2025/09/06

セットで暮らすニホンアナグマの家族:6/30昼間の諸活動【トレイルカメラ】

 


2024年6月下旬 

6/30・午前9:08〜午後16:42 

ニホンアナグマMeles anakuma)は一般的に夜行性と言われていますが、私が営巣地(セット)で定点観察している母子(母親♀と幼獣4頭)は昼間も元気です。 
この日の特筆すべき行動は個別の記事で紹介済みなので、今回は残り物の映像をまとめました。 
それでも家族団らんの様子は微笑ましいですね。 
午後から一時雨が降りました。 

私がちょっと面白いと思ったシーンは、
シーン1:6/30・午前9:11・晴れ気温24℃(@4:00〜) 
母親♀が獣道から巣穴Lにゆっくり戻ってくる途中で立ち止まり、後足を広げて排尿マーキングしたようです。 
この地点でやるのは初見です。 
頭をカメラに向けているため、残念ながら肛門や尿道が見えません。 
排泄中に1頭の幼獣が近寄り、母親♀の尻の匂いを嗅いで身震いしました。 

その後、巣口Lまで来た母親♀がカカッ♪と鋭く鳴きました。(@4:44〜) 
その鳴き声を聞いた途端に周囲で遊んでいた幼獣3頭が巣口Lに位相で殺到したので、警戒声なのかもしれません。 
しかし、警戒の対象が何だったのか、分かりません。 
母親♀が幼獣を試した避難訓練だったのでしょうか。 
カカッ♪と鳴いた同じシーンが別アングルに設置した監視カメラでも撮れていました。(@3:44〜) 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


太陽光発電所を避難場所にするキジバトの群れ(野鳥)

 

2024年4月下旬・午後15:20頃・くもり 

郊外の農村部で田起こし(耕耘)したばかりの刈田でキジバトStreptopelia orientalis)の群れが採食していたようです。 
それを知らずに私が横の農道を歩いたら、キジバトの群れが一斉に飛び去りました。 
最近、農地の一部を潰してメガソーラー(太陽光発電所)に転用しているのですが、逃げたキジバトは刈田に隣接するソーラーパネルに止まって、私が立ち去るのを待っています。 
(映像はここから。) 

刈田から避難した2羽のキジバトがソーラーパネルの縁に止まっているのを見つけました。 
その後ろ姿を撮り始めたら、右の個体ががすぐに奥へ飛び去ってしまいました。 
居残った個体は振り返って、辺りを警戒しています。 
しばらくすると、ソーラーパネル上を左へ少し歩いてから、左へ飛び去りました。 
もしもソーラーパネルが鳥の糞で汚れてしまったら、掃除しないと発電効率が落ちてしまうはずです。

メガソーラーの敷地の手前に設置した格子状の金網フェンスの上にも別個体のキジバトが止まっていて、羽繕いを始めました。 

今回のは別に面白くもない動画ですが、ソーラーパネルに覆われた広大な敷地(草地)を野鳥や野生動物はどう利用するか、という点に私は興味があります。 
しかし、新しい環境に馴れてくれるまで、しばらく時間がかかりそうです。 
立入禁止の敷地内は、意外に野生動物の天国かもしれません。
メガソーラーの敷地内にトレイルカメラ(無人カメラ)を設置したら、何か新しい発見がありそうです。 
ソーラーパネルを保守するために、敷地内を定期的に除草する必要があるのですが、ヤギを放牧して雑草を食べてもらおうという試みも全国各地で行われています。

今回のキジバトの行動は、太陽光発電所を避難場所にしていたことになります。
ほとぼりが冷めたら、また田んぼに戻ってきて採食を再開するのでしょう。
これまでも、農地で採食(食害)していたキジバトの群れに誰かヒトが近づくと警戒して周囲の林などに一時避難する様子を何度も見てきたのですが、その避難行動と何ら変わりません。
どこかで(メガソーラーの敷地内?)キジ♂が鳴く声も聞こえたのですが、姿を見つけられませんでした。 

2025/09/05

ニホンザルの若い♂を巡って争う2頭の♀(非繁殖期のマウンティング)

 



2024年6月中旬・午前11:05頃・晴れ 

山麓の砂防ダム堰堤に5頭のニホンザルMacaca fuscata fuscata)が集まり、寝そべった1頭の♂の毛繕いをしています。
私に気づいて警戒した猿たちが解散したかと思いきや、対他毛繕いを受けていた若い♂が立ち上がって年上の♀aの背後からマウンティングしました。 
♀♂ペアが交尾?を始めると、周りの個体が慌てて離れていきます。 
マウントされた♀aは、背後の♂を仰ぎ見ることはありませんでした。 
また、♂はマウントしながら腰を動かす(ペルビック・スラスト)ことがなかったので、本当の交尾行動ではなさそうです。 
そもそもニホンザルの交尾期は主に秋から冬であり(10月~3月頃)、6月は出産期です。 
したがって、6月中旬に見られるマウンティング行動は、繁殖(交尾)目的ではないと考えられます。 

この若い♂個体の左上腕に黒い大きなホクロがあって、目を引きました。 
まさか人為的な入れ墨なのでしょうか? 
昔は野生動物の研究で個体識別するために入れ墨をした事例もあったそうなのですが、最近では廃れました。 
近年は顔や体の自然な特徴(ホクロや斑紋、傷、毛色など)や、AIによる顔認識技術を用いて識別するのが主流です。 
したがって、入れ墨ではなくて、生まれつきの黒子ほくろなのでしょう。 
今後の個体識別で使えそうな分かりやすい特徴です。 

この♂左腕黒子は、若いのに群れ内の順位が高いのか、それとも♂としてよほど魅力的なのか、周りの♀bがすぐに近寄ってきて機嫌を取るようにノミ取りを始めました(毛繕い)。 
さっき♂にマウントされた年上♀aも、寝そべった♂への対他毛繕いに参加したそうに、ノミ取りを覗き込んでいます。 

手前の茂みが撮影の邪魔なので、私はそっと移動して、堰堤の端から撮影を再開しました。 
幼い子猿たちは私に気づくと怖がって逃げていきます。 

堰堤に残った3頭(♂1♀2)の三角関係がとても興味深いです。 
若い♀bが♂左腕黒子の横に並んで対他毛繕いしようとすると、年上の♀aが嫉妬して、その間に何度もさり気なく割り込もうとするのです。 
遂に怒った(嫉妬に狂った?)♀aが、眼の前に居た若い♀bを攻撃し始めました。 
♀aがライバル♀bを掴まえようと襲いかかると、若い♀bは歯を剥き出し恐怖の表情(あるいはガーニーgurneyと呼ばれる服従の表情)をしながら必死で手前に逃げて堰堤の左下に降りました。 
しかし、逃げる♀bは悲鳴を上げませんでした。
「ガーニー(gurney)」は、サル類の行動学で使われる用語で、上下の歯を見せて口を横に大きく開く表情行動を指します。これは、リップスマッキング(唇をパクパクさせる親和的サイン)と並んで、服従や緊張緩和、親和的なコミュニケーションの場面でよく見られます。 ガーニーは、特に相手に対して敵意がないことや、優位性を認めていることを示すサインとして使われることが多く、**「服従の意を示す表情」**とも言われます。 (Perplexity AIの回答を引用)
♀同士の小競り合いを仲裁するかのように♂が年上♀aを追いかけ、背後から再びマウンティングしました。 
今回♀aは♂を仰ぎ見て、口をパクパクと動かしています(リップスマッキング)。 
怒った♀を宥める社会行動としてのマウンティングなんてあるのでしょうか? 
ニホンザルのマウンティングは、順位の確認だけでなく、個体の興奮や緊張をしずめる目的でも行われることがあるそうです。 

一連の三角関係を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:29〜) 


※ ニホンザルの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
素人には解釈が難しい行動なので、この記事を書くためにPerplexity AIと問答を繰り返しました。 

交尾期(繁殖期)ではないので、性欲に駆られた行動ではないはずです。 
登場したニホンザルの尻を見ても、赤く発情していません。
したがって、今回の事件を面白おかしく「三角関係」と呼んでも良いのかどうか悩みます。 

♂はマウンティングの対象としては2回とも年上♀aを選んでいるので、♂が積極的に他の♀に浮気をしているようには見えません。 
それでも♀aは♂の寵愛を独占したいのか、ライバルの若い♀bに対して激しく嫉妬して追い払いました。 
♀aが♀bに割り込んだり威嚇したりする行動は、単なる「嫉妬」ではなく、♂との関係や自分の社会的地位を守ろうとする社会的競合の表れと考えられます。ニホンザル社会では、特定の個体との親和的な関係(毛繕い、接近、同席など)が他個体との間で競争の対象となることがよくあります。

今回の若い♂が群れ内で順位が高い(いわゆるボス猿、アルファ♂)のであれば、その♂と懇ろになった♀も自動的に群れ内での立場や順位が上がります。 
つまり、♀同士の権力闘争という側面もありそうです。
ニホンザルは母系社会で、オスは群れを移籍する一方、メスは生まれた群れで一生暮らします。そのため、メスの順位は主に母系を中心に決まりますが、特定の強いオスとの関係がメスの社会的地位向上に影響することもあります。 特に、アルファオスと親しい、あるいは多くのメスから注目されるオスと懇ろなメスは、群れ内での支持や優位を得やすくなります。ただし、順位関係は単純なものではなく、メス同士の家系的なつながりや群れの社会構造も複雑に関与しています。 また、オスの順位は戦いや競争で決まるだけでなく、メスの支持や社会的協力も重要な要素です。つまり、オスとメスの順位関係は相互に影響し合う社会的なものだと言えます。
しかし、今回2頭の♀が取り合った♂はボス猿(α♂)にしては若すぎる気がします。 
♀たちにとって、よほど魅力的な(優しいなど)♂なのでしょうか。
ニホンザルの社会において、順位の低いオスを巡っても、そのオスが特に魅力的であったり、優しい性格であったりする場合には、メス同士が争うことは十分にあり得ます。 理由としては、順位が低いオスでも、彼が持つ個別の魅力や社会的なつながり、例えば育児協力や防御の面で有利であることが評価されるためです。実際、繁殖相手としてだけでなく、社会的ネットワークや安全保障の観点から特定のオスを好むメスもいます。 また、順位の高いオスが必ずしも全てのメスから支持されるわけではなく、メス個体の選好や関係性が多様であることも知られています。そうした状況下で、順位の低いオスを巡ってメス同士が競合することは自然な社会的現象です。


知能の高いニホンザルは、生存のための基本的な行動以外にも社会生活が複雑です。

群れの全個体を識別した上で長期観察すれば、色々と面白いドラマが見えてくるはずです。

しかし、それだけでライフワークになってしまいます。

コナラの樹液に群がるヨツボシケシキスイ♀♂とスジクワガタ♀

 

2024年6月下旬・午後13:05頃・晴れ 

里山で廃道になった細い山道を辿って下山していると、甘酸っぱい発酵した樹液の芳香を嗅ぎ取りました。 
周囲を見渡すと、山道のすぐ横で樹液酒場を発見。 
幹の下部の傷口(カミキリムシの産卵跡?)から滲み出る樹液が白く泡立っていました。 
樹冠を見上げて葉を確認すると、樹種はコナラでした。 
現場は鬱蒼とした雑木林で、晴れた昼下がりでもかなり薄暗いです。 

コナラの樹液酒場に多数のヨツボシケシキスイLibrodor japonicus)が群がっていました。 
体長はまちまちですが、大きさでヨツボシケシキスイの性別は見分けられません。 
♂の方が♀よりも体長がやや大きい傾向があるものの、必ずしも大きさだけで雌雄の区別はできないらしい。 
ヨツボシケシキスイの性別は大顎の形状で見分けられるそうです。 
発達した大顎が左右非対称なら♂、左右対称の小さな大顎なら♀とのこと。 
大顎の形状に性的二型があるのに、ヨツボシケシキスイの♂同士が大顎を使って戦う様子を私は一度も見たことがありません。 

ヨツボシケシキスイの中には、白っぽい微小なダニ(種名不詳)が鞘翅に多数付着した個体がいました。 
これらのダニは吸血性の体外寄生虫ではなく、ただ便乗(ヒッチハイク)しているだけで無害らしい。 

ヨツボシケシキスイの群れを観察すると、♂らしき大型の個体が♀の背後からマウントしようと試みているようです。 
吸汁に専念したい♀は逃げ回ったり、樹皮の割れ目に隠れたりして交尾拒否していました。 
その横では、いつの間にか交尾を始めていた♀♂ペアもいました。 
求愛が成就する瞬間を見逃してしまったのですが、交尾していた♂は体長が小型だったので、小柄な♂個体も繁殖行動のハンディキャップにはならないようです。 
(ただの早い者勝ちなのかな?) 


クワガタムシの仲間も1匹だけコナラ樹液の発酵臭に誘われて来ていました。 
現場ではてっきりコクワガタ♀(Dorcus rectus rectus)かと思ったのですが、ストロボを焚いて撮った写真を確認すると鞘翅に細かな縦筋があったことからスジクワガタ♀(Dorcus striatipennis striatipennis)と判明しました。 
嬉しくなった私が焦ってクワガタを採集しようとしたら、幹の小坑に潜り込んでしまいました。 


ヨツボシケシキスイ♀♂とスジクワガタ♀以外で樹液酒場に来ていた微小な甲虫やハエ、アリなどの名前は分かりません。 

動画の後半は、コナラ幹の傷口から発酵した樹液がシュワシュワと泡立ちながら滲み出る様子をしばらく撮ってみました。 
三脚を持参していれば、樹液が滲み出る様子とそこに集まる昆虫の動向をタイムラプス動画で記録したいところでした。 


関連記事(6年前の撮影)▶  

2025/09/04

昼間の営巣地で独り寝そべって欠伸するニホンアナグマ♀【トレイルカメラ】

 



2024年6月下旬 

シーン1:6/30・午前5:40・気温17℃(@0:00〜)日の出時刻は午前4:17。 

まだ少し薄暗い早朝に、ニホンアナグマMeles anakuma)の母親♀がミズキの根元に座って体を後足で掻いていました。 
やがてその場にゴロンと横になり、欠伸をしました。 
この時期はもう幼獣に授乳をしていませんが、腹面に乳房や乳首が見えます。 
仰向けに背伸びをしながら再び欠伸。 


シーン2:6/30・午前8:15・気温22℃(@0:31〜) 
約2時間半後、すっかり明るくなった時刻にもお気に入りの休憩場所で母親♀が横臥していました。 
林縁にも木漏れ日が落ちて暑そうです。 

途中で体を起こして痒い部位を掻いてから、再び横臥。 
やがて腹式呼吸以外の動きがなくなったので、寝落ちしたようです。 


シーン3:6/30・午後13:28・気温24℃(@0:56〜) 
昼下がりの時刻なのに、葉が生い茂った二次林の林冠が日光を遮っているために暗く、低照度に反応した監視カメラがモノクロで起動しました。 
(しかし暗視モードではなく、赤外線を照射していません。)
おそらく左の巣穴Lから出てきたと思われる母親♀が、巣口Rの手前で腹ばいになり、欠伸をしました。 
巣口Rを覗き込み、周囲を警戒してから、再び口を大きく開いて欠伸。 
ようやく巣穴Rに潜り込みました。 

今回の動画に幼獣は1匹も登場しませんが、4頭全員が巣内で寝ているのでしょう。 




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カラマツの枯木から飛び立つノスリ(野鳥)

 

2024年5月中旬・午後14:20頃・晴れ 

山麓の山道(入山口の付近)で私が長時間トンボの撮影をしていると、すぐ横の林からノスリButeo japonicus)が鳴きながら飛び去りました。 


近所のカラスが目敏く見つけて、ノスリをモビング(擬攻撃)しに集まって来ます。 
ノスリは鳴きながら林の上空を逃げ回ります。 
この近くにノスリの営巣木がありそうだと以前から目星をつけていたので、林道を外れて雑木林にそっと入り、探索してみることにしました。 
静かに薮漕ぎするのが大変で、なかなか進めません。 

立ち枯れしたカラマツの高木を見上げると、いつの間にかノスリが後ろ向きで横枝に留まっていました。 
白っぽい羽毛が風でなびいています。 
モビングしてくるカラスに気を取られたノスリは、止まり木の下に忍び寄った私に気づいてないようです。 
しかしカメラを向けた途端に前方に止まり木から飛び去ってしまいました。 
その直後に至近距離からピーエ♪という甲高い鳴き声が繰り返し聞こえました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:22〜) 

結局、今回もノスリの営巣木を見つけることはできませんでした。 
繁殖期なので、親鳥を刺激してはいけません。 
私もあまり無理しないで現場を離れました。 
(雛が巣立った後に)ドローンを飛ばして上空から高木の樹冠を丹念に見て回れば、ノスリの古巣を効率よく探せるのかな?

2025/09/03

アナグマの営巣地に忍び込み排尿マーキングして帰るホンドタヌキ♀♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月下旬〜7月上旬

シーン0:6/26・午後13:46・くもり・気温31℃(@0:00〜) 
平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の母子が引っ越してきた営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っています。 

ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の登場シーンを以下にまとめます。 


シーン1:6/27・午前2:01・気温13℃(@0:04〜) 
深夜に獣道を左から単独で来たタヌキが、アナグマの巣口Lに忍び寄ると、匂いを嗅いでから恐る恐る中に侵入しました。 
巣穴Lに全身を潜り込ませる前に、後退で外に出てきました。 

獣道に合流する手前でマルバゴマギ灌木の根元に通りすがりに軽く排尿マーキングしました。 
このとき左後脚を持ち上げて小便したので、♂と判明。 
獣道を右に立ち去りました。 

アナグマの家族は巣内に籠城したまま出て来ません。 


シーン2:6/27・午前2:02・気温14℃(@1:04〜) 
別アングルに設置した監視カメラで、同一個体のタヌキ♂が排尿マーキングしながらセットから立ち去る様子がちらっと写っていました。 


シーン3:6/28・午後22:20・気温19℃(@1:13〜) 
翌日の晩に右から来たタヌキの♀♂ペアの片方が、アナグマの巣口Lに忍び込みました。 


シーン4:6/28・午後22:20・気温18℃(@1:29〜) 
別アングルの映像に切り替えます。 
先行する♂個体が獣道を右に立ち去る際に、ミズキ立木の根元に左後脚を上げながら排尿マーキングして行きました。 

その間に、パートナーの♀が大胆にもアナグマの巣穴Lに侵入しました。 
及び腰の内見ではなく、奥まで入って完全に姿が見えなくなりました。 
その後の出巣Lシーンが撮れていません。 
アナグマの母親♀は不在なのか、不法侵入のタヌキが撃退されないのは不思議です。 
同じ穴のむじな)として仲良く同居できるのかな? 


シーン5:6/30・午後23:53・気温25℃(@1:42〜) 
2日後の深夜にもタヌキが単独で来たものの、ちらっと写っただけです。 


シーン6:7/2・午前6:05・くもり・気温18℃(@1:49〜) 
さらに2日後の早朝にタヌキが登場。 
獣道を右へゆっくり歩き去りました。 
画面の右端で立ち止まって身震いする姿が写っています。

今回もアナグマとのニアミスはありませんでした。 


向かい合ってペアで並ぶフタツメオオシロヒメシャク(蛾)の謎【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2025年6月中旬・午前10:00頃・晴れ 

里山(低山)の雑木林を抜ける細い山道で白い蛾がイタヤカエデ幼木の葉に止まっていました。 
結構レアな蛾なのに、同種と思われる大小2頭の個体が向かい合って同じ葉に静止しているのが不思議でした。 
前翅の前縁だけを互いに接しています。 
♀♂ペアが求愛行動の最中なのかと思いきや(まさに「お見合い」?)、全く動かず、交尾には至りませんでした。 
フタツメオオシロヒメシャクは触角の形状で雌雄を見分けられるらしいのですが、今回の静止状態ではともに前翅の下に触角を隠しているので、性別は不明です。 
触角も脚も見えません。 
大きさに性的二型があるのかな? 
なんとなく、左の大きな個体Lが♀で、右の小さな個体Rが♂ではないかと勝手に推測したのですが、定かではありません。 
後述するように、今回成虫が留まっていたイタヤカエデはフタツメオオシロヒメシャク幼虫の食餌植物ではありません。

求愛行動ではなく集団ねぐらだとしたら、ちょっと面白い話です。
白い翅の蛾は森の中でよく目立つので、寝るときに群れを形成すれば、捕食者に襲われる確率を少しでも減らせるはずです。
2頭が向かい合って並ぶことで、前翅にある眼状紋の威嚇効果を高めているのでしょうか。

動きが乏しいと動画ブログのネタになりませんから、飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:21〜) 
まずは物を投げつけてみました。 
イタヤカエデの幼木に物がぶつかって葉が揺れても、蛾の反応は鈍く、葉に止まったままで逃げようとしませんでした。(映像は割愛。) 
仕方がないので、次は蛾に直接触れてみることにしました。 
右手の中指で右の個体R♂?の左後翅にそっと触れると、準備運動無しですぐに飛び立ちました。 
もう1頭もつられて(連鎖反応で)飛び立つかと予想したのですが、意外にもイタヤカエデの葉の上に居残っていました。 
続けて左の個体L♀?の右前翅に触れると、すぐに飛び去りました。 

力強く羽ばたいて慌てて逃げる様子をスーパースローで見ても、残念ながら触角の形状は分かりませんでした。 
性別を知るには、一時的にでも捕獲・採集しないといけないようです。 


今回、蛾の同定には『くらべてわかる蛾 1704種』という図鑑のp62を参考にしました。 
「小型で後翅の紋が薄め」というキャプションも考慮してフタツメオオシロヒメシャクProblepsis albidior matsumurai)が一番似ていたのですが、「暖地性」という記述が気になりました。 
Perplexity AIに相談してみると、
フタツメオオシロヒメシャクは本来南方系の蛾で、暖地性とされており、従来は九州以南でよく見られ、本州の温暖な地域にも分布しています。しかし、最近の温暖化の影響で、九州以北の地域にも生息域を拡げているという記録があります。 山形県などの北国でも、近年の気候変動による温暖化で成虫が見られる可能性が高まっていると言えます。6月中旬の山形県の里山での観察も、温暖化の影響が関わっている可能性があるため、暖地性でありながら見られることは十分にありえる状況です。 まとめると、山形県には以前は分布していなかった種かもしれませんが、近年の温暖化に伴い北上し、見られるようになったと考えるのが妥当です.
フタツメオオシロヒメシャクの食餌植物はモクセイ科らしいのですが、私のフィールドで自生するモクセイ科の樹木はマルバアオダモぐらいしか思いつきません。 
里の人家近くの環境ではトウネズミモチやキンモクセイなどが植栽されているので、それらを利用しながら分布を広げている(北上中)のかもしれません。 

それとも、フタツメオオシロヒメシャクと同定した私の判断が間違いですかね? 


【アフィリエイト】 

2025/09/02

深夜にニホンアナグマの幼獣4頭だけで遊んで留守番【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2024年6月下旬 

シーン0:6/26・午後13:46・くもり・気温31℃(@0:00〜) 
ニホンアナグマMeles anakuma)の母子が暮らす営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:6/30・午前1:52〜3:30・気温17℃(@0:04〜) 
母親♀の姿が写っていないのに、深夜の営巣地で幼獣4匹だけが遊んでいる様子をまとめてみました。 
母親♀は独りで採食に出かけたのか、それとも疲れて巣内で寝ているのか、不明です。 

幼獣たちだけで元気いっぱいに遊び回っていますが、巣穴からあまり離れることはありません。 
疲れを知らない幼獣は、兄弟姉妹で取っ組み合いをしたり、追いかけっこをしたり、後足で立ち上がって木に登ろうとしたり、林床で餌を探したりしています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


休耕田で採食するキジバト(野鳥)

 

2024年5月下旬・午後16:10頃・晴れ 

休耕田に飛来したキジバトStreptopelia orientalis)が単独で採食を始めました。 
畦道の横を歩きながら、あちこち啄んでいます。 
畦の土手にはスギナなどが疎らに生えています。

2025/09/01

ニホンザル♀の採食メニュー(アキノノゲシやノブドウの若葉、イモムシ、など)

 

2024年6月下旬・午前11:05頃・くもり 

山麓の農村部で広い裏庭の端っこにニホンザル♀(Macaca fuscata fuscata)が独りで座って休んでいました。 
猿は正面からチラチラと私を見ていますが、実際にはだいぶ離れているので落ち着いています。 
胸にあるやや長い乳首を見れば、経産♀と分かります。 
右手を腰に回してボリボリと掻きました。 

やがて立ち上がると、左へ歩き始めました。 
蔓植物ノブドウのマント群落の中に草丈高く伸びたアキノノゲシの柔らかな若葉を右手でむしり取ってムシャムシャと採食しました。(@1:00〜) 
アキノノゲシはレタスの仲間です。
ブランチの前菜は生野菜サラダから、という感じでしょうか。
初めはアザミの仲間かと思ったのですけど、アザミににしては葉に鋭いトゲがありません。 
その場に再び座り込むと、何かを選び取って食べたのですが、カメラに背を向けているのでよく見えません。 
ノブドウの若葉も少しだけ味見しました。(@2:19〜) 

ニホンザルは菜食主義ではなく、雑食性です。 
ノブドウの蔓にしがみついている緑色の芋虫(蛾の幼虫)を見つけると、蔓ごと左手で引き寄せて捕食しました。(@1:20〜) 
濃い緑色の苦い内臓(おそらく糞の詰まった腸)は吐き捨てました。 
他にもあちこちの植物から虫を手で器用に摘みとって食べています。 
最後にヨモギの株からも何か小さな虫を捕食したようです。(@2:24〜) 
例えばヨモギハムシかもしれない、と推測したのですが、食べても苦くないのかな? 
ニホンザルは、なかなかバランスの取れたメニューを食べているようです。


【アフィリエイト】 

オオイヌノフグリの花蜜を吸うモンシロチョウ春型♂

 

2024年4月中旬・午後14:50頃・晴れ 

田んぼの農道に咲いたオオイヌノフグリの群落で春型のモンシロチョウ♂(Pieris rapae)が訪花していました。 
ともにありふれた普通種ですが、意外にもこの組み合わせは初見です。 
オオイヌノフグリの茎(花柄)は細いので、モンシロチョウがしがみつくと、その重みで花が垂れ下がってしまいます。 
モンシロチョウ♂は口吻を伸ばして吸蜜しています。

1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:16〜) 
飛び立つ瞬間の翅表の斑紋から♂と判明。 

モンシロチョウは隣に咲いているヒメオドリコソウには興味を示さず、オオイヌノフグリにだけ連続して訪花していました。 
モンシロチョウはヒメオドリコソウの花が苦手なのかと言うと、そんなことはありません。


訪花昆虫のこのような性質を定花性と言います。
・定花性(flower constancy)とは、花粉媒介動物であるポリネーターが同じ種類の植物を連続して訪問する性質です。 
・定花性とは、同等(またはそれ以上)の価値が ある他の種類の花があるにもかかわらず、個々の訪花者が、決まった種類の花を連続して訪 花する行動のことである。

2025/08/31

セットで暮らすニホンアナグマの家族:6/30夜の諸行動【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2024年6月下旬

平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の母子家族(母親♀と幼獣4匹)が暮らす営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っています。 
6/30夜の活動をまとめました。 
前半は深夜から未明にかけて(午前1:58〜3:27)、後半は雨が降る晩(午後18:56〜19:17)の様子です。

アナグマは基本的に夜行性らしく、幼獣たちも元気いっぱいです。 
疲れ知らずの幼獣は、4頭の兄弟姉妹で互いに鬼ごっこをしたり取っ組み合いをしたりして、ひたすら遊んでいます。(追いかけっこ遊び、格闘遊び) 
林縁で株立ちしたミズキの根元付近がお気に入りの遊び場らしく、なんとか乗り越えようと頑張っている幼獣個体もいます(木登り挑戦?の遊び:例えば@4:00〜)。 
遊びながら幼獣がときどき吠える声がかすかに聞こえます。 

母親♀(右目<左目)は幼獣に対他毛繕いしてやったり、幼獣の遊び相手をしてやったりしています。 

林床をうろついて餌を探し回ったりしています。 
幼獣はもう離乳済みらしく、母親が採食に出かけると、幼獣も一緒について行きます。 

2つの巣口L、Rが並んでいますが、巣穴Lはほとんど使われておらず、巣穴Rに家族の居室があるようです。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


電線で交尾するスズメ♀♂【野鳥:ハイスピード動画】

 

2025年8月上旬・午前9:45頃・晴れ 

郊外の住宅地で電線に留まったスズメPasser montanus)の♀♂つがいが交尾をしていました。 
一方の個体だけが相手の横で翼を小刻みに震わせ続けていました。 
初め私は、てっきりスズメの幼鳥が親鳥に餌乞いしているのかと思ったのですが、交尾を始めたのです。 
後で動画をじっくり確認すると、2羽とも成鳥でした。 

慌てた私がカメラ操作を誤り、ハイスピード動画で撮り始めてしまいました。 
青空を背景に逆光気味だったのでカメラのバックモニターが見えづらく、ほとんど勘で撮ったので、最後まで私は自分のミスに気づきませんでした。 
(こういうときは、カメラの液晶画面を見るのではなくファインダーを覗きながら撮影すべきでした。)
スズメが交尾時に特有の鳴き声を発していたのに、ハイスピード動画では録音されない仕様なので残念無念。 
♀♂どちらの個体が鳴いていたのか不明です。(鳴くのは多くの場合♂らしい。) 
しかし今回はスズメの短い交尾行動をスーパースローで記録できたので、それはそれで満足です。 
交尾を記録したハイスピード動画が細切れで終了したのは、いつものように高画質のFHD動画で撮っていると勘違いしたままの私が良きところでスナップショット(静止画)を何枚も撮ってるつもりだからです。 

関連記事(4、5年前の撮影)▶  


2羽のスズメのうち、♂だけが終始、全身の羽毛を逆立てていました。
一方、♀の羽毛は普通でした。
よく晴れていて無風の条件だったので、風で♂の羽毛がなびいたり乱れたりしたのではありません。 
♂が性的に興奮したり緊張したりしている証かもしれません。
全身を大きく見せて♀にアピールする効果もありそうです。 

♂が♀の背から降りる度に、♀は電線を伝って右へ右へと移動します。 
♂は小刻みに羽ばたきながら♀を追いかけ、再び♀の背に飛び乗って交尾を挑みます。 

哺乳類の交尾と違って、鳥の♂は♀に背後からマウントしながら♀の首筋を咥えて保定する(バランスを取る)ことはありません。 
今回のスズメ♂が羽ばたき続けているのは、♀の背中という不安定な足場でバランスを取りながら交尾するためでしょう。
ただし、比較的安定した電線に降りたときにも♂は羽ばたきを続けていました。 (求愛誇示?)

交尾という熟語を構成する字の通り、確かに♀と♂の尾羽根が互いに交差しています。 
鳥の♂は陰茎を持たないので、交尾するときは総排泄孔をお互いに触れ合って精子を♀に渡すことになっています。 
電線の下から見上げるように撮影したので、スズメの総排泄孔を♀♂ともにしっかり観察できたのですが、尾羽根を何度も交差したのに総排泄孔は触れ合っていません。 
したがって、交尾試行を繰り返したものの、厳密に言うと交尾は失敗したようです。 
♂が♀にマウントし尾羽根を交差しているときに、♀が体を横に少しひねって(あるいは尾羽根のひねり・持ち上げ)協力しない限り、総排泄孔が触れ合って精子を受け渡すことは無理です。 
今回のスズメ♂は、♀の尾羽根の根元の背側に総排泄孔を擦りつけていましたが、そこに付着した♂の精子が自力で蠕動運動して♀の総排泄孔まで辿り着くのは不可能です。
つまり♀が協力姿勢を取らない限り、いくら尾羽根を交差した時間や回数が多くても、交尾は成功しません。

鳴き声が録音されていない無音のスーパースロー動画を見る限り、スズメ♀は♂を誘っているようには全く見えません。
今回♀は電線に身を伏せて♂のマウントを受容しているだけでした。 
♂との交尾を激しく拒否したという程ではありませんが、交尾に非協力的でした。 
私が電線の下でカメラを構えていたので、スズメ♀は落ち着けず(真下のヒトを警戒して)、♂との交尾を拒否したのかもしれません。 

交尾を終えたスズメの♀♂ペアは互いに離れて電線に留まり、各自で羽繕いしたり体を足で掻いたりしています。 
左の♂個体は「翼震わせ」を止めたものの、依然として羽根を逆立てたままで、まだ性的興奮の余韻が残っているのかもしれません。

今回は通りすがりにたまたま撮影できたので、その後のスズメ♀♂ペアの動向は不明です。 
したがって、繁殖の進行を示す行動(スズメ♀が巣材を運んだり、♂から給餌を受けたり、雛の声がしたり、など)は確認できませんでした。


【考察】 
この記事を書くために、ChatGPTと問答を繰り返し、有益なブレインストーミングができました。 
(一方でPerplexity AIは、スズメ♂が交尾時に羽根を逆立てることをなぜか知りませんでした。)

8月上旬にスズメが交尾したのは時期的に遅くないだろうか? 
ChatGPTに問い合わせると、
スズメは1年に 2〜3回、多い場合は4回ほど繁殖 することがあります。北日本の郊外では:

第1回繁殖:4月〜5月

第2回繁殖:6月〜7月

第3回繁殖:7月下旬〜8月上旬

気温や餌の量が減り、換羽期に入ると繁殖活動は終了します。北日本では 8月中旬以降はほぼ交尾は観察されない と考えてよいです。
スズメは基本的に一夫一妻性とみなされていますが、♂がパートナーの♀の浮気(婚外交尾)を防ぐために、交尾の直前に総排泄孔から精子を掻き出すことは解剖学的に不可能です。
スズメの♂は♀をライバル♂からひたすらガードして頻繁に交尾するしか、卵や雛の父性を保証する術はありません。 

今回スズメ♀の行動は(消極的な)交尾拒否と思われます。
交尾相手の♂を選り好みしたのでしょうか?
 「交尾を試みたけど♀に拒否されて失敗した(受精できない)」ということをスズメ♂は自覚しているはずです。
交尾(試行)後の羽繕いでも♂が羽根を逆立てたままなのは、欲求不満かもしれません。 
♀がパートナー♂との交尾を拒むと、その後に♂からの給餌や縄張り防衛などを協力してもらえなくなるかもしれません。
つまり、pair-bonding(つがいの絆を保つ)の手段として交尾を形式的にでも受け入れることが必要なのでしょう。 

今回のように下から見上げる形で観察・撮影していた場合、♀にとっては「近くに潜在的な脅威あり」と感じ、自然に交尾を拒否する行動が強まった可能性が高いです。

つまり、交尾未遂は**♀の心理的・環境的要因による一時的な拒否**の結果である可能性があります。

これは♀の繁殖戦略や精子選択の意思とは直接関係せず、安全確保のための行動として理解できます。

この場合、オスの欲求不満や羽毛逆立ちも、♀の拒否に起因して生じた「未遂反応」と考えるのが自然です。



【追記】

鳥の親子&子育て図鑑 おもしろふしぎ鳥類学の世界』p28より引用

スズメが尾羽をピンと立て、のどの黒斑をメスに見せつけるのも求愛行動です。

その様子を示した写真も掲載されていたのですが、今回の動画に登場したスズメ♂は一度もやりませんでした。

スズメ♂が求愛の正しい手順を踏まなかったので、♀が交尾に乗り気ではなかったのかもしれません。

 


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