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2025/06/19

山林の水溜りに佇み周囲を警戒するフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月上旬 

シーン0:6/4・午後13:38・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
山林内に広がる湿地帯や湧き水が溜まった泥水溜りを自動撮影カメラで見張っています。 
左右の水溜りを同時に監視してみたいという目論見で、広角で湿地帯を狙うように設置しました。 


シーン1:6/6・午後19:44(@0:04〜) 
晩に監視カメラが起動すると、レンズの至近距離にザトウムシの一種が覆いかぶさるように居座っていて、極細の長い歩脚が目障りです。 
トレイルカメラのお邪魔虫(ザトウムシ)問題については後々も悩まされ、対策を色々と試行錯誤することになります。 

また、画面の右上にはスギの枝葉が垂れ下がっていて、トレイルカメラの赤外線を眩しく反射しています。 
(杉の葉がギラギラと眩し過ぎすと肝心の被写体が見えにくくなるので、画面の右上部分を切り取りました。) 

よく見ると、奥の水溜まりにフクロウStrix uralensis)が来ていました。 
周囲をキョロキョロと見回す目が白く爛々と光っています。 
ときどきカメラ目線で警戒し、水浴行動をしてくれませんでした。
トレイルカメラの存在が気に入らないのでしょうか?
1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:06〜) 

その上空をコウモリが飛び回っています。 



つづく→

2025/06/18

アナグマの旧営巣地で木揺すりディスプレイするニホンザル【トレイルカメラ】

 



2024年6月上旬

シーン0:5/30・午前11:27・晴れ・気温30℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
平地の二次林で死んだニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っています。 

久しぶりに登場したニホンザルMacaca fuscata fuscata)のシーンを以下にまとめました。 


シーン1:6/8・午後12:20・晴れ・気温26℃(@0:04〜) 
昼過ぎに右から単独で遊動してきたニホンザルがアナグマの巣口Rの手前で座り込みました。 
周囲をキョロキョロ見渡す際に、巣口Rもちらっと見やりました。 
獣道を歩いて画面左下に立ち去りました。 


シーン2:6/8・午後13:04・晴れ・気温27℃(@0:25〜) 
約45分後に、サルが左から戻ってきたようです。 
同一個体なのかな? 
群れの仲間はどこにいるのか、単独行動している離れザルなのかもしれません。 

アナグマの巣口Rの手前で立ち止まると、右上の二次林の奥を凝視しています。 
その場に座り込んで、辺りをキョロキョロ見回します。 
やがてノソノソ歩くと、林縁から急に跳び上がってミズキの灌木に登りました。 
そのまま樹上で激しく木揺すりディスプレイを披露しました。 
このとき鳴き声を発してはいません。 
誰に対する威嚇なのか不明です。 

1/3倍速のスローモーションでリプレイすると(@1:32〜)、木揺すりの勢いで朽ちた枯木がボキッと折れていました。 
その長い落枝が1本、セットの真上に落ちかけて途中で引っかかりました。 

ニホンザルが乗っていた枝が折れても幸い手で別の枝を掴んでいたようで、「猿も木から落ちる」事故の決定的瞬間は撮れませんでした。 
樹上から地面へ安全に跳び降りると、猿は左上奥へと歩き去りました。 


シーン3:5/30・午前10:57・晴れ・気温29℃(@1:16〜) 
別アングルの監視カメラで、ニホンザルが来る前の現場の様子を示します。 
アナグマの巣口Lが写っています。 


シーン4:6/8・午後13:04・晴れ・気温27℃(@1:20〜) 
別アングルの監視カメラでもニホンザルの木揺すり誇示行動が撮れていました。 
ニホンザルがミズキの樹上に跳び乗った直後から始まります。 
カメラの画角よりも高い枝に登ったようで、木揺すりディスプレイしている姿は写っていないものの、激しく揺れています。 

その拍子に折れた細長い枝が上から落ちていて、ミズキ灌木の幹2本の間に水平に引っかかりました。 
これ以降、この細長い落枝が画角内で目障りなまま残されることになります。 
後日に私が現場入りしたときには、カラスの仕業(悪戯)かと思いつつ落枝を取り除いたのですが、ニホンザルによる所業の一部始終が記録されていました。 


※ 猿が立てる物音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
股間の外性器で猿の性別が見分けられませんでした。 
トレイルカメラでニホンザルの木揺すり誇示が録画されていたのは今回が初めてです。
いつもは山林でサルの群れにうっかり近づきすぎた私に対して、一部の個体が木揺すりディスプレイをする様子を直接撮影していました。

ちなみに、この二次林に出入りするヒトは、私以外に誰もいません。

今回、ニホンザルが急に木揺すりディスプレイを披露した理由は何でしょうか? 
いくつか仮説を考えてみました。

(1)ミズキ灌木に固定してあるトレイルカメラの存在に気づいて、それが気に入らなかった。怒りや不満の表明。 
(2)離れザルだとしたら、群れの仲間に気づいてもらうために、わざと物音を立てた。 
(3)巣穴に隠れていそうな主(アナグマまたはタヌキ)が気になり、威嚇・挑発して巣外に出てくることを期待した。軽い嫌がらせ。
(4) 林内で見慣れない野生動物(ニホンカモシカ?)を見かけたので、木揺すりディスプレイで威嚇し、追い払った。 
(5)本人にとっては一種の遊び。いかにも折れそうな朽木・枯木の枝を見て、わざと折りたくなる衝動に駆られた。 

個人的には、(4)が有望かな?と勝手に思っています。
激しく揺すった枝がときには折れることも織り込み済みで、とにかく大きな物音を立てて脅かしたいのでしょう。

この巣穴に出入りするアナグマやタヌキは落枝を何本も巣口に置いたままにして、巣口を偽装したり不法侵入者が潜り込みにくくするための防犯装置として使っています。 
セットに落枝を供給していたのは、風雪だけではなくニホンザルの仕業でもありました。 


つづく→

2025/06/16

旧営巣地に日中戻って仰向けで毛繕いするニホンアナグマ♀【トレイルカメラ】

 



2024年6月上旬・午後12:15頃・晴れ・気温24℃ 

平地の二次林で、越冬中に死んだアナグマの旧営巣地(セット)を自動撮影カメラで監視し続けています。 

ある日の昼下がりに、ニホンアナグマMeles anakuma)が単独で来ていました。 
ミズキの下にリラックスして座り込み、仰向けになって毛繕いを始めました。
ときどき痒い体をボリボリ掻いています。 
昨年(2023年)ここで営巣していた個体で散々見慣れた行動ですが、今季は初見です。 

大股開きの股間に陰茎や睾丸が見えれば♂、腹面に乳首が見えれば♀と性別が分かります。 
ちょうど手前に生えた幼木の葉が邪魔で、肝心の股間がしっかり見えませんでした。 
顔つきからは♀だと思うのですが、どうですかね? 

今季産まれた幼獣を連れて、ここに転入(引っ越し)してくれないかと、密かに期待しています。

つづく→

水浴中のフクロウが近くに現れたニホンノウサギ2羽を狩らずに見逃す【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】





2024年6月上旬 

シーン0:6/7・午後13:14・くもり(@0:00〜) 
シーン0:6/7・午後13:40・くもり(@0:04〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林内にある泥水溜りを2台の自動センサーカメラで見張っています。 
水溜りは浅いのですが、湧き水で一年中涸れることはありません。 
ジメジメとした湿地帯の全景を広角で撮ると、左側にあるメインの水溜りの他に、右にも少し小さな水溜りがあります(画面の右端に見切れています)。 
ここは野鳥や野生動物が通ってくる水場となっているようです。 


シーン1:6/10・午前1:49(@0:08〜) 
深夜に、左手前の泥水溜りにフクロウStrix uralensis)が水浴びに来ています。 
右上奥の草むらを野生動物の白く光る眼が手前に移動してきました。 
奥を左右に通っている林道から緩斜面を下って湿地帯に出てきたようです。 
ピョンピョン跳躍する動きから、ニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)のようです。 



フクロウは暗闇でも獲物の接近に気づいていて、そちらを凝視しました。 
絶好のチャンスなのに、なぜかノウサギに襲いかかることはありませんでした。 
水溜りにただ佇み、周囲をキョロキョロと見回しています。 


シーン2:6/10・午前1:51(@0:30〜) 
タイムスタンプが少しずれていますが、別アングルの監視カメラでも同時に撮れていました。 
フクロウが浅い泥水溜りに入っていて、後ろ向きで足浴していました。 
対岸の奥の草むらでノウサギの白く光る眼が動いています。 
フクロウは獲物の存在に気づいていて、そちらを見つめています。 
果たして待ち伏せ猟をするでしょうか? 

 しばらくすると、左奥の草むらから別個体のノウサギが現れ、右へと横切りました。(@0:52〜) 
先行する個体を追いかけてきたようです。
先行個体が右へ逃げ出したものの、求愛や縄張り争いのような激しい追いかけっこにはなりませんでした。 
ノウサギの♀♂ペアが一緒に水を飲みに来たのかな? 
しかしノウサギは乱婚型で、♂は交尾した後に子育てに協力したり♀と一緒に暮らしたりすることはないはずです。 

2羽のノウサギを見送ったフクロウは、手前の岸辺からピョンと入水し、右上奥の草むらを油断なく凝視しています。 
フクロウが水場に来る獲物(野ネズミやノウサギなど)を待ち伏せして狩るつもりなら、近くの樹上など高所に隠れるはずです。 
地上に降りてしまうと、獲物を見つけても一旦飛び上がってから襲いかかる必要があり、タイムロスになりそうです(獲物に逃げられてしまう可能性が高い)。


シーン3:6/10・午前1:51(@1:34〜) 
広角で湿地帯を見張る別の監視カメラでも撮れていました。 
トレイルカメラ2台が同時に起動したことで、赤外線の光量も2倍になり、広い範囲を充分明るく照らしてくれました。 

ノウサギが右上奥の林道から手前の湿地帯に向かって緩斜面をゆっくり降りてきました。 
その動きを画面中央のフクロウが凝視しています。 
このアングルで見ると、フクロウからノウサギまで結構離れていることが分かります。 
ノウサギに襲いかかっても逃げられそうだとフクロウは冷静に判断して、狩りを行わなかっただけかもしれません。 
水浴に来ていたフクロウは羽根が濡れていて体が少し重く羽根の静音性も低下していますから、狩りを成功させる自信がなかったのかもしれません。 
しばらくすると、フクロウは右へピョンと飛んで水溜りの中に入りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
獲物を狩る絶好のチャンスだったのに、フクロウがノウサギを襲わなかったのが意外でした。 
たまたま満腹だから獲物を見逃したのかと思ったのですが、この時期(6月上旬)は育雛後期ですから、フクロウの親鳥はたとえ自分が満腹でも、獲物を狩って雛や幼鳥に給餌するはずです。
もしもこのフクロウが巣立ったばかりの幼鳥だとしたら、狩りの能力が未熟なのでノウサギとニアミスしても襲撃をためらったのは理解できます。 

私はフクロウの観察歴がまだ浅くて、成鳥と幼鳥を自信を持って見分けられません。
しかし、この時期(6月上旬)だと巣立ったばかりの幼鳥はフワフワの幼綿羽があるはずです。
トレイルカメラの暗視映像に写った個体は、ふわふわしてないので素人目には成鳥に見えます。

この水溜りにはアズマヒキガエルの幼生と思われるオタマジャクシが泳いでいます。
夜行性のフクロウは水溜りで長居しても、昼行性のクロツグミとは違って、オタマジャクシを狩りませんでした。
フクロウは興味津々で水中のオタマジャクシを観察しているだけかもしれません。

逆に、ノウサギはフクロウの存在に気づいていたのでしょうか? 
ノウサギも夜行性で、瞳にはタペータムが発達していますから、暗い夜でも目が見えるはずです。
ノウサギは長い耳が発達して聴覚は非常に優れていますが、このときフクロウはバシャバシャと音を立てて水浴中ではありませんでした。
ノウサギが天敵であるフクロウに気づいて、水場を回避したのかどうかが、映像ではよく分かりません。
ノウサギ同士の遭遇(追跡?)に気を取られて、水場で静かに佇んでいたフクロウに気づかなかったのかもしれません。




動画の解釈について、いつものようにPerplexity AIとブレインストーミングした後で、簡潔なレポートにまとめてもらいました。
注意点として、AIは動画そのものを見て行動を独自に解釈している訳ではありません。
あくまでも私が解釈した文字情報に対して、推論回答しているだけです。



トレイルカメラによる水場でのフクロウとノウサギのニアミス観察とその解釈


1. 観察の概要

  • 2024年6月上旬、山形県の山林内湿地帯(水場)に設置したトレイルカメラで深夜の動物行動を記録。

  • 水場にフクロウ(Strix uralensis)が静かに佇み、周囲を見回している様子が撮影された。

  • その直後、2羽のニホンノウサギ(Lepus brachyurus)が続けて水場を横切ったが、フクロウは凝視するだけで狩りのアクションを起こさなかった。


2. 行動の生態学的解釈

フクロウの行動

  • フクロウは主にネズミ類や小型哺乳類を捕食するが、ノウサギも捕食対象となり得る57

  • 通常、待ち伏せ型の狩りを行う際は樹上など高所から獲物を狙うことが多く、地上で静止している場合は狩り以外の目的(警戒、観察、水分補給など)の可能性が高い9

  • 水場に長居していたが、オタマジャクシなど水生小動物を狩る様子は記録されず、興味本位で観察していたと考えられる。

ノウサギの行動

  • ノウサギは夜行性で、行動範囲は寝床から半径約400mとされる3

  • 繁殖期(2~7月)にはオス同士やオス・メス間で激しい追いかけっこが見られることがあるが、今回の映像では穏やかな動きであり、繁殖行動以外の単なる移動や採食、親子・同性個体の可能性も考えられる。

  • ノウサギはタペータムの発達した目を持ち、夜間でも周囲の動物を認識できるが、フクロウが静止していたため気づかなかった、もしくは警戒しつつも水場を利用した可能性がある139


3. 幼鳥・成鳥の識別と繁殖期のタイミング

  • 6月上旬はフクロウの育雛期~巣立ち直後の時期であり、観察された個体が幼鳥である可能性もある10

  • 幼鳥は巣立ち直後は綿羽が残るが、換羽の進行や暗視映像の解像度によっては判別が難しい。綿羽が見えなくても幼鳥の可能性は排除できない。

  • 巣立ったばかりの幼鳥は通常樹上で親の給餌を待つが、行動範囲が広がる過程で水場に現れることもまれにある。


4. 狩りが起こらなかった理由の考察

  • フクロウが満腹だった、あるいは幼鳥で狩り経験が浅かった可能性。

  • ノウサギが成体であれば、フクロウにとってリスクや負担が大きく、狩りの対象に選ばなかった可能性。

  • 水場での静止は狩りのための待ち伏せではなく、警戒・観察・水分補給など他の目的だった可能性が高い。

  • ノウサギもフクロウの存在に気づいていたかもしれないが、警戒しつつも水場を利用した、あるいはフクロウが静止していたため危険と認識しなかった可能性がある。


5. まとめ

  • トレイルカメラ映像から、夜間の水場でフクロウとノウサギがニアミスしても、必ずしも狩りが発生するとは限らない。

  • 両種の行動には、繁殖期のタイミング・個体の年齢・行動目的・警戒心など様々な要素が複雑に絡んでいる。

  • 今回の観察は、野生動物の多様な行動戦略と、単純な「捕食―被食関係」だけでは説明できない現場のリアルな生態を示している910

  1. https://www.jstage.jst.go.jp/article/mammalianscience/12/1/12_1_1_11/_pdf
  2. https://note.com/p_c_m22/n/nbcca18728e01
  3. http://sancyokohama.sakura.ne.jp/houkoku/19/YNSchousahoukoku19_1.pdf
  4. https://company.jr-central.co.jp/chuoshinkansen/assessment/prestatement/yamanashi/_pdf/yamanashiy08-04-03.pdf
  5. https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/001021259.pdf
  6. https://www.pref.nagano.lg.jp/kankyo/kurashi/kankyo/ekyohyoka/hyoka/tetsuzukichu/gomishori/documents/10doubutsu.pdf
  7. https://www.town.minakami.gunma.jp/minakamibr/nature/pdf/nature07.pdf
  8. https://www.jstage.jst.go.jp/article/mammalianscience/12/1/12_1_1_11/_pdf/-char/ja
  9. interests.animal_behavior
  10. interests.bird_biology
 


2025/06/15

山中の湿地帯を深夜に横切るニホンイノシシ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年6月上旬・午後23:45頃 

山林で見つけた浅い泥水溜りを自動センサーカメラで見張ることに決めたのは、イノシシの泥浴びを撮影するのが一番の目的です。 
現場の泥濘に野生動物が歩いた蹄の跡がくっきりと残っていて(イノシシとは限らず、カモシカの足跡かも?)、しかも近くに自生するユキツバキ群落の葉には大量の泥が付着して白く乾いていました。(映像公開予定) 
きっと野生のイノシシが泥浴び(ヌタ打ち)に通ってくるヌタ場だろうと予想したのです。 
山形県の当地ではイノシシの生息密度がまだ低く、私が山中にトレイルカメラを設置してもイノシシは滅多に写りません。
イノシシの泥浴び行動を撮影するのが長年の悲願となり、私はヌタ場を探し求めて悪戦苦闘しています。 

ある日の深夜に、ようやくニホンイノシシSus scrofa leucomystax)が単独で現れました。 
監視カメラの起動が遅れ、泥水溜りの対岸を右へ立ち去るところでした。 
画面の奥にもう一つ別な(少し小さい)泥水溜りがあるのですが、そこでもイノシシは泥浴びをしてくれませんでした。 
イノシシは泥浴びが大好きなはずなのに、監視カメラの存在に気づいて警戒しているのでしょうか? 

目的のイノシシがなかなか写らなくても、フクロウやクロツグミなど予想外の収穫が色々と多くて面白い水場であることが判明しました。
このまま気長にトレイルカメラによる監視を続けることにします。

つづく→

2025/06/14

ニホンカモシカの溜め糞で糞虫が見つからず分解も遅いのはなぜか?【フィールドサイン】

 



2024年5月下旬

シーン1:5月下旬・午後14:10頃・晴れ(@0:00〜)
里山でスギと雑木の混交林に残されたニホンカモシカCapricornis crispusが残した溜め糞場sr2の定点観察にやって来ました。
ここにはカモシカが最近もよく排便に通っていることが、トレイルカメラによる監視で分かっています。

この溜め糞場sr2でハネカクシの仲間を見かけたのですが、撮り損ねてしまいました。
新鮮な糞粒は、まだ黒っぽく艶があります。
小枝を拾って溜め糞をほじくり返してみても、糞便臭は全く感じず、糞虫は1匹も見つかりません。
糞虫屋さんにしてみれば、こんな雑な探し方では駄目なのかもしれません。
ふるいにかけるなどして、もっと徹底的に探すべきですかね?
ここに生えていたキノコ(クズヒトヨタケ)は「一夜茸」の名前の通り、消失していました
ムネアカオオアリCamponotus obscuripes)のワーカー♀がうろついているだけでした。
古い糞粒の表面が点々と茶色い粉を吹いたようになっているのは、カビが生えてきたのでしょうか。



シーン2:5月下旬・午後13:00頃・晴れ(@1:39〜)
その前の週に、同じ里山で渓谷沿いのスギ植林地にニホンカモシカCapricornis crispus)が残した溜め糞場sr1の定点観察にやって来ました。
スギの林床に下草が伸びてきました。 
新鮮な糞粒はなくて、古い糞だけでした。
最近はカモシカが排便しに来ていないようです。

拾った小枝で古い糞粒をほじくり返しても、糞虫は全く来ていませんでした。 
糞便臭を全く感じません。 
糞粒の表面に粉を吹いているのは、カビが生えているのですかね?
キノコの子実体も生えていません。

関連記事(同時期に別の溜め糞場sr2で撮影)▶ ニホンカモシカの溜め糞場から生えてきたクズヒトヨタケ?【キノコ】




つづく→ 


【考察】 
私が定点観察しているカモシカの糞粒は、古くなっても形が崩れず、原型を留めたままです。 
カモシカの溜め糞にはキノコもあまり生えず糞虫にも人気がないのは、私のフィールドだけですか?
ある地域である生物を探しても見つからない、 というネガティブデータは、論文や報告書にもなりにくいですし、YouTuberも動画にしたがりません。
(日本各地にあるカモシカの溜め糞場でも同じだとすれば、話が変わってきます。)

糞虫に関する本を何冊か読んだことがあるのですけど、
どんな動物にもその糞を分解する糞虫がいるという話でした。
そのバランスが崩れると、例えば「有袋類しか生息していなかったオーストラリアで家畜を導入して外来種を放牧した結果、その糞が分解されずに地上に残り続けて大問題(糞害)を生じたものの、糞虫を海外から導入(放虫)したら解決した」という逸話が有名です。
その定説からすれば、カモシカの溜め糞がいつまで経っても分解されず、糞虫も来ていないのは異常事態だと感じてしまいます。
不思議なことに、同じ里山に生息する(同所性の)タヌキやアナグマ、ニホンザル、ツキノワグマなどの糞には糞虫が来ています。
したがって、当地ではカモシカの糞粒にだけ糞虫が寄り付かないと結論づけるしかありません。
それとも定説に問題(間違い)があるのでしょうか?
自分で調べたカモシカ溜め糞のサンプル数がまだ少ないので、一般論として語れる傾向なのかどうかもまだ分かりません。

私は他の地域のフィールドについては知らないので、私のフィールドだけが不健全な生態系なのかと心配でした。
ニホンカモシカはマタギ(猟師)による狩猟圧や開発のため、一時期は絶滅に瀕していましたが、天然記念物に指定されて保護された結果、個体数が回復しました。
そのようなボトルネックを経た結果、カモシカの糞を好んで利用するスペシャリストの糞虫が当地では知らぬ間に絶滅してしまったのかもしれません。
 
以上のような仮説をいくつか立ててChatGPTとブレインストーミングを行い、その結果をレポートにまとめてもらいました。
一部の細かい文言だけ推敲してあります。
結論部分は完全にChatGPTが生成した作文なのですが、あまりにも大言壮語で笑ってしまいます。

 


ニホンカモシカの溜め糞場における糞虫不在現象に関する考察

1. 背景と発端

筆者が調査を行っている山形県の低山・里山域において、ニホンカモシカ(Capricornis crispus)の溜め糞場では、排泄された糞粒が長期間分解されずに残存している現象が確認された。この糞は形状が崩れることなく保持され、キノコ類等の菌類も発生しにくい。加えて、フン虫(糞虫)類の活動痕跡が見られず、掘り起こし・埋設・球状運搬などの典型的なフン虫行動が全く確認されていない。

この状況は「野生哺乳類の排泄物には必ずそれを分解利用するフン虫類が存在する」という従来の昆虫生態学的通説と矛盾する可能性がある。筆者はこの疑問を基点に、以下のような仮説と解釈を考察した。

2. 既知情報と比較

2-1. 家畜ヤギ・野生シカの糞とフン虫

  • ヤギの団粒糞(ペレット型)は水分量が少なく、液状糞を好む大型コガネムシ(タマオシコガネ類やオオセンチコガネ)の誘引力が低いことが知られている。

  • 奈良公園のシカ糞ではセンチコガネ類が活動するが、同じペレット型でも密度・利用頻度の高さが寄与していると推定される。

  • カモシカは糞場への再訪頻度・個体密度ともにシカより低く、誘引力・検出確率がさらに下がる可能性。

2-2. ノウサギの糞

  • ノウサギ糞もペレット型で、乾燥後は容易に崩壊・土壌化するため、糞虫による積極的な利用は報告例が少ない。

2-3. 捕食性動物(テン、キツネ等)の糞

  • 肉食獣の糞は乾燥しやすく、植物食獣糞ほど糞虫の利用例は少ないが、特定の腐食性昆虫(ハエ類、シデムシ類)が利用する場合あり。

3. 仮説

仮説1:「カモシカ糞には防虫・抗菌成分が含まれる」

  • カモシカの食餌植物由来の二次代謝物(苦味成分、精油成分など)が糞中に残り、フン虫を忌避させている可能性。

仮説2:「フン虫不在型糞リサイクル系の存在」

  • 山地林内ではフン虫ギルド自体が貧弱であり、主に微生物・土壌動物(ダニ、トビムシ等)や物理風化で分解が進む「フン虫不在型系」が成立している可能性。

仮説3:「ボトルネック効果によるスペシャリスト絶滅」

  • 過去の狩猟圧でカモシカ個体群が激減した際、カモシカの糞に依存していたスペシャリストのフン虫類が絶滅した可能性。

仮説4:「カモシカ糞の低い誘引力と周辺フン虫相の組成」

  • 林内フン虫の種数・密度自体が低いため、偶発的にカモシカ糞に到達する個体が稀である可能性。しかし、同所性のタヌキやアナグマの溜め糞、ニホンザルやツキノワグマなどの糞には糞虫が来ていることが説明できない。

4. 思考実験とその考察

  • 奈良公園のルリセンチコガネ(Geotrupes属)のようなペレット糞適応型フン虫を山形県の低山地に人為的に放虫した場合、カモシカ糞の分解促進が期待できるか?→理論的には可能だが、国内外来種問題や気候・繁殖条件の違いにより定着は難しいと考えられる。

  • ノウサギ、カモシカ、ヤギなどペレット糞排泄動物の糞リサイクルは、フン虫が関与しない独自路線を取っている可能性。

5. 今後の調査方針

  1. カモシカ糞粒の化学成分分析(抗菌・防虫物質の検出)

  2. 冬期雪解け後・春先の糞粒の分解状況調査

  3. 林内フン虫相の再評価(マグソコガネ類等の存在確認)

  4. 飼育下カモシカ糞への野外フン虫誘引実験(無菌下設置)

  5. 他地域(中部、関西、九州)のカモシカ溜め糞場との比較調査

6. 結論

ニホンカモシカの溜め糞場におけるフン虫不在現象は、全国的・生態系的に普遍的な現象である可能性が高まった。ただし、化学的忌避・生息地的隔離・進化史的喪失など複数要因が複雑に絡む未解明分野であり、基礎生態学的価値は高い。

「日本山地林内におけるフン虫不在型糞リサイクル系の存在」という仮説は、今後の生態系モデルに新たな視座を提供する可能性がある。

2025/06/13

死んだアナグマの巣穴を内見するホンドタヌキ♀♂と上空を飛び回るコウモリ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月下旬・午前0:30頃・気温13℃ 

越冬に失敗して死んだニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)がある二次林を自動センサーカメラで見張り続けています。
ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が一緒に登場したシーンをまとめました。 


シーン1:5/27・午前0:31(@0:00〜) 
左から来た先行個体のタヌキが巣口Rへ回り込み、中に潜り込みました。 
すぐに頭から外に出てきて身震いすると、左へ戻りました。 
隣の巣口Lで、別個体のタヌキと合流しました。 

タヌキがちょうど出巣Rしたときに、コウモリの一種が飛来しました。 
コウモリの飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。



シーン2:5/27・午前0:32(@0:57〜) 
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
先行個体のタヌキが左に向かい、巣口Rの内見をしている間に、コウモリが右から左へ高速でセットの上空を横切りました。 
コウモリの飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。

さっきのタヌキが左から早足で巣口Lに戻ってきました。 
ちょうどそのタイミングで出巣Lした別個体と巣口Lで顔を見合わせます。
2頭のタヌキは一緒に獣道を右上奥へ立ち去りました。 


タヌキの♀♂ペアはセットの上空を飛び交うコウモリに対して全く無関心でした。 
コウモリが発する超音波がタヌキの耳に聞こえているのか、その行動から読み取ることは出来ません。
コウモリがパタパタと羽ばたく可聴域の羽音が聞こえない限り、タヌキは見上げたりしないようです。 
タヌキにとって飛んでいるコウモリは天敵でもありませんし、獲物にしても手が届きませんから、無関心になるのも当然でしょう。 

この地点でタヌキとコウモリのニアミスをトレイルカメラで録画できたのは、これが2回目です。 

新機種のトレイルカメラで監視するようになったから、素早く飛び回るコウモリを撮れるようになったのかな? 


つづく→

ツキノワグマの糞塊内に潜むセンチコガネ

 

2024年5月下旬・午前11:10頃・くもり 

山麓の小径を歩いていたら、かなり大きな糞塊を見つけました。 
ニホンザルの糞と迷ったのですが、ツキノワグマUrsus thibetanus)の落とし物でしょう。
道の中央で枯れた落ち葉(広葉樹)の上に残されていました。 
糞塊の表面は真っ黒で、半乾きの状態です。 


15cm定規を並べてみる。




小枝を拾って糞塊をほじくってみると、内部はまだ瑞々しい状態でした。
未消化物は緑色の植物繊維の塊でした。 
植物の若葉を大量に食べたことが分かります。 
この時期のツキノワグマはベジタリアン(植食性)です。 
糞塊をほじくってみても、糞便臭を全く感じませんでした。 
(同じ雑食性でもヒトの大便の方がはるかに臭いです。) 

クマの糞の中にセンチコガネPhelotrupes laevistriatus)が1匹だけ隠れていました。 
この路面は落ち葉の下が硬いコンクリートですから、糞虫たちはいくら頑張っても獣糞を地中に埋めることが出来ません。 
したがって、このセンチコガネはクマの糞を食べていただけでしょう。 
ほじくり出したセンチコガネは、擬死したまま動きません。 
ひっくり返すと、腹面も鈍い金属光沢(構造色)でしたが、オオセンチコガネほど綺麗な玉虫色ではありませんでした。 






クマの糞を見つける度に中をほじくって食性調査(糞内容物調査)の真似事をしてみるのですが、糞虫を見つけたのは今回が初めてで、嬉しい発見でした。 
糞の鮮度がちょうど良かったのでしょう。 
クマの専門家は糞を持ち帰って水洗いしながら網で濾し、小型の糞虫や未消化の種子などを丹念に探すのだそうです。 

関連記事(1、5、6年前の撮影)▶  


山中ならともかく、通い慣れた山麓の小径までクマが降りてきた証拠が残されていたのは衝撃です。 
「熊出没注意!」
熊よけスプレーと熊よけ鈴を携帯していることを改めて確認し、気を引き締めて先に進みます。 


【アフィリエイト】 

2025/06/12

山中の水溜り上空を夜な夜な飛び回るコウモリ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年5月下旬 

シーン0:5/24・午後12:40・晴れ(@0:00〜) 
たまたま明るい日中にフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林で水溜りを自動センサーカメラで見張っています。 
溜まっているのは浅い泥水ですが、湧き水のようで、辺りはちょっとした湿地帯になっています。 

水場にコウモリが夜な夜な飛来する様子をまとめてみました。 


シーン1:5/26・午後19:59(@0:04〜) 
風雨の悪天候をついて、コウモリが飛来しました。 
水溜りに着水する寸前で少しホバリング(停空飛翔)したようですが、飛びながら水を飲んだのでしょうか? 


シーン2:5/26・午後20:08(@0:15〜)
少なくとも2匹以上のコウモリが同時に飛び回っています。 
水溜まりの水面を掠めるように低空で飛んでいます。 
夜の湿地帯を飛び回る昆虫を捕食しているのかな? 
獲物となりそうな夜蛾やガガンボなども飛び回っています。 
それともコウモリは、水溜りの泥水を飲みに通っているのかな? 


シーン3:5/27・午後21:10(@1:15〜) 
翌日の晩にもコウモリが水溜りの周囲を低空で飛び回っていました。 
飛びながら一瞬だけ着水して飲水したようにも見えたのですが、水面に波紋が広がったかどうか、画質がイマイチではっきりしません。 


シーン4:5/27・午後19:59(@1:45〜) 
少し時間を遡りますが、フクロウStrix uralensis)が泥水溜りで行水しているときにも、その周囲をコウモリが飛び回ることがありました。 
フクロウに少し遠慮しているのか、コウモリは水溜まりに着水しなくなりました。 
フクロウがコウモリを狩ることもあるらしいのですが、水場周辺を飛び回るコウモリに対してフクロウは無反応・無関心です。 


コウモリの飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:36〜) 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

2025/06/11

平地の二次林で雨の日もうろつくニホンカモシカ【トレイルカメラ】

 



2024年5月下旬

シーン0:5/30・午前10:57・晴れ・気温29℃(@0:00〜) 
シーン0:5/30・午前11:27・晴れ・気温30℃(@0:04〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
平地の二次林で、死んだアナグマの旧営巣地(セット)を見張る2台の自動撮影カメラに写ったニホンカモシカCapricornis crispus)を以下にまとめました。 


シーン1:5/31・午前5:51・くもり・気温16℃(@0:07〜)日の出時刻は午前4:16。 
薄暗い早朝にカモシカがセットに現れました。 
ここでいつも見慣れているタヌキやアナグマに比べると、カモシカが巨大で驚きます。 
画面の右端で立ち止まったのですが、下半身の右側面だけしか写っておらず、何をしているのか不明です。 
灌木の葉を採食したか眼下腺でマーキングしたと推測しているのですが、その後は右に立ち去りました。 


シーン2:5/31・午後12:01・雨天・気温15℃(@0:38〜) 
6時間10分後、同じ日の正午に、おそらく同一個体と思われるカモシカが戻ってきたようです。 

雨が降る二次林を右から左上奥へと横断しています。 
タヌキやアナグマがよく使う獣道は無視して、林内を突っ切って進んでいるようです。 


※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
山から降りてきたニホンカモシカが平地の二次林で完全に居着いたようです。 
不思議なことに、夜の活動はまだ監視カメラで撮れたことがありません。 

二次林内でカモシカの溜め糞場を探してみたのですが、見つかりませんでした。 
もし冬まで居てくれたら、雪面の足跡(蹄跡)を辿って、溜め糞場やねぐら)を突き止めたいものです。 


つづく→

2025/06/10

死んだアナグマの営巣地を昼も夜も巡回するイエネコ(キジトラ白足袋)5月下旬〜6月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月下旬〜6月上旬 

シーン0:5/30・午前10:57・晴れ・気温29℃(@0:00〜) 
シーン0:5/30・午前11:27・晴れ・気温30℃(@0:04〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
死んだニホンアナグマの旧営巣地(セット)がある二次林を見張る2台の自動撮影カメラに写ったイエネコFelis silvestris catus)を以下にまとめました。 


シーン1:5/31・午前2:22・気温15℃(@0:08〜) 
白足袋を履いたように足だけ白いキジトラが、丑三つ時の獣道を右からやって来ました。 
巣穴Lの横を忍び足で通り抜けます。 


シーン2:5/31・午前2:23・気温16℃(@0:08〜) 
続きが別アングルの監視カメラで撮れていました。 
慎重に巣口Rの横を通り過ぎ、右へ向かいました。 


シーン3:6/8・午前11:41・晴れ・気温25℃(@0:47〜) 
8日後の昼前にイエネコ(キジトラ白足袋)が再登場。 
左から来て奥の林内へゆっくり入って行きました。 
旧営巣地の巣穴には興味がなく、素通りしました。 


【考察】 
飼い猫と野生動物(タヌキやアナグマ)が森でニアミスするとどうなるのか、興味があるのですけど、なかなかそんなシーンは記録できません。 
互いにそれとなく避けているのでしょう。 

近所の飼い猫が散歩・探検に来ていると思っているのですけど、まさか野生化したノネコなのかな? 


つづく→

2025/06/09

山林の湿地帯を夜な夜なうろつくヤチネズミ?【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年5月下旬〜6月上旬 

シーン0:5/24・午後12:40・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
山林で湧き水が溜まった水場を自動センサーカメラで見張っています。 

野ネズミ(ノネズミ)の登場シーンを以下にまとめます。 
これまで山林で見つけた野ネズミは、すべてアカネズミApodemus speciosus)またはヒメネズミApodemus argenteus)だろうと決めつけていました。
今回の場合は沼沢地に多いヤチネズミCraseomys andersoni) ではないかと思ったのですが、ネズミ捕りを仕掛けて捕獲しない限り、私には見分けが付きません。
ヤチネズミは湿地帯だけにいる訳ではなく、湿地帯にヤチネズミしか生息していない、という訳でもないらしいです。


シーン1:5/25・午後20:54(@0:04〜)

シーン2:5/25・午後21:49(@0:11〜)

シーン3:5/26・午後21:29(@0:27〜)

シーン4:5/29・午後23:25(@0:38〜) 

シーン5:6/1・午前1:32(@1:09〜) 

シーン6:6/1・午前1:34(@2:00〜) 

シーン7:6/2・午後22:26(@2:15〜) 

シーン8:6/3・午前0:06(@2:44〜) 

シーン9:6/3・午前1:06(@2:51〜) 


【考察】
野ネズミが水溜りで水を飲んだり水浴したりすることはありませんでした。
山林の湿地帯を夜な夜なウロチョロして餌を探しているようですが、何を食べるのでしょう?

この水場にはフクロウやホンドテンが来るので、捕食者にとって野ネズミは格好の獲物になりそうです。

つづく→

2025/06/08

タヌキの溜め糞場がある林道をニホンザルが群れで遊動中に採食【トレイルカメラ】

 



2024年5月下旬〜6月上旬

シーン0:5/24・午後12:03・くもり(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
里山の林道でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場ltrを自動撮影カメラで監視中です。 
スギの落葉が敷き詰められた林道を挟んで、画面の手前(カメラの背後)がスギの植林地、画面の奥が雑木林になっています。 
基本的に画面の右から左に向かって登る山道なのですが、溜め糞場ltrのある区間は、ほぼ平坦な地形になっています。 

ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:5/27・午後15:26・くもり?(@0:04〜) 
林道を右から左へニホンザルが次々に通過します。 
写っていたのは計3頭でした。
先頭個体の尻が汚れているのは自分の糞なのか、それともただの泥汚れかな? 
タヌキの溜め糞場ltrには興味がなく、すぐ横を素通りしました。 


シーン2:6/2・午前7:20・くもり?(@0:25〜) 
6日後の朝に少なくとも2頭のニホンザルが林道を通り過ぎました。 
まず、画面の左端に猿の尻だけ写っていました。 
しばらくすると、 その間にキツツキのドラミング音が聞こえました。 

次に手前(画面下端)から子ザルが登場。 
周囲で猿の鳴き叫ぶ声が聞こえます。 
子猿は林道の端に座って何か餌を採食しました。 
1.5倍に拡大した上でリプレイしても(@1:02〜)、採食メニューは不明です。 
硬そうなので、ドングリなどの堅果なのかな? 


シーン3:6/6・午後18:11・くもり(@1:28〜)日の入り時刻は午後19:02。 
4日後の夕方に、また2頭のニホンザルが林道を右から左へ続々と通過します。 
タヌキの溜め糞の上を素足で踏んで歩いても気にしません。 
キツツキのドラミング音♪が今回は近くから鳴り響いています。 
その後も監視カメラの死角から猿の鳴き声が聞こえます。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
この時期は毎回右から左へ一方通行で遊動していました。
小さな群れのようですが、録音された鳴き声から判断すると、群れの個体数は写った数よりももう少し多そうです。
監視カメラの背後など死角を通る個体もいたかもしれません。

つづく→

2025/06/07

溜め糞場に来て大小便と眼下腺マーキングするニホンカモシカの♀と幼獣【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月下旬

シーン0:5/21・午後12:49・晴れ・気温22℃(@0:00〜) 
明るい日中に撮れた現場の状況です。 
里山でスギと雑木の混交林に残されたニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr2を見張っています。 
基本的に画面の左から右へ向かって上り坂の斜面なのですが、溜め糞場sr2の付近はやや平坦な地形になっています。 
画面の左右および前後を通る獣道の交差点になっています。


シーン1:5/23・午後23:42・気温17℃(@0:04〜) 
獣道を左から来たカモシカが立ち止まって腰を深く落とし、長々と排尿を始めました。 
排尿姿勢から性別が♀と判明しました。 
♀の排尿姿勢をしっかり真横から撮れたのは、初めてかもしれません。 
(例外もあるらしいのですが、通常♂の排尿姿勢は、♀よりも浅く屈みます。) 
手前に生えた数本の細い灌木が邪魔で、尿道から出ている小便は残念ながら見えません。 
音量を上げても、小便の音は聞こえませんでした。 

カモシカ♀は右に数歩移動すると、方向転換してカメラに尻を向け、今度は排便を開始。 
排便姿勢は排尿姿勢ほど腰を深く落としませんでした。 
肛門から糞粒を連続して排泄しています。 
下痢便ではないのですが、水分も一緒に排泄しています。 

手前に生えた雑草(稚樹?)が邪魔で、下草を刈りたくなります。 
録画時間を2分に延長してもまだ短かく、途中で打ち切られてしまいました。 


シーン2:5/23・午後23:44(@1:04〜) 
監視カメラが次に起動したときには、溜め糞場sr2の奥に自生するエゾユズリハの群落で枝葉に顔を擦り付けていました。 
眼下腺の分泌液で匂い付けして縄張りを宣言しているのです。 
手前に張られたクモの糸が光って目障りですね。 

様々な行動レパートリーを一気に見せてくれたニホンカモシカ♀は、緩斜面を登りながら右へゆっくり歩き去りました。 


シーン3:5/27・午前1:41・気温14℃(@2:36〜) 
4日後の深夜に監視カメラが起動しました。 
直前のシーンと見比べると分かるのですが、画面中央の林床に黒々とした新しい溜め糞が増えていました。
どうやら、昼間にカモシカが排便に来たようです。 
残念ながら撮り損ねてしまいました。 
この時期は昼間に風が強く吹くために、トレイルカメラの誤作動が頻発します。 
無駄撮りを減らすために、夜間のみの監視にタイマー設定していたのが仇となりました。 

画面の下(手前)から獣道を通ってカモシカが登場しました。 
角が未発達なことから、幼獣のようです。 
立ち止まって林床に残された新鮮な溜め糞の匂いを嗅ぎました。 
そのままカメラに尻を向けたまま、排泄を開始。 
初めは肛門から水分を排出し、続いて糞粒を排泄しました。 

カモシカ幼獣は、そのまま奥へと立ち去りました。 
小便してくれないと、私には性別を見分けられません。 

シーン3では、真夜中なのにホトトギス♂(Cuculus poliocephalus)が鳴いていました。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

ホトトギス♂が繁殖期の山林で囀りさえずりを昼も夜も鳴き続けるのは、別に珍しいことではないのだそうです。 
縄張りを宣言し、ホトトギス♀にアピールしているのです。


【考察】
今回の動画で別々に登場したカモシカ♀と幼獣はおそらく親子でしょう。
母子で同じ溜め糞場sr2を共有しているという証拠映像が撮れました。


つづく→

2025/06/06

タヌキの溜め糞場がある山道で跛行しながら追手から逃げるニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月下旬〜6月上旬

シーン0:5/24・午後12:03・くもり(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
里山の林道でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場ltrを自動センサーカメラで監視中です。 
スギの落葉が敷き詰められた林道を挟んで、画面の手前(カメラの背後)がスギの植林地、画面の奥が雑木林になっています。 
基本的に画面の右から左に向かって登る山道なのですが、溜め糞場ltrのある区間は、ほぼ平坦な地形になっています。 

ニホンアナグマ♀♂(Meles anakuma)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:5/27・午後12:58・晴れ(@0:04〜) 
昼下がりにアナグマ♀が林道を左から右へ通過しました。 
タヌキの溜め糞場ltrは素通りしたようです。 


シーン2:6/7・午前1:24(@0:11〜) 
11日後の深夜に、アナグマがペアで現れました。 
まず先行個体が右から左へ林道を通過します。 
なぜか右後足を地面に着かないように、ヒョコヒョコ跛行していました。 
ノイバラなど棘のある植物を誤って踏んでしまったのかな? 
それとも喧嘩で足を噛まれたのでしょうか? 

しばらくすると、右から後続個体が早足で登場。 
アナグマはタヌキと違って、♀♂ペアが一緒に暮らすことはありませんし、親子以外で一緒に採餌することもありません。 
したがって、2頭のアナグマが出会って縄張り争いの喧嘩となり、怪我した後足を引きずりながら逃げる先行個体を後続個体が走って追いかけてきたのではないか?と推測してみました。 

1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:29〜) 
シーン2で登場した2頭のアナグマの性別がいまいち見分けられませんでした。 
2頭ともタヌキの溜め糞場ltrは素通りしました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

2025/06/05

山中の湿地帯を夜にうろつく夏毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年5月下旬・午後22:20頃 

山林の湧き水が溜まった浅い水場を自動センサーカメラで見張っていると、ある晩に夏毛のニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が現れました。 
水溜りの水を飲みにきたのかと期待したのですが、泥濘の匂いを嗅ぎながら、右下にゆっくり立ち去りました。 

野生のノウサギも、乾燥した時期には水場で水を飲むことがあるそうです。 
しかし普段は、水気の多い植物を食べたり、葉に付いた朝露や夜露を舐めたりすることで水分を摂取しているために、わざわざ水を飲む必要がないらしい。 
参考: @Perplexity 

今回も、水を飲むのが目的というよりも、山中の湿地帯に生えた植物を食べに来たのかもしれません。 

私はトレイルカメラでノウサギの飲水シーンをまだ一度も撮れたことがありません。





2025/06/04

タヌキの新鮮な溜め糞から吸汁して飛び去る夜蛾【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月下旬〜6月上旬

シーン0:5/24・午後12:03・くもり(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
里山の林道でホンドタヌキ♀♂が残した溜め糞場ltrを自動撮影カメラで監視中です。 
スギの落葉が敷き詰められた林道を挟んで、画面の手前(カメラの背後)がスギの植林地、画面の奥が雑木林になっています。 
基本的に画面の右から左に向かって登る山道なのですが、溜め糞場ltrのある区間は、ほぼ平坦な地形になっています。 

ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:5/26・午前7:52・晴れ(@0:04〜) 
朝から白毛のタヌキが溜め糞場ltrに来ていて、左向きで脱糞していました。 
便秘気味なのか、硬目の立派な固形糞を排泄しました。 
後半は健康そうな糞に変わりました。 

白毛タヌキ♀は振り返って自分の糞の匂いを嗅いでから、身震いし、そのまま画面の右下へ立ち去りました。 
おそらくスギ林に入って行ったようです。 


シーン2:5/27・午前8:01・くもり(@0:51〜) 
翌朝には珍しく♀♂ペアで登場しました。 
まず先行個体の♂が左奥を向いて脱糞中でした。 
後ろ姿の肛門がよく見え、大便の健康状態は良好そうです。 
尻尾が細く見えるのは、夏毛に換毛中だからでしょうか。 

やがて右から後続個体の白毛♀がやって来て合流しました。 
このペアは体格差があり、大柄な白毛の個体が♀だと推測しています。 
後続の白毛♀は溜め糞場ltrの匂いを嗅いでから、奥を向いて排便開始。 
やや軟便でした。 
林道の右を向いて気にしています。 

その間に先行個体♂が右下へ立ち去りました。 


シーン3:5/27・午後19:19・(@1:51〜) 
その日の晩に、タヌキが右向きで脱糞していました。 
消化の悪い物や腐りかけの物でも食べたのか、液状の下痢便を排泄しています。 
振り返って自分の糞の匂いを嗅ぐと、林道脇のミズナラ灌木の下に佇んで林道の左を凝視しています。 


シーン4:5/27・午後19:21・(@2:51〜)
これが今回一押しの興味深い動画です。 
排便直後の新鮮なタヌキの溜め糞に小さな昆虫が動いていました。 
やがて左にヒラヒラと飛び去ったのは、夜行性の蛾(種名不詳)でした。 
翅の鱗粉や複眼が暗視カメラの赤外線を反射していたようです。 
糞便臭に誘引された夜蛾が口吻を伸ばして下痢便からナトリウムやアンモニアなどのミネラル成分を摂取していたのでしょう。 

夜蛾がタヌキの溜め糞場ltrから飛び去るシーンを1.5倍に拡大した上でリプレイ(@3:12〜)。 


シーン5:5/31・午後19:48(@3:33〜) 
4日後の晩にタヌキが左向きで脱糞中でした。 
排便中にキューン♪と甲高く寂しげに鳴きました。(@3:44〜) 
黒い糞の健康状態は良好なので、便秘による苦悶の声とは思えません。 
パートナーを呼ぶ鳴き声なのでしょうか。 
我々はどうしてもタヌキの鳴き声を「寂しげ」などと勝手に感情移入したり擬人化してしまいがちです。 
用を足したタヌキは、林道を右へ立ち去りながら、もう一度クゥーン♪と鳴きました。 


シーン6:6/2・午後16:02(@4:00〜) 
2日後の雨が激しく降る午後に、白毛のタヌキ♀が左向きで脱糞していました。 
白い毛皮が雨で濡れています。 
糞の健康状態は良好そうです。 
振り返って自分の新鮮な糞の匂いを嗅ぐと、手前のスギ林へと立ち去りました。


つづく→

2025/06/03

平地の農道を走って逃げるニホンカモシカ

 

2024年5月下旬・午前10:25頃・くもり 

私が平地の二次林を静かに歩いていると、林縁で採食してたニホンカモシカCapricornis crispus)が急に逃げ出しました。 
こんな平地で野生のカモシカとニアミスするとは想定外で、私も驚きました。 
山から降りてきた個体が平地の二次林でこっそり暮らしているようです。 



逃げたカモシカは休耕地を横切り、砂利が敷かれた農道まで来ると立ち止まりました。
 (映像はここから。) 

農道に佇むカモシカがキョロキョロと油断なく周囲を見渡しています。 
私の居る方向もときどき見ていますが、近視のカモシカに私の姿は見えていないはずです。 
やがて駆け足で農道を右に走り去りましたが、全速力ではありません。 
この間、カモシカは私に対して一度も威嚇の鼻息を発しませんでした。 

カモシカの逃走シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
冬毛から夏毛へと生え変わる時期(換毛期)のようで、フワフワの白い綿毛が体のあちこちから抜けかけています。 

さて、この個体はこの後も山へは帰らずに、しばらく平地の二次林で暮らすことになります。(映像公開予定) 
いつからこの辺りに出没するようになったのか分かりませんが、林縁でノイバラの棘に引っかかっていた綿毛(抜けた冬毛)はタヌキではなくカモシカの抜け毛かもしれない、という可能性が出てきました。 


2025/06/02

山中の水溜りを深夜にうろつく夏毛のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年5月下旬・午前1:10 

山林の中にある少し開けた湿地帯で水溜りをトレイルカメラで見張っていると、深夜に夏毛のホンドテンMartes melampus melampus)が登場しました。 
水溜りの対岸を右から来て、泥濘の匂いを嗅ぎながら水際を左に歩き回っています。 
暗視カメラの赤外線を反射して白く爛々と光った目が水面に反射しています。 
テンは水場で飲水も水浴もしないで立ち去りました。 

野ネズミ(ヤチネズミ)などの獲物を探し歩いていたのでしょう。
水溜りの水中で泳いでいる黒いオタマジャクシ(アズマヒキガエルの幼生?)をホンドテンが狩って捕食するかと期待したのですが、暗闇では見つけられなかったのかな?


最近話題のネットニュース:奈良 正倉院に伝わる動物のミイラ てんやもぐらなどと確認 by NHKニュース 


つづく→

2025/06/01

昼間の二次林をうろつき餌を探すニホンアナグマ♀【トレイルカメラ】

 



2024年5月下旬〜6月上旬 

明るい昼間にニホンアナグマMeles anakuma)が平地の二次林をうろついて採食するシーンをまとめました。 
死んだアナグマの旧営巣地(セット)に住み着くでもなく、ただ餌場として林床を利用しているようです。 
登場する個体の性別は♀だと思うのですが、どうでしょうか。 


シーン1:5/26・午後15:40・晴れ・気温24℃(@0:00〜) 
右エリアの林床でリター(落葉)の下に鼻面を突っ込んで、ミミズなどの餌を探し回っています。 
次は右上奥の立木(オニグルミ?)の根元で餌探し。 


シーン2:5/31・午後15:20・くもり・気温17℃(@1:00〜) 
5日後も日中にアナグマが登場。 
旧営巣地の広場から林内に入った直後にスクワットマーキングで縄張りを宣言しました。 
ミズキの背後で再びスクワットマーキング。 
死角で何をしてるのかよく見えないのですが、採食かな? 

身震いしてから右に立ち去りました。 


シーン3:6/9・午前11:35・くもり・気温23℃(@1:56〜) 
9日後の昼前にアナグマがやって来ました。 
獣道で立ち止まって身震いすると、二次林の奥へ向かいます。 
手前のミズキ灌木が邪魔で、よく見えないのですが、林床の匂いをフガフガ嗅ぎながら前足で地面を掘り、餌を探しているようです。 


シーン4:6/9・午前11:46・くもり・気温23℃(@2:49〜) 
アナグマが左に立ち去る姿がちらっと写りました。 


シーン5:6/9・午後12:15・くもり・気温25℃(@2:55〜) 
30分後の昼下がりに戻ってきたアナグマが林縁を左へ向かいます。 
立ち止まって林床を前足でひっかき始めました。 


シーン6:6/10・午前11:11・晴れ・気温21℃(@3:35〜) 
翌日も昼前にアナグマが登場。 
身震いすると獣道を右へ向かいます。 
途中で左折すると、奥の林内へ。 
このアングルでアナグマの探餌徘徊が撮れたのは初めてかもしれません。 



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