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2025/12/18

夜の水場に来てカメラの三脚にぶつかるニホンイノシシの家族群【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年9月下旬 

シーン0:9/17・午後13:02・晴れ・気温34℃(@0:00〜) 
山中に少し開けた湿地帯があり、その水溜りSに来る野生動物を自動撮影カメラで見張っています。 
ニホンイノシシSus scrofa leucomystax)が群れで登場したシーンを以下にまとめました。 


シーン1:9/25・午後18:56・気温17℃(@0:02〜) 
これは前回紹介した動画の抜粋です。 
左からイノシシ成獣が単独で現れ、水溜りSの対岸を右に立ち去りました。 
水を飲んだり泥を浴びたりしなかったのは、監視カメラに気づいて警戒したからかな? 

シーン2:9/25・午後19:38・気温18℃(@0:02〜) 
約40分後に、画面の左からイノシシの母子が縦列でやって来ました。 
乳房の発達した母親♀が先行し、3頭の幼獣が後から付いて来ます。
乳房の有無を見比べるだけでも、シーン1で登場したイノシシ成獣とは別個体であることが分かります。 

母子ともに水溜りSの水面に口を付けて水を飲みました。 
母親♀が先頭になってカメラの方に向かって来ます。 

♀の背中の毛皮に多数付着しているのは、泥が乾いた土の粒かもしれませんが、どうやらひっつき虫のようです。
もちろん虫ではなくて、付着型動物散布される植物の種子です。 
幼獣の毛皮にはあまり付着していないのが興味深いです。 
イノシシの成長および換毛に伴い、ひっつき虫が付着しやすい毛質に変化するのかもしれません。 
(※ マダニがイノシシに体外寄生している可能性もありそうですが、モノクロの暗視映像では、しっかり見分けられません。)
幼獣2頭の毛皮に瓜模様はありませんでした。 
つまり、ウリ坊と呼ばれる時期よりも成長しています。 

母親♀が監視カメラの存在に気づくと、ちょっと怯えた様子で右に立ち去りました。 
小声の低音でブーブー鳴く声が聞こえます。 
幼獣たちも母親♀の後を次々とついて行きますが、体高が低いのでカメラにはしっかり映りません。

しばらくしてから、画面の左端に立っているホオノキの左からイノシシ成獣が顔を出しました。(@1:50〜) 
さっきの母親♀がぐるっと回って戻ってきたのでしょうか?
耳などに付着したひっつき虫?の数が明らかに少ないので、別個体の成獣と分かりました。 

シーン3:9/25・午後19:40(@2:05〜) 
約50秒後に、監視カメラが再び起動すると、 水溜りSの対岸を右から左へ横切るイノシシ成獣が写っていました。 
ちょっと立ち止まってカメラを気にしてから、左に立ち去りました。 

次に右から別個体の成獣♀が登場し、水溜りをジャブジャブ歩いて左に渡りました。 
腹面に乳首が見えるので母親♀と分かります。 
その後から幼獣4頭が左に通過したようですが、体高が低い幼獣はカメラに写りにくいです。 

幼獣の一頭が途中で、トレイルカメラの三脚にうっかりつまづいたようです。 
ユキツバキ群落の中に隠すように三脚を立ててトレイルカメラを固定し、水溜りSを監視しているのです。 
怒ったイノシシが三脚に何度も頭突きをしている(八つ当たり?)ような衝撃音が聞こえます。 (←擬人化した解釈)
鼻面で林床を掘り起こしながら餌を探し歩いているときに、暗闇で三脚とぶつかっただけかもしれません。 
幸い、三脚が壊れることはありませんでした。 

シーン4:9/27・午後22:31・気温20℃(@2:57〜) 
2日後の晩には単独行動のイノシシが写っていました。 
左の手前から来て泥水溜りSへ向かいます。 
通りすがりにホオノキの幹で体を擦り付けたのか、空中に短い抜け毛が大量に舞っています。 
毛皮には乾いた泥がべっとり付着しています。 

イノシシは水溜りSの水面に口を付けて泥水を飲んだものの、今回も泥浴び(ヌタ打ち)をしませんでした。 
後ろ姿の股間に睾丸は見えず、牙が短いので♀成獣だと思います。 
対岸に渡ると右へ立ち去りましたが、右上奥にあるもう一つの水溜りNには立ち寄らなかったようです。 


※ イノシシの鳴き声などが聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
ニホンイノシシは母子の家族群が基本ですが、それでは説明できないような、もう少し大きな群れを(一時的に?)形成して活動しているようです。
イノシシをしっかり個体識別できるようになれば、面白くなりそうです。
ニホンイノシシは母系社会なのでしょうか?
Perplexity AIの回答がこちら。

ニホンイノシシは母系社会の要素を持つが、厳密には単独型の社会構造です。雌は子豚とともに家族単位で行動し、時に血縁の母親同士が集まるため母系的なグループが見られますが、成獣雄は単独生活が基本です。maff+1

社会構造の特徴

雌親とその子豚が中心となり、母系グループを形成しますが、雄の子は1~2歳で離脱して単独行動に移行します。choujuhigai
交尾期以外は雄雌の接触が少なく、群れは主に雌と幼体の家族単位に限られます。inohoi

母系要素の限界

母系グループは一時的で、成獣雌も単独生活する個体が多く、安定した大規模群れは形成しません。maff
遺伝的に地域固有のグループが存在しますが、社会的結束は弱く、基本的には単独型です。naro


つづく→

2025/12/17

池を泳いで渡るシマヘビは舌をチロチロと出し入れしながら水面を舐めている【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年9月中旬・午後12:40頃・くもり・気温27℃ 

里山で急坂コースの山道を登って小さな池に辿り着きました。 
息を整えながら、水面の上を飛び回るトンボの縄張り争いを眺めていると、池を泳ぐシマヘビElaphe quadrivirgata)に気づきました。 
シマヘビが泳ぐシーンは初見です。 

動画を撮り始めた私を警戒しているのか、シマヘビは池の水面に浮いて静止しています。 
口元を見ると、先の割れた舌を高速で出し入れしていました。 

池に浮かぶシマヘビの高速ベロを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみましょう。(@0:59〜4:24) 
波ひとつない水面に、鎌首をもたげたヘビの頭部が逆さまに写っています。 
先端が二股に割れた舌の表側は白っぽく、裏側は赤黒いようです。
細長い舌を上下にヒラヒラと動かしながら伸縮させ、鋤鼻器(ヤコブソン器官)に風の匂いを送り込んでいます。 
スーパースローで見て初めて分かったのですが、引っ込める際に舌先を水面に軽く触れていて、その度に波紋が広がっていました。 
最近撮影したヤマカガシと同じでした。

近くの水面に浮いていたアメンボが、マヘビの立てる波紋に警戒して逃げ出しました。 
舌を出し入れする頻度が高くなると、蛇行を始める前兆です。 
予想通り、水面を蛇行しながら泳いで前進を始めました。  
泳ぎながらも舌の出し入れを続けていて、水質検査もしているようです。(水面も舐めている) 

高画質のFHD動画に戻して蛇行遊泳シーンの撮影を続けます。(@4:25〜) 
急にシマヘビが水面を泳いで岸辺に突進したのでカエルでも狩るのかと期待したものの、カエルはとっくに逃げてしまったようです。 
岸辺に生えた抽水植物(種名不詳)の葉の下に顔を隠してシマヘビは安心したようですが、「頭隠して尻隠さず」の状態です。 
どうやら私を警戒して逃げたのかもしれません。 
シマヘビの顔が見えるように私が動画を撮りながらゆっくり横にずれると、シマヘビはまた少し前進して葉陰に顔を隠しました。 
慎重でなかなか上陸してくれません。 

舌をチロチロと高速で出し入れして周囲の状況を絶えず探りながら、慎重にゆっくり上陸します。 
水際の泥濘や落ち葉の上を這い回り、池の畔を少し登りました。 
静止したシマヘビは、舌の出し入れを止めてしまいました。 



【考察】 
この水場は浅い水溜りではなく、深い池です。 
鎌首をもたげたシマヘビの上半身は水面より上に浮いていましたが、尻尾付近の下半身は水没していました。 
ということは、肺や消化管を浮き袋としているのでしょうか? 
まさか上半身よりも下半身の方が重い(比重が大きい)はずはありません。
Perplexity AIに質問すると、否定的な見解でした。

陸棲のヘビであるシマヘビやヤマカガシは、肺に入った空気を浮き袋のように使って水中の浮力を得ているわけではありません。これらのヘビは肺呼吸を行い、空気を鼻や口から取り入れているので、泳ぐときに鼻や口を水面に出して呼吸しますが、肺の空気を利用して体を浮かせているわけではないのです。

ヘビの肺は呼吸のための器官であって、魚やウミヘビのような特別な浮き袋機能はありません。陸棲ヘビは泳ぐ際に体の一部が水面に浮くことはありますが、それは肺の空気の浮力というよりも体の形状や泳ぎ方によるものです。下半身が水没しても泳ぐのに問題はなく、呼吸のために時々鼻先を水面に出します。

このため、シマヘビやヤマカガシなどの陸棲ヘビが深い池で泳ぐ際、上半身が水面に浮くのは肺の空気による浮き袋効果ではなく、水中での体のポジションや泳ぎ方によるものと考えられます。肺はあくまで呼吸器官で、浮力調整を目的にはしていません。

まとめると、陸棲のヘビは肺の空気を浮き袋のようには使わず、泳ぐ際は肺呼吸を保ちながら水面に鼻を出すことで呼吸を行います。浮力は主に体形や筋肉の動き、水の抵抗によって調整されています.wikipediayoutube


陸生ヘビが水中で泳いだり浮いている際に、下半身が沈みやすい理由は単に重量や比重の違いだけでは説明されません。ヘビ全体の比重はほぼ水に近いものの、体の構造や体表の形状、筋肉の使い方が影響します。


ヘビの体は円筒形で柔軟性が高く、泳ぐ時は体を波打たせて推進力を作ります。上半身が水面にあるのは呼吸のために鼻や口を水面に出しやすくするための姿勢維持や、筋肉の働きによって姿勢が保たれているからです。一方、下半身は水中に沈んでいても筋肉の動きや水の抵抗で問題なく泳げます。


また、肺は比較的大きな空洞ですが、ヘビの体全体に対しては肺の容積はそれほど大きくないため、肺の空気が浮き袋として体の浮力を大きく支えるわけではありません。体の各部の重さの差よりも、筋肉と体の動き、および水と接する表面積の違いが浮き沈みの感覚により影響するのです。


したがって、下半身だけが水中に沈むのは比重差より体の形態と行動の結果であり、陸生ヘビの肺は浮き袋のような役割は持たないものの、水面に上半身を保つ姿勢制御を筋肉などで行っていると考えられます。比重の違い説は現実のヘビの泳ぎ方とは食い違います。 


ヘビが水面に浮いているときに鎌首をもたげて頭部を水面より上に保つ姿勢は、確かに身体のバランスに影響を与えます。この姿勢により、ヘビの頭部付近が高くなり見た目上は上半身が水面に浮いているように見えますが、それと反対側の下半身は自然と水中に沈みやすくなります。

これはヘビの体が柔軟で長いため、重心と姿勢の関係でこうした浮沈みの差が生まれるためです。頭部を高く持ち上げ呼吸を確保しながら、下半身は水底に近い深さでしっかりと水圧の支持を受ける形でバランスを取っていると考えられます。

したがって、ヘビの水面に浮く姿勢は肺の浮き袋効果とは別に、体の姿勢制御と筋肉の働きで決まるもので、鎌首をもたげる姿勢が水中での浮き沈みに大きな影響を与えているのです。このため、浮いているときに下半身だけ沈むのは自然な現象と言えます。

結論として、シマヘビやヤマカガシのような陸生ヘビが泳ぐとき、鎌首の姿勢保持によって頭部が水面に優先的に浮き、反対側の下半身が水中に沈むのは身体のバランスを保つための合理的な動きであり、肺の空気量だけによる浮力差では説明できません.herpetology.raindropyoutube

ところで、ヘビの先端が二股に別れていることに生態的に重要な意味や役割があることをご存知でしょうか。


ヘビの舌が二股になっているのは、きわめて典型的な「適応形質」で、主に化学感覚(嗅覚+味覚に相当)の空間分解能を高めるためと考えられています。ki-nokon+1

二股の舌とヤコプソン器官

ヘビは舌で空気中や地表の化学物質(匂い分子・フェロモンなど)を集め、それを口蓋にあるヤコプソン(鋤鼻)器官に運んで感知します。allabout+1
ヤコプソン器官は左右一対で、舌先の左右それぞれが対応する孔に差し込まれるため、二股構造はこの「左右別々にサンプルを運ぶ」仕組みに適合した形態と解釈されています。reddit+1

方位検出と「においのステレオ」

二股になっていることで、舌先の左右で僅かに異なる場所の化学情報を同時に採取できます。getnews+1
その結果、左右の濃度差や到達タイミングの差を比較し、におい源の方向を推定できるとされ、「におい版ステレオ視・ステレオ聴覚」のような役割を果たしていると考えられています。youtubeallabout

探索効率と行動上の利点

二股構造により、一本の舌より広い範囲から効率的に化学物質を拾えるため、獲物・天敵・配偶相手などの存在や位置をより精密に把握できます。fujisan+1
視覚や聴覚が制約される夜間や地表近く・隠蔽環境での探索において、こうした高分解能の化学定位能力が大きな適応的利益をもたらすと考えられています。youtubeallabout

2025/12/15

山中の湿地帯で水を飲み採食するニホンイノシシの母子【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年9月下旬・午後19:00頃・気温17℃

山中の湿地帯で水溜りSを自動センサーカメラで見張っていると、秋のある晩、ニホンイノシシSus scrofa leucomystax)の母子がやって来ました。 

まず左から来た成獣が、水溜りSの水面に口を付けて泥水を飲み始めました。 
その後は湿地性の草むらで下草の根際を鼻面で探りながら採食しています。 
画面の右上奥にあるもう一つの水溜りNに向かったようですが、トレイルカメラが照射する赤外線が届かない距離で暗いです。 

しばらくすると、左から後続の個体が登場しました。 
暗くてよく見えませんが、どうやら幼獣(ウリ坊?) のようです。 
イノシシ幼獣は手前の泥水溜りSには立ち寄らず、採食しながら母親♀を追って右奥へ向かいました。 


※ イノシシが水を飲む音や泥濘を歩く音などが聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


2025/12/12

角に植物をぶら下げたホンシュウジカ♂が水場で飲み食い@山形県【トレイルカメラ】

 

2024年9月下旬・午後17:15頃・気温18℃・日の入り時刻は午後17:34 

山中の少し開けた湿地帯にある水溜りSに自動撮影カメラを仕掛けて水場に来る野生動物を見張っています。 

薄暗い夕方にホンシュウジカ♂(Cervus nippon centralis)がやって来ました。 
頭を下げて泥水を飲んでいます。 
立派な角に緑の蔓植物(種名不詳)が絡みついていました。 
その角で浅い水溜まりの底を引っ掻いて、ゴミを取り除こうとしているようですが、全ては取り切れず、泥で汚れただけです。 

次にホンシュウジカ♂は、池畔に生えた幼木(樹種不明:落葉性広葉樹)の葉をむしゃむしゃと食べました。 
画面の左手前にそびえ立つホオノキの幹に鼻を寄せると、監視カメラの前を右に横切りました。 

※ 水を飲む音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
これほど鮮明にニホンジカが撮れたのは初めてで、嬉しい収穫です。 
旧機種のトレイルカメラは昼間でもフルカラーで撮れなかったのですが、今回は新機種を使ってしっかり総天然色で録画できて感無量です。 

関連記事(2、3年前の撮影)▶  


当地は山形県で日本海側の多雪地帯です。 
ニホンカモシカと違い、雪の下に埋もれた餌を食べられないホンシュウジカは、越冬することができません。 
雪がない時期でも個体数がとても少なく、トレイルカメラでもごくまれに(散発的に)写るだけです。 
しかし近年の急激な温暖化で、分布の空白地帯である山形県に再び進出しつつあります。 

ホンシュウジカの採食シーンが撮れたのは初めてです。
ニホンカモシカは主に木の葉を食べ、ホンシュウジカは主に草を食べることでニッチを棲み分けている、というのが定説です。
ところが、いきなり例外的にシカが木の葉を食べるシーンが撮れてしまいました。

ホンシュウジカ♂が角で水溜りの底を引っ掻いた行動が気になり、Perplexity AIに相談してみました。 
回答の日本語がこなれていなくて、読みにくいですね。

Q1: 立派な角に蔓植物をぶら下げていた。これは意図的に角を装飾して♀にアピールする意図があったりするのだろうか? 

A1:

ホンシュウジカのオスが9月下旬にトレイルカメラで撮影された立派な角に蔓植物がぶら下がっていた場合、これは意図的な♀へのアピールというより、主に繁殖期(rut)の行動「thrashing(角を木や草に激しくこすりつける)」の結果として植物が絡まる偶然の現象です。inphotos+1

関連行動の概要

Thrashingは夏の終わりから秋にかけて、オスの角からベルベット(産毛)を剥がし、眼窩腺などの匂い腺で分泌物を植物に塗布して縄張りを主張する行動で、角に草木が引っかかりやすいです。 この時期のホンシュウジカオスは角を木や低木に擦りつけ、力強さを示しつつメスを引きつけたりオス同士で優位性を競いますが、植物の装飾自体が♀アピールの主目的ではありません。 アークティックワンバトゥル(ヘラジカ)など一部の鹿科ではrut中に意図的に植物を角に飾る例が見られますが、ホンシュウジカ特有の科学的報告は確認されていません。japannatureguides+5

9月下旬の文脈

9月下旬はホンシュウジカの繁殖期直前またはピークで、角が完全に硬化し、こうした行動が活発化します。 蔓植物がぶら下がったままの姿は視覚的に目立つものの、♀への直接的な求愛シグナルではなく、縄張り主張や競争の副産物と考えられます。 トレイルカメラ観察ではこうした画像がよく記録され、野生の行動パターンを示す好例です。lfs-resources.eu-west-2.amazonaws+2



Q2: その♂個体は、水溜りで少し水を飲んでから、角で浅い水溜りの底を引っ掻いた。角に付着した蔓植物を落とそうとしたのかと思ったが、落ちずに泥水で汚れただけでした。これもthrashing行動なのか? 

A2: 

ホンシュウジカのオスが水溜りで水を飲み、角で底を引っ掻いた行動は、thrashingの典型例ではなく、主に「wallowing(泥浴び)」の変形または角の清掃・マーキングの可能性が高いです。misatosys+1

行動の解釈

Thrashingは主に木の幹や低木に角を激しくこすりつけてベルベットを剥がし、眼窩腺の匂いを残す繁殖期の縄張り主張行動で、水溜り底の浅い引っ掻きとは異なります。 水溜りでの行動は、泥浴び(体や角を泥で覆う)で体臭を抑え寄生虫を除去したり、角の泥付けで保護・マーキングするもので、蔓植物を落とす意図があったとしても副次的な結果です。 繁殖期のオスはこうした多様な摩擦行動で視覚・臭気シグナルを強化しますが、植物が落ちず泥で汚れたのは偶然です。fws+2

観察文脈

9月下旬のトレイルカメラ映像では、角硬化後のこうした行動が頻発し、泥水付着は角の状態を示す自然な副産物です。 ホンシュウジカのフィールド観察で類似例が報告されており、求愛より生理的・縄張り維持の側面が強いと考えられます。yumemizoo+2

ホンシュウジカのオスが水溜りで角を引っ掻き、幼木の葉を少し食べて立ち去った行動は、繁殖期のイライラ(テストステロン上昇による興奮状態)を反映した断続的なマーキング試みで、本格的な泥浴びに至らなかったのは環境要因や一時的な欲求不満の可能性が高いです。instagram+1

行動パターンの解釈

繁殖期のオスはrutのプレ期に頻繁に水溜りや木をチェックし、泥浴び・thrashingを試みますが、泥の質や周囲の安全で中断し、葉食でストレスを紛らわせる例が観察されます。 イライラ印象はオス同士競争前の警戒・縄張り確認行動で、角の蔓植物が残ったままの状態はマーキング優先の証です。 トレイルカメラではこうした「未完行動」が多く、全体の行動サイクルを示します。naradeer+4

フィールド観察の示唆

9月下旬のこのような断片的行動は、ホンシュウジカの求愛準備段階で、近くにメスやライバルがいると本格化しやすいです。 幼木葉食は栄養補給か時間つぶしで、イノシシのような全身泥浴びより選択的です。 継続観察でヌタ場形成や完全泥浴びを捉えられるでしょう。ihatovnote.exblog+3

Q3: ホンシュウジカの泥浴び行動について詳しく教えて。イノシシのヌタ打ちのように全身を泥水に浸すのではなく、角を泥に浸すだけなのか? 今回は結局、本格的な泥浴びはしませんでした。

A3: 

ホンシュウジカの泥浴び(ヌタうち)は、主に繁殖期のオスが水溜まりや泥地に座り込み、尿を混ぜた泥を首・体・角にこすりつける行動で、イノシシの全身泥浴びのように体を完全に浸すわけではなく、部分的な摩擦が中心です。ihatovnote.exblog+1

行動の詳細

オスは水溜まりに放尿して泥を練り、座って首周りや腹部、時には角に塗布し、フェロモン強化でメス吸引やオス威嚇に用います。 角を泥に浸す・こすりつけるのはthrashingの延長でベルベット除去やマーキングを兼ね、蔓植物除去の副次的効果が生じる場合もありますが、全身浸漬は稀で前足による「泥かき」(シカ穴形成)が伴います。 ヌタ場は繰り返し使用され、毛や匂いが残る痕跡として観察可能です。facebook+4

イノシシとの違い

イノシシのヌタ打ちは寄生虫除去・体温調整目的で全身を泥に転がすのに対し、ホンシュウジカのそれは繁殖期特化の臭気シグナル行動で、首・角中心の局所的です。 9月下旬のトレイルカメラ観察のように、角限定の引っ掻きは泥浴びの初期段階やマーキング変形で、求愛強化の文脈が強いです。instagram+3



つづく→ 


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2025/12/08

猛暑日に側溝を流れる家庭排水を飲むセイヨウミツバチ♀の群れ【集団吸水】

 

2024年8月上旬・午前11:55頃・晴れ・気温36℃ 

郊外の道端にあるコンクリート三面張りの側溝にセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が集まって、岸辺から水を飲んでいました。 
最近は雨が降らないので側溝を流れる水量は少なく、セイヨウミツバチ♀は水面スレスレを飛び回っています。 
ミツバチは浅い水路の底に着地して吸水すると、飛び去りました。 

下水道が整備されていない近隣の家庭排水がパイプから側溝にチョロチョロと流れ込んでいるので、水質汚染が心配です。 
今回の排水は透明でしたが、去年は洗剤で泡立っていました。 
ミツバチは汚水でも嫌がらずに飲んでいるのが逞しいというか健気というか、申し訳なく思います。 
近くに養蜂家が巣箱を置いているとしたら、そこから採れる蜂蜜は生物濃縮された洗剤などで汚染されていないのか、心配になります。(知らぬが仏)



前回の反省を活かして、今回は忘れずに気温を測ったら、36℃もある真夏日でした。 
セイヨウミツバチの営巣地(巣箱?)がどこにあるのか分かりませんが、おそらく水を汲みに来たワーカー♀たちは帰巣すると水を吐き戻して巣を湿らすのでしょう。 
巣口では別のワーカー♀たちが並んで扇風行動を行い、気化熱を利用して効果的に巣を冷却するそうです。
密集した巣内の気温が高くなり過ぎると、育房内の幼虫や蛹が死んだり正常に発育できなくなったりしてしまいます。
ニホンミツバチの扇風行動は夏に何度も観察していますが、セイヨウミツバチでは未見です。

2025/12/04

夜の水溜りで水を飲む子連れのツキノワグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年9月中旬・午後19:00頃・気温24℃ ・日の入り自国は午後17:56

山中の湿地帯にある水溜りSにある晩、ツキノワグマUrsus thibetanus)の親子がやって来ました。 
大雨が降った後で、水溜まりが溢れています。 
少なくとも1頭の幼獣(子熊)を連れていたので、成獣は母親だろうと分かりました。 
後から来た幼獣が母親の尻にまとわりついています。 

母親♀が水面に口を付けて、舌でピチャピチャと泥水を飲みました。 
クマの斜め後方から、水を飲む舌の動きがしっかり撮れました。 
イヌやネコと同じような飲み方です。 
残念ながら、音量を上げても水を飲む音は聞き取れませんでした。 
飲水したのは母親♀だけで、子熊は水溜まりに近づきませんでした。 

喉の乾きを癒やすと、ツキノワグマの母子は水浴はしないで左に立ち去りました。 
クマが水浴びするには、この水場は浅すぎるでしょう。 

※ 動画の後半は編集時に自動色調補正を施してリプレイ。(@0:22〜) 


関連記事(2、3年前の撮影)▶  


この地点でツキノワグマは初見になります。 
また、子連れのツキノワグマがトレイルカメラに写ったのも初めてです。 
もし昼間の山中で子連れのツキノワグマ♀と出くわすと危険なので、充分に注意する必要があります。


つづく→

2025/10/29

真夏の水溜りで一緒に水を飲むニホンカモシカの母子【トレイルカメラ】

 



2024年8月上旬〜中旬 

シーン0:8/1・午前11:47・晴れ・気温35℃(@0:00〜) 
シーン0:8/1・午後12:23・晴れ・気温33℃(@0:03〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、湧き水が滲み出して浅い水溜りになっています。 
点在する水溜りS、Nに来る生き物を2台の自動撮影カメラでそれぞれ監視しています。 
この期間に登場したニホンカモシカCapricornis crispus)の母子をまとめてみました。 


シーン1:8/2・午前10:23・晴れ(天気雨)・気温27℃(@0:07〜)
水溜まりSの左端でカモシカの母子が仲良く並んで水を飲んでいました。 
奥にいる個体が幼獣で、手前が母親♀です。 

水を飲み終えると、左の死角に立ち去りました。 
カメラの画角をもっと左にずらして設置すべきでしたね。 
晴れていても小雨がぱらついているようで、水溜りの水面に波紋がポツポツと広がります。 


シーン2:8/19・午前11:09・晴れ・気温28℃(@0:24〜) 
17日後にも子連れのカモシカ♀が水場に現れました。 
真夏の日差しが強いせいで、木漏れ日と木陰のコントラストが大きいです。 
連日の日照りで泥水溜りSがかなり干上がり、小さくなっています。 

今回もカモシカの母子が岸辺に仲良く横に並んで、泥水を飲んでいました。 
途中から警戒を解いたのか、もう少し画角の右に来てくれました。 
上空を飛ぶヘリコプターの騒音を気にしながら、水場にしばらく佇んでいます。 
苦労して泥濘を右に横切りました。 

湿地帯の泥濘からひょろひょろと生えた細い灌木(樹種不明)の葉裏の匂いをカモシカ♀が嗅ぎ、顔の眼下腺を擦り付けました。(@1:34〜) 
 角がまだ生えていない当歳仔の幼獣は、同じ枝先の匂いを嗅いだものの、自らは眼下腺マーキングをしませんでした。 

カモシカ母子はカメラのすぐ前を通って、右へ立ち去りました。 
後に現場検証すると、泥濘に深く潜ったカモシカ母子の蹄跡がくっきり残されていました。 


シーン3:8/19・午前11:13・晴れ・気温28℃(@2:11〜) 
2分後に、同一個体のカモシカ幼獣が、少し離れた水溜りNにも水を飲みに来ていました。 
こっちの水溜りNでの飲水シーンは初見です。 
当歳仔のカモシカが水溜りNの深みに足を踏み入れると、メタンガスの泡がブクブクと立ち昇ります。
カモシカ幼獣は右前脚で水底の泥を激しく掻きました。 (@2:22〜)
ただの幼児らしい水遊びなのか、それとも水溜りの底を深く掘っているのかな? 
泥で濁った水を平気で飲んでいます。 

やがて身を翻して左に走り去りました。 
先行する母親♀からはぐれないように、慌てて追いかけて行ったのでしょう。 


※ 水音や泥濘を歩く音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


2025/10/28

山中の水溜りで水を飲むフクロウと飛び回るコウモリ:8月上旬【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年8月上旬

シーン0:8/1・午前11:47・晴れ・気温35℃(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、湧き水が滲み出して浅い水溜りになっています。 
水溜りSに来る生き物を無人センサーカメラで監視しています。 

この期間に登場したフクロウStrix uralensis)とコウモリをまとめてみました。 

シーン1:8/4・午後19:26・気温26℃(@0:03〜) 
ある晩にフクロウが水溜まりSの対岸近くに左向きで入水していました。 
監視カメラの存在も含めて、周囲の様子を警戒しているようです。 
ようやく水をちびちびと飲み始めました。 

水場に黒いコウモリが低空で飛来すると、フクロウが見上げました。 
やがてフクロウは対岸に跳んで上陸しました。 
その後もコウモリが飛来したものの、水溜りSに着水することはありませんでした。 
フクロウが飛び立つまで見届けられませんでした。 

コウモリの飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:04〜) 


シーン2:8/1・午後12:23・くもり・気温33℃(@2:31〜) 
別のトレイルカメラで見張っている、もう一つの水溜りNの昼間の様子です。 


シーン3:8/10・午後21:59・気温23℃(@2:35〜) 
晩にコウモリが監視カメラの近くから飛び去る姿がちらっと写っていました。 


シーン4:8/19・午前11:36・晴れ・気温33℃(@2:48〜) 
暑い日が続くと、水溜りNは少し干上がってきました。 


2025/10/23

夜の水溜りで水を飲むニホンザル♀【トレイルカメラ:暗視映像】



前回の記事:▶ 山中の湿地帯や林道を横切るニホンザルの群れ【トレイルカメラ】 

2024年8月上旬・午後19:10頃・気温25℃ 

すっかり暗くなった晩に、山中の湿地帯にある水溜りSにニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)がやって来ました。 
 
初めは振り返ってカメラ目線でしたが、すぐに警戒を解くと、水面に口をつけて水を飲み始めました。 
日没後(夜)にニホンザルの活動を観察できたのは珍しいですし、水を飲む行動は初見です。 

喉の渇きを癒やすと、振り返ってホオノキ樹上を見上げてから、此岸を左へ立ち去りました。 
心なしか頬袋が膨らんでいるようなので、餌を詰め込んでいるのかもしれません。(※考察参照)
このとき胸に乳首が見えたので、♀のようです。 
この近くの樹上に塒入りしたはずですが、群れの仲間はどこにいるのでしょうか。 
ニホンザルの習性からして、♀が離れザルとして単独行動するとは考えにくいです。 


【考察】 
ニホンザルが頬袋に食べ物を詰め込むことは有名です。
水を飲む際に水を頬袋に入れて持ち運ぶことはあるのでしょうか?

Perplexity AIの回答がこちらです。

ニホンザルは頬袋を使って水を貯めたり運んだりすることはありません。頬袋は「食物を一時的に貯蔵して安全な場所でゆっくり食べる」ための構造であり、液体を蓄える機能は持っていません。elephanttalk+1

頬袋の内部は口腔とつながっており、乾いた固形物を入れることを前提にした構造のため、水のような液体を入れるとすぐに漏れ出します。実際、ニホンザルは水を飲む際には頬袋を使わず、すくう・なめる・直接吸うなどの方法で飲みます。頬袋に水をためて運ぶという行動は、観察報告も実験例も知られていません。parks+1

なお、類似行動としては、ハムスター属などの一部げっ歯類が頬袋を空気でふくらませて浮力の補助に使う例が知られていますが、霊長類でそのような機能を持つ種は確認されていません。wikipedia+1


つづく→

2025/10/16

幼獣を連れて水場に来たニホンカモシカ♀が飲み食いし、眼下腺でマーキング【トレイルカメラ】

 



2024年7月下旬・午前10:20頃・晴れ・気温27℃ 

里山の湧き水が溜まった湿地帯にニホンカモシカCapricornis crispus)の母子が昼間からやって来ました。 
まず初めに、右下から成獣(後に♀と判明)が登場。 
泥濘から生えた幼木(樹種不明)の枝葉に顔を擦り付けて眼下腺マーキングしていました。 

顔を下げると、水溜まりに口を付けて飲み始めました。 
股間を見ても外性器が不明です。 
水を飲みながら胴体の皮膚をときどきピクピク動かしているのは、吸血性昆虫が体に止まらないよう追い払っているのでしょう。 
我々ヒトには真似できない芸当です。 
短い尻尾もたまに振っています。 

一度顔を上げて周囲を警戒してから、再び水を飲みます。 
やがて水溜まりをジャブジャブと左奥へ横断し、少し奥の水溜まりからも飲みました。 
よほど喉が渇いていたようです。 


監視カメラが続けて起動すると、手前の死角に別個体bのカモシカも来ていました。 
おそらく母親♀について歩く幼獣なのでしょう。 

水場で喉の乾きを癒やした母親♀は、左岸の泥濘に生えた植物の葉裏の匂いを嗅ぎ、眼下腺マーキングしてから、葉を数枚食べました。 
映像ではなんとなくイタドリかな?と思ったのですけど、現場でしっかり同定するのを忘れました。 
母カモシカはそのまま左に立ち去りました。 

その後も手前の死角から鼻息や物音がゴソゴソ聞こえます。 
カモシカ幼獣bの姿が再び画面の下端にちらっと写りました。 
その辺りをキイロスズメバチのような昆虫が飛び回っているのは、もしかすると吸血性のアカウシアブTabanus chrysurus)かもしれません。 


※ 水を飲んだり泥濘を歩く音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


山中の水たまりで水を飲み獲物を探し回るアオゲラ♀【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年7月下旬・午前9:34・晴れ・気温27℃ 

山中にある湿地帯を無人センサーカメラで見張っていると、アオゲラ♀(Picus awokera awokera)が登場しました。 
横顔に赤い顎線がないことから♀と分かります。 
水溜りSの此岸で頭を上げ下げして泥水を飲んでいるようですが、後ろ姿なのは残念。 
ホッピングで岸辺の泥濘を移動し、少し飛んで対岸に渡りました。
対岸の落枝をつついたりして、獲物となる虫を探しているようです。 
1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@2:01〜) 

キツツキの一種なのに、樹上から降りてきて湿地で獲物を探しているのが少し意外でした。 
wikipediaでアオゲラの食性を調べると、
食性は動物食傾向の強い雑食で、主に幹や枝で昆虫を採食するが、果実も食べる。樹上でも地表でも採食を行い、地上でアリも採餌する。

つづく→

2025/10/10

山中の水溜りで泥浴びするニホンイノシシ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬

シーン0:7/16・午前11:45・晴れ・気温32℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
山林で湧き水が滲み出した湿地帯の水溜りを無人センサーカメラで見張っています。 


シーン1:7/21・午後21:57・気温24℃(@0:03〜) 
晩にニホンイノシシ♂(Sus scrofa leucomystax)が右手前から単独で水場にやって来ました。 

口元に牙がしっかり見えて、股間に睾丸があるので、♂のようで
す。 
腹面に発達した乳房や乳首は見えません。 

水溜りSに入ると、イノシシは少し水を飲んだようです。 
次は鼻面で水底の泥を深く掘り始めました。 
浅い水溜りの水深を深くしてから身を沈めました。 
腹までしか水に浸らないものの、気持ち良さそうです。 
イノシシのヌタ打ち(泥浴び)というと、泥の中に転げ回って(のたうち回って)全身泥まみれになるというイメージでしたが、実際は違いますね。 


シーン2:7/21・午後22:00(@2:04〜) 
やがてイノシシ♂は水溜りから立ち上がって身震いしました。 
泥水に浸かっていた体の下半分だけが黒く濡れて見えるものの、背中の毛皮は乾いたままです。 

方向転換して左に立ち去りました。 

※ ヌタ打ちする泥水の音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


その後、イノシシが監視カメラの手前で激しく身震いして泥を振り落としたはずなのに、なぜかそのシーンが撮れていません。 
実は後日に現場入りすると、トレイルカメラに盛大な泥汚れが付着していたのです。 



当時はイノシシの仕業に違いないと思い込んでいたのですが、犯人はフクロウかもしれないと、翌年になると判明します。
カメラの上面にも泥汚れが付くのは変だと気づくべきでした。

ちなみに、ヌタ打ち直後のイノシシが獣道を立ち去った跡は、下草に滴り落ちた泥が白く乾いているので、すぐに分かります。 


チヂミザサだけ名前が分かりました。



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