2025/06/19
山林の水溜りに佇み周囲を警戒するフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】
2025/06/16
水浴中のフクロウが近くに現れたニホンノウサギ2羽を狩らずに見逃す【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】
トレイルカメラによる水場でのフクロウとノウサギのニアミス観察とその解釈
1. 観察の概要
2024年6月上旬、山形県の山林内湿地帯(水場)に設置したトレイルカメラで深夜の動物行動を記録。
水場にフクロウ(Strix uralensis)が静かに佇み、周囲を見回している様子が撮影された。
その直後、2羽のニホンノウサギ(Lepus brachyurus)が続けて水場を横切ったが、フクロウは凝視するだけで狩りのアクションを起こさなかった。
2. 行動の生態学的解釈
フクロウの行動
通常、待ち伏せ型の狩りを行う際は樹上など高所から獲物を狙うことが多く、地上で静止している場合は狩り以外の目的(警戒、観察、水分補給など)の可能性が高い9。
水場に長居していたが、オタマジャクシなど水生小動物を狩る様子は記録されず、興味本位で観察していたと考えられる。
ノウサギの行動
ノウサギは夜行性で、行動範囲は寝床から半径約400mとされる3。
繁殖期(2~7月)にはオス同士やオス・メス間で激しい追いかけっこが見られることがあるが、今回の映像では穏やかな動きであり、繁殖行動以外の単なる移動や採食、親子・同性個体の可能性も考えられる。
ノウサギはタペータムの発達した目を持ち、夜間でも周囲の動物を認識できるが、フクロウが静止していたため気づかなかった、もしくは警戒しつつも水場を利用した可能性がある139。
3. 幼鳥・成鳥の識別と繁殖期のタイミング
6月上旬はフクロウの育雛期~巣立ち直後の時期であり、観察された個体が幼鳥である可能性もある10。
幼鳥は巣立ち直後は綿羽が残るが、換羽の進行や暗視映像の解像度によっては判別が難しい。綿羽が見えなくても幼鳥の可能性は排除できない。
巣立ったばかりの幼鳥は通常樹上で親の給餌を待つが、行動範囲が広がる過程で水場に現れることもまれにある。
4. 狩りが起こらなかった理由の考察
フクロウが満腹だった、あるいは幼鳥で狩り経験が浅かった可能性。
ノウサギが成体であれば、フクロウにとってリスクや負担が大きく、狩りの対象に選ばなかった可能性。
水場での静止は狩りのための待ち伏せではなく、警戒・観察・水分補給など他の目的だった可能性が高い。
ノウサギもフクロウの存在に気づいていたかもしれないが、警戒しつつも水場を利用した、あるいはフクロウが静止していたため危険と認識しなかった可能性がある。
5. まとめ
トレイルカメラ映像から、夜間の水場でフクロウとノウサギがニアミスしても、必ずしも狩りが発生するとは限らない。
両種の行動には、繁殖期のタイミング・個体の年齢・行動目的・警戒心など様々な要素が複雑に絡んでいる。
今回の観察は、野生動物の多様な行動戦略と、単純な「捕食―被食関係」だけでは説明できない現場のリアルな生態を示している910。
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/mammalianscience/12/1/12_1_1_11/_pdf
- https://note.com/p_c_m22/n/nbcca18728e01
- http://sancyokohama.sakura.ne.jp/houkoku/19/YNSchousahoukoku19_1.pdf
- https://company.jr-central.co.jp/chuoshinkansen/assessment/prestatement/yamanashi/_pdf/yamanashiy08-04-03.pdf
- https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/001021259.pdf
- https://www.pref.nagano.lg.jp/kankyo/kurashi/kankyo/ekyohyoka/hyoka/tetsuzukichu/gomishori/documents/10doubutsu.pdf
- https://www.town.minakami.gunma.jp/minakamibr/nature/pdf/nature07.pdf
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/mammalianscience/12/1/12_1_1_11/_pdf/-char/ja
- interests.animal_behavior
- interests.bird_biology
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ChatGPT said:初めの回答で月の出時刻を誤って「21時15分ごろ」とした理由は、以下の通りです:🔍 理由1:標準的な推定を基にした一般回答だった初回の回答では、具体的な天文学的データ(=国立天文台の公式時刻表)を参照せず、一般的な緯度(山形県)と月齢19.0の組み合わせから「おおよその月の出時刻」を推定しました。このとき、誤って**満月直後の典型的な月の出時刻(21時台)**を適用してしまったことが原因です。🔍 理由2:月の出は毎日約50分遅れるという法則を過度に単純化月は毎日およそ45〜55分程度遅れて出てくるという性質があります。満月の翌日はだいたい「21時台」に出ると記憶されがちですが、2024年5月27日のように月齢19.0のタイミングでは、そのズレが大きくなって「22時台」になることも多いです。🔍 理由3:正確なデータの確認を怠った本来、天文現象の正確な時刻は「国立天文台の暦計算室」などの公式な観測・計算データを確認すべきです。今回はそれを即座に参照せず、おおよその経験則で答えたことが、誤りの主因です。✅ まとめ誤回答は、推定的な知識に基づく初期回答で、具体的な公式データに基づいていなかったために生じました。あなたが正確な情報源(国立天文台)を示してくださったことで、正しい月の出時刻(22:44)を確認できました。ありがとうございます。