 

2026年3月上旬 

シーン0:3/2・午後16:45・くもり(@0:00〜) 
毎年早春にヤマアカガエルRana ornativentris)が産卵する山麓の繁殖池に自動撮影カメラを設置してみました。 
この池は完全な止水ではなく、里山から沢の水が一年中流れ込んでいて、反対側からチョロチョロと流れ出てます。 
厳冬期には池の水面も深い雪に覆われていたのですが、早春になると水面が現れ、周囲の残雪もだいぶ溶けました。 

変温動物のカエルがいくら池に集まって活発に産卵行動しても、トレイルカメラのセンサーは反応しません。 
しかし、ヤマアカガエルの成体を狩ったり卵塊を食べに来る捕食者が撮れるのではないかと期待したのです。 
水場として水浴したり水を飲んだりする野生動物の姿が写るだけでも嬉しいです。 

驚いたことに、フクロウStrix uralensis)が夜な夜な現れてヤマアカガエルを狩っていました。 
フクロウが来るとはまったく予想していなかったので、感激しました。 


シーン1:3/3・午後23:17・降雪(@0:03〜) 
雪が降りしきる夜更けに1羽のフクロウが池に来ていました! 
いかにも雪国のフクロウらしい、絵になる映像です。 
フクロウが佇んでいるのは、細長い池の水が右から左に流出する地点で、そこには毎年ヤマアカガエルの巨大な卵塊が産み付けられています。 

フクロウは足元の水面(ヤマアカガエルの卵塊?)を見つめています。 
やがて、右足で何かを掬って食べました。 
食卵したのでしょうか? 
休眠越冬中の水生昆虫(ヤゴやゲンゴロウなど)を捕食した可能性も考えましたが、獲物はそれより大きそうです。 

フクロウが池から飛び立つ前に、1分間の録画時間が終わってしまいました。 


シーン2:3/3・午後23:34・降雪(@1:05〜) 
16分後、フクロウは同じ池の少し奥の岸辺に移動していました。 
両足を池の浅水部に浸しています。 
顔を水面に何度か浸けて左右に素早く振っていますが、夏によく見た洗顔行動とは少し違うようです。 

右足で何か獲物を掴み、羽ばたきながら奥の雪原に上陸しました。 
嘴で大きな餌物を咥えると、少し飛んで更に奥の雪原に移動しました。 
今回も飛び去る前に録画終了。 


シーン3:3/4・午後19:19・雨天(@2:06〜) 
翌日も小雨がぱらつく晩にフクロウが登場しました。 
池の流出部に佇み、大きな目で周囲をキョロキョロ見回して、獲物を探しています。 
夜行性のフクロウは眼球のタペータム(輝板)が発達していて、赤外線をよく反射します。 
カメラも凝視しましたが、トレイルカメラの1対の赤外線LEDが発光しても、あまり気にしていない(見えていない?)ようです。 


シーン4:3/4・午後19:27・みぞれ(@3:07〜)
7分後、雨からみぞれに変わっていました。 
フクロウが狩りをする瞬間を撮り損ねてしまいました。 
池から岸辺に上陸して、嘴で何か獲物(ヤマアカガエル成体?)を啄んでいます。 

フクロウが池から飛び去る様子が初めて撮れていました。 
獲物を咥えると、羽音も立てずに奥へ飛び去りました。 
どこか安全な止まり木に移動して、落ち着いて獲物を解体・捕食したいのか、あるいは巣で待つ♀に給餌するのかもしれません。 
(フクロウの性別を私は見分けられません。) 


シーン5:3/4・午後20:43・みぞれ(@3:51〜) 
1時間15分後、またフクロウが池に来ていました。 
池の流出部に後ろ姿で佇んでいます。 
狩りの直後らしく、何か獲物を捕食しています。 


シーン6:3/4・午後20:45・みぞれ(@4:50〜) 
50秒後、フクロウはいつの間にか少し奥の雪原に(飛んで)移動していました。 
何か獲物を啄んでいます。 
奥の暗闇へ飛び去りました。 

編集でカットしたのですが、しばらくするとカメラの近くに飛来した鳥の羽音が聞こえました。 
池の近くの止まり木にフクロウが飛来して、怪しい監視カメラを偵察に来たのかもしれません。 


シーン7:3/5・午後19:51(@5:23〜) 
翌日は晴れて静かな晩にフクロウが登場。 
対岸の雪面に降り立って、眼光鋭く池の水面を凝視しています。 
獲物のカエルを探してるのでしょう。(待ち伏せ漁) 


シーン8:3/6・午前11:02・晴れ(@6:23〜) 
明るい昼間にたたま撮れた現場の様子です。 
雪解けが進んでいます。 


※ 水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
変温動物のヤマアカガエルが雪国でもまだ気温が低い早春に産卵するように進化した理由の一つは、天敵が少ない時期だからと言われています。 
しかし完璧な生存戦略は存在せず、その裏をかく捕食者が必ず出てきます。 
留鳥で夜行性のフクロウが、ヤマアカガエルの繁殖池に夜な夜な通って、産卵行動に集まるヤマアカガエルを狩っていました。 
この池でフクロウは洗顔や水浴、飲水を一度もしませんでした。 
つまり、獲物を狩る目的で通っていたことになります。 

旧機種のトレイルカメラには気温のデータが動画に残らないのが残念です。 
実はあまり期待していなくて、駄目元で旧機種のトレイルカメラを設置したら、大当たりでした。 
この後は、新機種のトレイルカメラに交換して高画質でフクロウの動画を撮ろうとしたのですが、色々と技術的なトラブルがあったりして、上手くいきませんでした。 
そうこうしているうちに、ヤマアカガエルの繁殖期が終わってしまい、フクロウも来なくなりました。 

同じ池でもヤマアカガエルの産卵地点は複数あるのですが、その全てを複数台のトレイルカメラで監視するのは大変です。
やや遠くから繁殖池全体を監視するようにトレイルカメラを設置し直したら、失敗したのです。

2026/06/03

掠れた声で鳴いて♪母衣打ちするキジ♂(野鳥)

 

2026年4月中旬・午後15:55頃・晴れ 

春の休耕田で1羽のキジ♂(Phasianus versicolor)が畦道に登って、枯草を啄んだり、嘴で枯草をかき分けたりしていました。 
虫や草の種子を食べてるようです。 
その奥には民家の庭があって、草※が青々と生えているのに、なぜかキジ♂は近寄りませんでした。 
(※ スギナやヒメオドリコソウ、ナズナ、スイセンなどが見えます。) 

採食中にキジ♂が急に立ち止まって背伸びし、縄張り宣言の母衣ほろ打ちを披露しました。 
母衣打ちの際は、目立つように(声が通るように)周囲よりも一段高いお立ち台で鳴くことが多く、今回も畦道に登ってやりました。 

ケンケーン♪という鳴き声が、この個体では掠れていた(ハスキー・ボイス)ので、俄然興味がわきました。 
こんな掠れ声のキジ♂を今まで聞いたことがありません。 
現場で聞いた生の鳴き声の印象と、動画で録音された鳴き声は少し違っています。 
音割れしないようにカットされた音声成分があるのかもしれません。 

母衣打ちを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@1:14〜1:28) 
ケン、ケーン♪と2声鳴くのに合わせて、その場で2+8回素早く翼を羽ばたき、ドドドドド…という重低音のドラミングを発していました。 
このとき目の瞬膜が何度か閉じていたのは、激しい羽ばたきで舞い上がるゴミが眼球に入らないようにしているのでしょう。 

母衣打ちの直後は興奮状態なのか、全身の羽毛が逆立っていました。 
身震いすると鳥肌が収まり、採食を再開しました。 
畦道から左の休耕地に降りると、足早に枯野を横切り始めました。 
流し撮りする私を警戒したのか、後半は走って逃げています。 
途中で急に立ち止まったので、もう一度母衣打ちするかと期待したのですけど、結局鳴かずに左へ立ち去りました。 
逆光になると、キジ♂の色鮮やかな羽毛がほぼ黒色(シルエット)にしか見えなくなります。 


【考察】 
キジ♂の母衣打ちには、ドラミングの回数に個体差があることが分かっています。
掠れ声(ハスキーボイス)の♂個体と今回初めて出会いました。
♀へのセックスアピールに♂の声質が影響するでしょうか? 
つまり、このハスキー♂は同種の♀に対して人気(魅力)があるのかないのか、気になります。
繁殖期のキジ♂は母衣打ちで隣の♂と張り合って縄張り争いをしている訳ですが、ハスキー♂は良い縄張りを持てているのでしょうか?
掠れ声は♂にとってハンディキャップになっているのか知りたいところですが、実際にフィールドで調べるのは大変そうです。


掠れ声の母衣打ちを声紋解析してみる

オリジナルの映像ファイルから音声をWAVファイルに抽出し、母衣打ちの部分を編集で切り取ってから、スペクトログラムを描いてみました。
あいにく、大声で絶叫する直前に春風の風切り音(ノイズ)がマイクに入ってしまっています。



2026/05/30

春に畑を耕すトラクターの周囲で掘り出された虫を捕食するハシボソガラスとハクセキレイ(野鳥)オートライシズム

 

2026年4月中旬・午後15:15頃・くもり 

雪国にも春が訪れ、畑の土をトラクターが耕していました。 
トラクターの後部に取り付けられた回転刃で畑の表土を掘り起こした上で、フカフカの土壌をきれいに均しています。 

♀♂つがいと思われる2羽のハシボソガラスCorvus corone)がトラクターの近くに集まり、地中から掘り出されたミミズなどの土壌生物を次々に捕食していました。 
カラスは、トラクターの動きや騒音をあまり恐れていません。 
手前の農道を軽トラが走っても、ハシボソガラスは逃げませんでした。 
おそらくこの辺りを縄張りとするカラスの♀♂ペアは、農家の老夫婦やトラクターに馴れているのでしょう。 

このように、他の生物の行動を利用して採食する行動をオートライシズムと言います。 
動画をよく見ると、畑の奥にハクセキレイMotacilla alba lugens)も来ていましたが(@1:30〜)、ハシボソガラスに比べてトラクターをまだ怖がっているようです。 

田畑で見られる鳥のオートライシズムを撮影したくて、毎年注目しているのですが、ようやく明確な事例を観察することが出来ました。 
鳥類生態学(バードウォッチング)の本や写真集などに載っているオートライシズム行動がなぜか当地ではほとんど見られなくて、その理由が分からず首をひねっていました。 
爆音機や防鳥グッズなどを駆使して、作物を食害する鳥を追い払っているため、当地の鳥は農民を恐れて近づかないのでしょうか? 
(銃やカスミ網で鳥を駆除していた時代の名残り?) 
それとも、強力な農薬(殺虫剤)を毎年使っているために田畑の土壌生物が激減しているのでしょうか? 
今回の撮影成功で、後者が理由だと私は確信しました。 
(もちろん実証するには、農家の協力を得て土壌生物の数や種類をしっかり調べる必要があります。) 
農薬の使用を最小限に控えた有機農法が行われている農地では、今でも鳥と農耕機械の密接な関係が残っているのでしょう。 
逆に、農作業中に鳥のオートライシズムが見られる田畑は土壌が肥えている(土壌生物の多様性が高い)という間接的な指標になるかもしれません。 


※ プライバシー保護のため、トラクターを運転する農夫の顔に動画編集でモザイク処理を施しました。 
元々の映像素材をYouTubeにアップロードした上で、自動処理でモザイクをかけてもらおうとしたら、ヒトの顔が認識されなかったので、仕方なく自分でちまちまとやりました。


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2026/05/27

雪原を歩きながらケケーッ、ケケーッ♪とけたたましく鳴くキジ♂(冬の野鳥)

 

2026年2月下旬・午前7:10頃・くもり・日の出時刻は午前6:17 

雪が積もった畑をキジ♂(Phasianus versicolor)が歩きながら、ケケーッ、ケケーッ♪と繰り返し鳴いていました。 
今季初鳴きかもしれません。 
まだ繁殖期ではないので、ケンケーン♪と絶叫しながら翼を激しく打ち鳴らす本格的な母衣ほろ打ちはしませんでした。 

雪面は凍結しているようで、キジ♂が歩いても足が全く潜りませんし、足跡も残りません。 

キジ♂はときどき軽く身震いしたり、雪面を啄んだりしています。 
最後に遠くから別個体が同様に鳴く声がかすかに聞こえました。(@2:04〜) 
隣の縄張りにいるキジ♂と鳴き声で張り合っているのでしょう。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
晩冬の鳴き声を声紋解析してみる? 


【考察】 
記録的な大雪が降った前年とはうってかわって、この冬は積雪が少なく、春の訪れ(キジの繁殖期の開始)が早そうです。 
…と思いきや、記録を遡ってみると3年前にも同時期にキジ♂が鳴き始めていました。 


おそらくキジ♂は気温や積雪量ではなく日照時間を元にして繁殖期が始まり、縄張り宣言を練習し始めるのでしょう。 

余談ですが、冬の雪国で留鳥のキジは春まで何を食べているのでしょうか? 
Perplexity AIに質問してみた回答がこちら。

冬の雪国では、キジは主に風で雪の薄くなった畑や開けた場所で落ち穂(大豆など植物の種子)や植物の残渣を食べています。tohoku.env

積雪が深い時期は藪や林縁の覆いの下で活動し、草の種子、芽、果実、残った昆虫を探して雑食的に摂食します。semimaruclimb3.hatenadiary+1

春近くになると食料が増え、昆虫や小さな爬虫類も加わりますが、冬期は風通しの良い場所を活用して餌を確保し、適応力が高いため乗り切ります。jibunstyle-kanuma+1

主な餌源

  • 植物性: 大豆畑の落ち穂、草の種子・芽・葉、果実(雪下で風除け場所中心)。torizukan+2

  • 動物性: 冬期は少ないが、残存昆虫やクモ、小動物(機会があれば)。tokyofarm.co+1

  • 行動パターン: 早朝・夕方に活動、雪面を突ついて採食。semimaruclimb3.hatenadiary

2026/05/25

雪解け後にヒメウコギ生垣の冬芽や下草をついばむキジ♀(冬の野鳥)

 



2026年2月下旬・午前8:10頃・くもり 

ようやく雪が溶けた畑の端で、ヒメウコギの生垣の下に潜んでいたキジ♀(Phasianus versicolor)が採食を始めました。 
生垣に沿ってゆっくり歩きながら、あちこち地面を啄んでいます。
植物の種子を拾い食いしているのでしょうか。

特に好んで食べている緑の若葉は、シソ科多年草のカキドオシですかね? 

雪国のカキドオシは、冬も葉を地際に広げたまま越冬することが多いです。 ただし、寒冷地では葉を落とすこともあるため、積雪や寒さの強い地域では「雪の下で常にロゼット状のまま」とは限りません。global+2

つまり、一般的には「雪が溶けた早春にその場で若葉が一斉に開く」というより、冬の時点で低いロゼット状の葉を残し、春にそのまま生長を再開するイメージが近いです。 ただし実際の見え方は、積雪量、寒さの強さ、日当たりで変わります。city+2   (Perplexity AIの回答より引用)


キジ♀は広葉草本の緑の葉を選んで食べていて、枯れた落ち葉は決して食べません。 

ヒメウコギ灌木の生垣は落葉したままですが、枝先に付いた冬芽もキジ♀はときどき啄みました。 

食事の合間に、胸元の羽根を嘴で整えたり、その場で激しく身震いすることもありました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


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2026/05/23

ホンドタヌキの帰巣を見届けた後で巣口を覗き込み雪を食べるハシブトガラスの謎【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年2月下旬〜3月上旬 

雪深い落葉二次林で、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬している巣穴を自動撮影見張っています。
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。

シーン1:2/26・午前10:40頃・降雪・気温3℃ (@0:00〜) 

小雪がちらつく日中に、外出から戻ったタヌキが二次林内の巣穴Rに潜り込みました。 


ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が澄んだ声でカーカー♪鳴く声が断続的に聞こえます。 
しばらくすると、ようやく1羽のハシブトガラスが(勇気を出して?)飛来し、巣口Rの雪面に着地しました。 
その後の展開が気になりますけど、ここで1分間の録画が終わっていました。 


シーン2:3/10・午前6:33・晴れ・気温-1℃(@0:28〜) 
朝日が射し始めた営巣地にタヌキが右から真っ直ぐ帰巣すると、巣口Rで左右を警戒しています。 
ようやく巣穴Rに潜り込みました。 
周囲でカラスが鳴いています♪ 


シーン3:3/10・午前6:36・晴れ(@0:28〜) 
監視カメラが次に起動したときには、2羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)がタヌキの巣口Rから慌てて飛び去るところでした。 
巣内のタヌキがカラスに威嚇したのかな? 

しばらくすると、1羽のハシブトガラスが舞い戻って来て、巣口Rの雪面に着地しました。 
トコトコ歩いて巣口Rに近づき、中を覗き込んでから、右上に飛び去りました。 


シーン4:3/10・午前7:37・晴れ・気温3℃(@0:28〜)
1時間後にハシブトガラスが再登場。 
タヌキが越冬する巣口Rを覗き込んだものの、さすがに巣内に侵入することはありませんでした。 
右の林内へトコトコ歩いて立ち去りました。

そこへ別個体のハシブトガラスが飛来し、タヌキ営巣地の雪面に着陸しました。 
2羽目の個体も同様に、巣口Rをしげしげと覗き込み、窪地にまで入りました。 
巣口Rの窪地から出てきたカラスが、雪面で何かを繰り返し啄みました。 
水を飲む代わりに、ガリガリに凍った雪を食べたようです。 
直後にカラスの喉袋が膨らんでいました。 

パートナーの後を追って、ホッピングとウォーキングを交えた足取りで立ち去りました。 
「森林性のカラスであるハシブトガラスの歩行は、両足を揃えて跳び歩くホッピング」というのが定説なのに、今回のペアは雪面でウォーキングもしていました。 

ハシブトガラスが雪を食べるシーンを、1.5倍に拡大した上でリプレイ(@2:37〜)。 


シーン5:3/10・午前7:38・晴れ・気温2℃(@2:52〜)
別アングルの監視映像にも写っていました。 
朝日が射して、落葉樹の影が雪面に伸びている様がフォトジェニックです。 
左端の雪面にハシブトガラスが佇んでいます。 

そこへ別個体が飛来し、雪面に着陸。 
このアングルから見ると、2羽目のハシブトガラスは、タヌキの抜け毛を産座用の巣材として集めたのではなく、やはり凍った雪を食べたようです。 

凍った雪面をカラスが歩き回っても足が潜りません。 
後続個体はホッピングで先行個体を追いかけ、左上奥の林内へ向かいました。 


つづく→


【考察】 
晩冬から早春にかけて、ホンドタヌキが越冬している巣穴をハシブトガラスが繰り返し覗き込みに来るのは、ただの好奇心なのか、それともタヌキへの嫌がらせ(モビング)や偵察の意味合いがあるのでしょうか? 
林内をうろつくタヌキをカラスが巣穴まで追跡してきたようにも見えます。

Perplexity AIでブレインストーミングしてみました。 

Q1: 冬の雪国でトレイルカメラを設置し、ホンドタヌキの巣穴を観察している。昼間にタヌキが帰巣した直後にカラスが飛来して鳴き騒いだり、巣穴を覗き込んだりすることがよくある。これはカラスがタヌキに対して軽いモビング(擬攻撃、嫌がらせ)を行っているのだろうか? 

A1: はい、ご観察されている行動は、カラスがタヌキに対して軽いモビング(擬攻撃、嫌がらせ)を行っている可能性が高いです。

モビングは、鳥類が捕食者や潜在的な脅威に対して行う一般的な行動ですdiscovermagazine。カラスは特にモビング行動で知られており、より大きな捕食者に対しても積極的に行いますallaboutbirds+1

カラスがタヌキの巣穴を覗き込んだり、鳴き騒いだりする行動には、いくつかの理由が考えられます:

  1. 縄張りの防衛:カラスはタヌキを潜在的な脅威と認識し、自分たちの縄張りから追い出そうとしている可能性がありますbirdwatchersgeneralstore

  2. 警告:他のカラスや周辺の動物に対して、潜在的な捕食者の存在を知らせている可能性がありますbirdwatchersgeneralstore

  3. 練習:若いカラスが、将来必要となるスキルを練習している可能性もありますstartribune

  4. 資源競争:冬季には、カラスとタヌキが限られた食料資源をめぐって競争している可能性がありますallaboutbirds

カラスのモビング行動は季節によって変化することが知られており、繁殖期(3月〜5月頃)に最も頻繁に観察されますallaboutbirds+1。しかし、冬季にも観察されることがあり、これは資源競争や、将来の繁殖期に向けた予防的な行動である可能性がありますsemanticscholar

タヌキのような地上性の哺乳類に対するカラスのモビング行動は、空中の捕食者(フクロウやタカなど)に対するものほど激しくない可能性がありますがallaboutbirds+1、同様のメカニズムで説明できるでしょう。



Q2: 問題の行動を観察したのは、2月下旬から3月上旬にかけてです。タヌキの営巣地はまだ深い雪で覆われていました。タヌキはすでに発情期に入っているようでした。タヌキにモビング?するカラスの種類はハシブトガラスで、1羽または2羽(♀♂ペア?)が参加していました。


A2: 観察されたハシブトガラスの行動は、モビングの一種である可能性が高いですが、いくつかの要因が絡んでいると考えられます。以下にその背景を整理します。

行動の背景

  1. 繁殖期の影響

    • ハシブトガラスは3月頃から繁殖期に入り、縄張り意識が強くなりますrescue.epark。2月下旬から3月上旬という時期は、繁殖準備が進む段階であり、巣穴を守るために周囲の動物に対して攻撃的になることがあります。

  2. タヌキの発情期との関係

    • タヌキが発情期に入っている場合、巣穴周辺で活発な行動を見せることがあり、それがカラスにとって目立つ存在となり、注意を引いた可能性があります。

  3. ペア行動

    • 観察されたハシブトガラスが1羽または2羽(ペア)で行動している点も重要です。繁殖期を迎えるカラスのペアが協力して縄張りを守るため、タヌキに対して威嚇行動を取った可能性がありますrescue.epark

  4. 餌資源の競合

    • 冬季は餌資源が乏しくなるため、タヌキとカラスが同じ資源を巡って競争している可能性もありますmidori-ikimono。巣穴周辺に餌や残渣がある場合、それを巡る競争がカラスの行動を引き起こしたかもしれません。

モビング行動としての解釈

  • モビングは通常、カラス自身やその巣への脅威となる捕食者(猛禽類など)に対して行われますnote+1。しかし、今回のケースではタヌキが直接的な脅威ではないため、「軽度なモビング」または「威嚇・監視行動」と解釈する方が適切かもしれません。

  • 特にハシブトガラスは知能が高く、環境や状況に応じて柔軟な行動を取ることで知られています。そのため、タヌキへの興味や警戒心から擬攻撃的な行動を取った可能性があります。

まとめ

観察された行動は、カラスの繁殖期前の縄張り防衛や警戒心、あるいは餌資源を巡る競争によるものと考えられます。これらは軽度なモビング行動として解釈できます。また、このような異種間の相互作用は自然界でよく見られる現象であり、今後も観察を続けることでより詳細な理解につながるでしょう。


Q3: タヌキの巣穴周辺に餌や食べ残しはありませんでした。カラスはタヌキの巣穴を覗き込んだ後に、周辺の凍った雪をガリガリと食べることがありました。

A3: 観察されたカラスの行動は、タヌキの巣穴を覗き込むだけでなく、周辺の凍った雪をガリガリと食べることもあります。これは、カラスがタヌキに対してモビングを行うだけでなく、環境に応じて食料を探している可能性も示唆しています。

行動の分析

  1. モビング行動

    • カラスがタヌキの巣穴を覗き込む行動は、前述のように繁殖期の縄張り防衛や警戒心によるものと考えられます。特に、巣穴周辺に餌や食べ残しがない場合でも、カラスはタヌキを潜在的な脅威と認識している可能性があります。

  2. 凍った雪の摂取

    • 凍った雪を食べる行動は、カラスが水分を補給している可能性があります。特に冬季には、水源が凍結していることが多く、カラスが雪を利用して水分を摂取していることが考えられます。また、雪の中に微生物や昆虫が含まれている場合、それらを摂取するためでもあるかもしれません。

  3. 環境適応

    • カラスは非常に知能が高く、環境に応じて柔軟な行動を取ることができます。タヌキの巣穴周辺でモビング行動を行う一方で、周囲の環境を利用して食料や水分を確保することも可能です。

まとめ

観察されたカラスの行動は、モビング行動と環境適応の両方を含む複雑な行動と考えられます。特に冬季には、カラスが限られた資源を活用して生存するために、さまざまな行動を取ることがあります。さらに観察を続けることで、カラスとタヌキの相互作用や環境適応についての理解が深まるでしょう。


Q4: タヌキは木登りできませんから、カラスの巣を襲って卵や雛を捕食する心配はありません。それなのに、タヌキに対してカラスが何度もモビングしたのが興味深く思いました。

A4: タヌキに対するカラスのモビング行動は、確かに興味深い現象です。タヌキが木登りできず、カラスの巣を直接襲う可能性が低いにもかかわらず、このような行動が観察されることには、いくつかの理由が考えられます。
  1. 予防的行動:
    カラスは非常に知能が高く、潜在的な脅威に対しても予防的に行動することがありますnote。タヌキが直接巣を襲うことはできなくても、地上でのカラスの活動や、巣から落ちた雛に対する脅威となる可能性があります。

  2. 縄張り意識:
    カラスは強い縄張り意識を持っており、特に繁殖期には自分たちの生活圏に入ってくる他の動物に対して攻撃的になることがありますnote+1。これは、直接的な脅威でなくても、潜在的な競争相手や不快な存在を排除しようとする行動と解釈できます。

  3. 学習と経験の共有:
    カラスは社会性が高く、群れで情報を共有する能力に長けていますsf-japan。過去にタヌキによる何らかの脅威を経験したカラスがいた場合、その情報が群れ内で共有され、タヌキに対する警戒行動として定着した可能性があります。

  4. 環境変化への適応:
    都市化や環境変化により、カラスとタヌキの生息域が重なる機会が増えている可能性があります。このような状況下で、カラスが新たな潜在的脅威としてタヌキを認識し、予防的にモビング行動を取るようになった可能性も考えられます。

  5. 練習と社会的結束:
    モビング行動は、群れの結束を強めたり、若いカラスが防衛行動を学ぶ機会となったりする可能性がありますsf-japan。タヌキのような比較的大きな動物に対するモビングは、より危険な捕食者に対する防衛行動の練習となるかもしれません。

このようなカラスの行動は、彼らの高度な知能と社会性を示すものであり、生態系における複雑な種間関係を理解する上で重要な観察となります。今後の研究により、カラスとタヌキの相互作用についてさらなる洞察が得られることが期待されます。



Q5: カラスの視覚は紫外線も見えると聞きました。タヌキは営巣地周辺に尿でマーキングします。もしもカラスの尿が日中の紫外線で蛍光を発するのなら(ビタミンBが含まれる場合など)、光る尿が残った雪面をカラスが食べたかもしれません。この仮説についてどう思うか?


A5:  ご提案の仮説は興味深く、カラスの行動を説明する可能性のある観点を提供しています。この仮説について以下のように考察できます。

  1. カラスの紫外線視覚
    カラスは人間よりも優れた色彩感覚を持ち、近紫外線領域の波長を見ることができますcarasblog。これにより、人間には見えない紫外線で蛍光を発する物質を識別できる可能性があります。

  2. タヌキの尿のマーキング
    タヌキが営巣地周辺に尿でマーキングすることは知られています。尿に含まれる物質が紫外線下で蛍光を発する可能性は十分にあります。

  3. 尿の蛍光と栄養価
    ビタミンBなどの栄養素が尿に含まれ、紫外線下で蛍光を発する可能性があります。カラスがこれを識別し、栄養源として認識している可能性は考えられます。

  4. カラスの適応能力
    カラスは非常に知能が高く、環境に応じて柔軟な行動を取ることができます。紫外線で蛍光を発する物質を識別し、それを食料源として利用する能力を持っている可能性は十分にあります。

  5. 冬季の資源利用
    観察された時期(2月下旬から3月上旬)は、まだ餌資源が限られている時期です。カラスが雪面に残された尿の痕跡を栄養源として利用しようとしている可能性は、生存戦略として理にかなっています。

この仮説は、カラスの高度な視覚能力と適応能力を考慮すると、十分に可能性のあるものだと言えます。ただし、この仮説を検証するためには、以下のような追加の研究が必要でしょう:

  1. タヌキの尿の紫外線下での蛍光特性の分析

  2. カラスが実際に紫外線で蛍光を発する物質に反応するかどうかの行動実験

  3. 雪面に残された尿の痕跡とカラスの採餌行動の関連性の観察

この仮説は、カラスとタヌキの相互作用や、冬季の生態系における資源利用について新たな視点を提供する可能性があり、さらなる研究価値があると考えられます。



Q6: 我々ヒトの衛生感覚では、「雪を食べて喉の乾きを癒やすのであれば、きれいな部分の積雪を食べればよいのに…」と思ってしまいます。わざわざタヌキの巣穴付近の汚れた雪をカラスが平気で食べたのが、少し不思議に思ったのです。


A6: カラスが一見汚れた雪を食べる行動は、人間の衛生感覚からすると確かに不思議に感じられますが、これには複数の理由が考えられます。

  1. 栄養価の認識:
    カラスは非常に知能が高く、環境から得られる情報を巧みに利用します。タヌキの尿が含まれる雪には、ミネラルやビタミンなどの栄養素が含まれている可能性があり、カラスはこれを栄養源として認識している可能性があります。特に冬季は食料が乏しいため、このような付加的な栄養源は貴重かもしれません。

  2. 紫外線視覚の利用:
    カラスは紫外線を見ることができるため、タヌキの尿に含まれる物質が紫外線下で蛍光を発している可能性があります。これにより、カラスは栄養価の高い部分を識別し、選択的に摂取している可能性があります。

  3. 水分補給:
    冬季は水源が凍結していることが多く、雪を食べることで水分を補給している可能性があります。タヌキの尿が含まれる雪は、純粋な雪よりも融点が低く、より容易に水分を摂取できる可能性があります。

  4. 微生物の利用:
    タヌキの尿が含まれる雪には、様々な微生物が存在する可能性があります。カラスの消化系はこれらの微生物を処理できる可能性があり、むしろ有益な腸内細菌叢の形成に寄与している可能性もあります。

  5. 好奇心と学習:
    カラスは好奇心が強く、新しい食料源を常に探索しています。タヌキの尿が含まれる雪を食べることで、何らかの利益を得た経験があれば、その行動を繰り返す可能性があります。

これらの要因により、カラスは人間の衛生感覚とは異なる基準で食料を選択している可能性があります。カラスの高度な適応能力と知能を考慮すると、一見不衛生に見える行動も、実は彼らの生存戦略の一部である可能性が高いです。


Q7: タヌキは溜め糞場で糞だけでなく尿も排泄する。その溜め糞場にもトレイルカメラを設置して見張っているのだが、そこにカラスが来たことも尿で汚れた雪を食べたことも一度もありませんでした。ただし、溜め糞場は常緑のスギ林の中にあり、日照が乏しい可能性があります。一方、タヌキの営巣地は落葉樹林の中にあり、冬は晴れれば日当たり良好です。


A7: この観察結果は、カラスの行動と環境条件の関係について興味深い洞察を提供しています。以下の点が考えられます:

  1. 紫外線の重要性:
    カラスは紫外線を認識でき、物の識別に重要な役割を果たしていますweathernews+1。タヌキの営巣地が日当たりの良い落葉樹林にあることで、紫外線が十分に当たり、カラスにとって興味を引く要素が存在する可能性があります。

  2. 光の反射と識別:
    カラスは紫外線反射を利用して物を識別していますdiamond。日当たりの良い営巣地では、タヌキの尿が雪面で反射し、カラスの注意を引く可能性があります。一方、日照の乏しい溜め糞場では、この反射が少ないため、カラスの関心を引かなかった可能性があります。

  3. 視覚的な手がかり:
    カラスは優れた視力を持ち、遠くからでも細かい物を識別できますasoppa。日当たりの良い場所では、タヌキの活動や尿の痕跡がより明確に見える可能性があります。

  4. 栄養価の認識:
    カラスは4種類の色覚センサーを持ち、人間よりも優れた色覚を持っていますweathernews。日光の当たる環境では、尿に含まれる栄養素や微量元素がカラスにとって視覚的に識別しやすくなる可能性があります。

  5. 環境の違い:
    常緑のスギ林と落葉樹林では、光の透過率や地表の状態が異なります。これがカラスの行動に影響を与えている可能性があります。

結論として、カラスの行動の違いは、主に環境の光条件の違いによるものと考えられます。日当たりの良い営巣地では、カラスの優れた視覚能力と紫外線認識能力が活かされ、タヌキの尿に含まれる物質を識別しやすくなっている可能性が高いです。一方、日照の乏しい溜め糞場では、これらの視覚的手がかりが不足しているため、カラスの関心を引かなかったと推測されます。  



Q8: もう1ヶ所、別な地点のタヌキ営巣地でもハシブトガラスが巣口付近の凍った雪面をガリガリ削って食べていた。この営巣地は休耕地に雪が積もっていて、見晴らしの良いopen fieldです。3月中旬の山形県で、トレイルカメラによる動画記録。この事例では、カラスは単独で現れ、鳴き騒ぐことはなく巣口を覗き込んで偵察していた。


A8:  ハシブトガラスがタヌキ営巣地の凍った雪面を削る行動は、冬季の食料探索と環境条件が組み合わさった特殊な採食行動と考えられます。以下の要素が相互作用している可能性があります:

環境要因と行動特性

  1. 紫外線視覚の活用

    • ハシブトガラスは紫外線を感知できるため、タヌキの尿に含まれるビタミンB群などの成分が雪面で蛍光反応を示す場合、これを視覚的に識別している可能性がありますpref.nagasaki+1

    • open fieldの日照条件(3月中旬の山形県)が紫外線反射を促進し、カラスの注意を引いたと考えられます。

  2. 冬季の栄養戦略

    • 検索結果maff.goで指摘されるように、冬季はカラスの死亡率が高まる時期です。タヌキの尿に含まれるミネラルや窒素化合物が、貴重な栄養源として利用されている可能性があります。

    • 雪中の微量栄養素(塩分やミネラル)を摂取するため、凍った雪面を削る行動が見られますpref.nagasaki+1

  3. 単独行動の背景

    • 繁殖期前(3月中旬)のハシブトガラスは、ペア形成前の個体が単独で行動する傾向がありますcity.kawasaki+1

    • open fieldという見通しの良い環境では、外敵の接近を早期に察知できるため、警戒鳴きが必要ない状況だったと推測されます。

他の事例との比較

特徴従来のモビング事例本ケース(山形県)
参加個体数1-2羽(ペア可能性)単独
鳴き声頻繁な威嚇鳴き無し
行動の主目的縄張り防衛/威嚇採食
環境条件落葉樹林(日当たり良好)休耕地(開放環境)
時期2月下旬-3月上旬3月中旬

この行動は、カラスが季節や環境に応じて柔軟に採食戦略を変化させる能力を示す事例です。紫外線視覚と冬季の栄養要求が組み合わさり、人間の衛生観念とは異なる基準で食料源を選択していると考えられますpref.nagasaki+2

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