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2026/07/28

巣口で日光浴中のホンドタヌキ家族が残雪に覆われた林内を歩き回るキジバト?を目ざとく発見【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年4月上旬・午後15:00頃・晴れ 

ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)3頭の家族が巣口Rで春の日差しを浴びながらのんびり対他毛繕いしていると、右の個体が上半身を起こして警戒しました。 
耳をそばだてながら、画面の奥を凝視しています。 
まだ残雪に覆われた落葉二次林をこちらに向かって歩いて来る2羽の鳥を見つけたのです。 
動画では遠くて鳥の種類をしっかり見分けられませんが、キジバト♀♂(Streptopelia orientalis)ですかね? 

タヌキの視力が意外に良いことを示す映像が撮れた…とは言い切れません。 
必ずしも視覚でキジバトに気づいたとは限らないからです。 
聴覚や嗅覚で獲物の接近を察知したのかもしれません。 

この後、狩猟本能に駆られたタヌキがキジバトに向かって走り出すことはありませんでした。 
どうせ鳥は飛んで逃げてしまうことを学習済みなのでしょう。 
タヌキの幼獣だったら、地上の鳥を面白半分に追いかけたかもしれません。 
そもそもタヌキはイヌ科であってもハンター型の捕食者ではありません。 


ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 


つづく→

2026/07/25

追いかけっこ遊びに夢中で排水溝の雪解け水に落ちるニホンザルの幼獣【トレイルカメラ】

 



2025年4月上旬・午前11:10頃・くもり・気温10℃ 

ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが春の林内を遊動しています。 
雪解け水が貯まった素掘りの排水溝(幅〜2m)を子猿が一気に跳び越えるのは無理なようで、根元が冠水したマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)の落葉灌木を経由して対岸に渡っています。 
それが子猿にとってはたまらなく楽しいらしく、何度も繰り返しています。 

水路内に気になる物があるようで、子猿は何度も水没灌木に跳び移って、水中を覗き込んだり、手ですくおうとしたりしています。 
両生類(の卵?)を捕まえようとしているのかな?
好奇心旺盛なのは子猿だけで、成獣は排水溝を素通りしています。

子猿が水面を覗き込んでから後足で立ち上がり、後続の仲間を探しています。 
追いついてきた子猿と追いかけっこや取っ組み合いの遊びが勃発しました。 
遊びに夢中になって右に左に渡河を繰り返している間に、2頭の幼獣ともうっかり落水してしまいました。 
岸で身震いして、ずぶ濡れになった毛皮の水気を切りました。 
なんとも微笑ましい光景でした。 

やんちゃな子猿の跳躍および落水シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:01〜) 
※ 子猿が落水した水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

落ちているオニグルミの堅果を次々に拾って隠したり食べたり持ち去ったりするハシボソガラス(野鳥)貯食行動

 

2025年4月上旬・午後14:10頃・晴れ 

蓮池の岸が少し斜面になっていて、スギの落ち葉やオニグルミの落果が大量に散乱しています。 
平地なので残雪はもう完全に溶けています。 

1羽のハシボソガラスCorvus corone)が土手を歩き回り、餌を探していました。 
オニグルミの落果を選り好みした後で、1個を咥えてトコトコ歩いて行きます。 
地面に浅く埋めると、落ち葉を被せて隠蔽しました。 
しかし貯食場所として適していないと判断したようで、クルミの実を再び拾い上げて運んで行きます。 
土手のもう少し上の地点に埋めて隠し直し、広葉樹やスギの落ち葉(枯葉)を被せて隠蔽工作も抜かりありません。 

探餌徘徊に戻ったハシボソガラスは、2個目のオニグルミ堅果を咥えたまま歩き去ります。
クルミ堅果を地面に置いて足で押さえつけながら嘴でつついたのは、地中に埋めるつもりだったのでしょう。 
ところがクルミの殻が割れてしまったようで、中身をほじくる採食行動に切り替えました。 
カラスが高所からの投げ落とし行動をしないでクルミの殻が割れてしまい、中身を食べたのは初見かもしれません。 

食後のカラスがホッピングして移動したのは、機嫌よくスキップした訳ではありません。 
池の岸に上陸していたカルガモを追い散らしたのです。 
ハシボソガラスの歩行はウォーキングを主体とするので、ホッピングする姿は珍しいです(ハシブトガラスと逆)。 
カルガモは池に飛び込んで避難しました。 

餌の探索に戻ったハシボソガラスが、落ちているクルミを吟味物色しています。 
3個目のオニグルミ堅果を選んで咥えると、歩いて運搬。 
土手を少し登った地点に浅く埋めると、落ち葉を被せて上手く隠しました。 

4個目に拾ったクルミの実を咥えたまま飛び立ちました。 
池の上空を低く飛ぶと、民家のトタン屋根を飛び越えながら脱糞し、市街地へ飛び去りました。 
今度は硬い路上に投げ落としてクルミの殻を割り、中身を食べるのでしょう。 


【考察】
落ちていたオニグルミ堅果をハシボソガラスが短時間に次々と貯食しました。 
落ちていた地点から少し歩いて運んでから埋め直したのがポイントです。 
クルミの実を隠した地点を全て記憶しておいて、後日食べに来るはずです。 
忘れたり食べ残してしまったオニグルミの堅果からやがて発芽するので、カラスはオニグルミの種子散布に協力していることになります。

2026/07/23

残雪の溶けた春の旧営巣地に夜な夜な通ってマーキングを強化するニホンアナグマ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年4月上旬〜中旬

シーン0:3/31・午後14:30・晴れ・気温19℃(@0:00〜) 
シーン0:3/31・午後14:46・晴れ・気温25℃(@0:04〜) 
まだ雪深い早春の落葉二次林でホンドタヌキが越冬している巣穴Rを自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマMeles anakuma)が掘った営巣地(セット)でした。 

越冬明けのニホンアナグマが頻繁に登場したシーンをまとめました。 


シーン1:4/5・午前3:31・雨天・気温1℃(@0:07〜) 
小雨がぱらつく未明に タヌキの留守中にアナグマ♂が巣穴Rに潜り込んで中を調べていました。 
入巣Rの際に巣口Rの縁に尻の肛門腺や臭腺を擦りつけて、スクワットマーキング(匂い付け)しています。 

外に出てきたアナグマは、鼻面が短く、ずんぐりむっくりした体型の♂でした。 
両目のタペータム(輝板)は正常です。 
身震いして体毛の土を払い落としてから、巣口R手前の地面で再びスクワットマーキング。 

雪面や細い灌木にも、通りすがりにスクワットマーキングしながら立ち去りました。 


シーン2:4/5・午前3:31・雨天・気温0℃(@1:00〜)
つづきが別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
ミズキの左下の獣道で露出した地面を掘り返しているようです。 
採食や造巣のためではなく、縄張り宣言のために目印を残しているのでしょう。  

スクワットマーキングしながらセットに戻り、左上奥(北西)へ立ち去りました。 


シーン3:4/11・午前3:44・気温5℃(@1:29〜) 
6日後の未明。 
4月中旬になると、林床に積もっていた残雪がすっかり溶けていました。 
♀と思われるアナグマが、巣口Rの手前の地面に尻を擦りつけていました。(スクワットマーキング) どこから来たのか不明です。 
右(E)へ立ち去りました。 


シーン4:4/11・午後21:10・気温9℃(@1:39〜) 
約17時間半後の晩に、手前(S)から来たアナグマがセットに来ていました。 
通りすがりに巣口Rを覗き込んでから、奥(N)へ立ち去りました。 性別は♀?(自信なし)


シーン5:4/13・午後20:35・気温10℃(@1:52〜) 
2日後の晩にも右(E)からアナグマ♂が来ていました。 
どこかで穴掘りしてきたのか、鼻面に黒い泥汚れが付着しています。 
セット周辺の林床に、スタンプを押すようにスクワットマーキングを念入りに繰り返しています。 
ミズキの左下の林床を少し掘り返しました。 
採食のための穴掘りにしてはおざなりなので、やはり「アナグマ♂参上!」とアピールする目印なのでしょう。 

身震いしてから奥(N)へ向かいます。 
巣口Rの少し奥で座り込んだ。 立ち止まって地面の匂いを嗅いでいるものの、手前の落葉灌木が邪魔でよく見えません。 


シーン6:4/14・午前1:46・気温9℃(@2:25〜) 
日付が変わった深夜に、性別不明のアナグマがセットをうろついていました。 
なんとなく♀かな? 
この個体のは旧セットでマーキングを全くしないので、深夜徘徊の目的が不明です。 


シーン7:4/14・午前1:55・気温8℃(@2:36〜) 
8分後に同一個体が戻ってきたようで、再びセットをうろついています。 
この個体はスクワットマーキングを全くやりません。 
やはり♀ですかね? 


シーン8:4/14・午後23:44・気温4℃(@3:01〜) 
約21時間50分後の深夜に、アナグマ♂がセット左端のミズキの左下に来ていました。 
斜めに生えた細い落葉灌木の根元に肛門を念入りに擦りつけてマーキングしています。 
スクワットマーキングの派生系なのか、初めて見る匂い付け行動でした。 
後ろ姿なのでよく見えませんが、同時に穴掘りしているようです。 
爪の生えた前足で黒土を後方に掻き出しています。 
虫を捕食するための穴掘りなのか、縄張り宣言の目印を残したいだけなのか、どちらでしょう? 
掘ったばかりの浅い穴の縁でスクワットマーキングしました。 
トイレを掘って排泄した可能性もありそうです。 
ニホンアナグマがセットの近くに溜め糞場を作るという話はアナグマ関連の本でよく読んでいますが、私は見つけたことがありません。 
当地のアナグマはきれい好きなのか、セットから離れた地点に溜め糞場を形成しているのです。 

スクワットマーキングしながら左(W)へ立ち去りました。 


シーン9:4/14・午後23:45(@4:00〜) 
戻ってきたアナグマ♂がナニワズ(別名エゾナニワズ、エゾナツボウズ)群落の横の獣道にスクワットマーキングを繰り返しながらセットに出てきました。 
巣口L/Rの中間地点でもスクワットマーキングしてから、巣口Lの横を経由して右下手前(SE)へ立ち去りました。 


シーン10:4/15・午後23:05・雨天・気温2℃(@4:26〜) 
翌日の深夜は春雨が降っていました。 
右(E)から来たアナグマ♂が巣口Lを内検しています。 
冬の間、タヌキはこの巣穴Lをまったく使わず、雪の下に埋もれていました。 

アナグマ♂は巣口Lの縁および巣口L/Rの中間地点にスクワットマーキングしてから巣口Rへ向かいます。 
後ろ姿の股間に発達した陰嚢が見えました。


シーン11:4/15・午後23:07・雨天(@5:26〜) 
出巣Rしたアナグマ♂がミズキの左下でスクワットマーキングしてからセットに戻りました。 
あちこちでスクワットマーキングをしつこく繰り返しています。 


シーン12:4/16・午後23:20・気温7℃(@5:59〜) 
翌日も晩遅くにアナグマ♂が登場。 
巣口のL/R中間地点でスクワットマーキングしたり、巣口Lに顔を突っ込んで匂いを嗅いだりしています。 
アクセストレンチLに何度も念入りにスクワットマーキングしてから、奥(N)に走り去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
越冬明けのニホンアナグマ♂が交尾相手の♀を探索し始め、夜這いに通う時期です。
しかし、今季はこの巣穴でアナグマ♀は越冬しませんでした。 
留守がちなタヌキに対抗して旧セットの匂い付けを強化し、いずれアナグマ♂が巣穴を乗っ取るつもりなのでしょうか? 
この時期のアナグマはいつも夜に現れました(夜行性)。

つづく→

2026/07/21

春の雪山で雪解け水を飲みホオノキの幹にマーキングするニホンカモシカ【トレイルカメラ】

 



2025年4月上旬〜中旬

シーン0:3/27・午後13:04・晴れ・気温26℃(@0:00〜) 
里山の湧水湿地を自動撮影カメラで再び監視することにしました。 
この冬は記録な大雪が降ったので、まだ積雪量は多いです。
早春になると雪解け水が沢からどんどん流れ込んでくるので、一部露出した地面は水溜りが溢れて水浸しになっています。 
画面の上から下に向かって山の斜面が下がっている地形で、この水場付近だけが局所的に平坦になっています。 

ニホンカモシカCapricornis crispus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:4/5・午後13:24・晴れ・気温7℃(@0:03〜) 
左からカモシカが水溜りの岸に来ていました。 
ユキツバキ群落の常緑の葉の匂いを嗅いだだけで、採食しませんでした。 
角がまだ細いので、若い個体のようです。 
カモシカは頭を下げて水溜りの雪解け水を少し飲んだようですが、手前に自生するユキツバキの茂みが邪魔で、肝心の口元がよく見えませんでした。 
立ち去る前に、落葉したホオノキ大木の幹の匂いを嗅いでから、角と眼下腺を擦りつけてマーキングしました。 

奥にある林道に向かって残雪の斜面を直登する途中で、1分間の録画が終わりました。 


シーン2:4/11・午前11:24・くもり・気温8℃(@1:07〜) 
6日後にカモシカが再び現れました。 
奥の林道から降りてきたと思われるカモシカが、ユキツバキ群落の横で立ち止まり、細い灌木の枝先を少し食べました。 
ただし、ユキツバキの葉は食べなかったようです。 
左下手前へ立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。


【考察】
ニホンカモシカがユキツバキの葉を食べるかどうか、Perplexity AIに問い合わせてみました。

ニホンカモシカ(Capricornis crispus)は、主に落葉広葉樹の葉や広葉草本を好んで食べる草食性動物です45。具体的には、消化しやすく栄養価の高い植物を選り好む傾向があり、冬季にはシダ類も採食します5。また、地域や季節によって常緑針葉樹やササ類なども食べることがあります4

ユキツバキ(Camellia rusticana)の葉については、直接的な記録は見当たりませんが、ニホンカモシカはその生息環境内で利用可能な植物を幅広く採食するため、ユキツバキの葉も食べる可能性があります。ただし、具体的な研究や観察データが必要です。




つづく→

早春の雪原でタヌキの営巣地が気になるカラスたち:3月下旬〜4月上旬【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年3月下旬〜4月上旬


雪国の休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が暮らす営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
カラスの登場シーンをまとめました。 
主にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)だと思うのですが、ハシボソガラスCorvus corone)っぽい個体も登場して、映像から種類を見分けるのが難しいです。


シーン1:3/29・午前10:26・くもり・気温6℃(@0:00〜) 
右手前に立っているオニグルミの落葉灌木に大雪が積もり、その重みで途中から折れてしまいました。
その枝に2羽のハシブトガラスが止まり、タヌキの巣口を見下ろしています。 
おそらく♀♂つがいなのでしょう。 
足元の枝に嘴をしきりに擦りつけています。 
やがて1羽は手前に飛び去りましたが、もう1羽は止まり木でピョンピョン跳んで右へ移動しただけです。 


シーン2:3/30・午後12:32・晴れ・気温10℃(@0:45〜) 
雪解けして枯野の地面が露出した巣口にカラスが来ていました。 (ハシブトガラスなのかどうか、あまり自信がありません。ハシボソガラスかも?) 
タヌキの家族は留守なのでしょう。 
カラスはトコトコ歩いて巣口に近づき、暗い内部をしげしげと覗き込んでいますが、中に入る勇気はさすがにないようです。 

巣口の左横で残雪を嘴の先端で引っ掻いただけで、雪を食べませんでした。 
雪壁を登ってから再び手前の地面にピョンと飛び降りました。 


シーン3:4/4・午前11:59・気温12℃(@1:38〜) 
小雪がちらつく正午に、監視カメラが起動。 
右手前の林縁に自生するオニグルミの横枝にカラスが止まって、タヌキの巣穴を覗き込んでいました。 
尾羽を扇状に素早く開閉しているのは、どんな感情表現なのでしょうか。 
やがて右下手前に飛び降りました。 
ハシボソガラスCorvus corone)ですかね? 


つづく→

2026/07/20

池畔の泥を舐めてミネラル摂取するダイミョウセセリ♂

 

2026年5月中旬・午後12:15頃・晴れ 

山中にあるモリアオガエル繁殖池で、関東型のダイミョウセセリ♂(Daimio tethys)が、岸辺に堆積したスギの落葉落枝の上に留まっていました。 
翅を全開にしたまま黒い口吻を伸ばして、泥で汚れた落葉落枝の表面を舐めています。 
ダイミョウセセリの飲水行動は初見です。
(ダイミョウセセリは)各種の花を訪れるほか、吸水や獣糞での吸汁も行う。(フィールドガイド『日本のチョウ』p280より引用)

 多くの蝶では、♂が性成熟のためにミネラル摂取するのですが、ダイミョウセセリではどうなのでしょう? 
図鑑で性別の見分け方を調べると、
♂♀で色彩・斑紋はほぼ同様だが、♀の翅形はやや丸い、♂の後脚の脛節に長い毛束がある、♂の腹部は細く、♀はやや太く、腹端に毛が密生する。(フィールドガイド『日本のチョウ』p280より引用)
とのことでした。 
しかし今回の映像では、いずれの形質も隠れて見えません。 
後半にようやくダイミョウセセリが向きを変えてカメラに対して正対してくれたときに腹部をよく見ると、「♀は腹端が太く毛が密生」という特徴が当てはまらなかったので、どうやら♂のようです。 

長時間泥を舐めてミネラル摂取する蝶の中には、余分な水分をときどき排出したり、尿をかけてミネラル成分を溶かしてから吸い戻しをしたりする種類が知られています。
今回のダイミョウセセリ♂が吸水中に排尿しているかどうか、残念ながら腹端がよく見えませんでした。 

撮影中は気づかなかったのですけど、微小のハエ類(複数種、種名不詳)が辺りを徘徊したり、翅を開閉・誇示したりしています。 
微小なハエが歩いて近づいたり飛来して左翅に留まったりしても、ダイミョウセセリ♂はほとんど気にしませんでした。 
ビクッと翅を閉じかけても、しばらくすると全開に戻りました。 

ダイミョウセセリ♂は一心不乱に舐め続け、一向に飛び立とうとしません。 
自発的に飛び立つまで撮り続けるつもりだったのですが、さすがに痺れを切らしました。 
ズームアウトしてから歩いて蝶に近づき、強制的に飛び立たせました。 
飛翔能力は正常だったので、「飛べないダイミョウセセリが池の岸辺に不時着していた」という解釈を排除できます。

池ではモリアオガエルやアマガエルがひっそりと鳴いていました♪ 


【アフィリエイト】 

2026/07/15

残雪の林床で餌を探し歩くキジバト【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 


2025年3月下旬 

シーン0:3/10・午後16:40・晴れ・気温13℃(@0:00〜) 
雪国の落葉二次林でホンドタヌキが越冬する巣穴Rを自動センサーカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 
キジバトStreptopelia orientalis)の登場シーンをまとめました。 
厳冬期には一度も写らなかったのですが、早春になるとまた写るようになりました。 

シーン1:3/30・午前9:53・晴れ・気温18℃(@0:04〜) 
記録的な大雪が積もった冬も終わり、林床の積雪はだいぶ溶けました。 
 奥の林内を手前に向かって歩きながら採食しています。 
歩行様式はトコトコ歩くウォーキングで、林床の雪面をあちこち啄んでいます。 

もしかすると、キジバトではなくキジ♀(Phasianus versicolor)かもしれませんが、ちょっと遠くてしっかり見分けられませんでした。

シーン2:3/30・午前11:24・くもり・気温11℃(@0:56〜) 
昼前にもキジバトが旧セットに現れました。 
あちこちで雪面をつついて餌を探し歩いています。 
すり鉢状に雪が溶けた巣口Rを左に飛び越え、少し歩いてから、最後は飛び去りました。 

シーン3:3/31・午前11:48・くもり・気温11℃(@1:50〜) 


つづく→ 


【アフィリエイト】 

2026/07/11

雪原の巣穴に立てこもるホンドタヌキの家族と対峙しつつ、クズの落果を採食するニホンザルの群れ【トレイルカメラ】狸猿の仲

 



2025年3月下旬

シーン0:3/21・午後14:39・くもり・気温25℃(@0:00〜) 
広い雪原と化した休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)家族の営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:3/23・午前8:22・晴れ・気温14℃(@0:03〜) 
ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata) 
朝にタヌキ3頭の家族群が手前から走って帰巣しました。 
ここ 数日間留守にしていたのですが、採餌からようやく戻ってきたのです。 
タヌキの家族は巣口を背にして振り返ると、手前を見上げて警戒しています。 
臆病な1頭は巣内にこもり、2頭が巣口に踏みとどまって警戒しています。 
一体、何事でしょうか?

動画の冒頭から、画面の右手前の落葉灌木の横枝に1頭のニホンザルが腰掛けていました。 
樹上で痒い体を掻いたようですが、後ろ姿でよく見えません。 
体を左にねじって、巣口のタヌキ家族を見下ろしています。


シーン2:3/23・午前8:23・晴れ(@1:07〜) 
ニホンザルは単独ではなく群れで林縁まで来ていたようです。
やがて、若くて大胆なニホンザル個体が、雪原を歩いてタヌキの巣穴に少し近づき、採食を始めました。
林縁の雪面に散乱していた蔓植物クズの豆果を拾い食いしています。

右手前のオニグルミ樹上にも別個体の子猿が登り、落葉した横枝を伝ってタヌキの巣口を見下ろす位置まで移動しました。 
その子猿が手前に駆け戻り、幹にしがみついたままスルスルと雪面まで滑り降りました。 
その様子を見た2頭のタヌキは、慌てて巣穴に逃げ込みました。 
もう1頭のニホンザル個体も続けて木から下りました。 

監視カメラを固定しておいたオニグルミ落葉灌木にニホンザルがよじ登り、トレイルカメラに興味を示したようです。(@1:40〜) 
猿が手でカメラを悪戯したので、画角が少し斜めにずれてしまいました。 

その間に1頭のタヌキが巣口から顔を出して、外を警戒しています。 
近くの雪面で採食しているニホンザル個体が横に少し歩いて移動すると、タヌキの警戒が高まりました。 

雪原でクズ落果を採食するニホンザルの様子を1.5倍に拡大した上で、リプレイ(@2:07〜)。 
ニホンザルたちは一応林縁に留まり、雪原に開口したタヌキの巣穴には近づき過ぎないようにしているようです。 


シーン3:3/23・午前8:24・晴れ(@3:07〜) 
タヌキの姿が巣口から居なくなっていました。 
猿が近づいてきたので、巣内に籠城したようです。 
ニホンザルの小群は計4頭でした。 

大胆なニホンザル個体がタヌキの巣穴の入口まで行って中をしげしげと覗き込んでから、雪原を左へ歩き去りました。 
子猿もその後を続々と追いかける途中で、中腰になってタヌキの巣穴を覗き込みました。 

ニホンザルの群れが居なくなってほとぼりが冷めると、ようやく巣口にタヌキが顔を出して周囲を見回しました。 
営巣地に侵入したニホンザルの群れに吠えたり走って追い払ったりすることは最後までしませんでした。 


シーン4:3/23・午前8:42・晴れ・気温16℃(@3:53〜) 
17分後、タヌキ家族のうちの2頭が警戒を解いて巣穴から外出しました。 
猿の遊動ルートとは逆の右へ向かって1頭ずつ雪原を歩いて行きます。 
どうやら採餌に出かけるようです。
残りの1頭は巣内で留守番するのでしょうか。 
(この後の帰巣シーンがなぜか撮れていません。 )


【考察】
ニホンザルとホンドタヌキとの異種近接遭遇(ニアミス)は初見です。 
ホンドタヌキはイヌ科ですが、よく言われる「犬猿の仲」とは違って、ニホンザルに対して一切吠えませんでした。 
縄張りどころか営巣地に白昼堂々と侵入されたのに、タヌキがこれほど穏健な対応をするとは意外でした。
「狸猿の仲」は敵対関係ではないことが分かりました。


つづく→

2026/07/09

雪原を一列で歩いてリンゴ園へ向かうキジ♀3羽の群れ(冬の野鳥)

 

2026年1月上旬・午後13:15頃・晴れ 

山麓の農村部で、民家の裏庭の庭木(落葉樹)の下にキジ♀(Phasianus versicolor)3羽の群れが集まっていました。 
「庭には3羽雉が居る」では早口言葉になりません…。 
撮り始めるのが遅れましたが、確か左から車道を渡って来た直後だったと記憶しています。 

庭に積もった雪質は溶けかけた「腐れ雪」で、キジ♀が歩き回ると足がときどきズボッと潜ります。 

隣の個体を軽くつついて追い払う行動が興味深いです。(@0:17〜) 
群れの中に「つつきの順位制(Pecking order)」があることが伺えるからです。 
つつかれた個体は、右へ歩いて逃げ出しました。 
雪面に露出した枯草というパッチ状の餌資源を巡って小競り合いがあるのかと思ったのですが、ライバルを追い払った個体がそこで枯草の実をついばむ訳でもありませんでした。 
個体間距離(パーソナルスペース)が近過ぎて咎められたのかな? 

逃げ出した個体を先頭に、3羽のキジ♀は、新雪が積もった雪原を一列縦隊で右に右に歩いて行きます。 
落葉したリンゴ園に入ると、雪質は乾いた新雪になりました。 
キジ♀はラッセルしながら、まだ右に歩き続けています。 
最後尾の個体はときどき雪面を嘴でつついていました。 

先を急ぐ用事があった私は、キジ♀群れの行く先を見届けられませんでした。 
今回は、♀たちの近くにカラフルなキジ♂はいませんでした。 


【考察】 
留鳥キジの冬の暮らしについて、Perplexity AIに色々と質問してみました。 

今回の動画に登場した3羽のキジは、尾羽根の長さに個体差がなく、♂らしいカラフルな羽毛が全く混じっていないことから、♀だけの群れだろうと考えています。

関連記事(19年前の1月中旬に撮影:♂2羽の群れ)▶ 雪の日のキジ♂2007(冬の野鳥)


Q1: キジの♂はいつから♂らしいカラフルな羽根になるのか? 幼鳥の頃は♀のような地味な羽の色なのか?

A1: キジの♂は、幼鳥のうちは雌とほぼ同じ地味な保護色で、成鳥♂のような鮮やかな緑や赤の羽色はまだ目立ちません。成長とともに換羽を繰り返し、生後1年ほどで成鳥らしい♂羽装がかなりはっきりしてきますが、繁殖に使う立派な羽や色つやは翌春以降にさらに整います 。[yachozukan]

幼鳥の見た目

キジの雛や若鳥は、地面で目立たないように茶色系のまだらで、♀に近い地味な色です。これは草地や農地で身を隠すのに有利な保護色です 。[zukan]

♂らしい色が出る時期

♂は成長につれて、頭部の緑の金属光沢、赤い顔の肉腫、黒っぽい胸など、成鳥♂らしい特徴が出てきます。観察上は初年度の秋から冬にかけて徐々に♂らしくなり、翌春の繁殖期前に完成度が上がる、という理解がいちばん近いです 。[m-ecokosha.or]

♀との違い

♀は成鳥になっても全体に茶褐色で斑のある地味な体色のままで、♂ほど派手にはなりません。なので、「幼鳥が♀みたいに見える」のはかなり自然で、むしろキジでは普通の見え方です 。[syoukai.sanaruko]

必要なら次に、「何月ごろに見分けやすくなるか」を季節ごとに整理して説明できます。


Q2: お願いします。

A2: 結論:キジのオスは春前〜春にかけて最も「♂らしく」見分けやすくなり、幼鳥は夏に生まれて当初は雌に似た地味な羽色をしているため、季節ごとの観察ポイントを押さえると見分けが容易になります。以下に季節別に整理します(各文に出典を付しています)。

春(3月〜5月)

  • 繁殖行動が始まり、オスは大声で「ケーンケーン」と鳴き、翼を打つ母衣打ちを頻繁に行うため発見・識別が容易です 。[joy.hi-ho.ne]

  • 頭部の緑色の光沢や繁殖期に目立つ赤い顔(肉垂)がはっきり見える個体が増え、これにより♂と♀の判別が最も簡単になります 。[yacho-joho]

  • 尾羽や体の光沢も繁殖期前に整っているため、遠距離でもオスを確認しやすい時期です 。[kitakaruizawa]

初夏(6月〜7月)

  • メスは営巣・抱卵・子育てで地上を歩き回り、雛(ひな)が孵るのは7月頃が多いので、雛連れのメス群に出会いやすいです 。[kitakaruizawa]

  • 雛や幼鳥はウズラに似たまだらの保護色で、性差が外見では判別しづらい時期です(若鳥は雌に似た地味な羽色)。[zukan]

  • 一方で繁殖期が終わったオスは行動が落ち着きますが、まだ赤い顔や光沢で♂と分かります 。[yacho-joho]

夏後半〜秋(8月〜10月)

  • 若鳥は生後数か月で換羽を繰り返しますが、完全に成鳥羽になるには時間がかかります。8月末に「完全換羽」が起きるという報告もあり、尾羽が抜け替わることがあります 。[zukan]

  • この時期は成鳥♂でも繁殖前ほど派手ではなく見える個体がいるため、頭部の色・顔の赤み、体の光沢、尾羽の長さなど複合的に観察する必要があります 。[yachozukan]

  • 幼鳥が若干大きくなっても、雌と似た地味な羽が残る個体が多く、識別は難しいことが多いです 。[zukan]

冬(11月〜2月)

  • 繁殖期外のオスは肉垂の膨らみや光沢が目立ちにくくなり、一見して地味に見えることがありますが、顔の赤みや体の色味、体格差(♂のほうが大柄)で識別可能です 。[ikilog.biodic.go]

  • 若いオスは完全な成鳥羽や長い尾がまだ整っていない場合があり、冬に観察すると「今年生まれの若いオス」と見分けられるケースがあります 。[zukan]

  • 冬は活動時間帯(早朝など)に依存して見つけにくい反面、群れや単独行動の様子から性別や年齢を推測しやすい場面もあります 。[joy.hi-ho.ne]

観察上の実用ポイント(季節横断)

  • 春の繁殖期(特に4月〜5月)が最も♂・♀の差が顕著で見分けやすい時期です 。[543life]

  • 幼鳥は7月の孵化直後に雌雄ともに目立たない茶褐色で、外見だけでの性別判定は通常困難です 。[kitakaruizawa]

  • 夏〜秋の換羽期に尾羽や羽色が入れ替わるため、年齢(幼鳥か成鳥か)を判別する上で観察を継続すると有利です 。[yachozukan]

簡単な観察チェックリスト

  • 頭部の緑色光沢:明瞭→♂の可能性大(春に特に顕著)。[yachozukan]

  • 顔の赤み(肉垂):繁殖期に大きく膨らむ→♂(春〜初夏)。[yacho-joho]

  • 体色の保護色(全身が茶褐色で斑)→♀または幼鳥(特に7月前後の雛)。[zukan]

  • 尾羽の長さ・形:長く立派なら成鳥♂、換羽中・短いなら若鳥の可能性あり 。[zukan]

以上を踏まえると、季節ごとの見分けやすさは「春(最も判別容易) → 初夏(雛で判別困難) → 夏〜秋(換羽で混同あり) → 冬(光沢は弱いが体格や顔色で判別可能)」という順になります 。季節ごとの具体的な観察日時や行動(早朝の雄叫び、雛の群れなど)を併せて記録すると、性別・年齢判別がさらに確実になります 。


Q3: 雪国の冬に、地味な羽色の♀だけから成るキジの群れを見かける。これが本当に全て♀なのか、それとも若い♂が混じっている可能性があるのか、知りたいのです。

A3: 要点:雪国の冬に見かける「地味な羽色のキジの群れ」が本当に全部メス(♀)か、若いオスが混じっている可能性があるかというご質問には、「混じっている可能性が高い」と答えます。冬の外見だけでは若いオスと成鳥♀が似て見えることがあり、識別は慎重に行う必要があります.[zukan]

理由と観察ポイント(簡潔)

  • 幼羽・若鳥は地味な茶褐色斑で、外観が雌に非常に似ているため、外見だけで確実に♀と断定するのは難しいです(特に生後数か月の若鳥)。[kitakaruizawa]

  • 冬は成鳥オスの繁殖期の派手さ(赤い顔肉垂や強い金属光沢)が弱まるため、オスでも地味に見える個体が増え、若オスと雌の区別がさらに難しくなります 。[yacho-joho]

  • したがって、雪地で「地味な羽色ばかり」の群れを見ても、若いオス(今年生まれや若年個体)が混じっている可能性は十分にある、というのが実際的な判断です 。[bird-research]

見分けるための実用的な確認点(冬の現地チェック)

  • 体格と大きさ:オスは一般にやや大柄で頑丈に見える(尾羽の基部や胴回りを比べる)。冬でも参考になる傾向です.[bird-research]

  • 尾羽の長さと形:成鳥♂は尾羽が長く目立つ。若オスは尾羽が短め・未完成の個体がいるため、尾羽長を注意深く見ると混入に気付くことがある.[zukan]

  • 顔周り(赤み)と後頭の羽角:成鳥♂は目の周りの赤味や後頭の短い冠羽が残ることが多いので、双眼鏡で顔周りを確認すると区別しやすいです(冬は小さくても痕跡がある場合あり).[suntory.co]

  • 行動と群れ構成:若鳥は群れ(特に非繁殖期)に残留しやすく、雌集団に混ざることがある。単独で餌場に出る大型で大胆な個体がいれば♂の可能性が高いです 。[ikilog.biodic.go]

  • 羽の磨耗・換羽痕:若鳥は羽が新しく見えるか、成鳥は摩耗や色つやの違いが観察できることがあるため、羽縁の擦れ具合や光沢の有無をチェックすると良いです。[yachozukan]

結論的助言

  • 見た目だけで「全部♀」と即断するのは避け、尾羽長・体格・顔周り・行動パターンを組み合わせて観察してください。双眼鏡や写真(できれば斜め・横顔を含む)で記録して後で比較する方法が有効です 。[zukan]

  • 必要なら、あなたが観察した写真(顔周り、尾羽、全身のスナップ)を見せていただければ、個体ごとに若オス混入の可能性を一緒に判定できます 。[zukan]


Q4: 冬になるとキジは♀だけの群れ、♂だけの群れに別れて暮らす、という話を聞いたことがあるが、正しいか? 私の観察でも、大体そうなっています。

A4: はい、その理解でだいたい正しいです。キジは非繁殖期の冬に、オス同士・メス同士の小群で過ごすことが多いとされ、観察例でもそのパターンはよく見られます 。[tohoku.env.go]

冬の群れ方

冬は繁殖行動が止まるので、キジはつがいで固まるよりも、同性同士の群れや小群になることが多いです 。そのため、フィールドで「♀だけの群れ」「♂だけの群れ」に見える状況は十分ありえます 。[forest-akita]

ただし例外もある

ただし、完全に「いつも雌雄別々」とまでは言えません。観察記録には、メス群に今年生まれの若いオスが混じっていて、見た目ではメスばかりに見えた例もあります 。つまり、冬の群れが性別で分かれやすいのは事実ですが、若鳥の混入や見分けにくさで見誤ることはあります 。[zukan]

あなたの観察との一致

あなたの観察で「大体そうなっている」と感じられるのは、かなり自然です。キジは冬に雌雄別群をつくる傾向があるので、現場感覚としてはよく合っています 。[tokyo.birdlife]
一方で、個体をよく見ると若いオスが混ざることがあるので、「群れとしては雌雄別、でも中身は100%ではない」という理解がいちばん実態に近いです 。[tohoku.env.go]

実地での見分け

冬の群れを見たときは、以下を合わせて見ると精度が上がります。

  • 体格がやや大きく、尾が長い個体はオス寄りです 。[suntory.co]

  • 全身が茶褐色でまだらな個体はメスか若鳥の可能性が高いです 。[zukan]

  • 顔の赤みや光沢が少しでも出ていれば、若いオスを疑えます 。[yacho-joho]

要するに、「冬に雌雄別群になる」は正しいが、観察される“♀群”の中に若い♂が混じることは珍しくない、という答えになります 。[tohoku.env.go]


Q5: キジの娘は母親とずっと一緒に暮らし、繁殖期にだけ♂とハレムを形成する母系社会なのか? それとも、血縁関係にない近所の♀同士が合流して群れを形成することもあるのか?

A5: 概ねは前者に近いが、かなり単純化しすぎです。キジは繁殖期に「1羽の♂の縄張りに複数の♀が入る」一夫多妻的な構造をとりますが、冬に見える♀群が「母親と娘だけの恒常的な母系ハーレム」と考えるのは正確ではありません 。[bird-muromi.sakura.ne]

何が正しいか

キジでは、繁殖期にオスが縄張りを持ち、その中に複数のメスが巣を作って産卵します。子育ては基本的にメスが担い、オスはほぼ関与しません 。このため、見かけ上は「メス中心の社会」に見えやすいです 。[global]

母娘がずっと一緒か

ただし、キジが母娘で長期に安定した母系群れを作る、という説明は支持しにくいです。冬の「♀だけの群れ」は、血縁関係のある母娘だけでなく、近くの個体同士が一時的に合流してできると考えるほうが自然です 。つまり、あなたの後半の仮説、「血縁のない近所の♀同士が集まることもある」のほうが実態に近いです 。[tohoku.env.go]

群れの性質

冬は非繁殖期なので、キジはオス同士・メス同士の小群で過ごすことが多いとされています 。この群れは、霊長類のような強い血縁群というより、採食や休息に都合のよいゆるい合流・分離の集まりとみるのが妥当です 。現場で「ほぼ♀だけ」に見える群れでも、若いオスが混じることがある点は以前の話の通りです 。[kawachichiku]

実感に引きつけると

あなたの観察にある「冬は♀どうしがまとまって見える」という印象は、かなり生態に合っています 。ただし、それをそのまま「母系社会」と呼ぶより、非繁殖期に雌雄別の小群ができやすい鳥と理解するほうが正確です 。[forest-akita]
要するに、母娘固定の母系ハーレムではないが、冬に♀群ができ、そこに非血縁個体が加わることも普通にありうる、という答えになります 。[bird-muromi.sakura.ne]


Q6: その回答は、科学的なエビデンスに基づいているか? キジの群れを厳密に個体識別した上で長期の追跡調査をする必要があります。

A6: 結論からいうと、先ほどの「母系社会ではなく、冬は雌雄別のゆるい群れになりやすい」という説明自体は、現時点で得られる文献・観察報告には概ね合っていますが、「血縁のない個体が合流する」といった部分まで厳密に証明されたとは言い切れません[tohoku.env.go]

エビデンスの強さ

キジについては、繁殖期の縄張りや配偶関係、冬の群れ方、GPSによる行動圏調査の報告はあります 。ただし、これらの多くは個体識別と行動追跡に基づくもので、群れ内の各個体が親子・同胞かどうかまで血縁解析で確定した研究は、少なくとも今回確認できた範囲では見当たりません 。したがって、「冬に雌雄別の群れができる」は比較的支持されますが、「その群れが母娘中心の母系社会である」とまでは科学的に断定できません 。[jglobal.jst.go]

何が分かっているか

福島県などのGPS追跡では、キジの行動圏がかなり狭く、局所的に生活していることが示されています 。また、繁殖期の雄のなわばり構造や配偶関係についての研究があり、雄が繁殖期に複数の雌と関わる一夫多妻的な構造は支持されています 。冬季に同性同士の群れが見られるという環境省関連の観察報告もあります 。[mobile.wbsj]

まだ不十分な点

一方で、あなたが求めているような、厳密な個体識別をした上で長期に追跡し、血縁関係まで含めて群れの社会構造を検証したデータは、少なくとも今回の検索では十分には確認できませんでした 。つまり、現状は「そう見える」「そう報告されている」レベルはあるが、母娘の定着群か、近隣個体の一時的合流かを完全に切り分けるには、さらに強い証拠が必要です 。[fukushima-kankyosozo]

研究として必要な設計

この疑問を本当に解くには、少なくとも次が必要です。

  • 個体識別:足環、色足環、首輪タグ、あるいは高解像度の自然標識写真による再同定 。[fukushima-kankyosozo]

  • 長期追跡:冬だけでなく繁殖期も含めた通年モニタリング 。[fukushima-kankyosozo]

  • 血縁解析:糞・羽・血液からDNAを取り、群れ内の親子・同胞関係を検証すること 。[env.go]

  • 群れの時系列記録:合流・分離・移動の頻度を、同じ個体について複数年追うこと 。[jglobal.jst.go]

要するに、先の説明は「生態学的にもっともらしいが、血縁まで含めた厳密な証明ではない」という位置づけです 。あなたのように個体識別と長期追跡を重視するなら、この点はかなり重要で、現段階では「雌雄別の小群ができやすい」までは言えても、「母系社会」とまでは言い切れません 。[bird-muromi.sakura.ne]



2026/07/07

ウワミズザクラの樹上で若葉を食べるニホンザル

 

2025年4月下旬・午後12:40頃・晴れ(薄曇り) 

山腹に立つ木に登ったニホンザルMacaca fuscata fuscata)が若葉を採食していました。 
樹種はおそらくウワミズザクラだと思うのですが、どうでしょうか。 

枝先に芽吹いたばかりの若葉を左手でしごくようにむしり取って口に運んでいたので、この個体はどうやら左利きのようです。 
口が届く場所だと、手でむしらずに若葉を直接食べています。

2026/07/05

太いフジ蔓を伝ってハルニレの大木に登り若葉を食べるニホンザル

 

2025年4月下旬・午後12:45頃・くもり 

雪が溶けた里山の斜面にそびえ立つ古い巨木の樹冠部で1頭のニホンザルMacaca fuscata fuscata)が若葉を採食していました。 
樹種はハルニレだと思うのですが、どうでしょうか。 
猿は私に見られているのを警戒したのか、樹上で移動して太い幹の陰に隠れてしまいました。 

その間、別個体のニホンザルが、奥の斜面の灌木に独りで座っていました。 
しばらくすると、斜面をゆっくり歩いて下りて来ました。 
ハルニレ大木の根元に辿り着くと、太い幹をよじ登り始めました。 
いくら木登りが得意と言っても、ニホンザルは両腕を広げても抱えきれないほど太い幹をよじ登ることは苦手です。 
さて、どうやって登るのでしょうか? 
ハルニレ大木に巻き付きながら育ったフジ(藤、別名:ノダフジ)の木質化した太い蔓をロープのように使ってよじ登りました。 
ハルニレ樹上で若葉を採食中の仲間(先客)と無事に合流することができました。 

ニホンザルの身軽な木登りおよび跳躍シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@(1:22〜) 
手だけでなく足の指でも藤蔓をしっかり握っていることが分かります。 
途中で隣の太い木質フジ蔓にひらりと跳び移りました。
ニホンザルには高所恐怖症の個体はいないのでしょうか?
そんな個体の遺伝子は、すぐに淘汰されてしまいそうです。

2026/07/03

サクランボの樹上で熟果をついばむスズメの群れ(野鳥)

 

2026年5月下旬・午後14:00頃・晴れ 

民家の庭で育ったサクランボの果樹にスズメPasser montanus)が賑やかに鳴き交わしながら群がり、赤く熟した果実を採食していました。 
枝葉の生い茂った中央部に隠れているスズメは撮影しにくいので、枝先部分スズメが来るまで待って撮影しました。 
青空を背景にすると、ピントを合わせやすいのです。 

スズメは、サクランボの果皮がまだしっかり赤く色づいていない果実を選んで食べることもありました。 
体の大きなムクドリとは違って、スズメはサクランボの果実を丸ごと飲み込めません。 
枝からぶら下がっているサクランボの果肉を、小さな嘴でちびちびと啄んでいます。 
熟果を枝からもぎ取って咥えた個体も、丸ごと飲み込まずに、果肉だけを器用に食べて種子は下に捨てました。 

サクランボの種子に注目すると、重力散布とほぼ変わりませんから、スズメはサクランボの被食型種子散布に寄与していると言えません。 
種子捕食者ではないものの、サクランボにとっては甘い果肉の食べられ損になります。 
ムクドリなどがサクランボの種子散布者を務めています。



離れた位置から撮影している私のことをスズメは明らかに警戒しているようで、横枝を伝って移動し、果樹の枝葉が生い茂った中央部に隠れてしまいました。


関連記事(7年前の撮影)▶ サクランボの熟果を食害するスズメ(野鳥)

2026/07/02

早春のホンドタヌキが林内の巣穴の横で暇を持て余し落葉灌木や落枝を何度も甘噛み【トレイルカメラ】

 



2025年3月中旬〜下旬 

落葉二次林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の越冬する巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 

シーン1:3/15・午前5:42・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前5:48。 
日の出直前に右から来た先行個体のタヌキが、通りすがりに巣口Rをちらっと見下ろしてから、右から生えた落葉灌木の枝を甘噛みしました。 
後続個体は巣口Rに顔を突っ込んで匂いを嗅いでいます。 
巣口Rの窪みから左にピョンと飛び出して、先行個体の後を追います。 

シーン2:3/18・午後15:03・晴れ(@0:41〜) 
♀♂ペアと思われる2頭のタヌキが一緒に来ていました。 
左の個体Lが、巣口Rに生えた細い落葉灌木の枝先をガジガジと甘噛みしました。 
手前の個体Rが巣口Rを点検してから、横に並んだパートナーLに対他毛繕いしました。 

シーン3:3/18・午後15:31・晴れ(@1:42〜)
ペアで来ていたタヌキのうちの1頭が、巣口Rの縁から奥の雪面に出てから、眼の前にあった落葉灌木を甘噛みしました。 
手前の個体は自分で毛繕いを始めました。 

シーン4:3/18・午後15:47・晴れ(@2:42〜)
1頭が再び巣口Rの灌木を甘噛みしました。 
左の個体Lは右の個体Rの尻の匂いを隙きあらば嗅ごうとしているようです。 
♂がパートナーの♀の発情状態をチェックしているのでしょう。 

シーン5:3/23・午前9:05・晴れ(@3:24〜) 
今回はタヌキが単独で巣穴Rに来ていました。
(この個体は、両目を失明したヘルパー♀ではないかと思います。) 
横から巣口Rを塞ぐように伸びている落葉灌木を甘噛みしてから、クゥーン♪と甲高い声でかすかに鳴きました。 
巣口Rの上の縁の残雪を前脚で何度も掻きました。 
もう本格的に雪かきをする必要がないので、ただの暇つぶしでしょう。 
手前に回り込んでから巣口Rに顔を突っ込んで、再び鳴きました♪ 

シーン6:3/23・午前9:27・晴れ・気温24℃(@4:24〜) 
♀♂ペアで来ていたタヌキの1頭が、巣口Rで落葉灌木を甘噛みしました。 
ときどき身震いしています。 

シーン7:3/23・午後16:56・晴れ・気温13℃(@5:24〜) 
両目を失明したヘルパー♀と思しき単独個体が、巣口Rで暇つぶしに落葉灌木や落枝を甘噛みしました。 
ようやく雪面に座り込んで、休んでいます。 

シーン8:3/23・午後17:02・晴れ・気温13℃(@6:10〜)
立ち上がったタヌキが巣口Rに顔を突っ込んで覗き込みながら、クゥーン♪と鳴きました。 
巣口Rの上を塞ぐように倒れている落葉灌木を甘噛みしました。 
小声で鳴いてから、巣穴Rに潜り込みました。 

シーン9:3/25・午後18:12・気温8℃(@7:03〜)日の入り時刻は午後17:58。 
日が暮れた晩に、奥から来たタヌキのペアが監視カメラを見上げていました。 
このペアのタペータム(輝板)は正常に赤外線を反射しています。 

左の個体Lが自分で毛繕いをしたり、欠伸や身震いをしました。 
体を少し掻いてから、目の前の落葉灌木を甘噛みしました。 
その後、背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしました。 
これは出巣直後のタヌキによく見られる行動ですけど、今回の文脈とは合いません。 
再び落葉灌木に甘噛みしました。 


※ タヌキの鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】 
この時期のホンドタヌキは営巣地でもとにかく退屈そうです。
巣口R付近で落葉灌木や落枝を何度も甘噛みする謎の行動が見られました。

邪魔な枝を折ろうとしている訳でもありません。 
冬の積雪で押しつぶされた灌木をぐいぐい引っ張って掘り出そうとしている訳でもありません。

これは空腹しのぎの行動なのでしょうか? 
 食べられる餌かどうか調べる探索行動なのかもしれません。 
しかし、タヌキはたとえ厳冬期でもニホンザルのように樹皮を食べることはありません。
私には手持ち無沙汰の暇つぶしに見えました。

営巣地の残雪が完全に溶ければ、タヌキは露出した地面に寝そべってのんびり日向ぼっこをするようになるのですが、早春の溶けかけた残雪に座ると毛皮がビシャビシャに濡れて(冷たくて)嫌なのかもしれません。

タヌキは主に夜行性なので、昼間は巣穴で寝ていることが多いはずです。
しかし、雪国のタヌキはこの時期、滅多に巣穴に入らなくなりました。
早春の時期は巣穴の中に雪解け水がしみ出しくる結果、敷き藁(寝床)も濡れて居住環境が劣悪になるのではないかと予想しています。
春の到来はタヌキにとって嬉しいことだけではないのかもしれません。
タヌキが居ないときに巣内にカメラを突っ込んで中の様子を撮影し、確認してみないといけません。



つづく→

2026/07/01

イタヤカエデの灌木で若葉と花を食べるニホンザル♀

 

2025年4月下旬・午後12:55頃・くもり 

ようやく残雪がほとんど消えた里山で、斜面の途中に生えたイタヤカエデの灌木にニホンザル♀(Macaca fuscata fuscata)が登って座り込み、採食していました。 
枝先の若葉を手で次々にむしり取って食べています。 
若葉を手でちぎらずに、直接口で食べることもあります。 
危なっかしくバランスを取りながら細い枝先を手繰り寄せて、若葉を採食することもあります。 
よく見ると、イタヤカエデの若葉と一緒に黄色い花も食べていました!
この個体は採食に右手ばかり使う右利きでした。 

胸にピンクの細長い乳首が見えたので、この個体は経産婦♀と分かります。 
子猿はどこに居るのか、姿が見えませんでした。 

最後にいつものようにズームアウトして周囲の状況を記録してから録画を終えたのですが、そのとき左右の奥に1頭ずつ子猿が樹上で採食している姿が写っていました。(赤丸@2:10〜) 
手持ちカメラでニホンザルの群れを長時間撮り続けていた私は腕の筋肉が限界を迎えていたので、その2頭に気づいていません。 
この子猿たちが採食していた灌木の樹種は、白い花が咲いているので、なんとなくヤマザクラでしょうか。 

奥の斜面に咲いていた草本植物の紫色の花はカタクリかな?


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2026/06/29

ハリギリの大木に登り若葉を食べるニホンザル♀

 

2025年4月下旬・午後12:50頃・くもり 

里山で渓谷の横にハリギリ(別名センノキ)の大木が聳え立っています。 
ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが辺りに散開して、それぞれが好きなメニューを採食していました。 
その中の♀2頭が、ハリギリの樹上で掌状の若葉を次々と食べ漁っていました。 

手を伸ばしてハリギリの若葉をちぎり取り、ワシワシと食べています。 
近くにある細い枝を右手で手繰り寄せ、左手で若葉を葉柄ごと採取して柔らかい葉を食べることもありました。 
胸に見えるピンクの乳首が細長く伸びていないことから、経産婦ではない若い♀であることが分かります。 
逆光ですけど、採食シーンがしっかり撮れました! 
食べ残しの若葉をすぐに捨てて次の葉を採取するというニホンザルの採食法が、我々の感覚ではどうしても勿体なく感じてしまいます。 
葉によってアク(二次代謝物や毒)の含有量にばらつきがあるのでしょうか。
ウグイス♂(Horornis diphone)がホーホケキョ♪とさえずる鳴き声が聞こえます。 

やがてニホンザル♀は満腹になったようで、採食のペースが落ちてきました。(@2:04〜) 
それでも食休みを挟みつつ、思い出したように、ハリギリの若葉に手を伸ばしました。 
興味深いことに、今度は若葉そのものではなく、葉柄をちびちびと食べ始めました。 
採取した若葉を手でしごいて捨ると、残った葉柄の皮を口で剥いて食べています。(@2:22〜) 
若葉と葉柄という部位の違いで、味や食感の違いを楽しんでいるのでしょうか。 
まさか食後に歯間ブラシするための爪楊枝を自作したのなら、驚きの「道具使用」ということになります。 
強い逆光なので、残念ながら肝心の口元がよく見えませんでした。 


後半は別個体♀の採食シーンです。(@3:00〜) 
ハリギリの枝を一旦少し下りてから、分岐から別の幹に登り直しました。 
苔むした(地衣類の着生?)太い幹に抱きつくようによじ登ると、梢で若葉を採食再開。 
幹の樹皮が縦に深く裂けているのがハリギリの特徴です。 

この♀個体もどうやら満腹になったようで、横枝に腰掛けて渓谷を眺めて物思いにふけっています。 
近くに来た個体の発した小声のクーコール♪(コンタクトコール)を聞くと、左を振り返ったものの、返事はしませんでした。(@4:03〜) 

私が別の撮影をしていたら、ハリギリ樹幹部に座っていた♀個体がいつの間にか向きを変えて、私をじっと見下ろしていました。 
咀嚼もしておらず、私を怖がってもいません。 
「私がニホンザルの深淵を見る時、猿もまた私の深淵を見下ろしているのだ。」 


【考察】 
 私は知らなかったのですが、ハリギリの若葉は春の山菜として人気があるのだそうです。 
小学館フィールドガイド『山菜』でハリギリを調べると、
苦味、えぐ味は強く、タラノキの比ではない。これを処理すれば、ハリギリは大きな芽でもあり山菜として十分楽しめる。採取はごく若いうちのほうがよい。(p152より引用)
いつか山菜としてハリギリを試食してみたいものです。


ハリギリと言えば、「鋭い棘で身を守っている木」というのが私の認識です。
Gemini AIを相手に問答してみました。 

Q1:大木になったハリギリの幹に棘は生えているか? 

A1: ハリギリ(Kalopanax septemlobus)の幹の棘についてですね。 若いハリギリの木や枝には、鋭い棘がたくさん生えています。しかし、木が成長して大木になり、幹が太くなると、これらの棘は次第に少なくなり、目立たなくなるか、脱落していく傾向があります。 大木の幹では、若い頃にあった棘はほとんど見られなくなり、代わりに樹皮が縦に深く裂けてゴツゴツした質感になります。 したがって、大木になったハリギリの「幹」の部分には、若い木のような鋭い棘はほとんど生えていないか、全くなくなっていることが多いです。ただし、古い枝などには一部残っている可能性はあります。 

Q2:ハリギリが大木になっても、細い枝(若い枝)には棘は生えたままか?

A2: はい、その通りです。 先ほどお答えしたように、ハリギリは大木になると太い幹の部分の棘は脱落したり、樹皮に埋もれて目立たなくなったりします。 しかし、大木であっても、その年に伸びた比較的新しい枝や、細い枝(若い枝)には、鋭い棘が残っていることが一般的です。これらの若い部分は、まだ成長途中で柔らかいため、棘による保護が必要なのかもしれません。 したがって、大木のハリギリであっても、細い枝や上部の若い枝を扱う際には、棘に注意が必要です。 


Q3:実は山中でハリギリの大木によじ登って若葉を採食するニホンザルを観察したのです。ハリギリの木には鋭い棘が生えているはずなのに、サルが木登りしても手足に刺さって痛くないのか不思議でした。 

A3: それは非常に興味深い観察ですね!ハリギリの鋭い棘を知っていると、ニホンザルがどのようにして登り、若葉を食べるのか不思議に思うのは自然なことです。 考えられる理由はいくつかあります。 大木の幹の棘の減少: これまでお話ししたように、ハリギリは大木になると幹の太い部分の棘は少なくなるか、ほとんどなくなります。そのため、サルは比較的登りやすい幹の大部分を伝って、木の上部まで到達することができると考えられます。これが一番大きな理由でしょう。 サルの身体能力と学習: 巧みな動き: ニホンザルは非常に身軽で木登りが得意です。棘の少ない場所を選んだり、棘に刺さらないように巧みに手足を運んだりする技術を持っていると考えられます。彼らはどの部分が危険か学習している可能性が高いです。 硬い手足の皮膚: 日常的に木登りをしているサルの手足の裏は、人間の足の裏のように皮膚が硬く角質化(タコができているような状態)しており、ある程度の棘は刺さりにくいか、刺さっても平気なのかもしれません。 若葉のある場所へのアクセス: 若葉は主に新しい枝、つまり棘がまだ残っている細い枝についています。サルは棘の少ない太い幹や枝を足場にして体を安定させ、棘のある枝には最小限の接触で、あるいは慎重に手を伸ばして若葉を採っているのかもしれません。 食料としての魅力: ハリギリの若葉(地域によっては「タラの芽」と似た山菜として認識されることもあります)は、サルにとって栄養価の高い魅力的な食料なのでしょう。そのため、多少の棘のリスクは承知の上で、食べることを優先している可能性もあります。 これらの要因が組み合わさって、ニホンザルはハリギリの大木に登り、棘のある若葉を食べることができるのだと考えられます。幹の棘が少ないことが、まず登ることを可能にし、その先の棘のある枝はサルの身体能力と知恵で攻略しているのでしょうね。 

Q4:ハリギリ大木にどうやって登ったのか、観察できたのは1頭だけです。隣の別の樹種(棘なし)の大木に登ってから、樹冠で重なるハリギリの横枝に移動していました。 

A4: なるほど、隣の木からハリギリの枝に移ったのですね!それは非常に重要な観察情報です。ありがとうございます。 その方法であれば、ニホンザルがハリギリの若葉を食べるメカニズムはさらに明確になりますね。 棘のある幹の回避: 隣の棘のない木を登ることで、ハリギリの幹(たとえ大木になって棘が減っていたとしても)に触れる必要が全くなくなります。これが最も安全で効率的な方法です。 目的の場所への直接アクセス: 樹冠部で枝が重なっていれば、棘のない木から直接、若葉が多くついているハリギリの上部の枝や若い枝に移ることができます。地上からハリギリの幹を登るよりも、目的の場所に早く、安全に到達できる可能性があります。 一般的なサルの行動: このように隣接する木々の間を枝伝いに移動する「樹冠移動(キャノピー・ブリッジング)」は、ニホンザルを含む多くの樹上性のサルの得意な移動方法です。地上に降りるリスクや、登りにくい木を避けるために使われます。 つまり、そのニホンザルはハリギリの棘を攻略するというよりは、棘のある部分(特に幹)を完全に避けるルートを選択したと考えられます。これは非常に合理的で、サルの賢さを示す行動ですね。 もちろん、ハリギリの枝先に移って若葉を食べる際には、その若い枝にある棘には依然として注意を払う必要がありますが、一番大変な「登る」プロセスを安全な木で行ったというのは、なるほどと思いました。 

Q5:ハリギリの棘は本来、食害を物理的に防御するために発達したのですよね? 今回は賢いニホンザルに攻略されてしまいましたけど。 

A5: はい、おっしゃる通りです。一般的に、植物の棘(とげ)や刺(はり)は、動物による食害(食べられたり、幹を傷つけられたりすること)を防ぐための物理的な防御機構として進化したと考えられています。 ハリギリの鋭い棘も、特に以下のような動物から身を守るために発達したと考えられます。 大型草食動物: シカやカモシカなどが若い幹や枝をかじるのを防ぐ。 木登りする動物: クマなどが木に登って実や葉を食べたり、巣を作ったりするのを困難にする。あるいは、サルも含む他の動物が容易に登れないようにする。 若い木ほど樹皮が薄く、全体が食べられやすいため、棘による防御が特に重要になります。大木になると幹の樹皮が厚く硬くなり、物理的な強度が増すため、幹の棘の必要性が相対的に低下し、脱落していくのかもしれません。 そして、今回のニホンザルの観察例は、まさに「植物の防御戦略」と「動物の採食戦略」の間の進化的な駆け引き(「軍拡競争」や「いたちごっこ」と表現されることもあります)の一端を示していますね。 ハリギリは棘で身を守ろうとしますが、賢いニホンザルは隣の木を使うという回避戦略で、少なくとも幹の防御を無力化して若葉を手に入れました。これは、防御が必ずしも万能ではなく、それを上回る(あるいは回避する)能力を動物が発達させる場合があることを示しています。 とはいえ、棘があることで、ニホンザルにとっても採食の難易度やリスクは上がっているはずです。もしハリギリに全く棘がなければ、もっと多くの動物にもっと簡単に利用されてしまうでしょうから、棘の防御機能が無意味というわけではありません。 賢いニホンザルに一部「攻略」されてはしまいましたが、棘は本来の目的を果たしていると言えるでしょう。非常に興味深い生態系の相互作用ですね。 


Q6:ニホンザルが木登りする際には、その木に巻き付いたフジなどの太い蔓を頼りによじ登ることが多いようです。蔓植物は、巻き付いて葉を広げることで日光を奪うだけでなく、木登りする草食動物に安全な足場を提供することで、ハリギリの防御戦略(棘)を無効にしてしまう厄介な困り物(寄生者)かもしれません。 

A6:なるほど、ニホンザルとフジの関係、そしてそれがハリギリの防御戦略に与える影響について、興味深い視点ですね。 おっしゃる通り、太いフジの蔓はニホンザルにとって、滑りやすい木の幹を登る際の強力な補助となるでしょう。特に、ハリギリのように幹に鋭い棘を持つ木の場合、直接幹を掴んで登るのは困難ですが、しっかりと巻き付いたフジの蔓があれば、安全かつ容易に樹冠へとアクセスできると考えられます。 これは、ハリギリが進化の過程で獲得したであろう棘という防御機構が、フジのような蔓性植物の存在によって、結果的にその効果を弱められている可能性を示唆しています。 もしそうだとすれば、 フジは、ハリギリにとっては単なる寄生者というだけでなく、その防御戦略を間接的に無効化する、より厄介な存在と言えるかもしれません。 ニホンザルの食性や行動範囲は、森林内のフジの分布と量によって影響を受けている可能性も考えられます。フジが豊富に生えている場所では、ニホンザルはハリギリをより容易に利用できるかもしれません。 生態系の中では、植物と動物、そして植物同士の相互作用が複雑に絡み合っているのですね。今回のニホンザル、フジ、ハリギリの関係は、その一例として非常に興味深いと思います。 

2026/06/27

リンゴ園の樹上で未熟果を食い荒らすニホンザルの群れ

 

2026年6月上旬・午前10:10頃・くもり 

山麓の果樹園に野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが傍若無人に侵入していました。 
今季はまだ果樹園全体が電気柵で囲われていなかったので、無防備な状態でした。 
当地は豪雪地帯ですから、積雪の重みで潰れたり壊れたりしないように、秋の収穫が終わると電気柵を全て撤去してしまいます。 
猿害対策として電気柵は有効ですが、正しく設置して保守管理しないと、賢いニホンザルはすぐに攻略してしまいます。 



果樹園の敷地の端(リンゴ林の林縁)でリンゴの果樹に登っていたニホンザルが赤く色づき始めた小ぶりの未熟果を次々に食い荒らしていました。 
リンゴ農家も果実を間引いて大きく育てるために不要な枝を剪定したり摘果したりするので、この時期の食害には寛容なのでしょうか。
それとも単に人手不足で猿害対策が間に合わないのかもしれません。 

多くのニホンザルが続々とリンゴの木によじ登って未熟果を食べ漁るので、どの個体に注目して撮影すべきか、目移りしてしまいます。 



ときどき、ニホンザルがリンゴの枝をポキッと折る音が聞こえます。 
リンゴの樹上に座ったニホンザルが近くの枝から未熟果を手でもぎ取り、かぶりついてモグモグと咀嚼します。 
片手を伸ばして小枝を引き寄せ、未熟果を口で直接咥えてもぎ取ることもありました。 
しかし猿は一口か二口食べただけで、食べかけの果実を惜しげもなく捨ててしまい、次の果実を採取します。 
ニホンザルに特有のこのような採食法が我々に「もったいない」と強く感じさせ、果樹農家に憎まれる原因になります。 

果皮が赤く色づいていない「青りんご」の状態でもニホンザルは平気で食べています。(@2:02〜) 
渋くないのかな? 
普段ニホンザルは野生の果実ばかり食べているので、栽培品種のリンゴ果実は未熟でもよほど美味に違いありません。

リンゴの芯や種子は食べずに捨てているのか、それとも逆に、リンゴの果皮を捨てているのか、よく見えませんでした。 
リンゴの木の下に散乱している食べ残し(食痕)を観察しに行く必要があります。 
また、この時期のニホンザルが排泄した糞に未消化のリンゴ種子が含まれているかどうか、調べる必要がありますね。 
果実が熟していないということは、種子も未だ成熟していない(発芽能力がない)ので、今回は種子散布の話と無関係です。 
つまり、リンゴという植物にとって、ニホンザルによる未熟果の食害は、完全な食べられ損です。

リンゴの樹上で私に背を向けて座り、未熟果を食べていた個体が真っ逆さまに(頭を下にして)幹を下りました。(@1:37〜) 

ニホンザルの群れは、緑の葉が生い茂った枝から枝へ渡り歩いて、リンゴ園の奥へと入って行きます。 
私に見られているのを嫌い、茂みの奥に隠れたいのかもしれません。 


短時間の観察でしたが、この群れにはアルビノ(または白変種)が少なくとも2頭含まれていました。 
白猿と呼ばれて地元では昔から神聖視(半ばアイドル化)されています。 

まず見つけた白猿は、体格の良い太った成獣♀です。(@2:41〜) 
胸に幼い子猿を抱えていたので、今季出産した♀であることが分かります。 
興味深いことに、子猿の毛皮は母親のように真っ白(ホモ)ではなくて、通常の野生型(ヘテロ)でした。 
幼い子猿はまだ離乳前らしく、自分でリンゴの未熟果を採食することはありませんでした。 
授乳期の母猿は、栄養価の高い餌をたくさん食べないといけません。 
樹上の白猿が振り返ったときに瞳の色を確認すると、黒目があるようにも見え、メラニン色素が薄くて青い目のようにも見えます。(YouTube動画のサムネイルとなった場面@3:29〜) 
やがて、乳飲み子を抱いたまま、隣の木に跳び移りました。(@3:42〜) 
アルビノ♀が出産するのは珍しいとのことですが、私自身はそこまで詳細な記録を取っていません。 

私が撮影に夢中になっていると、手前の農道を別個体の白猿が通り過ぎました。(@3:03〜) 
若いアルビノ(白変種?)個体です。 
私をあまり恐れずに、ゆっくり歩いて果樹園の方へ向かいました。 
残念ながら後ろ姿しか見えなかったので、瞳の色を確認できていません。 
アルビノの母猿と若いアルビノは、親子なのでしょうか? 
その後、年齢の離れたアルビノ同士がリンゴ園で合流する様子は見ていません。 


※ 撮影順ではなく、映像素材の順番を編集で入れ替えました。 




【追記】
こういう動画を公開すると、「のんきに傍観してないで、さっさと害獣を追い払え!」と怒る人が出てきます。
猿の襲撃が1回限りなら、その人の言う通りです。
しかし、神出鬼没で何度も襲撃を繰り返す強敵となると、話が変わってきます。
猿害(ニホンザルによる農作物の食害)に苦しむ農家の心情も理解できるのですが、私は長年ひっそりと観察に徹しているからこそ、このような記録映像を撮ることができるのです。
ちなみに、私は野生のニホンザルに撮影目的の餌付けや給餌を一切していません。
もし私がニホンザルの追い払い活動に参加すると、猿たちは私に対して警戒を強め、自然な行動を見せてくれないどころか、群れに近づくことも困難になります。

つまり、猿害対策には分業が必要となるのです。
害獣防除の専門業者も必要ですし、ニホンザルの行動や生態を地道に調べる研究者や動物カメラマンも必要です。
現在では無人のカメラを農地や果樹園に設置して、野生動物の侵入を不眠不休で監視することも可能になりました。

軍事で例えると、偵察部隊や斥候(隠密偵察)はこっそり敵の様子を視察して、正しい情報を本隊に伝えるのが任務の専門職です。
敵と遭遇したからと言って、いちいち戦闘したり追い払ったりするのは御法度です。
隠密偵察が持ち帰った情報や証拠映像を元に対策を立てたり作戦を練ったりするのは、別の担当者です。

他の例えだと、戦場カメラマンとか潜入捜査官の方がしっくり来るかもしれません。

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