2023年12月上旬・午前10:50頃・くもり
里山のスギ林道に残されたホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場を定点観察しています。
今回は新鮮な糞塊が残されていました。
1匹のガガンボ(種名不詳)がタヌキの糞の上を歩いて横切っていました。
後半は立ち止まって何かしています。
林道を歩いていたガガンボが溜め糞場にたまたま通りかかったのではなく、明らかに獣糞に誘引されて来たようです。
背側を見下ろすアングルでは産卵しているのか吸汁なのか、見分けられません。
口器が退化しているように見えるので、吸汁ではなく産卵行動ではないかと思います。
そもそも私にはガガンボの性別を外見から見分けられません。
触角や腹端の形状などから性別を見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。
撮影アングルを変えてガガンボを側面からも撮りたかったのですが、カメラの電池が切れてしまい残念無念…。
私がカメラの電池を慌てて交換している間に、ガガンボは逃げてしまいました。
動画を優先したので、同定用の高画質写真も撮れませんでした。
冬に観察したフユユスリカ?とは明らかに別種でした。
関連記事(1年前の撮影)▶
余談ですが、今回タヌキの溜め糞場sで撮った隣の糞塊の写真をよく見ると、茶色い未消化物が大量に含まれていました。
もしこれがナツメの果皮だとすると、山のタヌキが里まで降りてきて庭木の下でナツメの落果をたらふく食べたことになります。
正式にはタヌキの糞分析をして、ナツメの種子が含まれていることを確かめる必要があります。
ナツメは日本の在来種ではありませんから、山中でナツメの木を見かけるようになったら、タヌキなどの野生動物が種子散布した結果ということになります。
関連記事(同時期に別の地点の溜め糞場で撮影)▶ ナツメの種子散布者としてのホンドタヌキ
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