2020年9月上旬・午前6:40頃・晴れ
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アオダイショウの高速ベロ【HD動画&ハイスピード動画】田園地帯の農道で、朝からアオダイショウ(Elaphe climacophora)が全身を伸ばした状態で横たわっていました。
横顔にズームインしても、舌を出し入れしていませんでした。
てっきり車に轢かれたロードキルの死骸かと思いきや、全身をじっくり見ても外傷や出血は認められません。
私が動画を撮りながら近づき、靴の爪先で蛇にそっと触れた途端に、首だけを曲げてこちらをキッと振り返りました。
更に私が蛇を跨いでも反応が鈍いです。
私が歩いて近づく振動を感知したはずなのに、逃げ出す気配がありません。
しばらくするとようやく舌を出し入れし始めました。
ヘビは変温動物ですから、体温が未だ低い朝には動きが鈍いのでしょう。
道端の草むらから舗装路に少し出て来て、朝日が差してくるのを待っていたと思われます。
農道の中央部まで進めば既に朝日が照り始めていたのですけど、猛禽など捕食者に対して丸見えになってしまうリスクがあります。
日光浴のために路上に出てきたのだとしたら、路面温度および蛇の体温を測るべきでしたね。
私が赤外線のデジタル温度計を荷物の中からガサゴソと取り出す間にアオダイショウは逃げてしまいそうな気がして、今回は動画撮影を優先しました。
目測では結構長い個体でした。
巻尺で採寸したかったのですが、やはり逃げられそうなので諦めました。
私がアオダイショウの尾を再びそっと踏むと、素早く蛇行しながら前進して道端の草むらに戻り、姿を消しました。
踏んだ足を噛まれるかと一瞬焦りましたが、臆病なアオダイショウは慌てて逃げただけでした。
逃げる瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:19)
素早く蛇行すると、尻尾が鞭のように左右にしなります。
アオダイショウをそのまま農道に放置していたら、車に轢かれたり、猛禽類に捕食されたりしそうな状況でした。
実際、近くの電柱にはトビが止まっていて、周囲の田んぼを虎視眈々と見渡して獲物を探していました。
毒を持たないアオダイショウぐらいは生け捕りにするスキルを身につけたいものです。
YouTubeにはハウツー動画も公開されていて参考になります。