前回の記事:▶ 岩塩を見つけたツキノワグマの塩対応【トレイルカメラ:暗視映像】
2024年8月中旬
シーン0:8/10・午後12:46・晴れ(@0:00〜)
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。
里山でスギと雑木の混交林にあるニホンカモシカの溜め糞場sr2を無人センサーカメラで見張っています。
ミズナラの幹にプレート状のヒマラヤ岩塩(155×100×25mm、870g)をベルトで固定して、野生動物の塩場を作ってみました。
ツキノワグマ(Ursus thibetanus)の登場シーンを以下にまとめました。
シーン1:8/15・午前4:46(@0:03〜)日の出時刻は午前4:51。
まだ薄暗い夜明け直前に、真っ黒なクマが獣道を手前から来たようです。
ミズナラの木の下に佇んで根元の匂いを嗅いでから、右折して獣道の斜面を登って行きます。
岩塩はクマの目線よりも少し高い位置に設置したので、気づかなかったのかな?
シーン2:8/20・午前7:30(@0:22〜)
5日後は明るい朝にツキノワグマが登場しました。
個体識別ができていないので、同一個体が通っているのかどうか不明です。
ミズナラの根元で林床を舐めているようです。
もしかすると、岩塩プレートから雨で滴り落ちた塩水が下の落ち葉に染み込み、その塩味にクマが気づいたのかもしれません。
クマはふと見上げると、岩塩プレートに気づきました。
鼻を近づけて匂いを嗅いだものの、岩塩を舐めて味見をしたかどうか不明です。
岩塩プレートを幹に固定するストラップが気になって、匂いを嗅いでいます。
その間、尻餅をついたように座り込んでいました。
再び首を伸ばして岩塩プレートの匂いを嗅ぎ、立ち上がりかけたところで、1分間の録画が終わりました。
シーン3:8/20・午前7:31(@1:22〜)
続けて監視カメラが起動すると、ミズナラ奥の獣道を右に立ち去りかけていたクマが、なぜか思い返して方向転換しました。
手前に歩いてくる途中で、アカマツの幹に固定してあるカメラをちらっと見上げました。
クマはしばらくアカマツの根元で何かしているようです。
画面の下端にクマの黒い尻尾?がちらっと写った後で、クマの鼻息が至近距離から聞こえました。
おそらく後足で立ち上がって、トレイルカメラの匂いを嗅いだのでしょう。
幸い熊の怪力でカメラを壊されずに済みました。
私の残り香を嗅ぎ取って、「これは人間が仕掛けた罠だ!」とクマが不審に思ったのだとしたら、知恵比べが必要になりそうです。
岩塩への反応を1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:54〜)
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
※ クマの鼻息が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。
つづく→
【アフィリエイト】