2025/12/20

ニホンアナグマが潜り込んだ巣穴から外に逃げ出す虫の群れ(カマドウマ幼虫?)【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2024年9月下旬〜10月上旬 

シーン0:9/24・午後13:16・晴れ・気温29℃(@0:00〜) 
シーン0:9/24・午後13:47・晴れ・気温30℃(@0:02〜) 
平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の家族が暮らしていた営巣地(セット)を2台の自動撮影カメラで定点観察を続けています。 
家族がどこかに転出した後、アナグマはたまにしか来なくなりました。


シーン1:9/28・午後12:37・くもり・気温25℃(@0:05〜) 
奥の獣道からやって来たと思われるアナグマが巣口Lを覗き込んでいました。 
このとき巣口Lで落ち葉が1枚だけ急に動いたのが不思議です。 
何か小動物(虫?)がアナグマの接近に驚いて逃げたのでしょう。 

アナグマは上半身だけ巣口Lに入り、中に溜まった落ち葉を掻き出してから、奥に潜り込みました。 
するとアナグマと入れ替わるように、中から小さな虫(夜行性のカマドウマ幼虫?)がわらわらと外に出てきました。 
動画を1.5倍に拡大した上で5倍速の早回し映像にすると分かりやすいです。 
アナグマはときどき巣穴を内見するついでに、こうした穴居性の虫を次々と捕食しているのかもしれません。 


シーン2:9/28・午後12:41・くもり・気温25℃(@0:43〜) 
いつの間にかアナグマが巣穴から外に出てきていました。 
ミズキの根元で地面の匂いを嗅いでから、痒い体を後足でボリボリ掻きました。 
巣口LRの中間地点を通って左へノソノソ歩き去りました。 


シーン3:9/30・午後13:16・くもり・気温24℃(@1:36〜) 
2日後の昼下がりに左から登場したアナグマが、右に回り込んでから巣穴Rに潜り込みました。 
アナグマと入れ替わるように、巣穴Rで居候していた小さな虫(夜行性のカマドウマ幼虫?)がわらわらと外に脱出してきました。 


シーン4:10/5・午後12:04・くもり・気温20℃(@2:08〜) 
5日後の昼時に、アナグマがセットをうろついています。 
今回アナグマは巣口Lに近寄らなかったので、巣口Lから虫が外に出てくることはありません。 
(つまりシーン4は、対照実験のような映像になっています。) 


シーン5:10/7・午後13:54・晴れ・気温24℃(@2:40〜) 
2日後もアナグマが昼過ぎに登場しました。 
巣口Rの横を通り過ぎ、もう一つの巣穴Lへ慎重に入りました。 
この後、巣口Lから虫が脱出したかどうか見届ける前に、1分間の録画が打ち切られてしまいました。 


シーン6:10/9・午後16:12・気温14℃(@3:39〜) 
2日後の薄暗い夕方(薄暮)にアナグマが現れました。 
今回は巣穴Lに入らず通り過ぎました。 


シーン7:10/9・午後17:25・雨天・気温14℃(@4:18〜)日の入り時刻は午後17:13。 
約70分後、日没後に暗くなったセットにアナグマがまた来ていました。 
雨が降る中、セットを横切り立ち去りました。 

今回アナグマは2つの巣穴LRに近寄りませんでした。 
しかし1.5倍に拡大した上で5倍速の早回し映像にすると、巣口Lからカマドウマ幼虫と思しき小さな虫が次々と外に飛び出してきました。 
雨が降っていても、夜行性のカマドウマが日没後に活動を始めたようです。
 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


アナグマの個体識別ができていませんが、同一個体が何度も通っているのでしょうか?


軒下の巣に出入りし外被を増築するコガタスズメバチ♀:9月中旬

 



2024年9月中旬・午後15:00頃 

コガタスズメバチVespa analis insularis)が軒下に営巣したコロニーを久しぶりに定点観察しました。 
ほぼ球形の巣はそれほど大きくなっていませんでしたが、2匹のワーカー♀が別々に外皮を付け足しているところでした。 

真下に開口していた入口(巣口)の位置がいつの間にか変化していて、画面の上の方に作り直されていました。 
外役に出かけていたワーカー♀が次々に帰巣し、入れ替わるように巣口から飛び立つ個体もいます。 
巣口の内部から門衛が顔をのぞかせて常に外を見張り、帰巣した蜂を誰何しています。


つづく→

2025/12/19

山中の水溜りで水を飲むホンシュウジカ♂@山形県【トレイルカメラ】

 


2024年10月上旬・午後15:25頃・気温18℃ 

山中の湿地帯にある水溜りSを自動センサーカメラで見張っていると、ある日ホンシュウジカ♂(Cervus nippon centralis)がやって来ました。 
この地点では2回目の登場になります。 
今回も単独個体ですが、前回の♂とは別個体のようです。 
素人目には、背中に鹿の子模様が少し残っているので、やや若いのかと思ったのですけど、角が立派です。 

左から来て水溜りSの水面に口を付けると、泥水を飲みました。 
カメラに尻を向けると、白い尾がよく目立ちます。 
水を飲み終えると、振り返ってカメラに気づき少し警戒しました。 

対岸の斜面を登ると、奥を左右に通っている林道を歩き去りました。 
最後は林道から左に外れて山側へ登って行きました。


怪我して飛べないドバトが裏庭で静養(野鳥)

 

2024年9月中旬・午前10:40頃および午後15:40頃・晴れ 

郊外の民家(廃屋?)の裏庭で1羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)が座り込んでいました。 
胸の羽毛が赤紫で、珍しい(あまり見かけない)個体です。 
すぐ横の公道を車や人が往来しても、近くで工事車両の騒音♪がしても、私が近くに突っ立って見下ろしても、ドバトは平気で座っています。 

私にはハトの性別を見分けられませんが、まさか抱卵している♀なのでしょうか? 
いくら人馴れしたドバトでも、こんな目立つ場所に営巣するとは思えません。 
なんとか横から撮りたくて、公道からハトを撮りながら少しずれてみました。 
もう少し強引に近づいてハトが立ち上がるかどうか試したかったのですが、他人の敷地に勝手に入る訳には行きません。

関連記事(5年前の撮影)▶ 路上に座り込んで動かないドバト(野鳥) 


用事を済ませて5時間後に現場に戻ってみると、同一個体と思われるドバトがまだ同じ裏庭に居たので驚きました。 
工事車両の騒音はなくなり、静かになっていました。 
午前中にドバトが座り込んでいた地面には巣も卵もありませんでした。 
したがって、抱卵行動ではなかったことになります。 

再会した問題のドバトは、庭に生えた雑草の茂みに潜り込んで、せっせと草の種子を啄んでいます。 
私から隠れるように、植木鉢の陰に隠れながら採食を続けています。 
雑草の蔓延る小さな裏庭には、ツユクサ、アメリカセンダングサ、エノコログサなどが生えているので、それらの種子を食べているようです。 



動画を撮りながら私が横に少しずれたら、食事中のハトがひょいと頭を上げて警戒しました。 
しかし、飛んで逃げようとしません。 
右の翼が折れているのか、畳んでいるはずの翼が不自然に曲がっています。 
おそらくチゴハヤブサなどの猛禽に襲われて逃げる途中で翼を負傷し、飛べなくなった個体なのだろうと、ようやく状況が飲み込めました。 
住宅地を飛んでいる間に窓ガラスに激突して翼が折れた可能性も考えられます。
歩行や摂食行動は正常でした。 

飛べなくなったハトを保護したり給餌したりすべきでしょうか? 
この裏庭には雨水が溜まった水盤が放置してあるので、ハトの飲み水には困らないでしょう。 
餌や隠れ場所もあるので、天敵のネコやカラスに見つからない限りは、しばらく静養できそうです。 
私は基本的に野生動物や野鳥の生老病死に介入しない主義なのですが、翌日に念のためハトの餌を持って現場入りすると、ハトは居なくなっていました。

ドバトを獲物として狩る捕食者(例えばチゴハヤブサ)やスカベンジャーも飢えないように必死なので、特定のドバトだけを可愛そうだからと依怙贔屓すれば、生態系に歪みが生じてしまいます。
たとえドバトが命を落としても、他の生き物の餌となり、命の連鎖が続いていきます。

関連記事(5年前の撮影)▶ 




2025/12/18

夜の水場に来てカメラの三脚にぶつかるニホンイノシシの家族群【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年9月下旬 

シーン0:9/17・午後13:02・晴れ・気温34℃(@0:00〜) 
山中に少し開けた湿地帯があり、その水溜りSに来る野生動物を自動撮影カメラで見張っています。 
ニホンイノシシSus scrofa leucomystax)が群れで登場したシーンを以下にまとめました。 


シーン1:9/25・午後18:56・気温17℃(@0:02〜) 
これは前回紹介した動画の抜粋です。 
左からイノシシ成獣が単独で現れ、水溜りSの対岸を右に立ち去りました。 
水を飲んだり泥を浴びたりしなかったのは、監視カメラに気づいて警戒したからかな? 

シーン2:9/25・午後19:38・気温18℃(@0:02〜) 
約40分後に、画面の左からイノシシの母子が縦列でやって来ました。 
乳房の発達した母親♀が先行し、3頭の幼獣が後から付いて来ます。
乳房の有無を見比べるだけでも、シーン1で登場したイノシシ成獣とは別個体であることが分かります。 

母子ともに水溜りSの水面に口を付けて水を飲みました。 
母親♀が先頭になってカメラの方に向かって来ます。 

♀の背中の毛皮に多数付着しているのは、泥が乾いた土の粒かもしれませんが、どうやらひっつき虫のようです。
もちろん虫ではなくて、付着型動物散布される植物の種子です。 
幼獣の毛皮にはあまり付着していないのが興味深いです。 
イノシシの成長および換毛に伴い、ひっつき虫が付着しやすい毛質に変化するのかもしれません。 
(※ マダニがイノシシに体外寄生している可能性もありそうですが、モノクロの暗視映像では、しっかり見分けられません。)
幼獣2頭の毛皮に瓜模様はありませんでした。 
つまり、ウリ坊と呼ばれる時期よりも成長しています。 

母親♀が監視カメラの存在に気づくと、ちょっと怯えた様子で右に立ち去りました。 
小声の低音でブーブー鳴く声が聞こえます。 
幼獣たちも母親♀の後を次々とついて行きますが、体高が低いのでカメラにはしっかり映りません。

しばらくしてから、画面の左端に立っているホオノキの左からイノシシ成獣が顔を出しました。(@1:50〜) 
さっきの母親♀がぐるっと回って戻ってきたのでしょうか?
耳などに付着したひっつき虫?の数が明らかに少ないので、別個体の成獣と分かりました。 

シーン3:9/25・午後19:40(@2:05〜) 
約50秒後に、監視カメラが再び起動すると、 水溜りSの対岸を右から左へ横切るイノシシ成獣が写っていました。 
ちょっと立ち止まってカメラを気にしてから、左に立ち去りました。 

次に右から別個体の成獣♀が登場し、水溜りをジャブジャブ歩いて左に渡りました。 
腹面に乳首が見えるので母親♀と分かります。 
その後から幼獣4頭が左に通過したようですが、体高が低い幼獣はカメラに写りにくいです。 

幼獣の一頭が途中で、トレイルカメラの三脚にうっかりつまづいたようです。 
ユキツバキ群落の中に隠すように三脚を立ててトレイルカメラを固定し、水溜りSを監視しているのです。 
怒ったイノシシが三脚に何度も頭突きをしている(八つ当たり?)ような衝撃音が聞こえます。 (←擬人化した解釈)
鼻面で林床を掘り起こしながら餌を探し歩いているときに、暗闇で三脚とぶつかっただけかもしれません。 
幸い、三脚が壊れることはありませんでした。 

シーン4:9/27・午後22:31・気温20℃(@2:57〜) 
2日後の晩には単独行動のイノシシが写っていました。 
左の手前から来て泥水溜りSへ向かいます。 
通りすがりにホオノキの幹で体を擦り付けたのか、空中に短い抜け毛が大量に舞っています。 
毛皮には乾いた泥がべっとり付着しています。 

イノシシは水溜りSの水面に口を付けて泥水を飲んだものの、今回も泥浴び(ヌタ打ち)をしませんでした。 
後ろ姿の股間に睾丸は見えず、牙が短いので♀成獣だと思います。 
対岸に渡ると右へ立ち去りましたが、右上奥にあるもう一つの水溜りNには立ち寄らなかったようです。 


※ イノシシの鳴き声などが聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
ニホンイノシシは母子の家族群が基本ですが、それでは説明できないような、もう少し大きな群れを(一時的に?)形成して活動しているようです。
イノシシをしっかり個体識別できるようになれば、面白くなりそうです。
ニホンイノシシは母系社会なのでしょうか?
Perplexity AIの回答がこちら。

ニホンイノシシは母系社会の要素を持つが、厳密には単独型の社会構造です。雌は子豚とともに家族単位で行動し、時に血縁の母親同士が集まるため母系的なグループが見られますが、成獣雄は単独生活が基本です。maff+1

社会構造の特徴

雌親とその子豚が中心となり、母系グループを形成しますが、雄の子は1~2歳で離脱して単独行動に移行します。choujuhigai
交尾期以外は雄雌の接触が少なく、群れは主に雌と幼体の家族単位に限られます。inohoi

母系要素の限界

母系グループは一時的で、成獣雌も単独生活する個体が多く、安定した大規模群れは形成しません。maff
遺伝的に地域固有のグループが存在しますが、社会的結束は弱く、基本的には単独型です。naro


つづく→

ヒャクニチソウ(オレンジ)の花蜜を吸い飛び回るツマグロヒョウモン♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年9月下旬・午後15:15頃・くもり 

住宅地の道端の花壇に咲いたヒャクニチソウ(百日草)の小群落にツマグロヒョウモン♂(Argyreus hyperbius)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
園芸植物にはとんと疎いのですが、花弁がオレンジ色をしたヒャクニチソウの品種の中でも、 ‘Profusion Orange’のようです。 
Z. elegansZ. angustifolia の種間交配に由来する園芸品種らしい。)

ツマグロヒョウモン♂は開いた翅を軽く開閉しながら口吻を伸ばして吸蜜しています。 
この個体は、左後翅の前縁角から前縁にかけて破損していました。 
左右非対称の破損なので、鳥に襲われた典型的なビークマークではありません。 
おそらく茂みに翅を引っ掛けて破れてしまったのでしょう。 

実はこの花壇には様々な花色のヒャクニチソウの品種がパッチ状に並んで咲いていました。 
しかしツマグロヒョウモン♂には好みの花色があるようで、花弁がオレンジ色の品種 ‘Profusion Orange’ を好んで訪花していました。 
両隣に咲いた、薄い桃色や黄色(八重咲き)の品種には見向きもしませんでした。 

花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:55〜) 
正面を向いて吸蜜していたツマグロヒョウモン♂が慌てて飛び去りました。 
自発的に飛んだのではなく、私が物を投げつけて強引に飛びたたせたように見えますが、もはや覚えていません。 (野帳に記録しておくべきでした。)

その後で2頭のツマグロヒョウモンがニアミスして空中戦(求愛飛翔?)になったのですが、しかも2回あったのに2回とも撮り損ねてしまいました。 
最後は蜜源植物のヒャクニチソウ花壇から少し離れ、道端のコンクリート土留めに並んで留まりました。

記事を書く際の細々とした疑問を調べるために、ChatGPTのお世話になりました。

2025/12/17

アナグマの営巣地を1〜3頭で昼夜うろつくホンドタヌキ:9月下旬〜10月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年9月下旬〜10月上旬

シーン0:9/24(@0:00〜) 
平地の二次林にあるニホンアナグマの営巣地(セット)を自動撮影カメラ2台体制で見張っています。 
近所のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が1〜3頭で連れ立ってやって来ることがあるので、その様子を以下にまとめました。
昼も夜もやって来ます。 
アナグマの空き巣を乗っ取るというよりも、穴居性の虫(カマドウマなど)を巣口で捕食できるので、タヌキは巡回ルートに入れて立ち寄っているようです。 
ときどきセットで縄張り宣言の排尿マーキングをしていく個体がいます。 
タヌキの個体識別ができていないので、計何頭のタヌキが来ているのか不明です。 

シーン1:9/25(@0:05〜) 

シーン2:9/27(@5:40〜) 

シーン3:10/2(@6:40〜) 

シーン4:10/5(@6:56〜) 

シーン5:10/9(@7:50〜) 
曇った昼間に2頭で来たうちの1頭が、マルバゴマキの枯れた灌木に前足を掛けて上部の匂いを嗅いでいました。 
体重を掛けたら、その灌木が根元からポキッと折れてしまいました。(@9:58〜) 
意図的に折ったのではないのですが、折れても別に驚いたりしませんでした。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


池を泳いで渡るシマヘビは舌をチロチロと出し入れしながら水面を舐めている【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年9月中旬・午後12:40頃・くもり・気温27℃ 

里山で急坂コースの山道を登って小さな池に辿り着きました。 
息を整えながら、水面の上を飛び回るトンボの縄張り争いを眺めていると、池を泳ぐシマヘビElaphe quadrivirgata)に気づきました。 
シマヘビが泳ぐシーンは初見です。 

動画を撮り始めた私を警戒しているのか、シマヘビは池の水面に浮いて静止しています。 
口元を見ると、先の割れた舌を高速で出し入れしていました。 

池に浮かぶシマヘビの高速ベロを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみましょう。(@0:59〜4:24) 
波ひとつない水面に、鎌首をもたげたヘビの頭部が逆さまに写っています。 
先端が二股に割れた舌の表側は白っぽく、裏側は赤黒いようです。
細長い舌を上下にヒラヒラと動かしながら伸縮させ、鋤鼻器(ヤコブソン器官)に風の匂いを送り込んでいます。 
スーパースローで見て初めて分かったのですが、引っ込める際に舌先を水面に軽く触れていて、その度に波紋が広がっていました。 
最近撮影したヤマカガシと同じでした。

近くの水面に浮いていたアメンボが、マヘビの立てる波紋に警戒して逃げ出しました。 
舌を出し入れする頻度が高くなると、蛇行を始める前兆です。 
予想通り、水面を蛇行しながら泳いで前進を始めました。  
泳ぎながらも舌の出し入れを続けていて、水質検査もしているようです。(水面も舐めている) 

高画質のFHD動画に戻して蛇行遊泳シーンの撮影を続けます。(@4:25〜) 
急にシマヘビが水面を泳いで岸辺に突進したのでカエルでも狩るのかと期待したものの、カエルはとっくに逃げてしまったようです。 
岸辺に生えた抽水植物(種名不詳)の葉の下に顔を隠してシマヘビは安心したようですが、「頭隠して尻隠さず」の状態です。 
どうやら私を警戒して逃げたのかもしれません。 
シマヘビの顔が見えるように私が動画を撮りながらゆっくり横にずれると、シマヘビはまた少し前進して葉陰に顔を隠しました。 
慎重でなかなか上陸してくれません。 

舌をチロチロと高速で出し入れして周囲の状況を絶えず探りながら、慎重にゆっくり上陸します。 
水際の泥濘や落ち葉の上を這い回り、池の畔を少し登りました。 
静止したシマヘビは、舌の出し入れを止めてしまいました。 



【考察】 
この水場は浅い水溜りではなく、深い池です。 
鎌首をもたげたシマヘビの上半身は水面より上に浮いていましたが、尻尾付近の下半身は水没していました。 
ということは、肺や消化管を浮き袋としているのでしょうか? 
まさか上半身よりも下半身の方が重い(比重が大きい)はずはありません。
Perplexity AIに質問すると、否定的な見解でした。

陸棲のヘビであるシマヘビやヤマカガシは、肺に入った空気を浮き袋のように使って水中の浮力を得ているわけではありません。これらのヘビは肺呼吸を行い、空気を鼻や口から取り入れているので、泳ぐときに鼻や口を水面に出して呼吸しますが、肺の空気を利用して体を浮かせているわけではないのです。

ヘビの肺は呼吸のための器官であって、魚やウミヘビのような特別な浮き袋機能はありません。陸棲ヘビは泳ぐ際に体の一部が水面に浮くことはありますが、それは肺の空気の浮力というよりも体の形状や泳ぎ方によるものです。下半身が水没しても泳ぐのに問題はなく、呼吸のために時々鼻先を水面に出します。

このため、シマヘビやヤマカガシなどの陸棲ヘビが深い池で泳ぐ際、上半身が水面に浮くのは肺の空気による浮き袋効果ではなく、水中での体のポジションや泳ぎ方によるものと考えられます。肺はあくまで呼吸器官で、浮力調整を目的にはしていません。

まとめると、陸棲のヘビは肺の空気を浮き袋のようには使わず、泳ぐ際は肺呼吸を保ちながら水面に鼻を出すことで呼吸を行います。浮力は主に体形や筋肉の動き、水の抵抗によって調整されています.wikipediayoutube


陸生ヘビが水中で泳いだり浮いている際に、下半身が沈みやすい理由は単に重量や比重の違いだけでは説明されません。ヘビ全体の比重はほぼ水に近いものの、体の構造や体表の形状、筋肉の使い方が影響します。


ヘビの体は円筒形で柔軟性が高く、泳ぐ時は体を波打たせて推進力を作ります。上半身が水面にあるのは呼吸のために鼻や口を水面に出しやすくするための姿勢維持や、筋肉の働きによって姿勢が保たれているからです。一方、下半身は水中に沈んでいても筋肉の動きや水の抵抗で問題なく泳げます。


また、肺は比較的大きな空洞ですが、ヘビの体全体に対しては肺の容積はそれほど大きくないため、肺の空気が浮き袋として体の浮力を大きく支えるわけではありません。体の各部の重さの差よりも、筋肉と体の動き、および水と接する表面積の違いが浮き沈みの感覚により影響するのです。


したがって、下半身だけが水中に沈むのは比重差より体の形態と行動の結果であり、陸生ヘビの肺は浮き袋のような役割は持たないものの、水面に上半身を保つ姿勢制御を筋肉などで行っていると考えられます。比重の違い説は現実のヘビの泳ぎ方とは食い違います。 


ヘビが水面に浮いているときに鎌首をもたげて頭部を水面より上に保つ姿勢は、確かに身体のバランスに影響を与えます。この姿勢により、ヘビの頭部付近が高くなり見た目上は上半身が水面に浮いているように見えますが、それと反対側の下半身は自然と水中に沈みやすくなります。

これはヘビの体が柔軟で長いため、重心と姿勢の関係でこうした浮沈みの差が生まれるためです。頭部を高く持ち上げ呼吸を確保しながら、下半身は水底に近い深さでしっかりと水圧の支持を受ける形でバランスを取っていると考えられます。

したがって、ヘビの水面に浮く姿勢は肺の浮き袋効果とは別に、体の姿勢制御と筋肉の働きで決まるもので、鎌首をもたげる姿勢が水中での浮き沈みに大きな影響を与えているのです。このため、浮いているときに下半身だけ沈むのは自然な現象と言えます。

結論として、シマヘビやヤマカガシのような陸生ヘビが泳ぐとき、鎌首の姿勢保持によって頭部が水面に優先的に浮き、反対側の下半身が水中に沈むのは身体のバランスを保つための合理的な動きであり、肺の空気量だけによる浮力差では説明できません.herpetology.raindropyoutube

ところで、ヘビの先端が二股に別れていることに生態的に重要な意味や役割があることをご存知でしょうか。


ヘビの舌が二股になっているのは、きわめて典型的な「適応形質」で、主に化学感覚(嗅覚+味覚に相当)の空間分解能を高めるためと考えられています。ki-nokon+1

二股の舌とヤコプソン器官

ヘビは舌で空気中や地表の化学物質(匂い分子・フェロモンなど)を集め、それを口蓋にあるヤコプソン(鋤鼻)器官に運んで感知します。allabout+1
ヤコプソン器官は左右一対で、舌先の左右それぞれが対応する孔に差し込まれるため、二股構造はこの「左右別々にサンプルを運ぶ」仕組みに適合した形態と解釈されています。reddit+1

方位検出と「においのステレオ」

二股になっていることで、舌先の左右で僅かに異なる場所の化学情報を同時に採取できます。getnews+1
その結果、左右の濃度差や到達タイミングの差を比較し、におい源の方向を推定できるとされ、「におい版ステレオ視・ステレオ聴覚」のような役割を果たしていると考えられています。youtubeallabout

探索効率と行動上の利点

二股構造により、一本の舌より広い範囲から効率的に化学物質を拾えるため、獲物・天敵・配偶相手などの存在や位置をより精密に把握できます。fujisan+1
視覚や聴覚が制約される夜間や地表近く・隠蔽環境での探索において、こうした高分解能の化学定位能力が大きな適応的利益をもたらすと考えられています。youtubeallabout

2025/12/16

営巣地に出没するニホンアナグマ:9月中旬〜下旬 【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年9月中旬〜下旬 

シーン0:9/3・午前後・気温(@0:00〜) 
平地の二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)のセット(営巣地)を2台の自動撮影カメラで見張っています。 
面白そうな行動については個別の記事で取り上げたので、その残りをまとめました。 
アナグマの登場頻度が激減しています。


シーン1:9/18・午前後・気温(@0:05〜) 
日没後の晩に登場したアナグマが、巣口Rの匂いを嗅いでから、もう一つの巣穴Lに潜り込みました。 


シーン2:9/21(@1:26〜) 
雨が降る未明に2回(別個体の2匹?)現れ、巣口Lを点検しました。 


シーン3:9/24(@2:07〜) 
晴れて明るい日中に来てセットをうろついていました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


ムラサキツメクサの花蜜を吸い日光浴するウラナミシジミ♀

 

2024年9月下旬・午後15:30頃・晴れ 

田んぼの農道(用水路沿い)に咲いたムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の群落でウラナミシジミ♀(Lampides boeticus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

翅を閉じたまま口吻を伸ばして吸蜜しています。 
尾状突起が秋風になびいています。 

やがて口吻を縮めると、ムラサキツメクサの花から葉に移動しました。 
翅を半開きにして、日光浴をしているようです。 
しばらくすると、飛び立ちました。

2025/12/15

山中の湿地帯で水を飲み採食するニホンイノシシの母子【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年9月下旬・午後19:00頃・気温17℃

山中の湿地帯で水溜りSを自動センサーカメラで見張っていると、秋のある晩、ニホンイノシシSus scrofa leucomystax)の母子がやって来ました。 

まず左から来た成獣が、水溜りSの水面に口を付けて泥水を飲み始めました。 
その後は湿地性の草むらで下草の根際を鼻面で探りながら採食しています。 
画面の右上奥にあるもう一つの水溜りNに向かったようですが、トレイルカメラが照射する赤外線が届かない距離で暗いです。 

しばらくすると、左から後続の個体が登場しました。 
暗くてよく見えませんが、どうやら幼獣(ウリ坊?) のようです。 
イノシシ幼獣は手前の泥水溜りSには立ち寄らず、採食しながら母親♀を追って右奥へ向かいました。 


※ イノシシが水を飲む音や泥濘を歩く音などが聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


秋空を高速で飛び去るチゴハヤブサ?(野鳥)

 




2024年9月中旬・午後12:15頃・くもり 

田園地帯の上空をキィキィキィ♪と甲高い声で鳴きながら旋回していた猛禽が、街なかの方へ高速で飛び去りました。 
素早い羽ばたきと滑翔を交互に繰り返し、ほぼ一直線で市街地の方へ向かっています。 
獲物となるドバトが多い公園を目指しているのかもしれません。

1.5倍に拡大した上で、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:18〜) 
おそらくチゴハヤブサFalco subbuteo)だと思うのですが、逆光でシルエットしか見えません。 
(翼の下面の模様などがしっかり見えない。) 


※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げても、私が動画を撮り始めたら、もう鳴かなくなってしまいました。(聞き取れなくなった。) 

2025/12/14

岩塩を舐めるヤギ♀

 

2024年9月下旬・午前10:35頃・雨

乳用のヤギ(山羊)Capra hircus)を飼っている厩舎を見学させてもらったついでに、岩塩を舐めるかどうか実験してみました。 

まずは左の囲いに居る個体Lで試します。 
ピンク色のヒマラヤ岩塩の塊を手のひらに乗せて差し出しても、♀Lは匂いを嗅ぐだけで、味見をしようともしませんでした。 
次に右の囲いに居る個体Rで試します。 
すると早速、岩塩を舐めてくれました。 
塩味が気に入ってくれて、熱心にペロペロと舐め続けます。 
掌に感じるヤギの舌の感触は、柔らかくて温かかみを感じました。
しまいには岩塩を口でカプッと咥えて私から取り上げてしまいました。 
(ヤギRが敷き藁に落とした岩塩を急いで取り返しました。) 

念のために、左の個体Lにしつこくもう一度岩塩を差し出してみたら、柵から離れて奥へ逃げてしまいました。 
仲間が舐めた唾液の匂いがあれば安心するかと思いきや、警戒を解いてくれません。 
この個体Lは、完全に食わず嫌いです。
次に右の個体Rに岩塩を与えると、すぐにまた舐めてくれました。 
よほど気に入ってくれたようです。 

 

【考察】 
岩塩を与えてみた2頭は乳用ヤギのザーネン品種です。
顎髭は生えているのに、頭部に角が生えていないことから、若い個体のようです。
同腹の姉妹だと思うのですが、ヤギにも好奇心や警戒心に個体差があることがよく分かります。 

いつか機会があれば、ウシやウマなど他の草食動物の家畜でも塩を舐める様子を観察してみるつもりです。
Perplexity AIによる解説を抜粋しておきます。 

馬や牛を飼育する際、餌以外に塩を与えることは一般的です。hts-saltworld.sakura

馬への塩補給

馬は汗で大量の塩分(ナトリウム)を失うため、特に運動時や夏季に塩が必要で、飼料に0.5-1.0%を加えたり、自由に舐められる塩塊を与えます。塩不足は食欲低下、成長不良、毛並みの悪化を引き起こします。jra-f+2

牛への塩補給

牛も草中心の飼料では塩分が不足しやすく、肉牛や乳牛で0.2-0.25%を飼料に混ぜたり、固形塩を設置して舐めさせます。不足時は土や他の牛を舐める兆候が見られ、生産性低下や死亡リスクが高まります。youtubesummit-agri+1

塩補給は体液バランス維持や消化促進に不可欠で、ミネラル強化塩を使うのが推奨されます。hts-saltworld.sakura

最近、ニホンカモシカの通り道(山林の溜め糞場sr2)に岩塩(ヒマラヤ岩塩のプレート)を置いて野生動物のための塩場を作り、自動撮影カメラで見張っています。 
大町山岳博物館『カモシカ:氷河期を生きた動物』という本を読んでいたら、カモシカ類と塩場のことが書いてあったので、私もやってみようと思い立ったのです。
・カモシカの生息地のソートリック(salt lick; 塩舐め場)に似せて、飼育場内の岩の割れ目に岩塩をなすりこんでおいた。(p140より引用)
シロイワヤギの食性:(前略)好んで谷間の塩なめ場(塩と粘土の混ざった所)を訪れ、鉱物塩を食べる。 (p187より引用)
ターキンの食性:(前略)定期的に塩なめ場を訪れる。 (p197より引用)

ところが実際にやってみると、予想に反してニホンカモシカCapricornis crispus)は岩塩をなかなか舐めてくれませんでした。

今のところ、野生動物で岩塩を一番気に入ってくれたのはニホンリスSciurus lis)、という意外な結果です。

ちなみに、ニホンカモシカもヤギも同じウシ科の動物です。

ポポーの種子を採る

2024年9月中旬 

ポポーという北米東部原産のエキゾチックな果物を初めて食べてみたら、美味しかったです。
「果実の形がアケビに、果肉の色や味、質感がカキノキに似るためアケビガキとも呼ばれる」とのことで、まさにその通りでした。 

熟した液果の甘い果肉を食べながら選り分けた黒い大きな種子を水洗いしてから乾かし、資料用の標本として保存します。 
黒光りする平べったい種子で、形はまちまちでした。

ポポーの種子散布は、哺乳類による被食型動物散布と予想されます。 
原産国では木登りの得意なオポッサムやアライグマがポポーの果実を食べ、種子散布を担っているのだそうです。
日本で外来植物のポポーを大規模に栽培したとして、種子散布者の候補としては、木登りできるニホンザル、ホンドテン、ハクビシンなどが考えられます。 
もしもポポーの落果をホンドタヌキが拾い食いしたら、溜め糞場に未消化の種子が出てくるかもしれません。 

関連記事のまとめ ▶ 植物の種子コレクション

リョウブの花で採餌するトラマルハナバチ♀

 

2022年8月中旬・午前10:30・くもり 

里山に咲いたリョウブトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。 
器用に左前脚一本で花にぶら下がったまま、身繕いしています。 
体毛に付着した花粉を後脚の花粉籠にまとめているのです。 
化粧が済むと、正当訪花で吸蜜し始めました。 

周囲ではエゾゼミ♂(Lyristes japonicus)が単調にジーーー♪と鳴いています。 


関連記事(9年前の撮影)▶ リョウブに訪花吸蜜するトラマルハナバチ♀

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