前回の記事:▶ 増水した溜池で泳ぎ岸の倒木から飛び立つ2羽のカワウ(野鳥)
2022年8月上旬・午前10:30頃・晴れ
大雨が降った後で満水になった溜池でカワウ(Phalacrocorax carbo hanedae)を撮影していると、右から白っぽいトンボが飛来しました。
水面スレスレの低空飛行でやって来たトンボが水面に浮く草に腹端をチョンと付けて飛び去りました。
産卵行動のようです。
すぐにまた戻って来て、同様の産卵をあちこちで繰り返します。
水面そのものではなく、水面に浮く植物に狙いをつけて卵を産み付けていることから、正確には単独打水産卵とは呼べなさそうです。
このトンボ♀の名前は何でしょう?
やや遠くてしっかり見えなかったのですが、腹部が白いトンボと言えばシオカラトンボ(Orthetrum albistylum speciosum)ですかね?
しかし、シオカラトンボ♀の腹部は茶色い麦わら模様のはずです。
図鑑『日本のトンボ』でシオカラトンボの産卵様式について調べると、一応合致します。
・♀は単独で、腹端で水をかき、卵とともに前方に飛ばす。♂はその間、付近を飛んで警護することが多い。
・時おり♂型の♀が出現する。通常の♀も老熟すると薄く白粉を吹くが、それとはまったく異質のもの。 (p471より引用)
ただし、産卵する♀の周囲で警護する♂の姿は見当たりませんでした。
池の水面をのんびり遊泳するカワウは、単独打水産卵するトンボには目もくれませんでした。
魚食性のカワウがトンボを獲物として認識しないのは、当然でしょう。
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