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2026/04/28

明け方に巣穴を掘り広げるニホンアナグマ♀と横で遊ぶ幼獣たち:7月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月中旬 

二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を無人撮影カメラで見張っています。 
私の手違いで未公開のまま眠っていた動画が1本見つかったので、遅ればせながら公開します。 


シーン1:7/13・午前3:59・気温26℃(@0:00〜)・日の出時刻は午前4:24 
未明にセットを左から歩いて来た母親♀(タペータムが右目<左目)が、巣穴Rに入りかけたものの、後退しながら穴掘りを始めました。 
授乳期の母親♀は、腹面に乳房が発達しています。 

巣外で独り遊びしている幼獣が構って欲しくて、母親♀の背後からまとわりつくように穴掘りの邪魔をしています。 


シーン2:7/14・午前4:38・気温20℃(@1:00〜)・日の出時刻は午前4:25 
日の出後の薄明に3頭の幼獣が巣外で遊んでいます。 

母親♀が巣穴Rから外に後ろ向きで穴掘りしながら出てきました。 
鋭い爪のある前足で地中から掘り出した土を巣口Rのアクセストレンチに捨てると、再び巣穴Rに潜り込みます。 
手狭になった巣穴Rを掘って拡張工事しているようです。


シーン3:7/14・午前4:39(@2:00〜) 
幼獣の1頭が母親♀の穴掘り作業に興味を示し、近くで見学しています。 
他の2頭は広場で格闘したり、木登りに挑戦したりして、遊んでいます。 
取っ組み合いしたまま巣口Rに転がり落ちることもありました。 


シーン4:7/14・午前4:39(@3:00〜) 


シーン5:7/14・午前4:40(@4:00〜) 


シーン6:7/14・午前4:41(@5:00〜) 
母親♀の穴掘り作業に興味津々の幼獣個体は、手伝いのつもりなのか、巣穴Rに潜り込みました。 
母親♀はそんな幼獣を叱ったり邪魔者(足手まとい)扱いにはしませんでした。
巣外で待っている間に身震いして体の泥を振り落としました。 


シーン7:7/14・午前4:43(@6:00〜) 
レスリングをして遊んでいた幼獣2頭が、隣の巣穴Lに駆け込みました。 
もう1頭の幼獣は巣穴Rの奥に入っているようです。 
母親♀はアクセストレンチを巣口Rの右に伸ばしています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
薄明に連続して撮れた動画で一つおきに赤外線LEDが点灯したり消えたりしています。 
これはトレイルカメラの故障ではありません。
撮影時は薄暗い明け方で、赤外線の暗視モードに切り替わるかどうかの閾値の照度だったようです。 
赤外線LEDを照射せずにほぼ真っ暗だった映像素材を画像処理で強引に明るくしたら、なんとかアナグマの動きが分かるようになりました。 
ジョルジュ・スーラの点描画のように、粗いモザイクの映像になりました。
どうせなら、モノクロ映像に加工すれば良かったかもしれません。


つづく→

2026/04/13

雪原に並ぶハードル?を様々な方法で攻略して進むニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 



2025年1月中旬〜下旬

ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが連日通ってくるカキノキ大木を自動撮影カメラで監視しているのですが、画面右奥の雪原に柵のような謎の構造物が連続して設置されています。 
個々の柵は、細いパイプを縦横2本ずつ組み合わせて、簡単な格子状(井桁状)にしてあるだけです。
決してニホンザルの群れを農地から排除するための柵ではありません。
夏に畑で何か作物(食用菊?)を育てるときに使った支柱を冬もそのまま放置してあるようなのですが、正式名称や役割など詳しいことは不明です。 
豪雪地帯では、雪の下に埋もれると重みで金属のポールやフレームがぐにゃぐにゃに曲がったり潰れたりしがちなのですが、春まで放置しても大丈夫なのでしょうか。
(路肩に設置してある頑丈なガードレールですら、除雪しないと積雪の重みで壊滅的なダメージを負います。)

厳冬期の雪原を遊動するニホンザルの群れが、この障害物をどうやって乗り越えていくか、という点に注目して動画をまとめました。 
多数の老若男女が同じルートを往来するので、雪面には獣道ができています。 

遊動してきたニホンザルが、格子の細い横棒に座って休憩することがあります。 
雪面を歩き続けると手足の裏が冷たくなりますし、雪面に直接座ると尻がキンキンに冷えてきます。 
できればニホンザルも雪に触れない状態で休みたいようです。 
(樹上で休みたがるのも、それが理由の一つでしょう。) 

若い単独個体は、連続して並べてある格子の横棒(下段)をハードルのように次々と跳び越えて行きます。 
上段の横棒を飛び越える個体はさすがに居ません。

子猿を背中や腹面にしがみつかせて運んでいる母親♀は、重いので柵?を一つずつ慎重に乗り越えていきます。 

柵の下段の横棒の下をくぐって行く個体もときどきいます。 
体高が低い若い個体にとっては、横棒の下をただくぐり抜ける方法が一番楽そうです。 
しかし、体高が大きい成獣♂でも、わざわざ横棒の手前でいちいち身を屈めて下をくぐるのが好きな個体がいるのが、興味深いです。 

独りで歩けるようになった子猿は、下段の横棒によじ乗ると、隣の柵の下段横棒へ身軽にピョンと跳び移ります。 
横棒下段に座って休む母親のそばで、格子を使って鉄棒やジャングルジムのように無邪気に遊ぶ幼い子猿の様子はいかにも楽しそうです。 
成獣になると、そのような遊びは見られなくなります。 

わざわざ人工的な障害物をハードルのように連続して乗り越えるのは無駄にカロリーを消費するだけですから、ニホンザルは柵を迂回してただ雪原を目的地に向かって歩いていけば良さそうな気もします。
しかし、猿にとっては雪原の途中に障害物や休憩所がある方が、アスレチック感覚で楽しいのかもしれません。 

ニホンザルの個体ごとに柵の攻略法に癖や好みがありそうですが、私はこの群れの個体識別ができていません。 
おそらく猿の年齢や体格、連れ子の有無で決まっているはずです。 
さらに、そのときどきの積雪量によって格子の横棒の高さが変わりますから、それに応じてニホンザルの攻略法も変わってくるはずです。 

ちなみに、奥の雪原をときどき右から左へ遊動するニホンザルが小さく写っていますが、左のスギ防風林に塒入りしているようです。 


※ 動画編集時に自動色調補正やモノクロ加工を施しています。
1/12および、1/17〜1/25に毎日撮れた映像をまとめました。 
必ずしも日付順に素材を並べた訳ではありません。 
私が使い続けている古い機種のトレイルカメラには奇妙な癖があって、明るい昼間に撮れた動画の色調がおかしいだけでなく、画面全体がなぜか気まぐれに点滅することがあります。 
その症状が酷くなると非常に見苦しいのですが、編集でカットするのも惜しいので、後半に回しました。 
皆さんは我慢してまで後半を見る必要はありません。 


つづく→



2026/04/02

捕らえた家ネズミを弄んでから丸ごと平らげるイエネコ♂

 

2021年4月下旬・午後1610頃

今は亡き飼い猫のキジトラ去勢♂が若い頃に、家ネズミを狩って帰宅しました。 
持ち帰った獲物は家ネズミのようですが、ハツカネズミMus musculus)ですかね? 
(屋根裏や地下室などの室内で家ネズミを狩ったのかもしれませんが、その瞬間を見ていません。)

イエネコ♂(Felis silvestris catus)は私に獲物を奪われると思っているようです。
物陰に隠れようとするので動画に撮りにくく、獲物をじっくり見せてくれませんでした。 
ネズミはすでに死んでいて、ぐったりと動きません。 
それでも猫は、ネズミが生き返っても逃げないように、尻尾を前足で押さえつけています。 
前足で死骸をチョイチョイつついて、反応を見ています。 
やがて獲物を口で咥えると、何度も放り投げて遊び始めました。 
狩りに成功して興奮しているようです。 

ようやく狩猟本能が満足したようで、猫は獲物を捕食し始めました。 
家ネズミの尻尾を左前足で押さえつけながら、ネズミの頭部を首から噛み切ると、頭骨もバリバリと噛み砕きながら食べました。 
断頭されたネズミの首の切り口から赤身の肉が見えるものの、出血はありません。 
猫はネズミの尻尾を押さえていた前足を離すと、ネズミの残った身体を食べ進みます。 
毛皮も足も尻尾も全て残さずペロリと平らげました。 
家ネズミを完食した後は、獲物の体液(血液?)で少し汚れたカーペットを舐めました。 

ネズミを捕食しても物足りなかったらしく、ケージに歩み寄ると、トレイに入ったキャットフードをガツガツ、ボリボリと食べました。 
育ち盛りですごい食欲です。
キャットフードは別腹のデザートなのでしょうか。
水を飲むことはありませんでした。

これでようやく満腹になったようで、捕食現場に戻るとカーペットの匂いを嗅いで舐めました。 
最後はお気に入りの絨毯に移動すると、座りこんで前足を舐めたり顔を拭ったりして、食後の毛繕いをしました。 


※ 捕食シーンで咀嚼音(獲物の骨を噛み砕く音)が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【余談】
実はこの数日前にも、同一個体のキジトラ♂による捕食シーンを観察しています。(映像なし)
その時は獲物の家ネズミはまだ生きていて、室内を素早く走って逃げ回るネズミを追いかけて再捕獲する遊びを繰り返していました。 
「窮鼠猫を噛む」は実現しませんでした。 


【アフィリエイト】 

2026/03/20

雪国で年末にカキノキ樹上の果実を食べ尽くしたニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 



2024年12月下旬 

シーン0:12/21・午後13:18・くもり・気温20℃(@0:00〜) 
細長い樹形に育ったカキノキ全体を画角に収めるために、トレイルカメラを90°傾けて設置してみました。 
いわゆる縦型動画です。 
タブレットやスマホで試聴している方は、ご自分で画面を回転してご覧ください。 
PCで視聴していてメンタルローテーションに苦労する人は、ブラウザの拡張機能を導入すれば、画面を回転した状態で再生可能です。 

カキノキの樹冠部には熟した果実(熟果)がまだ実っていて、木の下の雪面には落果が大量に散乱しています。 
ニホンザルMacaca fuscata fuscata) の登場シーンをまとめました。


シーン1:12/24・午後16:46・吹雪・気温-1℃(@0:03〜) 
激しい吹雪が降っていて、カキノキや左隣りのアンズの木にも冠雪しています。 


シーン2:12/26・午前9:02・晴れ・気温1℃(@0:12〜) 
せっかく縦向きで設置したのに、いつの間にかカメラの画角が少し斜めになってしまいました。
ニホンザルが悪戯したのか、ワイヤーロックのせいかもしれません。 

吹雪が止んで穏やかに晴れた朝、4頭のニホンザルがカキノキ樹上で熟柿を採食していました。 
新雪の雪面に手前からカキノキに向かって新しい足跡が真っ直ぐ残っています。 
樹上の猿は、食べかけや果皮をどんどん下に捨てました。 

カキノキの右下奥の雪原に子猿が座っていました。 
落柿を拾い食いしているのかと思いきや、手に持っていた白い雪玉?を下に置きました。 
写真集『スノーモンキー』の表紙を飾った写真を連想しました。 
その子猿は、左奥に向かって雪原を歩き始めました。 
道中で何やら採食しているようですが、遠くてメニューの詳細は不明です。 


シーン3:12/26・午前9:10・晴れ・気温4℃(@2:12〜) 
猿たちは全員、カキノキから下に降りていました。 
カキノキの奥のスギ林縁には少なくとも4頭以上の母子の群れがいました。 
子猿2頭が母親♀の近くで落葉灌木に登って独り遊びしています。 
カメラに背を向けて雪原に座っていた母親♀が立ち上がると、子猿が登っていた細い落葉灌木に自分も強引に登りました。(@3:55〜) 
その細い落葉低木は成獣の体重が加わってしなりながらも、折れませんでした。 
雪面に尻を直接付けて座るのが冷たくなったのかもしれません。
ニホンザルは自前の座布団(尻ダコ)があるので、冷たい雪面に座り続けても平気なのかと思っていました。 
しかし座る場所を変えたということは、雪国のニホンザルでも雪面に付けた尻が冷たくなり、樹上に座るようにしたのでしょう。 

その間に、別個体の成獣♀が手前から奥へ、雪に覆われた獣道をゆっくり歩いて来ました。
顔が真っ赤なので、発情した成獣です。
カキノキの真下で雪面に落ちていた柿の実を次々と拾って採食しました。 
しばらくすると、その成獣がカキノキで木登りを開始。 
熟柿が残っている樹冠部を目指して一気に幹をよじ登りました。 
横枝を手繰り寄せて、枝先に残った熟柿を採食しています。 
果皮は食べながら下に捨てます。 


シーン3:12/26・午前9:16・晴れ・気温7℃(@4:13〜)
カキノキ樹上で採食していた個体aは、更に上の梢まで移動していました。(赤丸○) 
別個体bの成獣が、雪面に残る足跡を辿って、左下手前へ歩き去りました。 
やがて、猿aがカキノキの木から下り始めました。 
逆さまになって幹をするすると身軽に下り、最後は細い横枝を経由してから雪面に降りました。 
無鉄砲な子猿と違って体重の重い成獣は、地上へ一気に跳び下りて足を怪我しないように注意している印象です。 
奥に向かって少し歩き、カキノキの根元で落柿を拾い食い。 
しかし落柿も選り好みしています。 
拾ってすぐ背後に捨てたのは、果皮だけだったのでしょう。 
(渋くて不味い柿は、見ただけで分かるのかな?) 
落柿を片手に持ったまま、なぜか後足で立ち上がってカメラ目線になると、立ったまま中腰の姿勢で落柿を食べました。 

やがて四足歩行で雪原を奥へ歩き去ります。 
林縁の落葉灌木を経由して、右のスギ防風林へ向かいました。 
そこで遊んでいた子猿たちはもう居なくなっていました。 
 「そして誰も居なくなった」かと思いきや、右奥のスギ林縁から1頭の猿が雪原を手前に戻って来ます。 


シーン4:12/26・午前10:18・くもり・気温6℃(@4:13〜)
1時間後、いつのまにかカキノキに登っていた成獣(発情して顔が真っ赤)が、下部の横枝にぶら下がってから雪面に跳び下りました。 
枝が激しく揺れたはずみで、樹上に残っていた熟柿が雪面に落ちました。 
猿は獣道を通って手前へ歩いて来ます。 


シーン5:12/31・午前9:24・晴れ・気温12℃(@9:24〜)
5日後の大晦日にたまたま撮れた現場の様子です。 
落柿は積もった雪の下にすっかり埋もれました。 
カキノキ樹上に熟果はもう1個も残っていません。 
熟柿を食べ尽くすと、この餌場にニホンザルもカラスも来なくなりました。 


つづく→ 


【考察】 
珍しく、カラスの群れは来ていません。 

「猿が柿の実を食べ尽くした」とタイトルに書きましたが、この地域の柿の実を全て食べ尽くしたという意味ではありません。
この特定のカキノキをトレイルカメラで監視するプロジェクトが終了した、という意味です。
様々な生きものが入れ代わり立ち代わりやって来て、餌資源を巡る種間競争が面白かったです。
これに味をしめて(二匹目のどじょうを狙って)、まだ樹上に果実が残っている別のカキノキ大木にトレイルカメラを設置し直すことにしました。


 

↑【おまけの動画】 
見やすいように、画面の向きを修正してみたのですが、オリジナルの動画よりも画質が落ちてしまった(情報量が減った)ので、ブログ限定で公開しておきます。 
このようなおしゃれ?な画角の映像を、ダッチアングル(斜め) と呼ぶのだそうです。

2026/03/10

熟果の採食を終えたニホンザルが立ち去るのを待って、カキノキに集まって来るカラスの群れ【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月中旬〜下旬

シーン1:12/19・午前8:53・くもり・気温1℃(@0:00〜) 
落葉したカキノキの樹上からニホンザルMacaca fuscata fuscata)の成獣が隣接する落葉灌木(樹種不明)を伝って地上に降りました。 
成獣はやんちゃな子猿のように跳び下りずに、慎重に幹を下りました。 

しばらくするとカラスaが飛来し、左手前のオニグルミ樹上に留まりました。 
更に別個体のカラスbが左から飛来し、カキノキの梢に留まりました。
カラスbはもっと上の枝に移動し、画角の外へ一旦消えてから、また下の枝に降りてきました。
カキノキ樹上の熟果を採食しているのでしょう。
次のカラスcが左から飛来し、落葉したアンズの木に留まりました。 
アンズの枝から枝へ少しずつ移動し、慎重にカキノキへ近づいています。 


シーン2:12/21・午前10:29・くもり・気温9℃(@1:06〜) 
2日後、冬至の日の様子です。 
黒い首輪を装着したニホンザル♀個体が、カキノキの根元で落柿を探しています。 
その猿が獣道を手前に歩き去ると、強い競合相手が居なくなったので、雪原に居たカラスの群れがどんどんカキノキに近寄って来ました。 
カラスの歩き方はウォーキングもホッピングも両方見られたので、ウォーキングが得意なハシボソガラスCorvus corone)とホッピングが得意なハシブトガラスCorvus macrorhynchos)との混群かもしれません。 
やや遠いので、嘴の形状でカラスの種類を見分けられませんでした。 
カラスたちは怖い鬼(猿)の居ぬ間に、カキノキの下に散乱している落柿をのんびり啄んでいます。 


シーン3:12/21・午前10:08・晴れ・気温7℃(@2:11〜) 
編集の都合で、少し時間をさかのぼります。 
画面右奥の赤い丸で囲んだ林縁に注目してください。 
(奥には暗いスギの防風林があります。) 
いつの間にか、ニホンザルの母子が来ていました。 
幼い子猿が母親♀のそばで、落葉灌木(樹種不明)に登って独り遊びしています。 
林縁の雪上に座って日向ぼっこしている母親♀の胸に、遊んでいた子猿が飛びつきました。 
子猿の遊ぶ様子は、いつ見ても微笑ましいですね。 

カキノキ樹上にニホンザルが居ないので、カラスが次々に飛来し、集まってきます。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ カラスの鳴き声が聞き取れるように、編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】
カキノキの果実という限られた餌資源を巡って、雪国のニホンザルとカラスは競合関係にあります。
猿がカラスを攻撃的に追い払うことはなくなりましたが、依然として緊張関係が見て取れます。
ニホンザルの方が強いという力関係がはっきりしたので、猿が食餌を終えるまでカラスは遠慮して待っているようです。
猿が退去した後は、ようやくカラスの天下になります。
待ちかねたようにカラスの群れがカキノキに続々と集結して、樹上の熟柿や雪面の落柿を採食し始めます。



 



2026/02/21

カキノキに次々登って熟柿を食べるニホンザルの群れと飛来したカラスの小競り合い【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月上旬・午前10:00〜10:30頃・晴れ・気温29℃ 

収穫の終わったソバ畑の端に立つカキノキの下に散らばっていた落果をまとめて置き直し、自動センサーカメラで見張っています。 
ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の登場シーンをまとめました。 

カメラの画角が斜めになっているのは、恐らく猿がカメラをいつの間にか悪戯したせいです。


シーン1:12/2・午前9:59・晴れ・気温29℃(@0:00〜) 
子猿が3頭、給餌場に来ていました。 
年長の個体が左へ立ち去った後も、年少の子猿2頭が給餌場に残って落柿を拾い食いしています。 
子猿にとって、落柿は両手で抱えても持て余すぐらい大きな餌です。 

手前の死角に隠れていた別個体の成獣がカキノキの幹に飛びついて、スルスルと木登りを開始。 
樹上に残っている熟柿を採食しに行ったのでしょう。 
手前の死角に隠れていた別個体の幼い子猿が真似してカキノキ幹に飛びつこうとしたものの、その手前の細い灌木に引っかかってしまいました。 
気勢を削がれた子猿は、諦めて地上へ不格好に(逆立ちするような格好で)下りました。 

給餌場で採食した子猿のうちの1頭がカキノキに飛びつくと、細い蔓を掴んで素早く登りました。 
他の子猿たちは、なぜか手前に走り去りました。 

別の成獣も死角から来てカキノキに登りました。 
しばらくすると、子猿が樹上から地上に飛び降りました。 
すぐにまた別の子猿が入れ替わるように木登り。 
幼い子猿も、蔓を利用することで独りでなんとか木登りが可能です。 

やがてカラスが2羽続けて飛来すると、カキノキ樹上から幼い子猿が慌てて飛び降りました。 
カラスから逃げてきた子猿は、口をもぐもぐさせながら、地面の落柿を手で弄んでいます。 


シーン2:12/2・午前10:02・晴れ(@2:00〜) 
カキノキに登る途中の猿がちらっと見えました。 
細い横枝に進出して器用に熟柿を採食しているようですが、幹の陰に隠れてよく見えないのが残念です。 
食べかけの熟柿を惜しげもなく捨てています。 
細い枝先についた熟果に手を伸ばしても届かないようです。 
体重の重い成獣が無理して枝先の熟柿を取りに行こうとすると、細い枝が折れてしまうことを猿も知っていて(猿も木から落ちる)、自重しています。 
監視カメラの画角が斜めにずれたことで偶然撮れるようになった、奇跡の産物です。 


シーン3:12/2・午前10:05・晴れ(@3:41〜) 
次に監視カメラが起動したときには、柿の木から飛び降りたと思われるニホンザル個体が左へ立ち去るところでした。 

カラスが次々に飛来して、カキノキ樹上のニホンザルを追い払おうとしているのかな? 
カラスとニホンザルが餌資源の熟柿を巡って占有行動を繰り広げていたら面白いのですが、もっと広角で証拠動画を撮らないといけません。 
周囲から聞こえるカラスの鳴き声は澄んでいるので、おそらくハシブトガラスCorvus macrorhynchos)のようです。 

カキノキ樹上の死角にニホンザルはまだ何頭か残っているようで、ときどき枝が揺れ、上から食べかすが落ちてきます。 


シーン4:12/2・午前10:08・晴れ(@4:06〜) 
猿がカキノキによじ登っています。 
樹上の死角で採食しているようで、ときどき食べかすを捨てています。 
カラスが鳴きながら周囲を飛び交っています。 


シーン5:12/2・午前10:14・晴れ(@4:11〜) 
ニホンザル成獣が左へ歩き去りました。 
給餌場をスルーしたということは、柿の木から飛び降りた直後なのかな? 

別個体の子猿がカキノキから下り始めました。 
一気に地面に飛び降りずに、左隣りのクワ幼木に一旦飛び移りました。 
体重の軽い子猿ならではの木下り法です。 
別個体の幼い子猿はカキノキから地面に飛び降りて、左へ向かいました。 

右から地上を歩いてきた個体がカキノキの奥で後ろ向きに座ると、落柿を拾い食いし始めました。 
手前に私が置いておいた落柿ではなく、自然に落ちた熟果を採食しています。 


シーン6:12/2・午前10:19・晴れ(@5:20〜)
猿の成獣♀がカキノキ樹上から地上に下りると、落柿を拾い食いしてから、ソバ畑の端を通って左に遊動しました。 
この♀個体は、テレメトリー調査のための黒い首輪(GPS内蔵?)を装着していました。 
同一個体と思われる首輪ニホンザルが近くの別なトレイルカメラでときどき記録されています。 
関連記事(年前の撮影@アナグマの営巣地)▶  

しばらくすると、左から幼い子猿が走ってきて、カキノキの幹に飛びついてよじ登り始めました。 
幼い子猿は、必ず細い蔓を掴んで登ります。 
もはや樹上採食が目的ではないようで、ぶら下がって遊んだり、すぐに左のクワ灌木に飛び移って遊んだりしています。 


シーン7:12/2・午前10:22・晴れ(@6:17〜)
幼い子猿が覚束ない手付きでカキノキに登ろうとしています。 
手前から成獣が現れ、手本を示すように木登りしました。 
仲間の幼い子猿達も続々と集まって、木登りします。 
体重の軽い幼い子猿は、細い枝先にも行けるので、アクロバティックに仲間と遊んでいます。 
樹上に最後まで残った熟柿を手に入れることが出来るのは、体重の軽い幼い子猿だけでしょう。 


シーン8:12/2・午前10:29・晴れ・気温29℃(@8:05〜) 
落葉灌木(樹種不明)の細い枝先で、2頭の幼い子猿がもつれ合うように遊んでいます。 
やがて成獣が柿の木から下りてきました。 
頭を下にして(真っ逆さまに)垂直な幹を器用に下りてきます。 
子猿は樹上から一気に地面に飛び降りたり、幹を上向きで恐る恐るずり落ちてきたりします。 
カキノキから続々と降りたニホンザルたちは、左のスギ防風林へ遊動したようです。 

立ち去ったニホンザルと入れ替わるように、待ちかねたカラスが飛来してカキノキの枝に止まりました。 
地上の獣道を右から殿しんがりのニホンザルが登場しました。 
給餌場にもカキノキにも立ち寄らず、ソバ畑の端を左に歩き去り、群れの仲間を追いかけます。 
するとカラスもう一羽飛来しました。



【考察】 
木登りがまだあまり得意ではない幼い子猿や老いた猿のために、樹上の成獣が食べ残した柿の実を惜しげなく落としてやるのかと思ったのですが、どうでしょうか。
少なくとも、思いやり(利他行動)で食べ残しを樹上から捨てている訳ではなさそうです。

 


今回の現場は郊外の平地です。
裏山から降りてきた野生ニホンザルの群れは、普段からここに居座っている訳ではありません。
ここに餌資源のカキノキがあることを知っていて(学習済み)、晩秋になるとぞろぞろと遊動してくるのです。
一方、この辺りを縄張りとしているカラスもいます。
カラスもニホンザルも甘い熟柿が大好物ですから、貴重な餌資源を巡って競争になります。
真っ黒なカラスが飛来すると、カキノキに登っていた子猿は怖がって逃げました。
しかし多数のニホンザルがカキノキに登ると、カラスに勝ち目はないようです。 
果実をさんざん食べた猿が柿の木から降りると、近くで待っていたカラスが入れ替わるように柿の木に戻ってきました。 

カラスとニホンザルのカキノキをめぐる攻防について、Gemini AIとブレイン・ストーミングしました。


Q1: カラスがニホンザルにモビング(擬攻撃)することはあるか?


A1: カラスがニホンザルにモビング(擬攻撃)することは、一般的に考えられる生態系における行動パターンではありません。

その理由としては、以下の点が考えられます。

  • 生態系の位置づけ: カラスは雑食性で、様々なものを食べますが、ニホンザルは群れで行動し、植物や昆虫などを主食とする動物です。生態系における位置づけが大きく異なるため、直接的な対立関係にあるとは考えにくいのです。

  • モビングの対象: カラスがモビングを行う対象は、主に自分よりも大きく、捕食される可能性のある動物、例えばタカやフクロウなどの猛禽類が一般的です。ニホンザルは、カラスにとって直接的な捕食者ではなく、むしろ競合相手や中立的な存在であると考えられます。

  • 体の大きさや力: ニホンザルはカラスよりも体が大きく、力も強いです。カラスがニホンザルに対してモビングを行っても、効果的に追い払うことは難しいでしょう。

ただし、以下の可能性も考えられます。

  • 個体差や状況による例外: 個体差や状況によっては、カラスがニホンザルに対して威嚇行動をとる可能性はゼロではありません。例えば、巣を守るために、たまたま近くにいたニホンザルを追い払おうとするケースなどが考えられます。

  • 餌をめぐる競争: 餌となる資源が限られている状況下では、カラスとニホンザルが同じ餌を求めて競合し、その結果、互いに威嚇し合う場面が見られるかもしれません。

結論として、カラスがニホンザルにモビングを行うことは、一般的な現象ではなく、非常に稀なケースであると考えられます。

もし、実際にそのような場面を見かけた場合は、非常に興味深い観察結果と言えるでしょう。

補足

  • モビングは、鳥類が外敵から身を守るための重要な戦略の一つです。

  • カラスは非常に知能が高く、様々な状況に対応できる動物です。

  • ニホンザルもまた、社会性が高く、複雑な社会構造を持つ動物です。


Q2: 冬にカキノキに美味しい果実がなっていて、カラスもニホンザルも採食にやって来る。ニホンザルが群れで広く遊動するのに対して、カラスは縄張り定住性が高いと考えられる。カラスの縄張り内にあるカキノキにニホンザルの群れがやって来て、カキノキに登って果実を食べ始めたら、餌資源を防衛するためにカラスはニホンザルを追い払おうとするのではないか? カラスが襲ってきたら幼い子猿は怖がって逃げるのではないか?


A2: 冬場にカキの実を巡ってカラスとニホンザルが競合する場面は、自然界でよく見られる光景です。

カラスがニホンザルを追い払おうとする可能性は十分に考えられます。

  • 縄張り意識の強さ: カラスは、特に繁殖期や餌が豊富な時期には、縄張り意識が非常に強く、侵入者を激しく追い払うことがあります。

  • 餌資源の価値: 冬場は餌が少なくなるため、カキの実のような高カロリーな食物は、カラスにとって特に重要な資源です。

  • 個体差と状況: カラスの性格や、その時の状況によっても、ニホンザルに対する反応は変わってくるでしょう。特に、巣がある場合や、雛がいる場合は、より攻撃的に反応する可能性があります。

一方で、ニホンザルもまた、カラスの攻撃に対して様々な対応策を持っていると考えられます。

  • 群れの力: ニホンザルは群れで行動するため、数が多ければカラスの攻撃を凌ぎ切ることも可能です。

  • 学習能力: ニホンザルは非常に学習能力が高く、過去の経験から、カラスの攻撃パターンを学習し、それに対応する行動をとる可能性があります。

  • 個体差: ニホンザルも個体差があり、大胆な個体や臆病な個体など、様々な性格の個体が存在します。

幼い子猿にとって、カラスの攻撃は確かに怖い経験となるでしょう。

  • 恐怖体験: 幼い子猿は、カラスの大きな鳴き声や急襲に恐怖を感じる可能性があります。

  • 学習効果: しかし、このような経験を通して、カラスを危険な存在として認識し、警戒心を養うことができるでしょう。

まとめると、カラスとニホンザルの間には、餌をめぐる激しい競争が繰り広げられており、特に冬場は、その対立が顕著になることがあります。

しかし、同時に、両者は互いの存在を認識し、それぞれの戦略を駆使して、この競争を乗り越えようとしていると言えるでしょう。


Q3: 餌資源を巡るカラスの攻撃性はモビングとは呼ばないのか? あくまでも猛禽などの天敵に対してカラスが繁殖期に行うのがモビングか?


A3: 餌資源をめぐるカラスの攻撃性は、必ずしも「モビング」とは呼ばれません。

モビングと餌をめぐる攻撃性の違い

  • モビング: モビングは、主に繁殖期に、カラスが巣や雛を守るために、自分よりも大きな捕食者(タカやフクロウなど)に対して行う威嚇行動です。集団で攻撃し、大きな音を立てたり、糞を浴びせたりするなど、より積極的な攻撃行動が見られます。

  • 餌をめぐる攻撃性: 餌資源をめぐって、他の動物と争う際にカラスが見せる攻撃性は、モビングよりも範囲が広く、対象も多様です。ニホンザルだけでなく、他の鳥類や哺乳類、時には人間に対しても、餌を守るために攻撃的な行動を取る場合があります。

では、餌をめぐる攻撃性を何と言うのでしょうか?

厳密な定義はありませんが、一般的には「縄張り争い」や「資源防衛行動」などと呼ばれます。

なぜ区別するのか?

  • 目的の違い: モビングは、自分や子孫を守るための防衛行動であるのに対し、餌をめぐる攻撃性は、生存に必要な資源を守るための行動です。

  • 対象の違い: モビングの対象は主に捕食者であるのに対し、餌をめぐる攻撃性の対象は、餌と競合する他の動物です。

  • 行動のパターン: モビングは、集団で攻撃し、大きな音を立てるなど、より特徴的な行動パターンを示すことが多いです。

まとめ

カラスの攻撃性は、その目的や対象によって様々な種類があります。モビングは、捕食者に対する防衛行動という点で特徴的な行動ですが、餌をめぐる攻撃性も、カラスの生存戦略において重要な役割を果たしています。


Q4: 複数のカラスがカキノキに飛来して(上空を低く通り過ぎたり、枝に止まったり)、木に登っていたニホンザルを追い払ったように見えたのだが、それはモビングとは呼べないのですね。


A4: はい、その状況はモビングとは厳密には呼べません。

なぜモビングとは言えないのか?

  • モビングの対象: モビングは、通常、カラスよりはるかに大きく、捕食の危険性のある猛禽類などの鳥を対象に行われます。

  • モビングの目的: モビングの目的は、巣や雛を守るための防衛行動です。

  • 行動パターン: モビングでは、集団で攻撃し、大きな音を立てたり、糞を浴びせたりなど、より積極的な威嚇行動が見られます。

今回のケースでは、

  • 対象: ニホンザルは、カラスの捕食対象ではなく、むしろ競合相手です。

  • 目的: 餌となるカキの実を守るための資源防衛行動です。

  • 行動パターン: 必ずしも集団で攻撃するわけではなく、単独で追い払ったり、威嚇するなど、状況によって行動が異なります。

では、今回のカラスの行動を何と呼ぶべきか?

  • 縄張り争い: カラスが縄張りとみなしているカキノキに、ニホンザルが侵入してきたため、それを追い払おうとしたと考えられます。

  • 資源防衛行動: カキの実という貴重な餌資源を守るために、ニホンザルを追い払おうとしたと考えられます。

まとめ

カラスの行動は、状況や相手によって様々です。モビングは、特定の状況下で行われる特殊な行動であり、全ての攻撃的な行動をモビングと呼ぶわけではありません。

今回のケースのように、餌資源をめぐる争いにおいて見られるカラスの行動は、縄張り意識や資源防衛行動として捉えるのが適切でしょう。


補足

  • 個体差: カラスの性格や経験によって、同じ状況でも異なる行動を取る場合があります。

  • 状況依存性: 餌の量や、ニホンザルの数など、状況によってカラスの行動は変化します。

  • 学習能力: カラスは学習能力が高いため、過去の経験から、より効果的な行動を学習していく可能性があります。

これらの点を踏まえて、実際の観察結果と照らし合わせながら、カラスの行動をより深く理解していくことができます。



2026/01/16

ニホンカモシカの母親♀から離れて水場を独りで繰り返し訪れ、遊んだり水を飲んだりする幼獣【トレイルカメラ】

 



2024年10月中旬〜下旬 

シーン1:10/18・午前7:31・晴れ・気温12℃(@0:00〜) 
山中に広がる湿地帯にある水溜りSを自動センサーカメラで見張っていると、明るい朝からニホンカモシカCapricornis crispus)のまだ角が生えていない幼獣が登場しました。 
岸辺で下草を食んでいるようです。 
水溜まりSに入ると、前足で底の泥を掻いて遊び始めました。 
最近は雨が少なくて、水溜りSは縮小気味です。 
浅い水溜りSを深くしてから水を飲むのかと思いきや、匂いを嗅いだだけで口にしませんでした。 

カモシカ幼獣は、手前の泥濘を歩いて右へ立ち去りました。 
その間、奥の林道を左から右へ歩く別個体のカモシカが写っていました。 
おそらく幼獣の母親♀なのでしょう。 
成獣が林道沿いの枝葉に顔を擦りつけて、眼下腺からの分泌物でマーキングしました。 
カモシカは少し離れた母子間で鳴き声(コンタクトコール)を発して、互いの位置を把握したりしないようです。 
この時期のカモシカ幼獣は、母親♀から少しずつ離れて行動するようになり、いつの間にかはぐれて自然に子別れするのかもしれません。 

どこか近くでカケスGarrulus glandarius)が何度も鳴いていますが、姿は見えませんでした。 
奥の林道を歩いて眼下腺で縄張り宣言する個体(母親♀?)を1.5倍に拡大してた上でリプレイ。(@1:34〜) 


シーン2:10/18・午前7:35・晴れ・気温15℃(@1:53〜)
さっき右に消えたカモシカ幼獣が、右から戻って来ました。 
右奥にもう一つ別の水溜まりNがあるのですが、なぜかそこでは水を飲んだり泥遊びをしたりしません。 
水溜まりNが野生動物や野鳥に人気がないのはなぜなのか、不思議でなりません。 
水場として水質に問題があるのでしょうか? 

カモシカ幼獣は水溜りSの対岸を右から左にゆっくり歩きながら、下草を採食しています。 
強い日差しを浴びて、カモシカの毛皮の色が白飛びしてしまっています。 


シーン3:10/18・午前7:37・晴れ・気温17℃(@3:53〜)
水溜りSにジャブジャブ入ったカモシカ幼獣は、右前足で泥を手前に掻きました。 
今度は泥水を少し飲んでから、方向転換して右へ戻って行きました。 


シーン4:10/22・午後13:15・晴れ・気温15℃(@4:21〜) 
カモシカ幼獣が次に水場に現れたのは、4日後の昼過ぎでした。 
水溜りSの此岸で水面に口を付けて少し水を飲みました。
その後で、この日も前足で泥を掻き、独りで泥遊びをしました。 

左手前に戻ってくると、ホオノキの幹の匂いを嗅ぎました。 
成獣のカモシカなら、次に眼下腺でマーキングしそうです。
しかし、私はこれまで眼下腺マーキングをするカモシカ幼獣を見たことがありません。 
幼獣はまだ眼下腺があまり発達していないのでしょうか? 
母親♀の縄張りで幼獣が眼下腺で匂い付けすると、母親♀に対する挑戦と受け取られてしまうのかもしれません。 
この日の幼獣は単独行動で、母親♀の姿は写っていませんでした。 


※ カモシカが泥遊びをしたり泥濘を歩いたりする音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


2026/01/08

夜に独りで泥遊びするニホンカモシカの幼獣【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年10月中旬・午前3:35頃・気温18℃ 

山中の湿地帯に深夜ニホンカモシカCapricornis crispus)の幼獣が単独で来ていました。 
水溜まりSを奥から手前に横断すると、左にそびえ立つホオノキ大木の幹の匂いを念入りに嗅ぎました。 
灌木の葉を採食したり、眼下腺で幹にマーキングしたりしたかもしれませんが、肝心の頭部が写っていません。 

三脚やトレイルカメラに興味を示して調べているカモシカ幼獣の鼻息が聞こえます。 
この個体は角がまだとても小さくて、体高も低いため、カメラのレンズを覗き込むことができません。 
レンズの至近距離にクモが網を張っているようなので、それをカモシカ幼獣は気にしているのかもしれません。 

ようやくカメラの前から右に立ち去ったと思いきや、泥濘の匂いを嗅ぎながら水溜りSに戻って行きました。 
左前足で泥を掻き、暗闇で泥遊びをしています。 

何かに驚いたのか、急に身を翻して右へ走り去りました。 
母親♀の姿が全く写らなかったことから、おそらく子別れのプロセスが進行中で、この幼獣は母親♀とは別行動しているようです。 


※ 泥遊びの水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


2026/01/07

秋の夜に営巣地で長時間の格闘遊び中にマウンティングする2頭のニホンアナグマ(幼獣?)【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2024年10月中旬 

シーン1:10/12・午後17:45・気温17℃(@0:00〜)日の入り時刻は午後17:09。 

どこから来たのか、2頭のニホンアナグマMeles anakuma)が営巣地(セット)の端に生えた株立ミズキの根元で対峙していました。 
そこはまさに、先月にナラタケモドキというキノコが群生していた場所です。 



アナグマの個体識別ができていませんが、この2頭はどういう関係なのでしょうか? 
最近では、母親♀が大きく育った当歳仔の幼獣の遊び相手になってやることもありました。 
母親♀なら左右の目(赤外線を反射するタペータム)の大きさが不均等(右目<左目)なのですが、この2頭は両目の大きさが同じです。 
したがって、元気があり余って遊びたい盛りの幼獣たち(当歳仔の兄弟姉妹)だと思います。 

1頭aが挑発するように跳ねながら相手の周囲を走り回っています。 
もう1頭bは、根元で分岐したミズキの股の部分に陣取っています。 
ときどきフガフガ♪と短い唸り声が聞こえます。 
aが強引に割り込んだところで1分間の録画終了。 


シーン2:10/12・午後17:48(@1:00〜) 
アナグマは2頭ともに株立ミズキから横の地面に降りていました。 
セットで軽い追いかけっこ遊びを繰り広げ、その流れで片方が再びミズキ根元の股に陣取りました。 
遂にミズキの下で取っ組み合いが勃発しました。(@1:55〜) 


シー3:10/12・午後17:49(@2:00〜) 
激しい格闘遊びの最中に相手の背後を取り、マウント体勢になりました。(@2:06〜) 
これは偶然なのか、それとも交尾の練習、擬交尾なのでしょうか? 
しかし本当の交尾とは違って、背後を取った♂がパートナー♀の首筋に噛み付いて保定することはありませんでした。 
この2頭の幼獣?の性別を知りたいところですが、外性器が見えず、私には見分けがつきません。 
とりあえずマウント時の位置関係から、♂役、♀役と呼び分けることにします。 

マウントされた♀役が相手を振りほどき、再び取っ組み合いに戻りました。 
セットを逃げ回って巣口Rに潜り込みかけた(頭隠して尻隠さず)♀役の背後から♂役の個体が再びマウントしました。(@2:26〜) 
巣口Rの窪みに嵌った状態で、2頭が組んず解れつしています。 


シーン4:10/12・午後17:50(@3:00〜)
いつの間にか2頭が離れたようで、巣口Rに残った個体aと、株立ミズキの股に移動した個体bが対峙しています。 
♂役bが♀役aに駆け寄り、再びマウントしました。(@3:08〜) 


シーン5:10/12・午後17:52(@4:00〜)
株立ミズキの根元に2頭のアナグマが移動していました。 
対峙しつつ身震いすると、再び格闘遊びが再開。 

小休止の後に、左へ駆け出して追いかけっこ遊びになりました。 
巣口Lを経由して、またもや株立ミズキの根元に戻りました。 


シーン6:10/12・午後17:53・気温16℃(@5:00〜)
別アングルで設置した監視カメラにも撮れていました。 
巣口Lの周囲でも追いかけっこ遊びと格闘遊びを繰り広げています。 
手前の死角へ走り去った後も、アナグマが暴れ回る物音や鳴き声だけが断続的に聞こえます。 


シーン7:10/12・午後17:54(@5:09〜)
また別の監視映像に切り替えます。 
2頭のアナグマは株立ミズキの根元でぴったり並んでいました。 
組んず解れつのレスリングごっこが続いています。 

♂役が♀役の背後を取り、マウント体勢になりました。(@5:28〜) 
今回は♂役が逃げようとする♀役の首筋を噛んでいることに注目です。(@5:49〜) 
これは本当の交尾行動で♂がやる保定行動です。 


シーン8:10/12・午後17:55(@6:09〜) 
別アングルの映像に切り替えます。 
主に画角の外で格闘しているようで、鳴き声(唸り声)がときどき聞こえます。 


シーン9:10/12・午後17:55(@6:29〜) 
株立ミズキの根元で取っ組み合いが続いています。 
少し離れると、追いかけっこに移行しました。 
すぐにまた格闘遊びになりました。 


シーン10:10/12・午後17:56(@7:29〜) 
格闘遊びの流れで、また♂役が♀役に背後からマウントを取りました。(@7:38〜) 

1頭がミズキ根元から走って巣口Lに逃げ込みました。 
残された個体もしばらく待ってから、相手を追いかけて入巣L。 
巣口Lの窪みで格闘遊びが続いているようですが、トレイルカメラの赤外線が充分に届かず、暗くてよく見えません。 
巣口Lの内外で対峙しながら短く吠える声が聞こえました。 


シーン11:10/12・午後17:58(@8:18〜) 
いつの間にか2頭とも巣穴Lから外に出て、互いに少し離れていました。 
別々の巣口LRに別れて小休止。 

左の個体が、巣口Lの近くで地面を前脚で掘り返し、匂いを嗅いでいます。
格闘遊びで体力を消耗jし、空腹になって餌を探しているようです。 
すると右の個体が周囲を跳ね回って挑発しました。 
挑発に乗って格闘遊びが再開し、巣穴Lに籠城した個体と巣口Lで対峙。 


シーン12:10/12・午後17:58(@9:18〜) 
別アングルの映像に切り替えます。 
巣口Lに顔を突っ込んで点検していた個体が振り返ると、アクセストレンチの一箇所を前脚で掘り、鼻面を突っ込んで頻りに匂いを嗅いでいます。(探餌行動) 
もう1頭はまだ遊び足りないようで、巣口Rの方から戻って来ると、餌を探している個体を挑発しました。 

挑発に乗って格闘遊びが再開し、巣穴Lに籠城した個体と巣口Lで対峙しました。 
籠城した個体に対して口を大きく開けて、「噛み付くぞ!」とばかりに相手を牽制しています。 
もちろん怪我をさせるほど本気で相手に噛み付く訳ではありません。


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
ニホンアナグマの幼獣が格闘遊びを延々と繰り広げるのはもう見慣れた光景です。
しかしときどき背後から相手にマウントするのが気になりました。
これは偶然なのか、それとも交尾の練習や擬交尾なのでしょうか? 
後半になると、本当の交尾のように、背後を取った♂役が♀役の首筋に噛み付いて保定することもありました。 
この2頭の幼獣?の性別を知りたいところですが、外性器が見えず、私には見分けがつきません。 
♂役の後ろ姿で股間をじっくり見ても、陰嚢の有無がよく分からないのです。 

ニホンアナグマの交尾期は早春です。 
実は今回と同様の交尾練習?が翌2025年7月中旬にも同所で撮影できました。(映像公開予定) 
♀♂つがいの絆を深めるスキンシップとして擬交尾するのでしょうか? 
一夫一妻のタヌキならその解釈も分かるのですが、乱婚のアナグマに当てはまるとは思えません。 

素人目にはアナグマ幼獣同士の無邪気な遊びであって、本気の喧嘩(闘争)ではなさそうです。
あるいは遊びを通じて力比べをして、兄弟姉妹間で順位を決めているのかもしれません。
越冬地(冬眠用の巣穴)を巡る争奪戦も兼ねているとしたら面白いのですが、どうでしょうか。 



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