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2026/01/30

イソギクの花蜜を吸い飛び回るベニシジミ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年11月上旬・午後15:10頃・晴れ 

道端の花壇に咲いたイソギクの群落でベニシジミLycaena phlaeas daimio)が訪花していました。 
この組み合わせも初見です。 
翅を半開きにして日光浴しながら、口吻を伸ばして吸蜜しています。 
腹部が太いので♀ですかね?   

ベニシジミ♀がイソギクの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:58〜) 
飛び去った後も羽ばたく影がしばらく写っています。 
ツマグロキンバエStomorhina obsoleta)が後に残りました。

2026/01/22

ハナトラノオの花で吸蜜ホバリングするヒメクロホウジャク(蛾)

 

2024年10月中旬・午後13:10頃・晴れ 

道端の花壇に咲いたハナトラノオ(別名カクトラノオ)の群落でヒメクロホウジャクMacroglossum bombylans)が忙しなく訪花していました。 
猛烈な勢いで休みなく羽ばたき続けるので、まず1/2倍速のスローモーションをお見せしてから等倍速の映像でリプレイ(@0:30〜)。 
停飛しながら細長い口吻を花筒の開口部に器用に差し込んで花蜜を吸って回ります。 

ハイスピード動画や同定用のストロボ写真も撮りたかったのですけど、私がカメラのモードを切り替える間もなくヒメクロホウジャクはどこかに飛び去ってしまいました。 
うーん、残念。

この花壇では前年にホトトギスの花が大群落で咲き乱れていました。
今年も期待して来てみたら、ホトトギスの群落はかなり縮小していました。



【考察】
ホウジャク類は薄暮性が多い印象だったのですが、この個体は明るい真っ昼間なのに、活動していました。 
ヒメクロホウジャクは薄暮性ではなく昼行性なのかな? 

2026/01/20

メハジキの花で吸蜜するキタキチョウ

 

2024年10月上旬・午後13:30頃・くもり 

峠道の道端に咲いたメハジキの群落でキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。 
口吻を伸ばして花蜜を吸っています。 
少し飛んで奥の花へ移動しました。 

関連記事(8年前の撮影)▶ メハジキの花蜜を吸うキタキチョウ

2026/01/14

ノアザミの花蜜を吸うウラギンヒョウモン♂

 

2024年6月上旬・午前10:40頃・晴れ 

線路沿いの農道に咲いたノアザミウラギンヒョウモン♂(Fabriciana adippe)が訪花していました。 
しっかり閉じていた翅を途中から半開きにしました。 
そのおかげで翅表の黒い性斑(性標)がようやく見えて、♂と判明。  

ノアザミ多数の雄しべの先から白い花粉が吹き出しています。 
筒状花に口吻を深く差し込むウラギンヒョウモン♂の顔に白い花粉が少し付着しているので、ハナバチ類ほどではなくても、少しは授粉に貢献しているのかもしれません。 

花の上で歩きながら向きを変えてくれて、横向きおよび正面から撮影できました。 
もちろんチョウ自身には撮影モデル(被写体)としてサービス精神が旺盛なつもりはないのですけど、「頼む、向きを変えてくれ!」と念じながら撮影していると、願いが叶ったときにことさら嬉しく思います。 


関連記事(3、11年前の撮影)▶  

2026/01/10

クズの花蜜を吸いに集まるウラナミシジミ

 

2024年10月上旬・午後12:15頃・晴れ 

郊外の道端に蔓延るクズの群落でウラナミシジミLampides boeticus)が訪花していました。 

ウラナミシジミ幼虫の食草はマメ科なので、成虫がクズに集まるのは納得です。 
クズの蝶形花になぜかいつも下向きで留まるようです。 
花に顔を突っ込んで吸蜜するので、伸ばした口吻が見えません。 

同じ花序で2頭のウラナミシジミが同時に吸蜜することもありました。 
花穂の反対側なので、互いに干渉も求愛もしません。 
この2頭の性別を知りたいところですが、訪花中はいつも翅をしっかり閉じているので、翅表の斑紋を見せてくれず、私には性別を見分けられません。 

訪花中は閉じた翅を互いに擦り合わせ、秋風になびく尾状突起を触角のように見せています。(自己擬態) 
これは天敵の鳥に襲われたときに、偽の頭部をつつかせるように騙し、急所である真の頭部をつつかれる確率を(半分に?)下げているのです。

意外にもこの組み合わせは初見でした。 
もっと腰を据えてじっくり撮ればよかったですね。
私の背後を車が通ると、ウラナミシジミは飛んで逃げてしまいました。

2026/01/08

交尾したまま飛ぶツマグロヒョウモン♀♂【FHD動画&ハイスピード動画】連結飛翔

 

2024年10月上旬・午後12:10頃・くもり 

稲刈りが済んだ田んぼの農道で、ツマグロヒョウモン♀♂(Argyreus hyperbius)が交尾していました。 
腹端の交尾器を連結した状態で反対向きに交尾しています。 
その場で翅をゆっくり羽ばたいています。 
交尾中の♀♂ペアは初見です。 



飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画に切り替えました。(@0:55〜) 
チョウは一旦交尾を始めると、危険が迫っても連結したままで飛び去ります。 
本種は翅の斑紋に性的二型があり、翅表の翅頂付近に目立つ白帯があるのが♀です。
今回のツマグロヒョウモンのペアでは、♀Lが先に反応して飛び立ち、♂Rを引きずるように飛び去りました。 
このような連結飛翔を「←♀+♂」と表記します。 
♀に連行される♂は空気抵抗を少しでも小さくするために、翅を閉じています。 
もしも逆向きにつながった♀♂ペアが各自バラバラに羽ばたいたら、連結部が千切れてしまうはずです。

急いで高画質のFHD動画モードに切り替え、飛び去る♀♂ペアを撮影しました。 
少し飛んだだけで農道に着地したのですが、私が動画を撮りながら近づいたら、再び連結したまま飛び去りました。 
あまりにも手ぶれが酷い動画になってしまったので、この部分だけ1/2倍速のスローモーションにしました。(@1:07〜) 
2回目の飛び立ちも、♀が主導権を握る「←♀+♂」タイプでした。

ツマグロヒョウモン♀♂は横の刈田に着陸すると、ようやく落ち着いて交尾を続けています。(@1:40〜) 
♀♂共に、その場で翅を軽く開閉していて、その場で方向転換しました。 

♂の翅を注意深く観察すると、後翅に左右対称の損傷がありました。 
これは天敵の鳥に襲われかけたビークマークです。 
命拾いした後で♀と無事に交尾できたラッキーな♂個体であることが分かります。 
一方、♀の翅は無傷できれいな状態でした。 

交尾中も翅の開閉を続けているのは、何か危険が迫ったらいつでも飛んで逃げられるように、準備運動しているのかもしれません。 


【考察】 
チョウの連結飛翔は、個人的にしつこく追求しているテーマの一つです。
チョウの種類によって「←♀+♂」「←♂+♀」飛び方のタイプが違うという説があるので、ハイスピード動画でコツコツ撮り溜めています。

保育社『原色日本昆虫生態図鑑IIIチョウ編』(1972)という古い図鑑には次のような記述があります。
交尾しながら飛ぶときに♂が飛ぶか、♀が飛ぶかは種によって一定していて、属や科についても通則がある。(中略)Donzel (1837)は「交尾中の飛翔形式は一つの属のすべての種類について一定しており、従って属の限界を決定する重要な特徴となり得る」と強調しており、後世これはDonzel説と言われている。 (p88〜89より引用)
現代でもこのDonzel説は科学的に正しいと考えられているのでしょうか?
チョウに関する本で、最近このトピックを扱わなくなったということは、否定されたのかな?
ChatGPTに質問してみると、かなり否定的な見解でした。
こんなマニアックな話題にもしっかり回答してくれる最近のAIは恐るべしですね。

要点だけ先にまとめます。

  • **Donzel説(交尾中の飛翔様式が属や科で一定し、分類形質になり得る)**は、
    現代では基本的に支持されていません

  • 現在の鱗翅目分類・系統学では、分類形質として扱われていないのが実情です。

  • 最近の本でこの話題がほとんど出てこないのは、研究史的価値はあるが、実証的裏付けに乏しいと判断されているためです。

以下、理由を整理します。


1. Donzel説が生まれた背景(19世紀)

Donzel(1837)の主張は、

  • 当時は

    • 形態形質が限られていた

    • 行動も「種に固有で安定したもの」と考えられがちだった

  • 交尾中に

    • ♂が牽引する

    • ♀が主に飛翔する
      という違いが目立ちやすく、繰り返し観察されるため、

→「これは属レベルで固定した形質ではないか」と解釈された

という、自然史的帰納に基づく説でした。


2. 現代的な評価:なぜ支持されないか

(1) 行動形質は可塑性が高い

その後の観察・実験研究により、

  • 交尾飛翔の主導個体は

    • 個体サイズ

    • 性比

    • 攪乱(捕食者・人為的刺激)

    • 飛翔時点(交尾初期か後期か)
      によって変化し得る

ことが分かってきました。

👉 「常に一定」という前提が崩れた


(2) 系統と一致しない(ホモプラシー)

近代以降の系統研究(形態+分子)では、

  • 交尾中飛翔様式は

    • 近縁種間でも異なることがある

    • 離れた系統で似た様式が独立に現れる

収斂(ホモプラシー)が強い行動形質と理解されています。

これは分類形質としては致命的です。


(3) 分類学の主軸が変わった

20世紀後半以降:

  • Genitalia(交尾器)

  • 翅脈

  • 幼虫形態

  • 分子系統(DNA)

が分類の中核となり、

👉 一時的・状況依存的な行動形質は切り捨てられた

という流れがあります。


3. なぜ最近の本で扱われないのか

あなたの感じている通りで、

  • 現代のチョウの生態・行動学の本では

    • 交尾中飛翔は「逸話的事実」

    • または「逃避行動の一形態」
      として触れられる程度

  • 分類学的意義には触れられないか、完全に省略される

理由は単純で、

分類に使えないことが分かってしまったため

です。


4. 現在の位置づけ(総括)

Donzel説は現在では:

  • ❌ 分類学的通則 → 否定的

  • ⭕ 行動進化・性行動の歴史的仮説 → 研究史的価値あり

  • ⭕ 種ごとの傾向を記述する補助情報 → 限定的に有用

という位置づけです。


結論

Donzel説は
「当時としては鋭い観察に基づく仮説だったが、
現代の科学的基準では支持されていない」

と評価するのが最も妥当です。

古い図鑑がこの説を紹介しているのは、
1970年代当時でもすでにやや古典的だが完全には否定されていなかった名残と考えてよいでしょう。


私もこれまで連結飛翔の事例を撮り溜めながら考察を続け、最近ではDonzel説に対して懐疑的になっていました。
素人ながらあと一歩のところまで来ていたことになります。

前年の個人的考察を再掲します。
その定説はどうも眉唾のような気がしてきました。 
交尾中の♀♂ペアはとても無防備なので、互いに逆を向いて見張りを分担し、360°油断なく見張っているはずです。 
物を投げつけたり敵が襲ってきたりした場合、それを先に見つけた個体が性別に関係なく逃避行動を開始するのが自然ではないでしょうか? 
主導権を握って羽ばたく個体が離陸直後に切り替わる♀♂ペアを私は今まで一度も見たことがありません。 
つまり、試行回数(観察サンプル数)を充分に増やせば、連結飛翔のタイプはチョウの種類に関係なく半々の確率に落ち着くのではないかと私は予想しています。
スローモーションで動画が手軽に撮れる時代が来る前に、昔の先人たちが少ないサンプル数の直接観察から早まった結論に達したのではないか?と私は密かに疑っています。
物を投げつけて交尾ペアを飛び立たせた場合は、どちらの方向からどこを目がけて物を投げたのか(♀♂どちらが先に危険に気づくか)も、記録しておく必要がありそうです。 
交尾中の♀♂ペアが自発的に飛んだ場合でも、上空を別のお邪魔虫や鳥がどの方向から飛来したのか、などの条件によって連結飛翔の結果が影響されそうです。 

生物観察や撮影のアイディアを得られるので、古い本を読むのも私は好きです。
昔の時代の方が観察結果を丁寧に記述してあったりしますから、古い解釈を鵜呑みにさえしなければ、温故知新でそれなりに価値があると思います。

2026/01/06

モンシロチョウの婚活会場となった花咲くゴーヤ畑で♀に求愛した♂が振られる(交尾拒否)

 

2024年10月上旬・午後12:40頃・晴れ 

山間部の農村の畑に支柱を立てて蔓植物を栽培しています。 
そこに黄色い花が咲いていて、モンシロチョウ♀♂(Pieris rapae)が多数集まっていました。 
夏型のモンシロチョウが忙しなく訪花を繰り返し、翅を閉じて吸蜜しています。 

一方、♂は蜜源植物のゴーヤ畑で交尾相手の♀を探して飛び回っています。(探雌飛翔) 
訪花中のモンシロチョウ♀を見つけた♂は、その近くで激しく飛び回り、求愛します。 
♂から熱烈なプロポーズを受けた♀は、閉じていた翅を全開にして腹端を高々と持ち上げました。 
これはシロチョウ科の♀に特有の交尾拒否の行動です。 
♂が諦めて飛び去ると♀は上げた腹端をゆっくり下ろしますが、しつこい♂が戻ってきて(あるいは別個体の♂が飛来して)求愛飛翔を再開すると、♀は再び高々と腹端を持ち上げます。 
ただの儀式的な意思表示ではなく、♀がこの体勢になると♂は強引に交尾することが物理的に不可能なのです。 
モンシロチョウ♂が交尾するには、♀の協力(受け入れ姿勢)が不可欠らしいのですが、私はまだ♂の求愛が成就して交尾に至るシーンを実際に観察したことがありません。 

いつもの私なら、ゴーヤの花蜜を吸うシーンと交尾拒否のシーンとを別々に紹介するのですけど、今回は訪花シーンを納得のいく映像に撮れなかったので、一緒にまとめました。 
日向で撮影するとどうしてもモンシロチョウの翅が白飛びしてしまい、性別が分かりにくくなってしまいます。

関連記事(4ヶ月前、2、4、8年前の撮影)▶  


ゴーヤについて。
私には見慣れない作物だったのですが、独特の葉の形状からおそらくゴーヤ(別名ツルレイシ、ニガウリ)だろうと判明しました。 
Perplexity AIに解説してもらうと、
ゴーヤ(Momordica charantia)の葉は、掌状に深く裂けた独特の形状を持ち、植物学的に記述すると「掌状複葉(palmately compound)または掌状深裂葉(palmately deeply lobed)」で、通常5–7裂片からなり、各裂片の縁に粗い鋸歯(serrate)が並ぶのが標準です。 品種により葉の大きさや裂け込みの深さが異なり、小葉型から鋭く伸びたものまで多様ですが、共通して深いローブと鋸歯縁が識別点です。巻きひげと対生する傾向があります。
ゴーヤの果実は収穫した後なのか、10月上旬にはほとんど残っていませんでした。
食材となるゴーヤの果実は、夏(6月〜9月)が旬の時期らしい。 
写真に写っていた唯一の果実は表面が滑らかでした。 
てっきり未熟果なのかと思いきや、ゴーヤの果実は未熟なときから既に表面がブツブツ(ゴツゴツ)しているらしく、イボなしゴーヤの品種(苦味が少ない)もあるそうです。


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2026/01/02

カメバヒキオコシの花蜜を吸うクロホウジャク(蛾)のホバリング【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月上旬・午後13:50頃・くもり 

峠道の道端に咲いたカメバヒキオコシの群落でクロホウジャクMacroglossum saga)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

停空飛翔(ホバリング)しながら薄紫の花から花へと忙しなく訪れて吸蜜しています。 
残像により翅の斑紋が見えるぐらい猛烈な勢いで羽ばたき続けていますが、羽音は聞き取れませんでした。 

クロホウジャクの吸蜜ホバリングを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:13〜) 
停飛しながら、長い口吻の先をカメバヒキオコシの小さな花筒に器用に差し込んでいます。 


関連記事(4、13年前の撮影)▶ 

2025/12/31

トレイルカメラのザトウムシ対策で粘着トラップを試してみる(その4)マダラカマドウマやツノアオカメムシなども捕捉


前回の記事:▶ トレイルカメラのザトウムシ対策で粘着トラップを試してみる(その3)ザトウムシの歩脚を捕獲 


2024年10月上旬 

平地の二次林でニホンアナグマの営巣地(セット)を監視する2台のトレイルカメラに夜な夜な写り込んで撮影の邪魔をするザトウムシが近づけないように、自家製の粘着トラップを試しに設置しています。 

ミズキ灌木の幹で監視カメラWの上下に巻いた粘着テープ(ガムテープ)に、今回は過去最多の虫が付着していました。 
この期間は雨が少なくて、テープの粘着性が落ちなかったのかもしれません。


新顔の虫としてまず気になったのは、マダラカマドウマDiestrammena japanica)です。 
地面から登って来たカマドウマが、粘着テープに捕らえられて動けなくなった脚を自切して、なんとか逃げのびたようです。 
自切した脚だけでなく、長い触角も粘着テープにへばり付いていました。 
本種は樹液酒場でも見られるため、ミズキの樹液を吸汁しに木登りしていたのかもしれません。 

関連記事(10年前の撮影)▶ 夜にミズナラの樹液を吸うマダラカマドウマ♀ 

以前このミズキ灌木の幹に尖ったドライバーをうっかり刺してしまったとき、傷口から透明なサラサラした液体が溢れるように流れ落ち、さすが水木の名前通りだと感心しました。

アナグマが掘った2つの巣穴L、Rには穴居性のカマドウマが群れで居候していることが後に明らかになります。(映像公開予定)
もしかすると、そこで育ったカマドウマの一部が巣穴の横に生えているミズキの木に登って来たのかもしれません。


本命のザトウムシ(種名不詳)は、自切した歩脚を粘着トラップに残して逃げた個体もいれば、全身がへばりついて逃げられなかった個体もいました。
ザトウムシは上のテープにも下のテープにも付着しており、(常識的な予想に反して)樹冠から降りてきた個体も多いことを示唆しています。
あるいは別の解釈として、地面から幹を登ってきたザトウムシが下側の粘着トラップを歩脚の自切でなんとか突破できたものの、次に待ち構えていた上側の粘着トラップからは逃れられなかったのかもしれません。
どちらの解釈が正しいか確かめるには、ライブカメラで粘着トラップをひたすら監視するか、飼育下で実験するしかなさそうです。

そもそも、どうしてザトウムシがトレイルカメラに集まって居座るのか、謎のままです。
通常光の照明なら夜に虫が走光性で引き寄せられますから、その獲物を狙って肉食性のクモも集まって来るのは納得できます。
しかしトレイルカメラは夜に可視光ではなく赤外線を照射するだけです。
動画撮影の度に発熱するカメラの、ほのかな暖かさが好きなのかな?
 
前回(シリーズその1)と同じく、 ヒメマダラエダシャクAbraxas niphonibia)らしき蛾の幼虫も1匹だけ下側の粘着テープに捕らえられ死んでいました。
イラガMonema flavescens)の古い繭もミズキ灌木の幹に付着したまま残っていましたが、今回の本題とは関係ありません。 


別の監視カメラNを固定した落葉性灌木(樹種不明)の幹に巻いた粘着テープを調べてみると、少数の虫しか付着していませんでした。 
上側のテープにはオオナミザトウムシNelima genufusca)?が1匹だけ丸ごとへばり付いていました。
やはり樹冠から幹を伝って下に降りてきたのでしょうか。
この灌木には木質の蔓(種名不詳)が巻き付いていて、徘徊性の虫が粘着トラップを回避できる迂回ルートになっている可能性があります。
 
下側の粘着テープにはツノアオカメムシが1匹、付着していました。 
背中に寄生バエの白い卵が産み付けられています。
このツノアオカメムシについては、指で触れてみて死んでいることを確認しました。
下側の粘着テープの反対側に回り込むと、種名不詳のカメムシが1匹、付着したまま死んでいました。 
死骸の体は捕食者(おそらく鳥またはアリ?)に食べられていて損傷が激しく、私にはカメムシの種類を同定できませんでした。
こうして写真を並べて見ると、なかなか悪趣味な昆虫採集ですね。
それでも地道に記録を残すことで、少しでも罪滅ぼしになるかもしれません。 
トレイルカメラでは原理的に恒温動物(温血動物)の活動しか記録されません。
粘着トラップによって、トレイルカメラでは見落としてしまう、この森の昆虫相が少しだけ垣間見えてきます。

トレイルカメラの保守作業を終えると、粘着トラップを上下とも交換して(ガムテープを裏返し粘着面を上にして幹に巻き直し)帰りました。 


つづく→ 


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2025/12/30

ナワシロイチゴの葉裏に隠れたキタキチョウ♀に求愛する♂(交尾拒否)

 

2024年10月上旬・午後14:25頃・くもり 

草むらで三つ葉の裏面に隠れるように止まっていたキタキチョウ♀(Eurema mandarina)に♂が飛来して熱烈に求愛すると、♀は閉じていた翅を開閉して交尾拒否しているようです。 
シロチョウ科の♀は腹端を高々と持ち上げて交尾拒否するはずですが、見下ろすアングルでは肝心の腹部が見えませんでした。 
♂が諦めて飛び去っても、♀は葉裏で翅を閉じたまま静止しています。 

脈なしと悟ると、求愛していたキタキチョウ♂はあっさり諦めて飛び去ります。 
無駄にしつこく求愛したり強引に交尾しようとしたりしないで紳士的に振る舞うのが、シロチョウ科の特徴です。 
それだけ♀の交尾拒否行動が効果的なのでしょう。 
(腹端を持ち上げていれば♂は絶対に交尾できない。) 

関連記事(4、8年前の撮影)▶  

この植物は細い茎に棘が生えているので、おそらくナワシロイチゴと思われます。 
ナワシロイチゴはバラ科なので、キタキチョウ♀が産卵する食草(マメ科)ではありません。 
したがって、キタキチョウ♀がナワシロイチゴの葉裏に留まっていたのはたまたまで、♂から隠れていただけでしょう。 
♀が羽化直後だったという可能性も考えましたが、未交尾の♀なら♂と交尾したはずです。 

単線の線路を敷設するために砂利(バラスト)を盛った土手に雑草が繁茂していて、そこでの出来事でした。

2025/12/28

ニラの花蜜を吸うウラナミシジミ♂

 

2024年10月上旬・午後12:00頃・晴れ 

郊外の道端に咲いたニラの群落でウラナミシジミ♂(Lampides boeticus)が訪花していました。 
これは初見の組み合わせです。 
白い花から花へ次々に飛び回り、翅を半開きで吸蜜しています。 
秋になるとニラの群落で咲いている花はもう少なくなり、花が散った後には丸い実がなっています。

2025/12/18

ヒャクニチソウ(オレンジ)の花蜜を吸い飛び回るツマグロヒョウモン♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年9月下旬・午後15:15頃・くもり 

住宅地の道端の花壇に咲いたヒャクニチソウ(百日草)の小群落にツマグロヒョウモン♂(Argyreus hyperbius)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
園芸植物にはとんと疎いのですが、花弁がオレンジ色をしたヒャクニチソウの品種の中でも、 ‘Profusion Orange’のようです。 
Z. elegansZ. angustifolia の種間交配に由来する園芸品種らしい。)

ツマグロヒョウモン♂は開いた翅を軽く開閉しながら口吻を伸ばして吸蜜しています。 
この個体は、左後翅の前縁角から前縁にかけて破損していました。 
左右非対称の破損なので、鳥に襲われた典型的なビークマークではありません。 
おそらく茂みに翅を引っ掛けて破れてしまったのでしょう。 

実はこの花壇には様々な花色のヒャクニチソウの品種がパッチ状に並んで咲いていました。 
しかしツマグロヒョウモン♂には好みの花色があるようで、花弁がオレンジ色の品種 ‘Profusion Orange’ を好んで訪花していました。 
両隣に咲いた、薄い桃色や黄色(八重咲き)の品種には見向きもしませんでした。 

花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:55〜) 
正面を向いて吸蜜していたツマグロヒョウモン♂が慌てて飛び去りました。 
自発的に飛んだのではなく、私が物を投げつけて強引に飛びたたせたように見えますが、もはや覚えていません。 (野帳に記録しておくべきでした。)

その後で2頭のツマグロヒョウモンがニアミスして空中戦(求愛飛翔?)になったのですが、しかも2回あったのに2回とも撮り損ねてしまいました。 
最後は蜜源植物のヒャクニチソウ花壇から少し離れ、道端のコンクリート土留めに並んで留まりました。

記事を書く際の細々とした疑問を調べるために、ChatGPTのお世話になりました。

2025/12/16

ムラサキツメクサの花蜜を吸い日光浴するウラナミシジミ♀

 

2024年9月下旬・午後15:30頃・晴れ 

田んぼの農道(用水路沿い)に咲いたムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の群落でウラナミシジミ♀(Lampides boeticus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

翅を閉じたまま口吻を伸ばして吸蜜しています。 
尾状突起が秋風になびいています。 

やがて口吻を縮めると、ムラサキツメクサの花から葉に移動しました。 
翅を半開きにして、日光浴をしているようです。 
しばらくすると、飛び立ちました。

2025/12/12

クサネムの花で吸蜜するキタキチョウ

 

2024年9月上旬・午前10:45頃・晴れ 

田んぼの畦道に咲いたクサネムの群落でキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。 
翅をしっかり閉じたまま、蝶形花に口吻を伸ばして吸蜜しています。 
少し飛んで別の花へ移動しました。 
翅裏の斑点が薄いのは、陽射しが強くて白飛び気味だからでしょう。 
マメ科のクサネムはキタキチョウ幼虫の食草ですが、私にはこの成虫個体の性別を見分けられませんでした。 



クサネムには花が咲いているだけでなく、実(豆果・せっか)も付いています。

2025/12/10

リョウブの花で見張りクマバチを縄張りから追い払うキアゲハ夏型♂

 

2024年7月中旬・午後14:05頃・晴れ 

尾根道に咲いたリョウブキアゲハPapilio machaon hippocrates)の夏型♂が訪花していました。 
リョウブの花蜜を吸っているのかと思いきや、よく見ると口吻を伸ばしていませんでした。 
翅を半開きのまま静止しています。 
日が射すとようやく翅を全開にしてくれて、翅表の斑紋からキアゲハの夏型♂と同定できました。 

このキアゲハ♂は尾根道に咲いたリョウブの花を見張り場所として、交尾相手の♀が来るのを待ち構えているようです。 
キアゲハの成虫は交尾のため山頂に集まることが知られていますが、この里山はすっきりと目立つ山頂を形成しないので、尾根に集まるようです。
上空を何か虫が飛来するとキアゲハ♂は見張り場所からすぐに飛び立って追いかけるので、一見すると好戦的に縄張りを防衛している(占有行動)ようです。
しかし実は目の識別能力があまり高くなくて、誤認求愛で追いかけ回しているだけなのだそうです。 
キアゲハ♂は尾根道に沿って何度も往復すると、同じリョウブの花に舞い戻ってきます。 
このような行動は、縄張り防衛のためチョウが蝶道を形成しているのだと説明されてきましたが、それも誤認求愛による追尾の結果かもしれません。 

一方、キムネクマバチXylocopa appendiculata circumvolans)の雄蜂♂もリョウブの花の近くで縄張りを張り、停空飛翔(ホバリング)していました。 
クマバチ♂の目的も同じで、蜜源植物の近くの空域で縄張りを張り、交尾相手のクマバチ♀を待ち構えているのです。 
クマバチの交尾は早い者勝ちのため、近くを飛ぶ物にとにかく早く飛びつくのが肝心で、相手をじっくり見分けている暇はありません。 
石ころを投げつけても誤認してクマバチ♂は全速力で追いかけて行くぐらい慌てものです。 


この2種がリョウブの花の近くで出会うと、キアゲハ♂が見張り場所から飛び立ち、クマバチを追い払いました。 

リョウブの花から飛び立ったキアゲハ♂が蝶道を何度か往復してから同じ見張り場所に戻ってくる様子を証拠映像に撮りたかったのですが、予想が外れ、なぜか戻って来ませんでした。 
うーん、生き物の観察はなかなか思い通りに行きません。


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2025/12/07

場違いなウスムラサキイラガ(蛾)幼虫の謎

2024年9月上旬・午後11:50頃および午後13:05頃・晴れ 

里山にある少し開けた湿地帯の周囲に点在する常緑低木のユキツバキ群落で、鮮やかな黄緑色の虫を見つけました。 
しげしげと眺めると、昔懐かしのウスムラサキイラガAustrapoda hepatica)の幼虫でした。 
グミのような見た目ですが、素手で触れてはいけません。

関連記事(8年前のまとめ)▶ ウスムラサキイラガ(蛾)の飼育記録:2016年 

体表に生えている毒棘が細いので、近縁種のムラサキイラガ(Austrapoda dentata)ではなくウスムラサキイラガの幼虫です。 



濃い緑色をしたユキツバキの葉に堂々と乗っていた黄緑色の毛虫は、とてもよく目立ちます。 
全く保護色(隠蔽擬態)ではありません。 
身を守る毒棘があるので、隠れる必要があまりないのでしょう。 
ユキツバキの葉に食痕(虫食い跡)はありませんでした。 


その後、近くの水溜りで見つけたヤマカガシの撮影に夢中になっていたら、いつの間にかウスムラサキイラガの幼虫は隣にそびえ立つホオノキの幹に移って木登りしていました。 
私がユキツバキの枝葉を跨ぐように立ったまま長時間ヘビの動画を撮っていたので、幼虫は私の体を伝い歩いて移動したのかもしれません。 
毒毛で痛みを感じたり皮膚がかぶれたりすることはありませんでした。 

ユキツバキにしてもホオノキにしても、ウスイロイラガ幼虫の食樹リストに含まれていません。
ウスムラサキイラガの幼虫は、コナラ(ブナ科)、ウメ(バラ科)、ヤナギ類(ヤナギ科)など多食性(安田守『イモムシハンドブック2』p35より引用)

食樹とは無関係の樹上で一体何をしていたのか不明です。 
蛾の幼虫の多くは、蛹化する前に活発に動き回ります。 
しかしウスムラサキイラガの幼虫は地中に潜って蛹化・営繭するので、食樹以外の木に登る必要はないはずです。 
脱皮する前だったのかな? 



2025/11/22

イヌトウバナの花蜜を吸うスジグロシロチョウ夏型♂

 

2024年8月下旬・午後12:00頃・晴れ 

里山(低山)の林道で、車のわだちに挟まれた中央草帯に白い小さな花が咲いていて、パッチ状の小群落が形成されていました。
そこにスジグロシロチョウPieris melete)の夏型♂が訪花していました。 
いつものように翅をしっかり閉じたまま、小さな唇形花に口吻を差し込んで吸蜜しています。 
少し飛んで別な株の花序に移動しました。 




やがて満ち足りた蝶は、近くのチヂミザサの葉に留まりました。 
翅を閉じ、ゼンマイ状に丸めた口吻をかすかに伸縮させています。 
小休止の後、スジグロシロチョウ♂はどこかに飛び去りました。 

さて、この地味な花の植物は何と言う名前なのでしょうか? 
細い茎に指先で触れると断面が四角形で、おそらくシソ科だろうと予想がつきます。 
葉をちぎっても、ミントの匂いはしませんでした。 
写真に撮ってGoogleレンズで画像認識してもらうと、イヌトウバナと判明しました。 
近縁種のヤマトウバナは分布が本州中部以西とのことで、除外できます。








2025/11/12

マミガサキアザミの花蜜を吸うクロアゲハ♂

 

2024年8月上旬・午後12:35頃・晴れ 

里山の林縁でマミガサキアザミが1株だけ草丈高く伸び、花が咲いていました。
そこにクロアゲハ♂(Papilio protenor)が訪花していました。 
半開きの翅を羽ばたきながら、がっつくように吸蜜しています。 
薄暗い林縁ではピントを合わせにくかったのですが、同じ頭花に何度も舞い戻ってくれるので助かりました。 

クロアゲハの習性について調べると、図鑑に書いてある通りでした。 
・♂は後翅表の前縁に横長の白斑があり、飛翔時に目立つ。 
・樹木が茂ったやや日当たりの悪い場所を好む。(フィールドガイド『日本のチョウ』p55より引用) 

撮影後に、アザミの頭花の総苞が粘らず、棘も痛くないことを確認しました。 


関連記事(7、12年前の撮影)▶  

2025/11/08

イタヤカエデ幼木の葉から飛び去るオナガアゲハ

 

2024年8月上旬・午後14:25頃・くもり 

里山で、ほぼ廃道状態の山道を静かに下っていると、黒いアゲハチョウを発見。 
山道を塞ぐ倒木の横に生えてきたイタヤカエデ稚樹の葉に翅を広げたまましがみついていました。 
後翅に長い尾状突起があるので、オナガアゲハPapilio macilentus)のようです。 
久しぶりの出会いで嬉しかったのに、背側からしっかり撮ろうとしたら、その前に素早く飛び去ってしまいました。 

今回はオナガアゲハの性別を見分けられませんでした。 
後翅の前縁が白ければ♂なのですけど、確認できませんでした。 
薄暗いので、スロー再生してもぶれてしまって羽ばたきがよく見えないのです。 
オナガアゲハ幼虫の食樹植物はミカン科ですから、成虫がカエデに留まっていたのは産卵が目的ではなく、ただの休息です。 


関連記事(10年前の撮影)▶ ニセアカシアの葉にぶら下がるオナガアゲハ



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2025/10/31

ヒトの汗や皮脂を吸汁するコミスジ:ミネラル摂取

 

2024年8月上旬・午後12:45頃・晴れ 

里山の林縁で私がハキリバチ♀の撮影に熱中していると(映像公開予定)、いつの間にかコミスジNeptis sappho)が飛来して、私の汗ばんだ迷彩シャツに留まっていました。 
腹側に止まったから蝶に気づいたのですが、それまで私の背中にずっと止まっていたのかもしれません。

翅を開閉しながら私のシャツの上を人懐こく歩き回り、口吻を伸ばすと、シャツに染み込んだ私の汗を吸汁しています。 
性成熟に必要なミネラル成分(ナトリウムやアンモニアなど)を摂取している蝶の性別は主に♂なのですが、例外もあるので決めつけられません。 
図鑑によるとコミスジの雌雄は翅脈で判別するらしいのですが、この動画では難しそうです。 

コミスジのミネラル摂取行動は初見です。
フィールドガイド『日本のチョウ』という図鑑でコミスジの生態について調べると、ちゃんと書いてありました。
各種の花を訪れるほか、路上で吸水したり、腐果・樹液・獣糞に集まるほか、人の汗もよく吸う。(p212より引用)

やがてコミスジは少しだけ飛ぶと、私の左腰にぶら下げた剪定バサミの柄に留まり直しました。 
翅を開閉しながら、プラスチック製の柄の表面を頻りに舐めています。 
私が剪定バサミを使う度に柄を握るので、手から分泌された皮脂や乾いた汗を摂取しているのでしょう。 
乾いた固形物を舐める際には、口吻から微量の唾液を吐き戻して表面に付着したミネラル成分を溶かしてから吸汁するのでしょう。

レンズを近づけて接写しても、コミスジは逃げようとしません。 
被写体に影が落ちないように、途中から私は体の向きを変えて撮影を続けました。 
夏の強い日差しを浴びると、コミスジの胸背や腹部の前半部が緑っぽい金属光沢に輝いてきれいですね。 

途中で私がハキリバチ♀の撮影に切り替えても、コミスジは私にまとわりついて逃げませんでした。
シグマ汁の味がかなり気に入ったようで、飛び立っても繰り返し舞い戻ってきました。 

剪定バサミを収納するホルダー(100円ショップで購入)のベルクロ(マジックテープ)部分も舐めています。 
最後にようやく飛び去りました。 


余談ですが、フィールドでは剪定バサミを持参すると便利です。 
植物採集に使うだけではありません。
夏の野山では道なき道で薮漕ぎを余儀なくされることがあります。
そんなときに、鎌やナタを振り回してバッサバッサと雑草を伐採しながら豪快に道を切り開くよりも、剪定バサミで必要最小限に雑草を切除する方が体力の消耗が少なく、静かに作業できます(近くにいる野生動物や野鳥を怖がらせない)。 
ノイバラやキイチゴなど鋭い棘のある草木が密生していても安全に取り除けますし、体に引っかかったクズなど蔓植物の頑丈な蔓もチョキンと切って進むことができます。 
細い灌木や枯れ木の小枝ぐらいなら、ノコギリを使わなくても切り落とすことができます。 
剪定バサミは昔テレビで動物番組を見ていたときに海外で猿を調査するフィールドワーカーが使っていた方法で、私も真似しています。 
ジャングルの中を遊動する猿の群れを静かに追跡するには、剪定バサミが必要なのだそうです。
鎌やナタを持ち歩いていると、警官に職務質問されたときに銃刀法違反の疑いで緊張が走るのですけど、剪定バサミなら文句を言われません。
100円ショップで売っている安価な剪定バサミは切れ味も悪く耐久性に劣り(安かろう悪かろう)結局買い直す羽目になるので、ホームセンターで購入することをお勧めします。
カッコつけて迷彩柄や緑・茶色などの商品を選んでしまうと、野外で剪定バサミをうっかり落としてしまったときに見つからなくなりますから、目立つ色を選びましょう。

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