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2024/11/18

羽ばたきながらヒャクニチソウの花で吸蜜・産卵するオオタバコガ♀(蛾)【FHD動画&ハイスピード動画】

 


2023年10月中旬・午後15:00頃・晴れ 

街なかの花壇に咲いたヒャクニチソウ(百日草)の群落でオオタバコガ♀(Helicoverpa armigera armigera)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
左前翅の翅頂が欠けた同一個体を撮り続けました。 

花弁が色とりどりの品種が咲いている中で、赤、白、黄色の花で吸蜜しました。 
筒状花から口吻を引き抜くと、オレンジ色の花粉が付着しています。 
次の花へと移動する前に、触角を前脚でぐいっと拭うことがありました。(身繕い) 
隣接する花に移動するときには、省エネのためにわざわざ飛ばずに歩いて行きました。 

くらべてわかる蛾 1704種』という図鑑でオオタバコガを調べると、
♀は(翅表が:しぐま註)橙褐色 
食草:イネ科、キク科、ウリ科、ナス科、バラ科など広食性 (p115より引用)

農薬メーカー?シンジェンタジャパンのサイトでは、次のように書いてありました。

前翅は雄は黄色味を帯び、雌は赤味を帯びる。 


この記述に従えば今回の個体は♂ということになるのですが、後に産卵したので♀と判明しました。
翅色の個体変異なのか、それとも強い日差しで翅の色が白飛びしてしまったのかな? 

訪花中も葉に止まっているときも、ほぼ休みなく翅を小刻みに震わせています。 
足を着地していますから、ホバリング(停空飛翔)ではなくて、いつでも飛び立てるように飛翔筋を震わせて体温を上げる準備運動(アイドリング)をしているのでしょう。 
暖かい日向ですから気温が低い訳ではないのですが、本種は寒がりなのか、特有の習性のようです。 
もしかして、捕食圧の高い地域なのでしょうか? 



オオタバコガがヒャクニチソウの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:08〜) 
撮影中は気づかなかったのですが、黄色い花の品種のヒャクニチソウで花蜜を吸いながら、腹端を前方に屈曲させて筒状花の側面に付けました。(@1:13〜) 
元の姿勢に戻るときに産卵管を伸ばしていたことから、産卵行動と判明しました。 
つまり、この個体は♀でした。 
準備運動していた羽ばたきが力強くなると、次の花に飛び去りました。 
前後の動画をじっくり見直しても、産卵していたのはこのときだけでした。 

オオタバコガ♀の産卵行動を観察できたのは、これが2例目です。 
関連記事(3年前の撮影)▶ ナスの葉に産卵するオオタバコガ♀(蛾) 

オオタバコガの産卵習性についてネット検索すると、石川県の病害虫防除室が公開しているPDF資料『オオタバコガ - 石川県 防除室だよりvol12』 がヒットしました。
雌は夜間に葉裏や新芽、花蕾付近等に1粒ずつ、一晩で200~300 粒、期間中に2000粒程産卵します。
卵を何個もまとめて産み付けるのではなく、1個ずつしか産まないというのは、私が観察した通りです。 
今回は花に産卵したので驚いたのですけど、オオタバコガ♀では珍しくないことを知りました。
撮れた写真や映像を改めて見直すと、ヒャクニチソウの群落で虫食い跡のある葉や花弁があちこちに見つかります。 
卵から孵化したオオタバコガ幼虫による食痕とは限りませんが、可能性はあります。 


2024/11/17

根曲がり巣穴の周辺で餌を探す初冬の小鳥たち【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年12月中旬〜下旬

シーン0:12/11・午後14:11・くもり(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
平地のスギ防風林にある「根曲がり巣穴」を自動撮影カメラで見張っています。 
ここでニホンイタチMustela itatsi)が越冬していることが後に判明しました。 
杉の木が強風で奥に向かって根こそぎ倒れ、その巻き添えを食った落葉性広葉樹の幼木が毎年の積雪の重みで捻じくれた「根曲がり」の樹形に育ちました。 
巣口の手前に見える赤い実は、地表を這って伸びてきたツルウメモドキという蔓植物です。 
初冬の根雪が積もる前後に登場した小鳥たちの様子をまとめました。 

鳥の種類ごとに別々の動画に切り分けたかったのですけど、古いトレイルカメラをだましだまし使っているせいで鳥の体色が分からず、しっかり見分けられません。 
複数種が混群で登場することも多く、おそらくカラ類だと思われます。 
同定を諦めて、まとめて紹介することにします。 

自信をもって見分けられたヤマガラだけは、別の記事にしました。 関


シーン1:12/13・午後15:13(@0:03〜) 
ヒガラPeriparus ater)らしき小鳥が登場。 


シーン2:12/14・午前10:54(@0:08〜) 
シジュウカラParus minor minor)が群れで登場。 
根曲がり巣穴のすぐ近くで、土が付いたままのスギ風倒木の細根をあちこち啄んだりしています。 
後半は奥の茂みに逃げてから羽繕いしました。 


シーン3:12/14・午前10:56(@0:57〜) 
シジュウカラの群れの他に、地味な(焦げ茶色の?)小鳥が登場しました。 
ミソサザイTroglodytes troglodytes)ですかね?(あまり自信なし) 
ミソサザイといえば山地の渓流の近くで見かける小鳥だという認識だったので、こんな平地の防風林で見れるとは意外でした。
ミソサザイがシジュウカラと混群を形成するという話は聞いたことがありません。 
根曲がり巣穴の巣口にいきなり現れたということは(@1:12〜)、まさか恐れ知らずのミソサザイがそれまでイタチの巣穴の中に潜んでいたのでしょうか? 
あちこち啄んでいます。 


シーン4:12/14・午後13:37(@1:23〜) 
ミソサザイと思しき小鳥が単独で現れ、スギ風倒木の根際で餌を探し回っています。 


シーン5:12/14・午後13:44(@1:28〜)
ミソサザイ?が再登場。 


シーン6:12/17・午前9:50(@1:34〜) 
朝からみぞれが降っていました。 
ミソサザイらしき小鳥が、根曲がり巣穴から外に出てきました。 
身の危険を感じておらず、落ち着いた様子です。 
捕食されなかったということは、巣穴の主であるイタチは留守だったのでしょう。 
鬼の居ぬ間に、ミソサザイが根曲がり巣穴をねぐらとしていたのかもしれません。 

尾羽根を上下に振り立てながら巣口周囲をあちこち移動し、左へ飛び去りました。 


シーン7:12/20・午後12:29(@1:47〜) 
暖冬だったのですが、ようやく根雪が一気に積もりました。 
小鳥の群れが忙しなく飛び交ったり、採食したりしています。 
カラ混群ですかね? 
鳴き声は聞き取れませんでした。 


シーン8:12/20・午後13:43(@2:04〜) 
積雪が逆光となり、暗すぎてよく見えないのですが、小鳥がスギ風倒木の根際の穴というか隙間に潜り込んで餌を探しているようです。 
風雪をしのげるシェルター(安全な隠れ家)を探しているのかもしれません。 


シーン9:12/21・午前8:13(@2:18〜) 
翌朝には新雪が積もっていました。 
小雪がちらつく中を、小鳥が飛んですばやく横切りました。 


ツルウメモドキの赤い実を食べる野鳥がまったく居なかったのが不思議でした。
餌としてあまり好まれないのでしょうか?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2024/11/16

キツリフネの花の横でホバリングするホソヒラタアブ

 

2023年10月上旬・午後13:00頃・くもり 

山麓の道端の草むらに咲いたキツリフネの群落でホソヒラタアブEpisyrphus balteatus)の仲間が訪花していました。 
吸蜜シーンを撮りたかったのですが、キツリフネの花のすぐ手前でなぜか延々とホバリング(停空飛翔)しています。 

直後に飛来した蛾に目移りして、そっちを撮り始めてしまったので、ホソヒラタアブがキツリフネの花に着陸するまで見届けられませんでした。 
キツリフネの蜜腺は細長い距の奥に隠されているので、花蜜を舐めたければホソヒラタアブは花のかなり奥まで潜り込まないといけません。
雄しべの花粉が目当てなら、手前にあります。

2024/11/14

ヒャクニチソウの花蜜を吸い飛び回るモンシロチョウ♀夏型【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月中旬・午後15:00頃・晴れ 

街なかで道端の花壇に咲いたヒャクニチソウ(百日草)の群落でモンシロチョウ♀(Pieris rapae)夏型が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
秋晴れの陽射しを浴びたモンシロチョウ♀は、翅を半開きにしたままヒャクニチソウの花蜜を吸っていました。 

同じヒャクニチソウでも舌状花の花弁が色とりどりの品種が同じ花壇に咲き乱れています。 
私が見た限り、このモンシロチョウ♀個体は黄色または白(花弁の根元が赤)の花を選んで次々に吸蜜していました。 
花弁が真っ白な品種の花よりも、白い花弁で根元が蜜標のように赤い品種の花を好んで訪れていました。 
どうやらモンシロチョウは花の色に好みがあるようです。(赤色は認識しにくい?) 
品種改良の結果、花弁の色が違う品種では分泌する花蜜の量が異なる可能性も考えられます。

ヒャクニチソウの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:57〜) 
花から花へ飛び回るだけでなく、羽ばたきながら歩いて移動することもありました。

2024/11/13

雪山のスギ林で餌を探す年末のカケス【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年12月下旬 

シーン0:12/25・午後12:18・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
根雪が積もった里山のスギ植林地でニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr1をトレイルカメラで見張っています。 
画面の手前から奥に向かって斜面を見上げるアングルです。 
林床の雪面にスギの落葉落枝が散乱しています。 
画角の右外には渓谷(山肌を深く侵食した沢)があります。 

日中にカケスGarrulus glandarius)が来るようになりました。 
この地点でカケスが写ったのは初めてです。 


シーン1:12/28・午前10:47(@0:04〜) 
左に立つスギ大木の枝葉に1羽の鳥が止まっていました。 
横枝から横枝へ飛び移り、スギ幹の背後に隠れました。 
逆光で同定するのが難しかったのですが、ジェー♪という嗄れた鳴き声でカケスと分かりました。 
しばらくすると、スギに巻き付いた太いフジ蔓にカケスがぴょんと飛び移りました。 
ようやく右の雪面に飛び降りると、雪面に散乱したスギの落ち葉を調べたり凍った雪面を啄んだりしています。 
越冬中の虫が隠れていないか、獲物を探しているのかもしれません。 

1.5倍に拡大した上でリプレイ(@1:37〜)。 


シーン2:12/28・午前10:49(@3:08〜) 
20秒後にトレイルカメラが再び起動したときにも、カケスが居残っていました。 
スギの横枝にまた止まっています。
カケスがスギの球果や冬芽を食べるとは思えないので、越冬中の虫を探しているようです。
秋の間に貯食しておいたドングリを取りに来た可能性も考えられます。 
いずれにせよ、説得力のある証拠映像は撮れていません。 
横のフジ蔓に止まってから、上の横枝に向かって飛び上がりました。 

1.5倍に拡大した上でリプレイ(@3:39〜)。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ カケスの鳴き声が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。


2024/11/12

イモカタバミの花で採餌して飛び回るニホンミツバチ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月中旬・午後15:10頃・晴れ 

街なかの猫の額ほどの庭に咲いたイモカタバミの群落でニホンミツバチApis cerana japonica)のワーカー♀が訪花していました。 
意外にもこの組み合わせは初見です。 


ニホンミツバチ♀はイモカタバミに正当訪花を繰り返して吸蜜・集粉しています。 
後脚の花粉籠に付けて運んでいる橙色の花粉団子はまだ少量だけでした。 

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:24〜)

2024/11/09

根曲がり巣穴の横でスギ倒木の根っこが気になる初冬のヤマガラ【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年12月中旬

シーン0:12/11・午後14:11・くもり(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
平地のスギ防風林にある「根曲がり巣穴」をトレイルカメラで見張っています。 
後にここでニホンイタチが越冬していることが分かりました。 
杉の木が強風で奥に向かって根こそぎ倒れ、その巻き添えを食った落葉性広葉樹の幼木が毎年の積雪の重みで捻じくれた「根曲がり」の樹形に育ちました。 
手前に見える赤い実は、ツルウメモドキという蔓植物です。 
根雪が積もる前に登場したヤマガラSittiparus varius)の様子をまとめました。 


シーン1:12/12・午後12:00(@0:03〜) 
正午に1羽で来たヤマガラが、巣口を覗き込んでいました。 
一度は左に飛び去ったのに、しばらくすると右から戻ってきました。 
もしかすると、別個体のヤマガラとペアで行動しているのかもしれません。 


シーン2:12/14・午前10:49(@0:24〜) 
風倒したスギの根にまだ土がびっしり付いているのですが、そこに2羽のヤマガラが来て細根の奥を啄んだりしています。 


シーン3:12/16・午後13:36(@0:44〜) 
再びヤマガラが来ていて、スギ倒木の根っこを物色していました。 


シーン4:12/16・午後13:38(@0:53〜) 
1分30秒後にヤマガラが右から戻ってきました。 
スギ風倒木の根っこや根曲がり巣穴の巣口を探索してから右へ飛び去りました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
スギ倒木の根っこにヤマガラが繰り返し飛来して、餌を探しているようなのが気になりました。
露出した根っこの隙間に隠れている虫を捕食しに来るのか、それともまさか土を食べる行動(ミネラル摂取?)なのでしょうか? 
ヤマガラは貯食する鳥ですから、もしかすると冬に備えて木の実を隠しているのかもしれません。
いずれにせよ、決定的な証拠映像は撮れていません。

根曲がり巣穴の手前にあるツルウメモドキの赤い熟果を野鳥が食べるかと期待したのですが、ヤマガラは見向きもしませんでした。

根曲がり巣穴にイタチが住んでいるとしたら、巣口の近くに野鳥が来ていたら狩られるのではないかと心配になります。
しかし野鳥は別に警戒している様子はありません。


つづく→

2024/11/05

夕方に塒を目指して飛び去るカラスの大群(冬の野鳥)

 

2023年12月中旬・午後16:15頃・くもり(日の入り時刻は午後16:24) 

日没直前の夕方に、市街地の上空を夥しい数のカラスが鳴きながら一斉に飛んでいました。 
集団塒(または就塒前集合場所)を目指して飛んでいるのでしょう。 
遠くてカラスの種類を見分けられませんでした。 
かすかに聞こえる鳴き声は、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)っぽいです。 
2種類のカラスの混群かもしれません。
カラスの大群を追いかけて集団ねぐらの場所を突き止めたかったのですが、この日は用事があって無理でした。 

これほどの大群を見たのは久しぶりで、壮観でした。 
最近ではカラスのねぐらとなる林が次々に伐採されたり、カラスが追い払われたりして、群れの規模がどんどん小さくなっている気がしています。 
群れで塒入りしたカラスの鳴き声がうるさかったり、糞害に悩まされたりして、近隣住民から苦情が出るのでしょう。 


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2024/11/04

ヤツデの花蜜を舐めて飛び回るオオハナアブ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年11月中旬・午後13:45頃・晴れ 

民家の裏庭に咲いたヤツデオオハナアブ♀(Phytomia zonata)が訪花していました。 
ヤツデの散形花序を歩き回りながら、口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
左右の複眼が離れていることから、♀と分かります。 
もっと多数が集まっていたのですが、撮影できたのは2匹の♀です。 

今回のヤツデは両性花だったのに、オオハナアブ♀の体にヤツデの花粉が全く付着していませんでした。 
訪花昆虫が雄しべの葯から花粉を全て取り尽くした(食べ尽くした)後だったのでしょう。 

関連記事(6年前の撮影)▶ ヤツデの雄花で吸蜜するオオハナアブ♀


ヤツデの花序に離着陸する瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:06〜)
訪花中に別個体のオオハナアブが飛来して目の前でホバリング(停空飛翔)すると、平気なときもあれば、ラストシーンのように慌てて花から滑落するように逃げる(飛び去る)ときもあるのが興味深く思いました。
蜜源植物をめぐる占有行動があって体格差で勝負が決まる、という単純な話ではなさそうです。

 

2024/11/02

セイヨウタンポポの花蜜を吸い飛び回るキタキチョウ【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月中旬・午後14:30頃・晴れ

農村部の道端に咲いたセイヨウタンポポの群落でキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。 
翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
共にありふれた普通種ですが、意外にもこの組み合わせは初見です。 
車が横の車道を通りかかるとキタキチョウは飛んで逃げるものの、タンポポの同じ頭花にすぐに舞い戻って来ます。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:44〜)


【追記】
恥ずかしながら投稿時にはこの蝶をモンキチョウ♂だと思いこんでいました。
YouTubeのコメント欄でBeeChさんからキタキチョウの間違いだとご指摘を頂きまして、訂正しておきます。
陽射しが強くて翅裏全体が白飛びしたせいで、キタキチョウに特有の斑点が見えませんでした。
ハイスピード動画で翅表の斑紋も撮っておきながら、翅裏だけで判断してしまいました。
思い込みは怖いです。
キタキチョウとセイヨウタンポポの組み合わせは何度か撮っているのに、モンキチョウとの組み合わせはなぜか未だに撮れたことがありません。
たまたまなのか、それとも何か理由があるのか、不思議でなりません。

2024/11/01

脱糞後に枯れ茎から飛ぶジョウビタキ♀(冬の野鳥)

 

2023年11月中旬・午後13:15頃・晴れ 

街なかを流れる川の対岸でクズの群落が蔓延る草むらに生えた背の高い雑草(種名不詳)が枯れた茎に冬鳥のジョウビタキ♀(Phoenicurus auroreus)が止まっていました。 
ときどき尾羽根を上下に震わせていますが、鳴き声は聞き取れませんでした。 
白い糞をポトリと排泄してから、嘴を足元の枯れ茎に擦りつけました。 
最後は手前に向かって飛び立ち、川に飛び降りたようです。 

脱糞および飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:25〜) 


関連記事(1ヶ月前の撮影)▶ 電線で鳴く♪秋のジョウビタキ♂(冬の野鳥) 


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2024/10/30

根雪が降る前の初冬にも山中の水場に飛来するコウモリ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬・午前0:30頃 

里山で湧き水が溜まった泉の左岸を自動撮影カメラで見張っています。 
深夜に1匹のコウモリが右から低空で飛来し、左の崖に衝突しないように急旋回して引き返しました。 
水面に同心円の波紋が広がったことから、一瞬だけ着水したことが分かります。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

※ 動画の後半は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
この時期に虫はもう活動してないはずなので、狩りの可能性は無いでしょう。 
コウモリは飛びながら水面に口を付けて一瞬で池の水を飲んだと思われます。 
水浴の可能性を捨てきれないのですが、旧機種のトレイルカメラで撮った動画はフレームレートが15fpsしかないので、スロー再生しても素早い動きがぼやけてしまって、解明できません。

寒くなって水場に飛来するコウモリの数が激減したものの、雪国のコウモリが初冬のこんな遅い時期まで元気に活動しているとは知りませんでした。
暖冬の影響でしょうか。
この池でコウモリが撮れたのは、この日が最後でした。(根雪が積もる約1週間前)
春になるまで、どこか安全な塒で冬眠するのでしょう。



つづく→? 


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2024/10/28

川沿いの屋根に佇むダイサギが飛び去るまで(野鳥)

 

2023年11月中旬・午後14:15頃・晴れ 

街なかを流れる川の下流からガーガー♪鳴きながら飛来した白鷺が、川沿いの建物の屋根に着地しました。 
動画を撮りながらズームインしてみると、ダイサギArdea alba)でした。 

初めは川に背を向けていたダイサギが首をひねって川の方へ振り返り、長い首をS字に曲げたり伸ばしたりしています。 
横目で私を見ながら腰を屈めたのは、脱糞行動かな? (@0:30〜)
肝心の総排泄孔が屋根の縁で隠れてしまい、排泄の有無はよく見えませんでした。 

ようやく落ち着くと、川の方へ向き直りました。 
長い首を伸ばして眼下の川を見下ろしています。 
その区間はちょうど川の流れが早くなる瀬になっていて、ちょっとした段差の堰を流れる水音が聞こえます。 
その堰に獲物となる小魚が潜んでいるかどうか、ダイサギは真横の屋根から探しているようです。 

私が堤防路に立ち止まって長々と動画撮影しているので、手持ち無沙汰のダイサギは足を持ち上げて爪先で顔(顎の下?)を器用にポリポリ掻きました。(@1:15〜) 
嘴を大きく開けたのは欠伸かな?(@1:40〜) 
このとき鳴き声を発しませんでした。 
やがてダイサギは羽繕いを始めました。(@2:00〜) 
黄色の長い嘴で純白の羽毛を整えています。

私が動画を撮りながら堤防路を歩いて近づいても、ダイサギは屋根からなかなか逃げませんでした。 
(手ブレがひどいので、接近中の映像は割愛。) 
私の経験上、ダイサギは警戒心が強く、遠くからでもカメラを向けるとすぐに飛び去ってしまうのが普通です。 
これほど図太い個体は珍しく思いました。 
私が堤防路を通り過ぎるまで待って、川に入って漁を始めたいのかもしれません。 

かなり近づいてから見ると、ダイサギは屋根の上で片足立ちをしていることが分かりました。 (@3:05〜)
足を1本ずつ曲げて交互に休めているのでしょう。
ときどき首を伸ばして、眼下の川面をしげしげと見つめています。 

カメラをダイサギに向けながら真下を通り過ぎようとしたら、さすがに身の危険を感じたのか、左に飛び去りました。 
羽ばたいて屋根から飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 (@4:01〜)

この日の私は用事があってどうしても堤防路を先に進む必要があり、気長にダイサギを観察することが出来ませんでした。


関連記事(10年前の撮影)▶ アオサギ(野鳥)の羽繕いと偵察飛行 
昔、同じ屋根に止まったアオサギを対岸(右岸)から撮った動画です。 
この建物の屋根は、魚食性のサギ類にとって格好の止まり場になっているようです。
下から屋根を見上げても分かりませんが、おそらく鳥の糞で屋根のトタン板がひどく汚れているはずです。
 

2024/10/27

ヤツデの花蜜を吸い飛び回るシマハナアブ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年11月中旬・午後13:45頃・晴れ 

民家の裏庭に咲いたヤツデシマハナアブ♂(Eristalis cerealis)が訪花していました。 
口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
微小のアリ(種名不詳)も3匹ヤツデの花で吸蜜していました。 
アリとのニアミスを嫌ったシマハナアブ♂が飛び立っても、近くの花にすぐ舞い戻ってきます。 

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:49〜) 

オオハナアブも一緒に訪花していました。(動画公開予定) 
気温を測るべきだったのに、この日に限って温度計を持ってくるのを忘れてしまいました。

2024/10/22

帆翔するトビと追い回すカラスとの激しい空中戦(野鳥)

 

2023年10月上旬・午後16:30頃・くもり・日の入り時刻は午後17:16 

広大な田園地帯でトビMilvus migrans)が刈田から飛び立ちました。 
夕方は上昇気流が弱いようで、帆翔が安定せず、高度がなかなか上がりません。 
その様子を動画に撮り始めたら、カラス(種名不詳)の群れが嗄れ声を上げながら飛来しました。 
集団ねぐらに向かって飛んで行く途中のようです。 
カラスの群れはトビの下を通り過ぎたのですが、1羽のカラスがトビに対して単独でモビング(擬攻撃)を始めました。 
繁殖期ではないので、カラスの全個体がモビングに参加する訳ではなく、この辺りを縄張りとする個体だけが天敵の猛禽を追い払うようです。 

裏山の方へ飛んで逃げるトビをカラスが執拗に追い回しています。 
トビは右に左に旋回したり高度を上下に少し変えたりすることで、背後から迫るカラスの攻撃を上手くかわしています。 
カラスが一方的に攻撃するだけで、小回りの効かないトビは反撃しません。
そもそもトビは生きた獲物を狩る猛禽ではないのです。
逃げるトビの鳴き声は聞き取れませんでした。 
カラスはようやく諦めて飛び去りました。 
遠かったので、カラスの種類がハシボソガラスCorvus corone)かハシブトガラスCorvus macrorhynchos)か見分けが付きませんでした。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2024/10/19

ノジギク?の花を舐めて飛び回るオオハナアブ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月上旬・午前10:40頃・晴れ 

民家の花壇に咲いた見慣れない白菊の花に多数のオオハナアブPhytomia zonata)が群がっていました。 
1匹の♀に注目して訪花シーンの動画を撮りました。

口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
少し飛んで白菊の花から花へと移動します。 
オオハナアブ♀の脚や口吻、腹部下面は黄色い花粉にまみれているので、送粉者として働いているようです。 

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:22〜) 
左手をかざして影を作ったら身の危険を察知したオオハナアブ♀は飛んで逃げたものの、やがて同じ花に舞い戻ってきました。

この菊は見慣れない種類で、園芸植物に疎い私は名前を知りませんでした。 
草丈がとても低いので、矮小化された園芸品種なのでしょうか? 
素人目にはノジギクの仲間かな?と思うものの、今回撮影したのは日本海側に属する山形県の内陸地方なので、ノジギクの自然分布域から全く外れています。
・本州(兵庫県以西)・四国・九州の瀬戸内海・太平洋沿岸近くの山野などに自生する(wikipedia:ノジギクより引用) 
・主に海岸の岩場に生えるが、少し内陸に入った道ばたや耕地周辺に生えていることもある。(山渓ハンディ図鑑11『日本の野菊』p24より引用)

それでも園芸植物としてノジギク(野路菊)が流通しているらしく、たまたま路地裏(道端の花壇)で見つけたこともあり、ここではノジギク?としておきます。 
草丈が低い(茎が短い)のは、海岸の岩場のような風の強い場所に適応進化したのでしょう。
もしも外来植物(海外から輸入された園芸品種の菊)だとしたら、私にはお手上げです。 




【アフィリエイト】 

2024/10/17

ニラの花蜜を吸い飛び回るミドリヒョウモン♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月上旬・午前11:30頃・晴れ 

郊外の道端に咲いたニラの群落でミドリヒョウモン♀(Argynnis paphia)が訪花していました。 
本種♀との組み合わせは初見です。 

関連記事(7年前の撮影)▶ ニラの花蜜を吸うミドリヒョウモン♂ 


羽ばたきながら口吻を伸ばして吸蜜しています。 
しばらくすると落ち着いて、翅をほぼ全開にしてくれました。 
左後翅の肛角付近が大きく破損した個体でした。 左右対称なので、鳥に襲われかけたビークマークなのでしょう。 

ニラの花から花へ忙しなく飛び回ります。 
 力強く羽ばたいて飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:48〜) 
ミドリヒョウモン♀と入れ替わるように、飛来したツチバチの一種♂が横切りました。


2024/10/16

初冬の林床で夜明けとともに採食するキジバトの群れ【野鳥:トレイルカメラ】

 



2023年12月中旬・午前6:45〜8:45頃・気温2℃〜7℃・日の出時刻は午前6:43 

平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の越冬用営巣地を自動撮影カメラで見張っていると、日の出とともにキジバトStreptopelia orientalis)の群れが登場しました。 
初めはまだ暗いので、赤外線の暗視モードで撮影されています。 
やがて明るくなると、自然光のフルカラーで録画されます。 

 2〜7羽のキジバトが散開し、落ち葉に覆われた林床を歩き回りながら嘴であちこちつついています。 
この二次林で採食する他種の野鳥と違って、キジバトは採食中に落ち葉めくりを一度もしませんでした。 
ということは、キジバトは虫を捕食しているのではなく、やはり種子食性なのでしょう。 
アナグマの巣口R、Lを覗き込む個体もいましたが、巣内に侵入することはありませんでした。 

キジバトの1羽が地上採食しながら尾羽根を扇のように大きく広げたのは、どんな意味があるのか気になります。(@x:xx〜) 
ただの気まぐれなストレッチ運動かもしれませんが、近くに来ようとした別個体に対する牽制なのかもしれません。 

ときどきカケスGarrulus glandarius)も林内に登場するものの、混群と呼べるほどではなさそうです。 
最後は何かに驚いたのか、キジバトの群れが続々と飛び去り、そして誰も居なくなりました。 
キジバトの採食群がアナグマの営巣地にこれほど長居したのは初めてです。

ちなみに、冬の殺風景な落葉樹林に点在する緑の低灌木のパッチは、常緑樹のヒメアオキと冬緑性落葉樹のナニワズ(別名エゾナニワズ、エゾナツボウズ)です。 


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2024/10/14

朽木を登りながらつついて虫を探す初冬のコゲラ(野鳥)

 

2023年12月上旬・午後13:00頃・晴れ 

里山の雑木林で朽木にコゲラDendrocopos kizuki)が来ていました。 
立ち枯れした朽木には枝葉がまったく残ってなくて、樹種は不明です。 
コゲラは身軽にピョンピョン木登りしながら、朽木をあちこちつついて中に潜む虫を探しています。 
朽木の裏側に回り込んでから、隣の別な朽木に飛び移りました。 
朽木をつつく合間に幹に立ち止まって羽繕いを始めました。 
飛び去る瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

2024/10/13

ナギナタコウジュの花蜜を吸い飛び回るウラナミシジミ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月上旬・午後14:25頃・晴れ 

里山の峠道の傍らに咲いたナギナタコウジュの群落でウラナミシジミ♀(Lampides boeticus)が訪花していました。 
意外にも、この組み合わせを撮れたのは初めてです。 
翅をしっかり閉じて口吻を伸ばし、吸蜜していました。 

ウラナミシジミの後翅には尾状突起があるはずなのに、この個体は失っていました。 
左右対称の損傷なので、鳥につつかれたビークマーク(食痕)と思われます。 
鳥を騙す自己擬態の作戦が奏功して、命からがら生き延びたことになります。
後翅の後端には黒い斑点が2つあり、2つの斑点の間には細い尾状突起が突き出ている。この黒い斑点と尾状突起は複眼と触角に似ていて、頭部に似た模様をもつことで身体の方向や頭部の位置について敵の目をあざむいていると考えられている。(wikipedia:ウラナミシジミより引用)
ウラナミシジミの性別を知るには、翅表の斑紋を見る必要があります。 
ナギナタコウジュの花穂から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:22〜) 
素早く羽ばたいて次の花へ飛び去ったのですが、スーパースローで見えた翅表から♀と判明しました。

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