2026/01/30
イソギクの花蜜を吸い飛び回るベニシジミ♀【FHD動画&ハイスピード動画】
2026/01/22
ハナトラノオの花で吸蜜ホバリングするヒメクロホウジャク(蛾)
2026/01/20
メハジキの花で吸蜜するキタキチョウ
2026/01/14
ノアザミの花蜜を吸うウラギンヒョウモン♂
2026/01/10
クズの花蜜を吸いに集まるウラナミシジミ
2026/01/08
交尾したまま飛ぶツマグロヒョウモン♀♂【FHD動画&ハイスピード動画】連結飛翔
交尾しながら飛ぶときに♂が飛ぶか、♀が飛ぶかは種によって一定していて、属や科についても通則がある。(中略)Donzel (1837)は「交尾中の飛翔形式は一つの属のすべての種類について一定しており、従って属の限界を決定する重要な特徴となり得る」と強調しており、後世これはDonzel説と言われている。 (p88〜89より引用)
要点だけ先にまとめます。
**Donzel説(交尾中の飛翔様式が属や科で一定し、分類形質になり得る)**は、
現代では基本的に支持されていません。現在の鱗翅目分類・系統学では、分類形質として扱われていないのが実情です。
最近の本でこの話題がほとんど出てこないのは、研究史的価値はあるが、実証的裏付けに乏しいと判断されているためです。
以下、理由を整理します。
1. Donzel説が生まれた背景(19世紀)
Donzel(1837)の主張は、
当時は
形態形質が限られていた
行動も「種に固有で安定したもの」と考えられがちだった
交尾中に
♂が牽引する
♀が主に飛翔する
という違いが目立ちやすく、繰り返し観察されるため、→「これは属レベルで固定した形質ではないか」と解釈された
という、自然史的帰納に基づく説でした。
2. 現代的な評価:なぜ支持されないか
(1) 行動形質は可塑性が高い
その後の観察・実験研究により、
交尾飛翔の主導個体は
種
個体サイズ
性比
攪乱(捕食者・人為的刺激)
飛翔時点(交尾初期か後期か)
によって変化し得ることが分かってきました。
👉 「常に一定」という前提が崩れた。
(2) 系統と一致しない(ホモプラシー)
近代以降の系統研究(形態+分子)では、
交尾中飛翔様式は
近縁種間でも異なることがある
離れた系統で似た様式が独立に現れる
→ 収斂(ホモプラシー)が強い行動形質と理解されています。
これは分類形質としては致命的です。
(3) 分類学の主軸が変わった
20世紀後半以降:
Genitalia(交尾器)
翅脈
幼虫形態
分子系統(DNA)
が分類の中核となり、
👉 一時的・状況依存的な行動形質は切り捨てられた
という流れがあります。
3. なぜ最近の本で扱われないのか
あなたの感じている通りで、
現代のチョウの生態・行動学の本では
交尾中飛翔は「逸話的事実」
または「逃避行動の一形態」
として触れられる程度分類学的意義には触れられないか、完全に省略される
理由は単純で、
分類に使えないことが分かってしまったため
です。
4. 現在の位置づけ(総括)
Donzel説は現在では:
❌ 分類学的通則 → 否定的
⭕ 行動進化・性行動の歴史的仮説 → 研究史的価値あり
⭕ 種ごとの傾向を記述する補助情報 → 限定的に有用
という位置づけです。
結論
Donzel説は
「当時としては鋭い観察に基づく仮説だったが、
現代の科学的基準では支持されていない」
と評価するのが最も妥当です。古い図鑑がこの説を紹介しているのは、
1970年代当時でもすでにやや古典的だが完全には否定されていなかった名残と考えてよいでしょう。
その定説はどうも眉唾のような気がしてきました。交尾中の♀♂ペアはとても無防備なので、互いに逆を向いて見張りを分担し、360°油断なく見張っているはずです。物を投げつけたり敵が襲ってきたりした場合、それを先に見つけた個体が性別に関係なく逃避行動を開始するのが自然ではないでしょうか?主導権を握って羽ばたく個体が離陸直後に切り替わる♀♂ペアを私は今まで一度も見たことがありません。つまり、試行回数(観察サンプル数)を充分に増やせば、連結飛翔のタイプはチョウの種類に関係なく半々の確率に落ち着くのではないかと私は予想しています。スローモーションで動画が手軽に撮れる時代が来る前に、昔の先人たちが少ないサンプル数の直接観察から早まった結論に達したのではないか?と私は密かに疑っています。物を投げつけて交尾ペアを飛び立たせた場合は、どちらの方向からどこを目がけて物を投げたのか(♀♂どちらが先に危険に気づくか)も、記録しておく必要がありそうです。交尾中の♀♂ペアが自発的に飛んだ場合でも、上空を別のお邪魔虫や鳥がどの方向から飛来したのか、などの条件によって連結飛翔の結果が影響されそうです。
2026/01/06
モンシロチョウの婚活会場となった花咲くゴーヤ畑で♀に求愛した♂が振られる(交尾拒否)
ゴーヤ(Momordica charantia)の葉は、掌状に深く裂けた独特の形状を持ち、植物学的に記述すると「掌状複葉(palmately compound)または掌状深裂葉(palmately deeply lobed)」で、通常5–7裂片からなり、各裂片の縁に粗い鋸歯(serrate)が並ぶのが標準です。 品種により葉の大きさや裂け込みの深さが異なり、小葉型から鋭く伸びたものまで多様ですが、共通して深いローブと鋸歯縁が識別点です。巻きひげと対生する傾向があります。ゴーヤの果実は収穫した後なのか、10月上旬にはほとんど残っていませんでした。
2026/01/02
カメバヒキオコシの花蜜を吸うクロホウジャク(蛾)のホバリング【FHD動画&ハイスピード動画】
2025/12/31
トレイルカメラのザトウムシ対策で粘着トラップを試してみる(その4)マダラカマドウマやツノアオカメムシなども捕捉
前回(シリーズその1)と同じく、 ヒメマダラエダシャク(Abraxas niphonibia)らしき蛾の幼虫も1匹だけ下側の粘着テープに捕らえられ死んでいました。 イラガ(Monema flavescens)の古い繭もミズキ灌木の幹に付着したまま残っていましたが、今回の本題とは関係ありません。
2025/12/30
ナワシロイチゴの葉裏に隠れたキタキチョウ♀に求愛する♂(交尾拒否)
2025/12/28
ニラの花蜜を吸うウラナミシジミ♂
2025/12/18
ヒャクニチソウ(オレンジ)の花蜜を吸い飛び回るツマグロヒョウモン♂【FHD動画&ハイスピード動画】
2025/12/16
ムラサキツメクサの花蜜を吸い日光浴するウラナミシジミ♀
2025/12/12
クサネムの花で吸蜜するキタキチョウ
2025/12/10
リョウブの花で見張りクマバチを縄張りから追い払うキアゲハ夏型♂
2025/12/07
場違いなウスムラサキイラガ(蛾)幼虫の謎
ウスムラサキイラガの幼虫は、コナラ(ブナ科)、ウメ(バラ科)、ヤナギ類(ヤナギ科)など多食性(安田守『イモムシハンドブック2』p35より引用)
2025/11/22
イヌトウバナの花蜜を吸うスジグロシロチョウ夏型♂
2025/11/12
マミガサキアザミの花蜜を吸うクロアゲハ♂
・♂は後翅表の前縁に横長の白斑があり、飛翔時に目立つ。・樹木が茂ったやや日当たりの悪い場所を好む。(フィールドガイド『日本のチョウ』p55より引用)
2025/11/08
イタヤカエデ幼木の葉から飛び去るオナガアゲハ
2025/10/31
ヒトの汗や皮脂を吸汁するコミスジ:ミネラル摂取
各種の花を訪れるほか、路上で吸水したり、腐果・樹液・獣糞に集まるほか、人の汗もよく吸う。(p212より引用)