2026/03/21

アナグマの空き巣で越冬する雪国のホンドタヌキのペアが巣穴に出入り【トレイルカメラ:暗視映像】深雪ラッセル

 



2025年1月上旬

平地の落葉した二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っています。 
どうやら空き巣のようで、今季アナグマはここで越冬してくれないような気がしています。 

新年になってホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が登場したシーンをまとめました。 


シーン1:1/2・午後17:58・気温0℃(@0:00〜)日の入り時刻は午後16:34 
日がとっぷり暮れて真っ暗な晩に、大雪に埋もれた巣口Rからタヌキが顔を出していました。 
入巣Rシーンが撮れていませんが、タヌキがいつの間にかここで越冬していたようです。 

辺りを見回し、ようやく外に這い出て来ました。 
昼間に少し溶けた雪にタヌキの足がズボズボと潜り、歩きにくそうです。 
タヌキはそのまま独りで右へ立ち去りました。 
空腹になって採食に出かけたのでしょう。


シーン2:1/4・午前2:53・気温-4℃(@0:31〜) 
2日後の深夜未明に、右からタヌキが単独で登場。 
低温でサラサラな深雪をラッセルしつつセットを横切り、そのまま躊躇なく右の巣穴Rに潜り込みました。 

タヌキはそのまま巣内に留まり、外に再び出て来ることはありませんでした。 
(したがって、巣穴Rの内見ではありません。) 
今季はタヌキがここで越冬している確証が得られました。 
次に気になるのは、計何頭のタヌキが巣穴Rを利用しているのか?という問題です。 


シーン3:1/5・午前0:33・降雪・気温-4℃(@0:47〜) 
翌日の深夜、小雪がちらついています。 
新雪が積もった後で、セットの雪面に足跡はありません。 

巣口Rから顔を出したタヌキの頭が雪にまみれています。 
巣口に積もった雪をかき分けて外に出てきた証です。 
出巣R直後で間違いありません。
辺りを見回して警戒しています。 
深雪をラッセルしながら、ゆっくり右へ向かいました。 


シーン3:1/5・午前0:35・降雪(@0:47〜) 
1分後に、もう1頭のタヌキが続けて巣穴Rの外に出て来ました。 
どうやら♀♂ペアで仲良く越冬していたようです。 
先行個体の足跡(ラッセル跡)を忠実に辿って、右へ立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


ヒメオドリコソウの花で吸蜜し飛び回るモンシロチョウ春型♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年4月中旬・午後14:55頃・晴れ 

田んぼ(刈田)の農道沿いに咲いたヒメオドリコソウの群落で春型のモンシロチョウ♂(Pieris rapae)が訪花していました。 

関連記事(8年前の撮影)▶ 


モンシロチョウは、翅をしっかり閉じて吸蜜しています。 
ヒメオドリコソウの小さな唇形花に深く差し込んだ口吻は外から見えず、がっついているように見えます。 

隣に咲いているオオイヌノフグリやキュウリグサの青い花には見向きもせず、ヒメオドリコソウの赤紫の花の方が好きなようです。 

モンシロチョウが花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:03〜) 
素早く羽ばたいた際に広げた翅表の斑紋から、♂と判明。

2026/03/20

雪国で年末にカキノキ樹上の果実を食べ尽くしたニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 



2024年12月下旬 

シーン0:12/21・午後13:18・くもり・気温20℃(@0:00〜) 
細長い樹形に育ったカキノキ全体を画角に収めるために、トレイルカメラを90°傾けて設置してみました。 
いわゆる縦型動画です。 
タブレットやスマホで試聴している方は、ご自分で画面を回転してご覧ください。 
PCで視聴していてメンタルローテーションに苦労する人は、ブラウザの拡張機能を導入すれば、画面を回転した状態で再生可能です。 

カキノキの樹冠部には熟した果実(熟果)がまだ実っていて、木の下の雪面には落果が大量に散乱しています。 
ニホンザル(Macaca fuscata fuscata) の登場シーンをまとめました。


シーン1:12/24・午後16:46・吹雪・気温-1℃(@0:03〜) 
激しい吹雪が降っていて、カキノキや左隣りのアンズの木にも冠雪しています。 


シーン2:12/26・午前9:02・晴れ・気温1℃(@0:12〜) 
せっかく縦向きで設置したのに、いつの間にかカメラの画角が少し斜めになってしまいました。
ニホンザルが悪戯したのか、ワイヤーロックのせいかもしれません。 

吹雪が止んで穏やかに晴れた朝、4頭のニホンザルがカキノキ樹上で熟柿を採食していました。 
新雪の雪面に手前からカキノキに向かって新しい足跡が真っ直ぐ残っています。 
樹上の猿は、食べかけや果皮をどんどん下に捨てました。 

カキノキの右下奥の雪原に子猿が座っていました。 
落柿を拾い食いしているのかと思いきや、手に持っていた白い雪玉?を下に置きました。 
写真集『スノーモンキー』の表紙を飾った写真を連想しました。 
その子猿は、左奥に向かって雪原を歩き始めました。 
道中で何やら採食しているようですが、遠くてメニューの詳細は不明です。 


シーン3:12/26・午前9:10・晴れ・気温4℃(@2:12〜) 
猿たちは全員、カキノキから下に降りていました。 
カキノキの奥のスギ林縁には少なくとも4頭以上の母子の群れがいました。 
子猿2頭が母親♀の近くで落葉灌木に登って独り遊びしています。 
カメラに背を向けて雪原に座っていた母親♀が立ち上がると、子猿が登っていた細い落葉灌木に自分も強引に登りました。(@3:55〜) 
その細い落葉低木は成獣の体重が加わってしなりながらも、折れませんでした。 
雪面に尻を直接付けて座るのが冷たくなったのかもしれません。
ニホンザルは自前の座布団(尻ダコ)があるので、冷たい雪面に座り続けても平気なのかと思っていました。 
しかし座る場所を変えたということは、雪国のニホンザルでも雪面に付けた尻が冷たくなり、樹上に座るようにしたのでしょう。 

その間に、別個体の成獣♀が手前から奥へ、雪に覆われた獣道をゆっくり歩いて来ました。
顔が真っ赤なので、発情した成獣です。
カキノキの真下で雪面に落ちていた柿の実を次々と拾って採食しました。 
しばらくすると、その成獣がカキノキで木登りを開始。 
熟柿が残っている樹冠部を目指して一気に幹をよじ登りました。 
横枝を手繰り寄せて、枝先に残った熟柿を採食しています。 
果皮は食べながら下に捨てます。 


シーン3:12/26・午前9:16・晴れ・気温7℃(@4:13〜)
カキノキ樹上で採食していた個体aは、更に上の梢まで移動していました。(赤丸○) 
別個体bの成獣が、雪面に残る足跡を辿って、左下手前へ歩き去りました。 
やがて、猿aがカキノキの木から下り始めました。 
逆さまになって幹をするすると身軽に下り、最後は細い横枝を経由してから雪面に降りました。 
無鉄砲な子猿と違って体重の重い成獣は、地上へ一気に跳び下りて足を怪我しないように注意している印象です。 
奥に向かって少し歩き、カキノキの根元で落柿を拾い食い。 
しかし落柿も選り好みしています。 
拾ってすぐ背後に捨てたのは、果皮だけだったのでしょう。 
(渋くて不味い柿は、見ただけで分かるのかな?) 
落柿を片手に持ったまま、なぜか後足で立ち上がってカメラ目線になると、立ったまま中腰の姿勢で落柿を食べました。 

やがて四足歩行で雪原を奥へ歩き去ります。 
林縁の落葉灌木を経由して、右のスギ防風林へ向かいました。 
そこで遊んでいた子猿たちはもう居なくなっていました。 
 「そして誰も居なくなった」かと思いきや、右奥のスギ林縁から1頭の猿が雪原を手前に戻って来ます。 


シーン4:12/26・午前10:18・くもり・気温6℃(@4:13〜)
1時間後、いつのまにかカキノキに登っていた成獣(発情して顔が真っ赤)が、下部の横枝にぶら下がってから雪面に跳び下りました。 
枝が激しく揺れたはずみで、樹上に残っていた熟柿が雪面に落ちました。 
猿は獣道を通って手前へ歩いて来ます。 


シーン5:12/31・午前9:24・晴れ・気温12℃(@9:24〜)
5日後の大晦日にたまたま撮れた現場の様子です。 
落柿は積もった雪の下にすっかり埋もれました。 
カキノキ樹上に熟果はもう1個も残っていません。 
熟柿を食べ尽くすと、この餌場にニホンザルもカラスも来なくなりました。 


つづく→ 


【考察】 
珍しく、カラスの群れは来ていません。 

「猿が柿の実を食べ尽くした」とタイトルに書きましたが、この地域の柿の実を全て食べ尽くしたという意味ではありません。
この特定のカキノキをトレイルカメラで監視するプロジェクトが終了した、という意味です。
様々な生きものが入れ代わり立ち代わりやって来て、餌資源を巡る種間競争が面白かったです。
これに味をしめて(二匹目のどじょうを狙って)、まだ樹上に果実が残っている別のカキノキ大木にトレイルカメラを設置し直すことにしました。


 

↑【おまけの動画】 
見やすいように、画面の向きを修正してみたのですが、オリジナルの動画よりも画質が落ちてしまった(情報量が減った)ので、ブログ限定で公開しておきます。 
このようなおしゃれ?な画角の映像を、ダッチアングル(斜め) と呼ぶのだそうです。

電線に取り付けられたリング連結型防鳥器【糞害・鳥害対策】

 

2024年10月中旬・午後・晴れ 

郊外の住宅地で、白っぽい(半透明?)ワイヤーが電線に沿ってぐるぐると張り巡らされていました。 
電線や光ファイバーなど複数本の黒いケーブルに沿って、半透明の細いループをいくつも連ねています。 
遠目からは螺旋状のスパイラルに見えたのですが、ズームイン(拡大)して見ると、リング状でした。 
上下1組の輪っかを横に並べた構造です。 
しかも全て完全なリングではなく、リングの途中で切れた物も多く含まれていました。
これは明らかに、電線に野鳥が止まらないようにするための対策グッズのようですが、私は初めて見ました。

地域内の全ての電線に取り付けてあるのではなく、車道に面したとある民家1軒分の範囲だけ電線に追加されていました。 
電線の真下にはガレージがあるので、車庫の屋根や出入りする車が鳥の糞で度々汚されるのに堪りかねた家主が糞害対策したのでしょう。 
その電線の下に鳥の糞は落ちていませんでしたし、電線用防鳥リングの上に鳥が留まっている姿も見たことがありません。 
したがって、防鳥効果がありそうです。 

全てのプラスチック製リングが完全なループを保っている訳ではなく、輪の途中で切れた物も多く含まれていました。
不完全なリング構造でも防鳥に有効なのは、鳥が留まるのを物理的に実力行使で防ぐのではなく、心理的に躊躇させるだけなのでしょう。
むしろ、鳥の足が絡まっても怪我を負わせないように、予めリングが切れやすく作られているのかもしれません。




【考察】
この防鳥グッズの正式名称を知りたくて、写真を添付してChatGPTに問い合わせてみました。 
(回答の一部を訂正、削除してあります。)

Q1: 住宅地の電線に鳥が留まって糞害をもたらすらしく、その対策として電線に鳥が止まりにくいような輪っか状の細いファイバーが追加されていた。これを何と呼べばよいだろうか? 正式名称を知りたい。雪国なので、冬に雪が付着しにくいように配慮されているようだ。

A1: 写真ありがとうございます。

この形状なら、かなりはっきり言えます。


写真の器具の正式な呼び方(実務・業界寄り)

電線用リング型防鳥器
(あるいは リング防鳥具/防鳥リング)

が最も適切です。


写真から分かる決定的な特徴

  • 電線に沿って連続する透明~半透明の輪

  • 各輪が独立したリングではなく、
    細い樹脂・ファイバーがらせん状(スパイラル状)に成形されている

  • 金属ではなく、軽量・柔軟な素材(FRPまたは樹脂)

  • 電線上に「止まり面」を作らず、
    鳥が体を安定させられない構造

  • 着雪しても雪が溜まりにくく、重量が集中しにくい

これらは、電力会社や通信会社が使う
リング型防鳥器の典型例そのものです。


リング型防鳥器

  • 電線の上に輪(ループ)を連続的に設けるタイプ

  • 「鳥が止まりにくい」ことを主目的とする

  • 金属ではなくFRP(ガラス繊維強化プラスチック)や樹脂が多い

 


参考:なぜこの形が雪国向きか

  • 輪が細く、接触面積が小さい

  • 連続した“棚”を作らない

  • 着雪しても自然落下しやすい

  • 鳥害対策と送電線の着雪事故対策を両立

つまり
**「鳥にも雪にも嫌われる形」**です。


Q2: 電線のある区画だけ対策したら、鳥はその隣の電線に留まるようになるだけで根本的な対策になってないように思いました。(隣家に糞害を押し付けたことになるのでは?と懸念しました。)ところが、防鳥リングの有無に関わらず、この近所で電線に留まる鳥を見かけなくなり、電線の下の路上に鳥の糞も見当たりませんでした。

A2: その観察は不思議に見えますが、実は行動学的にはそれほど珍しい結果ではありません。

電線上の止まり場は、必ずしも「どこでも代替できる場所」ではないからです。

考えられる理由をいくつか整理します。


1. 鳥は「電線」ではなく「特定の止まり場所」を使う

多くの鳥(特にカラス類やムクドリ類など)は、
単に電線に止まっているのではなく、

  • 特定の位置

  • 特定の高さ

  • 特定の視界

  • 特定の飛行ルート

にある電線を繰り返し利用します。

例えば、

  • ねぐらへ向かう途中の集合地点

  • 周囲を見渡せる監視位置

  • 採餌場所の近くの休憩場所

などです。

もしその「お気に入りの位置」だけが使えなくなると、

隣の電線に移動する
より
そのエリア自体を使わなくなる

ということが普通に起きます。


2. 鳥は群れで行動するので「場所ごと移動」する

とくにカラスやムクドリなどでは、

  • 数羽が止まる

  • 他の個体がそれを見て集まる

という社会的な利用が起きます。

その「最初の数羽」が止まれなくなると、

群れ全体がその場所を使わなくなることがあります。

結果として、

  • 近所の電線全体から鳥が消えた
    ように見えることがあります。


3. 止まりにくい電線は「接近時点で避けられる」

防鳥リングは遠くから見えにくいこともありますが、

鳥は着地直前に

  • 電線の形状

  • 太さ

  • 安定性

を視覚と翼の空気感覚で判断します。

そこで

ここは止まれない

と分かると、
そもそもこの空域に近づかなくなることがあります。

つまり
「隣の電線に移動する」というより
この通りを止まり場所として使うのをやめる。


4. 電線の配置上、代替が効かない可能性

住宅地ではよくあるのですが、

  • 電柱間の距離

  • 電線の高さ

  • 建物との位置関係

によって

止まりやすい区間は意外と限られています。

特定区間だけが

  • 視界が開けている

  • 安定している

  • 安全に離陸できる

ということがあります。

そこを失うと
近くに同等の場所がないことがあります。


5. 季節変化の可能性

もう一つ単純な可能性として、

  • 群れの移動

  • ねぐらの移動

  • 繁殖期

などの季節要因もあります。

ただしあなたの観察の流れを見ると、

リング設置 → 鳥が来なくなった

という因果関係はかなりありそうです。


まとめ

あなたが心配した

隣家に糞害が移っただけでは?

という結果にはならず、

むしろ

その区画が「止まり場所」として放棄された

可能性が高いです。

鳥の行動は

  • 位置依存

  • 社会的

  • 慣習的

なので、
一箇所の止まり場所を潰すとエリア全体の利用が消えることは実際に起きます。




電力会社が問題区間だけに防鳥器を設置する理由の一つは、まさにコスト最適化です。

ただし、単純な節約というより、**設備管理の考え方として「必要な場所だけ処置する」**という側面が強いです。


1. 全区間に付けるとコストが大きい

リング型防鳥器は軽量な樹脂製ですが、それでも

  • 材料費

  • 高所作業の人件費

  • 作業車(高所作業車)の運用

  • 交通規制

  • 保守点検

などがかかります。

住宅地の配電線は非常に長いので、
全ての電線に設置するとコストは膨大になります。


2. 鳥害は「局所的」に発生する

実際の鳥害は

  • 特定の電柱間

  • 特定の高さ

  • 特定の見晴らし

など、非常に局所的に集中することが多いです。

そのため電力会社の対応は

  1. 苦情・報告

  2. 現地確認

  3. 問題区間のみ処置

という形になります。


3. 配電設備の管理思想

電力インフラではよくある考え方で、

  • 全体を一律に強化する
    より

  • 問題点をピンポイントで潰す

方が合理的です。

例えば

  • 雷害対策

  • 着雪対策

  • 樹木接触対策

なども同様で、
**「リスクの高い地点だけ設備を追加する」**という方法が一般的です。


4. 鳥の行動が「場所依存」なのも都合が良い

前に触れた通り、鳥は

  • 特定の止まり位置

  • 特定の電線区間

を繰り返し使う傾向があります。

そのため

数十メートルだけ対策すれば効果が出る

ことが多く、結果として

  • 施工量が少ない

  • コストも抑えられる

という形になります。


まとめ

防鳥リングが部分的に設置されるのは

  • 鳥害が局所的

  • 作業コストが高い

  • 鳥が同じ場所を使う

という理由から、

「必要な場所だけ対策する方が合理的」

だからです。


Q3: 「anti-perching bird deterrent」としては、針金で作られたトゲトゲの構造物(防犯装置も兼ねてる?)は見たことあるが、リング状の物は初めて見ました。見た目的に敵意がむき出しの装置よりも周辺住民に受け入れやすそうですね。

A3: その感覚、かなり多くの人が共有していると思います。

そして実はそれ、偶然ではなく設計思想の違いなんです。


2つの anti-perching bird deterrent は「思想」が違う

① トゲトゲ型(針金・スパイク)

あなたが思い浮かべているのは、典型的な

  • bird spikes

  • anti-roosting spikes

と呼ばれるタイプですね。

思想はとても単純で、

「ここに止まると痛い/危険そうだからやめろ」

という視覚的威嚇+物理的排除。

  • 都市部の建物縁

  • 看板

  • 防犯目的を兼ねる場所

では合理的ですが、
敵意が可視化されるため、どうしても拒否反応を招きやすい。


② リング型(あなたが見た装置)

一方、今回の写真のようなものは、

  • anti-perching ring bird deterrent

  • ring-type bird deterrent for overhead lines

で、思想はまったく別です。

「危険ではないが、落ち着かない場所にする」

  • 刺さらない

  • 傷つけない

  • 威嚇しない

  • 学習を要求しない

止まれないだけ。

人間で言えば、

斜めに傾いた細い手すり
に立ち続けられない、あの感じです。


なぜ電線ではリング型が選ばれるのか

電線は、

  • 人の生活空間のど真ん中

  • 景観に常時さらされる

  • 長期間メンテナンスされない

という場所です。

そこに

  • トゲトゲ

  • 金属光沢

  • 明確な排除の意思

を置くのは、社会的コストが高すぎる。

リング型は、

  • 見た目が中立的

  • 攻撃性が感じられない

  • 動物福祉的にも説明しやすい

という点で、**「公共インフラ向け」**なんです。


防犯装置を兼ねているように見える理由

鋭い指摘で、

  • トゲトゲ型は
    鳥害対策+人の侵入抑止
    を兼ねていることが多いです。

  • 逆に言えば、
    人が触れる可能性が低い場所だから許される。

電線では、

  • 人が触れる

  • 落下物の危険がある

ので、スパイク系はほぼ不適です。


「受け入れやすい」という感覚は、かなり本質的

リング型は、

  • 人間の倫理観

  • 景観感覚

  • 動物への距離感

にうまく寄り添っています。

排除はするが、敵対はしない

という、
いかにもインフラ工学らしい折衷案です。


余談ですが

欧州ではこのタイプを、

  • humane bird deterrent

  • non-injurious bird deterrent

と説明する例もあります。

「効くけど、傷つけない」
それが売り文句になる時代です。



Q4: その防鳥器が設置されていても強引に電線に留まろうとした鳥が細い輪っかに足が絡まって身動きが取れなくなったり、足が千切れたりすることはないのか?

A4: 結論から言うと、理論上のリスクはゼロではないが、実用上は「足が絡まって動けなくなる/千切れる」事態は極めて起こりにくい、という評価になります。

少し丁寧に分解します。


1. まず設計思想として

写真のリング型防鳥器は、

  • 鳥を「捕らえる」「引っ掛ける」ための器具ではなく

  • 止まろうとすると不安定で、結果的に止まれないようにする

ことが目的です。

そのため、

  • 輪は細く・軽く・弾性がある

  • 直径は鳥の趾(あし)が完全に輪の中に固定されにくい寸法

  • 力が加わるとたわむ/逃げる

ように設計されています。


2. 足が絡まる可能性は?

「理屈の上では」

  • 着地の瞬間に趾が輪に触れることはあり得ます

  • しかしその時点で、

    • 支点が不安定

    • 体重がうまく乗らない

    • 翼を使ってすぐバランスを崩す

ため、**“腰を落ち着ける前に離脱する”**のが通常です。

「絡まって抜けなくなる」条件は?

かなり厳しい条件が重なります。

  • 輪が硬く変形しない

  • 鳥が無理に体重を預け続ける

  • 趾が深く入り込み、かつ引き抜けない

→ しかし、写真のような柔軟な樹脂・ファイバー製リングでは、この条件がほぼ成立しません。


3. 「足が千切れる」可能性について

ここは重要ですが、ほぼ否定できます。

理由:

  • 鳥の脚は確かに細いが、
    自切(トカゲの尾のような)構造はない

  • 千切れるには、

    • 強い固定力

    • 持続的な引張

    • 逃げ場のない拘束
      が必要

しかしリング防鳥器は

  • 金属ではない

  • 角がない

  • 輪が固定構造ではない

ため、切断に至る力学条件が成立しません。


4. 実際の事故報告はあるのか?

国内外の文献・電力会社の事故報告では、

  • 問題になるのは
    釣り糸・ビニール紐・網・接着性のある異物

  • リング型防鳥器による

    • 絡まり死

    • 脚の欠損
      の報告は、少なくとも公的・技術文書レベルではほぼ見当たりません

電力会社が住宅地に長年設置し続けていること自体が、
リスク評価をクリアしている証拠でもあります。


5. それでも「絶対安全」とは言えない理由

公平に言うと、

  • 極端に小型の鳥

  • 風雪で変形・破損した器具

  • 何か別の糸状異物が絡み付いた場合

など、複合要因が重なれば事故が起こる可能性は理論的に否定できません。

ただしそれは、

防鳥器そのものが危険
というより
人工物が増えた環境一般のリスク
に近い話です。





Q5: 改めて写真を拡大して見直すと、スパイラルではなくリング型の連なりでした。全てのプラスチック製リングが完全なループを保っている訳ではなく、輪の途中で切れた物も多く含まれていました。それでも防鳥に有効なのは、鳥が留まるのを物理的に実力行使で防ぐのではなく、心理的に躊躇させるだけなのでしょう。むしろ、鳥の足が万一絡まっても怪我を負わせないように、予めリングが切れやすく作られているのかもしれません。

A5: 写真を拡大して観察された点はかなり本質を突いています。

そのタイプは**スパイラルではなく「リング連結型(ループ型)の防鳥器」**と呼ばれるものに近い構造だと思われます。

そして、ご推測の

鳥が心理的に躊躇するだけなのではないか
リングが切れやすいのではないか

という考えは、実際の設計思想とかなり整合しています。

以下に整理します。


1. 防鳥の主作用は「心理的回避」+「不安定な足場」

このタイプは

  • 鳥を物理的に排除する装置ではなく

  • 止まる動作を成立させにくくする装置

です。

鳥が電線に止まるときは

  1. 電線に脚を掛ける

  2. 体重を乗せる

  3. バランスを取る

という動作をします。

しかしリングがあると

  • 足が安定した位置に置けない

  • 足場の太さが一定でない

  • 電線をしっかり握れない

ため、

着地動作の途中で離脱することが多くなります。

つまり

「止まれない」より
「止まりたくない」状態を作る

装置です。


2. リングが完全な輪になっていない理由

観察された

輪の途中で切れている

点には、いくつか可能性があります。

(A) もともとC字形に近い設計

多くの製品は

  • 完全な閉ループではなく

  • 切れ目のあるリング

になっています。

理由は

  • 電線に後付けできる

  • 施工が簡単

  • 温度変化で応力が溜まらない

ためです。


(B) 弱く作られている(安全設計)

さらに重要なのは、

ある程度の力で変形・破断するように作られていることです。

これは

  • 鳥の脚が挟まる

  • 枝や異物が引っ掛かる

  • 着雪荷重

などが起きた場合、

装置が先に壊れて事故を防ぐためです。

電力設備ではこの思想を

フェイルセーフ
または
弱点設計(sacrificial design)

と呼ぶことがあります。


3. 「完全に防ぐ」必要はない

実務では

  • 100%止まれない構造
    を作る必要はありません。

なぜなら

鳥は一度でも止まりにくいと感じると、その場所を使わなくなるからです。

したがって装置は

  • 軽い

  • 柔らかい

  • 完全ではない

ものでも十分効果があります。


4. あなたの観察の鋭い点

今回の観察で特に鋭いのは

  • リングが閉じていない

  • 切れたものが混じる

  • それでも機能している

という点に気づいたことです。

これはまさに

「強制排除ではなく行動抑制」

というタイプの防鳥対策の特徴です。


まとめ

あなたの推測はかなり合理的で、

  • 装置の主目的は 心理的回避+足場不安定化

  • リングは 完全な輪でない設計が普通

  • 強い力がかかれば 壊れるように作られている可能性が高い

つまりこの装置は

鳥を傷つけない程度の弱い構造で、行動だけを変えさせる

という考え方の装置です。


電線の防鳥器にはもう一つ面白い特徴があります。

「鳥にとっては止まりにくいのに、人間にはほとんど存在が見えない」
ように設計されることが多いのです。

これは都市インフラ特有の設計思想で、なかなか興味深い分野です。


Q6: その輪っかは半透明の合成樹脂で、鳥の目に見えにくい気がする。あえて色を付けなかった理由は何だろうか? 景観の保護? コストカット?

A6:結論から言うと、「景観」も「コスト」も理由に含まれるが、主因はそれだけではなく、材料工学・耐候性・保守の都合が大きい、というのが実態です。

順に整理します。


1. 「鳥に見えにくい」のは問題にならないのか?

まず重要な点として、
この防鳥器は“視覚的に警告する”装置ではありません。

  • 鳥が色を見て「ここは危ない」と避ける設計ではない

  • 実際に足を置こうとした瞬間に不安定になることで効果を発揮する

つまり、

見えているかどうか
より
触れた瞬間に止まれない
ことが本質です。

したがって、
半透明=効果が落ちる
という評価にはなりません。


2. なぜ「半透明・無着色」なのか(最重要ポイント)

(1) 耐候性・長期安定性(最も大きい理由)

屋外で20~30年使う前提の電力設備では、

  • 紫外線

  • 風雪

  • 寒暖差

  • 酸性雨・排ガス

に対する劣化の予測可能性が非常に重視されます。

無着色(ナチュラル色)の樹脂は、

  • 顔料を入れない分、材料特性が安定

  • 紫外線劣化の進行が均一で予測しやすい

  • 顔料の分解・退色・脆化が起きない

という利点があります。

電力会社的には
「30年後にどう壊れるか分からない色付き樹脂」より
「劣化挙動が読み切れる無着色樹脂」

の方が圧倒的に安心です。


(2) 冬季・積雪時の振る舞い

半透明・淡色は、

  • 日射吸収が小さい

  • 温度ムラが出にくい

  • 着雪・着氷後の局所応力集中が起きにくい

濃色にすると、

  • 晴天時に部分的に温度が上がる

  • その差で樹脂に微小クラックが入りやすくなる

雪国仕様としては、
「目立たない色」=「温度的に穏やか」
でもあります。


(3) 景観への配慮(副次的だが無視できない)

これはご指摘どおりで、

  • 住宅地

  • 歴史的景観

  • 自然景観

では、

  • 原色

  • 高彩度

  • 金属光沢

は嫌われます。

電線自体がすでに景観上のノイズなので、
**「これ以上主張しない」**ことが求められます。

ただしこれは
主目的というより“満たすべき制約条件”
に近いです。


(4) コストの話は「おまけ」

確かに、

  • 顔料を入れない
    → 原材料コストは下がる

しかし、

  • 電力設備全体のコスト

  • 施工費

  • 点検・交換費

に比べると、
顔料の有無による差は誤差レベルです。

なので
「コストカットのために透明にした」
という説明は少し雑
だと思ってよいです。


3. あえて「目立つ色」にしない理由(逆の発想)

もし黄色や赤にすると、

  • 鳥が「危険」と学習して避ける可能性はある

  • しかし同時に

    • 人間の視覚ノイズになる

    • 経年退色が目立つ

    • クレーム対象になる

電力会社は
「行動学的に賭ける」設計をあまりしません。

  • 学習しなくても効く

  • 見えなくても効く

  • 個体差があっても効く

── そういう鈍くて確実な設計を好みます。


まとめ

この半透明リングが無着色なのは、

  1. 長期耐候性と劣化挙動の予測性

  2. 雪国での温度・着雪ストレスへの配慮

  3. 景観への影響を最小化するため

  4. コスト低減は副次的要因

であって、

鳥に見えにくいから危険
という発想は、
この器具の設計思想とはズレています。

むしろ
「見えなくても機能するから、見えなくしている」
と考えるのが実態に近いです。



当地は雪国ですから、防鳥リングのせいで冬に着雪の重みや風の抵抗が増して電線が切れないように強度や構造に工夫する必要があります。 
当然その点も折り込み済みでした。
2024年度の冬は記録的な豪雪が降ったのに、定点観察してみても断線トラブルは一度も起きていませんでした。 


【アフィリエイト】 


2026/03/19

巣口の横の雪原に座って周囲の警戒を続けるホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬〜中旬 

シーン1:1/8・午前6:35・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前6:52 

雪に覆われた休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が越冬する営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
積雪期は日が昇る前でも、雪面からの雪明りで充分に明るくなります。 
巣口L、Mの付近だけ雪面が黒い土で汚れています。 

左から単独で戻って来たタヌキが巣口Lの手前で立ち止まり、匂いを嗅いでから雪面に座り込みました。 
雪面は凍っているので、タヌキが歩いても足跡は残りません。 
周囲を見回して警戒しているようです。 


シーン2:1/8・午前6:40・気温0℃(@0:27〜)
いつの間にかタヌキは居なくなっていました。 
(巣穴Lに入った後なのかと思いきや、後に右から戻って来ます。)


シーン3:1/8・午前7:35・降雪・気温-1℃(@0:30〜)
小雪がちらつく朝の雪原を右から歩いて来た単独タヌキが、巣口L・Mの中間地点で立ち止まり、左を向いて警戒しています。 
やがて、その場に座り込みました。 
周囲をキョロキョロ見回して、警戒を続けています。 
左が特に気になっている様子。 


シーン4:1/8・午前8:39・降雪・気温0℃(@0:56〜) 
タヌキは営巣地の雪原で少し手前に移動して、左を向いたまま立ち上がっていました。 
まさか、1時間以上も雪原に座り続けていたのでしょうか? 
再びその場に腰を下ろして座りました。 

なぜ、巣穴の中に入って休まないのでしょうか? 
なんとなく、パートナーの帰りを心配して待ってような気がします。


 シーン5:1/19・午後17:20・気温-2℃(@1:16〜)日の入り時刻は午後16:51 
翌日は、日が沈んですっかり暗くなった晩にタヌキの♀♂ペアが写っていました。 
まず先行個体aが右下手前へ立ち去りました。 
その間に、巣穴Mから外に出てきたばかりの個体bが、巣口で背中を伸ばすストレッチ運動をしています。 
そのまま巣口Mに座り込んで、周囲を警戒しています。 
パートナーaを見送ると、自分は外出しないで留守番するつもりなのでしょうか? 
それとも、少し間隔を開けてから自分もパートナーについて行くのかな?
(その後のシーンが撮れていませんでした。)


ボケの花に潜り込んで吸蜜していたアリが後から採餌に来たセイヨウミツバチ♀を追い払う【占有行動】

 

2024年4月中旬・午後14:25頃・晴れ 

道端の生垣に咲いたボケ(木瓜)の赤い花で採餌するセイヨウミツバチ(Apis mellifera)のワーカー♀を観察していたら、興味深いシーンが撮れていました。 



ボケに訪花していたのはミツバチだけではなく、アリ(種名不詳)も来ていました。 
アリは花の奥に潜り込んで、花蜜を舐めているようです。 
(ミツバチは花粉も集めます。)
後から飛来したセイヨウミツバチ♀がアリの目の前でホバリング(停空飛翔)しても、うろつくアリは強気で逃げませんでした。 

次のシーンはもっと面白いです。 
ボケの花に頭を深く突っ込んで蜜腺を舐めていたセイヨウミツバチ♀が急に慌てて飛び去りました。 
1.5倍に拡大した上で、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@0:18〜)
どうやら花の奥に潜んでいた先客のアリに噛みつかれて追い払われたようです。 

※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
ミツバチの方がアリよりも体格では圧倒的に勝りますが、蜜源植物を巡る争いではアリが勝ってミツバチを追い払うことが分かりました。(占有行動、種間の干渉型競争) 
ミツバチは毒針をもっていますが、一度使うと自分が死んでしまうので、巣を守るときにしか使えません。 
それに、アリは飛べなくても小さくてすばやく逃げ回るので、ミツバチが刺し殺すことも無理でしょう。
ミツバチには翅がありますから、機動力を活かして花から花へ飛び回り、効率的に採餌することでアリに対抗しているのでしょう。(消費型競争)
アリがボケの花に来ても、多くの場合はすでにミツバチによって吸蜜された後になるのです。

2026/03/18

雪山のスギ林をうろついて獲物を探すホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年12月下旬〜2025年1月上旬

シーン0:12/19・午後13:55・降雪・気温9℃(@0:00〜) 
里山でニホンカモシカが塒(ねぐら)として使っているのではないか?と思い込んだ場所があり、どうしても確かめないと気が済まなかったので、自動撮影カメラで見張っています。 
雪が積もったスギ植林地の端で、画面の右上奥にはカラマツの植林地が広がっています。 


私の予想は外れたのですが、ホンドギツネ(Vulpes vulpes japonica)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:12/25・午後12:25・くもり・気温1℃(@0:03〜) 
年末の昼過ぎにキツネが手前から雪山の斜面を登って来ました。 
フサフサの尻尾をピンと上げたまま歩きます。 
素人目には股間に睾丸が見えないので、♀なのかな? 
雪面は凍っていて、キツネが歩いても足が潜らず、足跡も残りません。 

灌木の根元で匂いを嗅ぎ回り、野ネズミなどの獲物を探しているようです。 


シーン2:1/2・午後21:20・気温-1℃(@1:25〜) 
年が明けた晩に、キツネが右下へトラバースするように軽快に通り過ぎました。 
今回も雪面は凍っているようで、キツネの足が潜らず足跡も付きません。 
右下に一旦姿を消した後で、なぜかスギ樹上を見上げながら慎重に歩いて戻って来ました。 
最後は手前に立ち去りました。 
監視カメラに気づいている素振りはありません。 


シーン3:1/16・午後17:45・気温-4℃(@1:36〜) 
雪国のスギ林は常緑の枝葉に冠雪するために、林床の積雪量は少ないのが普通です。
しかし、今季は記録的な大雪が積もりました。 
新雪なのに、手前の雪面が爆撃を受けたように多数の小さなクレーターが形成されているのは、スギ樹上から落雪したせいです。 

この2週間、野生動物はまったく通らなかったようで、トレイルカメラのセンサーは反応しませんでしたし、雪面に足跡はまったくありません。


つづく→

熟果を食べるために枝から枝へ連続して跳んでカキノキを登るカラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月下旬・午後12:05頃・くもり(みぞれ)・気温10℃ 

みぞれがぱらついている昼下がりに、郊外に1本だけ立っているカキノキにカラスの群れが次々に集まって、落葉した樹上に残った熟果を食べ始めました。 
熟柿を嘴で啄み、食べ残しが下に落ちました。 
食事の合間に、嘴を足元の枝に擦りつけて拭っています。 

冒頭で1羽のカラスが左下の雪面からカキノキ樹上に飛び上がると、幹の近くの横枝から横枝へ、連続してピョンピョン跳んで上へ上へと登って行きました。 
カラスのこのような木登り行動は初見かもしれません。 
枝から枝への単発のジャンプは別に珍しくありませんが、カラスが連続して上へ上へ跳んで、まるで梯子や螺旋階段を登るようにしていたのは初めて見たので、珍しく思いました。
樹上で枝が混み合っていると、広げた翼がひっかかりそうで飛びたがらない(だからジャンプを多用する)のかもしれません。
キツツキと違って、カラスは垂直な幹をよじ登ることはできません。 
(鳥がそれを可能にするためには、趾や尾羽根などの形状に木登り専用の適応進化が必要です。) 

手前でカメラを固定してあるオニグルミ落葉樹がガタガタと揺れているということは、別個体のカラスが死角のオニグルミ樹上にも留まっているのでしょう。 
(もしかすると、ニホンザルが横枝に腰掛けていて、カラスを牽制していたのかもしれません。) 

監視カメラからやや遠くて、カラスの種類を形態から見分けられません。 
聞こえる鳴き声は澄んでいましたが、たまに嗄れ声で鳴くこともありました。 
どちらかと言えばハシボソガラス(Corvus corone)というよりも、森林性のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)ではないかと予想しています。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】
ChatGPTに気になる疑問を尋ねてみました。

Q1: 樹上のカラスが、羽ばたかずに枝から枝へぴょんぴょんジャンプするだけで上にどんどん登っていた。この行動を「木登り」と呼んでもいいか?

A1: その行動を**「木登り」**と呼んでも意味は通じますが、やや広い(やや曖昧な)表現になります。動物行動の描写としては、もう少し具体的な言い方もあります。

まず、カラス(ハシブトガラスやハシボソガラス)が

  • 羽ばたかず

  • 枝から枝へ跳び移りながら

  • 上方へ移動する

という動きは、英語では hop / hopping や branch-to-branch hopping と表現されることが多く、日本語でも「跳び移る」「跳ね上がる」「枝伝いに上がる」といった記述が近いです。

「木登り」という語のニュアンス

日本語の「木登り」は普通は

  • 幹をよじ登る

  • 爪や手足でつかみながら登る

といったイメージが強く、典型例は

  • リス

  • クマ

  • テン
    などです。

一方、カラスのように枝の上をジャンプして高度を上げる行動は、

  • 幹をよじ登るわけではない

  • 枝を足場として移動している

ので、厳密には少し違うタイプの上昇です。

描写として自然な言い方

文章なら例えば次のような表現がよく使われます。

  • 枝から枝へ跳び移りながら上へ移動した

  • 枝を伝ってぴょんぴょんと登っていった

  • 枝を足場に跳ね上がるように上昇した

カジュアルな文章なら

枝から枝へ跳ねながら木を登っていった

のように、「木を登る」と書くのは特に不自然ではありません。

 

Q2: その行動はハシブトガラスもハシボソガラスも両方やるか? それとも、森林性のハシブトガラスに特有の行動だったりするのか?

A2: そのような 「枝から枝へ跳び移りながら上へ登る」行動は、

ハシブトガラスにもハシボソガラスにも普通に見られる行動で、どちらか一方に特有というわけではありません。

ただし、見られやすさには多少の傾向差はあります。

1. 両種とも普通にやる行動

カラス類(Corvus)は全般に

  • 枝上を 歩く・跳ぶ(hop)

  • 枝から枝へ 短距離ジャンプ

  • 飛ばずに 枝伝いに移動する

という移動をよくします。これは多くのカラス科鳥類に共通する基本的な樹上移動です。
したがって

羽ばたかずに枝を跳びながら上へ登る

という動き自体は、両種とも普通にできます。

2. 観察頻度の差(生息環境の違い)

ただし行動の見え方には違いがあります。

  • ハシブトガラス

    • 樹上活動が比較的多い

    • 森林・樹林・都市の樹冠などをよく使う

  • ハシボソガラス

    • 地上採食が多い

    • 開けた農地・草地で地面を歩く時間が長い

このように、両種は採餌場所や微小環境の使い方が違うことが知られています。(J-STAGE)

そのため実際の観察では

  • 樹上で枝移動をよく見る → ハシブトガラスの印象が強い

  • 地面で歩き回る → ハシボソガラスの印象が強い

という違いが出やすいだけです。

3. 行動の意味

枝ジャンプで上へ登る行動は、状況によって用途が変わります。

典型的には

  • 採餌位置への移動

  • 見張り位置への移動

  • 警戒時の位置変更

  • 遊び(若鳥)

飛ばずに移動する理由は単純で、エネルギー節約+微妙な位置調整がしやすいからです。



幹の近くを伝って上がっていたのであれば、その行動は特に珍しいものではなく、
ハシブトガラスでもハシボソガラスでも普通に見られる樹上移動です。種を区別できる特徴的行動とは言えません。

ただし、幹の近くを使う場合にはいくつかの典型的な理由があります。

1. 安定した足場を使って上昇している

幹の付近には

  • 太い枝

  • 枝の分岐部

が多く、ジャンプの足場として安定しています。
カラスは足で枝をつかんで体を持ち上げるのが得意なので、飛ばなくても

  • 枝に跳び上がる

  • 少し歩く

  • また次の枝に跳ぶ

という動きを繰り返して階段のように高度を上げることができます。

2. 警戒時の移動

幹付近の枝は

  • 体を隠しやすい

  • 外側の枝より安全

という利点があります。人や捕食者を警戒しているとき、いきなり飛ばずに幹側へ移動して上がることはよくあります。

3. 飛ぶ必要がない距離

カラスに限らず多くの鳥は

  • 近距離ならジャンプ移動

  • 長距離なら飛行

を使い分けます。
枝の間隔が近いと、飛ぶより跳ぶ方が簡単です。

補足

この行動がもし特徴的に見えたとすれば、それは

  • 地面でよく歩く印象の強いハシボソガラス
    よりも

  • 樹冠で活動することが多いハシブトガラス

の方で観察機会が多いためかもしれません。ただし行動自体は両種共通です。



Q3: 冬にカキノキに集まり熟果を採食するカラスの群れを撮ったトレイルカメラの映像に写っていました。


A3: その状況なら、その行動はかなり自然な採食行動の一部と考えてよいと思います。

ハシブトガラスでもハシボソガラスでも、果実を食べるときに枝を跳びながら樹冠内を上下移動する行動は普通に見られます。

カキ(カキノキ)の熟果を食べる場合、カラスはたいてい次のような動きをします。

  1. 木の低い枝または外側に止まる

  2. 枝を跳びながら上や内側へ移動する

  3. 熟している実のある位置へ移る

  4. 採食しながらまた別の枝へ移動する

このとき、枝間距離が短ければ飛ぶよりジャンプ移動の方が効率的なので、

  • 羽ばたかず

  • ぴょんぴょん枝を移動し

  • 結果として上へ登っていく

という動きになります。

また、カキの木ではもう一つ理由があります。
熟した実は枝先だけでなく上部や内側にも残ることが多いので、カラスは

  • 外側 → 内側

  • 下 → 上

へと枝を伝って順番に探索することがよくあります。

したがって、トレイルカメラ映像に写った

羽ばたかずに枝から枝へジャンプしながら上へ登る

という行動は、木の中で採食位置を探している移動と解釈するのが自然です。


Q4: そのカキノキは完全に落葉していましたが、枝が混み合っていると、樹上のカラスは広げた翼がひっかかりそうで飛びたがらない(だからぴょんぴょんジャンプして登る)のかもしれませんね。

A4: その解釈はかなり妥当だと思います。枝が密な場所では、鳥はしばしば飛ばずに枝を伝って移動します。

理由はいくつか考えられます。

1. 翼が障害物に当たるリスク
枝が混み合った樹冠内部では

  • 翼を大きく広げる余裕が少ない

  • 枝葉に接触して失速する可能性がある

ため、短距離ならジャンプ移動の方が安全です。

2. 飛行は意外と大きな空間が必要
カラス(ハシブトガラスやハシボソガラス)のような中型鳥は、離陸時にある程度の翼振りの空間が必要です。
枝間距離が短い場合は

  • 足で蹴る

  • 少し跳ぶ

  • 次の枝に着地

という移動の方が簡単です。

3. 採食探索との相性
果実採食のときは

  • 枝先

  • 分岐

  • 葉の陰

などを順に調べる必要があります。
この場合、飛んでしまうと探索が飛び飛びになるので、枝を伝って移動する方が効率的です。

4. エネルギー節約
短距離では

  • 飛行よりジャンプや歩行の方がエネルギー消費が小さい
    こともあります。

そのため、あなたが観察したような

枝から枝へぴょんぴょん跳びながら上へ登る

という動きは、樹冠内部で採食している鳥ではかなり典型的な移動様式です。

実はこの行動はカラスだけでなく、

  • ヒヨドリ

  • ムクドリ
    など、果実を食べる中型の鳥でもよく見られます。

Q5: 枝から枝への単発のジャンプは別に珍しくありませんが、カラスが連続して上へ上へ跳んで登っていたのは初めて見たので、珍しく思いました。

A5: その印象はもっともだと思います。

枝間の単発ジャンプは多くの鳥で普通に見られますが、カラスが連続して高度を上げるようにジャンプし続ける場面は、確かに観察機会がそれほど多くありません。

ただし行動としては特別に珍しいものではなく、条件がそろうと **ハシブトガラス や ハシボソガラス でも普通に起こります。今回それがはっきり見えたのは、状況がうまく揃っていた可能性が高いです。

主に次のような条件です。

1. 枝が階段状に配置されている
カキ(カキノキ)は

  • 太い枝から短い側枝が多数出る

  • 枝間距離が比較的近い

ため、鳥にとっては**“足場の階段”のような構造**になりやすい木です。
この場合、飛ぶよりジャンプ連続の方が自然になります。

2. 採食位置が上方にある
冬のカキでは

  • 上部の実が最後まで残る
    ことが多く、鳥は下→上へ探索する動きになります。

3. 樹冠内での短距離移動
樹冠内部では

  • 飛ぶ距離が短い

  • 空間が狭い

ため、跳びながら移動する方が合理的になります。

4. トレイルカメラの視点
地上からの人の観察だと

  • 木の内部の移動は見えにくい

のですが、固定カメラは偶然その一連の動きが連続して写ることがあります。

つまり今回の

連続して上へ跳びながら登る

という動きは

  • 行動自体は普通

  • しかし連続した形で見える機会はそれほど多くない

というタイプの観察だった可能性が高いです。

なお、少し興味深い点があります。
もし映像を見返せるなら、ジャンプの方向を一度確認すると面白いかもしれません。

カラスはこのような場合

  • 幹の側に向かって上がるパターン

  • 枝先に向かって上がるパターン

のどちらかを取ることが多く、これで**採食していた場所(果実の位置)**がかなり推測できます。



2026/03/17

年末年始の大雪で巣口が埋もれて迷子になったホンドタヌキのペア【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月下旬〜2025年1月上旬〜1月中旬 

シーン0:12/21・午後13:54・晴れ・気温17℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
根雪が積もった休耕地で越冬するホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)家族の巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
雪原をうろつくタヌキの様子をまとめました。


シーン1:12/21・午後23:46・気温0℃(@0:03〜) 
冬至の日が終わりかける深夜、夜霧が発生したのか画面全体が少しぼやけています。 
外出していたタヌキのペアが帰巣しました。 
左の雪原から来た先行個体が左の巣穴Lに入りました。 
雪面は凍結していて、タヌキが歩いた足跡がほとんど残りません。
後続個体も左下から登場して、同じく左の巣穴Lに潜り込みました。 


シーン2:12/30・午前8:46・晴れ・気温5℃(@0:42〜) 
樹上からの落雪で監視カメラが誤作動したようです。 
2日前の12/28に雪原を通過したクマの巨大な足跡が新雪に埋もれかけながらもまだ残っています。 

関連記事(同所で2日前の撮影)▶ 冬眠の遅れたツキノワグマが年末の晩に雪原をラッセルして横断【トレイルカメラ:暗視映像】 

他に新しい足跡はありません。 


シーン3:1/2・午後22:44・降雪・気温0℃(@0:47〜) 
新年2日目の小雪がちらつく晩遅くに、左から来た単独タヌキが営巣地を横切りました。 
雪面は凍っていて足跡が残りません。 
巣口は全て雪に埋もれているので、タヌキは迷子になっているようです。 
右往左往してから巣口Rのあった地点へ向かいました。 
また戻ってきて、巣口Lに近づいたところで、1分間の録画が終わりました。 
(無事に入巣Lできた訳ではなさそうです。)


シーン4:1/3・午前2:28・降雪・気温-1℃(@1:47〜) 
日付が変わった深夜に、タヌキがまた写りました。 
軽い吹雪になっています。 

雪原を左から歩いて来た単独個体が右へ向かいます。 
雪に埋もれた巣口Rの辺りの雪原の匂いを嗅ぎ回っています。 
奥の雪原を左に回り込んでから、雪に埋もれた巣口L、Mを順に通過しました。 
再び巣口Rへ向かったところで、録画終了。 

これは赤外線を照射した暗視映像で、実際は真っ暗であることを思い出してください。 
匂いや周囲の景色(シルエット)の記憶を頼りに、「雪で埋もれた巣穴が確かここにあったはずだ」と探しているのでしょう。


シーン5:1/3・午前2:31・降雪(@2:48〜) 
1分20秒後、右手前から来たらしいタヌキaが左を向いて佇んでいました。 
雪原に座り込んで、左を見つめています。 
少し手前に歩いてから、再び座り込みました。 
凍結した雪面をタヌキが歩いても、足跡は残りません。 
急に奥へ向かって駆け出してから、途中で立ち止まりました。 

単独行動ではなかったようで、別個体bが左の暗闇から入れ替わるように登場しました。 
タヌキbは、雪で埋もれた3つの巣口L、M、Rの匂いを順に嗅ぎながら、通り過ぎました。 

その間に、先行個体aは奥の農道(雪原?)を右へ向かいます。 
先行個体aが手前(巣口R)に向かって駆けて来たところで、録画終了。 


シーン6:1/7・午前22:17・降雪・気温0℃(@3:48〜) 
4日後の小雪がちらつく晩。 
雪面に新しい足跡が増えているのは、この日の朝にタヌキの♀♂ペアが穴掘り雪かきなどの活動をしたからです。(映像公開予定) 

手前から来たのか、あるいは出巣L直後のタヌキが、雪面の匂いを嗅ぎながらゆっくり右へ歩いて行きます。 


シーン7:1/10・午前5:57・降雪・気温-5℃(@4:14〜) 
3日後の夜明け前です。 
営巣地には大雪が積もっていました。 
右端手前に生えていたオニグルミの灌木が冠雪の重みで途中から折れていました。 

タヌキが巣口Rを経由して奥の雪原を左右に横切ったラッセル跡が新雪に残っている他には、足跡はありません。 


シーン8:1/15・午後21:13・降雪・気温-4℃(@4:20〜) 
5日後の晩は吹雪でした。 
巣穴Mから外に出てきたばかりと思われるタヌキが、右下手前へ歩いて来ます。 
吹雪の晩でも採食や溜め糞場WBCに出かけたのかもしれません。 
付いたばかりの足跡を見ると、ラッセルというほど深雪ではありませんでした。 
凍結した雪面の上に新雪が少し積もった状態です。 


シーン9:1/15・午後21:53・降雪・気温-3℃(@4:28〜) 
40分後に、おそらく同一個体のタヌキが自分の足跡を忠実に辿って、外出から戻って来ました。 
巣口Lを点検してから、巣穴Mに入りました。 


シーン10:1/19・午後17:20・気温-2℃(@5:01〜)日の入り時刻は午後16:51 
4日後の日没後、すっかり暗くなった晩に、タヌキのペアが巣穴Mから外に出てきたようです。 
先行個体が右下手前へ向かいました。

その間に、後続個体は巣口Mで背中を伸ばすストレッチ運動をしてから、パートナー(先行個体)を見送ります。 
このまま外出しないで留守番するつもりなのかな? 


【考察】
ホンドタヌキは冬眠しません。
雪国の厳冬期でも活動を続けます。

大雪が積もって営巣地の巣口が完全に埋もれてしまうと、数日留守にしていたホンドタヌキが戻ってきてもなかなか巣口を探し当てられずに迷子になっていました。
タヌキは縄張り内に複数の巣穴を用意してあるはずですから、仕方なく他所の巣穴に向かったはずです。

これから恋の季節が始まります。
ホンドタヌキの求愛・交尾時期は主に1月から3月です[1][2]。具体的には、発情期は1月から3月で、2月頃に交尾が行われます[2]。(Perplexity AIの回答)




マミガサキアザミの花蜜を2頭並んで吸い飛び回るメスグロヒョウモン♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月中旬・午前11:40頃・晴れ 

里山の山腹をトラバースする細い山道に咲いたマミガサキアザミの小群落でメスグロヒョウモン♀(Damora sagana)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

アザミの同じ頭花で2頭のメスグロヒョウモン♀が仲良く並んで吸蜜しています。 
花蜜を独占してライバルを排斥しようとする占有行動は見られませんでした。 
マミガサキアザミの同じ頭花で各自が歩き回りながら吸蜜するのですが、その翅が互いに少し触れても平気でした。 
互いに絶妙な距離と角度を保っています。(パーソナルスペース) 
これがもし異性のメスグロヒョウモンだったら、求愛行動が始まってしまい、落ち着いて吸蜜できないはずです。 
別々の頭花で吸蜜するときには、太陽に対してどちらも同じ向きになったので、日光浴も兼ねているのでしょう。 

この頭花はよほど花蜜の分泌量が多いらしく、長々と吸蜜していました。
たまに飛び去っても、すぐにまた同じ頭花に舞い戻ってきます。 
2頭共に翅の縁がボロボロに破損していますが、鳥に襲われかけたビークマークではありません。 
その翅を半開きで軽く開閉しながら、口吻を伸ばして花蜜を吸っています。 

メスグロヒョウモン♀がアザミの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:06〜) 
1頭が少し飛んで右隣りの頭花に移動しました。 
最後は私が持っていた剪定バサミを手前に落としたら、草むらに当たった衝撃に驚いて、2頭が一斉に飛び去りました。 


2026/03/16

タヌキの営巣地がある雪原を早朝にうろつく冬毛のホンドテン【トレイルカメラ】

 



2024年12月下旬・午前6:35・気温-1℃・日の出時刻は午前6:51 

根雪が積もった休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が越冬している営巣地を自動センサーカメラで見張っていると、大晦日の夜明け前に冬毛のホンドテン(Martes melampus melampus)がやって来ました。 
テンは手前の雪原(落葉した二次林の林縁)をうろつき、雪面の匂いを嗅ぎ回っています。 
しかし、タヌキの巣穴には近寄らずに立ち去りました。 


※ 動画の後半は編集時に自動色調補正を施してリプレイ。(@0:23〜) 
朝霧が発生しているようで、画面が全体的にぼやけていましたが、色調補正したら美しい冬毛をまとったテンの姿が見えるようになりました。 


つづく→

雪に覆われたタヌキの営巣地で餌を探し歩くハシブトガラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月中旬

シーン0:12/5・午後12:36・晴れ・気温23℃(@0:00〜) 
休耕地でホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)家族が越冬する営巣地を自動撮影カメラで見張るプロジェクトを今季も再開しました。 
枯野で分かりにくいのですが、3〜4個の巣穴が開口しています。 


シーン1:12/17・午後20:51・降雪・気温-1℃(@0:03〜) 
根雪が積もった後の状況です。 
営巣地を歩き回ったタヌキなど野生動物の足跡が雪面に残っています。 


シーン2:12/20・午前9:19・晴れ・気温4℃(@0:07〜) 
この期間、昼間に撮れていた唯一の映像です。 
雪原にはタヌキの巣穴を中心に足跡が縦横無尽に付いています。 

画面手前の雪面に1羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が来ていました。 
雪面で何か餌を啄んでいるようですが、肝心の嘴が死角で見えません。 
ホッピングとウォーキングを併用して奥に少し移動すると、立ち止まって雪面を嘴で軽くかき分けました。 
最後は左に立ち去りました。 

平地性のハシボソガラスに対してハシブトガラスは森林性のカラスなので、平原(雪原)に出てくるのはちょっと珍しいと思いました。 
しかし、カメラの背後は落葉した二次林ですから、このハシブトガラス個体はあくまでも林縁に留まっていたことになります。 
画面の奥にはスギ防風林が見えています。 


2026/03/15

初冬のスギ山林で深雪をラッセルしながら、あちこちの木に眼下腺マーキングして回るニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年12月下旬 

シーン0:12/19・午後13:55・降雪・気温9℃(@0:00〜) 
以前、山中でニホンカモシカ(Capricornis crispus)の寝床を一度だけ見つけたことがあります。 

関連記事(1年前の撮影)▶  

おそらく私が監視カメラを設置したせいで、カモシカはこの塒sr1を二度と使わなくなってしまいました。 
塒入りのシーンを再度撮影したくて、その後も寝床を探し続けています。 

里山のスギ植林地の端で、前から気になっていた場所があります。 
並んで立つ杉の幼木が1本倒れかけて、隣の木にもたれかかっています。 
斜めになったスギ倒木も枯死した訳ではなく、枝葉は青々としたままです。 
夏の時期はそこに下草の蔓植物も繁茂して、ちょっとしたマント群落になっていました。 
冬になって蔓植物は枯れましたが、三方を囲まれてシェルターらしき空間が出来ています。 
中に入ると、斜めのスギ倒木の枝葉のおかげで、天から降ってくる雪が少しはしのげる屋根になっています。 
私が山中でビバークするのなら、ここにタープを張りたくなるような場所です。 
ここで寝る野生動物はいないのでしょうか? 
寝床として使っている野生動物の足跡や寝床の痕跡(フィールドサイン)があった訳ではないのですが、どうしてもトレイルカメラで見張りたくなりました。 

画面の手前(下)から奥(上)に向かって登り坂の斜面になっています。 
画面には写っていませんが、実は右へ3〜4mほど行くと、私が前年に見つけたカモシカの塒sr1があります。 
そのすぐ近くをカモシカが歩いた蹄の跡や小便した跡が雪面に残っていたので、依然としてカモシカの通り道になっていることは間違いありません。 


シーン1:12/25・午後22:10・気温-2℃(@0:03〜) 
晩遅くにカモシカが画面の右端に来ていました。 
起動した監視カメラに気づいて警戒しているのか、木陰に立ったままフリーズしています。 
しばらくすると、ようやく左にゆっくり歩き始めました。 
遂に雪山をラッセルするカモシカの姿が木々の間にしっかり見えました。 
1歩ずつズボズボと足首まで深雪に潜り、かなり歩きにくそうです。 

私が目星をつけた塒?sr2まで来たカモシカは、冠雪したスギの横枝の先端の匂いを嗅ぎ、眼下腺を擦りつけてマーキングしました。
続けてスギの幹にも顔を擦りつけて、匂い付けしています。 
その場で首をねじって、右脇腹を舐め、毛繕いしました。 


シーン2:12/25・午後22:13(@1:32〜) 
残念ながら私の予想は外れ、カモシカは塒入りしてくれませんでした。 
カモシカは山腹のスギ林をトラバースするように、左にゆっくり歩き始めました。 
雪山の深雪ラッセルは重労働です。 

斜面を少し登り、暗闇に消えた後も、画面の左上奥で冠雪したスギの枝葉が揺れているので、眼下腺の分泌物でマーキングしているのでしょう。 
(厳冬期でもカモシカが針葉樹の葉を食べることはないはずです。) 
最後にカモシカが横(左)を向いてくれて、暗闇に白い目が光りました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【後日談】 
このカモシカ個体は、スギ林のあちこちに念入りに眼下腺で縄張り宣言したのに、その後はなぜか一度も戻って来ませんでした。 


つづく→?

イソギクの花蜜を吸うキタキチョウ

 

2024年11月上旬・午後15:10頃・晴れ 

道端の花壇に咲いたイソギクの群落でキタキチョウ(Eurema mandarina)が訪花していました。
この組み合わせは初見です。

口吻を伸ばして筒状花に差し込み吸蜜している、と書こうとしたのですが、筒状花がぎっしり密に並んでいるため、どうも上手く蜜腺まで挿入できていない気がします。
キタキチョウは諦めて飛び去ったように、私には見えました。

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