2025/09/08
昼間にニホンアナグマの幼獣4頭だけで遊んで留守番【トレイルカメラ】
2025/09/06
セットで暮らすニホンアナグマの家族:6/30昼間の諸活動【トレイルカメラ】
2025/09/05
ニホンザルの若い♂を巡って争う2頭の♀(非繁殖期のマウンティング)
「ガーニー(gurney)」は、サル類の行動学で使われる用語で、上下の歯を見せて口を横に大きく開く表情行動を指します。これは、リップスマッキング(唇をパクパクさせる親和的サイン)と並んで、服従や緊張緩和、親和的なコミュニケーションの場面でよく見られます。 ガーニーは、特に相手に対して敵意がないことや、優位性を認めていることを示すサインとして使われることが多く、**「服従の意を示す表情」**とも言われます。 (Perplexity AIの回答を引用)♀同士の小競り合いを仲裁するかのように♂が年上♀aを追いかけ、背後から再びマウンティングしました。
♀aが♀bに割り込んだり威嚇したりする行動は、単なる「嫉妬」ではなく、♂との関係や自分の社会的地位を守ろうとする社会的競合の表れと考えられます。ニホンザル社会では、特定の個体との親和的な関係(毛繕い、接近、同席など)が他個体との間で競争の対象となることがよくあります。
ニホンザルは母系社会で、オスは群れを移籍する一方、メスは生まれた群れで一生暮らします。そのため、メスの順位は主に母系を中心に決まりますが、特定の強いオスとの関係がメスの社会的地位向上に影響することもあります。 特に、アルファオスと親しい、あるいは多くのメスから注目されるオスと懇ろなメスは、群れ内での支持や優位を得やすくなります。ただし、順位関係は単純なものではなく、メス同士の家系的なつながりや群れの社会構造も複雑に関与しています。 また、オスの順位は戦いや競争で決まるだけでなく、メスの支持や社会的協力も重要な要素です。つまり、オスとメスの順位関係は相互に影響し合う社会的なものだと言えます。しかし、今回2頭の♀が取り合った♂はボス猿(α♂)にしては若すぎる気がします。
ニホンザルの社会において、順位の低いオスを巡っても、そのオスが特に魅力的であったり、優しい性格であったりする場合には、メス同士が争うことは十分にあり得ます。 理由としては、順位が低いオスでも、彼が持つ個別の魅力や社会的なつながり、例えば育児協力や防御の面で有利であることが評価されるためです。実際、繁殖相手としてだけでなく、社会的ネットワークや安全保障の観点から特定のオスを好むメスもいます。 また、順位の高いオスが必ずしも全てのメスから支持されるわけではなく、メス個体の選好や関係性が多様であることも知られています。そうした状況下で、順位の低いオスを巡ってメス同士が競合することは自然な社会的現象です。
知能の高いニホンザルは、生存のための基本的な行動以外にも社会生活が複雑です。
群れの全個体を識別した上で長期観察すれば、色々と面白いドラマが見えてくるはずです。
しかし、それだけでライフワークになってしまいます。
2025/09/02
深夜にニホンアナグマの幼獣4頭だけで遊んで留守番【トレイルカメラ:暗視映像】
2025/08/26
早朝の営巣地に侵入したホンドギツネを追い払うニホンアナグマ♀【トレイルカメラ】
2025/08/22
ニホンアナグマ♀が縄張り侵入者を撃退する間に営巣地で独り留守番する幼獣【トレイルカメラ:暗視映像】
2025/08/16
営巣地で暮らすニホンアナグマの母子が空砲を聞くと…【トレイルカメラ】
2025/06/17
山道で何者かに威嚇のディスプレイを繰り返すヤマドリ♂【野鳥:トレイルカメラ】
(ヤマドリは)鳴くことはまれだが、繁殖期になると雄は翼を激しく羽ばたかせ、非常に大きな音を出す(ドラミング、母衣〈ほろ〉打ち)ことで縄張りを宣言するとともに、雌の気を引く[12]。また、ドラミング(ほろ打ち)の多くは近づくものに対する威嚇であるともされる[4]。(wikipediaより引用)
2025/06/08
夕暮れの水場で縄張り争いするクロツグミ♀♂【野鳥:トレイルカメラ】
トレイルカメラによるクロツグミ観察と行動解釈のまとめ
1. 観察状況の概要
場所・時期:山形県の山林内水場(湿地帯)、5月下旬、日没直前の薄暗い時間帯
観察内容:トレイルカメラにクロツグミ2羽が記録される
1羽(♀または若鳥)が水場で採餌中、急に振り返り「キーキー」と鳴く
直後に別個体(♂)が飛来し、2羽で対峙・飛び上がりながら回る行動
その後「チュチュン、チュンチュン」と鳴き方が変化し、♂が飛び去る
初めの個体もその場を離れ、周囲は静かになった
2. 行動の解釈
■ 鳴き声の意味
「キーキー」や「チュチュン、チュンチュン」といった鳴き声は、クロツグミが警戒・威嚇・緊張時に発する典型的な声
幼鳥の餌乞い鳴き(「ピィーピィー」など甘えた声)や、翼を震わせる行動は観察されず
■ 縄張り争いの可能性
2羽が対峙し、飛び上がりながら回る行動は縄張り争いや資源防衛の一環と考えられる
特に水場や湿地はミミズやオタマジャクシなど餌資源が豊富なため、親鳥♂が強く防衛する傾向がある
先住者効果(先にいた個体が有利)はあるが、後から来た個体(特に縄張り主や強い♂)が優勢になる場合も多い
■ 親子関係の可能性
巣立ち直後の若鳥♂であれば、依存期には親鳥♂が給餌・保護するが、自立期に入ると縄張りから追い払う行動に切り替える
今回は給餌行動や餌乞い鳴きが見られず、親子給餌の場面とは考えにくい
■ つがい外の♀への対応
クロツグミ♂は通常、つがい外の♀には攻撃的になりにくいが、資源防衛や繁殖段階によっては排除することもある
3. トレイルカメラ観察の意義
薄暗い時間帯や人の目が届かない場所でも、自然な行動を記録できる
鳥の行動や鳴き声の違いから、縄張り争い・資源防衛・親子関係など複数の可能性を検証できる
鳴き声や行動パターンを総合的に判断することで、現場の生態的な状況をより深く理解できる
4. まとめ
今回の観察は、クロツグミの繁殖期における縄張り争い・資源防衛行動の一例である可能性が高い
鳴き声や行動の詳細な記録が、個体間関係や生態行動の解釈に非常に役立つ
トレイルカメラは、貴重なフィールドデータ収集手段として今後も有効
2025/05/13
ハシボソガラスに威嚇されて茂みに逃げ込むキジ♀♂のハレム(野鳥)
2025/05/09
ノスリにモビングの空中戦を挑むカラス(野鳥)
2025/04/15
アナグマの旧営巣地に置いたキャットフードをホンドタヌキ3頭の群れが見つけ、1頭が独占して食べる【トレイルカメラ:暗視映像】
α:母親♀(妊娠中)>β:父親♂>γ:子供(ヘルパー)
2025/04/11
カルガモの♀♂つがい外強制交尾と配偶者ガード(野鳥)
【参考サイト】
つがい外交尾:extra-pair copulation強制交尾:forced copulation
八木力『冬鳥の行動記:Ethology of Wild Ducks』でカモ類の交尾行動を調べると、 交尾には♀との合意が必要なので、♂が♀に近づきながら頭部を上下させるヘッドトッシングを行なって交尾を促し、これに♀が同調して頭部を上下させれば同意の合図。 ♀は交尾受け入れの姿勢をとります。♂は♀の後頭部をくわえてマウンティング。 交尾終了後、♀は必ず(儀式的水浴びと)転移性羽ばたきを行ない、♂はまれに行なうことがあります。 (p58より引用)
参考サイト:カルガモ 交尾行動
2025/04/05
晩秋の刈田で何度も虫を狩り捕食するチョウゲンボウ♀【野鳥:FHD動画&ハイスピード動画】
大きく羽を広げ、ホバリングから急降下して昆虫やネズミなどの小動物を捕らえます。カマキリを捕獲! (p123より引用)虫を1匹完食しても、満腹になりません。
2025/03/24
早春の池で獲物を吸汁(共食い?)するマツモムシ
2025/03/15
カラスの群れにモビングされて逃げる昼間のフクロウ(野鳥)
フクロウは極めて警戒心が強く臆病な野鳥である。そのため人が近づいたときには、人が気づく前に飛び去って姿を消してしまう。そのため人がフクロウを見ることは非常に難しいのだ。ただ、フクロウを目撃できるケースが2通りある。ひとつは昼間、カラスに追い出されて森から出てきたとき、もうひとつは夜に道路際などで獲物を探しているときである。ただ、こうした機会に出会うことは稀である。(第3章:森に生きる p32より引用)
モビング中は通常時と異なる緊迫した状況であり、以下の点が考えられます: ハシボソガラスは威嚇時に「グワララ」など濁った声で鳴くことが多い3。 ハシブトガラスも威嚇時には澄んだ声だけでなく濁った声を出すことがあるため、通常の鳴き声からの区別が難しくなる場合がある。