平地のスギ防風林にあるニホンアナグマ(Meles anakuma)専用の溜め糞場stmpを定点観察しています。
捨てられたまま長年放置された手押し車の錆びたフレームの中に、黒い泥状の新鮮な糞が残されていました。
溜め糞をほじくって中に潜んでいる糞虫などを調べるべきだったのですが、この日は写真を撮っただけで済ませました。
アナグマの溜め糞stmpに群がっていた常連客のベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)は、私が近づくとほとんどの個体が飛んで逃げました。
撮れた写真を見直すと、珍客のハサミムシも糞塊の上に来ていることに初めて気づきました。 ※
ハサミムシの食性は糞食性ではなく肉食性(捕食者)だと思われますが、いつか実際に食事中の口元を動画で接写してみないことには気が済みません。
約3m離れた地点にあるタヌキ専用の溜め糞場でも夏にハサミムシが来ていたのを観察しています。
関連記事(3ヶ月前の撮影)▶ ホンドタヌキの溜め糞場に集まるヒゲジロハサミムシ
腹端にある鋏の形状から、今回の個体もおそらくヒゲジロハサミムシ(Anisolabella marginalis)ではないかと思うものの、触角の先端近くが白いかどうか、写真でははっきり見えません。
(もっと拡大して撮りたいところですが、そもそも私はハサミムシの存在に気づいていないのです。)
※ 鬱蒼と育ったスギ林の林床は昼間でもかなり暗いので、肉眼ではどうしても小さな虫を見落としがちです。
強力なライト(照明)を持参するのが良いのかもしれませんが、明るい光で照らしたら虫が逃げてしまいそうな気もします。