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2026/09/19

ハシボソガラスに腹部を捕食されても虫の息で歩くカブトムシ♂

 

2026年9月上旬・午後16:20頃・晴れ 

山麓の農村部の歩道で1羽のハシボソガラスCorvus corone)が何かしていました。
私が歩いて近づいても、珍しくカラスはなかなか逃げようとしません。 
横のガードレールに一旦飛び乗ってから(名残惜しそうに)ようやく飛び去りました。 
逃げたハシボソガラスは、少し離れた外灯の支柱や送電塔の中段に留まって、私の様子をうかがっています。
(映像はここから。)
カラスが居た歩道を現場検証すると、解体されたカブトムシ♂(Trypoxylus dichotomus)の死骸が歩道に仰向けで転がっていました。 
ハシボソガラスがカブトムシ♂を捕食・解体するシーンを撮影する絶好のチャンスだったのに、気づかず撮り損ねたのが残念です。 

カブトムシ♂の頭部には前胸と右鞘翅が付いたままでした。 
脚は、左右の前脚と左の後脚だけ残っています。
立派な角は無傷でしたが、身を守る役には立たなかったようです。 
指で触れると、左右の前脚および口吻が動いたので、まだ生きていることが分かりました。 

背側の状態を見るために仰向け状態から元に戻してやると、1対の前脚だけを使ってぎこちなく歩いて前進し始めました! 
左の後脚は麻痺していました。
左前脚の跗節に力が入らないようで、路面を歩くグリップが左右非対称になっています。 
そのため、瀕死のカブトムシ♂はすぐにバランスを崩して再び横転しました。 
もがき続ける前脚が空を切ります。 
カブトムシの歩行を司る中枢神経系は胸部の腹側にあって、カラスに解体されても、ほぼ無傷だったようです。 
(ちなみに、我々ヒトを含む脊椎動物の中枢神経系は背側にあって、昆虫とは体制の背腹軸が逆になっています。) 

かなりショッキングな恐怖映像ですけど、過去にほぼ同じシーンを観察した経験があるので、冷静に撮影できました。 
今回はハシボソガラスのしわざだとはっきりしています。



カラスがカブトムシ♂を捕食する前に根元から毟り取った脚や翅(前翅と後翅)が路上に散乱していました。 
そのうち脚の1本をクロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀が後ろ向きに引きずって巣穴に運び去るところでした。 

胸部からちぎり取られた腹部も路上に残されていました。 
腹部の内部組織はハシボソガラスに捕食されて空っぽでした。 
カラスはカブトムシを狩っても、腹部の肉しか食べないようです。
これは6年前の事例でも同じでした。 

もし私が現場にカメラだけを置いて離れたら、さっきのカラスが戻ってきて食べ残しのカブトムシ♂を捕食するシーンを撮れたかな?
もしもまだ食べるつもりなら、カラスは逃げる際に獲物を咥えて持ち去ったはずです。



2026/09/16

路上に捨てられたスズメ(野鳥)の卵に群がるクロヤマアリ♀

 

2025年5月上旬・午後15:10頃・くもり 

山麓の農村部で舗装された道端に小さな鳥の卵が落ちていました。 
舗装路に落ちた衝撃で割れたのか、卵の真下の路面が乾きかけの卵白で汚れていました。 


中身の卵黄が乾いている。
定規を並べて置いて採寸
なぜか道端に落ちていたスズメの卵

卵殻は褐色で、濃淡のある斑点模様がありました。 
おそらくスズメPasser montanus)の卵でしょう。 
卵殻の表面をよく観察すると、数本の黒い体毛が粘液で付着しています。 
鳥の羽毛っぽくありませんが、スズメの親鳥が産座の巣材として持ち込んだ獣毛や人毛(頭髪)かもしれません。 

クロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀3匹が割れた卵の内部に潜り込んで、乾きかけた黄身を食べていました。 
割れた卵を私が路上で転がしながら接写すると、アリは逃げてしまいました。 


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【考察】 
スズメの卵を見つけたのは初めてです。
近くにスズメの巣があるはずですが、発見現場の真上にはありませんでした。 
何者かがスズメの巣から卵を1個持ち出し、空中から落として捨てたようです。 
雛が孵化した後に残った卵殻を親鳥が巣外に捨てたのかと初めは推理しました。
しかし、雛が正常に孵化したときには、卵殻がこのような割れ方にはならないのだそうです。(後述) 

殻の中には乾いた黄身が残っていて、卵白は路面に流出してました。 
したがって、高所から路面に落ちた衝撃で卵殻が割れたようです。 
孵化しなかった未受精卵を親鳥が巣外に捨てたのかもしれません。 

卵殻をよくよく見ると、鳥の鋭い嘴で一突きされたような割れ方です。 
例えばカラスなどの捕食者がスズメの巣を襲って卵を奪い、持ち去る途中でうっかり落としてしまったのでしょうか? 
あるいは、住宅難のスズメが同種の巣を襲って乗っ取る際に、巣内の卵を壊して捨てたのかもしれません。 


Perplexity AIに色々と相談してみました。

Q1: 住宅難のスズメ親鳥が他の巣を襲って乗っ取る場合、先に産みつけられていた卵をどう処分するか? 捨てるか食べるか?


A1: 日本のスズメ(Passer montanus)については、乗っ取り時に先住者の卵をどう処分するかを系統的に調べた国内研究は、確認できた範囲では見当たりません。ただし、国内の観察記録からは、卵を巣の外へ押し出す、巣内でつついて割る、といった処理は十分に考えられます。

卵の処分方法

もっとも可能性が高いのは、次の順です。

  1. 巣の外へ落とす・押し出す
  2. 巣内でつついて破壊する
  3. 割れた卵の中身を食べる
  4. 卵を残したまま、上から巣材を積んで埋める

スズメは、他種の巣を利用する際、巣材を大量に運び込んで巣を作り替えることがあります。環境省の生物多様性センターの資料にも、スズメがコシアカツバメやイワツバメの巣を奪い、場合によっては雛をくわえ出して巣を乗っ取ることが記録されています。[]

したがって、先住巣に卵がある場合も、まずはその卵を除去して巣場所を使うと考えるのが自然です。ただし、卵をくわえて運び出すのは難しいため、実際には巣内でつついて割り、殻や内容物を残す、あるいは巣の縁から落とす可能性が高いでしょう。

食べるのか

割れた卵の中身を食べる可能性はありますが、卵を目的に襲うと断定できる国内資料はありません。

スズメは雑食性なので、割れた卵の黄身や白身を食べること自体は不自然ではありません。しかし、乗っ取りの主目的は通常、卵や餌の獲得ではなく、安全で使いやすい営巣場所の確保と考えられます。卵を食べるとしても、巣場所を確保する過程で割れたものを利用する、という位置づけでしょう。

実際、国内の巣箱観察では、スズメに奪われたシジュウカラの卵が巣箱下で割れた状態で見つかった例があります。観察者は、スズメが卵をくわえて運んだのではなく、巣箱内でつついて割ってから外へ出した可能性を推測しています。ただし、これは個別観察であり、スズメ一般の行動として確定したものではありません。[]

雛がいる場合との違い

先住巣に卵ではなく雛がいる場合、スズメが雛をくわえ出して巣を乗っ取ることは国内資料に明記されています。[]

卵の場合は、雛よりも小さく、巣から押し出したり、つついて破壊したりしやすいため、次のような痕跡が考えられます。

  • 地面に卵殻が落ちている。
  • 殻が巣箱や巣の入口付近に残る。
  • 黄身・白身の痕跡だけが巣内にある。
  • 卵が消え、巣材が増えている。
  • 先住種が巣場所から追い出されている。

ただし、落下、捕食者、親鳥自身による巣放棄などもあり得るため、卵殻だけから「スズメが食べた」と断定することはできません。

要するに、日本のスズメでは、先住卵を巣外へ落とすか、巣内でつついて破壊し、その過程で中身を食べることはあり得る。しかし、卵を必ず食べるという証拠はなく、乗っ取りに伴う副次的な行動と見るのが妥当です。


Q2: スズメが産んだ卵を温めても雛が孵化しなかった場合、親鳥は未受精卵をどう処分するのか? つついて割って、中身を食べてしまうのか? 捨てに行くのか? いつまでも温め続けるのか?


A2: 日本のスズメについて確実に言える範囲では、次のようになります。

  • 未孵化卵が生じること自体は普通にあり得る。

  • 未孵化卵には、無精卵だけでなく、発生初期に死亡した卵や抱卵不良による失敗も含まれる。

  • 孵化した雛がいれば、親鳥は通常、雛への給餌を優先する。

  • 未孵化卵を巣内に残すことも、巣材や雛に埋もれさせることも、巣外へ落とすこともあり得る。

  • 親鳥が必ず卵を割って摂食する、あるいは必ず積極的に運び出す、とまでは言えない。



Q3: スズメの雛が卵から無事に孵化すると、卵殻はパカッと半分に別れるのか? 親鳥が外から嘴でつついて雛の孵化を助けるのでしたっけ? 私が路上で見つけたスズメの卵は、鳥が外から鋭い嘴でつついたような割れ方でした。

A3: 結論から言うと、スズメの雛が正常に孵化した場合、卵殻は「パカッと2つ」に きれいに割れるわけではなく、雛が内側から円状にひびを入れて蓋のように開けるのが一般的です。また、親鳥が外から嘴でつついて孵化を助けることはありますが、必須ではありません。

正常な孵化時の割れ方

多くの鳥類(スズメを含む)では、雛は卵の中で「卵歯(らんし)」という一時的な突起を使い、内側から卵殻をコツコツとつつきます。この行動を「嘴打ち(はしうち)」と呼びます。

  • 雛はまず気室(卵の太い端にある空気の部屋)の境界付近を内側からつつき、円を描くようにひびを入れていきます
  • 最終的にはその円状のひびに沿って、卵の先端側が「蓋」のように外れ、雛が這い出します。
  • したがって、正常な孵化後の卵殻は、1つの大きな破片(蓋)+本体という形になりやすく、「2つに真っ二つ」というよりは「蓋が開いた形」になります。[]

スズメの卵は小さく(長径約18 mm)、殻も薄いため、巣内ではさらに細かく砕かれることもありますが、孵化直後の状態としては「円状のひび+蓋」が基本です。

親鳥は外から助けるのか

親鳥は、雛が内側からつつく音や振動を感知し、外側から嘴で卵殻を啄む(つつく)ことで介助することがあります。これを「卒啄(そつたく)」と呼びます。

  • 野外の巣では、親鳥が外からつついて孵化を助ける例が知られています。
  • ただし、雛が自力で嘴打ちを完了できれば、親鳥の介助はなくても孵化します
  • 人工孵化などでは、介助がないため、弱った雛が殻割りに失敗することもあります。[]

したがって、「親鳥が必ず外からつついて助ける」というよりは、「必要に応じて介助することもある」が正確です。

路上で見つけた卵の割れ方から考えられること

あなたが路上で見つけたスズメの卵が、「鳥が外から鋭い嘴でつついたような割れ方」をしていた場合、次のような可能性があります。

  1. 正常な孵化後に、親鳥が卵殻を処分するために外からつつき、巣外へ押し出した

    • 孵化後の空卵殻は、巣内に残すと腐敗や捕食者を誘引するリスクがあるため、親鳥が巣外へ運び出す、またはつついて壊すことがあります。
    • この場合、卵殻は巣の近くや落下地点で見つかることがあります。
  2. 孵化に失敗した卵を、親鳥がつついて破壊し、巣外へ捨てた

    • 未受精卵や胚が死亡した卵を、親鳥が巣から排除する行動は多くの鳥で知られています。
    • この場合も、外からつついたような不規則な割れ方になりやすいです。
  3. 捕食者(カラス、ヘビ、ネコなど)や他の鳥が卵を襲い、割って中身を食べた

    • この場合は、殻が不規則に砕け、黄身・白身の痕跡が残ることが多いです。
  4. 巣から落下し、衝撃で割れた

    • この場合は、割れ方がランダムで、円状のひびが見られないことが多いです。

正常な孵化直後の卵殻であれば、円状のひび(蓋の縁)が残っていることが手がかりになります。一方、外から強くつつかれた、あるいは衝撃で割れた卵では、そのような規則的なひびが見られないことが多いです。

路上の卵から何が言えるか

路上で単独で見つかった割れたスズメの卵だけでは、「正常孵化後の殻捨て」なのか「失敗卵の排除」なのか「捕食・落下による破壊」なのかを確定するのは困難です。

ただし、次のような特徴があれば、孵化に関わる可能性が高まります。

  • 殻に円状のひびが見られる。
  • 殻の内側が比較的きれいで、黄身・白身の付着が少ない(すでに雛が出た後)。
  • 巣が近く(数メートル以内)にあり、親鳥の出入りが観察される。

逆に、殻が不規則に砕け、中身が飛び散っている、巣が近くにない、といった場合は、失敗卵の排除や捕食・落下の可能性が高いと考えられます。



Q4:  写真を添付したので判定して下さい。割れた卵に定規を並べて置いて採寸しました。さっきの回答によると、雛が正常に孵化した後に親鳥が卵殻を巣外に捨てたようには見えません。卵殻の中には卵黄が少し残っていて、乾いていました。割れた卵の下の路面は卵白で濡れていました。落下の衝撃で卵が割れたのかな?



A4: 写真からは、正常に孵化した後の空卵殻には見えにくく、落下などの衝撃で割れた可能性が最も高そうです。ただし、写真だけで割れた原因を断定することはできません。

写真から読み取れる特徴

  • 卵殻は、およそ長径20 mm前後、短径15 mm前後に見えます。これは国内のスズメ(Passer montanus)の卵の大きさと概ね一致します。国内資料では約18 × 14 mm、別資料では平均18.5 × 13.7 mmとされています。[][]
  • 殻は「円周に沿って割れた蓋状」ではなく、比較的大きな不規則な開口部が一つできているように見えます。
  • 殻の内側に黄身の残渣があり、卵白が卵の下の路面に広がっています。
  • 卵殻の表面には、開口部から離れた位置まで走る細い亀裂も見えます。

この状態は、少なくとも典型的な「雛が内側から嘴打ちして、円形のひびに沿って蓋を開けた空殻」とは一致しません。雛は卵歯を使って内側から殻を破り、孵化時には卵殻に割れ目を作りますが、卵歯はあくまで雛側の構造です。[][]

落下で割れた可能性

かなりあります。

路面に卵白が濡れた状態で残っていたという観察は、卵が割れた時点で内容物が液状だったことを示します。卵が巣から落下すると、まず衝突した部分に大きな破口が生じ、そこから卵白や卵黄が流れ出ます。さらに、落下後に卵が路面上で転がると、殻に複数の亀裂が広がります。

写真のような、

  • 大きく不規則な破口。
  • 破口から連続する細い亀裂。
  • 路面への卵白の流出。
  • 殻がほぼ原形を保ったまま開いている。

という組み合わせは、巣から落ちた未孵化卵が路面に衝突して割れたという説明とよく合います。

親鳥がつついた可能性

親鳥や別の鳥が外側からつついた可能性を完全には排除できません。ただ、写真で確認できる破口は、嘴による複数の小さな穿孔が連続したというより、一度の衝撃で生じた破断に近い印象です。

もし外側からつつかれた場合には、通常は次のような痕跡を期待します。

  • 独立した小孔、または小孔が複数並ぶ。
  • 穴の周囲に内側へ向かう局所的なへこみ。
  • 殻の一部が内側へ押し込まれている。
  • 一方向からの攻撃を示す、比較的限局した破壊。

今回の写真だけでは、そのような典型的な嘴痕は明瞭ではありません。したがって、親鳥が外からつついて割ったというより、卵が落下・衝突して割れた可能性を優先します

正常孵化との違い

正常孵化後の殻なら、次のような所見があると判断材料になります。

  • 卵の太い端を中心に、ほぼ一周するひび。
  • そのひびに沿って外れた「蓋」のような殻片。
  • 殻の内側に卵黄・卵白が大量には残っていない。
  • 殻の一部が薄く、内側から外へ押し広げられたような破断。

今回の殻では、開口部の縁は不規則で、正常孵化に特徴的な一周性の切断線は明瞭ではありません。また、卵黄が残り、卵白が路面に流れたという点から、雛が出た後の空殻ではなく、内容物が残った卵が破損したと考えるのが妥当です。

判定

現時点での推定順位は次のようになります。

  1. 巣から落下し、路面への衝突で破損した。
  2. 巣内または巣の縁で押し出され、落下時に破損した。
  3. 親鳥または別の鳥がつついて破壊した後、落下した。
  4. 正常孵化後に残った殻。

特に、卵白が路面に流れ、卵黄が殻内に一部残って乾燥しているという情報は、孵化後の空殻よりも、未孵化卵の破損を支持します。したがって、写真の卵は「雛が正常に孵化した後、親鳥が捨てた殻」より、発生中または未受精の卵が巣から落ちて割れたものと見るのが最も自然です。


 

2026/09/10

ホタルブクロの白い花で採餌するスミゾメハキリバチ♀

 

2026年6月中旬・午後15:20頃・晴れ 

道端の花壇に咲いたホタルブクロムナカタハキリバチ(別名スミゾメハキリバチ)♀(Megachile willughbiella sumizome)が忙しなく訪花していました。 
釣り鐘状の白い花に潜り込んで正当訪花を繰り返しています。 
中の様子は見えませんが、花蜜と花粉を集めているようです。 

1/5倍速のスローモーションでリプレイすると(@0:21〜)、腹部下面のスコパ(集粉毛)に白っぽいクリーム色の花粉をびっしり付けて運んでいました。 
巣に持ち帰って吐き戻した花蜜と花粉をこね合わせて育房内に花粉団子を作り、その上に産卵するらしいのですが、私はまだスミゾメハキリバチの巣を見つけたことがありません。 
今回も花壇から飛び去った蜂をすぐに見失ってしまいました。 


関連記事(2、10年前の撮影)▶ 

2026/09/07

サラサウツギの花蜜を吸うコマルハナバチ♂

 

2026年6月上旬・午後13:30頃・くもり後晴れ 

山麓の入山口の横に咲いたサラサウツギ(=ヤエウツギ)の灌木にコマルハナバチBombus ardens)の雄蜂♂が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
体色がレモン色の雄蜂♂ばかりで、同種の♀が来ていないのが不思議です。 

八重咲きの花は雄しべが花弁にホメオティック変異しているため、花粉を生産しません。 
したがって、ヤエウツギに集まる訪花昆虫は吸蜜に専念しています。 
マルハナバチ♀が振動集粉する羽音が聞こえたような気がしたのですけど、空耳でした。 
雄蜂♂は♀と違って花粉を集めませんから、後脚の花粉籠もありません。 

コマルハナバチ♂は茂みの奥で訪花したがるので、撮影には苦労しました。 
手前の花にはもう花蜜が残っていないのでしょう。 


※ 動画素材の順番を編集で入れ替えました。 
複数個体(2匹?)を撮影。

2026/09/01

オオヤマザクラの花で採餌するセイヨウミツバチ♀

 

2025年4月下旬・午後14:50頃・晴れ 

道端でオオヤマザクラの花が満開に咲いていました。 
木の下を通りかかるとから見上げると、群れで飛び回る蜂の羽音がワーン♪と聞こえました。 
ピンクの花を見上げて訪花昆虫を探すと、セイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀でした。 
この組み合わせは初見です。 



春風で桜の枝が揺れる上に、ミツバチがあまりにも忙しなく花から花へ飛び回るので、動画に撮るのは至難の業でした。 
ハイスピード動画に切り替えるべきだったかもしれません。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@0:26〜) 

一部の個体は、後脚の花粉籠に花粉団子を運んでいました。 
オオヤマザクラの花ですばやく吸蜜すると、次の花に向かう途中の空中でホバリング(停空飛翔)しながら、左右の後脚を擦り合わせていました(身繕い)。 
体毛に付着した花粉を後脚の花粉籠にまとめているのです。

2026/08/29

セイヨウタンポポの花蜜を吸い飛び回るフタモンアシナガバチ創設女王【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2025年4月下旬・午後15:05頃・晴れ 

道端に咲いたセイヨウタンポポの群落でフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)の創設女王♀が訪花していました。 
この時期に見られる個体は、ワーカー♀ではなくて、越冬明けの創設女王です。 
共にありふれた普通種ですけど、意外にもこの組み合わせは初見でした。 
頭花の総苞片が反り返っていることから、外来種(帰化植物)のセイヨウタンポポとわかります。 
これまで撮っていたのはエゾタンポポだけでした。 

関連記事(2年前の撮影)▶  


顔を深く突っ込んで吸蜜しても、体は花粉で汚れていません。 
筒状花の雄しべの葯にはもう花粉が枯渇しているようです。 
それでもフタモンアシナガバチ♀は、前脚で左右の触角を拭ってから、羽ばたいて飛び立ちました。 

フタモンアシナガバチ創設女王がセイヨウタンポポの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:39〜)

2026/08/11

アセビの花蜜を吸うセグロアシナガバチ創設女王

 

2025年4月中旬・午後12:20頃・晴れ 

民家の庭に植栽されたアセビセグロアシナガバチ♀(Polistes jokahamae)が訪花していました。 
正当訪花で吸蜜しています。 
この時期の♀はまだワーカーではなく、越冬後の創設女王ですね。 

春風が吹いて馬酔木の花序が揺れ続け、虫撮りには不向きの条件でした。 
風が止むまで待っていたら、セグロアシナガバチ♀は奥の花序に回り込んでしまい、姿が見えなくなりました。 
他の訪花昆虫も飛び回っていたのに、じっくり撮影できず残念でした。


【考察】
ツツジ科のアセビには、ジテルペノイドのグラヤノトキシン類(アセボトキシン)という有毒成分が含まれています。
花蜜にも含まれるので、それを摂取した訪花昆虫への毒性が心配になります。
Perplexity AIに訊いてみました。

Q: グラヤノトキシンは昆虫などの無脊椎動物に対しても有毒か?

A: はい。**グラヤノトキシンは昆虫にも毒性を示し得ます**。ただし、毒性の強さは昆虫種・グラヤノトキシンの同族体・摂取量によって大きく異なり、「無脊椎動物全般に一様に有毒」という意味ではありません。

## 昆虫での実証例

- **セイヨウミツバチ(Apis mellifera)**  
  *Rhododendron ponticum* の花蜜に相当する濃度のグラヤノトキシンI(GTX I)を摂取させた実験では、摂取後6時間以内に急性死亡が生じました。24時間LC50は約 \(0.212\ \mu\mathrm{g/mg}\) と報告されています。グラヤノトキシンIII(GTX III)単独では、同じ条件で明瞭な毒性は確認されませんでした。cite [pure.royalholloway.ac](https://pure.royalholloway.ac.uk/files/25583400/Tiedeken_et_al_2015_F_Ecology_authors_version.docx)
- **単独性ハナバチ(Andrena carantonica)**  
  死亡率への明瞭な影響は検出されなかった一方、過剰なグルーミングや麻痺様の行動など、**亜致死的な悪影響**が増加しました。cite [pure.royalholloway.ac](https://pure.royalholloway.ac.uk/files/25583400/Tiedeken_et_al_2015_F_Ecology_authors_version.docx)
- **マルハナバチ(Bombus terrestris)**  
  同じ実験では、生存率・行動ともにほとんど影響を受けず、比較的高い耐性を示しました。したがって、ハナバチ類の中でも応答は種特異的です。cite [pure.royalholloway.ac](https://pure.royalholloway.ac.uk/files/25583400/Tiedeken_et_al_2015_F_Ecology_authors_version.docx)
- **植食性昆虫**  
  ツツジ科植物のグラヤノイド系ジテルペンには、昆虫に対する摂食阻害・殺虫作用が報告されており、グラヤノトキシンIはツツジ科植物を食害するアザミウマ類にも毒性・忌避性を示すとされています。cite [pubmed.ncbi.nlm.nih](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37149121/)

## 作用機序

グラヤノトキシンは、神経や筋肉の**電位依存性ナトリウムチャネル**に作用します。通常なら活動電位の後にチャネルは不活性化しますが、グラヤノトキシンはその不活性化を妨げ、ナトリウム流入と脱分極を持続させます。結果として、神経・筋の異常興奮、運動失調、麻痺、場合によっては死亡につながります。cite [pmc.ncbi.nlm.nih](https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3404272/)

昆虫の電位依存性ナトリウムチャネルも脊椎動物のものと基本的によく似ているため、標的が存在すること自体は合理的です。実際、イカやザリガニの軸索を用いた電気生理学的研究でも、グラヤノトキシンによるナトリウムチャネルの持続的な活性化が示されています。cite [pubmed.ncbi.nlm.nih](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6286960/)

## ただし「昆虫に有毒」の解釈には注意

重要なのは、以下の要因で感受性がかなり変わることです。

1. **同族体の違い**  
   GTX Iはミツバチに強い毒性を示しましたが、GTX IIIでは同じ作用が明瞭でない場合があります。

2. **昆虫種の違い**  
   セイヨウミツバチや一部の単独性ハナバチには有害でも、マルハナバチでは耐性が見られました。ナトリウムチャネルの構造差、吸収・代謝、解毒能力などが関与すると考えられます。cite [pure.royalholloway.ac](https://pure.royalholloway.ac.uk/files/25583400/Tiedeken_et_al_2015_F_Ecology_authors_version.docx)

3. **摂取経路と濃度**  
   花蜜として経口摂取した場合と、注射・局所投与・細胞外からの曝露では毒性が異なります。自然花蜜濃度で影響が出る昆虫がいる一方、葉を食べる植食者では、組織中濃度や摂食量が重要になります。

4. **昆虫以外の無脊椎動物についてはデータが少ない**  
   クモ、ダニ、甲殻類、軟体動物、環形動物などについて、グラヤノトキシンの種別LC50や野外での影響を体系的に調べた研究は、昆虫ほど蓄積していません。したがって、**「昆虫には毒性が実証されているが、無脊椎動物全般については不明な部分が大きい」**というのが妥当です。

なお、ツツジ科植物の花蜜中グラヤノトキシンは、植物にとっては植食者防御物質である一方、送粉者にも影響し得るため、植物—送粉者間の選択圧や耐性進化に関係する可能性があります。*Rhododendron* の葉では花蜜や花弁より高濃度で検出される傾向も報告されています。cite [pubmed.ncbi.nlm.nih](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37149121/)

**結論としては、グラヤノトキシンは昆虫、特に一部のハナバチや植食性昆虫に対して有毒または忌避的に作用します。しかし、毒性は分類群・種・化学型・曝露量に強く依存し、他の無脊椎動物群への影響はまだ十分には解明されていません。**



【アフィリエイト】

2026/08/07

シロツメクサの花蜜を吸うコマルハナバチ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2026年6月下旬・午後13:40頃・晴れ 

里山で雑草が生い茂る林道に咲いたシロツメクサの群落でコマルハナバチBombus ardens)の雄蜂♂が訪花していました。 
シロツメクサ(マメ科)の小さな蝶形花に丹念に正当訪花を繰り返し、吸蜜しています。 
雄蜂♂は集粉しませんから、後脚に花粉籠がありません。 

コマルハナバチは創設女王の越冬後の営巣開始が早く、初夏には他のマルハナバチ類に先駆けて生殖カースト(新女王および雄蜂♂)が羽化して来るのが特徴です。 

コマルハナバチ♂がシロツメクサの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:27〜)

この組み合わせは初見…ではなく、かなり昔に撮っていました。 
関連記事(19年前の撮影)▶ シロツメクサで吸蜜するコマルハナバチ♂ 

全体にレモン色だったので、ミヤママルハナバチ♀(Bombus honshuensis honshuensis)やヒメマルハナバチ♀(Bombus beaticola beaticola)と迷ったのですが、撮影地点の標高が440mと低くて、腹端が明るい橙褐色であることから、コマルハナバチ♂だろうと判断しました。 


2026/07/22

山中で池の水を飲みに通うコガタスズメバチ創設女王

 

2026年5月中旬・午前11:45頃〜午後12:45頃・晴れ 

里山のスギ植林地に囲まれた池の岸辺でコガタスズメバチVespa analis insularis)が低空で飛び回っていました。 
この時期はワーカー♀ではなく、創設女王が単独で活動している時期です。 
静かな池に重低音の羽音が響きますが、女王蜂の攻撃性はかなり低いので、無闇に怖がる必要はありません。 

スギの落葉落枝が泥濘に大量に散乱している岸辺の泥濘にようやく着地すると、泥水を飲み始めました。 
飲水中も腹式呼吸しています。 
一旦、飲み始めたら、私が撮影アングルを求めて岸を歩いて近づいても逃げませんでした。 
水を飲み終えると、どこかに飛び去りました。

正午前後の1時間で4回も飲水シーンが撮れました。 
おそらく同一個体のコガタスズメバチ創設女王が何度も通って来ているのでしょう。 
毎回岸辺のほぼ同じ地点で水を飲んでいます。 
越冬後の女王蜂はワーカーの助けを借りずに独りで巣を作るため、水を吐き戻しながら樹皮を噛みほぐしてパルプの巣材を次々と作る必要があるのです。 
そのためすぐに喉が乾くのでしょう。 
夏の酷暑日になるとスズメバチ♀は巣の冷却のために水を汲んでくることもあるのですが、まだ5月ですからそれほど暑くありません。 

もしかして、他の昆虫のように、ミネラル摂取のために泥を舐めている可能性もありますかね? 
それなら1日に何度も通って来ることはない気がします。 
吸水中に腹端から余分な水分を排泄することもありませんでした。 


関連記事(5、18年前の撮影)▶ 


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スズメバチの生物学 環境ECO選書⑲



コガタスズメバチの撮影に集中しているときは全く気づかなかったのですが、池の浅瀬の泥濘にメタリックグリーンの微小なハエが集まっていました。
謎のハエは口吻を伸縮させていないので、何をしているのか分かりません。
ハエハンドブック』を眺めてみると、p137-139に掲載されたミギワバエ科やニセミギワバエ科の種類が似ています。

関連ブログ(ムシをデザインしたのはダレ?)▶ ビオトープの生き物 ?ヒラウキフネミギワバエ



2026/07/14

ハナショウブの白い花で採餌するクマバチ♀

 

2026年6月中旬・午前9:45頃・晴れ 

民家の家庭菜園の一角に咲いた白いハナショウブの群落でキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

アヤメ科の花の見分け方をいつも忘れてしまうのですが、今回は花びらの基部が黄色なので、ハナショウブ(ノハナショウブの園芸種)と分かります。 
その黄色がハナバチなどの送粉者にとって蜜標になっているのでしょう。 
花弁が白い品種でした。 

撮り続けた同一個体のクマバチは、頭楯が黒いので♀と分かります。 
後脚の花粉籠はまだ空荷でした。 
ハナショウブの花から花へ忙しなく飛び回るばかりで、ろくに採餌してないということは、花蜜や花粉がもう残っていないようです。

2026/07/02

アズマシャクナゲの花蜜を吸うニッポンヒゲナガハナバチ♂

 

2026年4月下旬・午後12:40頃・晴れ 

民家の裏庭に咲いたアズマシャクナゲの植え込みでニッポンヒゲナガハナバチ♂(Eucera nipponensis)が訪花していました。 
長い触角は、ヒゲナガハナバチ属の雄蜂♂に特有の形質です。
正当訪花で吸蜜しながら、左右の後脚を擦り合わせていました。 
付着した花粉を払い落としているのでしょう。 
♀と違って雄蜂♂は花粉を集めることはありませんし、後脚に花粉籠もありません。 
口元をよく見ると、黒い口吻を伸ばして蜜腺に差し込んでいました。 

飛び去る瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:40〜) 
前翅の亜縁室が3個(緑の矢印@0:43)だったことから、ニッポンヒゲナガハナバチと判明。 


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2026/06/16

ベニサラサドウダンの花蜜を吸うセグロアシナガバチ♀創設女王

 

2026年5月下旬・午前11:30頃・晴れ 

道端に咲いたベニサラサドウダンの生垣でセグロアシナガバチ♀(Polistes jokahamae)が訪花していました。 
この時期はワーカー♀がまだ羽化しておらず、越冬明けの創設女王だと思われます。 

下向きに咲いた釣り鐘状の花に正当訪花を繰り返し、吸蜜していました。 
花を下から見上げるアングルだと、花筒の底の蜜腺を舐めていることがよく分かります。 

花から花へ飛び回ると、羽音がかすかに聞こえます。 
最後は生垣の茂みの奥に潜り込んで、撮れなくなってしまいました。 
この組み合わせは初見です。 

救急車のサイレンに混じって、スズメやカワラヒワCarduelis sinica)が近くで鳴き続けています♪ 


【考察】 
素朴な疑問をChatGPTにぶつけてみました。 

Q: 植物の花の中には下向きに咲く種類がある(釣り鐘状の花など)。その場合、蜜腺から分泌された花蜜が重力で滴り落ちずに、訪花昆虫が来るまで残っているのはなぜか? 表面張力や粘性? 


A:  主な理由は、ご推察のとおり 表面張力と粘性 です。ただし、それだけでなく花の構造も重要です。

下向きの花で花蜜が落ちない理由を整理すると、次のようになります。

1. 花蜜の量が非常に少ない

まず、花蜜は私たちが想像する「液体がたまった状態」ではないことが多いです。

多くの花では、蜜腺から分泌された蜜は数マイクロリットル(μL)程度しかなく、花の内壁や蜜腺の表面に薄い液滴として付着しています。

液滴が小さいほど表面張力の影響が重力より圧倒的に大きくなるため、簡単には落下しません。

身近な例では、逆さにしたガラス板に小さな水滴がしばらく張り付いているのと同じです。

2. 花蜜は水ほどさらさらではない

花蜜にはショ糖・ブドウ糖・果糖などの糖類が大量に含まれています。

濃度は種によって異なりますが、20〜70%程度になることもあります。

そのため純水より粘性が高く、

  • 液滴がまとまりやすい

  • 流れにくい

  • 滴下しにくい

という性質があります。

特にハチ媒花では比較的高濃度の蜜が多く見られます。

3. 蜜は花の奥に保持されている

釣鐘状や筒状の花では、蜜腺が花の基部にあり、花冠の内壁に囲まれています。

たとえば、

  • ツリガネニンジン

  • ホタルブクロ

  • ドウダンツツジ

などでは、蜜は花の最も奥に位置しています。

そのため、たとえ花が下向きでも、蜜は「ぶら下がっている」のではなく、花の基部のくぼみに保持されています。

4. 花の内面が蜜を保持しやすい

花冠内部には微細な毛や凹凸があることがあります。

これらは毛細管現象を生じさせ、

  • 液体を保持する

  • 広がらせる

  • 滴下を防ぐ

働きをします。

スポンジに水が保持されるのと似た効果です。

むしろ下向きの花の利点

興味深いことに、下向きの花は花蜜を失いやすいどころか、しばしば花蜜を守る方向に進化しています。

下向きに咲くことで、

  • 雨水が花の奥に入りにくい

  • 花粉が濡れにくい

  • 花蜜が希釈されにくい

という利点があります。

そのため山地や冷涼な地域の植物では、釣鐘状で下向きの花がよく見られます。

要するに、下向きの花の蜜が落ちないのは、「蜜が少量であること」「高糖度で粘性があること」「表面張力が重力に勝つこと」、そして「花の構造そのものが蜜を保持するようできていること」が組み合わさった結果です。実際には、重力よりも表面張力の方が支配的なスケールで現象が起きている、と考えるのが分かりやすいでしょう。



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2026/05/29

ツマグロヒョウモン♂とハキリバチ♀がアフリカン・マリーゴールドの花をめぐり小競り合い【ハイスピード動画】

 

2024年10月中旬・午後13:20頃・晴れ

花壇に咲いた八重咲きのアフリカン・マリーゴールドツマグロヒョウモン♂(Argyreus hyperbius)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。


飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画で撮り始めました。
半開きの翅を軽く開閉しながら、口吻を伸ばして吸蜜しています。 

右から飛来したハキリバチの一種♀が目の前を通過したら、ツマグロヒョウモン♂は驚いて飛び去りました。 
腹面にスコパのあるハキリバチ♀が左から戻って来ました。 
蝶を追い出した花にせっかく着陸しそうだったのに、気づかなかった私は録画を終えてしまいました。 
ハキリバチ♀による蜜源植物の占有行動(競争相手ライバルをさり気なく追い払い)だったのでしょうか。

2026/05/12

ヤブガラシの花蜜を吸うオオモンクロクモバチとクロアナバチ

 

2024年8月中旬・午後12:00頃・晴れ 

道端に蔓延るヤブガラシの群落で訪花するオオモンクロクモバチAnoplius samariensis)を動画に撮り始めたら、途中からクロアナバチSphex argentatus fumosus)が乱入してきました。 

関連記事(11年前の撮影)▶ ヤブガラシを訪花するオオモンクロクモバチ 


1/5倍速のスローモーションで、クロアナバチの登場シーンをリプレイ。(@0:18〜) 
微妙な差異ですが、顔面の毛がコクロアナバチは「銀黄色」でクロアナバチは「灰白色(銀白色)」らしいです。 
今回の蜂は頭楯が白っぽいので、クロアナバチだろうと判断しました。


周囲でミンミンゼミ♂(Hyalessa maculaticollis)が鳴いています。

2026/05/04

アリが来るとボケの枝から跳んで逃げるマミジロハエトリ♂(蜘蛛)

 

2024年4月中旬・午後14:25頃・晴れ 

道端に植栽されたボケ(木瓜)の灌木に赤い花が咲きました。 
訪花昆虫を観察していると、マミジロハエトリ♂(Evarcha albaria)を見つけました。 

細い横枝の上で獲物を待ち伏せしているようです。(日光浴かな?) 
同じ枝を伝って赤っぽいアリ(種名不詳)が奥から接近すると、マミジロハエトリ♂はくるっと向き直りました。 
獲物と認識してアリに跳びつくかと思いきや、アリが一気に間合いを詰め、マミジロハエトリ♂を追い払ってしまいました。 
マミジロハエトリ♂は慌てて枝から跳び下りて逃げたようですが、徘徊性のクモは常に命綱の「しおり糸」を張っているため、ほとぼりが冷めたら元の横枝に戻って来れます。 

ハエトリグモとアリの遭遇を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:12〜)

2026/04/22

クマイチゴの花蜜と花粉を集めるオオマルハナバチ創設女王

 

2024年5月下旬・午後13:00頃・晴れ 

里山で谷沿いのハリギリ大木の下に咲いたクマイチゴの群落でオオマルハナバチBombus hypocrita)の創設女王♀が忙しなく訪花していました。 
花蜜を吸って回る蜂の後脚を見ると、後脚の花粉籠に白い花粉団子を満載しています。

『日本産マルハナバチ図鑑』p84でオオマルハナバチの巣外活動時期を調べると、この時期(5月下旬)は越冬明けの創設女王がまだ独りで外役もこなしているはずです。 
しかし、暖冬で春の訪れも早かった上に小型の♀だったので、最近羽化したばかりの初ワーカーかもしれません。 


関連記事(1ヶ月前、10年前の撮影)▶  


※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2026/04/14

オドリコソウの花で採餌するトラマルハナバチ創設女王

 

2024年5月上旬・午後15:20頃・晴れ 

農村部の道端に咲いたオドリコソウの群落でトラマルハナバチ♀(Bombus diversus diversus)が忙しなく訪花していました。 
この時期はまだワーカー♀ではなく、創設女王と思われます。
正当訪花を繰り返し、吸蜜して回る蜂は、後脚の花粉籠に少量のクリーム色の花粉団子を付けています。 


関連記事(10年前の撮影)▶ オドリコソウの花蜜を吸うトラマルハナバチ♀

2026/04/10

ヤマザクラの花で採餌するクロマルハナバチの創設女王

 

2024年4月中旬・午後12:45頃・くもり 

里山の西向き斜面の廃道沿いに咲いたヤマザクラクロマルハナバチBombus ignitus)の創設女王♀が訪花していました。 
あまりにも忙しなく花から花へと飛び回っていたので、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:20〜) 
吸蜜する後脚の花粉籠に少量の橙色の花粉団子を付けていました。 

関連記事(3年前の撮影:花粉籠は空荷)▶ 山桜の花で採餌するクロマルハナバチ創設女王 


女王蜂にしては小柄な個体なので、早く羽化したワーカー♀かもしれません。 
しかし、いくら暖冬だったとは言え、さすがに4月中旬に働き蜂が羽化するのは考えにくい気がします。 
越冬明けの創設女王で、たまたま小型の個体だったのでしょう。 
(それとも、コマルハナバチBombus ardens)創設女王の可能性もありますかね?)

2026/04/04

オオヤマザクラの花で採餌するニホンミツバチ♀

 

2024年4月中旬・午後15:35頃・晴れ 

民家の裏庭で満開に咲いたオオヤマザクラニホンミツバチApis cerana japonica)のワーカー♀が訪花していました。 
吸蜜して回る蜂の後脚を見ると、花粉籠に濃い黄色の花粉団子を満載しています。 

ニホンミツバチの個体数が少なく、春風で枝が揺れて悪条件だったので、じっくり撮れませんでした。 
仕方がないので、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:18〜)


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2026/04/02

ブロック塀の上を群飛するフタモンアシナガバチ♂:探雌飛翔と誤認求愛【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月中旬・午後12:25頃・晴れ 

秋晴れの昼下がりに、民家の庭を取り囲むブロック塀の上に沿ってフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)の雄蜂♂が何匹も飛び回っていました。 
ブロック塀の上に止まって休憩している個体をよく見ると、顔(頭楯)が白くて触角の先端がカールしているので、雄蜂♂と見分けられます。 

繁殖期の群飛とかレック(集団お見合い場)と呼ぶには♂の個体数が少なかったのですが、交尾相手の新女王を探して飛び回っているようです。 
巣から飛び立った新女王が来るのを今か今かと待ち構えているのでしょう。 
雄蜂♂たちは、まるでラインセンサスするように、ブロック塀の上を低空で往復しています。 
アシナガバチの交尾は早い者勝ちらしいなので、雄蜂♂はとにかく焦っています。 
とにかく同種の蜂なら何でも飛びかかって交尾を挑もうとします。 
触れてみて初めて相手の性別が分かるようです。 
相手の性別を遠くからじっくり見極めてから求愛するのでは、他のライバル♂との♀獲得競争に負けてしまうのでしょう。 

フタモンアシナガバチ♂の探雌飛翔を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:36〜) 
複数個体の雄蜂♂が、ブロック塀の上を間隔を開けて低空で飛び交っています。 
直線状に飛ぶだけでなく、たまに途中で進路変更することもありました。 
先行個体に追いつきそうになったら減速していました。 
2匹の雄蜂♂が空中ですれ違った直後に、片方の個体が減速して相手を振り返りましたが、追いかけることはありませんでした。(@1:03〜) 

飛び疲れた♂がブロック塀の上に着陸して休んだり身繕いしたりしていると、飛来した別個体の♂がいきなり襲いかかりました。(誤認求愛) 
相手も雄蜂♂だと分かると、すぐに離して、相次いで飛び去りました。(@3:18〜3:25) 
ライバル♂を攻撃して縄張りから追い払った、という訳ではありません。 

ブロック塀の上で並んで仲良く日光浴(♀を待ち伏せ?)していた2匹の雄蜂♂には、体格に個体差がありました。 
幼虫期の給餌量に応じて、羽化した後の体格に差が出るのでしょう。 

松浦誠『社会性ハチの不思議な社会』p74-75によれば、
日本産のアシナガバチ類の交尾は、9〜10月の晴天の日の日中、午前10時から午後1時ごろまでのあいだ、となっている。 種類によって、交尾のおこなわれる場所とその方法が異なり、つぎのような行動型に区別される。(1)巣口待ち伏せ型、(2)一定コース飛びまわり型、(3)縄張り型、(4)空中交尾型 そしてフタモンアシナガバチは「♂は、樹冠の頂部、林縁、山道にそって一定のコースを飛びまわり、そこを通過する新女王をとらえて交尾する」タイプ(2)

私は未だにアシナガバチの群飛からの交尾行動を野外で観察できたことがありません。
毎年探し歩いているのですが、なかなか幸運に恵まれません。


関連記事(5、11、14年前の撮影)▶  


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