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2026/02/01

カクトラノオの花で穿孔盗蜜するクマバチ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月中旬・午後13:15頃・晴れ 

堤防路の花壇に咲いたハナトラノオ(別名カクトラノオ)の群落でキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。 
花から花へ飛び回ると、ブーンと重低音の羽音が聞こえます。 

体が太いクマバチは狭い花筒に潜り込めず、舌を伸ばしても蜜腺に届かないので、正当訪花しません。 
いつも花筒の根元に外側から口吻を突き刺して穿孔盗蜜しています。 
雄しべに全く触れないので、体が花粉で汚れることはありません。
頭楯が黒い♀ですが、当然ながら後脚の花粉籠は空荷です。 


穿孔盗蜜後にハナトラノオの花からクマバチ♀が飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:08〜) 

関連記事(10、11年前の撮影)▶  



【アフィリエイト】

2026/01/31

草刈り後の牧草地で獲物を探すトビ(野鳥)オートライシズム?

 

2025年6月中旬・午前10:55頃・晴れ 

田園地帯でトラクターに草刈りのアタッチメントを取り付けて、草刈りをしていました。 
トラクターが入れない用水路沿いでは、昔ながらの草刈り機(エンジン付きの刈払機)を担いだヒト♂が半人力で草刈り作業をしています。 
トラクターよりも、そっちの騒音の方がうるさいです。 
休耕田に蔓延る雑草を刈って、どうやら肉牛に与える飼料に混ぜるようです。
牧草を専門に栽培する牧草地ではなさそうです。 

その間、上空を1羽のトビMilvus migrans)がぐるぐる輪を描いて飛んでいました。 
高度はそれほど高くありません。
トビは羽ばたきと旋回を交互に繰り返した後、草を刈ったばかりの所に着陸しました。 
逃げ遅れて草刈機の回転刃で傷ついたり死んだりした小動物(ヘビや野ネズミなど)を見つけたのでしょうか? 
あるいは草を刈って逃げ出したバッタ類(コオロギ・イナゴなど)をトビが上空から目ざとく見つけたのかもしれません。
早速地上で何か獲物(死骸?)を啄んでいるのかと撮影中は思ったのですが、映像をよく見直すと、刈ったばかりの干し草を嘴で摘み上げたり掻き分けているだけです。 
隠しておいた餌物(死骸)を回収したという可能性も考えましたが、トビが貯食する習性は知られていないそうです。 

やがてトビは力強く羽ばたいて飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションで見直すと、足の鉤爪にも嘴にも獲物は持っていませんでした。 
つまり、草刈り後の狩りは失敗したようです。 
再び上空での旋回・滑翔に戻りました。 
この間、トビの鳴き声は聞き取れませんでした。 
鳴いていなかったと思うのですが、草刈り機の騒音でかき消された可能性もあります。 

地面から陽炎が立ち昇っているということは、上昇気流の萌芽が可視化されたことになります。 

※ ストーリーを分かりやすく伝えるために、動画編集時に素材の順番を変えました。 
撮影直前まで私はカメラを起動したまま農道を歩いていました。
立ち止まって撮影を始めても、カメラに内蔵された手ブレ補正機構の副作用で、肝心なとき(トビの着陸直後)に上下方向のブレが酷く、なかなか収まってくれません。
カメラの電源を再起動すれば復活するのは分かっているのですが、トビの貴重な記録を打ち切る訳にはいかないので、我慢して撮影を続けました。 
(カメラを再起動しなくても、再生モードに一度切り替えるだけでもリセットされると後に知りました。)
上下方向のブレを打ち消そうと私が必死にカメラを動かすと、カメラがそれにも対抗しようとするので、悪循環です。 



【考察】 
トビは草刈り機を利用した狩りをしているのでしょうか? 
「他の動物(人間を含む)の行動や活動によって生じる撹乱・移動・露出・副産物を、自身はほとんど労力を払わずに積極的に利用して、餌や生活資源を得る行動様式」のことをオートライシズムと言います。 
今回観察したトビの行動をオートライシズムと呼ぶには、いくつか問題があるのです。
この問題について、ChatGPTに相談に乗ってもらいました。 
(ChatGPTに特有のお世辞やゴマすりは、以下の引用からカットしました。)

Q1: オートライシズムと呼ぶためには、草刈りトラクターと鳥の2つは時間的・空間的に近接している必要があるのか?  
鳥は基本的に警戒心が強いので、騒音を立てて動き回るトラクターにはなかなか近づこうとしません。 

A1: これは autolycism をどこまで拡張してよいかという、まさに概念の核心に触れています。結論から言います。

結論(端的に)

原義的・厳密な意味で autolycism と呼ぶには,
行為主体(鳥)と撹乱主体(農機具)のあいだに
「時間的・空間的近接」が必要です。

したがって,

  • トラクターが作業している最中〜直後に,その周囲で採餌する鳥
    autolycism と呼べる

  • 農機具が去り,しばらく時間が経ってから,安全を確認して鳥が飛来し採餌する
    原義的には autolycism とは呼ばない

という整理になります。


なぜ近接性が重要なのか

autolycism はもともと

他個体(または他者)の行動そのもの
採餌行動の一部として組み込む

という 行動学的概念 です。

そのため、

  • 農機具の存在

  • エンジン音・振動

  • 土壌や植生が「いま」撹乱されていること

解発刺激(releasing context) になっている必要があります。

もし鳥が
「撹乱という結果だけ」を利用しており、
「撹乱している行為者(トラクター)」とは切り離されている場合、
それは

  • 二次的な機会利用

  • opportunistic foraging

  • disturbance-mediated foraging

と表現する方が概念的に正確です。


警戒心の強い鳥の場合はどう考えるか

ここが面白いところですが、
物理的距離が離れていても autolycism が成立する場合はあります。

重要なのは「距離そのもの」ではなく、

鳥が“撹乱主体の行動が継続している”と認識し,
それを前提に採餌しているかどうか

です。

たとえば:

  • トラクターから数十〜100 m 離れた場所で

    • エンジン音を聞きながら

    • 作業の進行方向を予測して

    • 露出した餌に即座に反応して移動・採餌する

この場合は、

  • 物理的距離はあるが

  • 時間的には連続

  • 行動的には結合

しているため、autolycism に含めてよいと考えられます。


あなたの提示したケースの評価

トラクターが農地を撹乱した後、
遠くに離れてから鳥が飛来して虫や小動物を食べに来た場合

この場合:

  • 撹乱主体はすでに不在

  • 鳥は安全確認後に利用

  • 行動的な結合が切れている

したがって、

農機具撹乱依存型の opportunistic foraging
post-disturbance foraging

と書くのが無難で、
autolycism と呼ぶと拡張解釈になりすぎるでしょう。


まとめ(短く)

  • autolycism には
    時間的連続性+行動的結合が必要

  • 単なる「撹乱後の餌場利用」は含まれない

  • 警戒心が強く距離を取っていても
    行動として結びついていれば成立する




Q2: (今回の観察事例を説明)

A2:結論から言うと――

このトビの事例は、原義的・行動学的な意味で「オートライシズム(autolycism)」と呼んで差し支えありません。

以下、その理由を整理します。


1. この事例が autolycism に該当する理由

(1) 撹乱主体の「行動」と時間的に結合している

  • 草刈りトラクターは作業を継続中

  • トビは

    • 上空で旋回し続け

    • 草刈り直後の地点に即座に降下

    • 再び飛び立ってトラクター上空に戻る
      という行動を繰り返しています。

これは
「撹乱の結果」ではなく「撹乱している行為そのもの」を追随・利用している
と解釈できます。


(2) トビの行動が農機具の進行に同調している

重要なのは捕食の成否ではありません。

  • 獲物を実際に捕らえたかどうか
    ではなく、

  • 採餌探索行動そのものが、他者の行動(草刈り)に依存して組み立てられているか

この事例では、

  • トビは草刈り機が通過した直後の地点を選択的に利用

  • 再びトラクターの上空に戻って次の機会を待つ

つまり、
草刈り作業が「移動する採餌機会」として認識されている

これは autolycism の核心条件を満たします。


(3) 警戒距離を保っていても問題にならない

ご指摘のとおり、トビは警戒心が強い鳥です。しかし、

  • autolycism に必要なのは

    • 物理的近接
      ではなく

    • 行動的結合

トビは

  • 安全距離を保ちながら

  • 撹乱主体の動きを予測し

  • 露出・殺傷・逃避した獲物を狙っている

これは
距離を取った autolycism
と考えてよい典型例です。


2. 「post-disturbance foraging」との違い

あなたが懸念している境界はここでしょう。

観察状況評価
草刈り終了後、しばらくしてから鳥が来るpost-disturbance foraging
草刈り作業中、上空で待機・追随・即時降下autolycism

今回のトビは明らかに後者です。


3. 捕食対象が不明でも問題ないか?

問題ありません。

  • ヘビ・ネズミ・モグラの死骸

  • 逃げ遅れた個体

  • 撹乱で露出した昆虫類

どれであっても、

他者の活動によって新たに可視化・可食化された資源を
行動的に利用している

という点が共通しています。

autolycism は
「何を食べたか」よりも「どうやってその機会を得たか」
を問う概念です。


4. 観察記録での書き方(参考)

概念を明確にしたい場合、日本語なら例えば:

  • 「草刈り作業中のトラクターに随伴し、撹乱直後の地表を探索する採餌行動が観察された。この行動は、他者の活動を採餌機会として利用する オートライシズム的行動 と解釈できる。」



最終評価

このトビの事例は、
「農機具撹乱依存型 opportunistic foraging」ではなく、
行動的に結合した明確な autolycism の好例です。

とくに
「旋回 → 降下 → 再び上空待機」
という反復構造は、非常に説得力があります。



Q3: 観察時の私はオートライシズムの概念を知っていたので、どうしてもそれに当てはめようと願望込みで解釈した可能性があります。(都合の良いときに観察を打ち切った、など) 

A3: 

ここでは「自分の解釈が autolycism に引っ張られていないか」を、
行動学的にチェックできる具体的な観点で整理してみましょう。
(概念論ではなく、観察の質の話に落とします)


1. 「願望込み解釈」が入りやすい典型ポイント

あなたが自覚している点は、まさにここです。

(A) 観察の打ち切りバイアス

  • 「これはオートライシズムだ」と思えた時点で
    観察を終えてしまう

  • その後に

    • トラクターが去っても居続けたか

    • 全く別の場所でも同じ行動をしたか
      を確認していない

これは十分あり得るし、誰でもやります。


(B) 行動の“意味づけ”を先に決めてしまう

  • 「上空を旋回=次の撹乱地点を待っている」

  • 「草をかき分ける=獲物探索」

どちらも合理的な解釈ですが、
同時に

  • 単なる警戒・様子見

  • 偶然の着地

  • 一時的な探索失敗

という代替仮説も成立します。


2. それでもなお、この事例が「かなり autolycistic に近い」理由

ここが重要です。
完全に否定するのも不適切です。

(1) 行動が一回限りではない

  • 旋回

  • 降下

  • 探索

  • 再上昇

  • 再びトラクター上空へ

この反復構造は、
「たまたま」では説明しにくい。


(2) 利用対象が「場所」ではなく「進行中の作業」

もし願望だけなら、

  • 草刈り後の地面に降りた
    で満足してしまいがちですが、

あなたの記述では

  • 再びトラクターの上空に戻った

  • 作業が続く限り追随していた

ここは、事後合理化では作りにくいポイントです。


3. 観察者バイアスを最小化するための「再現可能な基準」

次に同様の事例があったら、
以下のチェックを意識するだけで、
願望解釈の入り込む余地が一気に減ります。

最低限の3条件(フィールド用)

  1. 作業中にのみ追随するか

    • 作業停止後も同様の探索を続ける → ×

    • 作業再開で再び上空待機 → ○

  2. 進行方向に予測的に移動するか

    • 後追いだけ → 弱い

    • 前方・次地点に回り込む → 強い

  3. 同種・同個体で複数回起きるか

    • 1回のみ → 判断保留

    • 別日・別圃場でも再現 → ほぼ確実

これを満たせば、
「autolycism 的行動と解釈される」ではなく
「autolycism と呼んでよい」

に近づきます。


4. 観察記録としての“誠実な書き方”

あなたの慎重さをそのまま活かすなら、
こんな書き方が一番強いです。

「本行動は、草刈り作業に随伴して出現した点からオートライシズム的採餌行動と解釈できる可能性がある。ただし、観察時間が限られており、作業終了後の行動変化は確認できていない。」

これは

  • 逃げ

  • 予防線
    ではなく、科学的に最も評価される書き方です。




Q4: 観察者バイアスとは? 
A4: **観察者バイアス(observer bias)**とは、

観察者自身の知識・期待・仮説・価値観が、観察や記録、解釈に無意識に影響してしまうことを指します。

とくに行動学やフィールド生態学では、避けがたく、しかし自覚と工夫で小さくできる偏りです。


基本的な定義

観察対象の行動そのものではなく、
**観察者の「見たいもの」「起きてほしいこと」「もっともらしい説明」**が、
記録内容や解釈に混入してしまう現象。

重要なのは、
嘘をついているわけでも、怠慢でもない点です。
多くは善意・専門性・経験の結果として生じます。


行動学でよく問題になるタイプ

1. 期待バイアス(expectancy bias)

  • 「この状況なら○○な行動が出るはずだ」

  • → 曖昧な行動を、その仮説に合うように解釈

今回の例で言えば
「農機具+鳥=オートライシズム」という期待。


2. 確証バイアス(confirmation bias)

  • 仮説を支持する事実だけを拾い、

  • 反証になりそうな情報を軽視・見落とす

例:

  • トラクター追随は記録したが

  • 追随しなかった時間帯は気にしない


3. 選択的観察(selective observation)

  • 都合の良いタイミングで観察を始め、

  • 都合の良いところで終える

あなたが指摘した
「都合の良いときに観察を打ち切ったかもしれない」
は、まさにこれです。


4. 解釈の過剰(over-interpretation)

  • 行動の“意味”を必要以上に読み込む

  • 特に意図・予測・期待を動物に帰属させる

例:

  • 「次の獲物を待っている」

  • 「狙って旋回している」


なぜフィールド観察では避けにくいのか

  • 実験条件を完全に統制できない

  • 再現が難しい

  • 行動の一部しか見えない

  • 観察者は常に仮説を持ってしまう

つまり
観察するという行為自体が、すでに解釈を伴う


だから重要なのは「排除」ではなく「管理」

行動学では、

観察者バイアスをなくすことは不可能
気づき、明示し、抑制することが重要

と考えます。


フィールドでできる具体的対策

1. 行動記述と解釈を分ける

  • 記述:「トラクター通過後30秒以内に地上へ降下」

  • 解釈:「採餌機会を利用している可能性」


2. 「見なかったこと」を書く

  • 捕食成功がなかった

  • 作業終了後の行動は未確認

  • 同様の状況で反応しない個体もいた


3. 反証条件を自分で設定する

例:

「作業停止後も同様の追随が続けば、autolycism とは言えない」


4. 用語を慎重に使う

  • 「断定」ではなく

    • 「~と解釈される」

    • 「~の可能性がある」


今回の文脈で一言まとめると

観察者バイアスとは、
「概念を知っている観察者ほど、
その概念が見えてしまう」現象
です。

あなたがそれを自覚して問いにしている時点で、
すでにバイアスはかなりコントロールされています。


Q5:観察したのは6月中旬の午前11時頃です。天気は晴れ。地面から陽炎が立ち昇っていた。 農地(牧草地)から飛び上がって滑翔するために必要な上昇気流が足りずに、トビは離着陸を繰り返していただけ、という身も蓋もない解釈もありそうです。 

A5: その解釈、かなり筋が通っています。しかも「身も蓋もない」どころか、

行動学的には最優先で検討すべき対立仮説です。

ここまで出していただいた条件(6月中旬/11時/晴天)を踏まえて、
**「オートライシズム仮説」vs「飛翔条件制約仮説」**を冷静に並べます。


1. 11時・晴天でも「上昇気流が十分でない」可能性はあるか

あります。しかも牧草地では特に。

  • 上昇気流(サーマル)は

    • 裸地・舗装・乾いた耕地では立ちやすい

    • 刈り取り直後の牧草地では弱いことがある

  • 草丈が低く、蒸散が進むと

    • 地表温度勾配が小さくなり

    • 上昇流が「ちぎれやすい」

つまり、

時刻・天候だけではサーマルの有無は判断できない

トビが

  • 低高度で旋回

  • 離着陸を繰り返す

  • 高度が稼げずに再び降りる

のは、飛翔条件が悪いときの典型的な挙動です。


2. 「飛翔条件制約仮説」で今回の行動は説明できるか

かなりの部分が説明できます。

可能な解釈

  • トビは

    • 牧草地からの上昇流を期待して降下

    • しかし十分な揚力を得られず

    • 再びトラクター上空に戻るように見えた

  • 草をかき分ける行動も

    • 採餌探索ではなく

    • 着地後の周囲確認・緊張緩和行動だった可能性

この仮説の強みは、

  • オートライシズムという概念を使わなくても説明できる

  • 余分な仮定が少ない

という点です。 (オッカムの剃刀:しぐま註)


3. それでもなお残る「説明しきれない部分」

一方で、飛翔条件だけでは説明しにくい点もあります。

(1) 草刈り直後の地点を選んで降りている

  • 無作為に着地するなら
    草刈り済み/未処理の区別は不要

  • しかし実際には
    刈り取り直後の場所に降りている

(2) 嘴で草をかき分ける行動

  • 単なる離着陸失敗なら
    この行動は必須ではない

  • 何らかの探索的要素がある


4. 行動学的に一番誠実な結論

現時点で最も堅実なのは、これです。

今回の観察は、
草刈り作業に伴う潜在的採餌機会への反応と、
飛翔条件(上昇気流)の制約が同時に影響した可能性がある。
両者を分離して評価するには、追加観察が必要である。

つまり、

  • オートライシズム「だけ」でもない

  • 飛翔条件「だけ」でもない

  • 複合仮説


5. 次に同じ状況に出会ったら、ここを見ると判別しやすい

判別ポイント(実践用)

  1. 上空に上昇流がある日はどうか

    • 他の猛禽(トビ以外)も高く上がる?

    • トビが短時間で高度を稼げる?

  2. 草刈りがなくても離着陸を繰り返すか

    • 同条件・非作業日で同様なら
      → 飛翔条件仮説が強まる

  3. トラクターが止まった瞬間の反応

    • その場を離れる → autolycism 寄り

    • 依然として同様行動 → 飛翔条件寄り




Q6: 今回のトビの事例で、私が提示した対立仮説以外に、ChatGPTが考える対立仮説はあるか? 
A6: あります。しかも、あなたが出した「飛翔条件(上昇気流)制約仮説」とは独立に成立するものがいくつか考えられます。

ここでは「オートライシズム仮説」と同時に競合しうる対立仮説だけを、意図的に列挙します。どれも「それだけで全体を説明できる」可能性があります。


① 単なる 探索飛翔(area-restricted search)仮説

内容

トビは

  • 草刈り作業そのものではなく

  • 「最近何かが起きた場所」
    を探索していただけ。

草刈りトラクターは

  • 移動

  • 視覚的コントラスト

の強い刺激なので、
探索開始のトリガーになった可能性があります。

見かけ上の一致

  • 旋回する

  • 降りる

  • 探索して飛び立つ

は、採餌成功率が低い状況での
一般的な探索戦略でも説明可能。

→ 草刈りは「餌を生む原因」ではなく
 「注意を引いた偶然の刺激」。


死骸・腐敗資源探索仮説(scavenging bias)

内容

トビは本質的に

  • 生きた獲物だけでなく

  • 死骸・衰弱個体にも強く反応する。

草刈り機は

  • 即時的な捕食機会
    ではなく、

  • 「死骸が生じやすい環境」
    として学習されている可能性。

この場合、

  • 草をかき分ける行動は
    → 生体探索ではなく
    死骸・不動物の確認

オートライシズムとの差

  • 行動は農機具に随伴しているように見える

  • しかし利用しているのは
    行為(草刈り)ではなく、その副産物の期待


警戒・観察行動仮説(risk assessment)

内容

トビは

  • 大型機械

  • 人の存在

潜在的リスクとして評価していた可能性。

  • 上空旋回:状況把握

  • 降下:距離評価

  • 再上昇:安全確保

草をかき分けたのも

  • 採餌ではなく

  • 周囲確認・緊張緩和行動
    の可能性あり。

→ 行動の意味を
「餌」ではなく
「安全確認」に置く仮説。


社会的手がかり探索仮説(social cueing)

内容

もし周囲に

  • 他のトビ

  • カラス類

  • サギ類

などがいた場合、

トビは

  • トラクター
    ではなく

  • 他個体の反応
    を手がかりにしていた可能性。

例:

  • 他鳥の集結

  • 飛び立ち

  • 地上活動

→ 農機具は「媒介項」に過ぎず、
 真の情報源は 他個体の行動


学習履歴による条件反射仮説

内容

過去に

  • 草刈り直後に餌があった
    という経験が何度かあれば、

今回の行動は

  • 現場状況の評価ではなく

  • 条件づけられた期待反応

である可能性。

この場合、

  • 採餌成功がなくても

  • 行動が繰り返される

→ オートライシズムに見えるが、
 実態は 惰性的な学習行動


時間帯特有の行動モード仮説

内容

6月中旬・11時頃という条件は、

  • 早朝の積極採餌後

  • 強い活動前の中間帯

である可能性があり、

  • 本格的な狩りではなく

  • 軽い探索・待機モード

だった可能性。

この場合、

  • 行動の一貫性が弱い

  • 捕食成功率が低い

→ オートライシズム的に見えても
 実際は「半端な探索」。


まとめ:仮説の関係整理

仮説草刈りとの関係核心
オートライシズム行為そのものを利用行動的結合
飛翔条件制約ほぼ無関係物理制約
探索飛翔注意喚起のみ偶発探索
死骸探索副産物期待スカベンジ
警戒行動リスク評価安全確認
社会的手がかり他個体依存情報追随
学習履歴条件反射習慣
時間帯モード行動状態生理的文脈

正直な評価

あなたが挙げた
「上昇気流不足仮説」は、
この中でも
最も強い物理的対立仮説
です。

ただし、
**②・⑤(死骸探索/学習履歴)**は
オートライシズムと非常に見分けがつきにくく、
次回の観察で意識的に切り分ける価値があります。

重要なのは、

「オートライシズムか否か」を決めること
ではなく
どの仮説がどこまで説明できるかを並べられること



Q7:今回のトビは単独行動で、他の鳥は近くにいなかったので、「④ **社会的手がかり探索仮説**」は除外できそうです。 

A7: 了解しました。

では ④ 社会的手がかり探索仮説 は、この事例からは ほぼ除外してよい ですね。
その前提を踏まえて、仮説群を整理し直し、相対評価します。


1. 除外できる仮説

❌ ④ 社会的手がかり探索仮説

  • 他個体(トビ・カラス等)が不在

  • 集団反応・追随・集結が見られない

この仮説は
観察条件と整合しないため棄却可能です。
(これはかなり強い情報です)


2. 依然として有力な対立仮説(再評価)

A. 飛翔条件制約仮説

あなたが提示したものですが、依然として最有力候補の一つです。

強み

  • 6月中旬・晴天・11時という条件でも、牧草地ではサーマルが弱い可能性

  • 離着陸の反復・高度を稼げない挙動と整合

  • 草刈り作業の有無に依存しない説明が可能

弱点

  • 草刈り直後の地点を選択して降下している点

  • 嘴で草をかき分ける探索的行動

単独ではやや説明不足だが、他仮説と併存しやすい。


B. 探索飛翔(area-restricted search)仮説

これは今回、かなり現実的です。

核心

  • トビは「餌がある」と確信していたわけではない

  • 「最近、環境が急変した場所」を重点的に探索していただけ

草刈りトラクターは

  • 視覚的

  • 聴覚的

  • 空間的に目立つ

ため、
探索開始スイッチとして十分です。

この仮説だと:

  • 旋回 → 探索

  • 降下 → 情報確認

  • 再上昇 → 探索継続

が自然に説明できます。


C. 死骸・衰弱個体探索仮説(スカベンジ寄り)

単独個体であることは、むしろこの仮説を補強します。

  • 競争相手がいない

  • 時間をかけて確認できる

草をかき分ける行動は、

  • 動く獲物探索というより

  • 不動物・死骸の確認

と解釈可能。

捕食に至らなかった点も、
「期待はあったが成果はなかった」とすれば矛盾しません。


D. 学習履歴(条件づけ)仮説

単独行動との相性は非常に良い仮説です。

  • 過去に
    「草刈り=何か拾える」
    という成功体験があれば

  • 今回は
    状況評価を省略した反応

として説明できます。

この仮説では、

  • 捕食成功の有無は重要でない

  • 行動が「惰性的」に繰り返される

という特徴があります。


E. 警戒・環境評価仮説

これは補助仮説として残ります。

  • 大型機械+人

  • 未知の音・振動

に対する

  • 距離調整

  • 観察

  • 試験的接近

という解釈。

ただし、

  • 草をかき分ける行動

  • トラクター進行への追随

をすべて説明するにはやや弱い。


3. オートライシズム仮説はどう位置づけられるか

ここまで整理すると、今回の事例は:

「明確な autolycism」か
「autolycism に近縁な探索・学習行動」かの境界領域

にあります。

特に有力なのは、

  • A(飛翔条件)+B(探索飛翔)

  • B(探索)+C(死骸探索)

  • B(探索)+D(学習履歴)

の組み合わせです。

このうち、

  • 「トラクターの進行に予測的に同調していた」

  • 「作業が止まると関心を失った」

という追加情報があれば、
オートライシズム側に強く傾きます。


4. 今回の観察を一文で誠実に要約すると

学術的にいちばん強い表現は、正直これです。

「草刈り作業中の農機具周辺で、単独のトビが探索的降下と地表探索を繰り返した。本行動は、撹乱に伴う潜在的採餌機会の利用(オートライシズム)と、飛翔条件や探索行動による説明の双方が考えられる。」

これは

  • 逃げていない

  • 断定していない

  • 観察の質を下げていない

非常に良い落としどころです。



Q8: トビの飛び方はホバリングではなく上空でぐるぐる回っている(滑翔)ので、トラクターの動きと同調してたかどうか評価が難しいのです。 
A8: 了解しました。では、これまでにあなたが提示してくれた条件

(6月中旬・11時頃・晴天・牧草地・単独個体・滑翔主体・同調性の評価が難しい)
を前提に、「トラクターの進行に予測的に同調していた」という解釈に対する
追加の対立仮説を、できるだけニュートラルに挙げます。

すでにあなたが出している

上昇気流が弱く、結果的に離着陸を繰り返していただけ
は、非常に筋の通った仮説なので、それとは別の観点からです。


対立仮説1:単なる「条件の良い空域」の利用

トビが利用していたのは

  • トラクターそのもの
    ではなく

  • 牧草地上空という、日射・地表条件が比較的均一な空域

という可能性です。

この場合、

  • トラクターの進行方向

  • トビの旋回中心
    が見かけ上近くても、
    両者は独立に同じ「好条件の場所」に引き寄せられていただけ
    という解釈になります。

→ 同調は因果ではなく「空間的重なり」。


対立仮説2:過去経験による「場への期待」だが、現在の刺激とは無関係

トビが

  • 「この牧草地では作業後に餌が得られることが多い」
    という過去の学習に基づいて滞空していたが、

今回の行動は

  • トラクターの現在の動きを逐次予測していたわけではない
    という可能性です。

つまり、

  • 認知的には「この場所にいれば何か起きる」

  • 行動的には「とりあえず上空待機」

であり、
トラクターとの時間的対応は副次的


対立仮説3:風況に対する最適化の結果が「同調っぽく見えた」

地上付近の弱い風や乱流が

  • 地形

  • 植生の刈り跡

  • トラクターによる地表撹乱

などで局所的に変化していた場合、

トビは

  • 風に対して最も効率的な旋回位置を選んだだけ
    であり、

  • それがたまたまトラクター周辺だった

という可能性があります。

この場合、

  • 同調しているのは「トラクター」ではなく「空気の状態」


対立仮説4:探索飛行(search flight)の一形態

餌を直接視認していない段階でのトビの滑翔は、

  • 特定対象にフォーカスした行動
    というより、

  • 広範囲を低コストでスキャンする探索行動

である可能性があります。

このとき、

  • トラクターは「探索価値の高そうな要素の一つ」に過ぎず

  • 行動は予測的でも同調的でもない

意図のない探索が、後から意味づけされている可能性


対立仮説5:観察時間スケールの問題

あなたが指摘した通り、

ぐるぐる回っているため、同調性の評価が難しい

という点は重要で、

  • トラクターの進行は直線的・低次元

  • トビの滑翔は循環的・高次元

この非対称性のため、

  • 観察者が「対応関係」を抽出しやすい瞬間だけが記憶に残り、

  • 合わなかった瞬間が切り捨てられている

という、時間スケール由来の見かけの同調も考えられます。


全体をまとめると

今回の事例での主要な分岐は、

  • トビは

    • 「トラクターという能動的対象」を追っていたのか

    • それとも「環境条件」に反応していただけなのか

  • 行動は

    • 逐次予測に基づくものか

    • 期待・探索・最適化の副産物か

という点に集約されます。



LLM(大規模言語モデル)のAIは家庭教師として非常に有能です。

ただし、現在のAI自身が野鳥や動物の生態動画を直接視聴した上で深い(抽象的な)解釈をすることはできません。

現状では、動画の内容を私が言語化してチャットに入力し、AIに回答を求めているので、どうしてもバイアスが避けられません。

そして、今のAIは生態学や動物行動学の抽象的な概念を新しく発明することはできません。(これまで人類が蓄積した学説や観察記録など既知の枠組みに囚われている)

ヒトが何か斬新な?仮説を思いついたときに、弱点はないかどうか議論する相手にはなります。

2026/01/30

イソギクの花蜜を吸い飛び回るベニシジミ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年11月上旬・午後15:10頃・晴れ 

道端の花壇に咲いたイソギクの群落でベニシジミLycaena phlaeas daimio)が訪花していました。 
この組み合わせも初見です。 
翅を半開きにして日光浴しながら、口吻を伸ばして吸蜜しています。 
腹部が太いので♀ですかね?   

ベニシジミ♀がイソギクの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:58〜) 
飛び去った後も羽ばたく影がしばらく写っています。 
ツマグロキンバエStomorhina obsoleta)が後に残りました。

2026/01/28

スッポンタケの臭いグレバに集まり吸汁するハエ類(ベッコウバエ・キンバエ・ニクバエなど)

 


2024年11月上旬・午後14:00頃・晴れ後くもり 

平地の二次林の林床で成長中のスッポンタケを見つけました。 
白い柄の上部にある黒っぽいグレバに多種多様なハエが多数群がり、口吻を伸縮させてグレバの粘液を吸汁しています。 
私の鼻が詰まっていたのか、特に悪臭は感じれませんでした。 
せっかくの機会なので、鼻を近づけてグレバをしっかり嗅ぐべきでしたね。 

ときどき足先を擦り合わせて身繕いしているハエもいました。 
スッポンタケの白い柄を歩き回るハエはほとんどおらず、グレバの方が圧倒的に魅力的なようです。 
スッポンタケの横を私が歩いたり近づいたりすると、ハエの群れは一斉に飛んで逃げるものの、すぐに舞い戻って来ます。
近くの下草の葉や落ち葉に留まって順番待ちをしているハエも居ました。 
交尾相手を待ち伏せする♂なのかな? 

来ていたハエの中で、私にちゃんと名前が分かるのは、ベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)ぐらいです。 
他にはキンバエの仲間、ニクバエの仲間などが来ていました。 
ベッコウバエ♀の黒い腹部を横から見ると膨満しているのは、卵巣が発達しているのでしょう。 
この映像で見る限り、ベッコウバエの♂は近くに居る♀に交尾を挑もうとしませんでした。 
ベッコウバエをよく見かけるタヌキの溜め糞場では翅を素早く開閉して斑点の翅紋を誇示するのですが、スッポンタケの上ではそれもしていません。 

ここではベッコウバエが最大の種です。 
ベッコウバエが歩き回ると、他種のハエは遠慮して場所を譲りました。 
樹液酒場に集まる昆虫の間で力関係があるように、スッポンタケに集まるハエの間にも微妙な力関係があるのかもしれません。 
吸汁中に隣のハエが近づきすぎないように、脚を伸ばして互いに牽制しているのが興味深く思いました。 
集まったハエの個体間でさり気ない占有行動があるようです。 

余談ですが、動画の後半で甲高くヒッヒッ♪と聞こえるのは、冬鳥ジョウビタキPhoenicurus auroreus)の鳴き声かな?



【考察】 
ChatGPTに質問を繰り返して、スッポンタケとハエの関係について理解が深まりました。

・グレバに誘引されて吸汁したハエ類の♀は、スッポンタケに産卵することはほとんどない。
スッポンタケを主食として育つ“専食的な蛆虫(ハエの幼虫)”は、少なくとも確立した例は知られていません。

・スッポンタケのグレバは、ハエにとって魅力的な匂いを放つが、繁殖に寄与するほどの栄養価はなく、最低限の報酬だけを与えて胞子分散に利用する、強く非対称な関係である。(相利共生ではない)

・腐肉に擬態する悪臭グレバをもつスッポンタケ類は、形態進化としては単系統だが、ハエを利用するという生態的戦略自体は、菌類進化史の中で収斂的に繰り返し現れている。


進化的に見ると、この戦略はかなり「おいしい」条件が揃っています。


ハエ側の条件

腐敗臭に対する感度が極めて高い

行動範囲が広い

摂食と移動が強く結びついている


菌側の条件

腐敗臭の化学物質は、代謝的に作りやすい

子実体を栄養源として守る必要がない

幼虫を育てる必要がない(=一方通行)


そのため、「腐った匂いを出すだけで、勝手に運んでくれる」という設計は、進化的に再発明されやすい。



2026/01/26

イソギクの花を舐め飛び回るキゴシハナアブ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年11月上旬・午後15:10頃・晴れ 

道端の花壇に咲いたイソギクの群落で、オオハナアブなどの常連客に混じって見慣れない謎のハナアブが訪花していました。 
口吻を伸縮させて、花蜜や花粉を舐めています。 
写真に撮ってGoogle lensで画像認識してもらうと、キゴシハナアブ♂(Eristalinus quinquestriatus)と判明。 
左右の複眼が発達し頭頂で接しているので、♂です。 
複眼が黄色い花粉で汚れているのかと思いきや、元からそういう模様らしい。 
ハエハンドブック』p103によれば、「4-10月に見られる。特に秋に多い」とのこと。 

イソギクはキク科なのに筒状花のみで舌状花がありません。 
それでも花粉と花蜜を生産して、送粉者の訪花昆虫を呼び寄せています。 
山形県のイソギクは自然分布ではない園芸植物ですが、虫にとっては晩秋に咲く貴重な蜜源植物です。 

撮影中は気づかなかったのですけど、黒っぽい微小の昆虫もイソギクの筒状花を這い回っていました。 
ハナノミの仲間ですかね?(うろ覚え) 
まじめに検討するには、マクロレンズで接写しないといけません。

キゴシハナアブ♂がイソギクの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:45〜) 
なかなか飛んでくれなかったので痺れを切らし、帽子を投げつけて強制的に飛び立たせました。 
一方、近くで訪花していたツマグロキンバエStomorhina obsoleta)は図太くて飛びませんでした。

2026/01/22

ハナトラノオの花で吸蜜ホバリングするヒメクロホウジャク(蛾)

 

2024年10月中旬・午後13:10頃・晴れ 

道端の花壇に咲いたハナトラノオ(別名カクトラノオ)の群落でヒメクロホウジャクMacroglossum bombylans)が忙しなく訪花していました。 
猛烈な勢いで休みなく羽ばたき続けるので、まず1/2倍速のスローモーションをお見せしてから等倍速の映像でリプレイ(@0:30〜)。 
停飛しながら細長い口吻を花筒の開口部に器用に差し込んで花蜜を吸って回ります。 

ハイスピード動画や同定用のストロボ写真も撮りたかったのですけど、私がカメラのモードを切り替える間もなくヒメクロホウジャクはどこかに飛び去ってしまいました。 
うーん、残念。

この花壇では前年にホトトギスの花が大群落で咲き乱れていました。
今年も期待して来てみたら、ホトトギスの群落はかなり縮小していました。



【考察】
ホウジャク類は薄暮性が多い印象だったのですが、この個体は明るい真っ昼間なのに、活動していました。 
ヒメクロホウジャクは薄暮性ではなく昼行性なのかな? 

2026/01/16

キツリフネの花で採餌するトラマルハナバチ♀の羽ばたき【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月上旬・午後13:15頃・くもり 

山麓の道端に咲いたキツリフネの大群落でトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が花から花へと忙しなく飛び回っていました。 
正当訪花を繰り返し、長い舌(口吻)をきょの奥まで伸ばして吸蜜しています。 
キツリフネの花筒は、トラマルハナバチが潜り込むには丁度よい太さになっています。 
吸蜜後に花筒の外に出てきた蜂が身繕いしています。 
中脚で胸背の毛を拭って、付着した花粉を集めます。 
ちなみに、この個体は胸背の毛が円形脱毛症のように剥げていました。 
おそらく巣穴や花筒に繰り返し潜り込む際に擦れて毛が抜け落ちてしまったのでしょう。 
頭部は前脚で拭いました。 
身繕いの途中で花から飛び立ちました。 
まとめた花粉を後脚の花粉籠に移す作業は、次の花へ向かうホバリング中に行うようです。 
すでに薄いオレンジ色(黄色)の花粉団子を後脚の花粉籠に付けて運んでいます。 

キツリフネに訪花するトラマルハナバチ♀の採餌行動を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:27〜) 
キツリフネの群落で次に訪れる花を予想して待ち構えていたら、飛来した蜂が花に着陸するシーンも撮れました。 
やがて狭い花筒から外に出てきたトラマルハナバチ♀が、花弁にしがみつきながら身繕いして、体毛に付着した花粉を後脚の花粉籠にまとめています。 
やがて羽ばたき始めると、次の花へと飛び去りました。
口吻をだらんと伸ばしたまま次の花へ飛び去ります。 

キツリフネの花筒に潜り込んだトラマルハナバチ♀の後ろ姿を撮ったスーパースローを注意深く見ると、細長く湾曲したきょの中で伸縮する黒い口吻の動きがたまたま写っていました(@1:37〜) 
この花はきょの途中がなぜか小さく破れていて、その窓から中が見えるようになっていたのです。 
その穴はおそらく盗蜜者が開けた盗蜜痕と思われます。 
キツリフネの花で穿孔盗蜜する昆虫を私はまだ実際に見たことがありません。 
ツリフネソウと同じだとすれば、クマバチなどが怪しい容疑者となります。

欲を言うと、トラマルハナバチ♀の訪花行動を真横から撮った際に、距に差し込む口吻が薄い花弁を透かして見えれば最高でした。 


関連記事(11年前の撮影)▶ キツリフネを訪花するトラマルハナバチ♀ 


【考察】 
加藤真『夜の送粉共生系』を読むと、非常に興味深い記述がありました。
スマトラはツリフネソウ属Impatiensがいちじるしい適応放散をとげている場所である。そこでは黄色の花をつけるツリフネソウ類はおもに長舌のハナバチによって昼間に送粉され、赤紫色のツリフネソウは薄暮活動性のスズメガによって送粉されていた。 (『花の自然史:美しさの進化学』p84より引用)
日本でも同じ傾向があるでしょうか? 
キツリフネとツリフネソウの送粉者を少しずつ動画で撮り溜めていきます。
実はここのキツリフネ群落では、長舌のトラマルハナバチだけでなくスズメガの仲間も同じ日に訪花していました。(映像公開予定)

2026/01/13

秋に縄張り争い中のモズ♀があちこちで餌乞いする謎(野鳥)宥和の転移行動?

 

2024年10月上旬・午後12:00頃・くもり 

住宅地の電線に留まっているモズ♀(Lanius bucephalus)を見つけました。 
小声で鳴きながら半開きの翼を震わせています。 
てっきり「餌乞い」だと思って撮り始めたら、すぐに飛び去ってしまいました。 

モズ♀は庭木のケヤキの細い梢に留まり直していました。 
そこでも餌乞いしています。 
近所から人工的な騒音(草刈り機?)がヴーンと絶え間なく鳴り響くせいで、肝心のモズ♀の鳴き声がかき消されてよく聞き取れません。 
止まり木からすぐにまた左に飛び去ると、キーキーキー♪というけたたましい警戒声やギチギチギチ…♪という高鳴きが聞こえます。 

次は民家の屋根の角に留まっていたモズ♀を撮ります。 
胸の羽毛が秋風で逆立つようになびいています。 
ここでもモズ♀は翼を少しだけ広げて小刻みに震わせていました。
餌乞いしながら小声でキチキチキチ…♪と鳴いているようですが、近所の騒音が恨めしいです。 
モズ♀は屋根から手前に飛び降りて見失ったのですが、直後にチュチュン、チュチュン♪と大声で鳴く声が聞こえました。 (ハクセキレイっぽい鳴き声ですが、もっと力強い。) 

左に流し撮りすると、モズ♀は近くの電線に留まり直して、尾羽根を上下に振っていました。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
モズ♀が止まり場所をあちこち変えながら、半開きの翼を震わせて餌乞いしていました。 
小声で鳴いているようですが、威勢のよい「秋の高鳴き♪」(縄張り宣言)ではありません。 
近所から飛来した別個体のモズと縄張り争いになったのですけど、モズの動きが激しすぎたり周囲の障害物に遮られたりして、残念ながら動画では撮り損ねました。
喧嘩相手の性別は不明です。 
時期的にも文脈的にもモズ♀が餌乞いするのは変なので、解釈に困ります。 

関連記事(3、11年前の撮影)▶ 


Perplexity AIを相手にブレインストーミングしてみました。 
​まずは求愛給餌の可能性を検討します。

モズの求愛給餌の時期

  • モズ(Lanius bucephalus)の本来の求愛給餌は、「産卵前~産卵期」に集中することが知られており、これは一般に春の繁殖期(3〜5月頃)にあたります。bird-research

  • 一方で、オス・メスとも繁殖地周辺への到着は9〜10月とされ、到着後すぐにさえずりやテリトリー形成、メスによるオス選択(さえずり・貯食などに基づく)が始まるとされています。sciencedirect

10月上旬の行動の位置づけ

  • 10月上旬は多くの地域で「越冬・繁殖テリトリーの確立」や将来のつがい形成に向けた段階であり、厳密な意味での産卵直前の求愛給餌期ではありません。sciencedirect

  • とはいえ、オスがメスに餌を渡す行動自体は「つがい形成やメスの質量維持」という機能もあり得るため、早い時期に類似行動が出ても行動学的には不自然とは言えません。bird-research+1

メスの「催促鳴き」の可能性

  • モズの求愛給餌の機能に関する研究では、「給餌頻度=メスのコンディション・産卵数」に関わることが示されていますが、メスの明確な「餌ちょうだい鳴き」の季節変化や発現時期について、詳細な報告はほとんどありません。core+1

  • したがって、10月上旬に止まり木のメスが鳴いてオスからの給餌を促しているように見えたとしても、

    • 繁殖直前の典型的な「求愛給餌催促」とは限らず、

    • テリトリー内での接近要請・ペア維持・優位確認など、より広い「社会的コンタクトコール」の一種として解釈する方が無難です。global+1

現場での判断のポイント

  • 10月上旬であれば、「将来の配偶者候補との関係構築の一環としての餌渡し」にメスが反応して鳴いている可能性はあり得るが、「典型的な繁殖期の求愛給餌催促」と断定するのは慎重に、というのが妥当だと思われます。bird-research+1


次に、モズの幼鳥が親鳥から給餌してもらおうと餌乞いしている可能性を検討します。

10月上旬に止まり木で餌乞いをするモズが幼鳥の可能性は極めて低いです。zukan+2

モズの繁殖スケジュール

モズの繁殖は低地で2月下旬開始、産卵後15日前後で孵化、抱卵14-16日、巣立ちまで孵化後約14日で、5月頃に雛が独立します。 高原地帯でも5月開始のため、10月上旬まで幼鳥が親から給餌を乞う段階は終了しています。wikipedia+1

巣立ち後の給餌依存期間

巣立ち後、幼鳥の親からの給餌は1週間程度続き、(中略)モズでは家族生活期が短く、10月には自立済みです。 10月上旬の観察は、遅くても夏生まれの幼鳥が数ヶ月経過した後で、餌乞いは行われません。academic.oup+3youtube

観察時の識別ポイント

幼鳥は成鳥より地味で鱗状斑点が目立ち、餌乞い時は翼震わせ高音の持続コールを発しますが、10月ではこうした行動は稀です。 



縄張り争い時の転移行動として、餌乞い行動が発動した、という仮説を思いつきました。

闘争時の転移行動(displacement activity)として、餌乞い様の翼震えや鳴きがモズで発動する可能性はあります。midorinotori+1

転移行動の概要

鳥類の縄張り争いや緊張状態では、feedingやbeggingに似た無関係な行動がストレス緩和として現れます。モズの場合、求愛給餌時のメスが翼を小刻みに動かして幼鳥様のポーズを取る報告があり、これが闘争時の興奮で類似発現するケースと一致します。zukan+1

モズ特有の文脈

10月上旬の縄張り争いで♀or幼鳥風の個体が興奮して翼震わせ鳴くのは、純粋な餌乞いではなく、攻撃・逃避のジレンマ下での転移行動(例: preeningやsubordinate displayの変形)と解釈可能です。実際の求愛ディスプレイ動画でもメスが似た仕草を示します。youtubemidorinotori

観察確認のポイント

  • 継続性: 給餌が伴わず一時的なら転移行動濃厚。

  • 文脈: 相手が♂で追従・鳴き合いならペア形成の延長か。

  • 種内差: Shrike類で縄張り緊張時のbegging-like displayは知られています。zukan


10月上旬はモズが子別れして、親鳥が幼鳥を縄張りから追い出す時期なのでしょうか?

10月上旬はモズの子別れ時期が終わり、親鳥が幼鳥を縄張りから追い出す段階です。note+1

子別れのタイミング

モズの繁殖は低地で2-3月開始、巣立ちは4-5月頃で、幼鳥の給餌依存は巣立ち後1週間程度続き、夏の終わり(8-9月)までに親離れが完了します。秋深まる頃に一家が解散し、親鳥が高鳴きで縄張りを宣言して幼鳥を排除します。kobe-c+1

10月上旬の縄張り状況

10月は越冬テリトリー確立期で、北から渡来個体も加わり争いが激化します。親鳥は既に幼鳥を追い出し、単独または将来のペア候補と縄張りを守る行動に移行しており、観察されたような縄張り争いはこの文脈に合致します。hyogo-akashipark+2

行動の解釈ポイント

興奮時の翼震え・鳴きは、幼鳥排除後の縄張り防衛や新参者との対立で生じやすく、転移行動として餌乞い様に見えることがあります。幼鳥の可能性は低く、成鳥同士のテリトリー競合が妥当です。note


縄張り争いの転移行動として発動した餌乞い様行動は、相手をなだめるディスプレイなのでしょうか?


モズの縄張り争い時の餌乞い様翼震え・鳴きは、♀特有の♂をなだめるディスプレイ(submissive or appeasement display)として機能する可能性が高いです。midorinotoriyoutube

ディスプレイの役割

モズ♀は求愛期に♂へ向けて幼鳥様の翼震え(wing-quivering)と高音鳴きで給餌を促しますが、これが縄張り緊張時にも転移行動として発動し、攻撃を抑える社会的シグナルとなります。住宅地での連続移動は、テリトリー境界をなぞるパトロールや♂の追従誘導を示唆します。youtubemidorinotori

文脈的解釈

10月上旬の状況では、新規越冬ペア形成中の♀が縄張り争いで興奮し、♂を落ち着かせるためにこの行動を取ったと推測されます。成鳥♀の羽衣・移動パターンが幼鳥排除後を示し、特有の雌性ディスプレイに合致します。note+1



私は餌乞い様の行動に興味を持ち、その♀個体だけに注目して撮影していました。

いずれ別個体が飛来して、餌乞いしている個体に給餌するだろうと予想したからです。(♂から♀への求愛給餌、または親鳥から幼鳥への給餌)

したがって、縄張り争いの相手の性別は不明です。


相手の性別が不明な場合でも、観察された餌乞い様行動の解釈は大きく変わりません。global

相手不明時の行動文脈

縄張り争いの相手が♂か♀かは不明でも、10月上旬の住宅地で連続移動しながらの翼震え・小声鳴きは、テリトリー緊張下の転移行動(displacement activity)として成立します。相手が♂ならなだめディスプレイ、♀なら境界譲歩シグナルとして機能し、どちらも興奮抑制に寄与します。midorinotori+1

単独焦点観察の利点

あなたがその個体だけに注目したのは適切で、行動の詳細(翼の小刻み具合、鳴きのトーン変化、移動パターン)が捉えられたため、求愛・縄張り・転移のいずれかの複合ディスプレイと特定しやすいです。相手の不在が逆に「誇示パトロール」要素を強調します。note+1

改めて考えてみたのですが、縄張り争いの最中に「なだめのディスプレイ」なんかやったら、弱気と受け取られて強気の相手に負け、縄張りを失いそうですよね。


【アフィリエイト】

2026/01/12

キツリフネの花粉を舐めるホソヒラタアブ♂のホバリング【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月上旬・午後13:05頃・くもり 

山麓の道端に咲いたキツリフネの大群落でホソヒラタアブ♂(Episyrphus balteatus)が訪花していました。 
左右の複眼が中央で接しているので、性別は♂のようです。 
前年と同じく、花の手前で長々とホバリング(停空飛翔)しています。 
ようやく花弁に着地すると、開口部の入口で雄しべの花粉を舐め始めました。 

ホソヒラタアブ♂のホバリング訪花を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:17〜) 
キツリフネの花の手前で長々と停飛しています。 

手前に大きく広がっている花弁に着地すると、羽ばたきを止めて開口部まで歩いて前進します。 
口吻を伸縮させて、雄しべの葯から花粉を舐め取ります。 
食餌を終えるとキツリフネの花から飛び立ち、ホバリングであちこち偵察してから、次の花へ飛び去りました。


【考察】
キツリフネの花の手前でホソヒラタアブが長々とホバリングするのはなぜでしょう?
カロリー消費の激しいホバリング(停空飛翔)を続けるからには、何か理由があるはずです。
キツリフネの黄色い花弁には赤い斑点が散りばめられていて、訪花昆虫に開口部を教えています。 
その蜜標をしっかり見定めてから着陸するのかな? 
クモなどの捕食者が花に潜んでいないか、安全を確認しているのかもしれません。

ツリフネソウの仲間は送粉者(スズメガ類や長舌種のマルハナバチ)だけに報酬の花蜜を提供できるように、蜜腺は螺旋状に湾曲したきょの先端に隠されています。 
ホソヒラタアブは体が小さいのでキツリフネの花筒の奥まで潜り込むことはできるはずですが、おそらく口吻が短すぎて蜜腺まで届かないのでしょう。 
つまり、ホソヒラタアブがキツリフネに訪花するのは花粉が目当てであり、花蜜は初めから諦めているようです。 

前年はホソヒラタアブがキツリフネの花で吸蜜するかどうか見届けられなかったので、1年越しの宿題が解決してスッキリしました。

関連記事(同地で1年前の撮影)▶ キツリフネの花の横でホバリングするホソヒラタアブ 



【アフィリエイト】

2026/01/09

秋の刈田で狩ったヘビを持って飛び去る猛禽:トビ?(野鳥)

 

2024年10月上旬・午後15:20頃・晴れ 

郊外の田園地帯で、稲刈りが終わったばかりの刈田から飛び立った猛禽が何か細長い物体を持ち去りました。 
動画を1.5倍に拡大した上で1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。 
低く滑空してから羽ばたいて飛び去りました。 
刈田でヘビを狩った直後なのでしょうか? 
猛禽の鉤爪に掴まれた獲物は暴れておらず、死んでいるようです。(擬死?)
田んぼでビニールテープや電気柵のケーブルなどが猛禽の足に絡みついた可能性も考えられます。 

その個体を撮り続けて捕食シーンを見届けるべきだったのに、別個体の猛禽が左から飛来して電柱の天辺に留まったことに気を取られてしまい、見失いました。 
後から登場した猛禽はトビMilvus migrans)でした。(映像公開予定) 




【考察】 
トビはカラスと同様に死肉を漁るスカベンジャーというイメージでしたが、生きた蛇を狩ることもあるのでしょうか? 
Perplexity AIに質問してみました。 (ノスリについても同様の回答でした。)

トビは生きたヘビを狩って捕食することがあります。news.ameba
主に小型のヘビを空から急降下して捕らえ、田園地帯や河川近くで観察される行動です。detail.chiebukuro.yahoo+1

トビのヘビ捕食の特徴

  • トビの主食は死骸ですが、生きた小動物(ヘビ、カエル、ネズミなど)も視力の優位性を活かして積極的に狙います。news.ameba+1

  • 日本ではサシバほどヘビ専門ではありませんが、トビも複数のヘビ種を餌とする記録が鳥類学文献にあります。ornithology

観察例と文脈

  • 田園地帯の10月上旬という状況でも、留鳥であるトビは通年でこうした機会食を捕らえます。orbis-pictus+1

  • 電柱に留まる行動から推測される縄張り意識とも整合し、自分のテリトリー内の獲物を効率的に利用している可能性が高いです。detail.chiebukuro.yahoo


私は昔、里山の雑木林でヘビを狩って飛び去る猛禽を目撃したことがあります。
一瞬の出来事で、証拠映像に撮れなかった悔しさを、今でも鮮明に覚えています。
山林の中で狩りをする猛禽の種類は限られてくるので、今回開けた田んぼでヘビを狩った猛禽(トビ?)とは違うはずです。

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