2025/05/10

晩春の林床を夜にうろつく野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月上旬・午後22:53・気温10℃ 

平地の二次林で、死んだアナグマの旧営巣地(セット)を自動センサーカメラで監視するカメラに、野ネズミ(ノネズミ)が写りました。 
深夜にセットを横切り、林床をうろついています。 

その後、造網性クモ(種名不詳)が糸を伝って上へ移動しました。 
監視カメラのレンズに近すぎて、クモにピントが合っていません。 
造網中だったようです。 
後日、水平円網が張られていました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

カキドオシの花蜜を吸うキアゲハ

 

2024年5月上旬・午後14:30頃・晴れ 

休耕地に咲いたカキドオシの群落でキアゲハPapilio machaon hippocrates)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
カキドオシの花から花へ忙しなく飛び回り、唇形花に口吻を挿し込んでがっつくように吸蜜していました。 

1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:49〜) 
左の後翅が大きく破損している個体でした。 
左右対称の損傷ではなかったので、鳥に襲われかけたビークマークではなさそうです。 

ところで、カキドオシの茎が初夏に見るよりもひょろひょろと高く伸びていたのが気になりました。 
日当たりのあまり良くない林縁に生えたカキドオシの特徴なのかな?と思いつつ調べてみると、wikipediaに答えが書いてありました。
茎の断面は四角く[8]、はじめ花がつくころは5 - 20センチメートル (cm) ほどの高さに直立するが、花後は茎が伸張するに従ってつる状になり、地面を這うように長く伸びて[9][11]、節の所々から根を下ろして、長さ1メートル (m) 以上になる[15]。

 

2025/05/09

倒木が散乱する雪国のスギ防風林を早春の夜にうろつくホンドタヌキの群れ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年3月上旬〜中旬 

シーン0:3/3・午後13:22・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:3/3・午後13:22・晴れ(@0:03〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
暴風で根こそぎ倒れたスギ(根返りスギ)が散乱する平地のスギ防風林で、その根元に掘られた巣穴a,bを旧機種の自動センサーカメラ2台で見張っています。 

この時期に写ったホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:3/5・午後22:13・(@0:07〜) 
暦では「啓蟄」ですが、晩に雪がしんしんと降っていました。 
しかし積雪量は多くなく、雪質は見るからに湿雪です。 
監視カメラが起動したときから新雪の雪面に足跡がついていることから、先行個体の通過を撮り損ねたようです。 

やがて2頭のタヌキが左から連続してやって来ました。 
殿しんがりを務める個体が、通りすがりに根曲がり巣穴aの入口に興味を示したものの、中には侵入しませんでした。
先行個体の後を追って右へ歩き去りました。 
別アングルの監視カメラが続きを録画しているはずなのに、機材トラブルなのか撮れていなくて残念。 

計3頭のタヌキが行動を共にしているということは、♀♂ペアとヘルパー(前年に産まれた娘の1頭が独立しないで親と同居)なのでしょうか?


シーン2:3/12・午前3:44・(@0:28〜) 
1週間後の未明には、タヌキが単独で現れました。 
水平倒木2本の隙間から、タヌキの目が白く光って見えます。 
水平倒木の奥にある獣道を左から来たタヌキが立ち止まって顔を上下に動かし、風の匂いを嗅いでいるようです。 
そのまま右奥へ立ち去りました。 

林床には溶けかけた残雪があります。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

この時期は昼間に強風による誤作動があまりにも多く、トレイルカメラで撮れた動画を確認するのが大変でした。(ほとんど無駄撮り)

ノスリにモビングの空中戦を挑むカラス(野鳥)

 

2024年5月上旬・午後16:05頃・晴れ 

郊外の住宅地の上空で、夕方にノスリButeo japonicus)とカラスが空中戦を繰り広げていました。 
ハシボソガラスだと思うのですが、遠くてしっかり見分けられません。 
おそらく近くにカラスの巣があり、そこに近づいた猛禽を親ガラスが追い払っているのでしょう。(モビング行動、擬攻撃) 
巣内の卵や雛鳥を守るために、春のカラスは特に縄張り意識や攻撃性が高まります。 

必死に追いかけて空中戦を挑むカラスの嗄れ声がかすかに聞こえますが、ひたすら逃げ惑いカラスの攻撃を交わすだけのノスリは鳴きませんでした。 

カラスの縄張りからノスリを無事に追い払えたようで、カラスは深追いせずに離脱しました。 
一方、ノスリは青空で帆翔を再開。

2025/05/08

ウリハダカエデ幼木の枝葉に眼下腺マーキングするニホンカモシカ【トレイルカメラ】

 

2024年5月上旬〜中旬

シーン1:5/6・午後14:53・くもり(@0:00〜) 
スギ林と雑木林に両側が挟まれた山道をトレイルカメラで見張っていると、ニホンカモシカCapricornis crispus)が現れました。 
手前のスギ林から山道に出て来たのかもしれません。 
画面の左端で佇み、右を見て警戒しています。 

道端に生えたウリハダカエデ幼木の枝葉に顔を擦りつけて縄張り宣言しました。(眼下腺マーキング) 
後日の現場検証でも樹種を確認しています。

このカモシカは角が細いので、若い個体のようです。 
股間の外性器がよく見えず、性別は不明です。 

山道の真ん中に残されたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場ltrには全く無関心で、そのまま左に立ち去りました。 


シーン2:5/14・午後12:29・晴れ(@0:38〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 


シーン3:5/15・午後14:04・晴れ(@0:42〜) 
山道を右へ立ち去るカモシカの後ろ姿が写っていました。 
今回は眼下腺マーキングをしていません。 

その直後に何か謎の昆虫(アブ?)が飛来したらしく、大きな羽音が監視カメラの間近から聞こえました。 


シーン3:5/19・午前5:21・(@0:55〜)日の出時刻は午前4:23。 
早朝からカモシカが林道に来ていて、前回(13日前)と同じウリハダカエデの幼木に眼下腺マーキングしていました。 
このカモシカは、前回と同じ個体なのかな? 

そのまま林道を左へ立ち去りました。 
今回もタヌキの溜め糞には興味なし。


シーン4:5/24・午前11:34・(@1:22〜) 
最後にフルカラーで写ったウリハダカエデの幼木を拡大してみました。 
春から初夏になりつつあり、若葉がどんどん育っています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


もし同じウリハダカエデ幼木にカモシカが繰り返しマーキングするようなら、監視カメラの画角を少し左にずらすべきですね。 


つづく→


【アフィリエイト】 

右脚の跗節が欠損した越冬明けのオオセンチコガネ♀

 

2024年5月上旬・午後12:30頃・くもり 

里山の中腹をトラバースする細い山道を歩いているオオセンチコガネ♀(Phelotrupes (Chromogeotrupes) auratus auratus)を見つけました。 
曇っていても、構造色で赤い金属光沢(メタリック)に輝いています。 
頭部や頭楯に金属光沢がなくて黒いことから、♀と判断しました。
参考:舘野鴻『うんこ虫を追え』p10 

前脚の腿節前面に橙色の毛束が密生している部分が目立ちます。 
これはセンチコガネ科およびクワガタムシ科に性別を問わず見られ、フェロモンを分泌するらしい。 

少し太い木の根っこ(落枝?)をなかなか乗り越えられずに苦労しています。 
平べったい石の上に乗ったときによく見ると、右側だけ前脚、中脚、後脚すべての跗節が欠損していました。 
歩行がぎこちなくて跛行しているように見える理由が、地面とのグリップが左右非対称になるためだと分かりました。

最後は石の隙間の地中に潜り込んで隠れてしまいました。 
餌となる獣糞を目指して歩いていた訳ではなかったようです。 
もしかすると、私がすぐ横に立っていたので警戒して隠れたのかもしれません。 


【考察】 
今季初見のオオセンチコガネ成虫です。 
この個体で右側だけ全ての脚の跗節が欠損している理由を考えてみました。 

まず、先天的な異常(奇形)である可能性はどうでしょうか。 
エボデボ(進化発生生物学)の研究によって昆虫の形態形成に関わる遺伝子群が次々と解明されています。
聞きかじりですが、跗節の形態形成にはDistal-less(Dll)などの転写因子が重要な役割を果たしているそうです。 
しかし、左右非対称な異常を説明するのが難しいです。 
例えば脚原基の遠位端の形成を制御するDistal-less(Dll)遺伝子が体の右側だけ異常になったということは、発生初期に体の右側の細胞だけモザイク状に遺伝子が体細胞突然変異した結果というシナリオも理論的には考えられます。 
しかしその発生確率はきわめて低い上に、幼虫の形態形成にも重篤な悪影響を及ぼすはずなので、成虫まで無事に育って羽化できるとは思えません。 

したがって、後天的な欠損だと考えたほうが良さそうです。  
捕食者に襲われかけたにしても、左右非対称に跗節だけ欠損するとは考えにくいです。 
穴掘りで脚の爪先(跗節)が摩耗したにしても、左右非対称になる理由が分かりません。 
調べてみると、オオセンチコガネは成虫で越冬するらしい。 
地中で越冬中に、脚の跗節がたまたま右側だけ凍傷で欠損した、という可能性が一番あり得そうです。 

この考察をする上で、Perplexity AIにかなり助けてもらいました。
 (AIチャットとのブレインストーミングを、かなり省略して書きました。) 


【アフィリエイト】 

2025/05/07

タヌキの溜め糞場がある山道を昼夜往来するニホンアナグマ♀♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年5月上旬〜中旬

シーン0:5/6・午後12:10・くもり(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたま撮れた現場の様子です。 
スギの落ち葉が敷き詰められた山道の中央に、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の黒々とした溜め糞場ltrがあります。 
カメラの背後(画面の手前)がスギの植林地で、山道を挟んで反対側(画面の奥)は雑木林になっています。 
現場の区間は平坦ですが、基本的に画面の右から左に向かって坂を登る山道になっています。 

この時期に登場したニホンアナグマMeles anakuma)の記録をまとめました。 


シーン1:5/9・午後21:19・(@0:04〜) 
監視カメラの起動が遅れ、アナグマらしき野生動物が晩に左へ立ち去るところでした。
1/3倍速のスローモーションでリプレイしても、下半身の側面がちらっと見えただけで肝心の顔が写っていませんでした。 


シーン2:5/10・午後14:38・晴れ(@0:16〜) 
昼間にアナグマ♀が山道を左から右へ足早に通行しました。 
タヌキの溜め糞ltrには興味を示さず、横を素通りしています。 


シーン3:5/11・午前0:27・(@0:36〜) 
日付が変わった深夜に、アナグマ♂が右(または奥)から来たようですが、監視カメラの起動が遅れました。 
タヌキの溜め糞場ltrを素通りし、山道を左へ立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
毎日1回ずつ3日連続でニホンアナグマが登場しました。 
♀♂が共に写ったので、近くに営巣地(セット)がありそうです。 

タヌキとアナグマが溜め糞場を共有(あるいは近くに隣接)する事例をこれまで2ヶ所(溜め糞場sと溜め糞場wbc/stmp)見てきたのですが、この地点ltrではアナグマがタヌキに対抗して排便することはありませんでした。 



マルバアオダモの枝から青色の蛍光物質を抽出してみる

 

2024年5月上旬・午後14:30頃・晴れ 

植物の図鑑でアオダモという樹木について調べると、「枝を水に浸けてしばらくくすると水が青を帯びた色になる」などと書いてあります。 
気になっていたので、実際に実験してみましょう。 
当地でアオダモの木を見かけたことがないので、その代わりに近縁種のマルバアオダモを実験材料にしました。 
マルバアオダモを使った実験は誰もやっていないようです。 

ガラスの小瓶と水筒、剪定バサミを持参し、春のフィールドで探し歩くと、峠道の道端でマルバアオダモの白い花が咲いていました。(萎れかけの花) 
細い枝先を切り落とし、ガラスの小瓶に収まるように、さらに短く切り揃えました。
マルバアオダモの小枝をガラス瓶にぎっしり詰め込んでから、ペットボトルに持参した水道水を注ぎました。 
透明な水だったのに、抽出液を日光にかざすと、確かにうっすらと青っぽく見えました。
これは、自然光に含まれる紫外線による蛍光なのだそうです。

2日後の5月中旬、100円ショップでUSB UVライトを買ってきました。 
モバイルバッテリーにUSB接続するだけで、手軽に紫外線を照射できます。 
ライト色の波長は比較的安全な405nmですが、実際は青色に見えます。(可視光が混じってる?) 
この商品の本来の目的はUVレジン(樹脂)の硬化用で、100円ショップ(ダイソー)の手芸コーナーやジェルネイルの関連グッズとして売られていました。 
この商品を選んだのは一番安かったからで、ネット通販サイトで探せば他にも色んなUVライト(ブラックライト)が売られています。 


マルバアオダモ枝の抽出液に暗闇で紫外線(UV)を照射すると、確かに青い蛍光を強く放ちました。 
2日間も水出ししたせいか、濃くてコロイド状に濁って見えます。 

ガラス瓶の蓋を開けた状態で少し傾けたら、床に少し液をこぼしてしまいました。 
その溢れた水も、紫外線で青く光って見えます。 
紫外線を消灯すると真っ暗に戻りました。(蓄光性はない。) 
実験中は目の網膜を守るために、UVカットのサングラスを着用しました。(気休め?)

ペットボトルに入れた別なサンプル(試料)でも試してみました。 
こちらはマルバアオダモの枝に対して水の量が多くて濃度が薄いため、コロイド状にはなっていません。 
特にペットボトルの裏側からUVを照射すると、青色の蛍光がきれいに見えます。 

ペットボトル容器にマルバアオダモの小枝を少量入れた方は、実は初回に試した実験です。 
抽出液の濃度が薄くて、自然光下では青色を帯びているようには見えず、紫外線照射で初めて青色に光りました。 
2回目の実験では、容器に小さなガラス瓶を選び、マルバアオダモの小枝をいっぱいに詰めて水の量を少なくしてみたのです。 

実験を実演した動画としては、Negative Control(陰性対照実験)が必要だったかもしれません。 
まず、木の枝を入れてないただの水道水は紫外線を当てても青く光らないことを示す必要があります。
次に、どんな樹種からでも青い蛍光物質が抽出される訳ではないことを示す必要があります。 
何か別な樹種の小枝からも同様に抽出液を作り、紫外線を当てても青く光らないことを示せば、より厳密な実験でした。 
対照実験をしっかりやることで、実験結果がノイズではなく、マルバアオダモの枝に蛍光物質が含まれていることが証明できます。

紫外線で励起されて青い蛍光を放つ主な原因物質として、アオダモの場合は、芳香族有機酸である「コーヒー酸(カフェ酸)」およびその誘導体が有力視されているそうです。 
カフェー酸は多くの植物が生合成する成分で、トネリコ属植物からもカフェー酸を基本骨格とするエステルやその類縁化合物が報告されています。
他にも、水に浸すと青い蛍光物質が抽出される樹種が何種類もあるらしいので、いずれまた実験してみるつもりです。 

参考サイト:日本植物生理学会ホームページ > みんなのひろば > 植物Q&A > アオダモの蛍光物質は何のため?  


ちなみにUSB UVライトを使った別の実験として、試しに1万円札に紫外線を照射しても、偽造防止のマークが赤く光ることはありませんでした。 
もちろん偽札ではなくて、もっと波長の短い(365nm)本格的なブラックライトが必要らしい。

夜のフィールドにブラックライト持参すると、新しい発見があるかもしれません。
例えば、サソリに紫外線を照射すると、なぜか緑の蛍光を発するのだそうです。

生物の標本をUVで硬化する透明樹脂で封入する作業も楽しそうです。
いつかやりたいと思いつつ、忙しくて試していません。

2025/05/06

死んだアナグマの営巣地を昼も夜も巡回するイエネコ(キジトラ白足袋)5月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月上旬 

平地の二次林にある、死んだアナグマの旧営巣地(セット)で、ある1日に昼も夜も2回登場したイエネコFelis silvestris catus)の同一個体についてまとめました。 
近所の飼い猫がときどき二次林に通って来るようです。 
おそらく野ネズミなどの獲物を狙っているのでしょう。 
それとも発情した雄猫♂が、♀を探し歩いて冒険しているのかもしれません。


シーン1:5/1・午前8:56・気温12℃(@0:00〜) 
ほとんど黒猫に見えますが、キジトラで足が白足袋を履いたように白く見えます。 
おそらく手前の獣道から登場し、右奥の林内へ入って行きました。 



シーン2:5/1・午後20:08・気温10℃(@0:20〜) 
同じ日の晩(半日後)に、右から来た猫(キジトラ白足袋)が巣口Lの横を慎重に通り過ぎました。 


シーン3:5/1・午後20:08・気温9℃(@0:38〜) 
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
忍び足で獣道を右上奥へ立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


サンショウの葉に飛来して産卵するナミアゲハ♀

 

2024年5月上旬・午後17:00・晴れ 

民家(店舗?)のお洒落な庭に植栽されたサンショウ(山椒)の灌木にナミアゲハ♀(Papilio xuthus)が惹きつけられ、忙しなく飛び回っていました。 
サンショウの若葉が育ち、黄色くて目立たない花も咲いています。 
山椒の葉に止まると、ナミアゲハ♀は激しく羽ばたきながら腹端を軽く曲げ、葉の表面に卵をひと粒産み付けました。 
夕日を浴びた食樹植物の周囲を飛び回り、何度も舞い戻ってきて、違う葉に産卵を繰り返しています。 

望遠マクロではなく、至近距離から接写することができました。 
ナミアゲハ♀の産卵飛翔を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:01〜) 



2025/05/05

早朝の溜め糞場でエゾユズリハの枝葉に眼下腺マーキングするニホンカモシカ【トレイルカメラ】

 



2024年5月上旬・午前5:15頃・日の出時刻は午前4:33 

里山の雑木林(スギとの混交林)に残されたニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr2を自動センサーカメラで見張っていると、早朝からカモシカが登場しました。 
獣道に沿って自生するエゾユズリハ灌木の枝葉に顔を擦り付けています。 
(後に現場検証して、樹種をしっかり確認しました。) 

匂い付けで縄張り宣言すると、獣道を右へ辿りながら斜面を登って行きました。 
画面の右端でしばらく佇んでいましたが、画面から見切れてしまい、何をしていたのか不明です。 


※ 挙動の不安定な旧機種のトレイルカメラにしては珍しく、昼間でもフルカラーで録画してくれました。 


林床で拾った落ち葉を繰り返し落として遊ぶヒヨドリ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2024年5月上旬〜中旬 

平地の二次林で、死んだニホンアナグマの旧営巣地(セット)を見張る監視カメラに、珍しくヒヨドリHypsipetes amaurotis)が写っていました。 
この林内に生息するヒヨドリを現場で実際に何度も目撃していたのですが、実はこの地点でヒヨドリがトレイルカメラに写ったのは初めてです。 


シーン1:5/5・午前8:50・気温21℃(@0:00〜) 
巣口Rの手前に自生するマルバゴマギマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)灌木の根元に1羽のヒヨドリが来ていました。 
目の前でハラリと落ちた1枚の落ち葉に興味を示したのがきっかけで、その枯れ葉を何度も拾い上げたり落としたりしています。 
隠れている虫を探すための落ち葉めくり行動とは全く違い、玩具として遊んでいるように見えました。 
拾う際には、枯れ葉の中央部を嘴で咥えています。 
まさか巣材として落ち葉を持ち去るかと思いきや、その予想も外れました。 

実はもう1羽の鳥が右上奥の林縁の灌木に止まって様子を見守っていました。 
おそらくヒヨドリのパートナーだと思うのですけど、暗くてシルエットしか見えず、自信がありません。 
その2羽が続けざまに飛び去りましたが、鳴き声を発しませんでした。 

その間、茶色い毛虫がマルバゴマギの灌木から地面に降りて地面を徘徊し始めました。 
おそらくヒトリガArctia caja phaeosoma)(または近縁種)の幼虫(俗称クマケムシ)ではないかと思います。 
クマケムシの徘徊シーンを1.5倍に拡大した上で5倍速の早回しでリプレイ(@1:07〜)。
この毛虫をヒヨドリが捕食しなかったのは、獲物の存在に気づかなかったのか、それとも敢えて忌避したのか、どちらでしょう? 
クマケムシの剛毛には毒がないことが分かっていますが、やや毒々しい体色からベーツ擬態が機能したのかな? 
ヒトリガの幼虫は広食性なので、
食草に含まれたアルカロイドを体内に含有していることがあるので、小鳥のように摂食する分には有毒ではある。(wikipediaより引用)


シーン2:5/12・午前9:08・気温19℃(@1:46〜) 
おまけの動画です。 
1週間後にもヒヨドリのペアがセットに来ていました。 
マルバゴマギ灌木の細い幹に止まって、巣口Lをじっと見下ろしていました。 
この巣穴Lの奥には餓死した「いざりタヌキ」の死骸が転がっているのではないかと私は疑っているのですが、野生動物だけでなく様々な野鳥(カラスキジ)が入れ代わり立ち代わり来て、巣口Lに興味を示しています。 
ヒヨドリは腐肉食性(スカベンジャー)ではないのに、動物の死骸に興味を示すのは不思議です。
日本の鳥は一般に嗅覚が鈍いとされているので、死臭を嗅ぎつけたとは思えません。
(死骸の体毛を集めて産座の巣材とする行動なら理解できます。)

ヒヨドリは虫を捕食しに来たのでしょうか?
しかし、巣口Lにハエやキイロコウカアブは飛び回っていません。 
腐肉を分解する虫たちのかすかな物音を聞きつけたのかもしれません。
(私が現場検証しても、巣口Lで死臭を感じたり虫の音を聞いたことはありません。) 

結局、ヒヨドリは巣穴Lの中に入って調べることはなく、止まり木から飛び立ちました。 
右手前の死角に潜んでいた別個体のヒヨドリも、後を追うように飛び去りました。 


2025/05/04

死んだアナグマの営巣地で巣穴を内見するホンドタヌキのペア【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月上旬・午後22:40頃・気温10℃ 

平地の二次林で死んだニホンアナグマの営巣地(セット)を見張っていると、いつものようにホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の♀♂ペアが現れました。 
先行個体aが左の巣口Lに顔を突っ込んで内部の匂いを嗅いでいる間に、後続個体bはセットの右で座り込んで待っています。 
退屈そうに欠伸をしたり痒い体を後足で掻いたりしました。 
実は続けて撮れた排尿動画から、aは♂と判明します。(映像公開予定) 
ということは、後続個体bが♀なのでしょう。 

♀bが欠伸をして立ち上がると、背中を伸ばすストレッチ運動をしました。 
灌木の根っこや落枝でバリケードされた狭い巣口Rに体を押し込み、中に潜り込みました。 
巣穴Rを内見したタヌキ♀bが外に出てくる瞬間は監視カメラに撮れていません。 


【考察】 
タヌキがこの空き巣に侵入したのは久しぶりです。 
(交通事故で?)下半身が麻痺した「いざりタヌキ」が巣穴Lの奥で餓死したと私は予想しているのですが、それ以来、死臭を嫌ってか他のタヌキも野生動物も巣穴に出入りしなくなっていたのです。 
今回もタヌキが入ったのは事故物件の巣穴Lではなく、隣の巣穴Rでした。 
ちなみに、これまでの観察から、2つの巣穴は内部でつながっていないと考えています。 
死骸の生物分解が一段落して死臭が収まれば、再びこの営巣地を使うようになるでしょうか? 


シロバナヒメオドリコソウの花蜜を吸うニッポンヒゲナガハナバチ♂

 

2024年5月上旬・午後15:15頃・晴れ 

林縁に咲いていたシロバナヒメオドリコソウの群落でニッポンヒゲナガハナバチ♂(Eucera nipponensis)が忙しなく訪花していました。 
触角の長い♂が吸蜜中に翅脈を拡大して見たら、識別点である前翅の亜縁室(肘室)が3室あったことから、ニッポンヒゲナガハナバチと判明しました。 

顔(眉間)がオレンジ色に染まっているのは、唇形花に正当訪花で吸蜜した際に花粉が付着したようです。 
雄蜂♂は♀と違って集粉しないので、後脚に花粉籠を持ちません。 

初めこの植物はてっきりヒメオドリコソウだと思ったのですが、花が白色ですし、茎の上部に付いた葉が赤みを帯びずに緑色です。 
早春の咲き始めはこんな感じだっけかな?と首をひねりながら調べてみると、シロバナヒメオドリコソウという突然変異の白花種らしい。

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