2025/10/29
シュレーゲルアオガエルの死骸に群がるオオヒラタシデムシとクロオオアリ
2025/10/27
スギの丸太を調べて飛び去るアカハナカミキリ
・♀は、針葉樹の立ち枯れや倒木、切り株などに集まり、亀裂や他の昆虫が空けた脱出孔などに産卵します。
・幼虫は赤っぽく朽ちた材(褐色腐朽材)を食べて成長します。(p3より引用)
確認できる資料によると、アカハナカミキリ(Stictoleptura dichroa)はスギ(Cryptomeria japonica)の倒木にも産卵することがあります。
記録・根拠
詳細な観察記録では、本種はマツ科やトウヒ属などの針葉樹の倒木・立ち枯れ木をよく利用し、エゾマツ、アカトドマツ、トウヒ、カラマツ、アカマツ、クロマツなどに加え、スギの倒木でも交尾・産卵行動が観察されることが報告されています。スギは他の針葉樹材と比べてやや乾燥が早く腐朽が進みにくいため、アカハナカミキリが利用するのは伐採後1〜2年程度の材や部分的に腐朽の進んだ倒木が多いと考えられます。roki.main
生息環境と選好傾向
アカハナカミキリは広葉樹でも発生例がありますが、基本的には針葉樹材での繁殖が中心です。温暖地域ではスギ人工林や伐採地に出現し、倒木や伐木の皮下に幼虫が穿入して成長することが知られています。mushi-blog.seesaa+1
したがって、現地でスギ倒木上にメス成虫が歩き回っていたり、産卵動作(腹部を材にあてて押し付ける)が見られる場合、それは実際に産卵活動中である可能性が高いです。
アカハナカミキリ(Stictoleptura dichroa)は、典型的なハナカミキリ類(Lepturinae)と同様に、成虫が花上だけでなく、枯木や倒木にも出現します。これには性別によるはっきりした行動分化が見られます。
メスの行動
メス成虫は主に針葉樹(マツ類など)の枯木や倒木に産卵します。かなり古くなって腐朽が進んだ木にも卵を産みつけることがあり、産卵管を使って材内部に1粒ずつ卵を産み込みます。観察例では、倒木上を活発に歩き回り、適地を見つけて腹部先端を押しつけるようにして産卵する様子が報告されています。komoro-diary+2
オスの行動
オスはこのような材にも現れますが、それは交尾相手(メス)を探す目的による場合が多いと考えられています。ハナカミキリ類全般では、オスがメスの発する性フェロモンや行動(産卵活動など)を手がかりに接近し、交尾を試みる習性が知られています。実際に花上や材上で交尾が観察された例もあります。coleoptera.sakura+1
要約
枯木や倒木上のアカハナカミキリのメスは主に産卵目的。
同じ場所のオスは、メスを探すための交尾待機(探索)行動をとることが多い。
結果として、こうした材の周辺は繁殖行動の重要場所(交尾・産卵サイト)として機能しています。
2025/10/13
オバボタルの飛び立ち
2025/10/09
枯木にいたルリボシカミキリ♀の逃避行動
♀は、朽ちた広葉樹の樹皮の隙間などに産卵
ホスト:ブナ・クヌギ・シラカンバ・カエデ類など広葉樹の不朽木(p52より引用)ルリボシカミキリ♀が来ていた朽木の樹種を知りたいのですが、生きた葉も枯れた葉も全く残っていないので、素人には難しいです。
2025/09/27
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2025/09/26
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彼らの天敵は、フクロウやオコジョ、イイズナ、キツネ、アナグマ、ノスリなどかなり多い。オコジョやイイズナは穴に侵入してモグラを襲う。アナグマやキツネはトンネルを掘り開き、ノスリはトンネル内で採食中のモグラを地表から攻撃する。フクロウのペリット()にモグラの毛や顎の骨などが含まれていることがあるのだが、どのように地中のモグラを捕らえるのか長く謎だった。モグラは夜間、地上でバッタやコオロギなどを食べており、このときに狙われる (p35より引用)
2025/09/25
里山で獣糞に群がるセンチコガネ、ムネアカオオアリ♀とハエ
2025/09/05
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2025/06/23
山道で見つけたコアオマイマイカブリを素手で捕獲すると…
・触ると(マイマイカブリは)尾部から臭い液を放出し、目に入ると炎症を起こすので注意が必要。 (『くらべてわかる甲虫1062種』p13より引用)
・(マイマイカブリは)危険を感じると尾部からメタクリル酸とエタクリル酸を主成分とし、強い酸臭のある液体を噴射する。この液体は刺激が強く、手はともかく目に入ると大変な痛みを感じ、炎症を起こす。後方だけでなく上方にも噴射できるので、むやみに手で抑えつけたり顔を近づけたりしないよう注意が必要である。(wikipediaより引用)
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2025/04/23
ニワハンミョウ♂の求愛と♀による交尾拒否
ニワハンミョウ(Cicindela japana)の交尾回数に関する直接的なデータは限られていますが、ハンミョウ類全般の生態から推察すると、♀は複数回交尾する可能性が高いと考えられます。(後略)
日本のナミハンミョウでは、交尾後に再び同じ個体と交尾する事例が報告されています。 (参考ブログ記事 by 年金暮し団塊世代さん)
また、Perplexityが教えてくれた次の論文(Pseudoxycheila属の同所性ハンミョウ2種の交尾行動について)も面白そうなので、これからPDFをダウンロードして読んでみます。
TIGREROS, Natasha; KATTAN, Gustavo H. Mating behavior in two sympatric species of Andean tiger beetles (Cicindelidae). Bol Mus Entomol Univ Valle, 2008, 9: 22-28.