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2026/03/09

スッポンタケを食べた後に落ち葉の下に隠れる謎のナメクジ【30倍速映像】

 



2024年11月中旬・午後13:05〜14:05頃・くもり 

平地の二次林で見つけたスッポンタケを定点観察しています。 
長く伸びて折れた柄は早く分解されたのか、見つかりませんでした。 
柄から崩れ落ちたグレバの先端部だけが林床に残っていて、見慣れないナメクジが乗っていました。 
体色は褐色系で、頭部の大触角は黒色です。 
ハナタテヤマナメクジですかね?(当てずっぽうです) 

グレバは胞子を含む黒い粘液が虫に食べ尽くされて乾き、虫を誘引する匂いを失ったようです。
もう虫はほとんど来ていませんでした。 

謎のナメクジがスッポンタケのグレバをゆっくり食べている様子を、微速度撮影しようと思い立ちました。 
しかし、ナメクジの上に落ち葉が被さっていて、肝心の口元が隠れていました。 
撮影のためにその落ち葉を取り除いたら、異変を感じたナメクジが逃げ始めてしまいました。 
急いで逃げるナメクジを30倍速の早回し映像でご覧ください。 
ナメクジの這った軌跡には、粘液が残ります。 
摂食シーンが撮れず、残念でした。 

本格的な三脚があれば、真上から見下ろすように撮れたはずです。 
ところがこの日はミニ三脚しか持ってきておらず、ローアングルで横からナメクジを狙うしかありませんでした。 
ナメクジがキノコからどんどん遠ざかるので、撮影の途中でカメラの設置場所を変えました。 

微速度撮影後に、スッポンタケの近くの落ち葉をめくって探すと、逃げたナメクジが隠れていました。 
黒い大触角を引っ込めています。 
体色が少し違うので、もしかして別個体(あるいは別種)ですかね? 
雪国のナメクジは、こういう落ち葉の下で越冬するのでしょうか。 
ナメクジを採集し、持ち帰って飼育しようか迷いましたが、忙しくて世話をする余力がないので諦めました。 

最後にスッポンタケのグレバを拾って、残り香を直接嗅いでみました。 
スポンジ状の脆い感触で、かすかにアンモニア臭がしました。 

グレバの内部には、三葉虫っぽい形状をした謎の虫(甲虫の幼虫)が潜んでいました。 摂食中かどうか、背側から撮っても不明です。 
この甲虫幼虫が何の仲間か(科名など)、見分けられる達人がいらっしゃいましたら、教えてください。 
グレバを裏返してみても、他の虫は隠れていませんでした。 

グレバのすぐ横の落ち葉の上に残されていたオレンジ色と緑色の混合物は、ナメクジが排泄した糞だろうと予想しています。 


関連記事(13、14年前の撮影)▶  


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2026/03/05

晩秋にモンスズメバチの古巣に潜り込むナミテントウ:二紋型



2024年11月中旬・午後13:30頃・晴れ 

山麓にあるモンスズメバチVespa crabro flavofasciata)の二次巣(引っ越し巣)を久しぶりに定点観察に来ました。 
破風板の裏側の屋根裏に営巣したコロニーは、既に解散したようです。 
巣に出入りする蜂は1匹もいませんでした。 
(駆除されていないことを祈ります。) 

記録のために巣口の写真を3枚撮ったら、巣口付近の外皮に二紋型のナミテントウHarmonia axyridis)が留まっていたことに後になって気づきました。 
連続写真を見ると、ナミテントウは巣口横の外皮ポケット内に潜り込んでいました。 
安全に越冬できる場所を探索しているのでしょう。 
現場で気づいていれば動画に撮ったのに、残念でした。 
冬にモンスズメバチの古巣を採集して調べてみれば、集団越冬するナミテントウの群れが見つかるかもしれません。
同じ連続写真をトリミングして、ナミテントウを拡大。



2025/12/04

ヤブガラシの花蜜を吸うオオスズメバチ♀

 

2024年9月中旬・午後15:25頃・くもり 

街なかの道端に蔓延るヤブガラシの群落でオオスズメバチVespa mandarinia japonica)のワーカー♀が訪花していました。 
本ブログでこの組み合わせは、意外にも初登場です。 
初見のはずがないのですが、てっきり撮影済みだと思い込んで、今までスルーしていたようです。 

ヤブガラシのオレンジ色に色づいた花盤かばんを選んで訪れ、口吻を伸ばして吸蜜しています。 

重低音の羽音を立てて飛び回るオオスズメバチ♀を流し撮りしていたら、ヤブガラシに訪花するオオニジュウヤホシテントウHenosepilachna vigintioctopunctata)らしきテントウムシが1匹ちらっと写っていました。(@0:24〜) 
テントウムシもヤブガラシの花で吸蜜することがあるとは知りませんでした。 

関連記事(9年前の撮影:吸蜜シーンは見れず)▶ ヤブガラシの花とナミテントウの親子 

改めてオオニジュウヤホシテントウに注目してじっくり撮り直すべきでしたが、オオスズメバチに集中している私は気づいていません。 
植食性テントウムシには無関係ですけど、このヤブガラシの群落にアブラムシはたかっていませんでした。 

余談ですが、実はこのオオスズメバチ♀個体は初め、ヤブガラシと混在して咲いていたノブドウの花に来ていました。 
しかし途中からヤブガラシの花に切り替えて吸蜜するようになりました。 
その短いシーンだけ切り取って、「ハナバチとは違い、カリバチ(狩蜂)を代表するオオスズメバチには定花性がないのだろう」という趣旨で別の記事を書こうかと思いました。 



しかし、映像をよく見直すとノブドウの花はまだ蕾だったようで、オオスズメバチは臨機応変に訪花する蜜源植物を切り替えただけでしょう。
(話がブレるので、今回その映像は割愛。) 

数時間後、帰路に現場を再訪したときにも、オオスズメバチが訪花していました。(動画なし) 


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2025/10/29

シュレーゲルアオガエルの死骸に群がるオオヒラタシデムシとクロオオアリ

2024年7月上旬・午後・くもり 

山麓の農村部で道端にカエルの死骸を見つけました。 
舗装路を横断中に車に踏み潰されたロードキル(轢死体)のようで、無残な状態でした。 
よく見ると、シュレーゲルアオガエルRhacophorus schlegelii)のようです。 

死骸を食べる掃除屋(スカベンジャー)としては、オオヒラタシデムシNecrophila japonica)が1匹と、クロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀が2〜3匹集まっていました。

急ぐ用事があったので、動画を撮らずにスナップショット写真だけで済ませました。

2025/10/27

スギの丸太を調べて飛び去るアカハナカミキリ

 

2024年7月下旬・午後12:30・くもり 

里山で伐採されたスギが山麓の入山口に(ベンチ代わりに?)2本並べて放置されています。 
スギの丸太にアカハナカミキリStictoleptura (Aredolpona) succedanea)が来ていました。 
丸太の側面をせかせかと歩いてから、すぐに飛んで逃げました。 

飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:19〜) 
丸太の側面を横向きで歩いていたアカハナカミキリが、上向きになってから翅を広げて飛び立っていました。 
滑落したのではないことが分かります。 

私には外見でアカハナカミキリの性別を見分けられないのですが、おそらく産卵適地を探索していた♀だと思われます。 
産卵シーンを撮り損ねた?
あるいは、♂が交尾相手を待ち伏せしていた可能性もありそうです。 

新カミキリムシハンドブック』を紐解いてアカハナカミキリの産卵習性や寄生植物について調べると、
・♀は、針葉樹の立ち枯れや倒木、切り株などに集まり、亀裂や他の昆虫が空けた脱出孔などに産卵します。 
・幼虫は赤っぽく朽ちた材(褐色腐朽材)を食べて成長します。(p3より引用)

Perplexity AIに相談すると、

確認できる資料によると、アカハナカミキリ(Stictoleptura dichroa)はスギ(Cryptomeria japonica)の倒木にも産卵することがあります

記録・根拠

詳細な観察記録では、本種はマツ科やトウヒ属などの針葉樹の倒木・立ち枯れ木をよく利用し、エゾマツ、アカトドマツ、トウヒ、カラマツ、アカマツ、クロマツなどに加え、スギの倒木でも交尾・産卵行動が観察されることが報告されています。スギは他の針葉樹材と比べてやや乾燥が早く腐朽が進みにくいため、アカハナカミキリが利用するのは伐採後1〜2年程度の材や部分的に腐朽の進んだ倒木が多いと考えられます。roki.main

生息環境と選好傾向

アカハナカミキリは広葉樹でも発生例がありますが、基本的には針葉樹材での繁殖が中心です。温暖地域ではスギ人工林や伐採地に出現し、倒木や伐木の皮下に幼虫が穿入して成長することが知られています。mushi-blog.seesaa+1

したがって、現地でスギ倒木上にメス成虫が歩き回っていたり、産卵動作(腹部を材にあてて押し付ける)が見られる場合、それは実際に産卵活動中である可能性が高いです。

 


アカハナカミキリ(Stictoleptura dichroa)は、典型的なハナカミキリ類(Lepturinae)と同様に、成虫が花上だけでなく、枯木や倒木にも出現します。これには性別によるはっきりした行動分化が見られます。

メスの行動

メス成虫は主に針葉樹(マツ類など)の枯木や倒木に産卵します。かなり古くなって腐朽が進んだ木にも卵を産みつけることがあり、産卵管を使って材内部に1粒ずつ卵を産み込みます。観察例では、倒木上を活発に歩き回り、適地を見つけて腹部先端を押しつけるようにして産卵する様子が報告されています。komoro-diary+2

オスの行動

オスはこのような材にも現れますが、それは交尾相手(メス)を探す目的による場合が多いと考えられています。ハナカミキリ類全般では、オスがメスの発する性フェロモンや行動(産卵活動など)を手がかりに接近し、交尾を試みる習性が知られています。実際に花上や材上で交尾が観察された例もあります。coleoptera.sakura+1

要約

  • 枯木や倒木上のアカハナカミキリのメスは主に産卵目的。

  • 同じ場所のオスは、メスを探すための交尾待機(探索)行動をとることが多い。

  • 結果として、こうした材の周辺は繁殖行動の重要場所(交尾・産卵サイト)として機能しています。


関連記事(12年前の撮影)▶ アカハナカミキリの飛び立ち 


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2025/10/13

オバボタルの飛び立ち

 

2024年7月中旬・午後13:25頃・晴れ 

里山にあるモリアオガエルの繁殖池に来たら、横の草むらにオバボタルLucidina biplagiata)を見つけました。
立ち止まって触角や手足だけ動かしています。 
下草の種類はチヂミザサだけ分かりました。 

やがて翅を広げると素早く飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
横から見ても光ってはいませんでした。
オバボタルはほとんど光らない種類のホタルらしい。

ヘイケボタルの性別を見分けるには腹部腹面の発光器の数を調べないといけないのですけど、逃げられてしまい残念。 
※【追記】♂は複眼が大きいらしい。

今まで考えたこともありませんでしたが、この時期の夜に来たら、蛍の発光が見れるのかもしれません。 
(最近、夜の山林はクマが怖くて…。) 


関連記事(10、16年前の撮影)▶  


【追記】
YouTubeのコメント欄で、夢幻の執事DEENさんからご指摘を頂きまして、ヘイケボタルからオバボタルへと訂正します。
ヘイケボタルの触角はもっと糸状でしたね。
オバボタルの名前は知っていましたが、このブログでは初登場になります。


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2025/10/09

枯木にいたルリボシカミキリ♀の逃避行動

 

2024年7月下旬・午後14:00頃・晴れ 

平地の二次林で立ち枯れした朽木(樹種不明)でルリボシカミキリ♀(Rosalia batesi)を見つけました。 

幹に下向きで止まって触角を振り立てています。 
腹端をヒクヒクと出し入れしていたので、産卵しそうです。 
ところが、なぜか急に慌てて幹の陰に回り込んで隠れてしまいました。 
枯木の幹を徘徊していた微小アリに噛まれたのかな? 
側面から撮影した後に背面からも撮ろうとしたら飛び去ってしまい、その瞬間も撮り損ねてしまいました。
それでも、美しいルリボシカミキリと久しぶりに出会えて嬉しかったです。

新カミキリムシハンドブック』でルリボシカミキリのホストを調べると、
♀は、朽ちた広葉樹の樹皮の隙間などに産卵 
ホスト:ブナ・クヌギ・シラカンバ・カエデ類など広葉樹の不朽木(p52より引用)
ルリボシカミキリ♀が来ていた朽木の樹種を知りたいのですが、生きた葉も枯れた葉も全く残っていないので、素人には難しいです。
なんとなくオニグルミやハリギリではないかと思うのですが、まだ樹齢が若い時期に立ち枯れしたらしく、樹皮の図鑑と見比べても、典型的な樹皮の写真とは違っています。 

夏の二次林(雑木林)は樹冠に木の葉が鬱蒼と生い茂り、昼間も日光があまり射さず、薄暗いです。 
林床にはわずかな木漏れ日しか射しません。 
この木も日照不足で光合成が充分にできずに立ち枯れしてしまったのかもしれません。 


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2025/09/27

ハルザキヤマガラシの茎を登り下りするコアオハナムグリ

 

2024年4月下旬・午後14:45頃・くもり 

田んぼの農道に咲いたハルザキヤマガラシの群落でコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

よく見ると体表が黄色い花粉にまみれています。 
身繕いしてから茎を下に降り始めました。 
ハルザキヤマガラシの茎を分岐点まで下ると、別の茎を登り始めました。 
黄色い花に辿り着いたので食事を始める(花蜜や花粉を食べる)のかと思いきや、なぜか気に入らなかったようで、また茎を下って行きます。 

雨雲が近づいているせいで風揺れが激しく、虫撮りには不向きのコンディションでした。 
このとき私は先を急ぐ用事があったので、食事シーンを見届けることができませんでした。

2025/09/26

アズマモグラの腐乱死骸を食べ尽くすウジ虫

 

2024年7月上旬・午前10:40頃・晴れ 

山麓の遊歩道で小動物の腐乱死体を見つけました。 
死骸の前足に鋭い爪が発達していることから、おそらくアズマモグラMogera imaizumii)だろうと推測しました。 
腐敗と生物分解が進み、毛皮はもはや残っていません。 
皮膚も溶けかけたような状態です。 
 
なぜか頭部が失われた死骸には夥しい数の白い蛆虫(ハエの老熟幼虫)が蠢いていて、腐肉や内臓をほぼ食べ尽くしたようです。 
モグラの背骨と肋骨が見えます。 
小さな骨片が散乱しているのは、虫が運び去ろうとしたのかな?

小さなハエ(種名不詳)の成虫や微小な赤アリ(種名不詳)も腐乱死体に群がっていました。 
 死臭に誘引されたエンマムシの仲間が画面の上部から歩いて来て、そのまま死骸の下に潜り込みました。 

現場は地面がアスファルトではなくコンクリートで舗装されていました。 
動物の死骸を食べてくれる掃除屋たち(シデムシなど)は普通、死骸を見つけたら迅速に地中に埋めるはずですが、ここでは固いコンクリートに阻まれたようです。 
夏の舗装路に放置された死骸はあっという間に干からびてしまう(乾燥ミイラ化)ことが多いのですけど、今回はなんとか生物分解されたようです。 
あと数日できれいに白骨化するはずです。


【追記】
このは No.1 食べるって楽しい!』というナチュラリスト向けのムック本(季刊?)を読んでいたら、今泉忠明『モグラたちの地中生活』と題した章があり、モグラの天敵について詳しく書いてありました。
彼らの天敵は、フクロウやオコジョ、イイズナ、キツネ、アナグマ、ノスリなどかなり多い。オコジョやイイズナは穴に侵入してモグラを襲う。アナグマやキツネはトンネルを掘り開き、ノスリはトンネル内で採食中のモグラを地表から攻撃する。フクロウのペリット()にモグラの毛や顎の骨などが含まれていることがあるのだが、どのように地中のモグラを捕らえるのか長く謎だった。モグラは夜間、地上でバッタやコオロギなどを食べており、このときに狙われる (p35より引用)
アナグマがモグラを捕食するとは初耳で、とても意外でした。
下線部についても知りませんでした。
休耕地などにトレイルカメラを設置したら、モグラが地表で採食するシーンをいつか撮れるかな?


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2025/09/25

里山で獣糞に群がるセンチコガネ、ムネアカオオアリ♀とハエ

2024年6月下旬 

里山にあるニホンカモシカの溜め糞場sr2の定点観察をするために、ほぼ廃道の細い山道を登ってくると、獣道との交差点に新たな溜め糞場が作られていました。 
6月下旬に初めて見つけたときは、未消化の種子が含まれていました。 
小枝の先でつついて匂いを嗅ぐと、強い刺激臭がしました。 
初めて嗅ぐ匂いでしたが、これが本で読んだ「アナグマの糞に特有の黄土色の絵の具の匂い」なのかな? 
アナグマも木の実を食べて種子散布に寄与することがあるそうです。

現場では気づかなかったのですが、撮った写真にスジアカハシリグモDolomedes silvicola)が写っていました。
溜め糞に集まって来る虫を狩るために待ち伏せしていたのか、あるいはたまたま通りかかっただけかもしれません。


スジアカハシリグモが溜め糞に来ていました。




ホンドタヌキの溜め糞場にしては、残された糞が軟便(下痢便)でした。 
アナグマとタヌキの2種類が同じ溜め糞場を共有している可能性も充分あり得ます。
溜め糞場に通ってくるタヌキがたまたま腹を下していた可能性もあるので、トレイルカメラでしっかり突き止めたいところです。
しかし、周囲に太い立木が無くてトレイルカメラを設置しにくかったので諦めました。 
(本気で調べるなら三脚を立ててでも設置すべきなのですが、他のプロジェクトで使っているトレイルカメラをこっちに回す余裕がなくて後回し。)


 

2024年7月上旬・午前10:55頃・くもり 

約1週間後(7月上旬)に現場を再訪すると、今回も黒っぽい軟便が枯れたササの葉の上に残されていました。 
これだけ見るとアナグマの溜め糞かな?と思うのですが、カメラを右にパンすると固形の黒い糞塊(やや古い)も残されていて、タヌキの溜め糞っぽいです。 

うんちレストランの常連客である、センチコガネPhelotrupes laevistriatus)、ムネアカオオアリCamponotus obscuripes)のワーカー♀、キンバエ(種名不詳)が1匹ずつ来ていました。 
小型の地味なハエ類も数種類来ていましたが、真面目に検討していません。  

センチコガネが糞塊に潜り込もうとしたところで、カメラの電池が切れてしまいました。






後日に定点観察すると、この地点の溜め糞は消失しました。
ここで排便しなくなったようです。


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2025/09/05

コナラの樹液に群がるヨツボシケシキスイ♀♂とスジクワガタ♀

 

2024年6月下旬・午後13:05頃・晴れ 

里山で廃道になった細い山道を辿って下山していると、甘酸っぱい発酵した樹液の芳香を嗅ぎ取りました。 
周囲を見渡すと、山道のすぐ横で樹液酒場を発見。 
幹の下部の傷口(カミキリムシの産卵跡?)から滲み出る樹液が白く泡立っていました。 
樹冠を見上げて葉を確認すると、樹種はコナラでした。 
現場は鬱蒼とした雑木林で、晴れた昼下がりでもかなり薄暗いです。 

コナラの樹液酒場に多数のヨツボシケシキスイLibrodor japonicus)が群がっていました。 
体長はまちまちですが、大きさでヨツボシケシキスイの性別は見分けられません。 
♂の方が♀よりも体長がやや大きい傾向があるものの、必ずしも大きさだけで雌雄の区別はできないらしい。 
ヨツボシケシキスイの性別は大顎の形状で見分けられるそうです。 
発達した大顎が左右非対称なら♂、左右対称の小さな大顎なら♀とのこと。 
大顎の形状に性的二型があるのに、ヨツボシケシキスイの♂同士が大顎を使って戦う様子を私は一度も見たことがありません。 

ヨツボシケシキスイの中には、白っぽい微小なダニ(種名不詳)が鞘翅に多数付着した個体がいました。 
これらのダニは吸血性の体外寄生虫ではなく、ただ便乗(ヒッチハイク)しているだけで無害らしい。 

ヨツボシケシキスイの群れを観察すると、♂らしき大型の個体が♀の背後からマウントしようと試みているようです。 
吸汁に専念したい♀は逃げ回ったり、樹皮の割れ目に隠れたりして交尾拒否していました。 
その横では、いつの間にか交尾を始めていた♀♂ペアもいました。 
求愛が成就する瞬間を見逃してしまったのですが、交尾していた♂は体長が小型だったので、小柄な♂個体も繁殖行動のハンディキャップにはならないようです。 
(ただの早い者勝ちなのかな?) 


クワガタムシの仲間も1匹だけコナラ樹液の発酵臭に誘われて来ていました。 
現場ではてっきりコクワガタ♀(Dorcus rectus rectus)かと思ったのですが、ストロボを焚いて撮った写真を確認すると鞘翅に細かな縦筋があったことからスジクワガタ♀(Dorcus striatipennis striatipennis)と判明しました。 
嬉しくなった私が焦ってクワガタを採集しようとしたら、幹の小坑に潜り込んでしまいました。 


ヨツボシケシキスイ♀♂とスジクワガタ♀以外で樹液酒場に来ていた微小な甲虫やハエ、アリなどの名前は分かりません。 

動画の後半は、コナラ幹の傷口から発酵した樹液がシュワシュワと泡立ちながら滲み出る様子をしばらく撮ってみました。 
三脚を持参していれば、樹液が滲み出る様子とそこに集まる昆虫の動向をタイムラプス動画で記録したいところでした。 


関連記事(6年前の撮影)▶  

2025/08/14

ハルジオンの花で食事するコアオハナムグリ

 

2024年4月下旬・午後12:35頃・くもり 

山麓の田園地帯の農道に咲いたハルジオンの群落でコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。 
ハルジオン頭花の中心部にある筒状花の花粉や花蜜を食べています。 


関連記事(16年前の撮影)▶ ハルジオンを食すコアオハナムグリ

2025/08/12

林道で大量に吸水しながら排尿するミヤマカラスアゲハ♂

 

2024年6月下旬・午後14:10頃・くもり 

里山で砂利が敷かれたつづら折れの林道に沿って低く飛び回っていたミヤマカラスアゲハ♂(Papilio maackii)が着地すると、翅を全開にしたまま静止しました。 
前翅の翅表に黒いビロード状の性斑(性標)があるので、♂と見分けられます。 
伸ばした口吻を激しく動かして、濡れた砂利の表面を舐めています。 
かるく羽ばたきながら方向転換した際に、後翅の裏面に不明瞭な白帯がちらっと見えたので、夏型♂のようです。 
少し飛んで移動すると、林道のあちこちで小石の味見をしています。 
林道の傍らにはウツボグサドクダミの花が咲いているのに、ミヤマカラスアゲハ♂は花蜜にまったく興味を示しません。 
濡れた砂利やスギの落ち葉などを舐めて吸水し、性成熟に必要なミネラル成分を摂取しているのでしょう。 
飛び立ってもしばらくすると同じ地点に舞い戻り、吸水を再開します。 

よく見ると、ミヤマカラスアゲハ♂は吸水しながら、腹端から透明な液体をポタポタと排泄しています。 
水に薄く溶けている微量なミネラル成分を摂取するには、水を大量に飲まないといけないので、余った水分をどんどん排出しているのです。 

吸水しているミヤマカラスアゲハ♂の顔を正面からアップで撮ったストロボ写真をよく見ると、口吻の表面に水滴が点々と付いているのが興味深く思いました。 
口吻の接合部から水漏れしているのでしょうか? 
気化熱で冷やした水を飲んで体を効率よく冷やそうとしているのなら、面白い話です(水冷式の体温調節)。 


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ミヤマカラスアゲハ♂が飛び去ってから現場検証すると、林道の路肩の草むらに獣糞を見つけました。 
糞の色は黒く、未消化の種子がたくさん含まれています。 
テンの糞にしては太いですし、なんとなくツキノワグマUrsus thibetanus)が残した糞ではないかと思うのですが、あまり大きな糞ではありません。 

クロボシヒラタシデムシOiceoptoma nigropunctatum)の成虫1匹と、ニクバエの一種が獣糞に集まっていました。 

実はミヤマカラスアゲハ♂も初め、この獣糞に誘引されていた(舐めていた?)ようなのですが、草むらが邪魔で撮影できませんでした。 
私が回り込んで撮影アングルを確保しようとしたら、砂利を踏む音に警戒したチョウが警戒して飛び去り、吸水行動に切り替えたようなのです。 
今回は悔しい思いをしたのですが、次の年になってようやく、ミヤマカラスアゲハが獣糞で吸汁する証拠動画を撮ることが出来ました。(映像公開予定)

2025/06/23

山道で見つけたコアオマイマイカブリを素手で捕獲すると…

 

2024年5月下旬・午後13:25頃・くもり 

里山の急斜面をつづら折れで登っていると、細い山道をコアオマイマイカブリDamaster blaptoides babaianus)がせかせかと横断していました。 
生きたマイマイカブリを実際に目にしたのはこれが2度目です。 
初回は動画に撮り損ねて悔しい思いをしたので、今回は興奮を抑えつつ動画に撮りながら手掴みで捕獲してみました。 
私の手に噛み付いて反撃することはありませんでした。 
カメラに見せていたら、すぐに逃げ出そうとします。 

後で知ったことなのですが、マイマイカブリを手掴みするのはよろしくないようです。 
・触ると(マイマイカブリは)尾部から臭い液を放出し、目に入ると炎症を起こすので注意が必要。 (『くらべてわかる甲虫1062種』p13より引用)

・(マイマイカブリは)危険を感じると尾部からメタクリル酸とエタクリル酸を主成分とし、強い酸臭のある液体を噴射する。この液体は刺激が強く、手はともかく目に入ると大変な痛みを感じ、炎症を起こす。後方だけでなく上方にも噴射できるので、むやみに手で抑えつけたり顔を近づけたりしないよう注意が必要である。(wikipediaより引用)

確かに私の手の指に少し異臭が残りましたが、水ぶくれや火傷の症状などは全くありませんでした。 
液体をかけられたという感覚は全くなかったので、おそらく無色透明な少量の液体だったのでしょう。 
動画で記録しても、残念ながら匂いは伝わりません。


関連記事(2年前の撮影)▶  



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2025/06/20

飛べ!ジンガサハムシ

 

2024年6月上旬・午後13:45頃・晴れ 

里山で山肌を侵食する沢の源流を渡った後の草地で、ジンガサハムシを見つけました。 
ヨモギの葉先に止まっていたジンガサハムシが、右回り左回りに少し回転してから、翅をパカッと広げて飛び去りました。 
おそらく風向きを読んだりして飛ぶ方向を決めていたのでしょう。 

飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:08〜) 
金色の斑紋がある鞘翅の縁が透明なのが、いつ見ても不思議です。
鞘翅に隠れていた腹背は、まさかの黄金色でした。 
ハイスピード動画でも飛翔シーンを撮りたかったのですけど、逃げられて見失いました。 

そもそもジンガサハムシの食草はヒルガオ類らしく、たまたまヨモギの葉に立ち寄っただけのようです。

関連記事(15年前の撮影)▶ クズの葉をうろつくセモンジンガサハムシ


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2025/06/13

ツキノワグマの糞塊内に潜むセンチコガネ

 

2024年5月下旬・午前11:10頃・くもり 

山麓の小径を歩いていたら、かなり大きな糞塊を見つけました。 
ニホンザルの糞と迷ったのですが、ツキノワグマUrsus thibetanus)の落とし物でしょう。
道の中央で枯れた落ち葉(広葉樹)の上に残されていました。 
糞塊の表面は真っ黒で、半乾きの状態です。 


15cm定規を並べてみる。




小枝を拾って糞塊をほじくってみると、内部はまだ瑞々しい状態でした。
未消化物は緑色の植物繊維の塊でした。 
植物の若葉を大量に食べたことが分かります。 
この時期のツキノワグマはベジタリアン(植食性)です。 
糞塊をほじくってみても、糞便臭を全く感じませんでした。 
(同じ雑食性でもヒトの大便の方がはるかに臭いです。) 

クマの糞の中にセンチコガネPhelotrupes laevistriatus)が1匹だけ隠れていました。 
この路面は落ち葉の下が硬いコンクリートですから、糞虫たちはいくら頑張っても獣糞を地中に埋めることが出来ません。 
したがって、このセンチコガネはクマの糞を食べていただけでしょう。 
ほじくり出したセンチコガネは、擬死したまま動きません。 
ひっくり返すと、腹面も鈍い金属光沢(構造色)でしたが、オオセンチコガネほど綺麗な玉虫色ではありませんでした。 






クマの糞を見つける度に中をほじくって食性調査(糞内容物調査)の真似事をしてみるのですが、糞虫を見つけたのは今回が初めてで、嬉しい発見でした。 
糞の鮮度がちょうど良かったのでしょう。 
クマの専門家は糞を持ち帰って水洗いしながら網で濾し、小型の糞虫や未消化の種子などを丹念に探すのだそうです。 

関連記事(1、5、6年前の撮影)▶  


山中ならともかく、通い慣れた山麓の小径までクマが降りてきた証拠が残されていたのは衝撃です。 
「熊出没注意!」
熊よけスプレーと熊よけ鈴を携帯していることを改めて確認し、気を引き締めて先に進みます。 


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2025/05/08

右脚の跗節が欠損した越冬明けのオオセンチコガネ♀

 

2024年5月上旬・午後12:30頃・くもり 

里山の中腹をトラバースする細い山道を歩いているオオセンチコガネ♀(Phelotrupes (Chromogeotrupes) auratus auratus)を見つけました。 
曇っていても、構造色で赤い金属光沢(メタリック)に輝いています。 
頭部や頭楯に金属光沢がなくて黒いことから、♀と判断しました。
参考:舘野鴻『うんこ虫を追え』p10 

前脚の腿節前面に橙色の毛束が密生している部分が目立ちます。 
これはセンチコガネ科およびクワガタムシ科に性別を問わず見られ、フェロモンを分泌するらしい。 

少し太い木の根っこ(落枝?)をなかなか乗り越えられずに苦労しています。 
平べったい石の上に乗ったときによく見ると、右側だけ前脚、中脚、後脚すべての跗節が欠損していました。 
歩行がぎこちなくて跛行しているように見える理由が、地面とのグリップが左右非対称になるためだと分かりました。

最後は石の隙間の地中に潜り込んで隠れてしまいました。 
餌となる獣糞を目指して歩いていた訳ではなかったようです。 
もしかすると、私がすぐ横に立っていたので警戒して隠れたのかもしれません。 


【考察】 
今季初見のオオセンチコガネ成虫です。 
この個体で右側だけ全ての脚の跗節が欠損している理由を考えてみました。 

まず、先天的な異常(奇形)である可能性はどうでしょうか。 
エボデボ(進化発生生物学)の研究によって昆虫の形態形成に関わる遺伝子群が次々と解明されています。
聞きかじりですが、跗節の形態形成にはDistal-less(Dll)などの転写因子が重要な役割を果たしているそうです。 
しかし、左右非対称な異常を説明するのが難しいです。 
例えば脚原基の遠位端の形成を制御するDistal-less(Dll)遺伝子が体の右側だけ異常になったということは、発生初期に体の右側の細胞だけモザイク状に遺伝子が体細胞突然変異した結果というシナリオも理論的には考えられます。 
しかしその発生確率はきわめて低い上に、幼虫の形態形成にも重篤な悪影響を及ぼすはずなので、成虫まで無事に育って羽化できるとは思えません。 

したがって、後天的な欠損だと考えたほうが良さそうです。  
捕食者に襲われかけたにしても、左右非対称に跗節だけ欠損するとは考えにくいです。 
穴掘りで脚の爪先(跗節)が摩耗したにしても、左右非対称になる理由が分かりません。 
調べてみると、オオセンチコガネは成虫で越冬するらしい。 
地中で越冬中に、脚の跗節がたまたま右側だけ凍傷で欠損した、という可能性が一番あり得そうです。 

この考察をする上で、Perplexity AIにかなり助けてもらいました。
 (AIチャットとのブレインストーミングを、かなり省略して書きました。) 


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