2025/06/14

ニホンカモシカの溜め糞で糞虫が見つからず分解も遅いのはなぜか?【フィールドサイン】

 



2024年5月下旬

シーン1:5月下旬・午後14:10頃・晴れ(@0:00〜)
里山でスギと雑木の混交林に残されたニホンカモシカCapricornis crispusが残した溜め糞場sr2の定点観察にやって来ました。
ここにはカモシカが最近もよく排便に通っていることが、トレイルカメラによる監視で分かっています。

この溜め糞場sr2でハネカクシの仲間を見かけたのですが、撮り損ねてしまいました。
新鮮な糞粒は、まだ黒っぽく艶があります。
小枝を拾って溜め糞をほじくり返してみても、糞便臭は全く感じず、糞虫は1匹も見つかりません。
糞虫屋さんにしてみれば、こんな雑な探し方では駄目なのかもしれません。
糞粒をふるいにかけるなどして、もっと徹底的に探すべきですかね?
ここに生えていたキノコ(クズヒトヨタケ)は「一夜茸」の名前の通り、消失していました
ムネアカオオアリCamponotus obscuripes)のワーカー♀がうろついているだけでした。
古い糞粒の表面が点々と茶色い粉を吹いたようになっているのは、カビが生えてきたのでしょうか。



シーン2:5月下旬・午後13:00頃・晴れ(@1:39〜)
その前の週に、同じ里山で渓谷沿いのスギ植林地にニホンカモシカCapricornis crispus)が残した溜め糞場sr1の定点観察にやって来ました。
スギの林床に下草が伸びてきました。 
新鮮な糞粒はなくて、古い糞だけでした。
最近はカモシカが排便しに来ていないようです。

拾った小枝で古い糞粒をほじくり返しても、糞虫は全く来ていませんでした。 
糞便臭を全く感じません。 
糞粒の表面に粉を吹いているのは、カビが生えているのですかね?
キノコの子実体も生えていません。

関連記事(同時期に別の溜め糞場sr2で撮影)▶ ニホンカモシカの溜め糞場から生えてきたクズヒトヨタケ?【キノコ】




つづく→ 


【考察】 
私が定点観察しているカモシカの糞粒は、古くなっても形が崩れず、原型を留めたままです。 
カモシカの溜め糞にキノコもあまり生えず糞虫にも人気がないのは、私のフィールドだけですか?
ある地域である生物を探しても見つからない、というネガティブデータは、論文や報告書にもなりにくいですし、YouTuberも動画にしたがりません。
(日本各地にあるカモシカの溜め糞場でも同じだとすれば、話が変わってきます。)

糞虫に関する本を何冊か読んだことがあるのですけど、
どんな動物種にもその糞を分解する糞虫がいるという話でした。
そのバランスが崩れると、例えば「哺乳類が有袋類しか生息していなかったオーストラリアに外来種の家畜を放牧した結果、その糞がいつまでも分解されずに地上に残り続けて糞害という大問題を生じたものの、家畜専門の糞虫を海外から導入(放虫)したら解決した」という逸話が有名です。
その定説からすれば、在来種カモシカの溜め糞がいつまで経っても分解されず、糞虫も来ていないのは異常事態だと感じてしまいます。
不思議なことに、同じ里山に生息する(同所性の)タヌキやアナグマ、ニホンザル、ツキノワグマなどの糞には糞虫が来ています。
したがって、当地ではカモシカの糞粒にだけ糞虫が寄り付かないと結論づけるしかありません。
それとも定説に問題(間違い)があるのでしょうか?
自分で調べたカモシカ溜め糞のサンプル数がまだ少ないので、一般論として語れる傾向なのかどうかもまだ分かりません。

私は他の地域での実情については知りません。
私のフィールドだけが不健全な生態系なのかと心配です。
ニホンカモシカはマタギ(猟師)による狩猟圧や開発のため、一時期は絶滅に瀕していましたが、天然記念物に指定されて保護された結果、個体数が回復しました。
そのような過酷なボトルネックを経た結果、カモシカの糞を好んで利用するスペシャリストの糞虫が当地では知らぬ間に絶滅してしまったのかもしれません。
 
以上のような仮説をいくつか立ててChatGPTとブレインストーミングを行い、その結果をレポートにまとめてもらいました。
一部の細かい文言だけ推敲してあります。
結論部分は完全にChatGPTが生成した作文なのですが、あまりにも大言壮語で笑ってしまいます。

 


ニホンカモシカの溜め糞場における糞虫不在現象に関する考察

1. 背景と発端

筆者が調査を行っている山形県の低山・里山域において、ニホンカモシカ(Capricornis crispus)の溜め糞場では、排泄された糞粒が長期間分解されずに残存している現象が確認された。この糞は形状が崩れることなく保持され、キノコ類等の菌類も発生しにくい。加えて、フン虫(糞虫)類の活動痕跡が見られず、掘り起こし・埋設・球状運搬などの典型的なフン虫行動が全く確認されていない。

この状況は「野生哺乳類の排泄物には必ずそれを分解利用するフン虫類が存在する」という従来の昆虫生態学的通説と矛盾する可能性がある。筆者はこの疑問を基点に、以下のような仮説と解釈を考察した。

2. 既知情報と比較

2-1. 家畜ヤギ・野生シカの糞とフン虫

  • ヤギの団粒糞(ペレット型)は水分量が少なく、液状糞を好む大型コガネムシ(タマオシコガネ類やオオセンチコガネ)の誘引力が低いことが知られている。

  • 奈良公園のシカ糞ではセンチコガネ類が活動するが、同じペレット型でも密度・利用頻度の高さが寄与していると推定される。

  • カモシカは糞場への再訪頻度・個体密度ともにシカより低く、誘引力・検出確率がさらに下がる可能性。

2-2. ノウサギの糞

  • ノウサギ糞もペレット型で、乾燥後は容易に崩壊・土壌化するため、糞虫による積極的な利用は報告例が少ない。

2-3. 捕食性動物(テン、キツネ等)の糞

  • 肉食獣の糞は乾燥しやすく、植物食獣糞ほど糞虫の利用例は少ないが、特定の腐食性昆虫(ハエ類、シデムシ類)が利用する場合あり。

3. 仮説

仮説1:「カモシカ糞には防虫・抗菌成分が含まれる」

  • カモシカの食餌植物由来の二次代謝物(苦味成分、精油成分など)が糞中に残り、フン虫を忌避させている可能性。

仮説2:「フン虫不在型糞リサイクル系の存在」

  • 山地林内ではフン虫ギルド自体が貧弱であり、主に微生物・土壌動物(ダニ、トビムシ等)や物理風化で分解が進む「フン虫不在型系」が成立している可能性。

仮説3:「ボトルネック効果によるスペシャリスト絶滅」

  • 過去の狩猟圧でカモシカ個体群が激減した際、カモシカの糞に依存していたスペシャリストのフン虫類が絶滅した可能性。

仮説4:「カモシカ糞の低い誘引力と周辺フン虫相の組成」

  • 林内フン虫の種数・密度自体が低いため、偶発的にカモシカ糞に到達する個体が稀である可能性。しかし、同所性のタヌキやアナグマの溜め糞、ニホンザルやツキノワグマなどの糞には糞虫が来ていることが説明できない。

4. 思考実験とその考察

  • 奈良公園のルリセンチコガネ(Geotrupes属)のようなペレット糞適応型フン虫を山形県の低山地に人為的に放虫した場合、カモシカ糞の分解促進が期待できるか?→理論的には可能だが、国内外来種問題や気候・繁殖条件の違いにより定着は難しいと考えられる。

  • ノウサギ、カモシカ、ヤギなどペレット糞排泄動物の糞リサイクルは、フン虫が関与しない独自路線を取っている可能性。

5. 今後の調査方針

  1. カモシカ糞粒の化学成分分析(抗菌・防虫物質の検出)

  2. 冬期雪解け後・春先の糞粒の分解状況調査

  3. 林内フン虫相の再評価(マグソコガネ類等の存在確認)

  4. 飼育下カモシカ糞への野外フン虫誘引実験(無菌下設置)

  5. 他地域(中部、関西、九州)のカモシカ溜め糞場との比較調査

6. 結論

ニホンカモシカの溜め糞場におけるフン虫不在現象は、全国的・生態系的に普遍的な現象である可能性が高まった。ただし、化学的忌避・生息地的隔離・進化史的喪失など複数要因が複雑に絡む未解明分野であり、基礎生態学的価値は高い。

「日本山地林内におけるフン虫不在型糞リサイクル系の存在」という仮説は、今後の生態系モデルに新たな視座を提供する可能性がある。

水場付近の湿地で薄明薄暮に餌を探し歩くクロツグミ♂【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月下旬〜6月上旬

シーン0:5/24・午後12:40・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林で湧き水が溜まった浅い水場を自動撮影カメラで見張っています。 

真っ黒なクロツグミ♂(Turdus cardis)の探餌活動を以下にまとめます。 


シーン1:5/27・午前4:14(@0:07〜)日の出時刻は午前4:17。 
夜明け直前でまだ真っ暗なのに、早起きのクロツグミ♂が採餌活動を始めました。 
ピョンピョン跳んで泥濘をうろつき、餌を探しています。 
朝一番に水浴するかと期待したのですが、そのまま奥の湿地帯へとどんどん遠ざかります。 


シーン2:5/30・午前4:25(@0:48〜)日の出時刻は午前4:16。 
3日後は日の出直後にクロツグミ♂が登場しました。 
右へホッピングして立ち去る途中で、泥濘を啄みました。 


シーン3:5/30・午前18:07(@0:57〜) 
同じ日の夕方にもクロツグミ♂が現れました。 
今度は右奥から左へとピョンピョン跳んで(ホッピング)、湿地帯の草地を移動します。 


シーン4:5/30・午前18:53(@1:07〜)日の入り時刻は午後18:58。 
日没直前にもクロツグミ♂が再登場。 
ホッピングで左へ移動しながら、泥濘を啄んでいます。 


シーン5:6/1・午後18:25(@2:09〜) 
2日後も夕方にクロツグミ♂が餌を探しに来ました。 
水溜りの水際の泥濘を嘴でつつきました。 
少し飛んで水溜まりの対岸へ移動しました。 


シーン6:6/1・午後18:45(@3:11〜)日の入り時刻は午後18:59。 
20分後の日没前に、クロツグミ♂がまた同じ地点に現れました。 
さっきとほぼ同じルートで水場を巡回し、餌を探し歩きます。 


シーン7:6/2・午後18:24(@4:05〜) 
水場に来ていたクロツグミ♂が、手前の泥濘から右に飛び去りました。 

監視カメラのレンズがやや曇っています。 
水溜りの水面に波紋が広がっているので、雨がポツポツ降っているようです。 


シーン8:6/2・午後18:40(@4:12〜)日の入り時刻は午後19:00。 
約15分後の日没前にクロツグミ♂が水場にまた戻って来ました。 
水溜まりをチェックしてから、ホッピングで手前へ移動します。 


シーン9:6/3・午前5:19(@4:39〜)日の出時刻は午前4:14。 
翌日も早朝からクロツグミ♂が手前の泥濘に来ていました。 
両足を揃えたホッピングで右へ向かい、戻ってくると、奥の水溜まりの方へピョンピョン跳んで行きました。 


シーン10:6/3・午前5:25(@4:57〜) 
6分後にクロツグミ♂が左奥の湿地帯で草むらを横切り、餌を探しています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。


【考察】
クロツグミ♂はなぜか薄明薄暮の時間帯にしか水場(湿地帯)で餌を探しに来ません。
育雛期の日中は、雛に給餌するために♂は休みなく餌を探しているはずですが、他の時間帯にはどこか別の餌場に行っているのでしょうか?
この水場は里山の山腹にあるので、公式な(天文学的な)日の入り時刻よりもずっと早く、太陽は山の陰に沈み、暗くなります。 
赤外線の暗視動画で薄明薄暮の探餌行動がしっかり撮れました。
旧機種のトレイルカメラは、暗視動画の方が、自然光よりもしっかり撮れるので助かります。  



2025/06/13

死んだアナグマの巣穴を内見するホンドタヌキ♀♂と上空を飛び回るコウモリ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月下旬・午前0:30頃・気温13℃ 

越冬に失敗して死んだニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)がある二次林を自動センサーカメラで見張り続けています。
ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が一緒に登場したシーンをまとめました。 


シーン1:5/27・午前0:31(@0:00〜) 
左から来た先行個体のタヌキが巣口Rへ回り込み、中に潜り込みました。 
すぐに頭から外に出てきて身震いすると、左へ戻りました。 
隣の巣口Lで、別個体のタヌキと合流しました。 

タヌキがちょうど出巣Rしたときに、コウモリの一種が飛来しました。 
コウモリの飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。



シーン2:5/27・午前0:32(@0:57〜) 
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
先行個体のタヌキが左に向かい、巣口Rの内見をしている間に、コウモリが右から左へ高速でセットの上空を横切りました。 
コウモリの飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。

さっきのタヌキが左から早足で巣口Lに戻ってきました。 
ちょうどそのタイミングで出巣Lした別個体と巣口Lで顔を見合わせます。
2頭のタヌキは一緒に獣道を右上奥へ立ち去りました。 


タヌキの♀♂ペアはセットの上空を飛び交うコウモリに対して全く無関心でした。 
コウモリが発する超音波がタヌキの耳に聞こえているのか、その行動から読み取ることは出来ません。
コウモリがパタパタと羽ばたく可聴域の羽音が聞こえない限り、タヌキは見上げたりしないようです。 
タヌキにとって飛んでいるコウモリは天敵でもありませんし、獲物にしても手が届きませんから、無関心になるのも当然でしょう。 

この地点でタヌキとコウモリのニアミスをトレイルカメラで録画できたのは、これが2回目です。 

新機種のトレイルカメラで監視するようになったから、素早く飛び回るコウモリを撮れるようになったのかな? 


ツキノワグマの糞塊内に潜むセンチコガネ

 

2024年5月下旬・午前11:10頃・くもり 

山麓の小径を歩いていたら、かなり大きな糞塊を見つけました。 
ニホンザルの糞と迷ったのですが、ツキノワグマUrsus thibetanus)の落とし物でしょう。
道の中央で枯れた落ち葉(広葉樹)の上に残されていました。 
糞塊の表面は真っ黒で、半乾きの状態です。 


15cm定規を並べてみる。




小枝を拾って糞塊をほじくってみると、内部はまだ瑞々しい状態でした。
未消化物は緑色の植物繊維の塊でした。 
植物の若葉を大量に食べたことが分かります。 
この時期のツキノワグマはベジタリアン(植食性)です。 
糞塊をほじくってみても、糞便臭を全く感じませんでした。 
(同じ雑食性でもヒトの大便の方がはるかに臭いです。) 

クマの糞の中にセンチコガネPhelotrupes laevistriatus)が1匹だけ隠れていました。 
この路面は落ち葉の下が硬いコンクリートですから、糞虫たちはいくら頑張っても獣糞を地中に埋めることが出来ません。 
したがって、このセンチコガネはクマの糞を食べていただけでしょう。 
ほじくり出したセンチコガネは、擬死したまま動きません。 
ひっくり返すと、腹面も鈍い金属光沢(構造色)でしたが、オオセンチコガネほど綺麗な玉虫色ではありませんでした。 






クマの糞を見つける度に中をほじくって食性調査(糞内容物調査)の真似事をしてみるのですが、糞虫を見つけたのは今回が初めてで、嬉しい発見でした。 
糞の鮮度がちょうど良かったのでしょう。 
クマの専門家は糞を持ち帰って水洗いしながら網で濾し、小型の糞虫や未消化の種子などを丹念に探すのだそうです。 

関連記事(1、5、6年前の撮影)▶  


山中ならともかく、通い慣れた山麓の小径までクマが降りてきた証拠が残されていたのは衝撃です。 
「熊出没注意!」
熊よけスプレーと熊よけ鈴を携帯していることを改めて確認し、気を引き締めて先に進みます。 


【アフィリエイト】 

2025/06/12

山中の水溜り上空を夜な夜な飛び回るコウモリ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年5月下旬 

シーン0:5/24・午後12:40・晴れ(@0:00〜) 
たまたま明るい日中にフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林で水溜りを自動センサーカメラで見張っています。 
溜まっているのは浅い泥水ですが、湧き水のようで、辺りはちょっとした湿地帯になっています。 

水場にコウモリが夜な夜な飛来する様子をまとめてみました。 


シーン1:5/26・午後19:59(@0:04〜) 
風雨の悪天候をついて、コウモリが飛来しました。 
水溜りに着水する寸前で少しホバリング(停空飛翔)したようですが、飛びながら水を飲んだのでしょうか? 


シーン2:5/26・午後20:08(@0:15〜)
少なくとも2匹以上のコウモリが同時に飛び回っています。 
水溜まりの水面を掠めるように低空で飛んでいます。 
夜の湿地帯を飛び回る昆虫を捕食しているのかな? 
獲物となりそうな夜蛾やガガンボなども飛び回っています。 
それともコウモリは、水溜りの泥水を飲みに通っているのかな? 


シーン3:5/27・午後21:10(@1:15〜) 
翌日の晩にもコウモリが水溜りの周囲を低空で飛び回っていました。 
飛びながら一瞬だけ着水して飲水したようにも見えたのですが、水面に波紋が広がったかどうか、画質がイマイチではっきりしません。 


シーン4:5/27・午後19:59(@1:45〜) 
少し時間を遡りますが、フクロウStrix uralensis)が泥水溜りで行水しているときにも、その周囲をコウモリが飛び回ることがありました。 
フクロウに少し遠慮しているのか、コウモリは水溜まりに着水しなくなりました。 
フクロウがコウモリを狩ることもあるらしいのですが、水場周辺を飛び回るコウモリに対してフクロウは無反応・無関心です。 


コウモリの飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:36〜) 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


水入れが始まったばかりの田んぼで溺れるミミズを次々に捕食するハシボソガラス(野鳥)

 

2024年5月中旬・午後15:00頃・晴れ 

冬に水を抜いていた田んぼで、今年も田植えに備えて水入れと代掻きが始まりました。
灌漑用水を入れ始めたばかりの田んぼで1羽のハシボソガラスCorvus corone)が歩き回っています。 

やがて、泥の中から太いミミズを嘴で咥えて引っ張り出しました。 
右足でミミズを押さえつけながら嘴で引っ張り、千切ろうとしています。 
食べる前にミミズ体表のぬめりを取り除こうとしているのか、腸内の泥を取り除こうとしているのかな? 
結局、その場でミミズを捕食しました。 
ハシボソガラスは首を左右に素早く振って嘴の水気を切ると、再び次の餌を探し歩きます。 

すぐにまた別のミミズを発見しました。 
水に溺れたミミズは無抵抗でぐったりしていて、暴れません。 
カラスは足でミミズを押さえつけながら捕食しました。 

きれいに均された畦道にピョンと飛び乗ると、ハシボソガラスは濡れた嘴を足元の地面で拭いました。 
身震いしてから、隣の水入れ前の田んぼに移動してしまいました。 
じっと見ている私を警戒して、距離を取ったのかもしれません。 

水没した田んぼで溺れているミミズを探してハシボソガラスが次々と捕食していることが分かりました。 
水田は毎年、灌漑用水によって撹乱を受けるので、氾濫原と同じです。 



雪解けした畑では土壌が水浸しになってミミズが溺れそうになり、地上に避難してきたところを捕食者に狙われるのでしょう。


2025/06/11

平地の二次林で雨の日もうろつくニホンカモシカ【トレイルカメラ】

 



2024年5月下旬

シーン0:5/30・午前10:57・晴れ・気温29℃(@0:00〜) 
シーン0:5/30・午前11:27・晴れ・気温30℃(@0:04〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
平地の二次林で、死んだアナグマの旧営巣地(セット)を見張る2台の自動撮影カメラに写ったニホンカモシカCapricornis crispus)を以下にまとめました。 


シーン1:5/31・午前5:51・くもり・気温16℃(@0:07〜)日の出時刻は午前4:16。 
薄暗い早朝にカモシカがセットに現れました。 
ここでいつも見慣れているタヌキやアナグマに比べると、カモシカが巨大で驚きます。 
画面の右端で立ち止まったのですが、下半身の右側面だけしか写っておらず、何をしているのか不明です。 
灌木の葉を採食したか眼下腺でマーキングしたと推測しているのですが、その後は右に立ち去りました。 


シーン2:5/31・午後12:01・雨天・気温15℃(@0:38〜) 
6時間10分後、同じ日の正午に、おそらく同一個体と思われるカモシカが戻ってきたようです。 

雨が降る二次林を右から左上奥へと横断しています。 
タヌキやアナグマがよく使う獣道は無視して、林内を突っ切って進んでいるようです。 


※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
山から降りてきたニホンカモシカが平地の二次林で完全に居着いたようです。 
不思議なことに、夜の活動はまだ監視カメラで撮れたことがありません。 

二次林内でカモシカの溜め糞場を探してみたのですが、見つかりませんでした。 
もし冬まで居てくれたら、雪面の足跡(蹄跡)を辿って、溜め糞場やねぐら)を突き止めたいものです。 


ヤマキヒゲナガ♂(蛾)の身繕いと飛び立ち【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年5月中旬・午前11:50頃・晴れ 

山道の横で広葉樹幼木の若葉にヤマキヒゲナガ♂(Nemophora japonica)が留まっていました。 
翅の金色模様が美しく輝き、非常に細長い触角が春風になびいています。 
小さな蛾ですけど、蛾の苦手な方にぜひ一度見て欲しい美麗種の一つです。 

日の当たる木の葉(樹種不明)の上で方向転換し、少し歩きました。 
なぜかその場で360°ぐるっと向きを変えました。 
飛び立つ前に風向きを調べているのかと思ったのですが、飛び立ちません。 
日光浴しているのでしょうか? 

やがて、その場で身繕いを始めました。 
自慢の長い触角を前脚で拭って、きれいに掃除しています。 

葉の上からヤマキヒゲナガ♂が飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:17〜) 
ところが、待てど暮せど飛んでくれません。 
近くで帽子を振り回しても、枝葉を揺らしても、まったく飛び立たないのです。 
痺れを切らした私が右手中差し指をゆっくり近づけ、翅の後端にそっと触れると、ようやく慌てて飛び立ちました。 
大型の蛾と異なり、小型の蛾は準備運動なしでも飛び立てるのが普通です。 

関連記事(12年前の撮影:220fps)▶ ヤマキヒゲナガ♂?(蛾)の飛び立ちハイスピード動画 


飛行中は長い触角の空気抵抗が明らかに大きくて、速く飛ぶのは無理そうです。 
鳥などの捕食者に襲われた時に明らかに不利だと思うのですが、このような形質がなぜ進化してきたのでしょう? 
♂だけが特に長い触角を持つのらしいので、性淘汰のハンディキャップ説ランナウェイ説で説明することができそうです。 
日本動物大百科9昆虫II』によると、
ヒゲナガガ類の♂では極端に長くなっていて、前翅長の2〜3倍の長さがある。これは群飛のときバランスをとるのに役立つのかもしれない。(p25より引用)
とのことですが、私はヒゲナガガ類の群飛をまだ一度も見たことがありません。 


木の葉の上で留まり、ぐるっと方向転換したり、飛びたがらなかったりしたことに何か意味があるのでしょうか? 
ただの日光浴だったのか、それとも交尾相手の♀を待ち伏せ、縄張りを張っていたのかな? 
本種の食草は解明されていないらしく、今回の止まり木の樹種をしっかり調べるべきだったかもしれません。 
(ヤマザクラ? キブシ?)
よくあるシナリオとしては、♀が産卵する樹種で♂が待ち伏せして交尾を挑むのかもしれません。

2025/06/10

死んだアナグマの営巣地を昼も夜も巡回するイエネコ(キジトラ白足袋)5月下旬〜6月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月下旬〜6月上旬 

シーン0:5/30・午前10:57・晴れ・気温29℃(@0:00〜) 
シーン0:5/30・午前11:27・晴れ・気温30℃(@0:04〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
死んだニホンアナグマの旧営巣地(セット)がある二次林を見張る2台の自動撮影カメラに写ったイエネコFelis silvestris catus)を以下にまとめました。 


シーン1:5/31・午前2:22・気温15℃(@0:08〜) 
白足袋を履いたように足だけ白いキジトラが、丑三つ時の獣道を右からやって来ました。 
巣穴Lの横を忍び足で通り抜けます。 


シーン2:5/31・午前2:23・気温16℃(@0:08〜) 
続きが別アングルの監視カメラで撮れていました。 
慎重に巣口Rの横を通り過ぎ、右へ向かいました。 


シーン3:6/8・午前11:41・晴れ・気温25℃(@0:47〜) 
8日後の昼前にイエネコ(キジトラ白足袋)が再登場。 
左から来て奥の林内へゆっくり入って行きました。 
旧営巣地の巣穴には興味がなく、素通りしました。 


【考察】 
飼い猫と野生動物(タヌキやアナグマ)が森でニアミスするとどうなるのか、興味があるのですけど、なかなかそんなシーンは記録できません。 
互いにそれとなく避けているのでしょう。 

近所の飼い猫が散歩・探検に来ていると思っているのですけど、まさか野生化したノネコなのかな? 


池畔のマユミ枝先に集まって次々と泡巣を作り産卵するモリアオガエル♀♂【微速度撮影#1】

 

2024年5月下旬〜6月上旬

モリアオガエル♀♂(Rhacophorus arboreus)が繁殖期に樹上で次々と産卵する様子を長期間の微速度撮影してみました。 
里山にある繁殖池に行ってみると、前年と全く同じ場所に白い泡巣が早くも作られていました。 
池畔に自生するマユミ灌木の葉に白い泡状の塊が付着しています。 

BrinnoタイムラプスカメラTLC200を専用の防水ケースに格納し、水際のマユミを狙って設置しました。 
この機種TLC200の最短撮影距離は約75cmで、接写にはあまり向いていません。 
しかし、モリアオガエルがマユミの枝葉のどこに次の泡巣を作るか予想できませんから、広角で狙う方が好都合です。 
明るい昼間だけ(午前6:00〜午後17:30)1分間隔でインターバル撮影するように設定しました。 
モリアオガエルの繁殖行動は夜通し行われるのですが、残念ながらこのカメラ機種には暗視機能がないため、明るい日中のみの撮影になります。 
トレイルカメラを使えば昼も夜も連続してインターバル撮影が可能になるのですが、手持ちのトレイルカメラは全て他のプロジェクトで使っているので仕方がないのです。 
天気予報通り、夕方から雨が降り出しました。 

さて、6日間(5/30〜6/4)インターバル撮影してみたタイムラプス動画を見てみましょう。 
マユミの樹上でモリアオガエルが作る泡巣の数が増えていました。
マユミの左隣のハルニレ?灌木にも産卵していました。 
その重みで枝葉が垂れ下がり、撮影後半にはカメラの視界を遮ってしまいました。 
被写体(泡巣)までの距離が近過ぎてピンぼけになるかと心配でしたが、大丈夫でした。 
モリアオガエル♀♂がマユミの木に登って集まり、抱接しながら白い粘液を泡立てて泡巣を作り、その中に産卵・受精します。 
しばらくすると泡巣の表面は乾いて固くなり、内部の受精卵を乾燥や捕食者から守ります。 
やがて卵から幼生が孵化すると泡巣の耐水性は次第に失われ、雨で溶けた泡巣からオタマジャクシが脱出して下の池に落ちます。 
晴れたに日は、溶けかけた古い泡巣にハエなどの虫が集まっていました。 

昼間の池には、カルガモAnas zonorhyncha)の♀♂つがいが水面を泳ぎ回っていました。 

曇ったり雨が降ったり夕方になったりすると、マユミの横枝が垂れ下がることが分かりました。 
晴れると光合成が活発になり、横枝もピンと持ち上がります。 
生きた植物はゆっくりながらも活発に動いていることが、タイムラプス動画にすると一目瞭然です。 
池を取り囲むスギ林の影が日時計のように刻々と移動します。 

モリアオガエルの繁殖期は、梅雨の初め(雨季)と重なっています。 
カメラの設置場所が水際なので、湿度が高くて気温が下がる朝晩にはレンズに結露したり霧が発生するかと心配でしたが、それは大丈夫でした。 
激しい雨が降るとレンズの表面に水滴が付着します。 
しかし晴れると水滴が自然に蒸発して、きれいに乾きました。 
Brinno専用の防水ケースの撥水性はかなり優秀でした。 
防水ハウジングの内部に雨が浸水することもなく、結露もしていませんでした。 
それでもレンズの水滴対策が必要だと分かったので、次回からは雨よけの庇を取り付け、防水ケースのレンズの部分には曇り止めの撥水スプレーを噴霧した方が良さそうです。 


つづく→#2


【アフィリエイト】

2025/06/09

山林の湿地帯を夜な夜なうろつくヤチネズミ?【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年5月下旬〜6月上旬 

シーン0:5/24・午後12:40・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
山林で湧き水が溜まった水場を自動センサーカメラで見張っています。 

野ネズミ(ノネズミ)の登場シーンを以下にまとめます。 
これまで山林で見つけた野ネズミは、すべてアカネズミApodemus speciosus)またはヒメネズミApodemus argenteus)だろうと決めつけていました。
今回の場合は沼沢地に多いヤチネズミCraseomys andersoni) ではないかと思ったのですが、ネズミ捕りを仕掛けて捕獲しない限り、私には見分けが付きません。
ヤチネズミは湿地帯だけにいる訳ではなく、湿地帯にヤチネズミしか生息していない、という訳でもないらしいです。


シーン1:5/25・午後20:54(@0:04〜)

シーン2:5/25・午後21:49(@0:11〜)

シーン3:5/26・午後21:29(@0:27〜)

シーン4:5/29・午後23:25(@0:38〜) 

シーン5:6/1・午前1:32(@1:09〜) 

シーン6:6/1・午前1:34(@2:00〜) 

シーン7:6/2・午後22:26(@2:15〜) 

シーン8:6/3・午前0:06(@2:44〜) 

シーン9:6/3・午前1:06(@2:51〜) 


【考察】
野ネズミが水溜りで水を飲んだり水浴したりすることはありませんでした。
山林の湿地帯を夜な夜なウロチョロして餌を探しているようですが、何を食べるのでしょう?

この水場にはフクロウやホンドテンが来るので、捕食者にとって野ネズミは格好の獲物になりそうです。


コウゾリナの花蜜を吸うウスバアゲハ

 

2024年5月中旬・午前10:30頃・晴れ 

線路沿いに咲いたコウゾリナの小群落でウスバアゲハ(別名ウスバシロチョウ;Parnassius citrinarius)が訪花していました。
この組み合わせは初見です。
翅を全開のまま口吻を伸ばして黄色い花から吸蜜しています。 
腹端に交尾嚢を付けておらず、私には性別が分かりません。 

このキク科植物の名前に自信がなかったので、帰路に再訪し、一部を採取して持ち帰りました。 
中空の茎の切り口から白い乳液は分泌されませんでした。 
家に帰ってから実物の標本と植物図鑑を見比べ、しっかりコウゾリナと同定できました。

2025/06/08

タヌキの溜め糞場がある林道をニホンザルが群れで遊動中に採食【トレイルカメラ】

 



2024年5月下旬〜6月上旬

シーン0:5/24・午後12:03・くもり(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
里山の林道でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場ltrを自動撮影カメラで監視中です。 
スギの落葉が敷き詰められた林道を挟んで、画面の手前(カメラの背後)がスギの植林地、画面の奥が雑木林になっています。 
基本的に画面の右から左に向かって登る山道なのですが、溜め糞場ltrのある区間は、ほぼ平坦な地形になっています。 

ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:5/27・午後15:26・くもり?(@0:04〜) 
林道を右から左へニホンザルが次々に通過します。 
写っていたのは計3頭でした。
先頭個体の尻が汚れているのは自分の糞なのか、それともただの泥汚れかな? 
タヌキの溜め糞場ltrには興味がなく、すぐ横を素通りしました。 


シーン2:6/2・午前7:20・くもり?(@0:25〜) 
6日後の朝に少なくとも2頭のニホンザルが林道を通り過ぎました。 
まず、画面の左端に猿の尻だけ写っていました。 
しばらくすると、 その間にキツツキのドラミング音が聞こえました。 

次に手前(画面下端)から子ザルが登場。 
周囲で猿の鳴き叫ぶ声が聞こえます。 
子猿は林道の端に座って何か餌を採食しました。 
1.5倍に拡大した上でリプレイしても(@1:02〜)、採食メニューは不明です。 
硬そうなので、ドングリなどの堅果なのかな? 


シーン3:6/6・午後18:11・くもり(@1:28〜)日の入り時刻は午後19:02。 
4日後の夕方に、また2頭のニホンザルが林道を右から左へ続々と通過します。 
タヌキの溜め糞の上を素足で踏んで歩いても気にしません。 
キツツキのドラミング音♪が今回は近くから鳴り響いています。 
その後も監視カメラの死角から猿の鳴き声が聞こえます。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
この時期は毎回右から左へ一方通行で遊動していました。
小さな群れのようですが、録音された鳴き声から判断すると、群れの個体数は写った数よりももう少し多そうです。
監視カメラの背後など死角を通る個体もいたかもしれません。

つづく→

夕暮れの水場で縄張り争いするクロツグミ♀♂【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年5月下旬 

シーン0:5/24・午前後・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林で湧き水が溜まった水場を自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:5/29・午後18:37・日の入り時刻は午後18:57(@0:04〜) 
日没直前の薄暗い水溜りに1羽のクロツグミTurdus cardis)が来ていました。 
旧機種のぽんこつトレイルカメラでは羽根の色が分からないのですが、背側が真っ黒ではないので♀(または幼鳥?)のようです。 
ホッピングでぴょんぴょん移動しながら、岸辺の泥濘をあちこち啄んでいます。 

左から低空で♂が飛来して、幼鳥を追い払いました。 
先住者効果はなかったことになります。 
喧嘩中は激しく鳴いていた♪ 
もしかすると喧嘩ではなく、巣立った幼鳥に親鳥が巣外給餌したのでしょうか? 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:49〜) 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

Perplexity AIと相談したブレインストーミングの結果をまとめてもらいました。 

トレイルカメラによるクロツグミ観察と行動解釈のまとめ

1. 観察状況の概要

  • 場所・時期:山形県の山林内水場(湿地帯)、5月下旬、日没直前の薄暗い時間帯

  • 観察内容:トレイルカメラにクロツグミ2羽が記録される

    • 1羽(♀または若鳥)が水場で採餌中、急に振り返り「キーキー」と鳴く

    • 直後に別個体(♂)が飛来し、2羽で対峙・飛び上がりながら回る行動

    • その後「チュチュン、チュンチュン」と鳴き方が変化し、♂が飛び去る

    • 初めの個体もその場を離れ、周囲は静かになった


2. 行動の解釈

■ 鳴き声の意味

  • 「キーキー」や「チュチュン、チュンチュン」といった鳴き声は、クロツグミが警戒・威嚇・緊張時に発する典型的な声

  • 幼鳥の餌乞い鳴き(「ピィーピィー」など甘えた声)や、翼を震わせる行動は観察されず

■ 縄張り争いの可能性

  • 2羽が対峙し、飛び上がりながら回る行動は縄張り争いや資源防衛の一環と考えられる

  • 特に水場や湿地はミミズやオタマジャクシなど餌資源が豊富なため、親鳥♂が強く防衛する傾向がある

  • 先住者効果(先にいた個体が有利)はあるが、後から来た個体(特に縄張り主や強い♂)が優勢になる場合も多い

■ 親子関係の可能性

  • 巣立ち直後の若鳥♂であれば、依存期には親鳥♂が給餌・保護するが、自立期に入ると縄張りから追い払う行動に切り替える

  • 今回は給餌行動や餌乞い鳴きが見られず、親子給餌の場面とは考えにくい

■ つがい外の♀への対応

  • クロツグミ♂は通常、つがい外の♀には攻撃的になりにくいが、資源防衛や繁殖段階によっては排除することもある


3. トレイルカメラ観察の意義

  • 薄暗い時間帯や人の目が届かない場所でも、自然な行動を記録できる

  • 鳥の行動や鳴き声の違いから、縄張り争い・資源防衛・親子関係など複数の可能性を検証できる

  • 鳴き声や行動パターンを総合的に判断することで、現場の生態的な状況をより深く理解できる


4. まとめ

  • 今回の観察は、クロツグミの繁殖期における縄張り争い・資源防衛行動の一例である可能性が高い

  • 鳴き声や行動の詳細な記録が、個体間関係や生態行動の解釈に非常に役立つ

  • トレイルカメラは、貴重なフィールドデータ収集手段として今後も有効




ランダムに記事を読む