2017/12/30
ノブドウの花蜜を吸うコガタスズメバチ♀
2017年8月中旬
河川敷の片隅に蔓延るノブドウの群落でコガタスズメバチ(Vespa analis insularis)のワーカー♀が訪花していました。
花蜜を舐めると、獲物を探索する探餌飛翔に切り替え、飛び去りました。
すぐ隣に咲いたボタンヅルの白い花では吸蜜しませんでした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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訪花
2017/12/28
ハスの花で獲物を探すキイロスズメバチ♀
2017年8月上旬・午前6:38
山麓の休耕田を蓮池として有効利用していました。
ハスを植えて栽培する田(れんこん畑)を
クロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀がハス(蓮)の花から出てくるところを待ち構えてきたら、キイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が飛来しました。
しかし花弁に一瞬止まっただけで飛び去りました。
直後にクロマルハナバチが出て来ました。
キイロスズメバチはおそらく花蜜が目当てではなく、獲物を探索していたのでしょう(探餌飛翔)。
クロマルハナバチは獲物として狩るには手強い相手と判断したのでしょうか。
ミツバチが相手なら狩ろうとしたかな?
一瞬の出来事を1/4倍速のスローモーションでリプレイしてみます。
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
2017/12/26
ボタンヅルの花で採餌するセイヨウミツバチ♀
2017年8月中旬
河川敷に咲いたボタンヅルの群落でセイヨウミツバチ(Apis mellifera)が訪花していました。
後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けています。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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訪花
2017/12/25
苔に産卵するガガンボ♀【名前を教えて】
2016年11月下旬
山麓を流れる用水路でコンクリート上に生えた緑色のコケ(種名不詳)でガガンボの一種が腕立て伏せのような屈伸運動をひたすら繰り返していました。
これは♀の産卵行動なのか?と思いついて興味を持ったものの、背側からのアングルでは腹端の様子が分かりません。
ときどき屈伸運動を一瞬だけ止めて、腹端をコケの中に押し込みました。
スロー再生すると、腹端をコケに突き立てているのがよく分かります。
そっと回り込んで、逆からも撮影しました。
今思うと、どうせなら側面から撮るべきでしたね。
残念ながら、翅に隠れて腹端の様子があまり見えません。
同定するために採集したかったのですけど、逃げられてしまいました。(無念!)
このガガンボと苔の名前が分かる方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。
ガガンボには翅に独特の縞斑紋があります。
辺りには雑木林の落ち葉が散乱していて、タヌキの溜め糞がすぐ側にありました。
実はこの溜め糞を撮ろうと私が近づいたら、このガガンボに気づいたのです。
産卵していた苔ごと採集して、卵の状態を接写すればよかったですね。
ガガンボの卵は見たことがありませんが、おそらくかなり微小なのでしょう。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ガガンボの仲間の産卵行動を観察したのはこれで三回目です。
どれも同定できていないのが残念です。
種類によって産卵場所がそれぞれ異なるのでしょう。
▼関連記事
・地面に産卵するガガンボ♀
・ミカドガガンボ♀?の打水産卵
翅の模様にピントが合う前に逃げられました。 |
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産卵
ヒマワリの花で採餌するトラマルハナバチ♀
2017年8月中旬
道端の花壇に咲いたヒマワリ(向日葵)にトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠は、ほとんど空荷でした。
この組み合わせは意外にも初見です。
▼関連記事
ヒマワリの花で採餌するクロマルハナバチ♀
背の高い頭花が風で激しく揺れて撮り難かったです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
除草剤に汚染された?雑草の種子を採食するスズメの群れ(野鳥)
2017年8月上旬・午前5:50〜5:54
山麓の農道で早朝、スズメ(Passer montanus)の群れがエノコログサなどイネ科雑草の種子を採食していました。
道端に生えた群落から路上に落ちた落ち穂の種を喋んだり、たまに飛び上がって穂先に飛びついたりしています。
奥に水田が見えるのですが、イネには未だ実がついていないのか、スズメは食害していません。
▼関連記事 (2年前の撮影)
エノコログサの穂を採食するスズメの群れ(野鳥)
画面右に見えているエノコログサの群落は夏らしく青々しているのに、スズメが群がっている画面左の群落は全体的に黄色っぽい点が気になりました。
穂が金色になるキンエノコロとは異なり、葉まで黄色になっています。
水田のすぐ横ですから、これは除草剤を散布されて枯れかけの群落ではないでしょうか?
除草剤に汚染された実は味や匂いの変化で忌避しそうなもんですが、鳥類は味覚や嗅覚が鈍いのでしょう。
除草剤に汚染された実を食べたスズメに農薬中毒のおそれは無いのか、心配になります。
スズメに影響が出なくても、それを捕食する猛禽類などに生物濃縮の影響が現れそうです。
(この問題について私は勉強不足であることは否めません。)
後半はスズメに少し近づいてから、望遠レンズを装着してみました。
雑草の群落にエノコログサだけでなくメヒシバやイヌビエの穂も少し混じって見えました。
スズメは幼鳥が多く、成鳥は少ないです。
巣立ちした家族群なのかな?
ピョンピョン両足で跳びはねるようにホッピングして路上を移動します。
最後は何かに驚いて一斉に飛び去りました。
2017/12/24
ボタンヅルの花で吸蜜・排泄するオオチャバネセセリ
2017年8月中旬
川沿いに咲いたボタンヅルの群落で
オオチャバネセセリ(Zinaida pellucida)が訪花していました。
花から花へ素早く飛び回り、翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
吸蜜中に腹端からポロリと排泄しました。(@0:37)
チョウの成虫は液体しか摂取できませんから、排泄したのも固形の糞ではなくおしっこの雫だと思います。
透明ではなく色が付いていました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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チョウ・ガ(鱗翅目),
排泄,
訪花
2017/12/23
オオハンゴンソウの花で採餌するスミスハキリバチ♀?
2016年10月上旬
山村の農道脇に咲いたオオハンゴンソウの群落で、オオハキリバチ♀に混じって見慣れないハキリバチの一種♀が訪花していました。
腹面のスコパに橙色の花粉を付けています。
私が知っているハキリバチの中では、スミスハキリバチ♀と似てますかね?(自信なし)
スミスハキリバチにしては、全体的に色が淡いというか灰色っぽい印象を受けます。
白っぽい花粉を体中にかぶったらこういう色合いになるのでしょうか?
映像からキャプチャした画像しかありませんが、もし名前がお分かりの方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
蜂好きの端くれとして私も一応、専門的な図鑑『日本産ハナバチ図鑑』を持っています(宝の持ち腐れ)。
標本が手元にあれば同定したいところですが、採集に失敗しました。
【追記】
この植物はハチミツソウではなくてオオハンゴンソウですね。
遅ればせながら訂正しておきます。
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
コシアキトンボ♂の縄張り占有飛翔【HD動画&ハイスピード動画】
2017年8月上旬
お堀の池でコシアキトンボ♂(Pseudothemis zonata)が水面近くを飛んでいました。
一匹の動きを追ってみると、池の中央の上空を飛ぶのではなく、石垣の護岸に沿って繰り返し往復しています。
縄張りをパトロールしているのでしょう。
図鑑『日本のトンボ (ネイチャーガイド)』に書いてある通りでした。
(コシアキトンボ)♂の縄張り争い(Territorial conflict): 成熟♂は池の岸に沿って往復飛翔し、縄張り占有する。♂同士が出会うと激しい争いが繰り広げられる。 (p425より引用)
平凡社『世界大百科事典』でコシアキトンボを調べてみると、
6月中に羽化し,7〜8月には平地の木陰のある比較的有機物に富んだ池沼の水面上を飛び回る。成熟した雄は水面に近く飛翔(ひしよう)するが,未熟な雄はより上空8mくらいまでの空間を,未熟な雌はそれより上空にいることが多い。
途中から飛翔ルートの水面に置きピンをして待ち伏せ、240-fpsのハイスピード動画で飛翔シーンを撮ってみました。(@2:08〜4:23)
スローモーションにすると羽ばたきや滑空、旋回する様子がよく分かります。
実は翅をほとんど動かさずに滑空している時間が多いようです。
一度だけ、縄張り争いの片鱗が撮れました。(@2:29〜2:38)
一匹が急旋回したと思ったら、もう一匹の♂が左から飛来しました。
縄張りの主は慌てて侵入者を追撃するも、すぐに画角の外に出てしまいました。
ときどき水面をアメンボが横切るものの、コシアキトンボがアメンボを襲って狩ることはありませんでした。
(飛翔昆虫を狩るシーンも未見です)
後半は岸に沿ってもう少し先に進んでから、隣の縄張りに居る別個体♂を通常のHD動画で撮影しました。(@4:24〜6:58)
短時間の観察ですが、岸辺の歩道に立つ道路標識の白いポールを縄張り境界の目印にしてコシアキトンボ♂は引き返している印象を受けました。
前半に撮った個体では、護岸から少し生えたメヒシバの穂を目印にしていたのかもしれません。
(私が突っ立っていることで警戒され、飛翔ルートに影響した可能性もありそうです。)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2017/12/22
クズの花蜜を吸うルリシジミ
2017年8月中旬
河川敷に蔓延るクズの群落でルリシジミ(Celastrina argiolus)が訪花していました。
吸蜜中は閉じた翅の後翅を互いに擦り合わせています。
しばらく粘っても飛び立つ気配がありません。
翅表を見せてくれないので性別不明です。
今思うと、飛び立たせて羽ばたきをハイスピード動画に撮ればよかったですね。
この日は暑くてボーッとしていて、そこまで頭が回りませんでした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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訪花
オオハナウドの花に群がるコアオハナムグリ
2017/12/21
飛んで逃げながら脱糞するアオサギ(野鳥)
ハスの花で採餌するニホンミツバチ♀とクロマルハナバチ♀
2017年8月上旬・午前6:35〜6:40
山麓の農村で休耕田の一角を蓮池として有効利用していました。
ハスを植えて栽培する田(れんこん畑)を
レンコンの花は白いらしいのですが、ここの花はピンクです。
食用レンコンを栽培しているのではなくて、あくまでも観賞用の花なのでしょう。
開花したばかりの早朝にハス(蓮)をせっせと訪花していたのは、ニホンミツバチ(Apis cerana japonica)およびクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀でした。
畦道まで近づけないので遠目から望遠レンズで狙うしかないのですけど、ピンクの花の中で採餌している蜂の様子がうまく見えません。
後脚の花粉籠に橙色の大きな花粉団子を付けていますし、体中の毛が黄色い花粉で汚れています。
採餌が一段落すると、ホバリング(停空飛翔)しながら身繕いしています。
胸背が花粉で真っ黄色に汚れたクロマルハナバチ♀は、現場ではクマバチやクロマルハナバチ♂(雄蜂)と見間違えたぐらいです。
以前観察した平地の蓮池にはセイヨウミツバチが来ていたその一方で、山に近いこの蓮池ではニホンミツバチが通って来ている点が、さもありなんという感じです。
クロマルハナバチは二箇所で共通の送粉者でした。
▼関連記事
ハスの花で採餌するセイヨウミツバチ♀
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
2017/12/20
電線に群れるムクドリを牽制するハシブトガラス(野鳥)
2017年8月中旬・午後17:49
夕方、田園地帯の電柱および前後の電線にムクドリ(Sturnus cineraceus)の群れがびっしり鈴なりに並んでいました。
就塒前集合の先駆けでしょうか。
そこへ一羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が飛来し、わざわざ近くの電線に止まりました。
ムクドリが鳴き騒ぐ中をハシブトガラスは電線から電線に少し飛んで移動したり、嘴を足元の電線に擦り付けたりしています。
なんとなく、ムクドリを牽制するような動きに感じました。(意地悪なカラスがムクドリに嫌がらせの神経戦を仕掛けて縄張りから追い払いたい?)
しかし、あからさまな攻撃やモビングはしませんでした。
この後、通りかかったスクーターのエンジン音に驚いて、ムクドリの群れはほとんど飛び去りました。(映像無し)
残ったカラスにズームインして、ハシブトであることを確認しました。
ちなみに、日の入り時刻(午後18:34)まで45分も前の出来事でした。
ムクドリが群飛を始めたり集団就塒したりするには未だ早い時間帯です。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ナガボノシロワレモコウの花を舐めるニクバエの一種
2016年9月下旬
▼関連記事のまとめ
ヘラオオバコは虫媒花ではないか?:ヘラオオバコを訪花する虫の謎
線路沿いの咲いたナガボノシロワレモコウの群落でニクバエの一種と思われる黒くて毛深いハエが訪花していました。
花粉を舐めているようです。
ヘラオオバコの花が咲く直前の蕾の時期から袋掛けしておいて、虫が来なくても結実するかどうか実験してみたくなります。
袋は風も妨げてしまうので、風通しの良い網を被せて栽培しないといけない気がします。
採集していませんが、映像でこのハエの名前が分かる方は是非教えて下さい。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【追記】
私は初めこの花をヘラオオバコかと思い込んでいたのですが、訂正しておきます。
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訪花
2017/12/19
キジバトの首振り歩行(野鳥)
2017年8月中旬
河川敷の舗装された遊歩道をキジバト(Streptopelia orientalis)が向こうからトコトコ歩いて来ます。
藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか(岩波科学ライブラリー)』というベストセラー本で読んだ通り、キジバトも確かに一歩ずつ首を前後に振りながら歩行しているのが分かります。
側面から見る方が分かりやすいですね。
スローモーションでじっくり見直そうと思い、ハイスピード動画モードに切り替えたら、キジバトは飛んで逃げてしまいました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【追記】
後日、スローモーションで撮り直しました。
▼関連記事キジバトの首振り歩行と脱糞 【HD動画&ハイスピード動画:野鳥】
ボタンヅルの花蜜を吸うオオタバコガ(蛾)
2017年8月中旬
川沿いに咲いたボタンヅルの群落でオオタバコガ(Helicoverpa armigera armigera)が訪花していました。
口吻を伸ばして一心不乱に吸蜜しています。
後翅も半開きにして見せています。
飛び立つ気配がないので、最後は引きの絵で状況説明。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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チョウ・ガ(鱗翅目),
訪花
2017/12/18
チャイロスズメバチの巣を新たに発見
2016年9月下旬
山裾に佇む神社でブンブンとハエのような羽音がうるさいので「虫の知らせか?」と何気なく見上げると、多数のチャイロスズメバチ(Vespa dybowskii)が屋根の南面に集結し、辺りを飛び回っていたので、私は奇妙なデジャブ(既視感)を覚えました。
実は2年前に、同じ建物のちょうど反対側(北面)の破風板の内部で同じくチャイロスズメバチが営巣していたのです。
▼関連記事
屋根裏に営巣したチャイロスズメバチの定点観察シリーズ:2014年
これはとても興味深いことです。
チャイロスズメバチは社会寄生性スズメバチですから、創設女王が春先に単独で巣作りを始めるのではなく、モンスズメバチやキイロスズメバチの巣を見つけて乗っ取る必要があるのです。
念の為に確認すると、建物の反対側(北面)の古い(2年前の)営巣地にはチャイロスズメバチは一匹もいませんでした。
多数の門衛が群がっている破風板は風雪に晒されかなり年季の入った材木です。
材木の表面が彫刻刀で荒削りしたようにかなり凸凹しているのは、チャイロスズメバチが巣材として寄って集って齧り取ってしまった跡なのかもしれません。
破風板の木材に隙間(穴)が開いていて、奥の屋根裏に巣の本体があるようです。
帰巣する個体がいたり、出巣する個体がいたり、ワーカー♀が忙しなく飛び回っています。
たまに巣口付近でワーカー(門衛同志?)が互いに口づけを交わし栄養交換していました。
もうひとつ興味深いのは、一匹のワーカー♀が巣内から何か白い塊を咥えて外に飛び去りました。(@2:52)
おそらく羽化後の育房を再利用するために古い繭の白い蓋を食い千切って捨てに行ったのではないかと想像しました。
メタリックな緑色に輝くキンバエ?が一匹、画面左のトタン屋根に着陸しました。(@5:09)
そのまま思わせぶりに歩いてチャイロスズメバチの巣口に接近しました。
巣からは獲物の食べ残しの匂いなど、ハエには魅力的な屍臭・腐臭がするのかな?
巣には侵入せず、ミドリキンバエ?は飛び去りました。
その間、チャイロスズメバチの門衛はハエに対して特に警戒したり追い払ったりしませんでした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
余談ですが、実は現場のすぐ近くにニホンミツバチも自然営巣していました。
数匹のキイロスズメバチがどこか遠くの巣から通って来て、ミツバチを狩ろうとしつこく襲っていました。
▼関連記事
狩ったニホンミツバチ♀で肉団子を作るキイロスズメバチ♀
一方で、近くに営巣するチャイロスズメバチがニホンミツバチを全く襲撃しないのが非常に不思議に思いました。
私がニホンミツバチvsキイロスズメバチの攻防戦を撮影していると、警戒心の強いチャイロスズメバチのワーカーが数匹ときどき破風板の巣から偵察・威嚇に飛んで来ました。
黒いカメラや三脚を警戒したり、私の体にまとわりつくような独特の飛び方をしました。
ただし飛びながら大顎をカチカチ鳴らす威嚇行動(最後通牒)はやらず、本気で怒っている訳ではないと分かります。
私が慌てず騒がず無の境地で動きを完全に止め(フリーズ)ゆっくり後退すると、チャイロスズメバチの偵察部隊はおとなしく巣に戻りました。
こういう場合にどうしても反射的に腕を振り回して蜂を振り払いたくなりますが、これは絶対にやってはいけません。
蜂にまとわりつかれても私が焦らずに心穏やかにいられたのは、スズメバチ用の防護服こそ持っていませんが、この日は白いポロシャツを着て帽子を被り黒髪を隠していたからです。
もし黒い服を着ていたら、それだけでスズメバチにとっては挑発行為になり、ちょっと危なかったかもしれません。
スズメバチの本で読んだ通り、こちらがエチケットを守り正しく対処すれば無闇に刺されたり襲われることはないという確信と信頼が深まりました。
偵察部隊の威嚇行動をいつか動画で記録してみたいのですけど、本格的な防護服を手に入れるまで、無茶は出来ません。(高嶺の花…)
つづく→肉団子や巣材を巣に搬入するチャイロスズメバチ♀【ハイスピード動画】
私がニホンミツバチvsキイロスズメバチの攻防戦を撮影していると、警戒心の強いチャイロスズメバチのワーカーが数匹ときどき破風板の巣から偵察・威嚇に飛んで来ました。
黒いカメラや三脚を警戒したり、私の体にまとわりつくような独特の飛び方をしました。
ただし飛びながら大顎をカチカチ鳴らす威嚇行動(最後通牒)はやらず、本気で怒っている訳ではないと分かります。
私が慌てず騒がず無の境地で動きを完全に止め(フリーズ)ゆっくり後退すると、チャイロスズメバチの偵察部隊はおとなしく巣に戻りました。
こういう場合にどうしても反射的に腕を振り回して蜂を振り払いたくなりますが、これは絶対にやってはいけません。
蜂にまとわりつかれても私が焦らずに心穏やかにいられたのは、スズメバチ用の防護服こそ持っていませんが、この日は白いポロシャツを着て帽子を被り黒髪を隠していたからです。
もし黒い服を着ていたら、それだけでスズメバチにとっては挑発行為になり、ちょっと危なかったかもしれません。
スズメバチの本で読んだ通り、こちらがエチケットを守り正しく対処すれば無闇に刺されたり襲われることはないという確信と信頼が深まりました。
偵察部隊の威嚇行動をいつか動画で記録してみたいのですけど、本格的な防護服を手に入れるまで、無茶は出来ません。(高嶺の花…)
つづく→肉団子や巣材を巣に搬入するチャイロスズメバチ♀【ハイスピード動画】
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飛翔
コスモスの花蜜を吸うモンシロチョウ
2016年10月上旬
郊外の原っぱ(休耕地?)に咲いたコスモス(秋桜)の群落でモンシロチョウ(Pieris rapae)が訪花していました。
ピンクの花で翅を広げて日光浴しながら吸蜜しています。
一度飛び立っても同じ花に舞い戻って来ました。
花蜜が豊富という理由だけでなく、もしかするとコスモスの花弁がパラボラの太陽光集光器になっていて花の中央部が暖かいのかもしれません。
訪花昆虫の熱誘引は、気温の低い早春に咲くフクジュソウの花などで知られています。
フクジュソウもコスモスも向日性があるそうです。
いつかサーモグラフィーで確かめてみたいものです。
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訪花
2017/12/17
タラノキの花で採餌するクロマルハナバチ♀
2017年8月中旬
平地の民家の庭木として植栽されたタラノキの周囲で重低音の羽音がするので探すと、クロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠に少量の白い花粉団子を付けています。
白くて地味なタラノキの花から花へ忙しなく飛び回り、落ち着きません。
タラノキの花には微小なアリ(種名不詳)も大量に群がっていました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【追記】
日浦勇『たらのき (かがくのとも204号)』を読むと、児童書ながら生活史と生態系が描かれていて面白かったです。
一つ勉強になったことは、タラノキの羽状複葉についての解説です。
ふといじくが えだわかれをして たくさんの ちいさいはを つけているようだけど、これぜんぶで 1まいの はっぱ。どうして これが 1まいの はっぱかって?あきのおわりには ふといじくの つけねからぽとりと おちてしまうから。
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
2017/12/16
ホオジロ♂が柳の枝先で鳴きつつ脱糞♪(野鳥)
2017年6月中旬
川原に生い茂ったススキの穂からホオジロ♂(Emberiza cioide)が少し飛んで、柳の灌木の細い枝先に止まり直しました。
そこでひたすら囀り続けます。
これまで私が(主に山地で)聞き馴染みのあるホオジロ♂の囀りと比べて、この個体はさえずりが少し独特だと感じました。
個体差や方言(地域差)がありそうですが、声紋解析したくてもこの日は川のせせらぎだけでなく風切り音のノイズが耳障りだったため、諦めました。
さえずりの合間に白い糞をポトリと排泄しました。(@1:54)
▼関連記事
オニグルミの樹上で鳴きながら♪脱糞するホオジロ♂(野鳥)
一向に飛び立たないので、最後は引きの絵で状況説明。
アカジソの花蜜を吸うホソヒラタアブの一種
2016年9月下旬
皆さんはシソの花を見たことがありますか?
天ぷらにすると美味しいですよね。
さて、シソの花の送粉者は誰でしょうか?
山麓の畑の隅に咲いたアカジソ(赤紫蘇)の薄い紫色の花にホソヒラタアブの一種が来ていました。
花蜜や花粉を舐めています。
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アブ・ハエ・カ・ガガンボ(双翅目),
訪花
2017/12/15
餌をねだる池の鯉
2017年7月下旬
蓮池の岸辺近くで黒くて大きなコイ(鯉;Cyprinus carpio)が悠然と遊泳していました。
水面近くを泳ぎ回る2匹の地味な鯉を私が岸から覗き込んでいると、一匹が近寄って来て水面で口をパクパク開けました。
人馴れしている鯉ですから、おそらく水中の酸素不足ではなく餌乞いの行動でしょう。
池の鯉にパンや麩などを給餌するヒトをたまに見かけています。
この池には色鮮やかな錦鯉も居たのですけど、うまく撮れませんでした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施したら、やや不自然な色調になってしまいました。
レンズに偏光フィルターをかければ水面の乱反射を抑えて水中もきれいに写るのでしょうか。
尾状突起を破損したウラナミシジミの飛び立ち【HD動画&ハイスピード動画】
2017年8月中旬
川沿いの堤防を歩いていると、横の草むらでイネ科の雑草の茎に見慣れないシジミチョウが止まって休んでいました。
羽を閉じて止まり、後翅を互いに擦り合わせる動きをしています。
帰ってから図鑑と見比べてみると、ウラナミシジミ(Lampides boeticus)と知りました。
後翅の肛角部に橙色と黒の小さな目玉模様および尾状突起があるはずですけど、この個体では欠損しています。
破損部が左右対称ですから、きっと翅を閉じていたときに野鳥に襲われて嘴で突かれたビークマーク(捕食痕)なのでしょう。
天敵から逃れるための眼状紋の有効性が証明されたことになります。
(ウラナミシジミの)後翅の後端には黒い斑点が2つあり、2つの斑点の間には細い尾状突起が突き出ている。この黒い斑点と尾状突起は複眼と触角に似ていて、頭部に似た模様をもつことで身体の方向や頭部の位置について敵の目をあざむいていると考えられている。(wikipediaより引用)
しかし、もし次回、野鳥に襲われた場合は確実に頭部を狙われてしまうでしょう。
どうしても翅表を撮りたくて、飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に切り替えました。(@1:00〜)
しかし1/8倍速のスローモーションでも羽ばたきが速過ぎて翅表をしっかり見れませんでした。
なんとなく♂かな?と思うものの、定かではありません。
後翅の一部が欠損していても、飛翔能力に影響はありません。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
この後、同じ農道を更に進むと別個体がクズの群落に来ていたのですが、残念ながら撮り損ねました。
本種のホスト(幼虫の食草)はマメ科らしいので、もしかすると産卵していたのかもしれません。
【追記】
福田晴夫、高橋真弓『蝶の生態と観察』によると、
ウラナミシジミ類などの後翅には、糸のような尾状突起がある。このつけ根には赤斑や黒点などがあり、翅を閉じてとまると、ある種の昆虫の頭部に見えるのかもしれない。後翅をすり合わせるようにして動かすと、1対の尾状突起は、ちょうど昆虫の触角のように動くので、捕食者が偽の「頭部」を攻撃すると、蝶はそれを与えて反対側に飛び、難をのがれることになる。この場合、尾状突起の先端が白色となりめだちやすいことは注目される。 (p104より引用)
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チョウ・ガ(鱗翅目),
擬態,
飛翔
2017/12/14
イチョウ並木に塒入りするハクセキレイの群れ(野鳥)
2017年7月下旬・午後19:03〜19:12 (日の入り時刻は18:57)
最近新たにハクセキレイ(Motacilla alba lugens)の集団塒を見つけました。
市街地の大通りに沿って植栽されたイチョウの街路樹です。
この大通りはすぐ近く(〜150m)で川を横切るので、昼間はその川沿いや市街地で暮らしているハクセキレイが夕方になるとこの
塒入りの様子を見に行くと、一番ピークであるはずの日没直前には間に合いませんでした。
青々と生い茂ったイチョウの枝葉に飛び込む前に、その手前でホバリング(停空飛翔)する個体がいます。
画質が荒いのは薄暗いせいです。
左手にある高い建物の屋上とイチョウ並木を興奮したように行ったり来たり飛んでいます。
近くで見ている私の存在を警戒しているのかな?
イチョウの真上の電線にも1羽止まっていますし、就塒前集合の名残りなのでしょう。
塒入りした後もしばらくの間は、イチョウの枝から枝へ元気に飛び回ります。
注目すべき点は、集団塒には♂(背中が黒色)も♀(背中が灰色)も居ることです。
おそらく繁殖期を終えた♀が塒に合流しているのでしょう。
これまで私が観察してきた別の集団塒では、繁殖期の間はハクセキレイの♂しか居ませんでした。
大通りを流れる車のテールランプやヘッドライトが光り、商店街のネオンサインが輝いています。
こんなに人工的な都市環境でもハクセキレイは平気で夜を過ごすようです。
むしろ天敵が少なくて安心するのかもしれません。
忙しい現代人は野鳥の動向に無関心です。
ちなみに月齢は28.0で、月は既に沈んだ後でした。
『まるごと発見!校庭の木・野山の木〈2〉イチョウの絵本』によれば、
国土交通省の調査(道路緑化樹木の統計)では、全国に街路樹などとしてもっとも多いおよそ60万本が植えられている。(p39より引用)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。(実際はもっと薄暗い)
ハクセキレイのプライバシーを守るために、一部の背景にモザイク処理をしました。
つづく→1ヶ月後
車道の反対側からストロボを焚いたらハクセキレイは警戒し、群れの一部は塒から(隣のイチョウの木へ?)移動した。 |
跳べ!コバネササキリ♀
2016年9月下旬
平地の草むらで長い産卵管を有するコバネササキリ♀(Conocephalus japonicus)がヨモギを食べていました。
葉ではなく実をムシャムシャ食べていたような気もするのですが、摂食シーンをじっくり撮らせてもらえず、すぐに跳んで逃げられました。
跳ぶと分かっていればハイスピード動画に切り替えたのに、残念!
▼関連記事
ススキの種子を食すコバネササキリ♀
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バッタ・キリギリス(直翅目)
2017/12/13
トウモロコシ畑で雄花を啄むスズメの群れ(野鳥)
2017年8月上旬
平地のトウモロコシ畑にスズメ(Passer montanus)が群がっていました。
嘴の根元が黄色く、頬の黒班が薄い個体は、巣立ったばかりの幼鳥です。
トウモロコシ株の上部にある雄穂に止まって採食しています。
雄花で花粉の詰まった葯を食べているのでしょうか?
あるいは雄穂に発生したアブラムシなどの害虫を捕食している可能性もありますが、遠くてよく見えません。
▼関連記事
トウモロコシ畑の害虫アブラムシを捕食するスズメ(野鳥)
頬の黒班が濃い成鳥も飛来して同様に採食しました。
トウモロコシの茎の下部には雌穂の実が育っているのにスズメが決して実を食べない(一羽もトウモロコシの実に口を付けない)ということは、きっと未熟なのでしょう。
▼関連記事ここの農家は鳥獣による食害を防ぐために、トウモロコシ畑全体を電気柵で囲んでいる上に、オレンジ色の防鳥ネットを上から被せてありました。
トウモロコシ畑で実を採食するスズメ(野鳥)
しかし、スズメの群れは平気でネットを出入りしています。(防鳥ネットの効果なし)
ネットを張る意図がよく分かりませんが、ムクドリやカラスなど大型の野鳥を排除しているのでしょうか?
防鳥ネットを張りかけの段階(未完成)なのかもしれません。
そもそも私は防鳥ネットについて疎いのですけど、素朴な疑問として、カスミ網とどう違うのですかね?
色付きなら違法なカスミ網ではなくなるのかな? (農家の防鳥ネット使用を問題視している訳ではありません。ただの素朴な疑問です。)
実はこのトウモロコシ畑には収穫直後の区画があり、スズメの群れは最初そこに集まって地上採食していました。(映像無し)
トウモロコシを根本の茎ごと刈った後の畑でおそらく虫を探しては食べていたのでしょう。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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