2025/08/09

民家のトタン屋根に登る若いニホンザル

 

2024年6月下旬・午前11:00頃・晴れ 

山麓の農村部で民家の庭に来ていた野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れを観察していたら(映像公開予定)、物置小屋の錆びたトタン屋根に子猿が登っていました。 
しばらくすると、子猿は縁から少し登ってトタン屋根の反対側に隠れてしまいました。

ノスリと風速計(野鳥)

 

2024年6月中旬・午前10:35頃・晴れ 

広大な田園地帯で、農道沿いに立つ電柱の天辺にノスリ(Buteo japonicus)が留まっていました。 
ここはノスリをよく見かける、お気に入りの留まり場のひとつです。
青空を背景に、ノスリが周囲の田んぼを鋭い眼光で見回しています。 
水田に潜む小動物の獲物(カエルや野ネズミなど)を探しているのでしょう。 

私がノスリに気づくのが遅れたせいでかなり近距離だったのですが、カメラを向けても珍しくノスリは逃げませんでした。 
おそらく顔馴染みの個体なのでしょう。 
私はノスリの個体識別ができていませんが、ノスリの方は私を人畜無害だと認識しているようです。 

ノスリが電柱から飛び立つまで長撮りするつもりだったのに、カメラの電池が切れてしまいました。 
私が焦ってバッテリーを交換している間に、ノスリは飛び去ってしまいました。 
同じ車道の少し離れた電柱の天辺に留まり直していました。 

さっきまでノスリが留まっていた電柱の隣には、風速を測る小さな風車が設置されていることに気づきました。
黄色いプラスチック製のカップが風でクルクル回っています。 
カップの底には銀色の反射板が貼り付けられています。 
アメダスなどの本格的な気象観測地点という訳ではなく、風速だけを測っています。 
ノスリはさすがに回転する風速計が設置された電柱には止まる気にならなかったようです。 


後日に撮り直した写真




ひょっとしたらノスリは帆翔に必要な上昇気流の強さを知るために、風速計の横に居たのかもしれない、と思いつきました。 
しかし、このタイプの風速計は水平方向の風速しか測れず、風向きも分かりません。 

おそらく水田の農薬散布に使う農業用ドローンや無人ヘリコプターを飛ばすために、風速計を設置したのでしょう。 
実際にこの田んぼで小型のヘリコプターが無線操縦で農薬散布する様子を動画公開予定。 


※ この風速計の目的について、ChatGPTに相談しました。 

🦅 ノスリが上昇気流を察知する方法

ノスリなどの猛禽は、いくつかの方法を組み合わせて上昇気流の有無や強さを探っていると考えられています。


1️⃣ 周囲の視覚的な手がかり

  • 他の鳥(特にカラスや他の猛禽、ハト、トビなど)が帆翔している場所を観察。
    → 他の鳥の動きで「そこに上昇気流がある」と推定。

  • 雲(積雲など)の形成や動き、地表の熱せられ方(日当たりの良い斜面・裸地・道路・畑など)を視覚的に確認。


2️⃣ 地表の風や微気流の感覚

  • 止まり木や電柱の上で、体や羽毛、顔の感覚で微細な空気の流れを感じ取る。

  • 上昇気流の発生地では、地表で風の変化や温かな上昇気を感じることがある。


3️⃣ 試しに飛んで体感する

  • あなたの推測の通り、これは非常に重要です。

  • 実際、猛禽は「まず飛び立って風の状態を体感し、条件が良ければソアリングに移行する」という行動を取ります。

  • 上昇気流が弱ければ、しばらく羽ばたきで高度を稼いだり、あきらめて戻ることもあります。


💡 つまり…

➡ ノスリは目に見えない上昇気流を、
・視覚的な環境情報
・羽毛や皮膚感覚による微風感知
・そして「試し飛び」での体感
を組み合わせて判断しています。


つづく→

2025/08/08

山中の湿地の草むらで深夜に餌を探し歩くニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年6月下旬 

シーン0:6/19・午後13:07・晴れ(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林に湧き水が年中滲み出す湿地があり、浅い水溜りをトレイルカメラ(旧機種)で見張っています。 


シーン1:6/22・午前0:14(@0:04〜) 
深夜に湿地帯の奥の草むらを謎の中型野生動物がうろついています。 
常に頭を下げて動き回り、下草が揺れています。 
ときどき顔を上げて警戒しています。 

少しずつ手前に近寄ってくれたものの、水溜りには来てくれませんでした。 
イタチならカエルやオタマジャクシを狩ろうと水辺に来るはずです。 


やや遠くて被写体の動きが緩慢なので、まずは5倍速の早回し映像をご覧ください。 
次は1.5倍に拡大した上でリプレイ。 
オリジナルの等倍速動画は、最後にお見せします。 
等倍速動画を先にすると、何を見せられているのかよく分からない視聴者が離脱しそうなので、説明のために順番を入れ替えました。
今回は早回しのダイジェストを先に見せていることになります。

おそらくニホンアナグマ(Meles anakuma)が採餌しているのでしょう。 
この地点でアナグマは初見です。 


シーン2:6/22・午前0:15(@0:04〜) 
アナグマが活動している林床で、ときどき下草や灌木が揺れています。 
水溜りで泥水を飲んだり浴びたりすることが目的ではなく、湿地帯で地面を掘り起こしてミミズを捕食しに来たのではないかと推測しています。 


つづく→

ノダイコンの花蜜を吸うナミアゲハ♂の羽ばたき【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年5月中旬・午前11:05頃・晴れ 

小川の土手に咲いたノダイコン(大根の内陸性自生種)の群落でナミアゲハ♂(Papilio xuthus)が忙しなく訪花していました。 
吸蜜中もバランスを保つために、かなり忙しなく羽ばたき続けています。 
この組み合わせは初見です。 

腹端の形状から♂と判明。 
この♂個体は、左後翅の尾状突起が欠損しています。 

花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:57〜) 
スローモーションでじっくり観察すると、ゼンマイ状の長い口吻の根元付近に薄い黄色の花粉が大量に付着していることに気づきました。 
つまり、ナミアゲハ♂はノダイコンの花に口吻を差し込む度に授粉を助けている送粉者ということになります。 
狙った訳ではないのですけど、背後を流れる小川の水面の煌めきが美しく撮れていました。 

実はキアゲハもノダイコンの同じ群落に飛来したのですが、撮り損ねました。 
2種のアゲハチョウは互いに無関心で、誤認求愛や蜜源の占有行動も起こりませんでした。

2025/08/07

山中の湿地帯や林道を横切るニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 



2024年6月中旬 

シーン0:6/7・午後13:14・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:6/7・午後13:40・晴れ(@0:04〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林に湧き水が年中滲み出す湿地があり、浅い水溜りを2台のトレイルカメラ(旧機種)で見張っています。 

ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れが水場に登場したシーンを以下にまとめました。 
この期間、メインの監視カメラは夜だけ起動する設定にしていたので、昼間は全景を撮るもう1台のカメラでしか撮れていません。


シーン1:6/11・午後14:37(@0:07〜) 
群れの本体は、奥の林道を左から右へ続々と遊動して行きます。 
途中で道草を食っている個体もいます。(採食行動) 

どこかでウグイス♂(Horornis diphone)の囀り(さえずり)や谷渡り♪が聞こえます。 


シーン2:6/11・午後14:42(@1:07〜)


シーン3:6/16・午後13:55(@1:20〜) 
5日後の昼下がりにもニホンザルの群れが水場を通過しました。 
群れにはアルビノ(または白変種)の個体が混じっていました。

ニホンザル同士が小競り合いをする激しい悲鳴♪が響いた直後に(@1:27〜)、トレイルカメラの画角が急に左右に激しくぶれました。 
群れ内で喧嘩になり、劣位個体がスギの木に登って逃げる途中でぶつかったのでしょうか? 
それとも、悪戯好きの個体がトレイルカメラを取り外そうとして、ストラップやワイヤーロックを引っ張ったのかもしれません。 
猿から手荒な扱いを受けても幸いトレイルカメラは壊されずに済み、画角も少しだけ左にずれただけです。 

奥の林道を遊動する子ザルがキュルキュル、キャッキャッ♪と鳴いています。 


シーン4:6/16・午後13:58(@2:20〜) 
右へ遊動する個体の中には、子ザルを腰におんぶしている母親♀がいます。 
奥の林道を左から来て立ち止まり身震いした個体は、どうやら黒い首輪を装着しているようです。(@2:40〜) 
テレメトリー調査のために、GPSや電波発振器を内蔵した首輪なのでしょう。 


シーン5:6/16・午後14:01(@3:20〜)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

池畔のミヤマガマズミの枝先に産み付けたモリアオガエル♀♂の泡巣【微速度撮影#5】

 



2024年6月下旬 

モリアオガエル(Rhacophorus arboreus)の繁殖池で、泡巣が樹上に産み付けられる様子をタイムラプス動画で記録しています。 
池畔でマユミの枝先に産み付けられる泡巣が減ったので、カメラの設置場所を変更することにしました。 

今度はミヤマガマズミの枝先に産み付けられた泡巣4個を対岸から引きの絵で狙います。 
タイムラプス専用カメラを使い、午前5:30〜午後18:00のタイマー設定で1分間隔のインターバル撮影を行いました。 
丸1週間分(7日間)の記録です(6/21〜6/28)。 
先に言っておくと、今回の動画は失敗で、面白いことは何も写っていません。
この動画はブログ限定で公開しておきます。
個人的な試行錯誤を忘れないように、ブログに記録しておくだけです。

6/23日に山形県を含む東北地方南部が梅雨入りしたと気象庁が宣言しました。 
平年より11日遅く、前年よりも14日遅い入梅です。 
待ちわびた梅雨になったのに、この1週間で雨は1回しか降りませんでした。 
それでも池の水位が少しだけ回復していました。 

対岸で新たに産み付けられたモリアオガエルの泡巣は、画角の右外でした。 
対岸で水面に張り出したミヤマガマズミの群落はやや遠く、モリアオガエルの古い泡巣が次第に溶け落ちる様子がよく見えませんでした。 
4Kなど高画質で撮れる最新のタイムラプス・カメラなら、まだましだったかもしれません。
カメラの画角をもっと下に向けるべきでしたね。 

余談ですが、 4倍速の早回し映像で見ると、画面の左で林床下草の蔓植物(種名不詳)の回旋運動が記録されていて、興味深く思いました。 

また、ニホンカモシカ(Capricornis crispus)が何度か出没していました。 
6/25の午後17:00頃、左上奥のスギ林内をカモシカが単独でうろついていました。 
残念ながら池には来てくれませんでした。 
3日後の6/28の午前11:00過ぎにも、左上奥のスギ林内をカモシカがちらっと写りました。 


この画角での微速度撮影は失敗に終わったので、カメラの設置場所を変更します。 


2025/08/06

独りで外出する前に必ず営巣地に匂い付けするニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月下旬 

シーン1:6/23・午前0:41・気温22℃(@0:00〜) 
左から来たニホンアナグマ(Meles anakuma)の母親♀が、巣口Lから延びるアクセストレンチの手前で立ち止まり、後脚を広げました。 
どうやら排尿したようですが、手前に生えたマルバゴマギの枝葉が邪魔で見えませんでした。 

そのまま獣道を歩いて右上奥へ向かいます。 
独りで採餌に出かけるようです。 


シーン2:6/23・午前3:34・気温23℃(@0:16〜) 
約3時間後にも、小雨がぱらつく深夜に母親♀が単独で営巣地(セット)を離れて外出しました。 


シーン3:6/23・午前3:34・気温20℃(@0:24〜) 
別アングルに設置した監視カメラでも撮れていました。 
獣道を右上奥へ向かう途中で、ちょっと座って地面に尻を擦りつけました。(スクワットマーキング) 

今回も母親♀が外出から帰巣するシーンがなぜか撮れていません。 


シーン4:6/23・午前9:03・くもり・気温18℃(@0:42〜) 
明るい朝になると、雨は止んでいました。 
右から来た母親♀が、巣口Lの匂いを嗅いでを軽く点検してから、いつものように獣道を通って採餌に出かけます。


シーン5:6/23・午前9:03・くもり・気温18℃(@1:00〜) 
別アングルの監視映像に切り替えます。 
母親♀が獣道との合流点で、後足を左右に開くと放尿したようです。 
マーキング用の短い放尿ではなく、しっかり長いこと小便しました。 
排泄する後ろ姿を1.5倍に拡大した上でリプレイしても(@1:42〜)、♀の尿道口は見えず、事後に地面が濡れたかどうかも定かではありません。 
雨上がりなので、元から地面は湿っていたからです。 
肛門から排便しなかったことだけは確かです。 



シーン6:6/23・午後16:51・気温20℃(@2:07〜) 
夕方にはまだ早い時刻なのに、鬱蒼と葉が茂る二次林内は薄暗く、トレイルカメラが暗視モードで起動しました。 
また雨が降り出していますから、雨雲のせいでより暗いのでしょう。 

出巣R直後と思しき母親♀が巣口RLの中間地点に立ち止まって、排尿したかもしれません。 
手前のマルバゴマギ灌木が邪魔でよく見えませんでした。 
身震いしてから巣口Lの横を通り過ぎ、いつもの経路で外出します。 


※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
ニホンアナグマの母子が旧営巣地に転入した翌日の出来事です。
同じ日にこれほど何度も念入りにマーキングを繰り返したのは、転入後間もないので、近隣のタヌキなどに対して表札代わりにしつこく縄張り宣言をする必要があるのでしょう。

ときどき雨が降る日だったので、 匂いが落ちやすかったのかもしれません。

留守番する幼獣たちを母親の匂いで安心させ、営巣地から離れて迷子にならないようにする目的もあるのではないかと推測しています。

ちなみに私の鼻では、アナグマがマーキングした匂いを嗅ぎ取れたことはありません。(さすがに糞の匂いは分かります。)


スギの樹洞に営巣するクロクサアリのコロニー

 

2023年5月上旬・午前12:10頃・晴れ 

奇妙な樹形をしたスギの大木が里山の登山道の横に、聳え立っていました。 
根元で分岐した3本の幹がそのまま真っ直ぐに伸びています。(株立ち) 
屋久杉ほどではありませんが、なかなか風格のある古木です。 
胸高直径を測るべきでしたね。 

太い幹の下部に樹洞が開いていました。 
クマが冬眠するには、まだ小さ過ぎる樹洞です。 
樹洞の中でクロクサアリ(Lasius fuji)のコロニーが営巣しているようです。 
無数のワーカー♀が活動していました。 


2023年6月中旬・午前9:45頃・晴れ 
翌月も通りすがりに定点観察しました。 
樹洞の内部は暗くて、動画では底まで撮影することが出来ません。 
強力な照明か、ナイトビジョン(暗視)のビデオカメラを用意する必要がありそうです。

つづく→ 


以下の写真は、撮影日がまちまちです。

2025/08/05

林道でニホンカモシカの母子と束の間の出会い

 

2024年6月下旬・午後12:30頃・くもり 

里山のほぼ平坦な林道で、前方の右カーブに子連れのニホンカモシカ(Capricornis crispus)を発見しました。 
母親とその幼獣が林道で立ち止まり、私を振り返って見ています。 
焦ってしまった私がカメラの操作を誤り、残念ながら、ほんの一瞬しか撮影できませんでした。 
1.5倍に拡大した上で1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

 私が悪態をつきながらカメラの再起動を試みている間に、カモシカの母子は警戒して逃げてしまいました。 
その際に、1回だけ鼻息を荒らげて私に威嚇しました。 
蹄を踏み鳴らす威嚇行動はしませんでした。

水田を泳ぎながら採食するカルガモのペア♀♂(野鳥)

 

2024年6月上旬・午後16:05頃・晴れ 

田植え後の水田で、カルガモ(Anas zonorhyncha)のペアが縦列になって進んで行きます。 
カメラを向ける私を警戒して、どんどん遠ざかっています。 

田んぼは水深が浅く、水かきを使った遊泳と言うよりもほとんど泥濘の中を歩いているようです。 
カルガモが水田の中を動き回ると底の泥が舞い上がり、日光が遮られて(水の透明度が下がり)、発芽した雑草に対して除草効果があります。 
一方イネは苗として育った段階で植えているため、葉は地上にあり、水が濁っても問題なく光合成することができます。
これを積極的に利用しているのがアイガモ農法だったり、除草ロボットだったりします。 



カルガモ♀♂は、ときどき嘴を水中に突っ込んで採食しています。 
私から充分に離れると、安心して浅瀬に立ち止まりました。 
2羽が並んで周囲を警戒しています。 
右の個体が尾羽を左右に激しく振ってから、身震いしました。 
その間に左の個体は水を飲みました。 
移動しながらの採食を本格的に再開しました。 

周囲でオオヨシキリ♂の囀り(さえずり)♪は聞こえますが、カルガモは鳴いていないようです。

関連記事(1年前の撮影:単独個体)▶ 田植え後の水田で採食するカルガモ(野鳥) 

2025/08/04

引っ越し翌日の昼間に巣穴を掘り広げるニホンアナグマ♀【トレイルカメラ】

 



2024年6月下旬 

前日の晩にニホンアナグマ♀(Meles anakuma)が子連れで転入した営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:6/23・午後14:07・気温21℃ (@0:00〜) 
冒頭で巣穴Lに入ろうとした幼獣がクンクンキュン♪と鳴きました。(@0:04〜) 
なぜか奥まで入れません。 
途中で閊えている(誰かがトンネルを塞いでいる)ようです。 
しばらくすると、別の幼獣が巣口Lに駆け寄り、遊び始めました。 

やがて巣穴Lの中から後退りしながら外に出てきたのは、母親♀でした。 
どうやら、手狭になった巣穴Lを掘り広げる工事を始めたようです。 
掘った土や古くなった巣材を前脚で掻き出して外に捨てました(排土)。


シーン2:6/23・午後14:08・くもり(@1:00〜) 
別アングルに設置した監視カメラでも穴掘り作業が撮れていました。 
計3頭の幼獣が巣口Rから外に出てきて、取っ組み合いや追いかけっこをして遊んでいます。 
その間、残りの幼獣1頭が、巣口Lの中に潜り込もうとしています。 

幼獣全員が巣口Lに合流したら、巣内Lで穴掘り工事をしていた母親♀が後ろ向きで外に出てきました。 
掘った土を巣口Lに捨てると、母親♀は再び巣内Lに戻ります。 
しばらくして再び母親が後ろ向きで排土したところで、1分間の録画が終わりました。 


シーン3:6/23・午後14:08・くもり(@2:00〜) ニホンアナグマ♀+幼獣4@セット+格闘遊び+追いかけっこ遊び+穴掘り:巣穴L拡張 6-23 14:08:34 wDSCF0070 23℃ 〆digging_out 別アングルの映像もフルカラーに戻りましたが、辺りはかなり薄暗いです。 幼獣たちにまとわりつかれながら穴掘り作業するのは大変そうです。 巣口Lから真っ直ぐ後退しながら土砂を何度も掻き出して捨てる結果、アクセストレンチと呼ばれる斜面が形成されます。 これはアナグマ営巣地に特有の地形です。 


※ アナグマの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
真昼間なのに、トレイルカメラによる録画がモノクロ(白黒)になりました。 
これは薄明薄暮など起動時の照度が低いときに起こる症状です。 
初夏の二次林では林冠に葉がびっしり生い茂り、日光が林床までほとんど届かず昼間も薄暗くなります。 
赤外線の暗視映像に切り替えるかどうかという、トレイルカメラ内部で設定された照度の閾値付近では、モノクロとフルカラーで交互に録画されるのです。 
二次林では秋に落葉して林内が明るくなるまで、この症状が続きます。 

前年の観察では、重労働の穴掘り作業はヘルパー♂(前々年に産まれた息子)に任せていました。 
しかし今季は転入後に、ヘルパー♂の姿を一度も見かけません。 

最近転入してきたのは、母親♀と幼獣4頭から成る母子家庭です。 
母親♀は穴掘り作業で全身が泥だらけですが、元から成獣の毛皮は濃い焦げ茶色です。 
一方、幼獣は白っぽい毛並み(薄い茶色)です。 

この巣穴Lの奥には、春に歩けなくなって餓死した「いざりタヌキ」の腐乱死体が長期間放置されていたはずです。 
子連れで転入したアナグマの母親♀が、その白骨化した死骸をどう処分したのか、不明です。 
その場に埋めたのではないかと私は想像しています。
(タヌキの死骸については、かなり後になってから新展開があります。) 


トレイルカメラの近くでクモが網を張り撮影の邪魔をするトラブル【10倍速:暗視映像】

 

2024年6月中旬 

シーン0:6/7・午後13:40・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林に湧き水が年中滲み出す湿地があり、浅い水溜りを水場として利用しに来る野生動物や野鳥を観察するために、旧機種の自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:6/14・午後18:05〜(@0:06〜)日の入り時刻は午後19:06。 
夕方になって監視カメラが起動したのは、至近距離で小さなクモ(種名不詳)が垂直円網を張り始めたからでした。 
10倍速の早回し映像でお届けします。 
変温動物の動きには反応しないはずなのに、センサーの反応性を高感度に設定すると旧機種のトレイルカメラは誤作動してしまうようです。 

クモが巣を作ったのは湿地帯に隣接するスギ植林地の林縁で、スギの木の下に横枝や下生えなどを足場として利用しているようです。 
ピントが全然合っていませんが、クモは粘着性のある横糸を密に張りながら螺旋状に動き、次第に円網の中心に向かっています。 
円網の中心で放射状の縦糸が合流する中心部分を甑(こしき)と呼ぶのですが、風で揺れる甑が白くぼんやり見えています。 
横糸を張るクモの螺旋運動の半径がどんどん小さくなります。 

午後18:25には横糸を張り終えて円網が完成したようで、クモは甑に下向きで占座しました。 
垂直円網は風で絶え間なく揺れています。 
日没前の約20分間で横糸を張り終えたことになります。 

クモはなぜこの場所に造網したのでしょうか? 
現場は湿地帯に隣接するスギ植林地の林縁で、風通しは良さそうです。 
スギの木の下に横枝や下生えなどを足場として利用して網を張ったようです。 
夜に赤外線の暗視カメラが頻繁に起動しますが、可視光を発していませんから、走光性の虫は集まってこないはずです。 


シーン2:6/14・午後19:33(@1:24〜) 
辺りが完全に暗くなると、監視カメラが照射する赤外線を反射してクモの円網がとてもよく見えるようになりました。 
クモの巣がレースのように夜風に揺れて美しいのですが、奥の水場に来る被写体がほとんど見えなくなってしまいました。 


シーン3:6/15・午後19:19(@1:40〜)日の入り時刻は午後19:06。 
クモは基本的に毎晩、獲物捕獲装置としての円網を取り壊して張替えます。 
しかし翌日には、クモが網の横糸を張り直す行動がなぜか録画されていませんでした。 
夕方に無風だったのかな?
日没直後に監視カメラが起動したときには、新しく完成した円網が夜風に揺れていました。 
円網の位置が前日から少しだけずれています。 

水場に来たイノシシが立てる物音(泥浴び、ヌタ打ち?)がかすかに聞こえます。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ イノシシの物音が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
昼間にトレイルカメラを設置したときにはクモの網が取り壊されていて無かったので、こんな撮影トラブルはまったく予想できませんでした。 
トレイルカメラのすぐ近くで網を張るクモは撮影の邪魔なので、次回からは造網の足場となりそうな、枯れた横枝や下生えをきれいに取り除きました。 
トレイルカメラの保守作業に通う間隔を開け過ぎてしまうと、こうした予想外のトラブルに対応できず、せっかく長期間設置しても狙った被写体がほとんど撮れていなくて悔しい思いをすることがあります。
夏は植物の成長が旺盛でレンズの手前に覆い被さってしまうことも多いので、特にローアングルでトレイルカメラを設置したときには下草を頻繁に刈る必要があります。

徘徊性のザトウムシ(クモの遠い親戚)にはまた別の問題があり、なぜかトレイルカメラのレンズの上に被さるように長時間居座って、撮影の邪魔をします。

2025/08/03

山中の水溜りで泥水を飲むニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 

2024年6月中旬 

シーン0:6/7・午後13:14・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:6/7・午後13:40・晴れ(@0:04〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
山林に湧き水が年中滲み出す湿地があり、浅い水溜りを2台の自動撮影カメラで見張っています。 

ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の飲水シーンを以下にまとめました。 


シーン1:6/16・午後13:57(@0:00〜) 
野生ニホンザルの群れが続々と遊動してきます。 
この地点でニホンザルが撮れたのは初めてです。 
1頭が湿地の泥濘を手前から歩いて横切り水溜まりに向かうと、水面を見つめています。 
対岸に移動してから、泥水に口を付けて飲み始めました。 
喉の乾きを癒やすと、右に遊動して行きます。 

しばらくすると、奥の林道を別個体の猿が左から右へ遊動する姿が写っていました。 


シーン2:6/16・午後14:03(@0:48〜) 
左から来たと思われるニホンザルが泥水溜りの此岸で水面に口を付けて泥水を飲んでいました。 
腹に子ザルがしがみついていたことから、成獣は母親♀と分かります。 
そのまま水溜りの岸に座り込みました。 
自分で水を飲む子ザルをその場に残したまま、母親♀は泥水溜りを迂回してから、右へ向かいます。 
置いていかれそうになった子ザルは、慌てて走って追いかけました。 

左から来た別の母親♀が、子ザルを背中におんぶしたまま、水溜りの対岸で水を飲み始めました。 

その間も、奥の林道をニホンザルの群れが左から右へ次々と通りかかります。 


シーン3:6/16・午後14:04(@1:51〜) 
林内を左から来た個体が、泥水溜りの対岸から飲水開始。 
その様子を近くでじっと見守っている個体がいます。 
群れ内の順位性から、劣位の個体は水場でも順番待ちをしないといけないのかな? 

ときどきニホンザルの鳴く声が聞こえてきます。(コンタクトコール? クーコール?) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 猿の鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


山中の湿地で夕方にミミズを捕食するクロツグミ♂【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年6月下旬

シーン0:6/17・午後12:25・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:6/17・午後12:50・晴れ(@0:04〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があります。 
湧き水や雨水が溜まった水溜りを野生動物や野鳥が来て水場として利用しているので、2台の自動撮影カメラ(旧機種)で見張っています。 

クロツグミ♂(Turdus cardis)の登場シーンを以下にまとめます。 
雛に給餌する育雛期は終わりつつあるのでしょうか。


シーン1:6/21・午後18:26・(@0:07〜)日の入り時刻は午後19:08。 

夕方の湿地で真っ黒なクロツグミ♂が水溜りSの中洲に来ていました。 
振り返ると白い腹面が見えます。 
岸辺の泥濘を嘴でつついて回り、細長いミミズ?を捕食しました。 
その場で食べたかどうか不明です。 
最後は右に飛び去りました。 


シーン2:6/22・午後19:00・(@1:02〜)日の入り時刻は午後19:08。 
翌日の夕方にもクロツグミ♂が登場しました。 
黒い鳥ですが、嘴は白っぽく見えます。 
水溜まりの泥濘をホッピングで徘徊し、餌を探しています。 

現場は山中にあるので、公式の日の入り時刻よりもだいぶ早く太陽が山の陰に沈み暗くなります。 

最近は雨がほとんど降らないので、水溜まりの水量が少なく、干上がりつつあります。 


シーン3:6/23・午後18:57・小雨(@1:13〜)日の入り時刻は午後19:08。 
翌日にも、ほぼ同じ時間帯にクロツグミ♂が採餌に来ました。 
このように薄暗い時間帯に活動する性質を、夜行性とか昼行性に対して薄明薄暮性と言います。

水溜りSの対岸から中洲にピョンと飛び移ると、泥濘を数回啄んでから、対岸に戻りました。 
ホッピングで右に移動し、泥濘をつついています。 
湿地の草むらを経由して、右奥の水溜まりへ移動したのに、なぜか別アングルの監視カメラが起動しなかったのが残念です。 
最後は左に飛び去りました。 

小雨がぱらついています。
待望の雨が降り、水溜りの水量がだいぶ回復しました。 


奥の草むらでの採餌行動は、5倍速の早回し映像で見る方が分かりやすいかもしれません。(@2:06〜) 




※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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