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2026/03/20

★ニホンザル群れ@カキノキ樹上+木登り下り+熟柿採食+雪原遊動+落柿採食【トレイルカメラ】

 



2024年12月下旬 

ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata) 

 シーン0:12/21・午後13:18・くもり・気温20℃(@0:00〜) 細長い樹形のカキノキ全体を画角に収めるために、トレイルカメラを90°傾けて設置してみました。 いわゆる縦型動画です。 タブレットやスマホで試聴している方は、ご自分で画面を回転してご覧ください。 PCで視聴していてメンタルローテーションに苦労する人は、例えばChromeブラウザの「Rotate that Video Player」などの拡張機能を導入すれば、画面を回転した状態で再生可能です。 カキノキの樹冠部には熟した果実(熟果)がまだ実っていて、木の下の雪面には落果が大量に散乱しています。 シーン1:12/24・午後16:46・吹雪・気温-1℃(@0:03〜) 激しい吹雪が降っていて、カキノキや左隣りのアンズの木にも冠雪しています。 シーン2:12/26・午前9:02・晴れ・気温1℃(@0:12〜) いつの間にかカメラの画角が少し斜めになってしまいました。 吹雪が止んで穏やかに晴れた朝、4頭のニホンザルがカキノキ樹上で熟柿を採食していました。 新雪の雪面に手前からカキノキに向かって新しい足跡が真っ直ぐ残っています。 樹上の猿は、食べかけや果皮をどんどん下に捨てています。 カキノキの右下奥の雪原に子猿が座っていました。 落柿を拾い食いしているのかと思いきや、手に持っていた白い雪玉?を下に置きました。 写真集『スノーモンキー』の表紙を飾った写真を連想しました。 その子猿は、左奥に向かって雪原を歩き始めました。 道中で何やら採食しているようですが、遠くてメニューは不明です。 シーン3:12/26・午前9:10・晴れ・気温4℃(@2:12〜) 猿たちは全員、カキノキから下に降りていました。 カキノキの奥のスギ林縁には少なくとも4頭以上の母子の群れがいました。 子猿2頭が母親♀の近くで落葉灌木に登って独り遊びしています。 カメラに背を向けて雪原に座っていた母親♀が立ち上がると、子猿が登っていた細い落葉灌木に強引に登りました。(@3:55〜) その細い落葉低木は成獣の体重が加わってしなりながらも、折れませんでした。 雪面に尻を直接付けて座るのが冷たくなったのかも? ニホンザルは自前の座布団(尻ダコ)があるので、冷たい雪面に座り続けても平気なのかと思っていました。 しかし座る場所を変えたということは、雪国のニホンザルでも雪面に付けた尻が冷たくて、樹上に座るようにしたのでしょう。 その間に、成獣♀個体が手前から奥へ、雪に覆われた獣道をゆっくり歩いて来ると、カキノキの真下で雪面の落柿を次々と拾って採食しました。 しばらくすると、その成獣がカキノキで木登りを開始。 熟柿が残っている樹冠部を目指して一気に幹をよじ登りました。 横枝を手繰り寄せて、枝先に残った熟柿を採食しています。 果皮は食べながら下に捨てます。 左手で拾い上げると、座って食べ始めた。 顔が赤いので発情した成獣です。 立ち上がって、次の落柿を拾い食い。 シーン3:12/26・午前9:16・晴れ・気温7℃(@4:13〜) カキノキ樹上で採食していた個体aは、更に上の梢まで移動していました。(赤丸○) 別個体bの成獣が、雪面に残る足跡を辿って、左下手前へ歩き去りました。 猿aがカキノキの木から下り始めました。 逆さまになって幹をするすると身軽に下り、最後は細い横枝を経由してから雪面に降りました。 無鉄砲な子猿と違って体重の重い成獣は、一気に跳び下りて足を怪我しないように注意している印象です。 奥に向かって少し歩き、カキノキの根元で落柿を拾い食い。 しかし落柿も選り好みしています。 拾ってすぐ背後に捨てたのは、果皮だけだったのでしょう。 (渋くて不味い柿は見ただけで分かるのかな?) 落柿を片手に持ったまま、なぜか後足で立ち上がってカメラ目線になると、立ったまま中腰の姿勢で落柿を食べました。 やがて四足歩行で雪原を奥へ歩き去ります。 林縁の落葉灌木を経由して、右のスギ防風林へ向かいました。 そこで遊んでいた子猿たちはもう居なくなっていました。 「そして誰も居なくなった」かと思いきや、右奥のスギ林縁から1頭の猿が雪原を手前に戻って来ます。 シーン4:12/26・午前10:18・くもり・気温6℃(@4:13〜) 1時間後、いつのまにかカキノキに登っていた成獣(発情して顔が真っ赤)が、下部の横枝にぶら下がってから雪面に跳び下りました。 枝が激しく揺れたはずみで、樹上に残っていた熟柿が雪面に落ちました。 猿は獣道を通って手前へ歩いて来ます。 


シーン5:12/31・午前9:24・晴れ・気温12℃(@9:24〜)
5日後の大晦日にたまたま撮れた現場の様子です。 
落柿は雪の下にすっかり埋もれました。 
カキノキ樹上に熟果はもう1個も残っていません。 
熟柿を食べ尽くすと、この餌場にニホンザルもカラスも来なくなりました。 


つづく→ 


【考察】 
珍しく、カラスの群れは来ていません。 


 

↑【おまけの動画】 
画面の向きを修正したら、画質が落ちてしまいました。 
ダッチアングル(斜め) 
ブログ限定で公開しておきます。

2026/03/18

熟果を食べるために枝から枝へ連続して跳んでカキノキを登るカラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月下旬・午後12:05頃・くもり(みぞれ)・気温10℃ 

みぞれがぱらついている昼下がりに、郊外に1本だけ立っているカキノキにカラスの群れが次々に集まって、落葉した樹上に残った熟果を食べ始めました。 
熟柿を嘴で啄み、食べ残しが下に落ちました。 
食事の合間に、嘴を足元の枝に擦りつけて拭っています。 

冒頭で1羽のカラスが左下の雪面からカキノキ樹上に飛び上がると、幹の近くの横枝から横枝へ、連続してピョンピョン跳んで上へ上へと登って行きました。 
カラスのこのような木登り行動は初見かもしれません。 
枝から枝への単発のジャンプは別に珍しくありませんが、カラスが連続して上へ上へ跳んで、まるで梯子や螺旋階段を登るようにしていたのは初めて見たので、珍しく思いました。
樹上で枝が混み合っていると、広げた翼がひっかかりそうで飛びたがらない(だからジャンプを多用する)のかもしれません。
キツツキと違って、カラスは垂直な幹をよじ登ることはできません。 
(鳥がそれを可能にするためには、趾や尾羽根などの形状に木登り専用の適応進化が必要です。) 

手前でカメラを固定してあるオニグルミ落葉樹がガタガタと揺れているということは、別個体のカラスが死角のオニグルミ樹上にも留まっているのでしょう。 
(もしかすると、ニホンザルが横枝に腰掛けていて、カラスを牽制していたのかもしれません。) 

監視カメラからやや遠くて、カラスの種類を形態から見分けられません。 
聞こえる鳴き声は澄んでいましたが、たまに嗄れ声で鳴くこともありました。 
どちらかと言えばハシボソガラスCorvus corone)というよりも、森林性のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)ではないかと予想しています。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】
ChatGPTに気になる疑問を尋ねてみました。

Q1: 樹上のカラスが、羽ばたかずに枝から枝へぴょんぴょんジャンプするだけで上にどんどん登っていた。この行動を「木登り」と呼んでもいいか?

A1: その行動を**「木登り」**と呼んでも意味は通じますが、やや広い(やや曖昧な)表現になります。動物行動の描写としては、もう少し具体的な言い方もあります。

まず、カラス(ハシブトガラスやハシボソガラス)が

  • 羽ばたかず

  • 枝から枝へ跳び移りながら

  • 上方へ移動する

という動きは、英語では hop / hoppingbranch-to-branch hopping と表現されることが多く、日本語でも「跳び移る」「跳ね上がる」「枝伝いに上がる」といった記述が近いです。

「木登り」という語のニュアンス

日本語の「木登り」は普通は

  • 幹をよじ登る

  • 爪や手足でつかみながら登る

といったイメージが強く、典型例は

  • リス

  • クマ

  • テン
    などです。

一方、カラスのように枝の上をジャンプして高度を上げる行動は、

  • 幹をよじ登るわけではない

  • 枝を足場として移動している

ので、厳密には少し違うタイプの上昇です。

描写として自然な言い方

文章なら例えば次のような表現がよく使われます。

  • 枝から枝へ跳び移りながら上へ移動した

  • 枝を伝ってぴょんぴょんと登っていった

  • 枝を足場に跳ね上がるように上昇した

カジュアルな文章なら

枝から枝へ跳ねながら木を登っていった

のように、「木を登る」と書くのは特に不自然ではありません。

 

Q2: その行動はハシブトガラスもハシボソガラスも両方やるか? それとも、森林性のハシブトガラスに特有の行動だったりするのか?

A2: そのような 「枝から枝へ跳び移りながら上へ登る」行動は、

ハシブトガラスにもハシボソガラスにも普通に見られる行動で、どちらか一方に特有というわけではありません。

ただし、見られやすさには多少の傾向差はあります。

1. 両種とも普通にやる行動

カラス類(Corvus)は全般に

  • 枝上を 歩く・跳ぶ(hop)

  • 枝から枝へ 短距離ジャンプ

  • 飛ばずに 枝伝いに移動する

という移動をよくします。これは多くのカラス科鳥類に共通する基本的な樹上移動です。
したがって

羽ばたかずに枝を跳びながら上へ登る

という動き自体は、両種とも普通にできます。

2. 観察頻度の差(生息環境の違い)

ただし行動の見え方には違いがあります。

  • ハシブトガラス

    • 樹上活動が比較的多い

    • 森林・樹林・都市の樹冠などをよく使う

  • ハシボソガラス

    • 地上採食が多い

    • 開けた農地・草地で地面を歩く時間が長い

このように、両種は採餌場所や微小環境の使い方が違うことが知られています。(J-STAGE)

そのため実際の観察では

  • 樹上で枝移動をよく見る → ハシブトガラスの印象が強い

  • 地面で歩き回る → ハシボソガラスの印象が強い

という違いが出やすいだけです。

3. 行動の意味

枝ジャンプで上へ登る行動は、状況によって用途が変わります。

典型的には

  • 採餌位置への移動

  • 見張り位置への移動

  • 警戒時の位置変更

  • 遊び(若鳥)

飛ばずに移動する理由は単純で、エネルギー節約+微妙な位置調整がしやすいからです。



幹の近くを伝って上がっていたのであれば、その行動は特に珍しいものではなく、
ハシブトガラスでもハシボソガラスでも普通に見られる樹上移動です。種を区別できる特徴的行動とは言えません。

ただし、幹の近くを使う場合にはいくつかの典型的な理由があります。

1. 安定した足場を使って上昇している

幹の付近には

  • 太い枝

  • 枝の分岐部

が多く、ジャンプの足場として安定しています。
カラスは足で枝をつかんで体を持ち上げるのが得意なので、飛ばなくても

  • 枝に跳び上がる

  • 少し歩く

  • また次の枝に跳ぶ

という動きを繰り返して階段のように高度を上げることができます。

2. 警戒時の移動

幹付近の枝は

  • 体を隠しやすい

  • 外側の枝より安全

という利点があります。人や捕食者を警戒しているとき、いきなり飛ばずに幹側へ移動して上がることはよくあります。

3. 飛ぶ必要がない距離

カラスに限らず多くの鳥は

  • 近距離ならジャンプ移動

  • 長距離なら飛行

を使い分けます。
枝の間隔が近いと、飛ぶより跳ぶ方が簡単です。

補足

この行動がもし特徴的に見えたとすれば、それは

  • 地面でよく歩く印象の強いハシボソガラス
    よりも

  • 樹冠で活動することが多いハシブトガラス

の方で観察機会が多いためかもしれません。ただし行動自体は両種共通です。



Q3: 冬にカキノキに集まり熟果を採食するカラスの群れを撮ったトレイルカメラの映像に写っていました。


A3: その状況なら、その行動はかなり自然な採食行動の一部と考えてよいと思います。

ハシブトガラスでもハシボソガラスでも、果実を食べるときに枝を跳びながら樹冠内を上下移動する行動は普通に見られます。

カキ(カキノキ)の熟果を食べる場合、カラスはたいてい次のような動きをします。

  1. 木の低い枝または外側に止まる

  2. 枝を跳びながら上や内側へ移動する

  3. 熟している実のある位置へ移る

  4. 採食しながらまた別の枝へ移動する

このとき、枝間距離が短ければ飛ぶよりジャンプ移動の方が効率的なので、

  • 羽ばたかず

  • ぴょんぴょん枝を移動し

  • 結果として上へ登っていく

という動きになります。

また、カキの木ではもう一つ理由があります。
熟した実は枝先だけでなく上部や内側にも残ることが多いので、カラスは

  • 外側 → 内側

  • 下 → 上

へと枝を伝って順番に探索することがよくあります。

したがって、トレイルカメラ映像に写った

羽ばたかずに枝から枝へジャンプしながら上へ登る

という行動は、木の中で採食位置を探している移動と解釈するのが自然です。


Q4: そのカキノキは完全に落葉していましたが、枝が混み合っていると、樹上のカラスは広げた翼がひっかかりそうで飛びたがらない(だからぴょんぴょんジャンプして登る)のかもしれませんね。

A4: その解釈はかなり妥当だと思います。枝が密な場所では、鳥はしばしば飛ばずに枝を伝って移動します。

理由はいくつか考えられます。

1. 翼が障害物に当たるリスク
枝が混み合った樹冠内部では

  • 翼を大きく広げる余裕が少ない

  • 枝葉に接触して失速する可能性がある

ため、短距離ならジャンプ移動の方が安全です。

2. 飛行は意外と大きな空間が必要
カラス(ハシブトガラスやハシボソガラス)のような中型鳥は、離陸時にある程度の翼振りの空間が必要です。
枝間距離が短い場合は

  • 足で蹴る

  • 少し跳ぶ

  • 次の枝に着地

という移動の方が簡単です。

3. 採食探索との相性
果実採食のときは

  • 枝先

  • 分岐

  • 葉の陰

などを順に調べる必要があります。
この場合、飛んでしまうと探索が飛び飛びになるので、枝を伝って移動する方が効率的です。

4. エネルギー節約
短距離では

  • 飛行よりジャンプや歩行の方がエネルギー消費が小さい
    こともあります。

そのため、あなたが観察したような

枝から枝へぴょんぴょん跳びながら上へ登る

という動きは、樹冠内部で採食している鳥ではかなり典型的な移動様式です。

実はこの行動はカラスだけでなく、

  • ヒヨドリ

  • ムクドリ
    など、果実を食べる中型の鳥でもよく見られます。

Q5: 枝から枝への単発のジャンプは別に珍しくありませんが、カラスが連続して上へ上へ跳んで登っていたのは初めて見たので、珍しく思いました。

A5: その印象はもっともだと思います。

枝間の単発ジャンプは多くの鳥で普通に見られますが、カラスが連続して高度を上げるようにジャンプし続ける場面は、確かに観察機会がそれほど多くありません。

ただし行動としては特別に珍しいものではなく、条件がそろうと **ハシブトガラス や ハシボソガラス でも普通に起こります。今回それがはっきり見えたのは、状況がうまく揃っていた可能性が高いです。

主に次のような条件です。

1. 枝が階段状に配置されている
カキ(カキノキ)は

  • 太い枝から短い側枝が多数出る

  • 枝間距離が比較的近い

ため、鳥にとっては**“足場の階段”のような構造**になりやすい木です。
この場合、飛ぶよりジャンプ連続の方が自然になります。

2. 採食位置が上方にある
冬のカキでは

  • 上部の実が最後まで残る
    ことが多く、鳥は下→上へ探索する動きになります。

3. 樹冠内での短距離移動
樹冠内部では

  • 飛ぶ距離が短い

  • 空間が狭い

ため、跳びながら移動する方が合理的になります。

4. トレイルカメラの視点
地上からの人の観察だと

  • 木の内部の移動は見えにくい

のですが、固定カメラは偶然その一連の動きが連続して写ることがあります。

つまり今回の

連続して上へ跳びながら登る

という動きは

  • 行動自体は普通

  • しかし連続した形で見える機会はそれほど多くない

というタイプの観察だった可能性が高いです。

なお、少し興味深い点があります。
もし映像を見返せるなら、ジャンプの方向を一度確認すると面白いかもしれません。

カラスはこのような場合

  • 幹の側に向かって上がるパターン

  • 枝先に向かって上がるパターン

のどちらかを取ることが多く、これで**採食していた場所(果実の位置)**がかなり推測できます。



つづく→

2026/03/13

カキノキ樹上の熟果や雪原の落果を採食しながら、後から集まってくるカラスを牽制するニホンザル【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月中旬〜下旬 

シーン0:12/13・午後13:11・くもり・気温18℃(@0:00〜) 
農地の端に1本立っているカキノキを自動撮影カメラで見張っています。 
完全に落葉した枝には熟した果実がまだ残っているだけでなく、木の下の雪面には落果が散乱しています。 
熟柿という餌資源を巡るニホンザルMacaca fuscata fuscata)とカラスの競争関係・緊張関係が続いています。 


シーン1:12/19・午前8:50・気温-1℃(@0:04〜) 
初めからニホンザルがカキノキ樹上に登っていました(赤い矢印→)。 
右端の枝先から手を伸ばして熟柿をもぎとり、次々に採食しています。  
(右手前に自生するオニグルミ落葉灌木の幹が邪魔ですね。) 

カキノキの梢に止まって猿を見下ろしていたハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が、中程の高さの横枝に止まり直しました。 
まさかカラスが猿の背後から奇襲してライバルを追い払うのかと思ったのですが、猿が気配を感じて振り返りました。 
(カラスにそんな攻撃的な意図はなくて、ただ自分もこっそり樹上の熟果を食べたかったのかもしれません。) 
やがて、そのハシブトガラスはカキノキの枝から手前のオニグルミ落葉樹へ飛んで移動しました。 
猿は振り返ってカラスを見ましたが、カキノキの横枝に座ったまま、もぎ取った熟柿を食べ続けています。 
猿が怖くてカラスは餌場に近づけないのでしょうか? 
逆に、カラスが未練がましくニホンザルに心理戦・神経戦を仕掛けていて、牽制しているのかもしれません。 
(居心地を悪くしてライバルを追い払いたい)
音量を上げると、カラスの鳴き声が遠くから聞こえます。 


シーン2:12/19・午前9:11・くもり・気温0℃(@2:07〜)
子猿がカキノキの左下の雪面に来ています。(赤い丸○) 
樹上で採食している成獣と母子関係であることが後に分かります。 
地上の子猿は、雪面の落柿を拾い食いしているようですけど、画角の下端でよく見えません。 

一方、カキノキ樹上の成獣♀が横枝で立ち上がって手を伸ばし、熟柿を手元に引き寄せました。 
熟果をもぎ取らずに、後足で立ったまま食べ始めました。 
完食せずに、樹上で少し移動すると、別の熟果を次々に味見しています。
猿が手を離すと、たわんだ枝が弾性で戻ります。
猿が食べ残した果実は、激しく揺れても落ちずに枝に残ったままです。 

地上に居た子猿がヤマグワの落葉灌木によじ登り、隣接するカキノキの枝先に残っていた熟柿を自力で採食できました。 

1羽のカラスaが左から右に横切り、手前のオニグルミ樹上に留まりました。(@2:38〜) 
さらに別個体のハシブトガラスbが左奥から飛来し、カキノキ樹上に留まりました。 
採食中のニホンザル成獣とほぼ同じ高さの別の枝にカラスbは留まりました。 
熟柿を採食中のニホンザル母子を、順番待ちのカラスたちが牽制しているようにも見えます。 

ニホンザルの成獣♀は慎重に横枝を枝先に移動して、細い枝先に残った熟柿を食べようとしています。 
細い枝先まで行くと猿の体重で折れそうなので、細い横枝ごと熟柿を力任せに引き寄せました。 

カキノキ樹上に居たハシブトガラスbが、左下の雪面に飛び降りました。 
雪面の落柿を拾い食いする様子がなんとか撮れています。 

ヤマグワの落葉灌木によじ登っていた子猿が、アクロバティックな方法で隣接するカキノキに見事に移り、母親に駆け寄ってその胸に収まりました。 
子猿は近くに来ていたカラスが少し怖いのかもしれません。 
しばらくすると、子猿は母親♀から少し離れ、自力で樹上の熟柿を採食しました。
コザルはオトナに比べて噛む力が弱いため、硬いものはあまり食べられない。また、体重が軽いので必要な食物量が少なくてすみ、オトナだと折れてしまうような細い枝先にまでアクセスできる。 (辻大和『与えるサルと食べるシカ: つながりの生態学』p93より引用)
耳を澄ますと、ニホンザルたちがクーコール♪(コンタクトコール♪)を鳴き交わしている声がかすかに聞こえました。 
(画面に写っている母子の鳴き声とは限りません。)
母親♀は、食べ残しの熟柿を惜しげなく下にポイ捨てしました。 


シーン3:12/20・午前8:12・気温0℃(@4:09〜)
翌日も朝からニホンザルがカキノキに登って熟果を食べていました。 
発情して顔が真っ赤な成獣が、カキノキ幹の中ほどから右上に伸びた枝の先まで登ると、熟柿を手繰り寄せて食べました。 
手元に引き寄せた熟果に直接かぶりつくこともあれば、手でもぎ取って食べることもありました。 
熟し過ぎた果肉の断片が落ちた他、外側の果皮は食べずに捨てました。 
食べかけの果実を口に咥えたまま、ニホンザル成獣がカキノキの幹まで戻りました。 
安定した太い横枝に座って、熟柿を美味そうに食べています。 
果汁が滴る熟柿をちょうど完食したところで、2分間の録画が終わりました。


シーン4:12/21・午前9:51・くもり後晴れ・気温2℃(@6:09〜) 翌朝はうっすらと雪化粧していましたが、雪は降り止んでいました。 

黒い首輪を装着したニホンザルの成獣がカキノキ幹をよじ登った後で、左から計4頭の子猿が走って登場しました。 
子猿はカキノキに比べて幹が細いヤマグワやアンズの落葉灌木を経由してカキノキ樹上に移りました。 
これは子猿に特有の移動経路です。 
成獣よりも体格の劣る子猿は、太い幹のカキノキを直接よじ登ることがまだ苦手なのでしょう。 
カキノキの幹に巻き付いている蔓植物を掴んで登る若い個体もいました。 

左から飛来したカラスがアンズの横枝にひょいと止まりましたが、近くに居た子猿をカラスが襲うことはありませんでした。 
子猿たちも特にカラスを警戒しないで、木登り遊びを楽しんでいます。 

ニホンザルたちはカキノキに続々とよじ登り、樹冠部に残った熟果を食べ始めました。 
右下の地上に残っていたニホンザル個体は、雪面の落果を拾い食いしています。 

奥からカラスが次々と飛来し、カキノキの枝に留まる個体もいました。 
樹上で柿の実を食べていたニホンザル成獣が振り返ってカラスに気づくと、追い払いました。(@7:39〜) 
逃げたカラスは、少し飛んだだけで、左隣りのアンズ落葉樹に留まり直しました。 


シーン5:12/21・午前9:53・晴れ(@8:09〜) 
子猿は満腹のようです。 
遊び仲間(兄弟姉妹?)の2頭の子猿が、左の落葉したヤマグワ灌木の辺りで一緒に遊んでいます。 
右から飛来して近くの雪原に舞い降りたカラスが、ウォーキングで雪原を歩くと、子猿たちが遊ぶ様子を近くで眺めています。 
子猿と一緒に遊びたいのか、構って欲しいのかな? 
柿の実という貴重な餌資源を巡ってカラスが猿を牽制しているようには見えなくなってきました。 
(ここだけ見ると、敵対関係には見えません。) 


シーン6:12/21・午前9:56・晴れ(@10:10〜) 
カキノキ樹上に2頭のニホンザルが登って熟柿を採食しています。 
左奥で遊ぶ子猿は計3頭になりました。
(シーン5の最後で1頭の子猿が柿の木から下りて、遊び仲間と合流。) 

雪原をうろついていたカラスが、落葉低木の横枝に跳び乗りました。 

左手前のオニグルミ樹上に居た猿が木を下り始め、至近距離で写りました。(@10:58〜) 
前足の肉球が一瞬写ったぐらいです。 
少し奥の雪原に跳び下りたようです。
幸い、猿に監視カメラを悪戯されずに済みました。 


シーン7:12/21・午前10:26・くもり・気温6℃(@12:12〜) 
ニホンザルの群れはいつの間にかカキノキから居なくなっていました。 
(カキノキから少し離れていただけだと後に判明します。)
入れ代わりで、カラスの群れが雪原に散開して、雪面の落柿を食べています。 
地上採食中のカラスたちが少し逃げ惑ったので、何事かと思いきや、首輪を装着したニホンザル成獣が手前から柿の木の下にゆっくり歩いて登場しました。(@12:40〜) 
カキノキの真下の雪面から落柿を拾うと、近くの灌木に腰掛けながら食べ始めました。 
尻だこがあるニホンザルでも雪面に直接座ると冷たいのか、樹上で座るようにしています。 
その猿が食べながら振り返って一瞥しただけで、背後の雪原を忍び寄っていたカラスたちが慌てて逃げました。(@14:00〜) 

左では子猿がヤマグワの落葉灌木によじ登って遊び始めました。 
カキノキの梢(画角の外)で別個体のニホンザルが採食しているようで、ときどき食べ残しを捨てています。 


シーン8:12/21・午前10:28・くもり・気温8℃(@14:12〜) 
カキノキの樹上からニホンザル成獣が頭を下にして幹を下りてきました。 
やんちゃな子猿なら飛び降りるところですが、成獣は怪我するのが怖いのか、慎重に雪原へ降りました。 

右の落葉灌木では、首輪を装着した成獣♀個体が落柿を食べながら、その様子を見ていました。 
食べかけを捨てて振り返ると、雪原を背後まで来ていたカラスが警戒して飛び退きました。(@14:28〜15:07) 
このニホンザル個体は、もうだいぶ食欲が満ち足りているのか、それほど攻撃的にカラスを追い回したり追い払ったりすることはありません。 
それでも図々しく近寄ってくるカラスをときどき牽制しています。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→ 


【考察】
辻大和『与えるサルと食べるシカ: つながりの生態学』という本によると、
 ・種内の競争関係と同様に、種間関係にも干渉型と消費型の2つがあるのだが、1本の木で2種類の動物が食べものを直接取り合う局面はほとんどないだろうから、この場合は消費型競争が問題になる。 (p115より引用) 
・本州では動物感の種間競争に関するきちんとした研究はまだ公表されていない。 (p116より引用) 


 
この動画シリーズについてChatGPTと問答を長々と繰り返してブレインストーミングしました。
おかげで頭を整理できたのですが、すべてのQ&Aをコピペするのは面倒だし、あまりにも長くなり過ぎます。
今回はChatGPTに観察結果の解釈をまとめてもらいました。


カキノキを巡るニホンザルとカラスの相互作用

農地の端に、剪定がほとんどされていない1本のカキノキが立っており、周囲は収穫後のソバ畑、スギの防風林、休耕地などに囲まれていた。樹高はおよそ10 m前後と推定され、細長い樹形で、熟した果実は樹冠の外側や枝先に多く残っていた。この木をトレイルカメラで監視したところ、昼間には ニホンザル の小さな群れ(10頭未満と推定)が繰り返し訪れて果実を採食していた。

サルが来た直後の段階では、周囲にいた ハシブトガラス(および可能性として ハシボソガラス)に対して強い排除行動が見られた。サルは樹上だけでなく地上でもカラスを追い回し、落果を拾い食いしていたカラスの群れを追い散らしていた。この段階は、餌資源を巡る**干渉型競争(interference competition)**として解釈できる。

しかし時間の経過とともに、サルのカラスに対する攻撃性は次第に弱まった。カラスは近くの木(オニグルミなど)に待機したり、奥のスギ防風林から飛来したりして機会をうかがい、サルが落とした果実を地上で拾って食べた。サルは果実を味見したり、食べかけの果実を惜しげもなく落とすことが多く、それがカラスにとって重要な餌資源となっていた。

このため、この関係には競争と**促進(facilitation)**の両方の側面が存在していた。サルは果実へのアクセスを巡ってカラスを排除する一方で、採食行動の結果として落果や食べ残しを生じさせ、結果的にカラスの採食機会を増やしていた。

最終的に、樹上にはまだ果実が残っている段階でもサルの群れは比較的あっさりとその場を離れた。すると待機していたカラスがすぐに飛来し、樹上および地上で果実を採食し始めた。観察の後半になると、残った果実は細い枝先に集中しており、体重の軽い子ザルやカラスの方が利用しやすい状態になっていた。

カラスの個体数は時間によって変動したが、通常は3~5羽程度で、多い時には10羽以上が集まることもあった。しかし映像ではカラス同士の激しい争いはほとんど見られず、資源量が比較的多かったため同種間の干渉型競争は弱かった可能性がある。



2026/03/11

雪が積もった給餌箱に興味を示すもニホンリスは銀杏を掘り出さず、オニグルミで木登り【トレイルカメラ】

 




2024年12月中旬 

シーン0:12/3・午前8:41・晴れ(@0:00〜) 
雪が積もる前の明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
里山のスギ林縁で朽ち果てた倒木の端に給餌箱を設置し、イチョウ街路樹の下で拾い集めてきた銀杏(イチョウの種子)で一杯にしました。 
この給餌箱を自動センサーカメラで見張っています。 

ニホンリスSciurus lis)の登場シーンをまとめました。 
果たしてリスは銀杏を食べたり持ち去って貯食したりするでしょうか? 


シーン1:12/12・午前6:46(@0:03〜) 
里山に根雪が積もり、倒木も給餌箱も冠雪しています。 
早朝に右から来たと思われるリスが倒木の上まで登っていて、雪に埋もれた餌箱を見下ろしていました。 
恐る恐る身を乗り出して、餌箱を覆っている雪の匂いを嗅いだものの、その下から銀杏を掘り出そうとはしませんでした。 
リスは倒木上で向きを変えて奥を眺めてから下に飛び降り、左下手前へ走り去りました。 


シーン2:12/17・午後14:29(@0:18〜) 
5日後の昼過ぎに右から雪面を走ってリスが登場しました。 
オニグルミ大木の横枝が数年前から折れて地面に突き刺さったままなのですが、冠雪したその枝にしがみついてよじ登り始めました。 

しばらくすると、オニグルミ樹上から雪が落ちてきた直後に、リスが枝を伝って下向きに降りてきました。 
ところが、また枝の上に姿を消しました。 


※ 動画編集時にモノクロ加工を施しています。 


【考察】 
ニホンリスへの給餌プロジェクトだけは、どうしても思うようにいきません。 
様々な種類の木の実(堅果)や種子を手を変え品を変え給餌してみたものの、持ち去って貯食するシーンをトレイルカメラで記録することが出来ていません。 
どうも、リスは人工的な給餌箱や監視カメラへの警戒心が強いような気がしています。 
かと思えば、岩塩プレートを舐めに通って塩分補給するという全く予想外の行動を披露してくれました。
当地のニホンリスは、餌の選り好みが激しいのでしょうか? 

日が沈むと夜行性の野ネズミが来て、給餌箱からせっせと餌を持ち去ってしまいます。 
昼行性のリスにターゲットを絞って観察をしたいのなら、給餌場から野ネズミを排除するような仕組み(ネズミ返しなど)を取り付ける必要がありそうです。 
給餌場の選定も問題です。
例えば、今回の映像でちょっと写ったオニグルミ大木の幹や横枝に給餌箱を設置し直そうかと思案中です。 

私の給餌プロジェクトには無関心で、ニホンリスはオニグルミの堅果をせっせと貯食したり、隠し場所を変更したりする姿が捉えられていました。
長い冬を乗り切るための保存食を蓄えていたのです。
豪雪地帯の雪山でも冬眠しないで暮らすリスは、一体どこに貯食するのでしょうか?
地中に穴を掘って隠したのでは、冬になると深い雪の下に埋もれてしまって、掘り出すのが大変になるはずです。
晩秋に貯食物を地中から掘り出して持ち去っていたのは、根雪に埋もれる前に隠し場所を変更していたのでしょう。
縄張り内のあちこちの樹上で樹洞に隠したり木の股にクルミの実などを挟んでおいたりするらしいのですが、私はまだ実際にそのような貯食物を見つけたことがありません。


つづく→

2026/03/10

熟果の採食を終えたニホンザルが立ち去るのを待って、カキノキに集まって来るカラスの群れ【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月中旬〜下旬

シーン1:12/19・午前8:53・くもり・気温1℃(@0:00〜) 
落葉したカキノキの樹上からニホンザルMacaca fuscata fuscata)の成獣が隣接する落葉灌木(樹種不明)を伝って地上に降りました。 
成獣はやんちゃな子猿のように跳び下りずに、慎重に幹を下りました。 

しばらくするとカラスaが飛来し、左手前のオニグルミ樹上に留まりました。 
更に別個体のカラスbが左から飛来し、カキノキの梢に留まりました。
カラスbはもっと上の枝に移動し、画角の外へ一旦消えてから、また下の枝に降りてきました。
カキノキ樹上の熟果を採食しているのでしょう。
次のカラスcが左から飛来し、落葉したアンズの木に留まりました。 
アンズの枝から枝へ少しずつ移動し、慎重にカキノキへ近づいています。 


シーン2:12/21・午前10:29・くもり・気温9℃(@1:06〜) 
2日後、冬至の日の様子です。 
黒い首輪を装着したニホンザル♀個体が、カキノキの根元で落柿を探しています。 
その猿が獣道を手前に歩き去ると、強い競合相手が居なくなったので、雪原に居たカラスの群れがどんどんカキノキに近寄って来ました。 
カラスの歩き方はウォーキングもホッピングも両方見られたので、ウォーキングが得意なハシボソガラスCorvus corone)とホッピングが得意なハシブトガラスCorvus macrorhynchos)との混群かもしれません。 
やや遠いので、嘴の形状でカラスの種類を見分けられませんでした。 
カラスたちは怖い鬼(猿)の居ぬ間に、カキノキの下に散乱している落柿をのんびり啄んでいます。 


シーン3:12/21・午前10:08・晴れ・気温7℃(@2:11〜) 
編集の都合で、少し時間をさかのぼります。 
画面右奥の赤い丸で囲んだ林縁に注目してください。 
(奥には暗いスギの防風林があります。) 
いつの間にか、ニホンザルの母子が来ていました。 
幼い子猿が母親♀のそばで、落葉灌木(樹種不明)に登って独り遊びしています。 
林縁の雪上に座って日向ぼっこしている母親♀の胸に、遊んでいた子猿が飛びつきました。 
子猿の遊ぶ様子は、いつ見ても微笑ましいですね。 

カキノキ樹上にニホンザルが居ないので、カラスが次々に飛来し、集まってきます。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ カラスの鳴き声が聞き取れるように、編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】
カキノキの果実という限られた餌資源を巡って、雪国のニホンザルとカラスは競合関係にあります。
猿がカラスを攻撃的に追い払うことはなくなりましたが、依然として緊張関係が見て取れます。
ニホンザルの方が強いという力関係がはっきりしたので、猿が食餌を終えるまでカラスは遠慮して待っているようです。
猿が退去した後は、ようやくカラスの天下になります。
待ちかねたようにカラスの群れがカキノキに続々と集結して、樹上の熟柿や雪面の落柿を採食し始めます。



 



山林を蛇行して逃げるヤマカガシがスギの樹洞内に隠れるまで

 

2024年11月上旬・午後13:35頃・くもり 

里山の林道を下山中にヤマカガシRhabdophis tigrinus)と出会いました。 
舌をチロチロと出し入れして空気中の匂い物質をヤコブソン器官(鋤鼻器)で嗅ぎ取りながら、砂利道を蛇行しています。 
私が動画を撮りながら追いかけるので、ヤマカガシは横のスギ植林地へ逃げて行きます。 
林道脇の法面を登ると、スギの落ち葉に覆われた林床をスルスルと這い回り、隠れる場所を探しています。 

とあるスギ(杉)の幹の根元に辿り着くと、背後にゆっくり回り込んで姿を消しました。 
私がしつこく追跡すると、ヤマカガシはスギの根元にできた樹洞内に潜り込んでいました。 
樹洞内は暗くてよく見えませんが、ヘビは樹洞内を上によじ登ったようです。 
スギ樹洞内壁の木屑(虫のフラス?)が上からボロボロと崩れ落ちて来ます。 
内視鏡(スネークカメラ)があったら、ヤマカガシが隠れた樹洞内部を覗き見(撮影)してみたいところです。

樹洞内にアリが営巣しているのかもしれない、と想像したものの、定かではありません。 


ヤマカガシは強力な毒を持っているはずなのに、ずいぶん臆病でした。
それとも私を怖がって逃げたのではなく、「穴があったら入りたい」習性があり、樹洞内に何か獲物を見つけたのかな?

2026/03/09

雪の積もった落葉樹林で獲物の野ネズミを狩ろうと奮闘する初冬のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月中旬 

シーン0:12/5・午後13:27・くもり・気温17℃(@0:00〜) 
平地の二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の空き巣を自動撮影カメラで見張っています。 
ホンドテンMartes melampus melampus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:12/15・午前3:55・気温-4℃(@0:05〜) 
アナグマの営巣地(セット)に大雪が積もりました。 
雪が降りしきる深夜未明に、アナグマの巣穴Rに潜り込もうとしているテンの尻尾の先が写っていました。 
雪面の足跡が読み取れず、どこから来たのか不明です。 
巣穴Rの中をちょっと調べたテンは、頭から外に出てくると、奥の林縁へ向かいました。 

冬毛のホンドテンは、倒木の横の雪面に顔を突っ込んで、獲物を探しています。 
その場で向きを変えると、興奮したように前足で雪を掘り始めました。 
ついに獲物の野ネズミ(ノネズミ)を嗅ぎ当てたようです。
野ネズミが雪の下を慌てて逃走したようです。 
テンも走って追いかけたものの、見失ったのか、すぐに立ち止まりました。 
朽木倒木が雪に埋もれた辺りに戻ると、軽く跳び上がり、前脚を揃えて狙った雪面を襲いました。 

しかし、テンの狩りは失敗したようです。 
口惜しそうに雪で埋もれた朽木倒木を念入りに調べているということは、野ネズミの巣穴があるのでしょう。 


シーン2:12/15・午前3:57(@1:06〜) 
テンは林縁の株立ちミズキの根本に来ていました。 
セットに戻ると、2つの巣穴L、Rの中間地点で雪面に顔を突っ込んで野ネズミの匂いを嗅いでいます。 
ここでも軽くジャンプすると、キツネの狩りのように前脚を揃えて狙った雪面を襲撃しました。 
雪の下をチョロチョロ走って逃げる野ネズミの姿は見えませんが、テンは鋭い聴覚を頼りに追いかけ、雪原を素早く右往左往しています。 
再び軽く飛び上がり、前脚を揃えて雪面に着地します。 
同じ場所で何度も繰り返しています。 
雪面に強い衝撃・振動を与えて野ネズミを脅かし、巣外に逃げ出したところを狩る作戦なのでしょう。 
テンが雪面にダイブした勢い余って、雪面ででんぐり返しすることもありました。 
一方、野ネズミはその手には乗らず、雪の巣外には決して出て来ません。 
意外にも持久戦になってきました。 


シーン3:12/15・午前3:58(@2:06〜) 
テンは同じLR中間地点で何度も狩りを試みていますが、空振り続きです。 
今度は巣口Rの横の雪面にもダイブしました。 
右へ左へ全力疾走していますが、野ネズミの姿は写っていません。 
野ネズミは、雪の下に張り巡らされたトンネルを逃げているようです。 

その後もテンが、同じLR中間地点で何度狩りを試みても、失敗続きです。 
最後にようやく諦めて、左へ立ち去りました。 

厳冬期に大雪が降りしきる深夜に、獲物と捕食者が命をかけて繰り広げた真剣勝負は、野ネズミに軍配が上がりました。 
この間、鳴き声はまったく聞き取れませんでした。 
それほど魅力的な狩場なら、テンがこの巣穴LRに住み着くつもりはないのかな? 


シーン4:12/17・午前4:40・みぞれ・気温0℃(@3:07〜) 
2日後もテンが未明に現れました。 
みぞれが降っていて、うっすらと夜霧が発生しているようです。 
いつものように、細い朽木倒木が雪に埋まった辺りを探索しています。 
野ネズミの巣穴を調べてから、左へ立ち去りました。 


シーン5:12/18・午後22:06・気温-5℃(@3:26〜)
翌日は晩遅くにテンが登場。 
雪に埋もれた倒木(の下にあると思われる野ネズミの巣穴)を調べているテンの後ろ姿が写っていました。
落葉した林内を右へ左へ走り回っています。
獲物の野ネズミを探索しているのでしょう。
最後は右に走り去りました。


シーン6:12/18・午後22:32・気温-2℃(@4:08〜)
約25分後にテンが再登場。 
アナグマの巣口Lに顔を突っ込んでから、雪で埋もれた倒木に沿って奥の林内へ入り、歩いて右へ向かいました。 


シーン7:12/18・午後23:18・気温-4℃(@4:34〜)
奥に見える落葉灌木(樹種不明)に登っていたホンドテンが雪面に降りると、奥へ走り去りました。 
左奥の暗闇で、赤外線を反射する白い眼(タペータム)が光っています。 
しばらくすると、奥の林内から冬毛のテンがセットに駆け込んで来ました! 
セットに立ち止まると、左右の前脚を高く振り上げて同時に雪面へ叩きつけました。 
雪の下を逃げ回る野ネズミを狩ろうと試みているのでしょう。 

その後テンは、雪で埋もれた倒木の横でうずくまったのですけど、後ろ姿のため、狩りの成否は不明です。 

テンの木登りシーンが撮れなかったのは残念です。 
獲物の小動物がテンに追われて樹上に逃げたということは、少なくともそのときの野ネズミの正体は、アカネズミではなくヒメネズミApodemus argenteus)と推理できます。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
もう1台の監視カメラでもホンドテンの狩りが撮れていたはずなのに、そっちの動画ファイルは残念ながら回収できませんでした。 
残念無念。 


【考察】
一見すると可愛いテンが雪国の森ではしゃぎ回っている(遊んでいる)だけのようにも見えますが、いたって真剣です。
ホンドテンの狩りが成功する瞬間を私はまだ一度も見たことがありません。
厳しい自然界では、狩りの成功率が低いことを伺わせます。

雪の下に隠れている獲物の気配を感じたテンが高く跳び上がってから前足を揃えて一気に襲いかかる行動は、キツネの狩りにそっくりです。 

もっと積雪量が多いと、テンは深雪の中に完全に潜って獲物を探すのですが、今回は見られませんでした。



つづく→

2026/03/08

カキノキの下で拾った落果を運び、雪の下に埋めて隠すハシブトガラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】貯食行動

 



2024年12月中旬〜下旬 

シーン1:12/19・午前9:13・くもり・気温3℃(@0:00〜) 
郊外のカキノキに朝からニホンザルMacaca fuscata fuscata)とカラスの群れが採食に来ていました。 
この記事の主役は、ニホンザルではなくカラスです。

カキノキに登っていたニホンザルの母子が樹上から下り始めました。 
慎重な母親♀はカキノキの横枝から跳び下りず、隣接する蔓と落葉灌木(樹種不明)を伝って地上へ降りるようです。 
これは前回と同じ経路です。 
後から追いかけてきた子猿が途中で母親♀の腰に跳び乗りました。 
母猿は子猿をおんぶしたまま、雪原を手前歩き去りました。 

カキノキの下の雪面に佇んでいたハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が、立ち去るニホンザルの母子を見送ると、落柿を啄み始めました。 
1.5倍に拡大してよく見ると、このハシブトガラス個体は熟柿の果肉の欠片を咥えたまま左へ少し歩き(ウォーキング)、ヤマグワの落葉灌木の根本に埋めて隠しました! 
貯食後のカラスは、果汁で汚れた嘴を雪面に擦りつけて拭いました。 
周囲に積もった雪や落ち葉を少し集めて貯食物の穴にかぶせて、隠蔽工作しています。 
貯食作業に満足したハシブトガラスは、雪原を手前に少し歩き、落柿の拾い食いを再開しました。(死角で見えない) 

別個体のハシブトガラスがどこか近くから澄んだ声でカーカー♪鳴く声が聞こえます。 


シーン2:12/21・午前9:58・晴れ・気温9℃(@1:21〜) 
2日後も同様のシーンが撮れていました。 
ニホンザルの群れがカキノキの下の雪面で落果を拾い食いしています。 
奥の雪原を左から(飛び跳ねるようにホッピングで)歩いてきたカラスが落柿を咥えると、奥のスギ林縁に持ち去りました。 
雪原に座って採食中のニホンザルたちは、そんなカラスを横で見ていただけで、追い払ったりしませんでした。 
カラスは猿の群れから離れた安全な場所に運んでから落柿を食べたのか、それとも落葉灌木の根本に埋めて念入りに隠したのか(貯食行動)、定かではありません。 
カメラから遠い上に、手前の落葉灌木の陰になって、しっかり観察できないのです。
しかも、肝心なときに1頭のニホンザルが撮影の邪魔をしました。 
カラスは、もう一つ別な落柿を雪面から拾い上げると、奥に運んで行きました。(@1:55〜)   
このカラス個体はハシブトガラスではなく、ハシボソガラスCorvus corone)かもしれません。(遠くて見分けにくい) 

その間に、サルが雪面から拾ったカキノキ落果を口に咥えたまま、手前に走って来ました。 
トレイルカメラを固定したオニグルミの樹上によじ登ると、興味津々で調べています。 
雨よけ庇をいたずらしている物音がガサゴソ聞こえます。
(雨よけを手を使って横にずらしてしまいました。)
悪戯サルが小声で鳴き♪、監視カメラを覗き込む顔がちらっと写りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
餌が乏しい初冬に、カキノキ果実という限られた餌資源を巡って異種間(ニホンザルvsカラス)の競争が繰り広げられています。 
餌場での力関係は、カラスよりもニホンザルの方が優位にあるようです。 
今回、カラスを追い払うニホンザル個体はいませんでした。 
関連記事(同所同時期の撮影)▶  初冬に雪国のニホンザルがカキノキの熟果を巡ってハシブトガラスの群れを追い払う【野鳥:トレイルカメラ】占有行動

直接的な攻撃を受けなくても、カラスはニホンザルが近くにいると遠慮しています。 

シーン1はどう見ても貯食行動です。 
満腹状態のハシブトガラスが、競合するニホンザルに餌を全部食べられないように、美味しそうな落柿の一部を隠したのかもしれません。 
落果を丸ごと1個隠すのなら分かるのですが、果肉のわずかな欠片をわざわざ手間ひまかけて雪の下に埋めて隠すのが不思議です。 
カラスが普段隠す餌は、クルミの実(堅果)やパンなど乾いた餌です。
甘くて腐りやすいカキノキ液果を貯食しても長期保存できるとは思えないのですが、雪の下に埋めれば腐らずに冷蔵保存できることを雪国のカラスは知っているのかもしれません。

同一個体のカラスが、隠した餌を後で掘り出して食べる様子は、残念ながら撮れていませんでした。 
(その貯食物を別個体のカラスが食べたら、盗み行動になります。)
もし埋めた果肉に種子(柿の種)が含まれていて、カラスが後で食べるのを忘れたら、カキノキの種子散布に貢献したことになります。(貯食型の動物散布) 
カキノキの果実(柿の実)は液果ですから、被食型の動物散布される、というのが定説です。 
定説に反した証拠映像が撮れたかもしれません。 

シーン2のカラスは貯食行動ではなく、ニホンザルから少し離れた位置に落果を運んでから安全な場所で食べただけかもしれません。 


つづく→

2026/03/05

初冬に雪国のニホンザルがカキノキの熟果を巡ってハシブトガラスの群れを追い払う【冬の野鳥:トレイルカメラ】占有行動

 



2024年12月中旬〜下旬

シーン0:12/13・午後13:11・くもり・気温18℃(異常値?)(@0:00〜) 
郊外で畑の端にぽつんと立っているカキノキを自動撮影カメラで見張っています。 
今回はなるべく柿の木の全体が写るように画角を決めました。 
完全に落葉した後も、枝には熟した果実がまだ残っています。 
雪が少し積もって、いかにも冬の雪国らしい風景になりました。 

ニホンザルMacaca fuscata fuscata)とカラス間の餌資源のカキノキを巡る小競り合いを以下にまとめました。 
映像ではカラスの種類がハシブトガラスCorvus macrorhynchos)なのかハシボソガラスCorvus corone)なのか見分けられないことがあります。 
主にハシブトだろうと思っているのですが、もしかすると混群なのかもしれません。 


シーン1:12/20・午前8:25・くもり・気温1℃(@0:03〜) 
朝からカキノキに登ったニホンザルが、餌資源の熟柿を占有するために、樹上のハシブトガラスを威嚇して追い払いました。 
枝を揺すってカラスに威嚇誇示しています。 
逆にカラスが鳴いて抗議したり、モビングしたりしないのが意外です。 
カラスが弱い子猿を狙って襲うこともありませんでした。 
逃げたカラスたちは、左隣の落葉したアンズ(杏)や右手前のオニグルミの梢に止まり直しました。 

柿の木から一気に下りたニホンザル♀成獣が、右手前にある落葉したオニグルミの木に勢い良く登り、そこに留まっていたカラスを追い払いました。(@0:30〜) 

地上でカキノキの手前から黒い首輪を装着した♀成獣が現れ、カキノキの低い位置の横枝に登りました。(@0:46〜) 
右の枝先に進むと、枝を激しく揺すって樹上に来ていたカラスを追い払いました。 
左隣りのアンズ梢に逃げたカラスは、これで2羽になりました。 
もしかして、♀♂つがいなのかな? 
その行方を見送ってから、首輪ニホンザル♀が横枝に乗ったまま立ち上がりました。 
熟柿を右手でもぎ取ると、その場に座って食べ始めました。 
食べ残しの熟果は捨てました。 

猿に追い払われて辺りを逃げ回っていたカラスが、猿の隙をついてカキノキ樹上に戻ってきました。(@1:32〜) 
細い枝先で揺れる熟柿を器用に啄みました。 
ニホンザルも諦めてカラスの採食を黙認しています。 

雪原でカキノキ落果を食べていたニホンザル個体が歩いて右に移動し、別の落果を拾い上げてその場で食べ始めました。(@1:50〜)
この猿の地上採食行動は、右下隅の雪原に来ていたカラスを牽制して追い払う効果もあったようで、カラスが少し飛び退きました。 


シーン2:12/20・午前8:36・気温2℃(@2:03〜)
ニホンザルの数が少なくなると、カラスの群れが続々と集まって来ました。 
雪原やカキノキ・オニグルミ樹上などあちこちに散開しています。 

画面の右端でオニグルミ樹上に居たニホンザル♀が地上に降りました。(@2:15〜) 
落葉低木(樹種不明)や蔓植物を経由して、カキノキの横枝に登りました。 
奥の雪原に集まっていたカラスの群れは、猿の急な動きに驚いて一斉に飛び去りました。 
荒ぶった猿は更に上の枝に登り、カキノキ樹上に居たカラス個体を追い払いました。 
その猿は次に右下の横枝へ飛び移り、枝を激しく揺すって威嚇誇示。 
それでも収まらない猿は、雪原に跳び下りて走り回り、カラスを追い散らします。 
しかしカラスは猿をからかっているのか、ちょっと飛び退くだけで、遠くへは逃げません。 
多勢に無勢となったニホンザルは、姿が見えなくなりました。 

今のところ、カラスは樹上に実っている熟柿よりも、雪面の落柿を好んで食べています。 
樹上の熟果は食べにくい細い枝先にしか残ってないからかもしれません。 
ニホンザルがカキノキ樹上から食べ残しをどんどん捨てるので、カラスも(質はともかく)餌には困らないのです。


急にカラスがカァー♪と大声で鳴きました。(@3:02〜) 
警戒声なのかと思いきや、雪原のカラスたちは少し飛んで逃げただけで、すぐにまた戻って来ました。 
カキノキ樹上に留まり直したカラス個体は、熟柿を啄んでいます。 
画面の右端では、雪原から飛び立ったカラスが落柿を丸ごと咥えていました。(@3:45〜) 


シーン3:12/21・午前10:23・くもり・気温4℃(@4:04〜)
翌日も朝からカキノキを巡って猿とカラスの小競り合いが繰り広げられていました。 
若い猿が、カキノキ樹上で採取した熟柿を口に咥えたまま、地上の雪面に降りました。 
集まったカラスの多くは、右奥の雪面に散開して、落柿を拾い食いしています。 

カキノキの梢に独りで座って熟柿を食べていたニホンザル個体が、食べかけを惜しげもなく捨てました。(@4:51〜) 
樹上で立ち上がって振り返ると、近くの横枝に来ていたカラスを威嚇して追い払いました。 
逃げたカラスは少し飛んだだけで、左下の雪面に降り立ちました。 
カキノキ樹上の猿は、次の果実をもぎ取って食べ始めました。 

雪原で落柿を拾い食いするカラスをニホンザルは基本的に黙認しているようです。 
樹上で味見して美味くなかった果実を捨てているからでしょう。 
カラスの方がニホンザルよりも個体数が多いのに遠慮していて、猿が立ち去るまで辛抱強く待っています。 
私が見る限り、力関係はニホンザルの方がカラスよりも上のようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ カラスの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
辻大和『与えるサルと食べるシカ: つながりの生態学』を読んで、種間関係について少し勉強しました。
・種内の競争関係と同様に、種間関係にも干渉型と消費型の2つがあるのだが、1本の木で2種類の動物が食べものを直接取り合う局面はほとんどないだろうから、この場合は消費型競争が問題になる。 (p115より引用) 
・本州では動物間の種間競争に関するきちんとした研究はまだ公表されていない。 (p116より)

今回私が観察した事例では、ニホンザルとハシブトガラスが柿の実という食べ物を直接取り合っていたので、干渉型の競争関係でした。


つづく→ 


【アフィリエイト】 

2026/03/02

地中に埋めておいたオニグルミ堅果を掘り出して貯食場所を変える初冬のニホンリス【トレイルカメラ】銀杏に興味なし

 


2024年12月上旬 ニホンリスSciurus lis) 

シーン0:12/3・午前8:41・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
里山のスギ林縁で朽ち果てた倒木の端に給餌箱を固定し、拾い集めてきた銀杏(イチョウの種子)で一杯にしました。 
独特の異臭がする銀杏をニホンリスSciurus lis)は持ち去って貯食するでしょうか? 
言い換えると、リスはイチョウの種子散布を助けるでしょうか? 

ところが予想外の展開になりました。 実はすぐ近くにオニグルミの大木が聳え立っています。 

シーン1:12/5・午前8:13・くもり(@0:03〜) 
倒木の背後の林床でリスが穴掘りしています。 
予め地中に埋めて隠しておいたオニグルミの堅果を掘り出すと、口に咥えて手前に運んで来ました。 
リスの口元にオニグルミの黒い堅果が見えます。 
黒色はオニグルミのタンニンに由来します。 

しばらくすると、左下から再びリスが戻ってきました。 
倒木の下で立ち止まると、前足で深い穴を掘り始めました。 
貯食しておいたクルミの堅果を掘り出したようですが、手前に生い茂った草木の葉が邪魔です。 
掘り出し物のクルミを運んで、左下手前に向かいました。 



シーン2:12/5・午前8:15・くもり(@1:17〜) 
40秒後、ニホンリスが倒木の上に乗って、銀杏が詰まった給餌箱を覗き込んでいました。 
ところが見慣れない銀杏や異臭に警戒しているのか、それ以上は餌箱に近寄らず、右往左往しています。 
それにしても、リスの尻尾は思った以上にふさふさしていますね。

結局リスは銀杏を気に入らなかったようで、倒木の右端から奥の林床に飛び降りました。 
シダ(種名不詳)の茂みに隠れてから、すぐに出てきて左下手前に立ち去りました。 


シーン3:12/5・午前8:21・くもり(@1:35〜) 
5分後に、倒木の右奥の林床をリスがうろちょろしています。 
常緑?のシダの株の根元に頭を突っ込んで、何かしています。 
貯食行動に関係してそうですが、右手前にあるフジの太い枯れ蔓が邪魔で、リスがよく見えません。 
何かひと仕事を終えたリスが手前に駆け出し、倒木の右端を蹴って右手前へ跳びました。 
その後もリスが戻ってきて、同じ地点(シダの根元)で何か作業しています。 


【考察】 
ニホンリスは結局、給餌箱に入らず、銀杏(イチョウの種子)を食べたり持ち去って貯食したりしませんでした。 
この山中にイチョウの木は自生しないので、リスが銀杏の匂いを嗅ぐのは初めてのはずです。 
酪酸に由来する独特の異臭でリスが銀杏を忌避したとすれば、それはそれで興味深い結果です。 

見慣れない銀杏なんかに構っている暇はなく、雪国のリスは冬に備えてオニグルミの貯食作業に忙しそうです。 
以前地中に貯食しておいたオニグルミの堅果を掘り出して、隠し場所を変更しているようです。 
地中に埋めておいたクルミ堅果を掘り出すのは、かすかな匂いで嗅ぎ当るのか、それとも記憶を頼りにしているのでしょうか? 




【アフィリエイト】

2026/03/01

雪の降りしきる初冬にカキノキに登って熟果を採食するニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 


2024年12月上旬 

シーン0:12/2・午後12:09・晴れ・気温24℃(@0:00〜) 
郊外で農地の端にぽつんと立っているカキノキを自動撮影カメラで見張ることにしました。 
これまでは、この木の下で落果を食べに来る野生動物を狙ってみました。 
今度は木登りして樹上採食する動物や飛来する野鳥も撮り逃がさないように、なるべくカキノキの全体が画角に収まるように、少し離れた位置から広角で撮ることにしました。 
これでもカキノキの天辺(梢)は画角の外に切れてしまいました。 
落葉した枝には熟柿がまだたくさん残っています。 

ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れの登場シーンを以下にまとめました。 


シーン1:12/7・午前10:31・雪・気温2℃(@0:00〜) 
雪がしんしんと降る昼間に、ニホンザルの群れがカキノキ樹上に来ていました。 

画面の一部が不鮮明なのは、レンズに雪が付着したせいです。 
晴れれば自然に乾くのですが、雪が降る日は仕方がありません。 
レンズにワイパーやヒーターを追加装着したくなりますが、電池の消耗がさらに激しくなりそうです。 

カキノキの横枝に母猿が座り、手を伸ばして熟柿をもぎ取り、食べました。 
その間に幼い子猿が独りでカキノキの幹からスルスルと地面に降りました。 
落柿を拾い食いしているようです。 
しばらくすると、再び子猿がカキノキに登りました。 
幼い子猿は、カキノキ幹に巻き付いた蔓植物の蔓を掴んでよじ登っています。 

やがて、左から別のニホンザル母子が雪原を歩いて来ました。(@1:10〜) 
黒い首輪を装着した母親♀と並んで、子猿も自分で歩いて来ました。 
母子はそのまま躊躇なくカキノキを登ります。 
先に来ていた母子とは同じ群れのメンバーのようで、喧嘩にはなりませんでした。

子猿が樹上で枝から枝へとアクロバティックな独り遊びする様子が微笑ましいですね。 
樹上採食中の母親♀に近づいて、熟柿をねだったところで2分間の録画が終了。 


シーン2:12/7・午前10:35・雪(@2:03〜) 
カキノキから離れて雪原を左に遊動する個体の後ろ姿が見えます。
子猿2匹がカキノキに居残って、木登り遊びを繰り広げています。 
1頭は樹上で採食し、もう1頭は地上に降りて落柿を拾い食いしてから再び木に登って熟果を採食しました。 
体重の軽い子猿は、カキノキの細い枝先でも採食可能です。 

コザルはオトナに比べて噛む力が弱いため、硬いものはあまり食べられない。また、体重が軽いので必要な食物量が少なくてすみ、オトナだと折れてしまうような細い枝先にまでアクセスできる。 (辻大和『与えるサルと食べるシカ: つながりの生態学』p93より引用)


画面下(手前)から別個体の成獣が登場しました。(@3:54〜) 
地面で落果を拾ったところで録画終了。 


シーン3:12/7・午前10:38・雪(@4:03〜)
監視カメラの映像が激しく揺れています。 
風が吹いているせいだと思うのですが、もしかすると、カメラを固定したオニグルミの樹上に猿がよじ登っていた可能性もあります。 

手前からカキノキの横を通って奥のスギ防風林へ走り去る子猿の後ろ姿が写っていました。 
林縁に戻ってきた子猿は結局、左の雪原(休耕地)に走り去りました。 


シーン4:12/7・午前11:24・雪・気温3℃(@4:28〜)
いつの間にか、ニホンザルの成獣が単独でカキノキの横枝に後ろ向きで座っていました。 
横枝で立ち上がって腕を伸ばすと、熟柿をもぎ取って採食。 
そのまま横を向いて座り直し、食事シーンを見せてくれました。 
果皮を剥いて果肉を食べ、皮は捨てました。 

最後の個体が木から下りて立ち去るシーンは、なぜか撮れていませんでした。 
前回と違って、飛来したカラスがカキノキ樹上のニホンザルに対して威嚇(縄張り内の餌資源を防衛)することはありませんでした。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
いかにも雪国の集落で暮らすニホンザルらしい自然な映像が撮れて、我ながら大満足です。 

ニホンザルはカキノキの熟した果実を食べ、種子散布を助けていることになります。(被食型の動物散布)
果肉と一緒に丸呑みした種子は未消化のまま糞として排泄されるからです。
母樹から遠く離れた柿の種は、栄養満点な糞(肥料)の中から発芽することになります。

「 猿蟹合戦のサルは、カニが育てたカキの実をむさぼり食う悪役だが、野生のサルたちは植物のタネをばらまいて豊かな森林を育てているのだ。」(辻大和『与えるサルと食べるシカ: つながりの生態学』p158より引用) 


2026/02/28

電気柵を飛び越えてリンゴ園に次々と侵入するニホンザルの群れ

 

2025年6月下旬・午前9:00頃・くもり 

里山から降りてきた野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが続々と車道に出て来て、坂道を下りて行きます。 
幼い子猿を腹にしがみつかせたまま四足歩行で運んでいる母親♀もいます。 
夏毛のニホンザルは、皆ほっそりした体型です。 
坂道の左横にある果樹園(リンゴ園)は、獣害対策の電気柵で囲われています。 
坂の上から車が降りてくると、猿たちは道端に一時避けて自家用車をやり過ごしました。 

ニホンザルの先頭個体が車道脇のコンクリートブロック護岸を駆け上がると、更に電柱の支線を身軽によじ登りました。 
コンクリートの電柱が傾いたり倒伏したりしないように、ワイヤー(支線)の張力で支えているのです。 
電柱支線の下部には、黄色と黒の目立つ縞模様で塗られたカバーが被せられています。 
そのワイヤーの途中から猿は電気柵を跳び越えて、隣接するリンゴの横枝に着地しました。 
あっという間の出来事です。 
予想してない行動だったので、撮影していた私はちょっと慌ててしまいました。

2頭の後続個体は電気柵の手前で座り込み、侵入経路を思案しているようです。 
子猿を腹に抱えた母親♀は身軽に動けないはずですが、どうするつもりなのでしょうか? 
母猿は幼い子猿を抱っこしたまま支線を登りかけたのになぜか止めると、横に建っているカーブミラーのオレンジ色に塗られた太い支柱をよじ登り始めました。 
細いワイヤー(支線)よりも、太い支柱の方がよじ登りやすいのでしょう。 
子連れの母猿はカーブミラーの天辺から隣の電柱支線(ケーブル)に移ると、さらに上へと綱渡りのように危なっかしくよじ登って行きます。 
その後は、手前の樹々の茂みが邪魔で見失ってしまいました。 
母親♀は子猿を運んでいるので体重が重く、より高所から飛び移る必要があるのでしょう。 
それとも、高所から偵察しただけでリンゴ園への侵入を諦めたのかもしれません。 
子連れの母親♀が電気柵を飛び越える様子を見届けられず、残念でした。 

その間に、後続の若い♂も支線をよじ登り、リンゴの横枝へひらりと跳び移りました。 
リンゴの樹上で待っていた先行個体と合流すると、一緒にリンゴの木から地面に降りました。 

このときたまたま、幌付きの大型トラックが車道の丁字路を右から来ていました。 
当地の群れの猿たちは車にすっかり馴れているようで、あまり怖がっている様子はありません。 

次は若い♂が車道に登場しました。(@1:33〜) 
繁殖期ではないので尻は赤くないものの、股間に睾丸がぶら下がっています。 
舗装された下り坂を走り去ると、コンクリート・ブロックの護岸を登って、電気柵やカーブミラーの手前で立ち止まりました。 
侵入ルートを偵察すると、支線を一気によじ登りました。
充分な高さまで達すると、リンゴの横枝へと見事にジャンプしました。 
先行個体とまったく同じ侵入経路で電気柵を安全に飛び越えたことになります。 

この時期(6月下旬)果樹園の樹上には、未熟な青りんごしか実っていません。 
ニホンザルたちはリンゴ園で何を食べに来たのか、不明です。 
引き続き猿の採食シーンを観察したかったのですが、リンゴの枝葉が生い茂って見通しが悪く、群れを見失ってしまいました。 

関連記事(1年前の撮影)▶ 


ニホンザルたちが電柱支線によじ登ってから電気柵を跳び越える様子を、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:11〜) 
リンゴ農家にとって猿害(ニホンザルによる果実の食害)は深刻な問題ですけど、猿の賢さと身体能力の高さを目の当たりにすると惚れ惚れしてしまいます。 

動画では近くで鳴く猿の声が絶え間なく聞こえますが、私のすぐ横を流れる用水路の水音がザーザーうるさくて、ほとんどかき消されそうです。 

ニホンザルの群れが通り過ぎた坂道の端に残されていた獣糞は、サルの落とし物でしょう。 


【考察】 
賢いニホンザルが電気柵の弱点を攻略する決定的な証拠映像が撮れました! 
リンゴ果実が未熟な初夏の時期からもう電気柵に通電しているのでしょうか? 
ニホンザルたちは電気柵の怖さを学習済みのようで(痛い目に遭っている)、電流の流れる電線には一度も触れませんでした。 
年長者(経験者)が先行して手本を示し、若い個体は侵入法を真似して学習するのでしょう。 

山森でニホンザルは蔓植物の蔓をよじ登ることもあるので、細くても絶対に切れない電柱支線(人工物のワイヤー)を綱渡りのようによじ登るのも自然な成り行きです。 

田舎のホームセンターには鳥獣害対策グッズのコーナーがあります。
当事者でなくても、そこで商品の実物を眺めたりカタログを見たりするだけで参考になります。
商品カタログのPDFファイルが公式サイトで公開されていることに気づきました。
例えば電気柵ひとつ取っても、害獣の種類によって設置法が異なるようです。
サル対策のポイントとしては、「電気柵にかかる樹木の枝葉は刈り取る」「電気柵近くまで樹木の枝葉が伸びていると伝って侵入されてしまいます。」とイラスト付きで明記してありました。(コメリ『2025-26 Select + 防獣・防鳥用品 秋冬号』p15より引用)

とあるメーカー(TIGER)のカタログに、サル対策の電気柵システムを一式セットで買った場合の試算が載っていました。
それによると、周囲100mで¥285,670(税込)、
周囲200mで¥487,905、周囲300mで¥698,720とのことでした。
しかもこれは資材の代金だけで、送料は別です。
もしも電気柵の設置作業を業者に頼めば、さらに人件費がかかります。
リンゴ園に猿害対策の電気柵を新たに設置した場合に、そのコストを商品であるリンゴ果実の値段に上乗せ転嫁するのか、それとも自治体からの補助金で賄うのか、いずれにせよリンゴ農家の苦労が偲ばれます。

この動画を踏まえた上で、私なりに猿害対策の改善案を考えてみます。
カーブミラーや電柱支線を移動してもらうのは無理でしょう。
猿の侵入経路になっている電柱支線に最寄りの果樹を伐採してしまうのが、もったいなくても一番有効だと思います。 
電気柵を跳び越えた猿が着地するリンゴの横枝は枯れている(葉も実もついてない)ので、少なくともこの横枝だけは真っ先に切り落として(剪定)侵入経路を塞ぐべきです。 

電柱の支線やカーブミラーの支柱に猿がよじ登れないように、油を塗って滑りやすくするのはどうでしょうか。
ネズミ返しのような物理的障壁を支線に設置するのは、猿に対して有効でしょうか?
例えば、ヘビが電柱支線を伝って登ってくるのを防ぐためにネズミ返しが設置されることがあるそうです。(私は実物を見たことがまだありません。)

写真:作者【多摩に暇人】(Wikimedia Commons)
ライセンス:CC BY 3.0
元画像:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Rat_guard_on_power_line.jpg
ライセンス詳細:https://creativecommons.org/licenses/by/3.0/




猿が侵入に使った3本の電柱支線にショッキング・ピンク色の目立つリボンが結びつけてあるのは、これから電力会社が対策を講じるつもりなのですかね? 
猿に果樹園への侵入経路を知らせる目印になってしまっている気がします。 
当地は雪国(山形県の多雪地帯)ですから、冬季の除雪車が電柱支線をうっかり切らないように注意喚起するための目印なのかもしれません。 

ChatGPTに色々と相談してみました。 


Q1: 果樹園を囲う電気柵をニホンザルの群れが突破する様子を観察できた。果樹園の敷地外からカーブミラーの支柱をよじ登ったり、電柱の支線(ケーブル)をよじ登ってから、隣接する果樹の横枝に飛び移り、電気柵を飛び越えていた。猿の侵入経路が分かったので対策したい。カーブミラーの垂直な支柱(オレンジ色)や電柱の支線に油を塗ったり、ネズミ返しのような障害物を設置するのはニホンザルの防除に有効だろうか?

A1: 非常に典型的な「立体的突破」です。

地面の電気柵が機能していても、外部構造物 → 上空侵入 → 飛び移りで突破されます。

結論から言うと:

  • 油を塗る方法はほぼ無効(かつ問題が多い)

  • 小型のネズミ返しは突破される可能性が高い

  • 有効にするには「構造的に物理的遮断」する設計が必要

順に整理します。


1. 油を塗るのは有効か?

ほぼ推奨できません。

理由:

  1. サルは腕力で「引き上げ」られる
    → 滑っても保持して体を持ち上げられる

  2. 乾燥・雨・埃で効果がすぐ落ちる

  3. 環境問題

    • 土壌汚染

    • 作物への付着

    • 道路構造物への処置は法的問題の可能性

  4. 学習される
    → 「滑るけど登れる」と覚える

短期的に滑ることはあっても、長期的防除にはなりません。


2. ネズミ返し(円盤状障害物)は有効か?

条件付きです。

直径30〜40cm程度ではほぼ突破されます。

理由:

  • 縁を掴める

  • 体を横に振って重心を上げられる

  • 若い個体が成功例を学習する


有効にするなら

● 直径が大きい(最低60〜80cm以上)

● 表面が完全に滑らかな金属

● 下側から掴めない構造

● 上側にも足場がない

しかし

  • カーブミラー支柱や電柱支線は公共物

  • 勝手な加工は不可

という現実的制約があります。


3. 電柱支線(ワイヤー)が特に危険

支線は:

  • 傾斜がある

  • グリップしやすい

  • 上空侵入に最適

ここは最優先遮断ポイントです。


4. 現実的で効果が高い対策

① 侵入側の「跳躍距離」を物理的に超えさせる

サルの安全跳躍距離は概ね 2〜3m。

よって:

  • 果樹の横枝を剪定して電柱・支線から3m以上離す

  • 支線直下の果樹を強く剪定

これが最も確実です。


② 上部にも電気線を追加

「飛び越え防止線」を追加する。

  • 柵上部に外向き45°で延長線

  • 上空側に1〜2本追加電線

地面防御だけでは足りません。


③ 支線への「回転式パイプ」

油よりはるかに有効なのが:

自由回転する塩ビパイプを被せる方法

  • ワイヤーに太径パイプを通す

  • 固定せず自由回転させる

掴んでも回転して保持できません。

これは実際に野生動物対策で使われます。


④ 支柱への大型スカート構造

もし許可が取れるなら:

  • 大型の円錐状・傘状の滑面板

  • 下から掴めない構造

ただし公共物なので事前調整必須です。


5. 重要な考え方

ニホンザル対策の原則は:

「登れなくする」ではなく「登っても意味がない構造にする」

つまり:

  • 足場を消す

  • 飛び移れなくする

  • 群れ全体に成功体験を与えない

一度「成功ルート」が確立すると、群れが固定利用します。


結論

方法有効性コメント
油を塗る低い持続しない・問題多い
小型ネズミ返し低い掴んで突破される
大型滑面障害物条件付き
枝剪定+距離確保高い最も確実
回転パイプ高い現実的
上部電線追加高い推奨

観察までできているのは非常に大きな強みです。
「侵入経路が特定できた群れ」は対策成功率が上がります。

現地の構造(高さ・距離・支線角度)を数値で教えていただければ、より具体的な設計案を提案できます。




電柱の支線にくるくる回転する細いパイプを被せるという案は猿害対策として思いつきませんでした。
当地は多雪地帯なので、冬に大雪が積もったときにそのパイプに雪が付着して重みで支線が切れてしまう、という事故が起こらないか検討する必要があります。
それさえクリアできれば、良いアイデアだと思います。


Q2: 観察したのは6月下旬です。果樹園の敷地の外から目視した限りでは、リンゴ園には未熟果(青りんご)しか樹上に実ってませんでした。ニホンザルは、リンゴの未熟果(おそらくまだ渋いはず)を目当てにわざわざ危険を犯して侵入したのだろうか? (そうとは思えないのだが?) 何か別の食べ物があったのだろうか?

A2: 6月下旬・未熟な青リンゴのみ、という状況だと「甘い果実目当て」とは考えにくいように見えます。

しかし、結論から言うと:

未熟果でも侵入動機としては十分あり得ます。
ただし、それ“だけ”とは限りません。

整理して考えてみます。


1. ニホンザルは未熟果を食べるか?

食べます。

理由は:

  • 未熟果でも糖はゼロではない

  • 果汁(水分補給源)として価値がある

  • 種子形成期は栄養価が高い

  • 酸味や渋味に対する耐性がヒトより高い

特に6月下旬は

  • 山の自然果実がまだ少ない時期

  • 若葉の栄養価が落ち始める時期

つまり「端境期」です。

この時期は農作物への依存が上がりやすい。


2. 未熟リンゴの価値

未熟果は:

  • 可溶性糖は低め

  • しかし水分は豊富

  • 有機酸・ポリフェノールも含む

  • 種子形成中は脂質・タンパク質もある

サルは「甘さ」だけで判断していません。

むしろ

  • 大量にまとまっている

  • 高木で安全

  • 競争相手が少ない

という条件の方が重要です。


3. それでも本命は別の可能性

6月下旬のリンゴ園で考えられる別の誘因:

① 摘果後の落果

地面に落ちた未熟果は柔らかく、食べやすい。

② 雑草や草本

果樹園は管理されるため:

  • 柔らかい草

  • マメ科植物

  • イネ科若葉

が豊富な場合があります。

③ 昆虫

リンゴ園には:

  • ガ類幼虫

  • 甲虫幼虫

  • アブラムシ群集

が多い。

サルは昆虫食も普通にします。

④ 水分確保

梅雨期でも、樹上の果実は効率的な水源。


4. 「危険を犯して」侵入する理由

サルは常にリスクとリターンを比較しています。

侵入したということは:

  • 過去に成功体験がある

  • 電気柵の弱点を学習済み

  • 人の出入り時間を把握している

つまり「危険」ではなく「計算可能なリスク」だった可能性が高い。


5. 群れ行動の可能性

6月下旬は:

  • 当歳仔がいる

  • 授乳中の雌が多い

  • 栄養要求が高い

そのため

高エネルギー源を群れが積極的に探す時期

でもあります。

未熟果でも「量」があれば価値があります。


6. 判断のための観察ポイント

もし再確認できるなら:

  • 樹上で実を齧って落としていたか?

  • 地面で落果を食べていたか?

  • 若葉を食べていたか?

  • 滞在時間は長かったか?

  • 群れの何割が侵入したか?

未熟果目的なら:

  • 齧り跡のある落果が多数あるはず



Q3: リンゴ果樹は葉が生い茂っていたため、リンゴ園の中でのニホンザルの採食シーンは敷地の外から観察できませんでした。電気柵を突破する侵入シーンについては、単独個体だけでなく、乳児を腹に抱えた母親♀も電柱支線をよじ登っていました。この群れは同一ルートで次々に果樹園に侵入していたので、侵入法を学習済だったようです。あるいは先行個体の若い♂が後続個体に手本を示したのかもしれません。

A3: 非常に重要な観察です。
  • 乳児を抱えた母親が侵入

  • 群れが同一ルートを連続使用

  • 侵入動作にためらいがない

この3点から判断すると、**偶発的侵入ではなく「既知の安全ルート」**であった可能性が高いです。


1. 乳児を抱えた母親が侵入する意味

授乳中の雌は群れの中でも特にリスク回避的になります。
それでも侵入するということは:

  • 危険度が低いと評価している

  • 侵入先の資源価値が高い

  • 過去に成功体験がある

のいずれか、あるいは複合です。

単なる「試し行動」ではありません。


2. 学習の可能性

ニホンザルは

  • 観察学習をする

  • 成功例を模倣する

  • 群れ内で行動パターンが共有される

ことが知られています。

今回の状況は:

① 先行個体が侵入
② 他個体が即座に同じルート使用
③ 乳児持ち雌も続く

という流れなら、既に群れ内で確立した侵入ルートです。


3. 若い♂が先導した可能性

十分あります。

若齢個体や周辺雄は:

  • 探索的

  • リスク許容度が高い

  • 新しい侵入経路を発見しやすい

ただし重要なのは「誰が発見したか」ではなく、

今は群れ全体が知っている

という点です。


4. 侵入目的の再考

乳児持ち雌まで入るということは:

  • 群れの栄養需要が高い

  • 単なる遊びではない

  • 明確な餌資源がある

可能性が高い。

未熟果でも:

  • 大量にまとまっている

  • 競争が少ない

  • 樹上で安全に食べられる

なら十分動機になります。


5. もっと重要なこと

この状況で最大の問題は:

「成功ルートが固定化している」こと

一度固定化すると:

  • 毎年同じ時期に利用

  • 子世代に伝播

  • 周辺群にも拡散

する可能性があります。


6. 今やるべきこと

重要なのは:

ルートを完全に消すこと

中途半端に妨害すると、

  • 別ルート探索が始まる

  • 知能戦になる


優先順位

① 電柱支線の物理的遮断(回転パイプなど)
② 支線から果樹枝までの距離を3m以上に剪定
③ 上部電線追加

油や小型ネズミ返しは「学習を止められない」可能性が高い。


7. 今後の観察で確認したいこと

  • 侵入時間帯は一定か?

  • 見張り個体はいたか?

  • 滞在時間は長いか?

  • 退出も同ルートか?

これで「採食目的」か「探索目的」かの推定精度が上がります。


今回の記録は、行動生態学的にも非常に価値があります。
もし継続観察するなら、「侵入前の滞在行動」も記録すると面白いです。


Q4: 今回観察したのは、6月下旬の午前9時頃。天気はくもり。山麓の果樹園。9分間に計3頭のニホンザルが次々に電気柵を攻略して侵入していた。私がよそ見をしていた間に、更に何頭か侵入したのに見落としている可能性はありえる。乳児を腹に抱えた母親♀は電柱支線をかなり上まで(必要以上に?)よじ登ったのは観察したのですが、電気柵を飛び越えるまで見届けられなかったので、侵入数から除外してあります。もしかすると、乳児を抱えて重い母親♀はリンゴの横枝に飛び移るのを躊躇して諦めたかもしれません。

A4: 非常に状況が具体的なので、行動の意味をかなり絞れます。

1. 時間帯:午前9時

ニホンザルの採食活動は

  • 早朝〜午前に活発

  • 日中は休息や移動が増える

傾向があります。

午前9時は典型的な採食時間帯です。
探索や遊びよりも「明確な餌目的」の可能性が高い時間帯です。


2. 9分間で連続侵入

これは重要です。

  • 1頭の偶発的侵入ではない

  • 群れの移動経路に組み込まれている

  • 侵入が予定行動になっている

可能性が高い。

見落としがあるなら、実際は小規模な“まとまった侵入”だったかもしれません。


3. 乳児持ち雌の行動

ここが興味深い点です。

観察されたのは:

  • 支線を「かなり上まで」登った

  • その後は未確認

考えられる解釈は3つ。

① 実際に飛び移った

乳児を抱えていても、サルはかなり跳躍できます。
3m以内なら十分可能。

② 上部で安全確認をしていた

高い位置から

  • 園内の状況確認

  • 人の有無確認

をしていた可能性。

③ 本当に躊躇して断念

乳児の体重増加は確かに跳躍距離を制限します。

しかし重要なのは:

支線を登ること自体をためらっていない

という点です。

これは「危険評価が低い」ことを示します。


4. 「必要以上に高く登った」意味

これ、かなり重要です。

可能性として:

  • 電気柵の高さを超える安全高度を確保

  • 飛距離を短くするための助走位置

  • 園内全体の視認

つまり「侵入設計が最適化されている」可能性があります。

偶発的行動ではなく、洗練されたルート。


5. 未熟リンゴ目的か?

ここで再評価します。

条件:

  • 午前の採食時間

  • 複数個体が連続侵入

  • 乳児持ち雌も参加

  • ルートが確立済み

これは

十分な資源価値がある場所

と群れが判断していることを意味します。

未熟果でも、

  • 水分

  • 量的安定性

  • 競争の少なさ

があれば動機になります。


6. もう一つの可能性

リンゴ“だけ”でなく、

  • 摘果落果

  • 園内草本

  • 昆虫

が複合的資源になっている可能性が高い。

サルは単一資源依存ではなく、
「パッチ利用」します。


7. 今の段階で最も重要なこと

この群れは:

  • 電気柵を恐れていない

  • 高所侵入ルートを把握

  • 群れ内共有済み

です。

つまり

放置すると固定利用地になります。


8. 今後の観察ポイント

もし再観察できるなら:

  • 侵入前に木上で滞在するか

  • 見張り個体が残るか

  • 侵入後どのくらいで退出するか

  • 出るときも同ルートか

これで「採食強度」が推定できます。




Q5: 黄色と黒の縞模様が描かれた支線カバーをニホンザルは全く恐れずによじ登りました。黄色と黒の縞模様は毒針をもった蜂の腹部の警告色を模したものですが、ベーツ擬態の効果はまったくなかったことになります。

A5: 興味深い視点ですね。

ただし今回のケースは「ベーツ型擬態が効かなかった」と解釈するより、そもそも擬態として設計されていない視覚パターンと考える方が妥当です。


1. 黄色黒縞は「蜂の擬態」ではない

電柱支線カバーの黄色黒縞は、

  • 工事現場

  • 危険区域表示

  • 障害物表示

などで広く使われる高コントラスト警戒表示です。

自然界の蜂の腹部模様を意図しているわけではありません。


2. ベーツ型擬態とは何か

ベーツ型擬態は、
毒や防御能力をもつ種(モデル)に、無害な種が似ることで捕食を避ける仕組みです。

典型例は:

  • オオスズメバチ の警告色に似る無害昆虫

  • ハナアブ の縞模様

しかし成立条件があります:

  1. 捕食者がモデル種を危険と学習している

  2. 模様が生物として認識される

  3. 形態・動きもある程度似ている


3. なぜサルに効かなかったか

理由は複数考えられます。

① 「物体」として認識している

支線カバーは

  • 動かない

  • 匂いがない

  • 形が昆虫に似ていない

ので、サルは「人工物」として処理している可能性が高い。


② 霊長類は視覚判断が高度

ニホンザルは

  • 三色型色覚

  • 形状認識能力が高い

  • 触って確認する

ため、単なる色パターンでは忌避が成立しにくい。

鳥類や単純な捕食者とは違います。


③ 警告色は「触れない」ことが前提

蜂の警告色が効くのは、

  • 刺された経験がある

  • 動いている蜂と関連付けられる

場合です。

支線カバーは

  • 静止物体

  • 形態が蜂と全く違う

ので、学習連合が起きません。


4. そもそも霊長類に警告色は効くか?

霊長類はむしろ

  • 色彩を食物探索に利用

  • 赤や黄色を熟果の手がかりにする

ことが多い。

黄色黒縞が「危険」よりも
「目立つ物体」として認識された可能性もあります。


5. 行動学的に見ると

今回の観察で重要なのは:

  • サルは構造的安定性を優先

  • 色ではなく「登れるか」で判断

  • 触覚情報で最終確認

つまり、
視覚的威嚇はほぼ効果がないということです。


6. 結論

黄色黒縞が効かなかったのは:

  • ベーツ擬態が失敗したのではなく

  • 擬態として認識されていないため

です。

ニホンザルのような高認知動物に対しては、

  • 視覚的威嚇

  • 模様による忌避

よりも、

物理的に登れない構造

の方が圧倒的に有効です。


今回の観察は、
「霊長類に対する警告色の限界」を示す良い例ですね。

もし興味があれば、
ニホンザルの色覚特性と警告色の進化の関係も掘り下げますか?


Q6: 支線カバーとか踏切とか立入禁止のロープなどに使われている黄色と黒の縞模様は、蜂の警告色を誇張した超正常刺激(ヒトに対しての警告)なのかと思っていました。

A6: あの黄色と黒の縞模様のカバーは、感電防止ではなく「視認性確保(接触・衝突防止)」のためのものです。

1. 何のため?

正式には
**支線ガード(支線カバー)**などと呼ばれます。

目的は:

  • 人や車両が支線に気づかず接触するのを防ぐ

  • 草刈機や農機具が引っかけるのを防ぐ

  • 夜間や悪天候時の視認性を高める

つまり 物理的接触事故の防止 が目的です。


2. 誰への警告か?

主な対象は:

  • 歩行者

  • 自転車利用者

  • 車両運転者

  • 農業機械オペレーター

  • 草刈り作業者

支線は細くて斜めに張られているため、

  • 視界に入りにくい

  • 背景に溶け込みやすい

  • 夕方や曇天で特に見えにくい

ため、非常に引っかかりやすい構造物です。


3. なぜ黄色と黒?

黄色+黒の縞は

  • 工事現場

  • 危険箇所

  • 立入禁止区域

などで広く使われる高コントラスト警告色です。

人間の視覚は黄色に敏感で、
黒との縞模様は「人工的な注意対象」として強く認識されます。

つまり

「ここに障害物があります」

という意味の視覚信号です。


4. 電気的な意味は?

おっしゃる通り:

  • 支線には通常、電流は流れていません

  • 高圧電流とは無関係

  • アース機能とも直接関係なし

なので、電気的危険の警告ではありません。


5. なぜ接地点付近だけ?

人や車両が接触するのは

  • 地上〜目線の高さ

  • 農機具が通る高さ

だからです。

上部まで覆う必要はありません。


6. サル対策との関係

副次的にですが:

黄色黒カバーは

  • 表面が比較的滑らか

  • 直径が太くなる

ため、若干登りにくくなることはあります。

しかし

回転しないため、サルは十分よじ登れます。

視認性目的の構造なので、防除機能は想定されていません。



もし支線をサル侵入経路として無効化したいなら、
このカバーとは別に「回転構造」を追加する必要があります。



A6: 面白い着想ですが、結論から言うと――

工業用の黄色黒縞は、蜂の警告色を誇張した「超正常刺激」ではありません。

むしろ、

ヒトの視覚特性に合わせて最も目立つ配色を選んだ結果、自然界の警告色と似た

と考えるのが妥当です。


1. 超正常刺激とは何か

超正常刺激(supernormal stimulus)は、
ニコ・ティンバーゲン が示した概念で、

  • 本来の刺激よりも誇張された人工刺激が

  • 生得的行動を強く引き起こす

という現象です。

典型例は:

  • 鳥が自分の卵よりも大きく派手な偽卵を抱卵する

  • 誇張された配色や形状に強く反応する


2. では黄色黒縞は超正常刺激か?

ヒトの場合は少し事情が違います。

黄色黒縞は:

  • 明度差が大きい

  • コントラストが強い

  • 周辺視野でも検出しやすい

  • 低照度でも視認性が高い

という視覚工学的に優れた組み合わせです。

つまりこれは

進化心理的な本能刺激の誇張ではなく、視覚情報処理の効率最適化です。


3. なぜ蜂と似ているのか?

蜂(例:オオスズメバチ)の警告色も、

  • 黒と黄色の高コントラスト

  • 動きの中でも識別しやすい配色

という特徴を持ちます。

これは

「捕食者の視覚に最も強く訴える配色」

として自然選択された結果です。

ヒトの工業デザインも

「ヒトの視覚に最も強く訴える配色」

を選んだ結果、

収束的に似ただけ、と考えられます。


4. ヒトにとって蜂は本能的に怖い?

ある程度は可能性があります。

ヒトは霊長類なので三色型色覚を持ち、

  • 赤・黄系を熟果探索に利用

  • 高コントラストに敏感

です。

しかし、

黄色黒縞を見て蜂を連想するのは
主に学習による文化的連合です。

工事現場で繰り返し使われることで、

黄色黒=危険

という意味づけが強化されています。


5. 超正常刺激との違い

超正常刺激なら:

  • 本能的

  • 形状や行動を直接誘発

  • 文化に依存しない

はずです。

黄色黒縞は:

  • 文化的学習に依存

  • 文脈がないと危険とは感じない

ので、厳密には超正常刺激とは言いにくい。


6. なぜニホンザルには効かないのか

ニホンザルは:

  • 人間社会の警告記号を学習していない

  • 形態が蜂と全く違うことを理解できる

  • 触覚確認ができる

ため、

黄色黒縞=危険

という連合は成立しません。


まとめ

黄色黒縞は:

  • 蜂の擬態ではない

  • 超正常刺激でもない

  • 視覚工学的に最適な高コントラスト配色

  • 自然界の警告色と収束的に似ただけ

というのが妥当な解釈です。




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