2024/07/09
池で溺れたノシメトンボ♂を捕食するクロゲンゴロウの群れ
2024/05/29
林道で採食する2羽のヤマドリと山中の泉で間欠打水産卵する謎のトンボ♀【トレイルカメラ】
連続打水産卵は,連続的に水面上に降下して水面を一定のリズムでたたいて産卵する方式,間欠打水産卵は,しばらくホバリング飛翔をしてその間に産卵弁と第9節腹板の間に卵塊をつくり,ある程度それが大きくなったら打水して放卵,それを繰り返す方式,といった具合です.だいたいは名称を見ればその動きに見当がつきます.状態的基準についても,同じトンボが異なる動きで産卵することがあり,つけられる名称も複数ある場合があります. (神戸のトンボサイトの「トンボの生態学 3.産卵とその行動」から一部引用)
2024/05/14
縄張りの池を守り争うオニヤンマ♂【トレイルカメラ】
2024/04/16
ネジバナの花から飛び立ち獲物を捕食するナツアカネの未成熟♀【FHD動画&ハイスピード動画】
2023/08/20
跳んで逃げるオオカマキリの幼虫
2023/08/06
山中の池でトレイルカメラが捉えたオニヤンマ♀の産卵(その2)
2023/06/27
山中の水路に沿って縄張りを張りパトロールするオニヤンマ♂
2023/06/22
溜池で単独打水産卵するシオカラトンボ♀?
・♀は単独で、腹端で水をかき、卵とともに前方に飛ばす。♂はその間、付近を飛んで警護することが多い。
・時おり♂型の♀が出現する。通常の♀も老熟すると薄く白粉を吹くが、それとはまったく異質のもの。 (p471より引用)
2022/11/14
山中の池でトレイルカメラが捉えたオニヤンマ♀の産卵
前回の記事:▶ 山中の池でトレイルカメラが捉えたオニヤンマ♂の縄張り巡回飛翔
▼関連記事(11、13年前の撮影)
・オニヤンマ♀の挿泥飛翔産卵
・オニヤンマ♀の連続打水産卵せっかくオニヤンマ♀が珍しく水場に飛来したのに、いつもは縄張りをパトロールしている♂が肝心なときに不在でした。
2022/11/05
山中の池でトレイルカメラが捉えたオニヤンマ♂の縄張り巡回飛翔
2022/06/21
イオウイロハシリグモ(蜘蛛)は雪面のアキアカネ♀を捕食するか?
前回の記事:▶
・ガガンボを捕食する雪国のイオウイロハシリグモ(蜘蛛)
・食後に雪面を走り回るイオウイロハシリグモ(蜘蛛)
・初冬に雪面から飛んでも着陸に失敗して暴れるアキアカネ♀♂【HD動画&ハイスピード動画】
2022/06/16
雪上で身繕いするアキアカネ【HD動画&ハイスピード動画】
前回の記事:▶ 初冬に雪面から飛んでも着陸に失敗して暴れるアキアカネ♀♂【HD動画&ハイスピード動画】山麓の残雪の上に点々と止まって日光浴しているアキアカネ♀♂(Sympetrum frequens)をよく見ると、ときどき左右の前足で頭部を擦っていました。
2022/06/14
初冬に雪面から飛んでも着陸に失敗して暴れるアキアカネ♀♂【HD動画&ハイスピード動画】
ある種のシャコやトンボにいたっては、数十種類のオプシンを持っているものがいます。彼らにはいったいどんな色が見えているのでしょうか。われわれには想像もつかないような極彩色の世界を見ているかもしれません。(松尾亮太『考えるナメクジ ―人間をしのぐ驚異の脳機能』p57より引用)
2022/01/26
トンボを捕食するキセキレイ(野鳥)
(キセキレイは)渓流を好み、主に夏鳥として飛来する。近年、越冬例が多いのは温暖化のせいかもしれない。 (『やまがた野鳥図鑑』p92より引用)
2022/01/13
ノシメトンボ♀♂交尾ペアの連結飛翔【HD動画&ハイスピード動画】
郊外の道端で交尾中のノシメトンボ(Sympetrum infuscatum)♀♂ペアがコンクリート塀の天辺に止まっていました。
(ノシメトンボの)交尾はおもに午前中。植物などに止まって行われる。(図鑑『日本のトンボ』p383より引用)
確かに今回の撮影時刻は正午前でした。
2021/11/03
渓流で激しく縄張り争いするオニヤンマ♂の謎【HD動画&ハイスピード動画】
(オニヤンマの)成熟♂は夏の朝夕を中心に、木陰の多い細流に沿って長距離を往復飛翔しながら♀を探す。川沿いの林道上などもよくパトロールする。(『日本のトンボ』p291より引用)
この行動は私も観察済みです。
関連記事(8年前の撮影@里山の林道)▶ 縄張りを巡回するオニヤンマ♂の飛翔【ハイスピード動画】
少し古い本ですが、『トンボの繁殖システムと社会構造 (動物 その適応戦略と社会)』によると、
オニヤンマやムカシトンボなどでは、♂は縄ばりをもたないで広く♀を探し回る。トンボの♂が♀を獲得するために縄張りをもつか、それとも探索するかは、種によって固定されたものであるという考えが以前は根強かった。 (p63より引用)
さほど忍耐力を持ち合わせないトンボの場合には、♀が卵を産んでいそうな場所を探す積極戦法をとる。その代表がオニヤンマで、川に沿って行ったり来たりしながら♀を探す。産卵している♀を見つけると、そっと近づいて狙いを定め、次の瞬間♀に飛びついてゲットする。♂同士が出会うと追いかけるものの、あまり激しい争いはしない。 (p46より引用)
(オニヤンマは)成熟すると流水域に移動して、オスは流れの一定の区域をメスを求めて往復飛翔する。従来、この往復飛翔は縄張り維持とされていたが、最近の研究で、オスは羽ばたくものはすべてメスと見なしてしまい、出会うオスをメスと見なして追いかけ、縄張り維持でないことがわかった。(中略)オニヤンマのオスは流れの一定区域をパトロールし、侵入する同種個体に接触を図る。オスに出会うと激しく追いかけて排除し、メスに出会うと捕まえて交尾をおこなう。
この記述によれば、今回私が撮影した空中戦は2匹の♂が互いに♀だと誤認して追尾し合い、縄張り争いのように見えただけ、ということになります。
後半の下線部はまさに縄張り行動だと思うのですけど、前後半で筆者が違うのでしょうか?
次に機会があれば、♀が飛来するまで待って、どうなるか見届けたいものです。
♂同士が戦って♀を獲得する動物の中には、生まれつき体格に劣り喧嘩に弱い♂個体はスニーカー戦略(サテライト戦略)という裏技で子孫を残そうとする例が知られています。
つまり♂の繁殖戦略に個体差があっても不思議ではありません。
あえて個人的な仮説を立てるならば、オニヤンマでも強い♂は縄張りを張って♀を待ち伏せし、縄張りを獲得できなかった弱い♂個体が♀を積極的に探索する放浪の旅に出るのではないでしょうか?
トンボの古い図鑑ではどう説明されているかと言うと、
未熟な(オニヤンマの:しぐま註)成虫は林冠の樹梢をしばしば数匹〜10数匹の小群をつくって高飛するが、夏日やぶのそばの路上の同じ場所を往復飛翔する性質のあることはよく知られている。また成熟した♂は流れの上を往復飛翔して縄張りをつくりパトロールする。(保育社『原色日本昆虫生態図鑑IIトンボ編』(1969年)p100より引用)