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2024/11/09

雪山でニホンカモシカの蹄跡を辿ると溜め糞場を新たに発見!

 

2023年12月下旬・午後13:10頃・くもり 

初冬の雪山でニホンカモシカCapricornis crispus)のアニマル・トラッキングをしたら、嬉しい収穫がありました。 
スノーシューを履いて雪面に残る蹄跡を辿って行くと、里山の通い慣れた山道から外れて横の山林に入って行きました。 

しばらく進むと、スギの木の下に溜め糞場sr2を新たに発見しました。 
周囲はスギ、アカマツ、カラマツなどの混交林で、倒木もゴロゴロあります。 
糞粒の山(糞塊)が辺りに複数あるということは、カモシカが何回にも分けて(時間を空けて)排泄したということを意味しています。
糞粒にうっすらと雪が積もっているのは、少し古い糞塊と分かります。 
雪に埋もれた糞塊の上を踏み荒らして歩いた蹄跡もあるので、(複数個体?の)カモシカが何度も溜め糞場sr2を通っているようです。 

雪を溶かした小便の跡も残されていました。 
カモシカが排尿した跡の雪は茶色に染まっていました。 
小便の跡が見つかるのは積雪期ならではの収穫です。

残念ながら、今回見つけたニホンカモシカの溜め糞場sr2にフユユスリカは群がっていませんでした。 
関連記事(1年前の撮影)▶  

以前から別の地点で見つけていたカモシカの溜め糞場sr1は最近あまり使われなくなっているようなので、トレイルカメラでこっちを定点監視した方がよいかもしれません。

実はここからが本題です。 
溜め糞場sr2から更にカモシカの足跡を辿って行くと…。 



2024/11/03

ニホンカモシカの溜め糞場で見つけた緑色の糞粒と黒色の糞粒

 



2023年12月中旬・午後13:55頃・くもり 

早春までトレイルカメラで定点観察していたニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr1に久しぶりに来てみました。
里山の山腹に植林されたスギ林の上端部の林床で、すぐ横に渓谷(深くえぐれた沢)があります。
シシガシラという常緑のシダ植物の間に糞塊が2つ見つかりました。 

艶のある深緑色の新鮮な糞粒は、ユキツバキエゾユズリハなど何か常緑灌木の葉をカモシカが食べた後に排泄した糞だと思われます。 
糞分析の専門家(達人)は顕微鏡で検鏡して、未消化の葉の断片から食べた植物の種類を見分けることができるのだそうです。
最近では糞の試料からDNAバーコーディングを分析することで、食べた植物を一気に調べることが(理論的には)できるようになりました。

その隣に残されていた、黒い糞粒の山(糞塊)は少し古い(排便後に日数が経過している)のでしょうか?
採寸代わりに、熊よけスプレー(長さ20cm)を溜め糞の横に並べて置いて写し込みました。 

気温が下がった初冬の時期には、昆虫全般の活動が低下します。
(ほとんどの昆虫が休眠越冬に入るります。)
今回もニホンカモシカの溜め糞sr1に糞虫やハエ類などは1匹も来ていませんでした。

以前は(早春の時期には)スギの木の根元(右下)に、茶色に変色したかなり古い糞塊があったのですが、それはもう分解されて土に還ったようで、探しても見つかりませんでした。

他のプロジェクトで忙しい夏の間は観察できず、空白期間が生じました。
トレイルカメラを再び設置して、溜め糞場sr1に通ってくるカモシカを冬の初め(根雪が積もる前)から監視することにしました。
ニホンカモシカは基本的に群れを作らずに単独で暮らしています。
タヌキのように複数個体のカモシカが溜め糞場srを共有しているのか、それとも同一個体のカモシカが繰り返し使っているのか、という点にとりわけ興味があります。 



2024/11/02

田んぼの農道に残されたタヌキの溜め糞【フィールドサイン】

2023年10月中旬 

砂利が敷かれた農道の端にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場を見つけました。
食べた果実に含まれる種子が消化されないまま排泄され、糞に混じっています。

周囲は稲刈りが進む広大な田んぼです。 
こんな開けた場所に野生のタヌキが通って溜め糞をするとは意外ですが、人通りが少ない過疎地帯の農村なので、夜は特にタヌキの天下なのでしょう。 




 

2024/11/01

雪に埋もれたニホンアナグマの越冬用営巣地を横切り雪面にマーキングするホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬

平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の越冬用営巣地を見張っているトレイルカメラに冬毛のホンドテンMartes melampus melampus)が久しぶりに写りました。 


シーン1:12/17・午前10:50・気温0℃(@0:07〜) 
暖冬でしたが、この日からようやく本格的に根雪が降り始めました。 


シーン2:12/20・午後18:30頃・小雪・気温-1℃(@0:12〜) 
大雪が積もったセットを左から元気に走って来たテンがアナグマの巣口Lの真上を通り過ぎて右へ向かいます。 
赤外線の暗視動画ではホンドテンの冬毛が真っ白に見えます。 

奥のオニグルミ立木の下の雪面でしゃがみ込んで、どうやら排尿マーキングしたようです。 
手前に自生するマルバゴマギの細い落葉灌木が邪魔で、雪上にテンが糞を残したかどうか見えません。 
立木の幹に尿をかけるのではなく、雪面にマーキングしたのは意外でした。 
♀だからですかね? 
テンもタヌキのように排尿姿勢に性差があると仮定していますが、実はよく知りません。
ホンドテンの排尿姿勢に関する具体的な性差についての情報は見つかりませんでしたが、一般的に哺乳類ではオスとメスで排尿姿勢が異なることが多いです。例えば、オスはマーキングのために高い位置に排尿することが多く、メスは地面に近い位置で排尿することが一般的です。ホンドテンも同様の行動をとる可能性があります。(人工知能Copilotによる回答)

ホンドタヌキやホンドギツネ、ニホンイタチなどニホンアナグマ以外にも様々な野生動物が往来するので、ホンドテンも対抗するように匂い付けで縄張り宣言したのでしょう。 
ホンドテン参上!

動画の後半は、1.5倍に拡大した上に自動色調補正を施してリプレイ。(@0:29〜) 


つづく→

脱糞後に枯れ茎から飛ぶジョウビタキ♀(冬の野鳥)

 

2023年11月中旬・午後13:15頃・晴れ 

街なかを流れる川の対岸でクズの群落が蔓延る草むらに生えた背の高い雑草(種名不詳)が枯れた茎に冬鳥のジョウビタキ♀(Phoenicurus auroreus)が止まっていました。 
ときどき尾羽根を上下に震わせていますが、鳴き声は聞き取れませんでした。 
白い糞をポトリと排泄してから、嘴を足元の枯れ茎に擦りつけました。 
最後は手前に向かって飛び立ち、川に飛び降りたようです。 

脱糞および飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:25〜) 


関連記事(1ヶ月前の撮影)▶ 電線で鳴く♪秋のジョウビタキ♂(冬の野鳥) 


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2024/10/13

農村の舗装路に残されたタヌキの溜め糞【フィールドサイン】

2023年10月上旬・午後 

山間部の農村で舗装された車道の道端にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場を見つけました。 
走行車のタイヤに踏まれたのか、糞塊の形は崩れています。 

糞塊にはカキノキ果実(液果)の種子が未消化のまま大量に含まれていました。 
茶色で扁平の形をした大きな種子なので、素人でもすぐに見分けられます。
したがって、飼い犬が散歩中に残した糞とは考えにくいです。 
カキノキの熟果はタヌキの好物で、種子ごと丸呑みするのです。 

タヌキが里の舗装路に堂々と溜め糞するとは意外でした。 
野生のタヌキが舗装路を獣道として傍若無人に闊歩して溜め糞まで残しているということは、よほど車の交通量が少ない過疎地であることを物語っています。 
車道の外側には土の地面が広がっているのに、タヌキがわざわざ舗装路に排便したのはなぜでしょう?
タヌキも本来なら目立つ場所にサインポストとして溜め糞をしたいのかな?
舗装路の上では糞虫の活動が抑制されます※から、夏も溜め糞が長く残るはずです。
(※ 昼間はアスファルトが日光で熱くなって溜め糞がすぐに乾燥しますし、糞虫が獣糞を地中に埋めようとしても硬いアスファルトによって阻まれてしまいます。)

タヌキによって被食散布された柿の種(種子)が路上に散乱していますが、乾燥したアスファルトの上では発芽できないでしょう。


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2024/10/05

ナツメの種子散布者としてのホンドタヌキ

 



2023年11月下旬・午後12:25頃・晴れ 

平地のスギ防風林に残されたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場wbc1を定点観察に来ました。 
まるでノウサギの糞のようなコロコロと丸い小さな糞粒が目に付きました。 
時間が経つとタヌキの溜め糞にケカビが生えてきます。 
新鮮な糞塊にベッコウバエ♂(Dryomyza formosa)が来ていました。 
交尾相手の♀を待ち伏せしているのです。(動画公開予定)

イチョウの種子(銀杏)やカキノキの種子が消化されないまま糞と一緒に排泄されていたのは前回と同じです。 
今回は、見慣れない茶色の果皮がほとんど消化されず大量に排泄されていました。 
この時期のタヌキがよく食べている旬の果物は何でしょう? 
私には心当たりがありました。 
近くの民家の庭に植栽されたナツメの果実ではないかと予想したのです。 
(その後、近所の別な地点でもナツメの若い庭木を見つけました。) 





早速、溜め糞場wbcから直線距離で約800m離れたナツメの木を見に行ってみると、完全に落葉した後の枝先に熟した果実が実っていました。 
ナツメの果実は核果に分類されるのだそうです。 
木の下には大量の落果が散乱しています。 
動画に撮りながら、ナツメの落果を手でほぐして、中に含まれている種子を確認しました。 
ほぐした茶色のナツメ果皮が、タヌキの溜め糞場で見つけた未消化物とそっくりです。
ホンドタヌキはナツメの落果(核果)を少し咀嚼しただけでほぼ丸呑みしているようで、消化が悪く、ほとんどそのまま糞と一緒に排泄されていました。

このときは種子を捨ててしまいましたが、後日に再訪してナツメの種子を改めて採集しました。 (写真公開予定)
今後はタヌキの糞分析で見つけた未消化の種子がナツメかどうか、詳細に比較することができます。 

ナツメの種子はタヌキによって被食型の動物散布されていることが分かりました。 
やがてタヌキの溜め糞場からナツメが芽生えてくるでしょう。


今後の課題は次の3点です。
今回はナツメの果皮だけで判断してしまいました。
まず何よりも、タヌキの溜め糞にナツメの種子が含まれることをしっかり確認しないといけません。 (※ 追記参照)
もう一つは、ナツメの木の下で秋に落果を夜な夜なタヌキが拾い食いに来るかどうか、トレイルカメラを設置して確かめる必要があります。
タヌキ以外の野生動物もナツメの種子散布を助けているかもしれません。
最後に、溜め糞から回収した種子の発芽能力を調べたら完璧です。


※【追記】
2023年12月上旬
少し離れた別の溜め糞場ph:スギ倒木横で撮った写真に、未消化のまま排泄されたナツメの茶色い果皮および両端の尖った細長い種子が写っていました。





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2024/10/04

翼の下面が黄色いノスリの謎(野鳥)換羽中?

 

2023年9月中旬・午後15:00頃・晴れ 

山麓の農村部で道端の電柱の天辺にノスリButeo japonicus)が止まっていました。 
周囲の田畑に潜む獲物を眼光鋭く探しています。 
動画の冒頭で被写体に合焦する前に、ノスリが尾羽を上げながら前傾姿勢になり後方に勢い良く脱糞しました。 

白くて柔らかそうな羽毛が毛羽立っているということは、換羽の途中なのかな? 
しかし、あまり羽繕いをしませんでした。 

私がしつこく動画撮影すると警戒して飛び立ち、少し離れた別の電柱に止まり直す、という行動を何度も繰り返します。 
最後も電柱から飛び立つ瞬間を撮り損ねましたが、遠く離れた電柱に向かって飛ぶ様子を流し撮りできました。 
ノスリが飛び去るシーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@3:29〜) 
広げた翼の下面が黄色いノスリを初めて見ました。 
これはノスリ幼鳥の特徴または換羽中の特徴なのかと思ったのですが、『フィールドガイド日本の猛禽類vol.04ノスリ』という専門的な図鑑を紐解いて調べても、そのような記述はありませんでした。 

参考ブログ:ノスリ幼鳥 共通の特徴は | 南紀ロマンチックワールド
虹彩が淡黄色で、翼角近くの暗色パッチ(矢印)が小さくて隙間が多い特徴は幼鳥に共通しています。 また、ノスリ腹巻と言われる腹部の暗色班、幼鳥は縦班だけが集まって腹巻を形成しています。(ブログ記事より引用)

秋の陽射しに照らされる角度によって、たまたま真っ黄色に見えただけとは考えにくいです。 
ヒトの柑皮症(ミカンの食べ過ぎで皮膚が黄色くなる症状)のように、このノスリも何かおかしな餌を食べてしまい、羽根が黄色く染まった可能性もありますかね?
鳥に黄疸の症状が出ることはあるのか?と思いついてネット検索してみると、羽の黄色化(はねのおうしょくか)を解説した小鳥専門病院のサイトがヒットしました。
肝機能障害や高脂血症、甲状腺疾患などに付随して見られる。黄疸の際の色素である黄色い色のビリルビンが羽に沈着して黄色い羽になると言われている。肝機能障害の場合、「嘴の過長」や「嘴、爪の出血斑」が見られる事もある(3兆候)。別名「Yellow Feather Syndrome(YFS)」とも言われる。
インコやオウムの羽根が黄色くなると、腎機能の低下や老化が疑われるそうです。(猛禽でも当てはまるのかどうか不明)
今回のノスリで眼球が黄色くなっていたかどうか、遠くて分かりませんでした。

私はノスリの個体識別ができていませんが、このエリアを縄張りとする顔馴染みの個体のはずです。
翼の下面が黄色い個体に出会ったのは、後にも先にもこのときだけなのが不思議です。
よそ者のノスリが迷い込んできたのかな?

ノスリは羽ばたきと滑空を交互に繰り返して飛び去り、遠くの電柱の天辺にフワリと止まり直しました。 
着陸前に、一旦高度を下げてから急上昇によって減速する様子がいつ見ても格好よくて惚れ惚れします。 
着陸直後は尾羽を少し下げて左右に振り振り。 
今回観察している間にノスリは鳴き声を一度も発しませんでした。 


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2024/09/23

イチョウの種子(銀杏)散布者としてのホンドタヌキ

 

2023年11月上旬・午後12:40頃・晴れ 

平地のスギ防風林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場wbcをトレイルカメラなどで定点観察しています。 
秋も深まり気温が下がったせいか、食糞性の昆虫が集まって来なくなりました。 

タヌキの溜め糞場には様々な種子が未消化のまま含まれていて、雑食性のタヌキが何を食べたのか旬のメニューを推理することができます。 
たとえば、柿の種は形が分かりやすく、素人にも一目瞭然です。 
(ちなみに、糞塊に混じっていたカキノキの種子も1個だけ動画に写っています。)
今回は銀杏(イチョウの種子)が糞塊に多数含まれていました。 
現場はスギ林ですから、溜め糞場の横にイチョウの木はありません。
スギ林の外から銀杏が大量に持ち込まれたことになります。

タヌキの糞塊を棒の先でほぐして、銀杏をほじくり出してみました。 
 硬い殻で守られたイチョウの種子(銀杏)は噛み砕かれておらず、臭い果肉(正確には外表皮)と一緒に丸呑みされたようです。 
イチョウの種子は未消化のまま、糞と一緒に丸ごと排出されていました。 
養分が豊富な溜め糞の中からイチョウの種子が発芽したら、種子散布に成功した(分布を広げた)ことになります。 
ただし、この地点は鬱蒼としたスギ林の暗い林床なので日照が乏しく、イチョウの芽生えは育たないでしょう。 
もしも強風の嵐が吹き荒れてスギの木が風倒すれば、林冠ギャップができて日光が射すようになり、イチョウが育つチャンスも生まれるかもしれません。 







撮影後、周囲にイチョウの木が生えているかどうか、探索してみました。 
次の課題として、イチョウの木の下にトレイルカメラを設置して、銀杏を食べに来るタヌキの証拠映像を撮ってみたくなります。
神社の境内に植栽されたイチョウの大木を見に行ったのですが、地面に落ちているのはイチョウの黄色い落ち葉だけで、銀杏は全く見つかりませんでした。 
近年は悪臭を放つ銀杏が嫌われ、街路樹のイチョウ雌株は次々に伐採されて雄株ばかりになっています。
他には某施設の敷地内で黄葉したイチョウの木を見つけたのですが、部外者は立ち入ることができません。 
おそらくタヌキは夜な夜なそこに忍び込んで、イチョウの落果を食べているのでしょう。 
次に掲載するのは資料用の写真で、11月上旬に全く別の地点で撮影したイチョウの落果(銀杏)です。




関連記事(2ヶ月後)▶ イチョウの種子(銀杏)を拾い集める


イチョウは「生きた化石」と呼ばれ、太古の昔には草食性の恐竜によって被食型種子散布されていたと考えられています。 
恐竜の糞の化石から、銀杏が発見されたからです。 

それにしても不思議なのは、イチョウの外種皮には悪臭(不快な糞便臭)があり、種子にはさまざまな有毒物質が含まれていることです。 
大切な種子が成熟するまで草食動物に果実を食べられないようにイチョウは防御しているのでしょう。
どうしてタヌキなどの野生動物が銀杏を好き好んで食べるようになったのか、不思議でなりません。 
鋭い嗅覚をもつタヌキにとって、銀杏は食欲をそそる匂いなのでしょうか?
wikipediaでイチョウの記事から銀杏の毒に関する記述を引用します。
イチョウの種子が熟すと肉質化した種皮の外表皮が異臭を放ち[128]、素手で直接触れるとかぶれやすい[119]。異臭の主成分は下記の皮膚炎の原因となるギンコール酸である[128]。異臭によりニホンザル、ネズミなどの動物は食べようとしないが、アライグマは食べると言われている[129]。

 

種皮の外表皮には乳白色の乳液があり、それにはアレルギー性皮膚炎を誘発するギンコールやビロボールといったギンコール酸(ギンゴール酸)と呼ばれるアルキルフェノール類の脱炭酸化合物を含んでいる[44][111]。これはウルシのウルシオールと類似し、かぶれなどの皮膚炎を引き起こす[128]。

 

食用とする種子にはビタミンB6の類縁体4'-O-メチルピリドキシン (4'-O-methylpyridoxine, MPN) が含まれている[128][131][132] が、これはビタミンB6に拮抗して(抗ビタミンB6作用)ビタミンB6欠乏となりGABAの生合成を阻害し、まれに痙攣などを引き起こす[128]。銀杏の大量摂取により中毒を発症するのは小児に多く、成人では少ない[115]。大人の場合かなりの数を摂取しなければ問題はない

私はてっきり、タヌキが銀杏の外側の臭い果肉(正確にはイチョウの外表皮)を食べるために種子ごと丸呑みしているのかと思っていました。 (周食型種子散布)
種子散布者のタヌキは種子を噛み砕かずに丸呑みするので、種子に含まれる中毒物質には影響されないのでしょう。
もしもタヌキがイチョウの外表皮を忌避して(取り除いて)種子だけ食べるのだとしたら、硬い殻を噛み砕かないと栄養豊富な仁を消化できませんし、一体なんのために銀杏を丸呑みしているのか、意味が分かりません。
タヌキに銀杏を給餌して食べ方を実際に観察してみないといけません。 

私は飲んだことがありませんが、コピ・ルアクと呼ばれる高級なコーヒーがあります。
ジャコウネコがコーヒーの果実を食べると、種子は消化されないまま糞と一緒に排泄されます。(ジャコウネコによるコーヒーの種子散布)
それをヒトがわざわざ拾い集めて洗浄してから、コーヒー豆として焙煎すると、すばらしい香りがするのだそうです。
(コピ・ルアクを最初に試飲した勇者を尊敬します。)
タヌキの溜め糞から回収した銀杏も、もしかしたら意外な風味が加わり、希少価値のある食材として高級料亭に売りつければ商売になるかもしれませんね。(ビッグ・ビジネスの予感!)
ぜひ誰か勇者が味見してみてください。
タヌキの糞が臭くて駄目だとしても、別の野生動物ならどうでしょう?

つづく→ 


※【追記】
2023年12月上旬
少し離れた別の溜め糞場ph:スギ倒木横で撮った写真に、未消化のまま排泄されたイチョウの種子(銀杏)および黄色い外表皮が写っていました。


ソバの実も溜め糞に含まれていました。




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2024/09/22

萎れかけたウメの葉を食べ漁るヒヨドリの謎(野鳥)

 

2023年11月中旬・午後14:45頃・雨・室温18℃ 

夕方まで雨が断続的に降り続く日の午後、裏庭のウメ(白梅)樹上に止まったヒヨドリHypsipetes amaurotis)が採食を始めました。 
てっきり虫を捕食しているのかと思いきや、梅の葉そのものをちぎり取って食べたので、驚愕しました。 

晩秋になっても、ウメの枝に残った葉は未だ緑色です。 
今年(2023年)の夏は記録的な酷暑・雨不足のため、梅の葉はよれよれにカールしたまま、一部は黄変(黄葉?)しています。 
夏の間に完全に枯れて落葉してしまうのではないかと心配したのですが、なんとか秋まで持ちこたえました。 
このような葉の症状を「水枯れ」というのだそうです。
秋雨が降るようになっても、水枯れした葉の症状は改善しませんでした。 

ヒヨドリは萎れかけたウメの葉を啄んで、ちびちびと食い千切っています。 
特定の葉には拘らず、目の前にある梅の葉をあちこち啄んでいます。 
横枝を横歩きで移動して、次の葉をつつき始めました。 

ヒヨドリの食性は本来、甘党の果実食です。(虫も食べます。) 
ヒヨドリが木の葉を食べる行動なんて、初めて見ました。 
鳥害の防ぎ方』という本を読むと、餌が不⾜する冬期を中⼼にヒヨドリが畑でアブラナ科の葉菜類を食害することがあるそうです。 (雪国でも観察できるのかな?) 
今回は、嵐の日の非常食なのでしょうか? 
隣のカキノキにオレンジ色の果実がなっているのに、未熟で渋いのか、このヒヨドリは好物の柿の実に見向きもしませんでした。 

食後にヒヨドリは尾羽根を持ち上げて脱糞しました(@5:19〜)。 
便秘気味のときは食物繊維の多い木の葉を意識的に食べるのですかね? 
そもそもヒヨドリはセルロースを消化できないとされています。
鳥は排便(軽量化)直後に飛び去るのが普通ですが、このヒヨドリは同じ横枝に留まり、周囲をキョロキョロ見回しています。 

今思うと、カールしたウメの葉には微小なアブラムシの群れが潜んでいて、ヒヨドリは獲物を葉と一緒に捕食したのかもしれません。
現場検証すべきだったのですが、撮影当時はこの仮説を思いつきませんでした。
アブラムシ入門』という図鑑で調べてみると、ウメコブアブラムシがウメの葉に寄生すると、葉身に特徴的な縮葉(ウメハチヂミフシという虫こぶ)を作るらしいです。
p125に掲載された縮葉の写真を見ると、私が見た白梅の葉のカールした症状よりも酷いので、アブラムシ捕食説は否定できそうです。

ネット検索してみると、「ヒヨドリの餌(えさ) - 梅(うめ)の葉芽(ようが)を食べる」と題した興味深いブログがヒットしました。
 スギやクスノキなどの高木が立ち並ぶ一隅に梅(うめ)の木がありました。 花はわずかに残っていたものの、ほぼ散り、葉が出はじめています。 そこへヒヨドリ数羽が飛来して採餌していました。 食べていたのは花ではなく、葉へと展開しはじめた葉芽(ようが)です。 葉芽をくわえ取ってはそのままのみ込んでいました。
ヒヨドリがウメの葉を食べるのは、それほど珍しいことではないのかもしれません。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
カメラのオートフォーカス(AF)が被写体を見失いがちで、ピントがひどく不安定な映像になってしまいました。 (奥ピンになりがち)
言い訳すると、雪国に特有の二重窓を通して室内から隠し撮りしたせいです。
窓ガラスの表面が汚れている上に、茂みの隙間から斜め下に見下ろす撮影アングルだったので、カメラのオートフォーカスにはかなり不利な条件でした。 
もちろん、窓を開ければヒヨドリを鮮明に撮影できたでしょう。
しかし、窓を開ける物音で警戒したヒヨドリが止まり木から飛び去ってしまうだろうと予想できたので、我慢してスクープ動画の撮影を続けました。 


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2024/09/20

晩秋の休耕地でニホンアナグマの越冬用巣穴の横に溜め糞場を見つけた!

 



2023年11月下旬・午後13:15頃・晴れ 

休耕地に掘られた巣穴を見張っているトレイルカメラの電池やSDカードの交換に来ました。 
撮れた動画を現場でチェックすると、ニホンアナグマMeles anakuma)が巣材(寝床の枯草)を搬入していたことから、この巣穴で越冬しそうだと分かりました。 
かつてここはホンドタヌキの繁殖用営巣地だったのに、いつしかアナグマが乗っ取ったようです。 

広角で動画を撮りながら枯野を歩いて、巣穴を調べに行ってみました。
クズなどの枯草に覆われた休耕地に獣道が形成されています。 
3つ並んでいる巣口を順に見て回ったのですが、巣穴の主は巣口に顔を出しませんでした。 
日中のアナグマは巣内で寝ているのでしょう。 
巣穴の奥から外に掻き出した土砂が斜面(アクセストレンチ)を形成しています。 

巣穴の近くに溜め糞場を発見したのが嬉しい収穫です。 
黒い泥状の糞が乾いていることから、おそらくアナグマの溜め糞場ではないかと思います。 
アナグマの溜め糞場を巣穴の近くで見つけたのは初めてで、アナグマ関連の本に書いてあった通りでした。 
これまで私は巣穴から離れた位置でしかアナグマ専用の溜め糞場を見つけられず、当地のアナグマは独特の排便習性をもっているのだろうか?と悩んでいました。

糞塊はひとつだけではなく、タヌキの溜め糞らしきものも見つかりました。 
糞に含まれている未消化の種子を観察すると、カキノキソバの実を食べていることが分かります。 
(真面目に糞分析をする余力がなくて、写真から判断しただけです。) 
実際、近くに柿の木が生えていますし、ソバ畑もあります。
アナグマとタヌキが溜め糞場を共有しているのでしょうか? 
あるいは(都合よく解釈すると)、アナグマが巣穴を乗っ取って以来、タヌキの溜め糞は使われなくなったのかもしれません。 
ソバの実などが含まれた溜め糞
カキノキの種子などが含まれた溜め糞
越冬用営巣地の全景

少し遠くから営巣地を監視していたトレイルカメラの設置場所を変更して、巣穴や溜め糞場に通ってくる動物を間近で見張ることにしました。 
三脚を立てて見下ろすように監視カメラを設置したいところですが(ハイアングル)、広い枯野で三脚が目立ってしまうと誰かに見つかりそうです。
撮影機材の盗難や野次馬による野生動物への悪影響など厄介なことになりそうなので、三脚の使用は却下。 
かと言って、枯野の地面に監視カメラをむき出しのまま設置すると(ローアングル)、野生動物が咥えてどこかに持ち去ってしまいそうです。 


そこで重りとして、600mLの水入りペットボトルとホームセンターで購入した園芸用コンクリートブロックを地面に置き、そこにトレイルカメラをワイヤーロックで固定しました。 
カメラが根雪に埋もれてしまう前の短期決戦で挑みます。 




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2024/09/16

晩秋のアナグマ営巣地に1〜2頭で通うホンドタヌキの諸活動:11月中旬〜下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月中旬〜下旬 

平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の越冬用営巣地(セット)に出没するホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。
特筆すべき行動は個別の記事にしたので、その残り物になります。

シーン1:11/15(@0:00〜) 
気温が0℃まで下がった晩遅くにタヌキがうろついています。 


シーン2:11/16・午後16:48・気温9℃(@0:22〜)日の入り時刻は午後16:30 
日没後の晩に、タヌキ♂が左から来て獣道を通り過ぎる際に、ミズキの立木に小便して行きました。 
排尿マーキングの際に右後脚を上げたので、♂のようです。 


シーン3:11/18・午前8:17・晴れ・気温5℃(@0:38〜) 
朝日が射す二次林内を右へ立ち去りました。 


シーン4:11/20・午前4:18・気温7℃(@0:51〜) 
小雨(みぞれ?)がぱらつく未明にタヌキが左から来て、アナグマの巣口Lや周囲の落ち葉の匂いを嗅ぎ回っていました。 


シーン5:11/21・午前4:08・気温2℃(@1:51〜) 
未明に右からやって来たタヌキが林縁を左へ。 


シーン6:11/21・午前4:08・気温2℃(@2:31〜) 
別アングルに設置した監視カメラでつづきが撮れていました。 
アナグマの巣口Lの横を通り過ぎると、立ち止まって毛繕いしました。 


シーン7:11/21・午前7:39・気温1℃(@2:47〜) 
明るくなっても気温が1℃しかない、寒い朝です。 
ペアのタヌキが左から続けて登場しました。 


シーン8:11/21・午前7:40(@3:13〜) 
右へ立ち去った個体がなぜか戻ってきたようです。 


シーン9:11/21・午前7:46・気温2℃(@3:20〜) 
しばらくして獣道を左から来たタヌキが身震いしてからアナグマの巣口Lの匂いを嗅いで点検しました。 
獣道の立木に小便する際に左後脚を上げたので、この個体は♂です。 
右へ立ち去りかけたのに、林床に座りこんで毛繕い。 


シーン10:11/21・午前7:47・気温1℃(@4:20〜) 
二次林内に入って奥に向かいました。 


シーン11:11/21・午前7:49・気温3℃(@4:53〜) 
右から来て手前へ。 


シーン12:11/21・午前7:50・気温3℃(@4:53〜) 
別アングルで続きが撮れていました。 
二次林内を右へ。 
どうやら先行個体と全く同じ獣道を辿っているようです。 


シーン13:11/22・午前1:10・気温-1℃(@5:25〜) 
気温が氷点下に下がった深夜にタヌキが二次林内をうろついています。 
トレイルカメラを固定してある朽木の根元の匂いを嗅いでいたタヌキが突然、何かに驚いて(警戒して?)右へ走り去りました。 
タヌキが一体何に驚いたのか不明です。 


シーン14:11/22・午前3:27・気温-2℃(@5:46〜) 
単独タヌキが右から来て手前へ。 


シーン15:11/22・午前3:40・気温-1℃(@5:57〜) 
セット内を右往左往して、アナグマの巣口Lの匂いを点検したりしています。 
足早に右へ立ち去りました。 


シーン15:11/22・午前5:19・気温-2℃(@6:36〜) 
獣道を左へ立ち去るタヌキの尻尾がちらっと写りまいた。 


シーン16:11/22・午後13:23・晴れ・気温20℃(@6:36〜) 
晴れて暖かな午後に、タヌキが単独で左からゆっくり歩いて登場。 
アナグマの巣口Lの匂いを嗅いでから獣道を右上奥へ。 
途中で立ち止まって林床の匂いを嗅いでいます。 
昼夜で気温の寒暖差が激しいです。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


2024/09/01

晩秋のアナグマ営巣地に1〜3頭で来るホンドタヌキの諸活動:11月上旬〜中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月上旬〜中旬

シーン0:10/27(@0:00〜) 
明るい時間帯に撮れた現場の様子です。 
平地の二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を新機種のトレイルカメラ2台で見張っています。 
秋も深まり、林床は落葉樹の落ち葉に覆われています。 

近所の休耕地に営巣するホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が1〜3頭で出没するシーンを以下にまとめてみました。 
タヌキの特筆すべき行動は個別の記事にしたので、残り物の取止めもない行動集です。 
この時期は空き巣ではなく、アナグマが冬ごもりを始めたようです。


シーン1:11/1(@0:03〜) 
夕暮れにタヌキのペアが連れ立って登場。 
アナグマの巣口Lに顔を突っ込んで、中に潜む虫を捕食しに来たようです。 
よく見ると、巣口Lから謎の小さな虫が外にわらわらと脱出しています。 
穴居性のカマドウマ幼虫ではないかと予想しているのですが、確かめられていません。 

新機種のトレイルカメラは気温データも取得できますし、センサーの誤検知も減り、画質も向上したのですが、ひとつ問題があります。 
薄明薄暮の時間帯に1分間の動画を連続して撮ると、1回毎にフルカラー録画とモノクロ録画が交互に切り替わる、という不思議な症状が出ます。 
赤外線の暗視モードに切り替わるかどうか、という微妙な明るさ(設定した閾値の前後)のときに発症するようで、対処のしようがありません。 
フルカラーで見ると、巣口L付近でタヌキが捕食する謎の虫の存在は全く分かりません。 (おそらく地味な保護色なのでしょう。)

獣道を通って右上奥へ立ち去る際に、1頭のタヌキが通りすがりにミズキの立木に排尿マーキングして行きました。(@2:33〜) 
片足(右後脚)を上げたので、♂と分かります。 


シーン2:11/3(@2:49〜) 
日没後の晩に、初めは単独でセットに来ていたタヌキが、途中から仲間が合流して3頭になりました。 


シーン3:11/4(@4:58〜) 
午後の明るい時間帯にタヌキが3頭でやって来ました。 
アナグマの巣口L、Rを点検して獲物となる虫を探しています。 
最後は獣道を走り去りました。 

この3頭は親子なのかな? 
最後に突然走り出したのが追いかけっこ遊びだとすれば、幼獣の兄弟姉妹ではないかと思うのですが、定かではありません。 
タヌキの個体識別ができていないのです。
尻尾にある黒い斑紋の形に注目するだけでも、ある程度は見分けられるかもしれません。 
巣穴の主であるアナグマが戻ってきて、それに気づいたタヌキが逃げた、という可能性も考えられますが、アナグマの登場シーンは監視カメラに写っていません。 


シーン4:11/6(@6:49〜) 
深夜未明および明るい午前中に単独行動のタヌキが写っていました。 


シーン5:11/8(@7:07〜) 
日没後に3頭のタヌキが連れ立って登場。 
林床の落ち葉を嗅ぎ回って、隠れている虫を探しています。 
いつものように、アナグマの巣口Lに立ち寄って、獲物となる虫を探しています。 
微小な虫を数匹食べたところで、とても腹の足しにはならないと思うのですけど、カロリーだけでなく貴重なタンパク質を摂取することも大切なのでしょう。 

巣口L近くの細いマルバゴマギ灌木をタヌキ♂が跨ぎながら、軽く排尿マーキングしたかもしれません。(@8:07〜) 

シーン6:11/9(@9:07〜) 
深夜未明にペアでタヌキが現れました。 
いつものように、アナグマの巣口L、Rを順に調べています。 

気温が2℃とかなり冷え込んでいますが、脂肪を蓄えて冬毛の毛皮を身にまとったタヌキは暖かそうです。 
最後に奥の二次林内へ立ち去る際に、タヌキ♂が排尿マーキングしたように見えましたが、林床に転がっている落枝を跨いだだけかもしれません。(@10:26〜) 

明るくなった朝にもタヌキのペアがまた登場しました。 
気温は1℃しかありません。 
夜明け前に巣穴の主であるニホンアナグマが巣穴Rに入ったばかりなのを、タヌキはアナグマの残り香を嗅いで察知したようです。 
タヌキは警戒して、巣口Rにはあまり近寄りません。 
アナグマが在宅だとタヌキは遠慮して、巣口に外から顔を突っ込んで虫を捕ることはなくなりました。 

夕方にもタヌキのペアが登場。 
獣道の横に立つミズキの根本に♂が排尿マーキングして行きました。(@12:15〜) 



シーン7:11/11(@12:26〜) 
真っ暗な晩にタヌキの単独行動が写っていました。 


シーン8:11/12(@13:49〜) 
夜明け前、気温が氷点下になりました。(-1℃) 
3頭が一緒にやって来たタヌキが、セットをうろついています。 
アナグマの巣口Rを未練がましく覗き込んでいます。 
こんなに寒くては虫を捕りにくいと思うのですが、越冬中の虫を探す特別なテクニックがあるのかな? 

朝の明るい時間帯にも単独のタヌキがセットを横切りました。 


シーン9:11/13(@15:53〜) 
冷たいみぞれが降る暗い晩に、タヌキが登場。 
二次林内で2頭が別行動で餌を探し歩いています。 


シーン10:11/14(@16:41〜) 
翌朝明るくなると、林床はしっかり濡れていたものの、初雪は積もっていませんでした。 
単独行動のタヌキがセットを横切りました。 
監視カメラの起動が遅れがちなのは、気温が低くて乾電池の電圧が低下しているせいでしょう。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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