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2024/10/20

根曲がり巣穴の横で落ち葉をめくって虫を探す初冬のカケス【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年12月中旬

シーン0:12/11・午後14:11・くもり(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
平地のスギ防風林で風倒したスギと一緒に巻き添えを食った隣の幼木(広葉樹)がしぶとく育ち、毎年繰り返される雪圧のせいで根曲がりの樹形となりました。 
その奥にある「根曲がり巣穴」に住む野生動物の正体を突き止めるために、トレイルカメラで見張っています。 
地表付近に伸びたツルウメモドキの赤い実が見えます。 


シーン1:12/12・午前8:16(@0:03〜) 
小雨が降る朝に、左奥の地面に来ていたカケスGarrulus glandarius)がピョンピョン跳んで餌を探しています。 
右上の倒木の陰にも別個体のカケスが潜んでいて、右上に飛び去りました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:26〜) 


シーン2:12/11・午後12:13(@0:37〜) 
4時間後に再びカケスが来ていました。 
ツルウメモドキの赤く熟した果実(液果)が付いた蔓が手前に伸びているのに、カケスは気づいていないのか、見向きもしませんでした。 

カケスは地表の一箇所にとどまって、嘴で一心不乱に落ち葉をめくっています。 
落ち葉の下に隠れた虫を探しているのでしょう。 
あるいは、何か木の実などを隠す(貯食)場所を確保するための行動かもしれません。 
カケスの落ち葉めくり行動を1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:37〜) 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

2024/10/13

初冬にニホンイタチがニホンアナグマの越冬用巣穴で居候を開始?【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月上旬〜中旬

シーン0:12/4・午後12:59・くもり(@0:00〜) 
シーン0:12/4・午後13:45・晴れ(@0:04〜) 
平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)が越冬する営巣地(セット)を新旧2台のトレイルカメラで見張っています。 
しかし巣穴Rを監視するトレイルカメラがなぜか不調で、全く撮れていませんでした。 

この時期になぜかニホンイタチMustela itatsi)の登場頻度が激増したので、そのシーンをまとめてみました。 


シーン1:12/5・午前2:37・(@0:07〜) 
丑三つ時に現れたイタチがアナグマの巣口Lに長居して、落ち葉を調べたりしています。 
隠れている虫を捕食しようとして巣穴を物色しているのかな? 


シーン2:12/5・午前2:44・(@1:07〜) 
1.5倍に拡大した動画をお見せします。 
アナグマの巣口Lを覗き込んでいたイタチが落ち葉に顔を突っ込み、何か小さな虫を捕食しました。 
イタチが身動きすると落ち葉?が巣穴Lにポトリと落ちました。 
それを追いかけてイタチも巣穴Lに入りました。 
落ち葉ではなく虫だとしたら、天敵に襲われないように擬死落下したのでしょう。 


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 すぐに巣穴Lから外に出てきたイタチは、左に移動して、今度は巣口Rを見下ろしているようです。 


シーン3:12/5・午前2:49・(@2:07〜) 
約4分30秒後に、イタチがアナグマの営巣地を離れ、獣道を右上奥へちょろちょろ走り去りました。 
オニグルミ立木の根元の匂いを頻りに嗅ぎ回っているものの、排尿マーキングはしなかったようです。 
オニグルミの幹に掴まり立ちをするように後足で一瞬立ち上がったのですが、木登りはしませんでした。(@2:52〜) 
何か樹上の虫が気になったのかもしれません。 
イタチは必要に迫られれば上手に木登りするらしいのですが、私はまだ実際に見たことはありません。 


シーン4:12/5・午後17:35・(@3:07〜)日の入り時刻は午後16:23。 
1.5倍に拡大した動画をお見せします。 
真っ暗な晩にイタチがまた登場しました。 
どうやら完全な夜行性のようです。 

今回もアナグマの巣口Lで何か小さな虫を捕食しました。 
次は林床の落ち葉の下に顔を突っ込んで、餌を探しながら右へ立ち去りました。 


シーン5:12/5・午後17:37・(@4:07〜) 
1分後に再び戻ってきたイタチがついにアナグマの巣穴Lに侵入しました。 
その後に飛来したのは、冬尺蛾♂でしょう。 


シーン6:12/5・午後17:42・(@4:28〜) 
約5分後にイタチは巣穴Lの外に出て来ました。 
巣穴の主のアナグマは留守だったようです。 
イタチはゆっくり左に立ち去りました。 


シーン7:12/5・午後18:51・(@4:45〜) 
画面の右上から左に細長い小動物がピョンピョン跳ねるように走りました。 
二次林内でイタチが餌を探し回っているのかな? 


シーン8:12/5・午後20:47・(@4:56〜) 
しつこく戻ってきたイタチがアナグマの巣穴Lにするりと忍び込みました。 
この後、出巣Lシーンが撮れてなかったので、どうやらイタチはアナグマの巣穴Lで一晩過ごしたようです。(同じ穴のむじな) 
アナグマが隣の巣穴Rで越冬していることは確かです。 
もしも巣穴Lが空き巣だとすると、イタチはそこで越冬するつもりなのでしょうか? 
これからイタチが越冬用巣穴に断熱材(巣材)を運び込むかどうか、注目です。 
イタチは、床下、天井裏に住み着くこともあり、巣を作る際に家内の断熱材(グラスウール)を剥ぎ取り、巣材とすることもあります。(参考サイト@大東市:「イタチについて」より引用)

シーン9:12/6・午前5:46(@5:07〜)日の出時刻は午前6:37。 
日付が変わって夜明け前にイタチが写りました。 
もしかすると、巣穴Lから一旦外に出た後で、すぐにまた入巣Lしたのかもしれません。 


シーン10:12/6・午前5:59・(@5:16〜)
約13分後。 どうやらイタチが出巣Lする瞬間を撮り損ねたようです。 
画面右上でオニグルミ立木の根元の匂いを嗅ぎ、立ち上がって幹の匂いも嗅ぎました。 
これはシーン3と同じ行動です。 
素人目には、イタチがマーキングしたようには見えません。 
獣道を右上奥へ立ち去りました。 


シーン11:12/6・午後15:36・(@5:29〜)日の入り時刻は午後16:23。 
約9時間半後、まだ明るい夕方にニホンイタチが現れました。 
イタチは夜行性だと思っていたのに、昼間も活動するようです。 
1.5倍に拡大した動画をお見せします。 

いつものように、アナグマの巣口Lで虫を捕食してから、巣穴Lに潜り込みました。 
旧機種のトレイルカメラに切り替えてしまったので、フルカラーで録画できなかったのが心残りです。 


シーン12:12/6・午後19:57・(@5:45〜) 
アナグマが巣口Lを点検した3時間後の晩に、細長い体型のイタチがしなやかにスルリと巣穴Lに侵入しました。 
実はこの3時間ほど前にアナグマが来たのですが(映像は割愛)、巣口Lを覗いて中の匂いを嗅いだだけで、中には入らず立ち去りました。 
巣穴の主であるアナグマが怒ってイタチを追い出さないのが不思議でなりません。 


シーン13:12/9・午後16:28(@5:53〜)日の入り時刻は午後16:23。 
3日後。 
日没直後にイタチが素早く入巣Lした動きに反応してトレイルカメラが起動したものの、撮り損ねました。 


シーン14:12/9・午後16:32(@6:00〜) 
約5分後にイタチが巣穴Lの外に出てきて手前の二次林に向かいました。 
冬尺蛾♂が元気に飛び回っています。 


シーン15:12/11・午前3:30(@6:40〜) 
2日後の未明にイタチが写りました。 
出巣L直後なのかもしれません。 
巣口Lの匂いを嗅ぎながら跨いで左へ向かいます。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
アナグマの越冬用営巣地にイタチが何度も通ってくるのは、巣穴Lに居候する虫を捕食できた成功体験を学習したからでしょう。 
つまり、狩場の一つとして初めは認識していたはずです。 

ちまちまと虫を食べたところで、満腹になるとは思えません。
ちなみに、この時期(初冬)、山に住むイタチは水場に通って野ネズミや冬眠中の両生類を狩っていました。

アナグマが巣穴Lには不在(留守)だと分かると、イタチは次第に大胆になり、巣穴Lで休んだり寝たりするようになりました。 
しかし、イタチが巣穴の周囲(セット)で縄張り宣言をするマーキング行動は見られませんでした。

越冬用巣穴を巡ってイタチとアナグマが喧嘩をしてイタチが力づくで乗っ取った訳ではなさそうです。
あくまでもイタチがこっそり忍び込んで居候を始めた、という印象です。
巣穴の主であるアナグマが怒ってイタチを追い出さないのが不思議でなりません。 
まさかイタチは気づかれないように、アナグマの体臭に化学擬態しているのでしょうか? 
アナグマは侵入者のイタチに対して寛容というか、お人好しというか、鈍臭いのでしょうか。 
かと思うとタヌキに対しては強気で追い払ったりするので、よく分かりません。 
アナグマはイタチよりも体格で勝るはずなのに、肉食獣のイタチを恐れているのかな?

2種はセットに同居しているのではなく、別々の居住区に住み分けているのかもしれません。 (アナグマが巣穴Rで、イタチは巣穴Lで越冬するつもりなのでしょうか?) 
根雪が積もっても2種が「同じ穴の狢」で越冬するのかどうか、注目です。

イタチの個体識別ができていないので、 もしかすると複数個体が出没している可能性もあります。
この記事では1匹のイタチが繰り返し出没している、というシンプルな解釈です。


2024/10/10

初冬の水場で夜中に獲物を狩るニホンイタチ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月上旬

シーン0:12/6・午後12:13・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
里山で湧き水が貯まった浅い泉に来る野生動物を自動センサーカメラで撮影しています。 
周囲の雑木林から舞い散る落ち葉が池の中にたくさん溜まっています。 
画面の左から湧き水が流入し、右へ流出してから沢の源流となります。 
野生動物がよく来る左岸を監視しています。


シーン1:12/10・午前2:01(@0:04〜) 
初冬の深夜にニホンイタチMustela itatsi)が水場の岸辺に登場しました。 
翌日に現れたホンドテンと比べると、イタチは体が小さいです。(映像公開予定) 
左に移動しながら、崖の岩と岩の隙間や根際の穴を丹念に覗き込んで物色しています。 
その甲斐あって、イタチは何か獲物を咥えてから右上に少し運びました。 
残念ながら後ろ姿でよく見えませんが、その場で捕食したようです。 
しかもカメラの電池が消耗していたせいで録画が途中で終わってしまい、獲物を食べ切るまで見届けられませんでした。 

狩りの瞬間を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:22〜) 
1.5倍に拡大した上で再度リプレイ。(@0:42〜) 

イタチが狩った獲物は何でしょうか?
野ネズミがまず思いつきます。
しかし、天敵に襲われた野ネズミは必死で素早く逃げようとするはずでは?と素人考えでは思ってしまいます。 
獲物が逃げようとしたり反撃したりした様子がないので、変温動物ではないでしょうか。 
越冬中のカエルやサンショウウオの可能性が高いのでは?と勝手に推理しています。 



シーン2:12/10・午前2:03(@1:45〜) 
約1分10秒後にトレイルカメラが再び起動しました。 
イタチは狩りの成功体験に味をしめたようで、さっきと同じ地点の穴で次の獲物(二匹目のどじょう)をしつこく探していました。 
最後は諦めて、池畔の崖を左上に登って行きました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 



つづく→



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2024/10/03

晩秋に雪が降る山中の水場で獲物を探し歩くニホンイタチ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年11月下旬〜12月上旬 

シーン0:11/27・午後13:08(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
里山の水場を自動撮影カメラで監視しています。 
周囲の雑木林から大量に降り積もった落ち葉が池に溜まっています。 
画面の左下から細長い池に流れ込んだ湧き水が右上に流出し、山の斜面を下って沢の源流となります。 


シーン1:11/29・午前4:21(@0:03〜)日の出時刻は午前6:30 
本格的に雪が降りしきる深夜未明にニホンイタチMustela itatsi)が右から登場しました。
岸辺の水際に沿って落ち葉の下や岸の隙間に鼻面を突っ込んで獲物を探しています。 
越冬中の両生類(カエルやサンショウウオ)を探しているのかな?

関連記事(同所で撮影)▶ 


池畔の崖をもう少し(数十cm)上に登ると野ネズミの巣穴があるのですが、このイタチは水際に執着しています。 
雪が溶けた冷水に足を浸しても平気なようです。

後半はイタチが画面の左下(湧き水が池に流入する地点)に長々と留まって何かしていました。 
獲物を捕食したかもしれないのに、画角にしっかり写ってなくて残念無念。 




シーン2:12/1・午後21:22(@1:10〜) 
2日後の晩にもイタチが水場に現れました。 
カメラの電池が消耗していて、わずか1秒間しか暗視動画が撮れていませんでした。 
前回と同じく、池の浅い岸辺を左へ向かう姿がちらっと写っていました。 
一瞬の登場シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
山中の泉でニホンイタチが撮れたのは初めてです。
なんとなく、イタチは平地にテンは山地に棲み分けているようなイメージがあったのですが、そんなこともないようです。

この水場を利用する野生動物は普通、水浴びするか水を飲むのが目的です。
明らかに狩りをするために水場に来たニホンイタチは、かなり異色な存在です。




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ヤマハッカの訪花昆虫を狙ってオオカマキリ♀が待ち伏せするもクマバチ狩りに失敗

 

2023年9月下旬・午前11:55頃・晴れ 

里山の草に覆われた斜面で褐色型のオオカマキリ♀(Tenodera sinensis)が笹の葉(種名不詳)の上に乗っていました。 
周囲でヤマハッカの群落が花を咲かせているので、オオカマキリ♀は訪花昆虫を狙って待ち伏せしているようです。 
虫が近くに来る度に向きを変えて、狙いを定めます。 

ヤマハッカの花畑では実際にキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)やシロオビノメイガSpoladea recurvalis)などが吸蜜していました。 

関連記事(同所同日の撮影)▶  


オオカマキリが狩りをする瞬間が撮れるのではないかと期待して、ハイスピード動画に切り替えて長撮りしてみたものの、獲物がカマキリの手が届く射程距離になかなか入ってくれません。(その映像は退屈なので割愛) 
シロオビノメイガがヤマハッカの花から飛び立つと、オオカマキリ♀はそっちを見ました。 

遂に、オオカマキリ♀が待ち伏せしている笹の葉の近くに咲いたヤマハッカの花にクマバチが飛来しました。 
耳を澄ますと、クマバチが羽ばたく重低音の羽音♪が聞こえます。 
オオカマキリ♀は笹の葉の縁から身を乗り出して鎌を素早く一閃しました。 
カマキリがぶら下がるようにササの葉陰に隠れてしまったので、狩りの成否を見届けられませんでした。 
私がなんとか撮影アングルを変えて草むらの隙間から覗き込むと、オオカマキリ♀は獲物を捕食していませんでした。 
右の鎌を舐めて掃除し始めました。 
クマバチの羽音が鳴り続けていますし、狩りは失敗だったようです。 
もしもクマバチ♀がオオカマキリ♀の鎌で捕らえられたときに毒針や大顎で反撃するかどうか興味があったのですが、間一髪で天敵から逃げ延びたようです。 


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別個体のオオカマキリ♀@ヤマハッカ花畑+獲物待ち伏せ

2024/09/28

晩秋に落葉した二次林の林床をあちこち掘り返したのはニホンアナグマのしわざ?

 

2023年11月中旬・午後13:45頃・晴れ 

ニホンアナグマMeles anakuma)が営巣する落葉した二次林で、林床のあちこちに落ち葉やその下の土を掘り返した浅い穴が掘られていました。 
立木の根元も浅く掘られています。 
おそらくアナグマが採食した痕跡(フィールドサイン)だと思うのですがどうでしょうか? 
地中のミミズなどを好んで捕食するのだそうです。 
もちろん晩秋にだけこうした採食跡が見つかるのではなく、他の季節でも同様の採食痕があるのですけど、動画ネタが乏しくなってきたこの時期に思いついて撮影してみました。

以前、私は野生動物のフィールドサインを解説した本を読んで、掲載された採食シーンのイラストについて噛み付いたことがあります。 

関連記事(1年前の撮影)▶ 林道を掘り返した採食跡は誰のしわざ?【ニホンイノシシまたはニホンアナグマのフィールドサイン】
果たしてどれだけがトレイルカメラによる証拠写真(または動画)によって裏付けられているのか、気になります。 「採食行動をもっともらしく描いたイラストは、ただの想像図(筆者の仮説、妄想、願望、ファンタジー)ではないのか?」と疑い深い読者が意地悪な質問をしたときに、どのように反論するのでしょう? フィールドあるいは飼育下で採食シーンを直接観察した直後に食痕の写真を記録したのであれば、文句はありません。

今回私が「この動画に写っているのはアナグマの採食痕だ」と断定的に言った場合、過去に抱いた疑念がブーメランのように返ってきます。 
採食シーンを直接見てませんから、例えば「タヌキの採食痕ではないと言い切れるのか?」と詰問されると困ってしまいます。 

今のところ、私はアナグマの撮影を無人カメラに任せて、この二次林にはなるべく立ち入らないようにしています。 
理想を言えば、私もこの二次林の樹上にツリーハウス(観察小屋)を建てて何日間も中に篭り、アナグマの採食行動を直接観察してみたいものです。 
採餌シーンをこの目で見た直後に採食現場へ急行し、フィールドサインを確認すれば、それ以降に自信をもって見抜くことができるでしょう。 
しかし、広い林床のどこでアナグマが採食するのか予想できないため、待ち伏せできないのが問題です。 
よく通ってくるお気に入りの餌場があれば、そこにトレイルカメラを仕掛けてもよいでしょう。 
人工的に餌場を設けて(給餌して)採食シーンが撮れたとしても、私が知りたいことからずれてしまいます。 
宝くじにでも当たって莫大な予算(財力)があれば、監視カメラの数を増やして林内で格子状にくまなく設置するのが近道かもしれません。

エゾタヌキと違ってホンドタヌキは真冬でも元気に活動することが分かっています。 
ニホンアナグマは厳冬期に冬ごもりするだけで冬眠はしないとされています。 
しかし冬の雪国(豪雪地帯)で野生のアナグマの行動を観察した記録はあまりないようです。
冬は絶食して秋に蓄えた皮下脂肪で生き延びるのでしょうか?
ここ雪国でもアナグマが真冬の巣外でときどき採餌する(深い雪を掘り返して地中のミミズを捕る?)とは素人には信じがたい話です。
この点をフィールドサインおよびトレイルカメラによって突き止めるのが次の目標です。 
もしもアナグマが冬ごもりした時期(厳冬期)にも林床に掘り返した採食痕があれば、それはタヌキなどアナグマ以外の野生動物のしわざであると言えそうです。 


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2024/09/26

溜池で獲物を捕る練習をしたり枯茎を甘噛みしたりするダイサギ若鳥の群れ(野鳥)

 

2023年10月上旬・午後14:30頃・くもり 

溜池で2羽のダイサギArdea alba)が浅い岸辺を歩き回り、あちこちで嘴を素早く水中に突き刺していました。 
そんな闇雲に突いても狩りに成功するはずがありませんから、おそらく経験の浅い若鳥が獲物を捕る練習をしているのでしょう。 

まるでマングローブ林の気根みたいに泥濘から何本も突き出ているのは、ヨシの枯れた茎ですかね? 
その枯れ茎をダイサギが試しに咥えて引き抜こうとしているのは、遊びのようにも見えます。 

捕食練習の合間に、嘴で羽繕いしました。
遠くの里山から猿害対策の空砲が鳴り響くと、ダイサギは頭を上げて警戒しました。

2024/09/11

晩秋にアナグマの巣口に夜な夜な通って虫を捕食するホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月中旬〜下旬 

シーン0:11/15・午後13:07・晴れ・気温25℃(@0:00〜) 
明るい日中に撮れた現場の状況です。 
平地の二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を新機種のトレイルカメラ2台で見張っています。 
この時期は空き巣ではなく、アナグマが冬ごもりを始めたようです。 
秋も深まり、林床は落葉樹の落ち葉に覆われています。 


シーン1:11/20・午前4:17・小雨・気温7℃(@0:03〜) 
小雨が降る未明にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が単独でセットに登場しました。 
あちこちで落ち葉を嗅ぎ回ってから、アナグマの巣口Rに顔を突っ込んで、何か小さな虫を次々と捕食しています。 

1.5倍に拡大した上でリプレイ(@1:04〜)しても、謎の虫の正体は分かりません。 
穴居性のカマドウマの幼虫ではないか?と個人的に予想しています。 


シーン2:11/20・午前4:20・小雨(@1:40〜) 
同一個体のタヌキが少し移動して、アナグマの巣口Lにも立ち寄りました。 
落ち葉を鼻面でかき分けて、隠れた虫を探しています。 


シーン3:11/21・午後16:56・気温7℃(@2:40〜)日の入り時刻は午後16:27。 
翌日も日没後の真っ暗な晩に単独行動のタヌキがまたやって来ました。 
雨はもう降っていません。 

身震いしてからアナグマの巣口L付近を重点的に調べ、落ち葉に隠れている謎の虫を次々に捕食しています。 

捕虫シーンを1.5倍に拡大した上でリプレイ(@3:40〜)。 
目を凝らしてよく見ると、巣口Lからゆっくり這い出ている虫が1匹だけ?写っています。 
気温は7℃しかなく、変温動物の虫のとってはかなり冷え込んでいるはずで、動きが鈍いです。(活動限界?)
だからこそ、捕食者にとっては狙い目なのでしょう。


シーン4:11/21・午後16:56(@4:25〜) 
タヌキはセットからなかなか立ち去らず、アナグマの巣口Lに長居して虫取りを続けています。 
捕虫シーンを1.5倍に拡大した上でリプレイ(@5:26〜)。 


【考察】 
タヌキが微小な虫を数匹食べたところで腹の足しにはならないと思うのですが、冬が来る前に貴重なタンパク質を少しでも摂取しておいた個体が生き残れるのかもしれません。
あるいは逆に、この個体は仲間との餌場を巡る競争に負けてしまった弱い個体で、仕方なくこんな物を必死で食べているのかもしれません。

夜の森は暗闇のはずですが、タヌキがどうやって落ち葉に紛れた小さな獲物に狙いを定めているのか、気になります。 
逃げる獲物を聴覚や嗅覚で正確に定位できるのでしょうか? 
それとも、夜でも薄明かりがあるのかな? 
赤外線の暗視映像で見ると、タヌキの目はネコやハクビシンの目ほどギラギラと光りませんが、夜行性ですからタペータム(輝板)は一応あるのだそうです。 

この後もトレイルカメラによる定点監視をしつこく続けますが、タヌキがアナグマの巣口RLで虫を捕食したのはこれが最後でした。 
秋にタヌキだけでなく色々な野生動物や野鳥が代わる代わるやって来て、謎の虫を全て食べ尽くしたのでしょうか? 
気温が更に低くなり、謎の虫(カマドウマの幼虫?)も巣穴の奥に引っ込んで休眠越冬するようになったのかもしれません。 

関連記事()▶ 



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2024/09/07

ニホンアナグマの空き巣に侵入を繰り返し、虫を捕食しに通う晩秋のニホンイタチ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年11月中旬〜下旬

シーン0:11/15・午後13:07・晴れ・気温25℃(@0:00〜) 
明るい昼間に撮れた現場の様子です。 
平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)が越冬する営巣地(セット)を2台の自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:11/19・午前5:46・気温7℃(@0:04〜)日の出時刻は午前6:20。 
小雨がぱらつく夜明け前に、右からニホンイタチMustela itatsi)が単独で駆けて来ました。 
一瞬ホンドテンかと思いきや、よく見ると華奢なイタチでした。 
この地点でホンドテンは何度も登場していたのですが、ニホンイタチは初見です。 

アナグマの巣口Rの匂いを慎重に嗅いでから、中にするりと潜り込んだので驚きました。 
トレイルカメラの映像記録を信じるならば、イタチは昼間をアナグマの巣穴Rで寝て過ごしたようです。
(しかしイタチの動きは敏捷なので、撮り損ねがあるのではないかと私は疑っています。) 


シーン2:11/19・午後18:21・気温7℃(@0:04〜)日の入り時刻は午後16:28。 
同じ日の晩に、再びイタチが写っていました。 
もしかすると、巣穴Rから外に出てきた直後なのかもしれません。 
あるいは別個体のイタチなのかな? 
真っ暗で雨は降っていません。 

今度はアナグマの巣口Lの縁で匂いを嗅ぎ回ってから、巣穴Lに侵入しました。 
イタチも「穴があったら入りたい」習性があるようです。 
根雪が積もる前に越冬用の安全な巣穴を探すつもりなのでしょうか? 


シーン3:11/19・午後18:22(@0:47〜) 
アナグマの巣口Rにイタチが佇み、周囲を警戒しています。 
どうやら、巣穴Rから外に出てきた直後のようです。 
巣口Rを飛び越えて左に行くと、対面に設置したもう1台のトレイルカメラが起動しました。 

シーン2、3は時系列が逆ですね。 
動画編集をミスりました…。 
トレイルカメラ内蔵の時計がどうしても次第に狂ってくるので、動画に表示される時刻表示を過信すると前後のつながりの辻褄が合わなくなることがあるのです。


シーン4:11/19・午後18:29(@1:11〜) 
アナグマの巣穴Lに侵入したイタチが数分後に外に出てきたようです。 
巣穴の主であるニホンアナグマはこの日はたまたま不在だったようで、その隙にニホンイタチが空き巣を内検したのでしょう。 

巣口L付近で落ち葉の下に鼻面を突っ込んだイタチが、何か虫を捕食したようです。 
左に立ち去る途中でも立ち止まって、虫を捕食しました。 
気温が低い(10℃以下)夜ですから、虫の動きも鈍く、狩りをするのは容易いはずです。 
幼虫で越冬する虫はもう既にどこか安全な隠れ家に潜んでいるはずですし、無防備な林床に居残っている虫は、寿命が近い個体なのかもしれません。 
イタチがアナグマの空き巣L、Rに侵入したのも、巣穴を乗っ取るのが目的ではなくて、中に居候している虫の大群(穴居性カマドウマの幼虫?)を捕食するのが目的だった可能性があります。 

イタチが晩秋の林床で虫を捕食するシーンを1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@2:07〜) 
捕えた虫をその場でムシャムシャと食べています。 


シーン5:11/19・午後18:56・気温8℃(@2:38〜) 
30分後にイタチが再び登場し、右へ立ち去りました。 
同一個体のイタチが戻ってきたのかと思ったのですが、素人目には前回登場した個体よりも少し大きい気がします。 
もしかすると、一緒に行動しているイタチの♀♂ペアが、監視カメラに代わる代わる写っているのかもしれません。 

実はイタチが去ってから2時間15分後、テンが現れました。
見比べると2種の体格や体型の違いがよく分かります。


シーン6:11/22・午前7:50・くもり・気温-1℃(@2:53〜)日の出時刻は午前6:23。 
3日後の明るい朝に、再びニホンイタチが現れました。 
気温は氷点下まで冷え込みました。 
自然光下で見るイタチは美しい冬毛(黄色っぽい黄土色)でした。 

辺りをキョロキョロと警戒してから、アナグマの巣口Lの縁で何か小さな虫を捕食しました。 
最後は右へ軽快に走り去りました。 
朝のアナグマ営巣地でイタチが虫を捕食するシーンを1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@3:43〜)


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
アナグマの営巣地(セット)でニホンイタチは初見です。 
晩秋に出現頻度がいきなり増えて、昼も夜も登場しました。 
この巣穴ではてっきりアナグマが越冬するものだと思っていたのですが、まさかイタチが乗っ取ったのでしょうか? 
アナグマもイタチも冬眠しません。
「同じ穴のむじな」という慣用句がありますが、もしもアナグマとイタチが同じ巣穴に同居して冬越しするとしたら、なかなか面白い発見です。
それよりもやはり、「アナグマの巣穴に居候している虫(穴居性カマドウマの幼虫?)を捕食できた成功体験に味をしめて、イタチが昼も夜も通ってきている」と私は推測しています。 

ちなみに最近、アナグマの営巣地(セット)で野ネズミの姿をめっきり見かけないのは、イタチやテン、キツネ、フクロウなどの捕食者に狩られたからだと思います。




【アフィリエイト】 

2024/09/06

デントコーンの収穫およびロールベールラップサイロへの加工|落ち穂を拾い食いするハシボソガラスの群れ(野鳥)オートライシズム

 

2023年10月中旬・午前11:20頃・晴れ 

肉牛の飼料用作物として栽培している広大なデントコーン畑で収穫が始まっていました。 
大型機械(収穫専用作業車)によるトウモロコシの収穫を初めて見る私は興味津々で、動画に撮りました。 
収穫作業の機械化が究極まで進められた結果、専用の車両2台が連携して、最少人数による効率化が実現していました。 

最初の大型機械は「細断型ロールベーラ」と呼ばれるのだそうです。 
2〜3mも草丈高く育ったデントコーンを根元から刈り取ると、同時に全草を細かく裁断しています。 
大きな円筒形に整形したデントコーンの塊をその場に放置して、ロールベーラは先に進みます。 

次にキャタピラで動くフォークリフトのような別の作業車(ラッピングマシーン)が登場しました。
ロールベーラが作ったデントコーンの円筒塊を拾い上げると、プラスチックの白いフィルムでぐるぐる巻きに圧縮・梱包しながら運んで行きます。 
完成した包みはトウモロコシ畑の一角に並べて置かれました。

完全密封状態で野外に放置されたデントコーンは嫌気性細菌によって発酵し、昔ながらの塔型サイロ施設に詰め込まなくても良質の飼料となるのだそうです。 
この辺りは肉牛の畜産が盛んな地域なので、その飼料となるのでしょう。 
デントコーンはデンプンの含有量が高く、乾燥時に粒の中央がへこむ(デント)という特徴がある飼料用の品種です。

牧草地などに白い巨大な円筒塊が点々と放置されたり、まとめて置かれたりしている田園風景をこれまで何度も目にしていました。
実際にこれを作る作業を見たのは初めてで、とても勉強になりました。 
デントコーン畑で働く車両をタイムラプス映像で記録(微速度撮影)したら面白い動画になりそうですが、この日は三脚を持参してなかったので諦めました。


【参考サイト】 


収穫直後のデントコーン畑にハシボソガラスCorvus corone)が続々と集まっていました。 
ロールベーラが取りこぼしたデントコーンの落ち穂を拾い食いしているようです。 
トウモロコシ畑に隠れていた昆虫(害虫)を捕食しやすくなったのかもしれません。 
ヒトの収穫作業を利用している訳ですから、こうしたカラスの採食行動は、オートライシズムの一種と言えるかもしれません。 
騒音を立てて動き回る見慣れない大型作業車が怖いのか、カラスは収穫作業車には近づこうとしませんでした。 



農地で野鳥のオートライシズムを観察したくても、当地ではなかなか見ることができないのが不思議でなりません。 
本で読んだ知識では、デントコーン畑で動き回る収穫作業車の周囲に鳥が集まって、急に撹乱されて畑から逃げ惑う昆虫類を次々に捕食するはずと期待していました。 
爆音器やカカシ類などを使って収穫間際の農作物を鳥による食害から守る歴史が長かったために、当地の鳥は農家の人に対する恐れが強いのでしょうか? 
効果的な農薬散布(殺虫剤の使用)が確立した近年では、そもそも田畑の虫が激減しているのではないか?と疑っています。 (素人の個人的な予想です)
海外では害虫抵抗性や除草剤耐性を付与した遺伝子組み換えのトウモロコシ(GMコーン)が盛んに栽培されていますが、日本では栽培が禁止されています。 
デントコーン畑で害虫や雑草の防除を目的として使用される農薬を調べると、アワノメイガやオオタバコガなどの害虫に対して、「トレボン乳剤」や「アファーム乳剤」などの殺虫剤が使われているのだそうです。 
ただし、私は稲作水田への農薬散布は毎年のように見ているものの、トウモロコシ畑での農薬散布作業を実際に目撃したことが一度もありません。 
無農薬で有機栽培されるデントコーンも存在するのだそうです。
さらに調べると、日本国内では、畑に撒くトウモロコシの種子がネオニコチノイド系殺虫剤で処理されることがあるそうです。(畑への農薬散布を減らすためと謳われていますが、色々と問題があって…。)
具体的には、チアメトキサムなどがデントコーンの種子処理に使用されています。
だとすれば、デントコーンが育った畑で農薬散布をしない理由も害虫が少ない理由も説明できます。
ちなみに、私は完全無農薬の有機栽培を目指すべきだという非現実的な理想論者ではありません。
農業で使われる殺虫剤は必要悪として、今後も減らす工夫をしなければいけない、という穏健な(凡庸な)主張です。
農業害虫以外の虫がとばっちりを食らって農薬で殺される数が多過ぎるのが問題で、急激な温暖化の進行とダブルパンチで虫の絶滅がこのまま進むのはまずい!という危機感があります。


【アフィリエイト】 


2024/09/01

晩秋のアナグマ営巣地に1〜3頭で来るホンドタヌキの諸活動:11月上旬〜中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月上旬〜中旬

シーン0:10/27(@0:00〜) 
明るい時間帯に撮れた現場の様子です。 
平地の二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を新機種のトレイルカメラ2台で見張っています。 
秋も深まり、林床は落葉樹の落ち葉に覆われています。 

近所の休耕地に営巣するホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が1〜3頭で出没するシーンを以下にまとめてみました。 
タヌキの特筆すべき行動は個別の記事にしたので、残り物の取止めもない行動集です。 
この時期は空き巣ではなく、アナグマが冬ごもりを始めたようです。


シーン1:11/1(@0:03〜) 
夕暮れにタヌキのペアが連れ立って登場。 
アナグマの巣口Lに顔を突っ込んで、中に潜む虫を捕食しに来たようです。 
よく見ると、巣口Lから謎の小さな虫が外にわらわらと脱出しています。 
穴居性のカマドウマ幼虫ではないかと予想しているのですが、確かめられていません。 

新機種のトレイルカメラは気温データも取得できますし、センサーの誤検知も減り、画質も向上したのですが、ひとつ問題があります。 
薄明薄暮の時間帯に1分間の動画を連続して撮ると、1回毎にフルカラー録画とモノクロ録画が交互に切り替わる、という不思議な症状が出ます。 
赤外線の暗視モードに切り替わるかどうか、という微妙な明るさ(設定した閾値の前後)のときに発症するようで、対処のしようがありません。 
フルカラーで見ると、巣口L付近でタヌキが捕食する謎の虫の存在は全く分かりません。 (おそらく地味な保護色なのでしょう。)

獣道を通って右上奥へ立ち去る際に、1頭のタヌキが通りすがりにミズキの立木に排尿マーキングして行きました。(@2:33〜) 
片足(右後脚)を上げたので、♂と分かります。 


シーン2:11/3(@2:49〜) 
日没後の晩に、初めは単独でセットに来ていたタヌキが、途中から仲間が合流して3頭になりました。 


シーン3:11/4(@4:58〜) 
午後の明るい時間帯にタヌキが3頭でやって来ました。 
アナグマの巣口L、Rを点検して獲物となる虫を探しています。 
最後は獣道を走り去りました。 

この3頭は親子なのかな? 
最後に突然走り出したのが追いかけっこ遊びだとすれば、幼獣の兄弟姉妹ではないかと思うのですが、定かではありません。 
タヌキの個体識別ができていないのです。
尻尾にある黒い斑紋の形に注目するだけでも、ある程度は見分けられるかもしれません。 
巣穴の主であるアナグマが戻ってきて、それに気づいたタヌキが逃げた、という可能性も考えられますが、アナグマの登場シーンは監視カメラに写っていません。 


シーン4:11/6(@6:49〜) 
深夜未明および明るい午前中に単独行動のタヌキが写っていました。 


シーン5:11/8(@7:07〜) 
日没後に3頭のタヌキが連れ立って登場。 
林床の落ち葉を嗅ぎ回って、隠れている虫を探しています。 
いつものように、アナグマの巣口Lに立ち寄って、獲物となる虫を探しています。 
微小な虫を数匹食べたところで、とても腹の足しにはならないと思うのですけど、カロリーだけでなく貴重なタンパク質を摂取することも大切なのでしょう。 

巣口L近くの細いマルバゴマギ灌木をタヌキ♂が跨ぎながら、軽く排尿マーキングしたかもしれません。(@8:07〜) 

シーン6:11/9(@9:07〜) 
深夜未明にペアでタヌキが現れました。 
いつものように、アナグマの巣口L、Rを順に調べています。 

気温が2℃とかなり冷え込んでいますが、脂肪を蓄えて冬毛の毛皮を身にまとったタヌキは暖かそうです。 
最後に奥の二次林内へ立ち去る際に、タヌキ♂が排尿マーキングしたように見えましたが、林床に転がっている落枝を跨いだだけかもしれません。(@10:26〜) 

明るくなった朝にもタヌキのペアがまた登場しました。 
気温は1℃しかありません。 
夜明け前に巣穴の主であるニホンアナグマが巣穴Rに入ったばかりなのを、タヌキはアナグマの残り香を嗅いで察知したようです。 
タヌキは警戒して、巣口Rにはあまり近寄りません。 
アナグマが在宅だとタヌキは遠慮して、巣口に外から顔を突っ込んで虫を捕ることはなくなりました。 

夕方にもタヌキのペアが登場。 
獣道の横に立つミズキの根本に♂が排尿マーキングして行きました。(@12:15〜) 



シーン7:11/11(@12:26〜) 
真っ暗な晩にタヌキの単独行動が写っていました。 


シーン8:11/12(@13:49〜) 
夜明け前、気温が氷点下になりました。(-1℃) 
3頭が一緒にやって来たタヌキが、セットをうろついています。 
アナグマの巣口Rを未練がましく覗き込んでいます。 
こんなに寒くては虫を捕りにくいと思うのですが、越冬中の虫を探す特別なテクニックがあるのかな? 

朝の明るい時間帯にも単独のタヌキがセットを横切りました。 


シーン9:11/13(@15:53〜) 
冷たいみぞれが降る暗い晩に、タヌキが登場。 
二次林内で2頭が別行動で餌を探し歩いています。 


シーン10:11/14(@16:41〜) 
翌朝明るくなると、林床はしっかり濡れていたものの、初雪は積もっていませんでした。 
単独行動のタヌキがセットを横切りました。 
監視カメラの起動が遅れがちなのは、気温が低くて乾電池の電圧が低下しているせいでしょう。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


2024/08/29

アナグマの溜め糞場で虫を捕食し、付近の落ち葉をめくって虫を探すシロハラ【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年11月上旬 

平地のスギ防風林でニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpを監視するトレイルカメラに写ったシロハラTurdus pallidus)の採食行動をまとめました。 

シーン0:10/27・午後13:40(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
画面の左上隅に風倒木の切株が朽ち果てています。 
その手前の溝に、古い手押し車のフレームが錆びたまま放置されています。 
ここにアナグマ専用の溜め糞場stmpがあり、黒い下痢便が溜まっています。 
杉防風林の林床にはスギの落ち葉が堆積しているだけでなく、広葉樹の落ち葉もあちこちに散乱しています。 


シーン1:11/1・午前8:37(@0:04〜) 
シロハラと思われる地味な鳥がアナグマの溜め糞を啄んでいました。 
食糞しているのではなく、そこに集まる虫を捕食しているのでしょう。 
そのままスギ林床に移動すると、嘴で落ち葉をめくり始めました。 
次は画面の左上で切株をつついて虫を捕っています。 


シーン2:11/1・午前9:21(@0:56〜) 
シロハラがアナグマの溜め糞場stmpに居座り、黒い泥状の溜め糞を何度もつついて虫を捕食していました。 
1.5倍に拡大した映像でご覧ください。 
その後に等倍速でリプレイ。(@1:56〜) 


シーン3:11/1・午前9:26(@2:57〜) 
シロハラがペアで(2羽)登場しました。 
飛来して左のスギ落枝に止まった個体aがホッピングでアナグマの溜め糞stmpに近づき、虫を探しています。 
その間に別個体bが右上で落ち葉めくりをして隠れている虫を探しています。 


シーン4:11/1・午前9:31(@3:38〜) 
シロハラが単独でアナグマの溜め糞場stmpから切株を通って林床を移動していきます。 
目の前を素早く飛び回るハエを目で追ったものの、フライングキャッチしませんでした。 


シーン5:11/1・午前9:52(@4:09〜) 
シロハラが再びアナグマの溜め糞場stmpに戻ってきていました。 
しばらく虫を啄んでから飛び去りました。 
1.5倍に拡大した映像でご覧ください。 
その後に等倍速でリプレイ。(@4:44〜) 


シーン6:11/1・午前9:52(@5:20〜) 
スギ林床の落ち葉を嘴で素早くめくって、裏に潜む虫を捕食しています。 


シーン7:11/2・午前9:58(@5:53〜) 
翌日も同じ時間帯(午前中)にシロハラがペアで登場し、採食していました。 
1羽は切株の根本で落ち葉めくりをしています。 
もう1羽は、アナグマの溜め糞場stmpで虫を探していました。 

急に2羽が飛び上がりました。(@6:10〜) 
まずは1/3倍速のスローモーションでご覧ください。 
その後に等倍速でリプレイ。(@6:33〜) 
それまで仲良く採餌していたシロハラのペアが餌場で小競り合いする理由が分かりません。 飛来したハエを空中で捕食しようと、1羽のシロハラが反射的にフライングキャッチを試みたのかもしれません。 
その後も何事もなかったかのように、2羽が各々で採食を続け、最後は飛び去りました。 


シーン8:11/2・午前10:03(@7:09〜) 
左上の落枝に止まっていた鳥が飛び去りました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
冬鳥のシロハラが渡来したようです。 
上から見下ろすアングルでは、肝心の腹面がよく見えません。
この地点でシロハラの採食行動が撮れたのは初めてです。 
溜め糞場での虫取りと、落ち葉めくりによる虫取り、という2つの採食行動は連続していて分離できません。 

実はこの画面内のスギ林床には野ネズミの巣穴があり、その巣口は落ち葉で頻繁に偽装隠蔽されています。
昼間にシロハラなどの野鳥が落ち葉めくりをするために撹乱され、夜になると野ネズミが再び巣口の偽装工作をやり直さないといけないのかもしれません。




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2024/08/27

晩秋の二次林で活動するシメ、ヤマガラ、啄木鳥【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年11月上旬・午後15:50頃・気温22℃(日の入り時刻は午後16:42) 

平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を見張るトレイルカメラの天辺に鳥が止まりました。 
レンズに尾羽だけが写っています。 
素人目にはなんとなく、シメCoccothraustes coccothraustes)の尾羽ではないか?と思うのですが、どうでしょうか。 

関連記事(同所で約20日前の撮影)▶ 秋の二次林に渡来した2羽のシメ【野鳥:トレイルカメラ】 

謎の鳥はすぐに画角の外へ飛び去ってしまいました。 
その後もしばらく周囲の樹上を枝から枝へ飛び回っているようで、細い蔓が揺れています。 

次はヤマガラSittiparus varius)が飛来すると、木質の細い蔓にちょっと止まってからすぐに飛び去りました。 
不審な監視カメラを偵察に来たのかな?

最後に、何者かが近くで木の幹を素早くコツコツ♪とつつく音が響きましたが、啄木鳥の姿は写りませんでした。 
ヤマガラなどのカラ類とよく混群を形成する啄木鳥はコゲラですが、この森には他にもアカゲラやアオゲラが生息しています。 
もしかすると、この打音は啄木鳥のドラミングではなくて、ヤマガラが樹上にドングリを埋め込んで貯食する音かもしれません。 

関連記事(3年前の撮影)▶ 木の実を樹皮の下に貯食するヤマガラ(野鳥) 


落葉が進む晩秋の二次林には、いろんな野鳥が現れます。 
木の葉が鬱蒼と生い茂って林内が暗くなる夏よりもむしろ鳥の出現頻度が多いようです。

2024/08/24

虫捕りに来たホンドタヌキを営巣地から追い払うニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月上旬・午後17:05頃・気温15℃(日の入り時刻は午後16:40) 

日没後に2頭のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が連れ立ってニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)にやって来ました。 
林床に積もった落ち葉を踏みしめる足音を忍ばせながら、1頭のタヌキがアナグマの巣口Rの横を通り過ぎました。
しばらくすると(約15秒後)、アナグマが巣穴Rの奥から顔だけ覗かせて外の様子をうかがいました。 
このアナグマは左右の目の大きさが均等なので、ここで出産・育仔した母親♀ではない別個体です。 

その間に、もう1頭のタヌキは、別の巣穴L付近で何か小さな虫を捕食しようとしています。 
おそらく穴居性のカマドウマ幼虫だと思うのですが、アナグマの巣穴に居候している虫の大群がいて、それを狩ろうと様々な鳥獣が繰り返しやって来るのです。 (千客万来)
ここで虫がよく捕れることを学習した結果、採餌のためにタヌキが毎日巡回するルートにアナグマの巣口が含まれているのです。 

録画が一旦打ち切られ、次にトレイルカメラが起動したときには、巣口Lにタヌキの姿はなく、常緑のヒメアオキ群落の奥で右往左往していました。 
アナグマが巣穴Rから飛び出してきて、不届きな侵入者(タヌキ)を追い払ったようです。 
巣穴の主である丸々と太ったアナグマは、逃げた侵入者を深追いしたり吠えたりすることなく、静かに巣口Lでタヌキの残り香を嗅いでいました。 
これは赤外線カメラによる暗視映像で、暗闇で繰り広げられている事件だということを思い出してください。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
夏の間、この営巣地は長らくアナグマが不在でした
アナグマの空き巣に近所のタヌキが日夜やって来ては、巣口を点検したり虫を捕ったりしていました。
秋が深まると、越冬のためにアナグマが再び巣穴に住み着くようになったようです。

隣近所に住むホンドタヌキとニホンアナグマが営巣地でニアミスするシーンを録画できたのは、これが初めてかもしれません。 
図々しくセットに侵入したタヌキをアナグマが撃退する決定的瞬間を撮り損ねたのは残念です。 





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2024/08/21

早朝のスギ林床で足踏みして虫を追い出し捕食するトラツグミ【野鳥:トレイルカメラ】

 



2023年11月上旬 

シーン1:10/27・午後13:40・くもり(@0:00〜) 
平地のスギ防風林で、明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
画面の左上隅で風倒木の切株が朽ち果てています。 
切株の手前を左右に走る溝(涸れた水路)に古い手押し車(一輪車)のフレームが錆びたまま放置されていて、その中にニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpがあります。 


シーン2:11/3・午前6:17(@0:04〜) (日の出時刻は午前6:03) 
日の出直後でも杉林の中はまだ薄暗いです。
溜め糞場stmpの右の林床に地味なトラツグミZoothera aurea)が単独で来ていました。 
背中を上から見下ろすアングルになっています。 

少し歩いて立ち止まっては小刻みにガクガクと足踏みしています。 
その合間に地面を何度かついばんだので、足踏み行動は落ち葉の下に隠れている虫を追い出そうと振動を与えているのでしょう。 
トラツグミによるこの独特な採餌法は、すぐ近くにあるタヌキの溜め糞場wbc付近でも録画されています。 



※ 旧機種のトレイルカメラは変な癖があって、昼間に動画を撮るとピンク色のフィルターがかかり、しかもそれが点滅して目障りです。 
仕方がないので、動画編集時にモノクロに加工しました。 


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つづく→

2024/08/13

アナグマの旧営巣地に1〜2頭で来るホンドタヌキの諸活動:10月中旬〜下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月中旬〜下旬

ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)に日夜通って来るホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の諸活動をまとめました。 

シーン0:10/12・午後14:38・晴れ・気温28℃(@0:00〜) 
シーン0:10/12・午後16:59・晴れ(@0:04〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
新旧2台の自動センサーカメラで2つの巣穴L、Rを監視しています。 


シーン1:10/15・午前11:28・気温11℃(@0:08〜) 
雨上がりでタヌキの毛皮が濡れています。 
2頭ペアで来たうちの1頭が巣口Lの匂いを嗅いでから中にスルリと潜り込みました。 
「同じ穴のむじな」の証拠映像を昼間に初めて撮れました。 
しばらくすると、侵入したタヌキは頭から外に飛び出しました。 
巣内で方向転換したことになります。 
獣道を左へ走って行きましたが、巣穴の主(アナグマ)は追いかけてきませんでした。 
留守だったのかな? 
タヌキは巣内のアナグマに威嚇されて走って逃げたのではなく、先行するパートナーに遅れを取ったので追いつこうとして走り出したのかもしれません。 


シーン2:10/15・午前11:27(@0:47〜) 
別アングルで設置した監視カメラでも同じシーンが撮れていました。 
タヌキのペアは二次林からセットに来ていました。 
立ち止まって身震いし、雨で濡れた毛皮の水気を切ります。 
走り去るタヌキにつられて、別個体も後を追って右へ駆けて行きました。 


シーン3:10/15・午後15:58(@1:27〜) 
右の二次林から登場したタヌキが地面の匂いを嗅ぎながら、忍び足でアナグマの巣口Rに近づきます。 


シーン4:10/15・午後15:58・気温12℃(@2:27〜) 
別アングルのトレイルカメラに続きが写っていました。 
獣道を通って右上奥へ歩き去りました。 
雨上がりなのか、レンズが一部曇っています。 


シーン5:10/17・午後17:00(@2:51〜) 
2頭のタヌキが仲良く横に並んでアナグマの巣口Rの匂いを嗅いでいました。 
1頭は左に立ち去ったものの、もう1頭は巣口Rに頭だけ突っ込んで何か虫をパクっと捕食したようです。 


シーン6:10/17・午後17:01・気温15℃(@3:51〜) 
薄暗いので、こちらのカメラでは赤外線の暗視モードで起動しました。 
アナグマの巣口Lの匂いを嗅いでから、左へ立ち去りました。 


シーン7:10/17・午後17:02(@4:51〜) 
奥の二次林へと立ち去りかけたのに、戻ってきてアナグマの巣口Rを点検してから左へ向かいました。 


シーン8:10/17・午後17:04(@5:16〜) 
獣道を右上奥へ全力疾走で走り去る2頭のタヌキが写っていました。 


シーン9:10/20・午後14:16(@5:22〜) 

シーン10:10/21・午前5:43・気温9℃(@5:25〜) 
小雨が降る夜明け前に、タヌキがペアでやって来て、アナグマの巣口Lの匂いを嗅いでいます。 
獣道を右上奥へ立ち去る前には、ミズキ立木の匂いを念入りに嗅ぎました。 
1頭が排尿マーキングする際に片足を持ち上げたので、♂と判明。 


シーン11:10/21・午前5:43・気温9℃(@5:53〜) 
別アングル(広角)の監視カメラでも同じシーンが撮れていました。 
時系列は逆ですね(シーン11➔シーン10)。 
奥の二次林からセットに来たタヌキの♀♂ペアがアナグマの巣口Rを点検してから左へ向かいます。 


シーン12:10/22・午後13:21・気温13℃(@6:36〜) 
右から来たタヌキ♂が獣道を右上奥へ立ち去る途中でミズキ立木に排尿マーキングして行きました。 
右後脚を上げて小便したので、♂と判明。 


シーン13:10/23・午後18:01・気温12℃(@7:11〜) 
単独のタヌキが奥の獣道を右上奥へ。 


シーン14:10/23・午後18:03・気温18℃(@7:11〜) 
後続個体はアナグマの巣口Lには立ち寄らず、少しショートカットして行きました。 
いつものように、獣道の横に立つミズキの根元の匂いを嗅いで(排尿マーキングしてから?)立ち去りました。 
手前に生えたマルバゴマギ灌木の枝が邪魔で、よく見えませんでした。 


シーン15:10/23・午後21:23・気温9℃(@7:11〜) 
左からやって来たタヌキが、ミズキの根元の匂いを嗅いで(排尿マーキングしてから?)立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【余談】
1300年前の須恵器からタヌキの足跡が発見され話題に」 というネットニュースを見て興味深く思いました。
土器を焼く前の柔らかい状態のときにタヌキが踏んで歩き、足跡が付いたまま焼かれた土器が見つかったのだそうです。




朽木の樹皮を剥いで虫を探すカケスと木をつつくアオゲラ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年10月下旬・午前8:25頃・小雨・気温7℃ 

ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地がある平地の二次林を自動センサーカメラで見張っていると、小雨が降る朝に、カケスGarrulus glandarius)が登場しました。
画面の左端手前にある朽ちかけたミズキの幹に止まって、樹皮を嘴で器用に剥がしていました。 
樹皮の裏側に隠れている虫を探しているようです。 
カケスのこのような探餌行動を見るのは初めてです。 
剥がれかけた樹皮の裏にドングリ堅果を隠した(貯食)可能性もありそうです。 
振り返ってカメラをしげしげと見つめてから、右へ飛び去りました。 

実は同じ映像で、左奥にある常緑ヒメアオキの茂みの奥で別の小鳥が採餌活動していました。 
画面の赤丸に注目。(@0:17〜) 
別個体のカケスがドングリの堅果を貯食中なのかと初めは思いました。 
1.5倍に拡大した上でリプレイしてみると(@0:29〜)、どうやらアオゲラPicus awokera awokera)のようです。 
地表近くで灌木を嘴で何度もつついています。 


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2024/08/09

秋の二次林で採食するシジュウカラの群れ【野鳥:トレイルカメラ】落ち葉めくりなど

 

2023年10月下旬・午後13:50・晴れ・気温19℃ 

ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)がある平地の二次林にシジュウカラParus minor minor)の群れが現れました。 
林床に散開して各々で採食しています。 
止まり木や地面を啄んでいます。 
林床の落ち葉をめくるシジュウカラを見たのは初めてかもしれません。 

鳴き交わす声は聞き取れませんでした。 
カラ混群ではなくて、シジュウカラだけから成る群れのようです。 

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2024/08/07

夜明けの林床で餌を探すカケスとシロハラ?【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年10月下旬・午前5:50・日の出時刻は午前5:50 

平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っていると、ちょうど日が昇る時刻に野鳥が2羽現れました。 
小雨が降っていてかなり薄暗いので、暗視モードでカメラが起動しました。 

手前にいるのがカケスGarrulus glandarius)です。 
両足を揃えたホッピングで右に移動すると、奥の二次へ飛び去りました。 

奥の林内にいる小鳥はシロハラTurdus pallidus)ですかね? 
林縁からセットに出てきました。 
林床の落葉を嘴でめくって、下に隠れた虫を探しています。 
シロハラ?の落ち葉めくり行動を1.5倍に拡大した上でリプレイしてみました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。

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