2014/08/16
クヌギの木に群がるマイマイガ(蛾)老熟幼虫
2014年6月下旬
今年は全国各地で森林害虫のマイマイガ(Lymantria dispar japonica)が大量発生したようです。
平地の雑木林でマイマイガの老熟幼虫がクヌギの幹にじっと止まっていました。
計4匹の毛虫を発見。
頭の向きはまちまちですけど(↓↓↓↑)、樹皮の木目に沿って縦に静止しています。
葉を食べて育った終齢幼虫が繭を紡ぐ準備のために幹で隠れて休んでいる(眠)のでしょうか。
撮影後に幹を回りこんだら、実はもっと居たことに気づきました。
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発生
ヤエウツギの花蜜を吸うキボシアシナガバチ♀
2014年6月下旬
平地の道端に生えたヤエウツギ(=サラサウツギ)の花で吸蜜しているアシナガバチがいました。
逆光でよく見えなかったので、同定のため採集してみるとキボシアシナガバチ♀(Polistes nipponensis)でした。
創設女王にしては小さい気がするので、ワーカー♀ですかね?
体長mm。
ちなみに低山地で2008年に定点観察したキボシアシナガバチの巣では、初ワーカーが羽化したのは7月中旬でした。
▼関連記事
キボシアシナガバチの初期巣と初ワーカー
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訪花
2014/08/15
アカゲラ♀の木登り♪【冬の野鳥】
残暑見舞い申し上げます。
季節外れですけど、寝苦しい熱帯夜のために飛び切り涼しげな映像をお届けします。
2014年3月中旬
雪の降る日に窓の外からキョッキョッ♪と啄木鳥の鳴き声がするのでそっと覗いてみると、アカゲラ♀(Dendrocopos major)が雪が積もった枝にいました。
映像の前半は桜、後半は少し飛んでケヤキの樹上に移動しました。
啄木鳥が垂直な幹ではなく横枝に止まっているのはちょっと珍しい光景かもしれないと思いました。
後頭部が黒いので♀と判明。
木突つきなどの採食行動はせずに飛び去りました。
最後に飛び立つときだけキョッキョッ♪と鳴きました。
室内からガラス窓越しに撮ったため全体に薄っすらと紗がかかったような映像ですけど、以下のスナップショットは自動色調補正を施して鮮明に加工しました。
季節外れですけど、寝苦しい熱帯夜のために飛び切り涼しげな映像をお届けします。
2014年3月中旬
雪の降る日に窓の外からキョッキョッ♪と啄木鳥の鳴き声がするのでそっと覗いてみると、アカゲラ♀(Dendrocopos major)が雪が積もった枝にいました。
映像の前半は桜、後半は少し飛んでケヤキの樹上に移動しました。
啄木鳥が垂直な幹ではなく横枝に止まっているのはちょっと珍しい光景かもしれないと思いました。
後頭部が黒いので♀と判明。
木突つきなどの採食行動はせずに飛び去りました。
最後に飛び立つときだけキョッキョッ♪と鳴きました。
室内からガラス窓越しに撮ったため全体に薄っすらと紗がかかったような映像ですけど、以下のスナップショットは自動色調補正を施して鮮明に加工しました。
ヒレハリソウを訪花するトラマルハナバチ♀の羽ばたき【ハイスピード動画】
2014年6月中旬
山麓の林縁に咲いたヒレハリソウ(=コンフリー)の群落でトラマルハナバチ♀(Bombus diversus diversus)も訪花していました。
花から花へ飛び回り、正当訪花で吸蜜する様子を240-fpsのハイスピード動画で撮影してみました。
複数個体を撮りましたが、後脚の花粉籠に白い小さな花粉団子を付けている個体もいれば空荷の個体もいました。
胸背の毛が剥げ落ちて真っ黒な個体は創設女王なのかな?
冒頭のシーンでレモン色の小さなコマルハナバチ♂と並んで訪花する様子が写っています。
舌の短いコマルハナバチ♂は穿孔盗蜜しないといけませんが、長い舌を持つトラマルハナバチはコンフリーの花筒の入り口から舌を差し込んで奥にある蜜腺を舐めることが可能です。
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訪花
2014/08/14
ヒメジョオンの花蜜を吸うルリシジミ
2014年6月下旬
農道の横に咲いたヒメジョオンの花でルリシジミ(Celastrina argiolus)が吸蜜していました。
飛び立ちをハイスピード動画に撮ろうと切り替えた矢先に逃げられてしまいました。
翅表を撮れてないので、性別は不明です。
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訪花
ヤエウツギの花で採餌するセイヨウミツバチ♀
2014年6月下旬
平地の道端に咲いたヤエウツギ(=サラサウツギ)の花でセイヨウミツバチ(Apis mellifera)のワーカー♀が採餌していました。
後脚の花粉籠は空荷でした。
複数個体を撮影。
ニホンミツバチ♀も訪花していたのですけど、こちらは撮り損ねました。
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
2014/08/13
クモの網から脱出するコマルハナバチ♂
2014年6月中旬
ヒレハリソウ(=コンフリー)の群落で訪花していたコマルハナバチ♂(Bombus ardens ardens)がクモの巣に絡まって暴れています。
ようやく逃れて飛び去りました。
網の主は留守なのか獲物を捕食しに出て来なかったので、残念ながらクモの名前は不明です。
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飛翔
2014/08/12
イエユウレイグモ(蜘蛛)幼体の孵化
2014年6月中旬
この日の朝の定点観察では、個体標識した♂水色が♀の網から姿を消していました。
次はいつ現れるかな?
虫の知らせでこの日は珍しく午後にも再チェックしました。
すると、遂に卵嚢から幼体が孵化していました。
20〜30匹の幼体は未だ密集していて動きません(団居)。
母親の口元をよく見ると、卵嚢の白い皮だけ咥えています。
その直下に幼体の団居が球状に垂れ下がっています。
幼体が自力で卵嚢の中から一斉に脱出するのか、それとも母親が袋を食い破って幼体の脱出を助けてやるのか、とても興味があります。
幼体の孵化が近いと知った上で、居候の♂に幼体を捕食されるのを恐れて網から追い出したのでしょうか?
撮影の合間に息を吹きかけると成体♀が動きました。
定点観察中に母親が捕食している姿を見たことがなかったので、てっきり飲まず食わずの卵嚢ガードで死んでいるのかと焦りました。
母クモが健在と分かり一安心。
私は観察できてませんが、卵嚢ガード中のイエユウレイグモ♀も網にかかった獲物を捕食する際は一時的に卵嚢を手放すのだそうです。
そんな興味深い習性があると知っていれば、給餌してでも観察したかったです。
初めの産卵シーン(卵嚢作り)も見ていないので、卵嚢ガードの期間も不明です。
つづく
▼前回の記事室内の天井隅に張られた不規則網に居るイエユウレイグモ♀(Pholcus phalangioides)が依然として卵嚢ガードを続けています。
卵嚢を守り♂を牽制するイエユウレイグモ♀(蜘蛛:微速度撮影)
この日の朝の定点観察では、個体標識した♂水色が♀の網から姿を消していました。
次はいつ現れるかな?
虫の知らせでこの日は珍しく午後にも再チェックしました。
すると、遂に卵嚢から幼体が孵化していました。
20〜30匹の幼体は未だ密集していて動きません(団居)。
母親の口元をよく見ると、卵嚢の白い皮だけ咥えています。
その直下に幼体の団居が球状に垂れ下がっています。
幼体が自力で卵嚢の中から一斉に脱出するのか、それとも母親が袋を食い破って幼体の脱出を助けてやるのか、とても興味があります。
幼体の孵化が近いと知った上で、居候の♂に幼体を捕食されるのを恐れて網から追い出したのでしょうか?
撮影の合間に息を吹きかけると成体♀が動きました。
定点観察中に母親が捕食している姿を見たことがなかったので、てっきり飲まず食わずの卵嚢ガードで死んでいるのかと焦りました。
母クモが健在と分かり一安心。
私は観察できてませんが、卵嚢ガード中のイエユウレイグモ♀も網にかかった獲物を捕食する際は一時的に卵嚢を手放すのだそうです。
そんな興味深い習性があると知っていれば、給餌してでも観察したかったです。
初めの産卵シーン(卵嚢作り)も見ていないので、卵嚢ガードの期間も不明です。
つづく
ウツギヒメハナバチ♂の探雌飛翔と♀の交尾拒否【ハイスピード動画】
2014年6月中旬
堤防に咲いたウツギの花で採餌するウツギヒメハナバチ♀(Andrena prostomias)を撮っていると、突然♂が飛び付いてきて交尾を試みることがあります。
多数のペアを撮れたので、そのようなシーンをまとめてみました。
冒頭だけ通常のHD動画(リアルタイム)で、残りは240-fpsのハイスピード動画(1/8倍速のスローモーション)です。(@0:29〜)
引きの絵で撮ると分かりやすいのですが、交尾相手の♀を探す♂は空中を蛇行するようにジグザグに飛んできます。
訪花中の♀を見つけるとホバリング(停空飛翔)で狙いを定め、飛び付きます。
儀式的な(ロマンチックな)求愛行動のようなものは見られず、♂が捕獲した♀にしがみつき急いでマウントしようとするだけの何とも無粋な配偶行動です。
一方、採餌に忙しい♀は♂に迫られる度に、交尾拒否しています。
既に交尾を済ませており、産卵に必要な精子は充分に蓄えているのでしょう。
本種の交尾は一瞬で終わるらしいのですが、毎回スローモーションで見ても交尾器は繋がってないと思います。
残念ながら♂の求愛(アタック)が実って交尾に至った例は未見です。
6月の花嫁(ジューンブライド)を見ようと思ったら、営巣地を探さないといけないようです。
吸蜜中の♀は頭隠して尻隠さずの無防備な状態です。
突然♂に背後から挑みかかられて驚いた♀が必死に暴れて格闘になることもあります。
飛来した♂が♀に近づいただけで、♀が嫌って花から落ちるように飛んで逃げることがあります。
♀は花から花へ歩いて逃げ、花の陰に隠れてやり過ごすこともあります。
ガールハントに失敗し独り残された♂はバツが悪そうにしばらく身繕いしてから飛び去りました。
♂は幼虫のために花粉を集めたりしないので、後脚の花粉籠は当然、空荷です。
もう一つ雄蜂の特徴として気づいたのは、♂だけ顔色(頭楯?)が白いようです。
体長は♀>♂。
『但馬・楽音寺のウツギヒメハナバチ:その生態と保護』によると、
・ウツギヒメハナバチは典型的な♂先熟で、♀は旧巣から脱出後にすぐ交尾する。p91より
・ヒメハナバチ属では大半の種では単雄交尾(♂と1回しか交わらない)であると考えられるが、確認は容易ではない。p91
・(♂の営巣場所で♀を探す)パトロール飛翔は、地上3〜5cmの低い空間で、ジグザグに行われた。p92
・ウツギヒメハナバチの処女♀は、越冬巣から出現直後の交尾は1回だけらしい。p93
・交尾器の挿入は数秒間で瞬時に終わった。p93
・♀の数は♂の数の1/3しかいない。しかも、1回しか♂を受け付けない。p94
餌場での交尾行動はあのバイブル『但馬・楽音寺のウツギヒメハナバチ』にも書いてなかったことなので、とても興奮しました。
※ 動画に登場する個体が全てウツギヒメハナバチなのか私には見分けられません。
コガタウツギヒメハナバチが混じっている可能性もあります。
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2014/08/11
ヤエウツギの花蜜を吸うホシミスジ
2014年6月下旬
街中の道端に植えられたヤエウツギ(=サラサウツギ)の花が満開に咲き、ホシミスジ(Neptis pryeri)が翅を開閉しながら吸蜜していました。
初めはコミスジかと思いましたが、ホシミスジは後翅裏面の基部に黒点が散りばめられているのが特徴です。
私はこれが初めての出会いになります♪
『標準原色図鑑全集1:蝶・蛾』でホシミスジを調べると、「東北地方ではその産地は局部的で少ない」とのこと。
2頭以上の複数個体を撮影。
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訪花
ムモントックリバチの探索飛翔
2014年6月中旬
ムモントックリバチ(Eumenes rubronotatus rubronotatus)と思われる小さなドロバチが線路沿いの草むらで忙しなく飛び回っていました。
獲物となる芋虫を求めて探索飛行ですかね?
初めはツルマンネングサの花に居たのですけど、吸蜜シーンは撮り損ねました。
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2014/08/10
クリの花蜜を吸うウラギンヒョウモン♂
2014年6月下旬
農地の脇に生えたクリの木でウラギンヒョウモン♂(Fabriciana adippe)が訪花していました。
翅を開閉しながら吸蜜しています。
強い風が吹いて花穂が大きく揺れると飛び立ちました。
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チョウ・ガ(鱗翅目),
訪花
ウツギの花蜜を吸うクマバチ♂
2014年6月中旬
堤防に咲いたウツギの花でキムネクマバチ♂(Xylocopa appendiculata circumvolans)が忙しなく飛び回り訪花していました。
クマバチの雄蜂は顔が白く、複眼が発達しているのが特徴です。※
雄蜂は集粉しないので、後脚の花粉籠は当然、空荷です。
ウツギの同じ群落でクマバチ♀も採餌していましたが、交尾シーンは未見です。
▼関連記事
ウツギの花で採餌するクマバチ♀
※ 顔色でクマバチの性別を見分ける方法は最近覚えました。
私が知っている、雄蜂の顔色が白い種類の例:
アシナガバチ、クマバチ、ヒメクモバチ,トモンハナバチ、ジガバチ、クズハキリバチ、ウツギヒメハナバチ、シロスジヒゲナガハナバチ。
この顔色の性差はどのぐらい一般的に成り立つ現象なのですかね?
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