ラベル 鳴き声 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 鳴き声 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024/11/13

雪山のスギ林で餌を探す年末のカケス【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年12月下旬 

シーン0:12/25・午後12:18・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
根雪が積もった里山のスギ植林地でニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr1をトレイルカメラで見張っています。 
画面の手前から奥に向かって斜面を見上げるアングルです。 
林床の雪面にスギの落葉落枝が散乱しています。 
画角の右外には渓谷(山肌を深く侵食した沢)があります。 

日中にカケスGarrulus glandarius)が来るようになりました。 
この地点でカケスが写ったのは初めてです。 


シーン1:12/28・午前10:47(@0:04〜) 
左に立つスギ大木の枝葉に1羽の鳥が止まっていました。 
横枝から横枝へ飛び移り、スギ幹の背後に隠れました。 
逆光で同定するのが難しかったのですが、ジェー♪という嗄れた鳴き声でカケスと分かりました。 
しばらくすると、スギに巻き付いた太いフジ蔓にカケスがぴょんと飛び移りました。 
ようやく右の雪面に飛び降りると、雪面に散乱したスギの落ち葉を調べたり凍った雪面を啄んだりしています。 
越冬中の虫が隠れていないか、獲物を探しているのかもしれません。 

1.5倍に拡大した上でリプレイ(@1:37〜)。 


シーン2:12/28・午前10:49(@3:08〜) 
20秒後にトレイルカメラが再び起動したときにも、カケスが居残っていました。 
スギの横枝にまた止まっています。
カケスがスギの球果や冬芽を食べるとは思えないので、越冬中の虫を探しているようです。
秋の間に貯食しておいたドングリを取りに来た可能性も考えられます。 
いずれにせよ、説得力のある証拠映像は撮れていません。 
横のフジ蔓に止まってから、上の横枝に向かって飛び上がりました。 

1.5倍に拡大した上でリプレイ(@3:39〜)。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ カケスの鳴き声が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。


2024/11/05

夕方に塒を目指して飛び去るカラスの大群(冬の野鳥)

 

2023年12月中旬・午後16:15頃・くもり(日の入り時刻は午後16:24) 

日没直前の夕方に、市街地の上空を夥しい数のカラスが鳴きながら一斉に飛んでいました。 
集団塒(または就塒前集合場所)を目指して飛んでいるのでしょう。 
遠くてカラスの種類を見分けられませんでした。 
かすかに聞こえる鳴き声は、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)っぽいです。 
2種類のカラスの混群かもしれません。
カラスの大群を追いかけて集団ねぐらの場所を突き止めたかったのですが、この日は用事があって無理でした。 

これほどの大群を見たのは久しぶりで、壮観でした。 
最近ではカラスのねぐらとなる林が次々に伐採されたり、カラスが追い払われたりして、群れの規模がどんどん小さくなっている気がしています。 
群れで塒入りしたカラスの鳴き声がうるさかったり、糞害に悩まされたりして、近隣住民から苦情が出るのでしょう。 


【アフィリエイト】 





2024/10/26

越冬用巣穴に籠城して巣口をガードするニホンアナグマと巣外をうろつく別個体の小競り合い【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬・午前2:57〜3:17 

ニホンアナグマMeles anakuma)の越冬用巣穴Lから深夜に1頭の個体aが顔を外に出したり引っ込めたりして周囲を警戒しています。 
激しい唸り声がしたので何事かと思ったら、左から別個体bがやって来ました。 
巣口Lのアクセストレンチで2頭が対峙しても、激しい喧嘩は勃発しませんでした。 
その後もアナグマbは緩慢な動きで巣口Lの周囲をうろついています。 

アナグマbが巣内に入れて欲しいのに、アナグマaが門衛のように巣口Lをがっちりガードして拒んでいるようにも見えてきます。 
アナグマbは越冬できる巣穴を探し歩いている余所者の個体なのでしょうか? 
巣外をうろつく個体bはα♀(右目<左目)のような気もするのですけど、はっきりしません。 
α♀(右目<左目)なら、力関係で一番上のはずだったのに、まさか縄張り争いに負けて越冬用巣穴から締め出されたのかな?

アナグマbが一旦セットから離れると、アナグマaが巣口Lから外に出て見送り、辺りを警戒しています。 
侵入者bを激しく追いかけてセット(越冬用営巣地)から真剣に追い払ったようには見えません。 
しばらくすると、アナグマbがまたこっそり戻ってきました。 
門衛aと巣口Lで並んでも喧嘩にはなりませんでした。 

アナグマbが立ち去る前に獣道で座り込んだのは、スクワットマーキング(匂い付け)の意味もあったのかもしれません。 
獣道を右上奥に立ち去ったのかと思いきや、獣道の途中で未練がましく佇んで侵入のチャンスを伺っているようです。 
その気配を感じているようで、門衛aは警戒を緩めずに、巣口Lをしっかりガードしています。 

戻ってきた侵入者bが再びセットを右から左に横切り、巣口Rに近づくと、またもや激しい唸り声が聞こえました。(@4:36〜) 
唸り声と言うかフガフガ♪というような鳴き声で、繁殖期の求愛声(ジェジェジェビーム♪)と似ている気もします。 
それを聞いたアナグマaは怖がって(警戒して?)巣口Lの奥に引っ込みました。 
おそらく、隣の巣穴Rの主が威嚇して侵入者bを追い払ったのでしょう。

侵入者bがセットから離れると、門衛aは巣口Lの外に出てきて周囲を警戒しますが、決して遠くまでは行きません。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
素人目には、巣穴に入りたい個体と、入れたくない個体の静かな攻防戦に見えました。 
これがもし早春なら♂が♀の巣穴に求愛(夜這い)に来て拒まれたのだろうと解釈するのですが、撮影時期が初冬なので、いくらなんでも早すぎます。
越冬用の巣穴を巡ってアナグマ同士で争奪戦があるのでしょうか? 
もしかすると越冬用巣穴には定員があって、家族全員を収容できないのかもしれません。 
それならアナグマは穴掘りが得意ですから、越冬に備えて秋の間に巣穴を広く深く掘り広げる時間はいくらでもあったはずです。 
もしかすると、この越冬用巣穴は男子禁制なのかもしれません。

秋まで頻繁に見られた幼獣同士の格闘遊びの延長、あるいは誤認によるニアミス威嚇♪だった可能性もあって、よく分かりません。 
アナグマの個体識別をしっかりしないことには、解釈が難しいのです。 

これは何か重要な事件を記録した動画のような気がするのですが、別アングルで設置したトレイルカメラが不調で(電池切れ?)何も写っていないのは残念でした。 
2台の監視カメラで動画を撮れていれば、互いに補完し合って事件の全貌が掴めたはずです。 



2024/10/22

帆翔するトビと追い回すカラスとの激しい空中戦(野鳥)

 

2023年10月上旬・午後16:30頃・くもり・日の入り時刻は午後17:16 

広大な田園地帯でトビMilvus migrans)が刈田から飛び立ちました。 
夕方は上昇気流が弱いようで、帆翔が安定せず、高度がなかなか上がりません。 
その様子を動画に撮り始めたら、カラス(種名不詳)の群れが嗄れ声を上げながら飛来しました。 
集団ねぐらに向かって飛んで行く途中のようです。 
カラスの群れはトビの下を通り過ぎたのですが、1羽のカラスがトビに対して単独でモビング(擬攻撃)を始めました。 
繁殖期ではないので、カラスの全個体がモビングに参加する訳ではなく、この辺りを縄張りとする個体だけが天敵の猛禽を追い払うようです。 

裏山の方へ飛んで逃げるトビをカラスが執拗に追い回しています。 
トビは右に左に旋回したり高度を上下に少し変えたりすることで、背後から迫るカラスの攻撃を上手くかわしています。 
カラスが一方的に攻撃するだけで、小回りの効かないトビは反撃しません。
そもそもトビは生きた獲物を狩る猛禽ではないのです。
逃げるトビの鳴き声は聞き取れませんでした。 
カラスはようやく諦めて飛び去りました。 
遠かったので、カラスの種類がハシボソガラスCorvus corone)かハシブトガラスCorvus macrorhynchos)か見分けが付きませんでした。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2024/10/15

初冬の水場に来たニホンイノシシの母子【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬・午後19:50頃 

山中の湧き水が貯まった泉に、ある晩ニホンイノシシ♀(Sus scrofa leucomystax)がやって来ました。 
岸辺を歩きながら、落ち葉の匂いを嗅ぎ回っています。 
低音でフゴフゴ鳴いている♪のは、後から付いてくる1頭の幼獣に呼びかけているのでしょう。 
大きく育った幼獣の毛皮からはすでに縦縞模様が失われていて、「ウリ坊」とは呼べません。
イノシシ♀が入水したところで、トレイルカメラの電池切れで映像が打ち切られてしまいました。 
気温の下がる冬季は乾電池の電圧低下に悩まされます。
そんな寒くても水場に来る野生動物は逞しいですね。

イノシシの母子が向かった画面の左は行き止まりの崖(急斜面)なので、おそらく池で水浴(ヌタ打ち)したり水を飲んだりしに来たと思われますが、撮り損ねて残念無念。 


つづく→

2024/10/08

越冬用巣穴で小競り合いの後にスクワットマーキングするニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月上旬 

シーン0:12/4・午後12:59・くもり(@0:00〜) 
シーン0:12/4・午後13:45・晴れ(@0:04〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
平地の落葉した二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の越冬用営巣地(セット)を新旧2台旧機種のトレイルカメラで見張っています。 
画面の奥に見える常緑の低い茂みはヒメアオキの群落です。 


シーン1:12/7・午前2:03(@0:07〜) 
深夜に左からゆっくり登場したアナグマ♂aが巣口Lの手前でぼんやり佇んでいます。 
素人目には顔つきが♂に見える(鼻面が短い)のですけど、どうでしょうか? 
ようやく左に引き返したところで、奥のヒメアオキ群落の奥に侵入者(別個体♂b)の白く光る目が右に動いています。 
手前のミズキ灌木の陰でアナグマがガルルル…♪と鼻を鳴らすような唸り声を発しました。
(鳴き声の主が♂aとは限りません。) 

画面奥の常緑ヒメアオキの茂みの奥から右に回り込んで獣道を駆けてきたのは、アナグマ♂bでした。 
セットに接近してきた侵入者♂aを巣穴の主♀が追い払ったのだと思います。 
アナグマの♂が♀の巣穴に夜這い(求愛)をするには時期が早すぎます。 
初冬のこの時期は、越冬用の巣穴を奪い合う争いがあるのでしょうか? 
残念ながら、同じシーンを別アングルの監視カメラでは撮れていませんでした。 


シーン2:12/7・午前2:04(@0:59〜) 
セットに駆けつけたアナグマ♂bがそのまま左へ行く途中で、巣口LRの中間地点の地面にスクワットマーキングしました。 
匂い付けで縄張りを主張したことになります。 


シーン3:12/7・午前2:07(@1:13〜)
ところが、約2分半後に2頭のアナグマが前後して獣道を右上奥へノソノソ立ち去る姿が写っていました。 
この2頭は敵対関係ではないということは、当歳仔(とうさいご)の兄弟なのかな?と素人が勝手に想像しています。 
通りすがりにオニグルミ立木の横に2頭が続けてスクワットマーキングして行きました。 


シーン4:12/7・午前2:10(@1:28〜) 
約3分後にまた左からアナグマが登場しました。 
おそらく巣口Rから外に出てきて周囲の様子を窺っているのでしょう。 
この個体は顔つきが♀のように見えます。 
巣口Lで立ち止まり、立ったまま後足で痒い腹を掻きました。 
そのまま巣穴Lに入るのではないか?と予想したのですが、カメラの電池が消耗していててそこまで見届けられませんでした。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


最近も外出から戻った2頭のアナグマが巣口R付近で小競り合いしてから入巣Rする謎の行動が記録されていました。

夜の森で各々がうろついていて、たまたまセット付近でニアミス(鉢合わせ)したときに、視力が悪いアナグマはびっくりして喧嘩腰に誰何してしまうのかもしれません。(誤認闘争?) 


カキノキ樹上でホオジロ♂がさえずる早春の朝(野鳥)

 

2023年3月中旬・午前7:40頃・晴れ 

山間部の農村で庭に植栽されたカキノキの天辺に朝からスズメPasser montanus)とホオジロ♂(Emberiza cioide)が1羽ずつ止まっていました。 
初めはスズメの方がホオジロよりも高い樹冠に止まっています。 
ホオジロ♂が高音の美声で朝の囀りさえずりを始めました。 
スズメが片足を上げて痒い顔を掻いてから、チュチュン♪と鳴き返しました。 
しかし、そのスズメは止まり木から飛び去ってしまいました。 

お立ち台を争って奪い取った訳ではないのですが、残ったホオジロ♂はスズメが居なくなった梢の最上部に移動して、何度も縄張りを宣言しています。 
後半になると、ホオジロ♂は囀りのメロディ(節回し)が少し変えたようです。
遠くでカラスやカワラヒワも鳴いています。 

しばらくすると、ホオジロ♂は鳴き止んで羽繕い。(@4:15〜) 
すぐにまた囀りを再開しました。 




【アフィリエイト】 


2024/10/04

越冬用の巣穴入口からアクセストレンチを四方八方に掘りまくる晩秋のニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月下旬 

シーン0:11/23・午後12:14・晴れ・気温26℃(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたま撮れた現場の様子です。 
平地の落葉した二次林でニホンイタチMustela itatsi)の越冬用営巣地をトレイルカメラで見張っています。 


シーン1:11/27・午前1:13・気温0℃(@0:04〜) 
冷え込む深夜に巣穴Rから勢い良く外に出てきた個体aが巣口Rを見下ろして、巣内の個体bと対峙しています。 
アナグマaは巣口Rの縁を前脚で引っ掻いて掘り始めました。 
なぜかアクセストレンチを新しい方向に掘り始めたようです。 


シーン2:11/27・午前1:20・気温2℃(@1:04〜) 
独りで巣外に居るアナグマが、営巣地(セット)の広場で落ち葉の上に座り込みました。 
林縁でうつ伏せに寝そべると、前脚で地面を掻き始め、そのまま横臥姿勢になりました。 
観察歴の浅い私にはなんとも解釈に苦しむ行動なのですが、掘ったばかりのひんやりした土に触れると気持ち良いのかもしれません。 
しかし暑い夏ならともかく、寒い晩秋の深夜にやることではないと思うのですが…? 


シーン3:11/27・午前1:20・気温2℃(@1:32〜) 
ようやく横臥から起き上がると、新たなアクセストレンチを掘り始めました。 
掘り返したばかりの黒土の上に腹這いになりました。 


シーン4:11/27・午前1:26(@2:31〜) 
巣口Rから外に向かって、なだらかなスロープを作ろうとしています。 
作業の合間に身震いしました。 
座り込んでしばしの休息。 


シーン5:11/27・午前1:32(@3:18〜) 
左から急いで巣口Rに戻ってきたアナグマが短い鳴き声を発しました。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、ここだけ動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

巣穴Rに入りかけたものの、アクセストレンチをまた別方向に掘り始めました。 


シーン6:11/27・午前1:36・気温4℃(@4:18〜) 
アクセストレンチを掘り続ける個体と、それを巣R内から見守る個体(門衛?)が対照的です。 
アナグマの社会(家族群)では分業がしっかり別れているのでしょうか。 
穴掘りはヘルパー♂の担当なのかな? 
体型や顔つきは確かに♂っぽいのですが、越冬前で丸々と太っているために、分かりにくいです。 
巣内で見守る個体の顔つきは♀っぽいのですが、顔馴染みの母親♀(右目<左目)ではありません。(@4:26) 
穴掘り作業を途中で交代することはありませんでした。 


シーン7:11/28・午前7:28・気温3℃(@5:19〜)日の出時刻は午前6:29 
2日後の明るい朝にたまたま撮れたセット(営巣地)の様子を最後にお見せします。 
晩秋の林床は落ち葉に覆い尽くされているのですが、巣口Rの周囲だけが掘り返されて、黒土が露出しています。 


【考察】 
アナグマのアクセストレンチというのは本来、巣穴の奥から掘り出した土砂を外に捨てる際に自然に形成されるスロープや溝のことです。 
今回はトンネル(巣穴)を深く掘る土木工事はしないで、表土を耕すようにアクセストレンチの拡張整備だけに専念していました。 
巣口Rからアクセストレンチを放射状に(四方八方に)伸ばして掘りました。 

巣材(寝床)として使う落ち葉の搬入に続いて、これから深い根雪が積もる前の冬越し準備だと思うのですけど、一体どういう意味があるのか、私にはさっぱり分かりません。 
我々ヒトが野営(キャンプ)する際には、テントを張ってから四方に排水用の溝を掘るのが鉄則です。 
それに対して、アナグマのアクセストレンチが排水を考えて掘られているとは思えません。 
巣口付近が深いすり鉢状になると、大雨が降ったときや春の雪解けで巣内に浸水するのではないか?(まるで城の水攻め)と老婆心ながら心配になります。 
巣口付近を予め整地しておかないと、厳冬期の吹雪が吹き荒れる荒天時に変な吹き溜まりができてしまうのかもしれません。 

タヌキやテン、イタチなどの部外者がセットを訪問することがあまりにも多いので、アナグマが落ち着いて越冬できるように、巣口付近の表土を掘り返してマーキングの匂いを消していた、という可能性はどうでしょう?



2024/10/02

越冬用巣穴に入る前に取っ組み合いをする2頭のニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月下旬 

シーン0:11/23・午後12:14・気温26℃(@0:00〜) 
明るい時間帯に撮れた現場の状況です。 
平地で落葉した二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の越冬用営巣地(セット)をトレイルカメラで監視しています。 


シーン1:11/27・午前0:44・気温0℃(@0:04〜) 
深夜に2頭のアナグマが前後してセットに現れました。 
巣口Rの匂いを嗅いでいた先行個体が振り返ると、後続個体がにじり寄ってから飛びかかりました。 
越冬巣穴を巡る縄張り争いが勃発したのでしょうか? 
小声で唸りながら格闘しています。 
ところが、すぐに取っ組み合いを止めて2頭が相次いで巣穴Rに潜り込んだので、幼獣同士による遊びの兄弟喧嘩ではないかと思います。 
(夏から秋にかけて、アナグマ幼獣同士の格闘遊びを散々見てきました。)
それまで一緒に採食に出かけていた兄弟(姉妹?)がセットに戻ってきて、誰が先に入巣Rするか、という幼稚ないざこざがあったのかもしれません。



越冬に備えて脂肪を蓄えているために体型が変わってしまって分かりにくいのですが、素人目には2頭ともずんぐりむっくりとした♂のように見えます。(自信なし) 
顔馴染みがある母親♀(右目<左目)でないことは確かです。 


シーン2:11/27・午前1:36(@0:46〜) 
(シーン1との関連や繋がりはなくて、おまけのような付け足しです。) 
約1時間後に出巣R直後と思われるアナグマが左へ立ち去り、しばらくすると、別個体(♀?)が巣口Rに顔を出して外の様子を警戒しています。 

計何頭のアナグマがこの営巣地で越冬するのか知りたいのですが、やはり個体識別がしっかりできないことには話になりません。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→(今回のシーン1と2の間に起きた出来事)

2024/09/14

農道を走り飛んで逃げるハクセキレイの幼鳥たち(野鳥)

 

2023年9月下旬・午前11:45頃・くもり 

広大な田園地帯の農道を私が歩いていると、横の農業用水路内に潜んでいたハクセキレイMotacilla alba lugens)が慌てて飛び立ち、波状飛行で逃げて行きました。(映像なし) 
人懐こく(?)近くに留まって逃げない2個体にズームインすると、幼鳥でした。 
顔の白い部分が薄黄色で、嘴の根元が黄色っぽいのがハクセキレイ幼鳥の特徴です。 

不安そうに辺りを見回し、砂利道と横の原っぱを早足で行き来しています。 
最後は2羽で農道を助走してから、奥に飛び去りました。 
周囲の田んぼでは黄金色の稲穂が実っていました。

2024/09/04

晩秋の二次林で鳴くカケス【野鳥:トレイルカメラ】

 



2023年11月上旬・午後12:20・気温19℃ 

ニホンアナグマMeles anakuma)が越冬する営巣地(セット)にカケスGarrulus glandarius)が現れました。 
 画面右下手前に生えた落葉性灌木(樹種不明)の枝に止まり、アナグマの巣穴Lを見下ろしていたカケスが、右の地面に飛び降りました。 
林床で採餌を始めたようです。
耳を澄ますとカケスの耳障りな鳴き声が聞こえますが、この個体が鳴いているのかどうか不明です。 

しばらくすると、別個体のカケスが短く鳴きながら右から左へセットを飛んで横切りました。
飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
新機種のトレイルカメラはフレームレートが15fpsから25fpsに向上したので、被写体の素早い動きも以前より滑らかに録画できます。 
(個人的にはこれでも不満で、フレームレートは60fpsまで欲しいところです。) 

秋の盛りにはこの二次林でカケスがドングリ堅果をせっせと運んでいたのですが、貯食作業も見られなくなりました。 
この地点でカケスが写ったのは、2023年ではこれが最後になりました。

2024/08/31

電柱の天辺で鳴き、順に脱糞してから飛び立つノスリの♀♂ペア(野鳥)

 

2023年10月上旬・午後16:05頃・くもり 

農村部の田園地帯で2羽のノスリButeo japonicus)が電柱のてっぺんに仲良く並んで止まっていました。 
眼下に広がる田んぼを眼光鋭く見渡して、獲物となる小動物を探しているようです。 
実はこのとき近くの田んぼでは稲刈り作業が進行中で、コンバインで刈った稲穂をまとめて並べていました。 

ノスリは体格に性差があるため、左の小柄な個体が♂で右のやや大型な個体が♀と分かります。 
左の♂はコンクリート製電柱の天辺に止まり、右の♀は碍子を跨ぐように電線に止まっています。 
ノスリのつがいを同時に撮れたのは珍しいです。 


右の♀がおもむろに尾羽を持ち上げ、白い液状便を勢い良く後方に放出しました。(@0:32〜) 
脱糞して体重を軽くすると、直後に右へ飛び去りました。 
このとき左の♂は、隣の♀が脱糞した勢いにびっくりしたようですが、♀につられて飛び立つことはありませんでした。
逃げたノスリ♀は、カメラを向ける怪しい私から距離を取りたかったようで、道端に並ぶ隣の電柱(私から離れた奥の電柱)に止まり直していました。 

電柱の天辺に居残った♂は、ピーエ、ピーエ♪と甲高い声で繰り返し鳴き始めました。 
ノスリの鳴き方はバリエーションが乏しいのですが、今回は私に対する警戒声なのでしょう。
嘴を開閉する動きと鳴き声が同期しているため(リップシンクロ)、この個体の鳴き声で間違いありません。 
(鳴く♂に注目し続けたので、遠く離れた♀が鳴き返したかどうか不明です。) 

しばらくすると、♂は身震いしました。 
次に♂は電柱の天辺で細かく足踏みしながら方向転換し、♀が見える方向に向き直りました。 
♀と同様に脱糞してから(@2:33〜)♂も電柱から右に飛び立ちました。 
羽ばたきと滑空を交互に繰り返し、♀からも離れてどこかへ飛び去りました。

パートナーの♂が居なくなっても、♀は遠くの電柱に止まったままでした。 
撮影後に私が道を歩いて近づくと、カメラを起動した途端に♀は逃げてしまいました。(映像なし) 

ノスリ♀♂が1羽ずつ脱糞してから飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@3:34〜) 
♀が飛び去る直前に♂と鳴き交わしていました。 
(♂が一瞬先に鳴き、♀が応えてから離陸。) 

※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


日の入り時刻は午後17:16。
夕方に塒入りする時刻にはまだ早いのかもしれませんが、ねぐらの位置を突き止められませんでした。 
おそらく近くのスギ防風林ではないかと予想しています。 
それとも山林に帰るのでしょうか? 


【アフィリエイト】 

2024/08/19

電線で鳴く♪秋のジョウビタキ♂(冬の野鳥)

 

2023年10月下旬・午前11:00頃・晴れ 

山麓の農村部の住宅地で電線にジョウビタキ♂(Phoenicurus auroreus)が止まっていました。 
早くも冬鳥が渡来する時期になりました。 

よく晴れた青空を背景に、鳴いています。 
ズームインすると、嘴を開閉する動きと鳴き声が同期していた(リップシンクロ)ので、この個体の鳴き声で間違いありません。 
赤い口内が見えました。 
ヒッヒッ♪という鳴き声に、聞き慣れない舌打ちのような音が混じっています。 
私の耳には濁った舌打ちに聞こえたのですが、図鑑の聞きなしでは「カカカ♪」と記されていました。 
例えば『日本の野鳥 さえずり・地鳴き図鑑 ~CDで鳴き声を聴き分ける全152種~』によると、
なわばりを構え、11月から12月ごろは目立つところにとまって、ヒッ、カカカと鳴く。 地鳴き:ヒッ、カカカ、ヒッカカとかクククと鳴く (p25より引用)
渡来直後の縄張り宣言だとすれば囀りさえずりなのかと思いきや、地鳴きの扱いになっているのは繁殖期ではないからなのでしょう。 
(あるいは♀も同様に鳴くから?)
背後の山林では落葉樹の黄葉、紅葉が進んでいます。 

ジョウビタキ♂の鳴き声を声紋解析してみる? 
手ブレが酷い動画ですけど、周囲が静かなので、声紋解析には最適です。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【アフィリエイト】 



2024/08/14

秋の山道で出くわしたニホンカモシカを追跡開始

 

2023年10月下旬・午後14:30頃・晴れ 

紅葉や黄葉が進む里山で、砂利が敷かれた林道を私が静かに下山していると、カーブを曲がった地点でニホンカモシカCapricornis crispus)と鉢合わせしました。 
振り返ってこちらをじっと見ています。 
手前に自生するタニウツギ灌木の葉でカモシカの顔が隠れていたのですが、私がゆっくり少しだけ動いて、顔を拝めるようになりました。 
角や耳介を注意深く見ても、個体識別できそうな特徴はありませんでした。 
首を振って身震いしたり、耳や尻尾をピクピク動かしたりして、吸血性の昆虫を追い払っています。 

やがてカモシカは警戒を解くと、向きを変えて、林道を右に渡ってから振り返ってこちらを見ました。 
このとき後ろ姿の股間を見ても、カモシカの外性器は見えませんでした。 
全身像が顕になったのですが、顔馴染みの個体ではない気がします。 

耳をピクピク動かし、ペロペロと舌舐めずりしています。 
頭を低く下げて身震いしました。 

私が動画を撮りながらその場にゆっくりしゃがみ、砂利道に座り込みました。 
これでカモシカよりも姿勢が低くなりました。 
カモシカは不思議そうに私を見ています。 
濡れた鼻孔をヒクヒクと大きく広げて、私の体臭を嗅いでいます。 

再び方向転換して左を向くと、カモシカの顔が手前のタニウツギの葉でまた隠れてしまいました。 
私と視線を合わせるのが怖いのでしょう。
動画撮影中の私はカメラのバックモニターを見つめていて、カモシカを直視しないようにしています。

やがてニホンカモシカは、フシュ!と鋭い鼻息を発して威嚇を始めました。(@2:46〜) 
計5.5回も断続的に鼻息威嚇を繰り返したのですけど、カメラの電池が途中で切れてしまいました。 

私が慌てて電池を交換するまで、カモシカはその場で逃げずに留まってくれました。 
頻りに耳を動かして、顔に集る虫を払っています。 
カモシカの顔が見えるように、カメラを持った腕をゆっくり上に挙げました。 
こういうときは、バリアングル液晶のバックモニターが欲しくなります。 
カモシカが頭を下げたので、私もカメラを持つ腕をゆっくり下げたら、カモシカは手前のタニウツギ群落の葉の隙間からこちらを覗き見していました。 

私とのにらめっこに飽きたのか、カモシカは頭を低く下げて地面の匂いを嗅ぎ、左へ歩き始めました。 (下山)
林道を曲がると、死角に消えました。 

私がそっと追いかけると、カモシカは曲がり角の先の林道の右端でこちらを振り返って見ていました。 
私は立っていた撮影姿勢から再びその場にゆっくり座り込んで姿勢を低くします。 
今度は手前に生えたススキの群落が邪魔になりました。 

山中で野生カモシカと出会った際に観察時間を長くするためには、警戒心をなるべく解いてやる必要があります。 
今のところ低姿勢で臨む作戦が良さそうだと思って試行錯誤しています。 

「またお前か(何か用なの?)」という表情でカモシカは再び左へ歩き始め、次の曲がり角の死角に消えました。 
もはや私に対して鼻息威嚇をしなくなりました。 
私を受け入れてくれたようです。



【アフィリエイト】 

2024/08/05

オニグルミの木を登って鳴きながら♪逃げるニホンリス

 

2023年10月下旬・午後14:15頃・晴れ 

里山の中腹で小さな沢を渡る地点に育ったオニグルミの樹上に何か動く生きものを見つけました。 
てっきりキツツキの仲間かと思いきや、カメラでズームインしてみるとニホンリスSciurus lis)でした。 
私が肉眼では見えているのにカメラの画角内にリスを収めるのに四苦八苦している間も、珍しく動かずに居てくれたので助かりました。 
オニグルミの苔むした(地衣類?)幹に止まったリスの横顔がようやく撮れました。 

やがてニホンリスはキキキッ♪と鋭い警戒声を発しながら幹の背後に素早く隠れ、逃げてしまいました。 
素早く木登りしたリスは隣接するスギ高木の枝葉に飛び移って姿を消したのですが、カメラで流し撮りするのはとても無理でした。 
リスの通り道となったスギの枝葉が揺れています。 

黄葉しかけた葉および落果から、リスが木登りした樹種がオニグルミであることを撮影後に確認しました。 


※ リスの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


ニホンリスがクルミの実を採食するシーンを動画で撮るのが今後の課題です。 
片手間では無理そうで、じっくり腰を据えてリスを狙う必要がありそうです。


【アフィリエイト】 

2024/08/02

カラマツ幹に体を擦り付けて松脂を塗るニホンイノシシ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月下旬・午後19:45頃および22:10頃

オニグルミの落果を野ネズミが持ち去って貯食する様子を撮影するために、山林の給餌場にトレイルカメラをローアングルで設置しています。 

するとある晩に、獣道を左から来たニホンイノシシ♀(Sus scrofa leucomystax)がトレイルカメラを覗き込んでいました。 
シナノキの幹の株に固定した見慣れない異物に興味を示し、至近距離で匂いを嗅いでいます。 
牙が目立たないので、♀のようです。 
ヒト(私)の残り香を嗅ぎ取って警戒したのか、慌てて左に走り去りました。 

しばらくすると、逃げたイノシシが左から戻って来ました。 
泥汚れの付いたカラマツ幹の匂いを頻りに嗅いでから、側頭部や左肩を幹の根元にゴシゴシと擦り付けました。 
カラマツ幹の泥汚れは前の年から見つけていて(フィールドサイン)、イノシシの仕業だろうと予想していました。 
雨や雪が降っても、この乾いた泥汚れは落ちずに残ったままです。


てっきりイノシシがヌタ打ち(泥浴び)で毛皮についた泥汚れを落とす行動の結果なのかと推測していたのですが、今回のイノシシ個体は毛皮がきれいです。 
泥や土で汚れているのは鼻面だけです。
「牙研ぎ」行動とも違います。 
そもそも牙が小さい♀は、牙を研ぐ必要が無いのではないかと思います。 
どうやら、カラマツ幹から滴り落ちている樹液(松ヤニ)を自分の毛皮に塗り付ける行動のようです。 

熊谷さとし、安田守『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』によると、
牙を研いだ痕とされているが、サインポストの意味もあるのだろう。木がマツ類の場合、毛を硬くするため、松脂を体に塗るためだともいわれている。(p83より引用)


今泉忠明『アニマルトラック&バードトラックハンドブック』によれば、

泥浴びした後イノシシは近くのマツの木の根元に行って、幹を牙で削り(牙かけ)、体をこすって松やにをつけ、体毛を磨く。(p13より引用) 


松ヤニを塗って「毛を硬くする」メリットがよく分かりませんが、想像するに体外寄生虫や吸血性昆虫を寄せ付けない効果があるのでしょうか?

その後イノシシ♀は、カラマツの根元に私が並べておいたオニグルミ落果(果皮付き)の匂いを嗅いだものの、食べようとはしませんでした。 
左側の給餌場Lの窪みに鼻面を突っ込んで、匂いを嗅ぎました。 
そこには野ネズミが齧り取って捨てたオニグルミの果皮が散乱しています。 

一旦左に立ち去ったニホンイノシシ♀が右から戻ってきました。
法面を下りて林道に達したと思われます。 


2時間25分後、再びニホンイノシシが現れました。
右から来たイノシシがトレイルカメラの直下で林床の匂いを嗅いでいました。
同一個体♀が戻ってきたのかな?
ふと顔を上げて監視カメラの存在に気づくと、慌てて右に走り去しました。
牙の有無を確認できず、性別は不明です。
30分前に来たツキノワグマの残り香を嗅ぎ取って逃げ出した可能性もあります。
最後に獣が鼻息を荒らげて威嚇する音が録音されていました。
逃げたイノシシが近くで採食していたのか、それともカモシカとニアミスしたのかな?




※ イノシシの鼻息♪が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】
前年からの宿題だったイノシシの松脂塗り行動が撮れて、感無量です。
カラマツの幹を4日後に撮影した写真を掲載します。
泥汚れが白く乾いている上に、赤い樹脂が滴り落ちています。




注意深く現場検証したら、カラマツの幹からニホンイノシシの体毛を採取できたかもしれません。

幸か不幸か、当地ではイノシシの生息密度がまだ低く、トレイルカメラでも撮影するのは難しそうと半ば諦めかけていました。
昨年はイノシシの出現頻度があまりにも低くて撮影効率が悪いため、暇つぶしにカラマツの木の下でドングリなど堅果を給餌することにしたのです。
イノシシが泥浴びをするヌタ場を突き止めるのが、次の課題です。

警戒心の強いイノシシをトレイルカメラで撮影するには、獣道を高所から見下ろすように狙えば(ハイアングル)、気づかれずに自然な行動を記録できるはずです。
しかし、給餌場に通う野ネズミを撮影するために、ローアングルで監視カメラを設置していました。



【アフィリエイト】

2024/08/01

樹上でトレイルカメラを覗き込むヤマガラ(野鳥)

 

2023年10月下旬・午前11:55頃・晴れ・気温20℃ 

平地の二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っていると、正午前にいきなり何か生き物が至近距離で写りました。 
トレイルカメラを固定してあるミズキ灌木に鳥が止まって、見慣れない異物を調べているようです。 
耳を澄ますと鳥の鳴き声が聞こえますが、鳥がプラスチック製のトレイルカメラを引っ掻いた音かもしれません。 
カメラを覗き込んだ鳥の正体はヤマガラSittiparus varius)でした。 
ようやく飛び去りました。 
大事なカメラのレンズやセンサーが嘴で突つかれたり壊されずに済んで一安心。 


【アフィリエイト】 

2024/07/29

秋の旧営巣地でニホンアナグマの幼獣2頭が取っ組み合いを長々と繰り広げる【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2023年10月下旬 

シーン0:10/20・午後14:16・気温31℃(@0:00〜) 
シーン0:10/23・午後13:36・気温18℃(@0:04〜) 
明るい時間帯にたまたま撮れた現場の様子です。 
新機種のトレイルカメラ2台を平地の二次林に設置し、ニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)を見張っています。 


シーン1:10/26・午後18:32・気温14℃(@0:08〜)日の入り時刻は午後16:51 
日没後の晩に 2頭のアナグマが現れました。 
巣口Lで対峙すると、1頭が跳ね回って相手を挑発しています。  
「一丁やるか?」と遊びに誘っているようで、2頭とも左に消えました。 
左の死角から鳴き声が聞こえてきます。 
いかにも幼い(遊びたい盛りの)行動から、おそらく幼獣の兄弟姉妹だと思うのですが、体つきがすっかり成長していて素人目には幼獣だと分からなくなりました。 


シーン2:10/26・午後18:35(@0:25〜) 
巣口LRの中間地点で寝技の取っ組み合い(格闘遊び)が繰り広げられています。 


シーン3:10/26・午後18:36(@1:25〜) 
疲れを知らない幼獣2頭による格闘戦が続いています。 
組み合ったまま地面をゴロゴロ転がりました。 
本気の喧嘩ではなく、仲良くふざけて遊んでいる印象です。 


シーン4:10/26・午後18:37(@2:25〜) 
しばらくすると、ようやく取っ組み合いを解消して1頭が離れ、セットを走り回ります。 
今度は追いかけっこ遊びに移行しました。 


シーン5:10/26・午後18:38(@2:56〜) 
再び組んずほぐれつの取っ組み合いが繰り広げられています。 
ときどき短い唸り声を上げたり、イヌのようにワンッ♪と鋭く鳴いたりしました。 
初めはふざけてレスリングしていたのが、だんだん本気になってきたのでしょうか? 
レンズに水滴が付いているのか、画面全体が曇っていて、はっきり見えないのが残念です。 


シーン6:10/26・午後18:39(@3:26〜) 
肉弾戦の遊びが続いています。 


シーン7:10/26・午後18:38・気温13℃(@3:26〜) 
別アングルで設置したトレイルカメラでも広角の監視映像が撮れていました。 
巣口LRの中間地点で2頭のアナグマ幼獣が延々と取っ組み合いをしています。 
ときどき唸り声が聞こえます。 
1頭が走って逃げ出すと、もう1頭が追いかけます。 
巣口Rの手前に戻ってくると、格闘遊びを再開。 
互いに向き合って、隙あらば相手を甘噛みしています。 
ワン♪、キャン♪のような短く鋭い鳴き声♪をときどき発します。 


シーン6:10/26・午後18:39(@3:26〜) 
別アングルの監視映像に切り替えます。 
2頭のアナグマが肉弾戦の遊びを止めると、走らずに左へノソノソと向かいました。 
疲れて休戦したのかな? 

すぐにまた小走りで戻ってきて、巣穴Lに続けて入りました。 
しばらくすると、1頭が後ろ向きで巣穴Lの外に出てきて、前足で地面を掻きました。 
またすぐに入巣L。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
アナグマの幼獣がセットに現れたのは久しぶりです。(夏以来です) 
長らく来なかったので、てっきり子離れ・分散したのかと思っていました。 
春にここで生まれた幼獣4頭のうち仲良しの2頭が旧営巣地に戻ってきて、取っ組み合いの遊びを長々と繰り広げていました。 
格闘遊びも追いかけっこ遊びも、夏にはアナグマの幼獣同士でよく見られた行動です。 
秋になって久しぶりに見ました。 

私は幼獣間の遊びだと解釈したのですが、もしも力比べで上下関係を決める真剣な闘争行動だとすると、話は変わってきます。 
越冬用の巣穴を巡る縄張り争いなのでしょうか? 
来季のヘルパー♂を決める争いなのかな? 
母親♀が育った幼獣を攻撃して縄張りから追い払う「子別れ」の行動ならもっと激しいはずです。 



【アフィリエイト】

2024/07/12

秋の二次林に渡来した2羽のシメ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年10月中旬・午前8:55頃・晴れ・気温10℃ 

ニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)がある二次林に冬鳥のシメCoccothraustes coccothraustes)が初めて登場しました。 
画面下端の林床で両足を揃えて跳んで移動し(ホッピング)、木質の細い蔓に跳び乗りました。 
再び地上に飛び降りると、左から別個体が現れました。 
2羽が林床で並んでも喧嘩しなかったので、♀♂つがいなのかな? 
落枝の上で少量の白い糞をポトリと排泄してから左に飛び去りました。(@0:45〜) 
もう1羽もホッピングで左に姿を消しました。 

※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
聞こえるのがシメの鳴き声かどうか、嘴の動きと一致しなかったので、よく分かりませんでした。
(シメの)地鳴きは「チチッ」「ツイリリーッツー」。他のアトリ科の鳥と比べると鋭い声である。(wikipediaより引用)


 

2024/07/04

峠道の藪から鳴きながら飛び去るヤマドリの群れ(野鳥)

 


2023年10月上旬・午後13:35頃・くもり 

里山でつづら折れの舗装された峠道を私が静かに歩いて登っていると、法面の藪に潜んでいたヤマドリ(亜種キタヤマドリ:Syrmaticus soemmerringii scintillans)が2羽、慌てたように飛び去りました。
 「ヤマドリが1羽いたら、もっと居ると思え」という過去の経験則を活かして、動画に撮りながら私は再び歩き始めました。 
すると予想通り、同じく林道脇の斜面の藪に隠れていたヤマドリが慌てて鳴きながら続々と飛び立ち、車道を横切り谷側へ飛び去りました。 
この作戦で空振りしたことも何度もありますが、無駄撮りだったら動画ファイルをカメラからすぐに削除するだけです。
ヤマドリ群れの全個体を撮り漏らしたくないのであれば、GoProのようなアクションカメラを装着して一人称目線での動画を入山時から撮り続けるしかないでしょう。




ヤマドリの鳴き声(地鳴き、警戒声)を録画できたのは今回が初めてです。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

日本の野鳥さえずり・地鳴き図鑑』でヤマドリの鳴き声を調べると、
コココまたはクククあるいはウォッと低い声で鳴く(p88より引用)
と書いてある通り、コココ♪と鳴きながら飛び去りました。



1羽目は飛んで車道をすぐに横切りましたが、2羽目の方は車道に沿って長く飛びました。 
キジ科のヤマドリは飛翔が苦手(不器用)で、ほとんど直線的にしか飛べないようです。
飛びながら曲がり切れずに峠道のカーブミラーに激突して死んだヤマドリも現場近くで目撃しています。

ヤマドリが次々に飛び立つ様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:23〜) 
映像を見直すと、この2羽は別々の場所に隠れていました。 
動画からヤマドリの性別が見分けられる方がいらっしゃいましたら教えてください。 
♀は尾の先が白いらしい。(上記の図鑑より)
最初の2羽を撮り損ねたものの、計4羽のヤマドリの群れが一緒に採餌活動していたことが分かりました。 
繁殖期ではないので、一夫多妻のハレムというよりも母子の家族群ではないかと予想しています。 


【アフィリエイト】

ランダムに記事を読む