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2026/06/17

山中の泉で水を飲むニホンリス【トレイルカメラ】

 

2026年5月中旬・午前9:55頃・晴れ・気温20℃ 

里山で湧き水が溜まった泉を見張っている自動撮影カメラにニホンリスSciurus lis)が写っていました。 
草の生えた岸辺から身を乗り出して水を飲んでいるようです。 
手前へ立ち去る際に、ふさふさの尻尾が見えました。 

1.5倍に拡大した上で、リプレイ。

※ 水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
この水場にリスが登場したのは初めてですし、リスの飲水行動も初見です! 
今後も同一個体のニホンリスが水場に通ってくるでしょうか? 
リスの水浴行動も見てみたいものです。 

以前、夏の山森に塩場(岩塩プレート)を設置したら、ニホンリスが病みつきになって何度も塩分摂取に通っていました。 
岩塩を舐めたり齧ったりした後はそうとう喉が渇いたはずですが、当時の私はリスがどこで水を飲んでいるのか突き止められませんでした。 
この泉は塩場からかなり離れているので、あのときのリスではなさそうです。 


つづく→

二次林内の営巣地に通って鳴いたり排尿マーキングしたりするホンドタヌキ:3月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 

前回の記事:▶  


2025年3月上旬 

雪国の二次林内でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する営巣地を2台のトレイルカメラで長期間見張っています。
しかし、撮れた動画を全部紹介しようとするとマンネリで飽きてしまいますし、話が遅々として進みません。 
定型的な行動をまとめた動画はブログ内の限定公開にして、手抜きで紹介することにします。 

問題は、私が登場するタヌキの個体識別ができていないことです。
それでも全動画をアーカイブとしてYouTubeに投稿する理由は、いずれAI技術や量子コンピューターが発達して、撮りためた映像から教師なし学習でタヌキの個体識別を自動的にやってくれる、夢のような時代が到来するはずだと期待しているからです。 
そうなったら、監視動画からタヌキの社会について深い意味が読み取れるようになり、宝の山です。 



シーン1:3/5(@0:00〜) 

シーン2:3/8(@3:00〜) 
新雪が積もりました。

シーン3:3/9(@4:00〜) 

シーン4:3/10(@6:09〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ タヌキの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2026/06/16

朝帰りした後に巣穴入口の雪かきをする早春のホンドタヌキ【トレイルカメラ】

 



2025年3月上旬 

雪国の落葉二次林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 

帰巣後に巣口の雪かきをするシーンをまとめました。 
早春の雪質は溶けかけてシャーベット状なので、穴掘りが苦手なタヌキでも除雪しやすそうです。


シーン1:3/9・午前5:55・くもり・気温-2℃(@0:00〜)日の出時刻は午前5:57 
日の出直前に右から単独で来たタヌキの頭部や鼻面に白い粉雪が付着しています。 
浅い新雪にタヌキの足跡が残っています。 
巣口R右横にある細い落葉灌木の根元に排尿マーキングしながらクゥーン♪と鳴きました♪。 
このとき小便しながら右後脚を高く上げたので、♂と判明。 
普通は少量の小便で匂い付けするだけなのですが、今回は珍しく、いつもより長々と小便しました。 

巣口Rに右から回り込んで匂いを嗅ごうとしたら、足が雪面にズボッと潜りました。 
巣口Rの縁に積もった雪を前足で掘りました。 
せっかく雪かきしたのに、なぜか巣穴Rの奥には入らず、左をじっと見て警戒しています。 


シーン2:3/10・8:33・くもりのち晴れ・気温7℃(@1:00〜) 
翌日も朝にタヌキが独りで営巣地に右から戻ってきました。 
巣口Rの匂いを嗅いでから、しばらくその場に佇んで警戒していました。 


シーン3:3/10・8:33・くもりのち晴れ・気温9℃(@1:00〜) 
別アングルからも撮れていました。 
ようやく警戒を解くと、向きを変えて巣口Rに入り、前足で除雪し始めました。 


つづく→

2026/06/15

山道で出会ったニホンザルの大群

 

2024年10月上旬・午後14:20頃・くもり 

私が峠道を歩いて下山して麓の里に近づくと、前方の路上に野生ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)の群れがたむろしていました。 
私とは逆に、麓の方から登ってきたようです。 
(里の集落から追い払われてきた?)
車道にはクリの落果が散乱しています。 
遊動の途中で栗拾いして食べるニホンザル個体がいました。 
道端に座って自分で毛繕いしたり、道に寝そべって仲間に対他毛繕いしてもらったり、のんびりしています。 
対他毛繕いからの流れでマウンティングに発展することもありました。 
GPSや電波発振器の付いた黒い首輪を装着している個体も群れには含まれていました。 
元気な子猿は走り回ったり、道端の木に登ったり飛び降りたりしています。 

時間に余裕があれば猿をもっとじっくり腰を据えて観察するのですけど、山から早く帰らないといけない私は、動画を撮りながらゆっくり歩いてニホンザルの群れに近づきました。 
警戒した猿たちは、舗装路の左右の茂みに逃げ込みました。

2026/06/14

両目の輝板を失明したホンドタヌキが雨夜に溜め糞場で排便:3月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年3月上旬・午後18:25頃・雨天・気温1℃ 

雪国のスギ防風林にあるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場wbcをトレイルカメラで見張っています。 

雨が降る晩に、まず1頭のタヌキが現れました。 
溜め糞WBCの匂いを確認してから、またがって南東向きで脱糞しました。 用を足しながら、欠伸したようです。 

17秒後に、後続のタヌキが右からやって来ました。 
おそらく近くでトイレの順番待ちをしていたのでしょう。
この個体は、両目に光がありません。 
タペータム(輝板)に異常を来して暗視カメラの赤外線を反射しなくなった失明個体です。 
溜め糞にまたがると、北東を向いて排便しました。 
大便の状態を見る限り、栄養状態も悪くなく健康そうです。 
暗い夜に目が見えにくくても、ちゃんと餌を食べているようです。 
先行個体の後を追って、右に立ち去りました。


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
タペータムの反射が両眼で失われたホンドタヌキ個体について。
トレイルカメラの電池の電圧がたまたま低下していて、暗視動画を連続撮影したせいで赤外線LEDからの照射が弱いだけかもしれない…などと他の可能性(カメラのトラブル)も考えました。 
しかし、近所の別の地点に設置したトレイルカメラでも同時期から両目失明のタヌキが写るようになったので、間違いありません。 
健常個体と両目失明個体が同時に写ることもありました。(映像公開予定)
以前写っていた、片目の輝板(タペータム)が失明していたタヌキと同一個体だとしたら、進行性の眼病ということになります。 
動画で行動を見ているだけでは、夜盲症かどうか確定診断できません。 
夜間限定ですが、この個体だけ個体識別できるようになりました。 


つづく→

2026/06/13

ニホンカモシカは水路橋を渡るか?

 

2025年8月中旬・午後12:20頃・晴れ 

山麓で遭遇したニホンカモシカ♂(Capricornis crispus)をこっそり追跡して来たら、水路橋のたもとまでたどり着きました。 
農業用水が流れる鉄パイプが深い谷を渡して架けられ、その上が(保守作業用の)細い橋になっているのです。
どうやらカモシカにとっては歩き慣れた道のようで、コンクリートの土台をひょいと登りました。 
カモシカはコンクリートの階段を降りて水路橋へ侵入し、姿が見えなくなりました。 

深い谷を跨ぐ水路橋を渡っているカモシカをどうしても撮りたかった私が急ぎ足で近づいたら、カモシカに気づかれてしまいました。 
カモシカは幅の狭い水路橋を渡り始めた地点で振り返り、私を凝視しています。 
濡れた鼻腔がひくひく動き、私の体臭を嗅ぎ取ろうとしています。 
ねじった首が疲れたのか、今度は逆から振り返って私を見つめています。 
正面から見たニホンカモシカの顔は、眼下腺が腫脹して眠そうな目つきでした。 
この個体の耳や角に分かりやすい特徴はありませんでした。 
角がやや細いので、若い♂個体かもしれません。 

明らかに私を警戒して水路橋を渡る気が失せ、引き返して来ました。 
再びコンクリートの階段を少し登りかけて、私と対峙しました。 
このとき私は強引に近づいて、カモシカを追い出すように水路橋を再び渡らせようと考えたのですが、作戦失敗です。 
野生動物はなかなか思い通りに動いてくれません。 

カモシカが階段を登りきったときに、後傾姿勢になり、下腹部にピンクの陰茎(亀頭?)が見えました!(赤丸@3:52〜4:00) 
(まさかピンクの「でべそ」ではないですよね?) 
ニホンカモシカの外性器はいつも毛で隠れているために、性別を野外で見分けるのはとても難しいのです。
♂の陰茎は初見かもしれません。 
今回の個体は、冒頭で歩き去るカモシカの後ろ姿で股間に陰嚢が見えたので、♂だと分かっていました。 

私に邪魔されて水路橋を渡るのを諦めたカモシカ♂は、谷沿いの崖を登りはじめました。 
どうやらそこも通い慣れた獣道になっているようです。 
再び私を振り返って、ペロペロと舌なめずりしました。 
手前に蚊柱(ユスリカの群飛)が立っています。 
崖に佇むカモシカ♂は、皮膚をピクピク動かしたり、尻尾を振ったりして、しつこく体につきまとう吸血昆虫(ヤブ蚊など)を追い払っています。 

急斜面に生えたミズナラ幼木の葉裏の匂いを嗅いでから、顔を擦りつけて眼下腺からの分泌物で匂い付けをしました。(@4:35〜) 
私が見ている前で、やんわりと縄張り宣言のマーキングをしたことになります。 
この後カモシカ♂は、さらに崖をよじ登って藪の中に姿を消しました。 

今回出会った個体♂は、一度も鼻息を荒らげて私を威嚇することはありませんでした。 


【考察】 
水路橋を渡るカモシカのスクープ映像が撮れなかったのは、残念でした。 
欲を出して焦った私の立ち回りが色々とまずかったようで、反省です。 
フィールドでは変な欲を出さずに無心で野生動物を追跡・観察・撮影するのが一番ですね。

それでも、野生ニホンカモシカ♂の外性器(陰茎)をちらっと観察できたのは、大きな収穫でした。
排尿姿勢になった時に陰茎や尿道口が解剖学的にどこにあるのか、これで分かりました。
カモシカの♂は立ち止まったままで(腰を落とさず)排尿し、小便は亀頭の尿道口から前方に飛びます。



ニホンカモシカは水路橋を渡るか?とタイトルに掲げた問題を追求するためには、橋の袂に無人の監視カメラを設置して証拠映像を撮るのが一番です。
運用しているトレイルカメラの数が限られているため、なかなか手が回りません。
ちなみに、ニホンザルの群れが水路橋を我が物顔で渡る様子は、何度も直接観察しています。

2026/06/12

両目を失明した雪国のホンドタヌキが、運んできた獲物を巣穴近くの雪の下に埋めて隠してから巣内で休む【トレイルカメラ:暗視映像】貯食行動

 


前回の記事:▶ 雪深い二次林の巣穴で越冬するホンドタヌキ:2月中旬〜下旬【トレイルカメラ:暗視映像】 


2025年3月上旬

シーン0:3/10・午後12:19・晴れ・気温23℃(@0:00〜) 
シーン0:3/10・午後16:40・晴れ・気温13℃(@0:03〜) 
雪国の二次林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴Rを2台の自動センサーカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 


シーン1:3/10・午後17:07・晴れ・気温9℃(@0:07〜) 日の入り時刻は午後17:44 
夕方に画面右下から単独で来たらしいタヌキが、巣口Rの中を覗き込んでいました。 
その足跡が雪面に残っています。 

タヌキが顔を上げたら、血まみれの大きな肉片を咥えていました。 
この巣穴に潜む野ネズミにしては大き過ぎます。 
こんな大きな獲物を生きたままタヌキが狩れるとは思えません。 
雪原で行き倒れた野生動物とか車道で新鮮なロードキル(死骸)を見つけて、ここまで運んできたのでしょうか。 
拡大すると、獲物は鮭(サケ)など大きな生魚のようにも見えます。 
どこか近所の庭に忍び込んで池の鯉(コイ)を狩ってきたのでしょうか? 

巣内でごちそうを食べるのかと思いきや、タヌキは獲物を咥えたまま、左へ運んで行きます。 
タヌキが歩くと、溶けかけた雪面(いわゆる腐れ雪)にズボズボと膝まで潜っています。 


シーン2:3/10・午後17:08・晴れ・気温8℃(@0:33〜) 
つづきが別アングルの監視カメラに写っていました。 
獲物を口に咥えたタヌキが雪原を少し運ぶと、立ち止まって獲物を雪面に降ろしました。 
血まみれの顔を雪で洗っているように初めは見えたのですが、どうやら鼻面を使って雪面に穴を掘っているようです。
雪面に置いた獲物に周囲の雪をかけて埋めようとしているのだと分かってきました。 
それにしても、穴掘りで前脚を使わないのが不思議です。 
前脚を怪我しているのでしょうか?

雪国のホンドタヌキによる貯食行動を初めて観察できたのに、獲物を埋め終える前に1分間の録画時間が終わってしまい、残念無念。 


シーン3:3/10・午後17:09・晴れ(@1:35〜) 
47秒後にトレイルカメラが再び起動すると、獲物を雪の下に埋め終えたタヌキが空荷で巣口Rに戻って来ました。 
振り返って貯食した位置をしっかり確認してから、巣穴Rの奥に潜り込みました。 


シーン4:3/10・午後17:09・晴れ(@2:13〜) 
入巣Rシーンが別アングルからも撮れていました。 

巣口Rで少し雪かきしてから、中に入りました。 
このとき普通に前足を使ったので、負傷で痛めている訳ではないことが分かります。 


シーン5:3/10・午後19:26・気温0℃(@2:55〜)
すっかり暗くなった晩にタヌキが巣穴Rの外に出てきました。 
背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしてから、外出します。 
(この行動は、出巣直後のタヌキがよくやります。) 
雪面に新しい足跡は付いていないので、別個体が登場したのではありません。 
さっき巣外で魚?を貯食した個体が、巣穴で約2時間15分間、寝ていたことになります。 

雪面の匂いを嗅ぎながら監視カメラの方へ歩いて来ると、タペータム(輝板)が両目とも赤外線を反射していない(失明?)個体であることが分かりました。 
少なくとも夜には私でもしっかり識別できる個体でした。


【考察】 
長い期間トレイルカメラで営巣地を地道に定点観察してきましたが、久しぶりにトップレベルで面白い(ワクワクする)行動が記録できました。 

まさか越冬中に死んだ仲間の死骸を埋葬したのか?と早とちりしそうになったのですが、 運んできた獲物(生魚?)を営巣地の雪の下に埋めたのです。(貯食行動
雪面に深い穴を掘って埋めたのではなく、獲物の上に周囲からかき寄せた雪をこんもりと乗せて隠しただけです。 
食べ残した餌を隠すだけでなく、腐らないように冷蔵保存する効果も雪にはあります。 
この死骸を後で両目失明タヌキが掘り出して食べるかどうか、注目です。 
キツネや他のタヌキなどに見つかって盗まれないのか、心配です。 

実は、この辺りで暮らす野生動物(タヌキやキツネ)が魚の死骸を冬に運んでくるシーンは、翌年もトレイルカメラに何度か写っていました。 (映像公開予定)
もしかすると、近所の誰かが毎年冬に野生動物へ給餌している可能性がありそうです。 
(魚をさばいた残渣を外に捨てているだけかもしれません。) 

両目が失明(タペータム機能の喪失)した個体でも、毛並みや肉付きを見る限り、健康そうです。
少なくとも明るい昼間は視覚のハンディキャップが顕在化しないようで、獲物を見つけて営巣地まで運んでこれました。


2026/06/11

早春の雪が降る日にスギ林に続々と集まり樹上で休むニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 



2025年3月上旬 

雪国のスギ防風林にあるホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場WBCを見張っている自動撮影カメラに、ある日ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)の群れが写りました。 


シーン1:3/7・午前10:22・晴れ・気温2℃(@0:00〜) 
画面の右上奥から、雪深い林床を遊動するサルが続々とやって来て、計3頭が左へ横切りました。 
タヌキの溜め糞に興味を示して立ち止まったのは、子猿だけでした。 


シーン2:3/7・午後12:09・降雪・気温0℃(@0:18〜) 
1時間50分後に、左から単独で戻ってきたニホンザル個体が、奥のスギ立木を躊躇なくよじ登りました。


シーン3:3/7・午後12:13・降雪・気温1℃(@0:26〜) 
4分後に、2組のニホンザル母子が右上奥から次々と遊動して来ます。 
まず先頭の成獣aが左下手前のスギ立木をよじ登りました。 
後続の子猿がタヌキの溜め糞に少し興味を示してから、母親の後についてスギに木登り。 

その間に、奥で別の子猿が落葉灌木の幹から雪面の獣道に飛び降りました。 
後から来る母親bを待っているようです。 母親bとその子猿が、奥に見えるスギ立木をよじ登りました。 

塒入りする時刻にはまだ早いと思うのですが、雪が激しく降り始めたので、この常緑スギ林で雪が止むまで「雪宿り」するのかもしれません。 


シーン4:3/7・午後12:15・降雪(@0:59〜) 
1分後に、監視カメラが起動すると、子猿が左下手前でスギの幹をよじ登っているところでした。 
奥からやって来た成獣は、奥にあるスギ立木をよじ登りました。 
続けて(別個体の?)子猿が左下手前のスギの幹をまた登りました。 

樹上からバキバキ♪と枝が折れる音がして、スギの落枝や落葉が降り注ぎます。 
スギ林床に散乱している落葉落枝の一部は、風雪ではなくニホンザルの仕業なのかもしれません。 


シーン5:3/7・午後12:16・降雪(@1:32〜) 
防風林の林床を歩いて、1頭のニホンザルが手前へ来ました。 


シーン6:3/7・午後12:27・降雪・気温1℃(@1:32〜) 
11分後に、ニホンザル成獣が単独で奥から左下手前へとタヌキの溜め糞場WBCを横切りました。
殿しんがりを務める個体は、3本足でぎこちなく歩いています。 
てっきり何か餌を持ち歩いているのかと思いきや、よく見ると負傷した右手をかばって(着地しないように)歩いていました。 
この跛行個体の木登り能力を見たかったのに、残念ながら動画に撮れていませんでした。 


【考察】 
スギ防風林の中から撮った動画では、この日の降雪量は大したことないように見えますが、実際は激しい大雪が降っているのかもしれません。
ニホンザルたちは、雪が降り止むまで常緑のスギ林に集まって樹上で休んだようです。 
ここがタヌキの溜め糞場であることや糞便臭を猿は別に気にせず、ねぐらにしました。
しかし、この群れが杉の木から雪面に降りるシーンはなぜか一度も写っていません。 
樹冠部で隣の木へと次々に渡り歩いたのでしょう。 

最後に登場した成獣個体が、痛々しく跛行していて気になります。 
もしかすると、以前見たのと同一個体と考えても辻褄が合います。 


例えばカキノキ大木から雪面に飛び降りた際に、両手から先について右手首を捻挫したのではないか?と勝手に想像しています。 
野生のニホンザルは、一度負傷すると、自然治癒を待つしかありません。 


つづく→

2026/06/10

雪深い二次林の巣穴で越冬するホンドタヌキ:2月中旬〜下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年2月中旬〜下旬 

シーン0:2/16(@0:00〜) 
雪国の落葉二次林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴を2台のトレイルカメラ見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 

この時期に登場したタヌキのシーンをまとめました。 
面白い行動は個別の記事で紹介したので、余り物になります。 

シーン2:2/17(@2:10〜) 
夕方にペアで登場。 
1頭が巣穴に入りました。(内検?) 

シーン3:2/19(@4:13〜) 
深夜に深い新雪をラッセルしながら登場。 
新雪に埋もれた巣口Rに潜り込みました。 

シーン4:2/21(@4:40〜) 
雪が降る晩にタヌキのペアが巣穴Rから外に出てきて、採食に出かけました。 

シーン5:2/22(@4:58〜) 

シーン6:2/23(@5:58〜) 
日没後に、巣穴Rから外出に向かいます。 
新雪に埋もれていた巣口Rから外に出てきたので、タヌキの頭が雪まみれです。 

シーン7:2/24(@7:14〜) 
未明に外出から単独で戻ったタヌキが巣穴Rに入りました。 
少なくとも左目が失明しているような気もしますが、撮影アングルのせいかもしれません。 

その日の晩にはペアのタヌキが営巣地を通りかかり、巣口Rを覗き込んで行きました。 

シーン8:2/25(@9:07〜) 
早朝に単独タヌキが入巣R。 
深夜には別個体と思われるタヌキが素通りしました。 

シーン9:2/26(@9:58〜) 
明るい午前中に入巣Rするタヌキをカラスが囃し立てていました。 

シーン10:2/27(@10:50〜) 
早朝に単独で帰巣したタヌキが身震いしてから慎重に入巣R。 

シーン11:2/28(@11:42〜) 
未明に営巣地を素通り。 
 明るい朝に帰巣した個体が、巣口Rにしばらく佇んでいます。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


2026/06/09

秋に涸れた水路内を探索し残った水を飲むニホンザルの群れ

 

2024年9月中旬・午前11:45頃・晴れ 

秋になると田んぼの水を抜くために、山麓を流れる農業用水路には水を流さなくなります。 
野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが涸れた水路内に続々と侵入し、探索していました。 

水路の底に残った浅い水たまりに口を付けて飲んでいます。 
底に繁茂する藻や虫などをたまに食べていますが、味見程度です。 

水路の両岸はコンクリートの垂直な絶壁(高さ1.7m)ですが、梯子を使わなくてもニホンザルは軽々とよじ登ることができます。 
パルクールのような登攀シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

2026/06/08

ホンドタヌキが溜め糞場の近くで排尿マーキングを繰り返したスギの根元でホンドギツネ♂も対抗して匂い付け【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年2月中旬〜3月上旬 

シーン0:2/16・午後15:15・晴れ・気温23℃(@0:00〜) 
雪国のスギ防風林にあるホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場WBCをトレイルカメラで見張っています。 
スギの落葉落枝が散らばっている林床雪面の冒頭赤丸で囲った部分にタヌキの糞塊があります。 

この記事の主役は最後に登場するホンドギツネなのですが、その行動を説明するための準備として、タヌキの排尿マーキングの行動を先にお見せします。

シーン1:2/17・午後17:14・降雪・気温-1℃(@0:05〜) 
小雪がちらつく夕方に、左から来たタヌキの先行個体aが溜め糞の匂いを嗅いでいました。 
続いて後続個体bが登場すると、先客のタヌキaは慌てて奥へ立ち去りました。 
後続個体bが排便し、鳴きました♪ 
その間に、先行個体aが奥にあるスギの根元で通りすがりに排尿マーキングしたようです。 

タヌキbがスギ根元に近寄る際に、背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしたように見えました。
ストレッチ運動をするような文脈ではなかったので不思議だったのですが、よく見ると、なぜか細い灌木の下の狭い隙間をわざわざくぐっただけでした。 


シーン2:2/19・午後19:07・降雪・気温-4℃(@1:05〜) 
吹雪が収まった晩に、ペアで来たタヌキの一方が溜め糞場で排便していました。 
排泄後は身震いして手前へ立ち去りました。 
その間にパートナーは、奥のスギ根元の匂いを嗅ぎ、小便をかけてマーキングし、奥へ向かいました。 
ペアで来たのに、ここから別行動を取るのかな? 


シーン3:2/24・午後18:02・降雪・気温-1℃(@1:59〜) 
ペアで来て奥へ立ち去るタヌキの後続個体が、スギの根元に尿でマーキングして行きました。 


シーン4:3/4・午後17:03・降雪・気温1℃(@2:21〜)日の入り時刻は午後17:38。 
日没前の夕方に左からペアでタヌキが来ていました。 
 排便中の個体aがパートナーbに邪魔されて、向きを変えました。 

タヌキaは奥に向かい、スギの根元の匂いを嗅いでから排尿マーキングして二次林へ向かいました。 
このときタヌキaの後ろ姿の股間が見えたのですが(@2:56〜)、♂の陰嚢は見えませんでした。
その代わりに見えた穴が♀の肛門なのか生殖口なのか、気になります。 
肛門なら尻尾の付け根(もっと上)にあるはずなので、たぶん膣口だと思うのですが、どうでしょうか。 
まさか♀の尿道口があんなに目立つでしょうか? 
下腹部は白い毛で覆われています。
開口部の周囲がやや膨らんでいるのは、発情期の♀の特徴なのかな? 

後続個体bは溜め糞の匂いを嗅いだだけでした。 
スギの根元の匂いもクンクン嗅いでいます。 
なんとなく素人の勝手な想像では、先行個体が♀で、後続個体の♂が♀の尿の匂いを嗅いで、発情状態をチェックしているような気がします。 


シーン5:3/6・午後15:54・くもり・気温2℃(@3:21〜) 
2日後も昼間に単独で来たタヌキが、スギ立木の根元で立ち止まっていました。 
排尿マーキングしたのかもしれませが、定かではありません。 
溜め糞場WBCには立ち寄らず、左へ向かいます。 


シーン6:3/8・午前9:16・晴れ・気温0℃(@3:30〜) 
さらに2日後の明るい朝に、ホンドギツネVulpes vulpes japonica)が右下手前から現れました。 
タヌキの溜め糞場WBCには見向きもしないで素通りすると、奥のスギ立木の根元の匂いを嗅いでから、排尿マーキングしました。 
このとき右後脚を軽く上げたので、♂のようです。 

キツネは画面の左上奥で立ち止まり、変な声でカカッ♪と吠えました。(@3:55〜) 
更に奥の落葉灌木の根元にも尿をかけて行ったようです。
後半は拡大せずにオリジナルの映像をリプレイ。


【考察】
キツネの登場シーンだけ切り抜いて見ても意味がよく分からないのですが、それまで撮れた監視カメラの映像を遡ると、溜め糞場WBCに通うタヌキたちが繰り返し小便をかけて匂い付けしていたスギの根元(サインポスト)にキツネも対抗してマーキングしていました。 


つづく→

2026/06/07

オニグルミの樹上からスギの横枝に跳び移るニホンザル♀

 

2024年10月上旬・午後14:30頃・くもり 

峠道を麓まで下ってきたら、野生ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)の群れと遭遇しました。 
道端に自生するオニグルミ老木の幹が二股になった部分に1頭のニホンザルが陣取り、周囲を見回していました。 
明らかに私のことを警戒しています。 
背後の山林で枝葉が揺れているのは、ニホンザルの群れが斜面を左から右へトラバースするように続々と遊動しているからです。 

オニグルミ樹上の♀個体が背後を振り返ると、隣接するスギの横枝に飛び移りました。 
このとき後ろ姿の股間が見えて、♀と判明。 
そのままスギの幹を降りて、遊動する群れの仲間と合流したようです。 
樹間を跳躍移動する瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:41〜) 


※ 猿の鳴き声(クーコール♪)が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2026/06/06

雪国のスギ防風林で溜め糞場に昼も夜も排便に通うホンドタヌキ:2月中旬〜3月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2025年2月中旬〜2月下旬〜3月上旬 

シーン0:2/16(@0:00〜) 
雪深いスギ防風林にあるホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場WBCをトレイルカメラで見張っています。 
スギの落葉落枝が散らばっている雪面の冒頭赤丸で囲った部分に糞塊があります。 
寒い冬には糞虫類が活動しませんから、糞塊は分解されず貯まる一方です。 
排泄された大便が体温から外気温まで冷めるまでに雪面を溶かすので、冬の溜め糞場は夏のようにこんもりと堆積するのではなく、逆に林床の中でも少し沈んでいます。 

タヌキが入れ代わり立ち代わり溜め糞場にやって来て、匂いをチェックしたり排便したりする様子をまとめました。 
この溜め糞場WBCで見られた興味深い行動は個別の記事にしたので、その残り物になります。 
ホンドタヌキは昼も夜も悪天候でも登場します。 
同時に写るのは1〜2頭ですが、個体識別できていないので、計何頭のタヌキが登場したのか不明です。 


シーン1:2/17(@0:03〜) 

シーン2:2/18(@0:57〜) 
吹雪の晩に登場。

シーン3:2/21(@2:57〜) 

シーン4:2/22(@3:01〜) 

シーン5:2/23(@4:01〜) 

シーン6:2/25(@4:41〜) 
独りで脱糞しながらクゥーン♪と小声で鳴きました。(@5:17〜、@6:03〜) 
監視カメラの死角で鳴くこともあります。 

シーン7:2/26(@6:24〜) 

シーン8:2/28(@8:14〜) 

シーン9:3/1(@9:03〜) 

シーン10:3/2(@9:09〜) 

シーン11:3/3(@9:33〜) 

シーン12:3/4(@10:33〜) 

シーン13:3/5(@11:10〜) 

シーン14:3/6(@11:20〜) 
ペアで来て最初に用を足した個体が、隣で排便中のパートナーの尻の匂いを嗅ぎながら鳴きました。(@11:57〜) 

シーン15:3/8(@12:40〜) 
両目を失明した個体が夜に溜め糞場WBCを素通りしました。 
タペータム(輝板)がトレイルカメラの赤外線を反射しませんでした。 
たまたま撮影アングルや視線の問題かもしれないので、とりあえず保留しておきます。 

シーン16:3/9(@13:15〜) 
早朝に独りで脱糞しながらクゥーン♪と小声で鳴きました。(@13:31〜) 

シーン17:3/10(@14:42〜) 
撮り初めのシーン0と比べると、溜め糞がだいぶ大きくなりました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ タヌキの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


2026/06/05

原っぱでのんびり過ごす三世代のニホンザル

 

2024年11月中旬・午後13:30頃・晴れ 

山麓の集落の原っぱで、幼い子猿を胸に抱えたニホンザル♀(Macaca fuscata fuscata)と老齢♀が並んで座りました。 
若い母親♀は幼獣に対他毛繕いしてやります。 
その手前でお婆さん猿(※)が、のんびり体を掻いたり、欠伸をしたりしました。 
老齢♀が急に左手を前方に伸ばして、草むらから何かを摘み上げて食べました。 
バッタなど小さな虫を捕食したのかもしれません。 
咀嚼してから欠伸したものの、口内の餌は見えませんでした。 

背後にある塀の手前では、別個体の子猿が遊んでいます。 


※ 「お婆さん」と呼んで良いのか分かりませんが、子連れの♀よりも年増であることは確かです。 
三世代の家族(老母と娘と孫)ではないかと勝手に想像しています。

2026/06/04

林内の営巣地に排尿マーキングして行く雪国のホンドタヌキたち:2月下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年2月下旬 

シーン0:2/16(@0:00〜) 
大雪の積もった落葉二次林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴をトレイルカメラで見張っています。
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 

落葉灌木の根元などに尿をかけてマーキングするシーンをまとめました。 


シーン1:2/23(@0:07〜) 

シーン2:2/25・(@0:40〜) 
ホンドタヌキ♀@IRセット+雪面徘徊+排尿マーキング@落葉灌木根元♪+巣口R点検 2-25 19:51:08 nDSCF0023 -2℃ 左から来たタヌキが雪面を嗅ぎ回る。 

細い落葉灌木の匂いを嗅いでから腰を落として排尿マーキング。 
同時にクゥーン♪と小声で鳴きました。(@0:55〜) 

尻尾にスギの落葉が付着したまま、引きずって歩くタヌキ♂が登場。 
左の首筋の毛皮にもゴミが付着しています。 
当然ながら、付着物だけで個体識別することはできません。

ゴミ付着個体が右後脚を高く上げながら、細い落葉灌木に小便をかけました。
後から来た個体(おそらく♀)の尻の匂いを嗅いで発情状態をチェックしようとしたら、嫌がられました。
先行個体♂aがマーキングしたばかりの細い落葉灌木の匂いを嗅いでも、対抗して小便しませんでした。


シーン3:2/26(@2:29〜)
後続個体♂が通りすがりに、落葉灌木の根元に立ち小便でマーキング。

巣口Rに顔を突っ込んで匂いを嗅いでから、巣口Rの縁の雪面に排尿マーキング。
小便しながらクゥーン♪と鳴きました。 
後脚を上げずに腰を落としたまま小便したので、♀かもしれません。 
雪面は凍っていて、タヌキが歩いても足跡が残りません。 

後続個体の行動が興味深いです。
前の個体がマーキングした地点を嗅ぎ当てると、その雪面を前足で軽く掻きながら舐めました。 
♂が♀の発情状態をチェックしているのでしょうか? 
舐めたり匂いを嗅いだりしながら、クゥーン♪と鳴きました。 
その地点に♂が対抗して排尿マーキングすることはありませんでした。 
再び巣口Rに顔を突っ込んで覗き込んでいるということは、巣内にタヌキ♀が居ると思っているのかな? 



シーン4:2/27(@4:26〜) 
右奥のオニグルミ立木の幹に排尿マーキング。
後続個体が同じ立木の根元の匂いを嗅ぎ回る際に、雪に足がズボッと潜りました。 


シーン5:2/28(@5:03〜)日の入り時刻は午後17:34。 
日没後も雪あかりでまだ明るい夕方にタヌキのペアが監視カメラに写りました。 

♂が細い灌木の匂いを嗅いでから左後脚を上げで排尿マーキング。

日が暮れた晩に単独で来たタヌキ♀は、林内の雪面に腰を屈めて排尿マーキング。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ タヌキの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


2026/06/03

年齢の離れたニホンザルの幼獣2頭が用水路岸壁の梯子を登り降りして遊び、ときどき小競り合い

 

2024年9月中旬・午前11:20頃・晴れ 

山麓を流れる用水路に沿って若いニホンザルMacaca fuscata fuscata)が左に歩いて行きます。 

水路内に出入りするための赤い梯子がコンクリートの岸壁に設置されています。 
梯子のたもとで幼い子猿と遭遇すると、年の差があるのに相撲のような小競り合いをして遊び始めました。 
2頭の子猿は赤い梯子を登り降りして、アスレチック施設のように遊んでいます。 

しばらくすると、年長の子猿がコンクリート板の橋に座って、何か丸くて白っぽい餌を食べていました。 
どうやら、クリ(栗)の堅果を拾い食いしたようです。 
その間に、幼い子猿が赤い梯子の段にぶら下がったりして独りで遊んでいます。 
餌を完食した年長の子猿が梯子の最上段に座ると、股間に小さな陰茎が見えたので、♂と判明。 

幼い子猿が梯子をよじ登って来ると、最上段に居た兄(姉)がモグモグと餌を咀嚼しながら、弟(妹)の頭髪を右手で乱暴に鷲掴みにしました。 
ニホンザル同士でこのような攻撃性(暴力性)の発露を見たのは初めてなので、ちょっとびっくりしました。
群れ内の順位をわきまえさせるために(親しき仲にも礼儀あり)、手加減しつつも優位行動(制裁)をしたのでしょうか。 
年少の子猿は短い頭髪を引っ張られても別に痛くないのか、抵抗も抗議もしませんでした。 (悲鳴も上げず)
2頭は仲良く遊びながら梯子を下り、涸れた水路の底を探索に向かいました。 

私としては早く水路内を覗き込んで続きを撮りたいのですが、猿たちを怖がらせないように、焦らず牛歩のようにゆっくりゆっくり近づくのが観察のコツです。 
ようやく水路内で遊ぶ2頭の子猿を発見。 
秋の用水路内には水が流れていないものの、わずかに残った水溜りでニホンザルの毛皮が濡れています。 
子猿たちが相次いで梯子の下段に跳びつき、よじ登り始めました。 

幼い子猿は梯子を登り切ると、コンクリート板の橋まで移動し、プルプルと身震いし、濡れた毛皮の水気を切りました。 
コンクリート板の橋の上に散乱している食べ残しを、幼い子猿が拾い食いしました。 
私に気づくと怖がって山側へ走って逃げました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2026/06/02

雪原の巣穴に1〜2頭で出入りする雪国のホンドタヌキ:2月中旬〜下旬【トレイルカメラ:暗視映像】




2025年2月中旬〜下旬 

シーン0:2/16(@0:00〜) 
雪深い休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が越冬する巣穴をトレイルカメラで見張っています。 

タヌキの往来をまとめました。 
興味深い事件や行動は個別の記事にしたので、残り物になります。 


シーン1:2/17(@0:03〜) 
雪がしんしんと降る夕方にペアで外出する前に大口を開けて欠伸したり、背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしたりしています。 


シーン2:2/19(@0:43〜) 
晩の外出時にクゥーン♪と小声で鳴きました。(@0:52〜) 
新雪の積もった雪原をラッセルして歩きます。 


シーン3:2/21(@1:25〜) 


シーン4:2/22・(@2:33〜)日の入り時刻は午後17:28。 
夕方に出巣した後続個体が、なぜか全身雪まみれでした。 
まさか巣内に入らず外で(巣口で)丸くなって寝ていたのでしょうか? 
雪かきしながら巣の外に出てきたのかもしれません。 

外出から戻ると、巣口の雪かきをしてから中に入りました。 
除雪作業で顔が新雪まみれになりました。 

晩に外出したタヌキがクゥーン♪と甲高く鳴きました。(@4:44〜) 


シーン5:2/23(@4:47〜) 
晩に外出した先行個体が、後続個体を呼ぶようにクゥーン♪と甲高く鳴きました。(@4:58〜) 
独りで帰巣してからも、パートナーの帰りを巣口で待ちながら、少し掠れた声で何度もクゥーン♪と鳴きました。(@5:14〜) 
後続個体が帰巣したときも、クゥーン♪と甲高く鳴きました。(@6:07〜) 

残念ながら、これ以降は記録がありません。 
レイルカメラのアルカリ電池が低温で消耗したのか、あるいは大雪が更に積もって雪面が上昇した結果、雪原を往来するタヌキが監視カメラの画角に収まらなくなったせいだと思われます。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ ホンドタヌキの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2026/06/01

昼間に池の水を飲みに来たニホンカモシカ

 

2026年5月中旬・午前10:40頃・晴れ 

里山で私が突っ立って、ある生き物の撮影に集中していたら、背後の山側(アカマツの幼木林)からガサガサと獣が近づく物音が聞こえました。 
「クマだとやばいなー」と思いつつ振り返ると、ニホンカモシカCapricornis crispus)が池に降りて来ました。 
黒い舌を出してハァハァと暑さに喘いでいます。 
角や耳に目立った特徴はありませんでした。 
白いフワフワした冬毛が抜け落ちる季節です。(換毛期)

カモシカは池の水面に口を浸して水を飲み始めました。 
この池には山から沢の水が流れ込んでいるのです。
途中で身震いし、前脚だけ水に浸しました。 
水浴するかと期待したのですが(ニホンカモシカでは未見です)、一心不乱に水を飲むだけでした。 
暑くてよほど喉が渇いていたようです。 

このとき、カモシカと私の距離はわずか5mぐらいでした。 
私が風下にじっと立っていたので、カモシカにまったく気づかれませんでした。
カモシカはかなり近視なのでしょう。 
それとも私の存在に気づいていたのに、私が立ち去るまで待てずに水場にやって来たのかな? 
体をねじって苦しい体勢で動画を撮り続けます。 
私が足踏みして方向転換(カモシカに正対)すると、足音でカモシカに気づかれそうなので、我慢しました。 

ようやく水を飲み終えたカモシカが顔を上げて身震いし、草地を歩いて立ち去りました。 
初夏になっても毛皮を身にまとっていて暑そうですが、池に入って濡れた脚だけが、細く見えます。 

途中でササ(種名不詳)の葉の匂いを嗅いでから顔の眼下腺を擦りつけてマーキング(縄張り宣言の匂い付け)したようです。

無人カメラ(トレイルカメラ)でニホンカモシカの飲水シーンを何度も撮れているのですけど、こんな至近距離から直に観察できたのは初めてで、感動しました。

2026/05/31

林内の営巣地に戻って相互毛繕いする雪国のホンドタヌキ♀♂ペア|あぶれ個体のストレッチ運動【トレイルカメラ】

 



2025年2月下旬 

雪国の落葉二次林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴をトレイルカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 


シーン1:2/28・午後17:39・晴れ・気温5℃(@0:00〜)日の入り時刻は午後17:34。 
日没直後はまだ雪明かりで充分明るいです。 
先行の個体aが巣口Rを調べています。 
タヌキが歩くと足が腐れ雪(少し溶けた雪質)に少し潜っています。 
そこへ現れた後続個体bが巣口Rで佇んで周囲を警戒しています。 
その間に、先行個体aは右下手前へ一旦立ち去り、しばらくするとまた営巣地に戻って来ました。 
巣口Rの手前の雪面に座り込んで、後続個体bを見守っています。 


シーン2:2/28・午後17:41・(@1:00〜) 
3頭目の個体cが営巣地に来て合流しました。 
雪面に座っている個体aとcが鼻面を近づけて挨拶しました。 

奥に居た個体bが慎重に距離を詰め、cを差し置いてaと相互毛繕いを始めました。 
bが近づくとcはその場に少し身を伏せました(服従姿勢?)。 


シーン3:2/28・午後17:42・(@2:00〜) 
cが背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしました。 
仲の良さを見せつけるようにイチャイチャ(相互毛繕い)するab2頭に気を使ったのか、cが手前へ移動を始めると、足が雪面にズボズボと潜りました。 
独りで採食に出かけたのかもしれません。




【考察】
個体識別ができていないのですが、越冬用営巣地に戻ったこの3頭は一体どういう関係なのなのでしょうか? 
発情した♀を巡って♂2頭が求愛中なのか?と勝手に妄想したものの、発情チェックの行動が見られません。 
(♂が♀の尻の匂いを嗅いでない。) 
♀♂ペア(親タヌキ)とその子供(ヘルパー)なのかな? 
三兄弟(姉妹)という可能性もあります。 

いよいよこれから面白くなってくるのですけど、私は下線部の説に傾きつつあります。

2026/05/30

水路の岸でオニグルミ堅果の殻を噛み割ろうと試す若いニホンザル

 

2024年9月中旬・午前11:25頃・晴れ 

山麓の涸れた用水路の中に居た若いニホンザルMacaca fuscata fuscata)が、梯子を使わずに、垂直のコンクリート岸壁(高さ170cm)を身軽によじ登りました。 

水路沿いの草深い小径に落ちていたオニグルミ堅果を拾うと、力任せに噛んでみました。 
しかし子猿はまだ顎の力が弱く、硬いクルミの殻を割れませんでした。 
左右対称の殻のつなぎ目に歯を立てて割るというコツをまだ知らないようです。 
この後、若いニホンザルはオニグルミ堅果を持ち去ったのか、途中で捨てたのか、後ろ姿ではよく分かりませんでした。 

今回のニホンザルはオニグルミの種子を捕食できなかったので、短距離でも持ち去ったら、種子散布を助けたことになります。 
ニホンザルの成獣になると顎の筋力が増し、オニグルミ堅果の殻を噛み割って中の仁を食べるコツを学んだ個体がでてくるそうです(種子捕食者)が、私はまだその様子を観察できていません。

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