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2026/07/10

早春の林内で巣口の雪かきをしただけで立ち去るホンドタヌキたち:3月下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年3月下旬 

シーン1:3/21・午前5:28・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前5:39。 
日の出前なのに、雪明りで充分明るいです。 
落葉二次林にある営巣地に明け方に来ていたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の単独個体が巣口Rに顔を突っ込みながら、前脚で雪を後方に掻き出しました。 
結局、巣穴の中には入らず、外に出てきてクゥーン♪と甲高く鳴き声を発しました。 
身震いしてから、近くの細い落葉灌木に排尿マーキングしました。 
このとき右後脚を持ち上げたので、♂と判明。 
右へ立ち去りました。 


シーン2:3/22・午前5:18・小雪・気温2℃(@0:41〜)日の出時刻は午前5:37。 
翌日は小雪がちらつく未明に、3頭からなるタヌキの家族が次々とやって来ました。 
先行個体aが巣口Rで雪かきしながら、匂いを嗅いでいます。 
そこへ後続個体bが合流し、一緒に巣口Rを点検しています。 
タヌキb,aの順で奥の林内に立ち去りました。 

最後に殿しんがりを務める個体cが登場しました。 
振り返ると、タペータム(輝板)がカメラの赤外線を反射しておらず、両目を失明した個体♀hでした。 
先行する2頭のタペータムは健常で、おそらく両親♀♂なのでしょう。 


シーン3:3/22・午前5:19・小雪(@1:41〜) 
殿しんがりの個体♀hが営巣地から奥の林内に立ち去るところでした。 
両目を失明していても、雪面の匂いを嗅ぎながら迷いなく歩いています。 (嗅覚は正常なのでしょう。) 
先行する♀♂ペアとは違うルートを進んでから、右上奥で合流していました。 


【考察】 
早春の時期のタヌキは、巣内を覗き込んで匂いを嗅ぐだけで、滅多に中に入らなくなりました。 
おそらく、巣内に雪解け水がしみ出してジメジメ、ドロドロになり、居住環境が劣悪になっているのではないかと想像しています。 

ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。


マメコガネ♀が産卵のために農道を飛び回り穴を掘って地中に潜り込むまで

 

2026年6月中旬・午後14:15頃・晴れ 

平地に広がる田畑の農道で低く飛び回っているマメコガネPopillia japonica)が気になりました。 
飛翔距離は短く、地面を少し歩いてから、すぐにまた鞘翅をパカッと開いて飛び立ちます。 
風がそれほど吹いていないのに短距離しか飛べないのは、持久力が低いのでしょうか。 
しかも、着陸にいつも失敗しています。 
仰向けの状態に無様にひっくり返っても、自力ですぐに起き上がりました。 
飛翔シーンおよび起き上がり行動を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:38〜1:43) 
余談ですが、地味な保護色のヒシバッタがカメオ出演していました。(@1:05〜) 



マメコガネが鞘翅を開き後翅を羽ばたいて飛び立つ瞬間や着陸失敗後に仰向けから起き上がる瞬間をじっくり観察したかったので、ハイスピード動画での撮影に切り替えました。 
ところが、途端にマメコガネは飛ばなくなってしまいました。 
まさにマーフィーの法則です。 
砂利が敷かれた農道の脇でまばらに生えたイネ科の雑草(種名不詳)の根際に穴を掘って潜り込み始めたので、高画質のFHD動画撮影に慌てて戻しました。 

餌を探し歩いているクロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀が通りかかり、穴掘り中のマメコガネを邪魔してきました。
甲虫は硬いクチクラに守られているので、アリは興味を失って(諦めて)立ち去りました。 

マメコガネ♀が試掘しても地中で硬い石にぶつかったのか、深く掘れなかったようです。
諦めて、再び地表をうろつき始めました。 
結局、同じ草株の反対側に回り込んでから穴を掘り直しました。 
マメコガネはグイグイと強引に地中に潜り込むと、姿が完全に見えなくなりました。 
これから地中で草の根に産卵するのでしょう。 
砂利道のすぐ横で、雑草がまばらに生えた土の農道でした。

ここまで観察して初めて、登場したマメコガネの性別を♀だろうと推定することができました。 
私の知る限り、マメコガネの外見に性差はありません。
虫のオスとメス、見分けられますか?』という本にもマメコガネについての情報は載っていませんでした。 

最初にマメコガネ♀が農道を飛び回ったりうろうろ歩き回ったりしていたのは、産卵に適した地点を探索していたのだと合点がいきました。 
田植えの直前に農道に強力な除草剤を撒いて雑草を枯らした後、ようやく若葉が再生してきた状態です。 
まだ草丈が低くて花穂も付いていないため、マメコガネ♀が選んだイネ科雑草の種類を見分けられませんでした。 
なんとなくメヒシバとかオヒシバではないかと思うのですが、どうでしょうか。 


【考察】 
山行の後でヘトヘトに疲れていた私は、ここで観察を打ち切りました。 
三脚を持参していれば、穴掘りの様子をじっくり微速度撮影したり、産卵後の♀が地表に出てくるまで長時間の監視ができたはずです。 
しばらく待ってから掘り返して、マメコガネの卵を探してみるべきでしたね。

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野外でたまに見かけるコガネムシ科成虫の穴掘り行動について、以前から不思議に思っていました。

関連記事(4、14年前の撮影)▶ 

当時の私はマメコガネの目的が分からず、夏の高温や強い陽射しを避けるため地中に隠れるのか?(避暑)と想像していました。


マメコガネの♀が穴掘りに特化した体の作りに進化していないのが不思議です。 
例えば♀の前脚がシャベル状に発達しているなどの性差も報告されていません。 
掘坑性の狩蜂とかアリのように頑丈な大顎を使って土を掘る訳でもなさそうです。 
草の生えた根元で柔らかそうな土質の場所を選んで力任せにぐいぐいと潜り込んでいくだけでした。

今回のマメコガネ♀の胸背に付着した白点は、生まれつきの模様ではありません。
寄生バエ♀(ヤドリバエ)が体表に産み付けた卵かもしれません。 
だとすれば、蛆虫に体を食い尽くされる前に自らも早く産卵して次世代を残さなければいけません。 

産卵を済ませて地表に出てきた直後のマメコガネ♀の行動に興味があります。 
地中から外に出てきたマメコガネの成虫をたまたま観察できたとしても、それが新成虫の羽化なのか、それとも産卵を済ませたばかりの♀なのか、区別するには地道に連続観察するしかありません。 
今回のマメコガネは、胸背にある白点(寄生バエの卵?)によって個体識別することができそうです。 

産卵後のマメコガネ♀が地表に出てきた後、その穴を埋め戻したり塞いだりしないと、農道をパトロールしているアリに見つかって侵入され、食卵されてしまう可能性が高いでしょう。 
一方、羽化した新成虫が地中から外に出てきた穴は塞ぐ必要はないので、そのような行動は進化してないはずです。 
つまり、地表に出てきた直後の行動で見分けられるかもしれない、と予想してみたのですが、実際に観察してみないことには分かりません。 

よくよく考えてみると、マメコガネ♀の前脚が穴掘りに特化しておらず、穴掘り行動が洗練されていないとすれば、産卵後の埋め戻し行動は特に必要ないかもしれません。 
産卵後の♀が地中から外に戻ろうとするだけで、穴の周囲の土が自然に崩れて卵は埋まってしまいそうです。 
その場合、マメコガネ♀が産卵のために掘った穴を「巣穴」と呼べるかどうか微妙です。

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マメコガネの産卵シーンも地中の卵も実はいままで誰もしっかり観察していないのではないか?と密かに疑っています。
芝生などの地中にマメコガネの成虫が潜り込むことと、草地の地中で幼虫が育つことから、ブラックボックスの産卵行動について推測しているだけなのではないでしょうか? 
Perplexity AIに問い合わせても、私の生意気な疑いに対してしっかりした反証はありませんでした。
飼育下なら観察しやすいかもしれません。 




2026/07/09

二次林内の巣穴に出入りする雪国のホンドタヌキ:3月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 

前回の記事:▶ 夕方にホンドタヌキ♂がパートナー♀の尻の匂いを嗅いで発情チェックしたら怒られた:3月中旬【トレイルカメラ】 


2025年3月中旬 

シーン1:3/10(@0:00〜) 
ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が落葉二次林で越冬する巣穴を2台の自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 

この冬は記録的な大雪が積もりました。 
この時期に撮れた映像記録の残り物詰め合わせです。 
せっかく編集したのにお蔵入りにするのも勿体ないので、ブログ限定で公開します。 
1〜3頭のタヌキが昼も夜も代わる代わる往来しています。 
この3頭は家族群で、両親♀♂と両目の輝板を失明した娘(ヘルパー)で構成されています。 
個体識別できていないので、他にもよそ者のタヌキが登場しているかもしれません。

シーン2:3/11(@0:07〜) 
巣口Rの雪かき。 

シーン3:3/12(@5:23〜) 
♀♂ペア間で対他毛繕い。 

シーン4:3/13(@10:18〜) 
両目失明個体♀hが夜に単独で登場。 

シーン5:3/14(@11:18〜) 

シーン6:3/17(@11:44〜) 
朝霧。 

シーン7:3/18(@12:03〜) 
昼間に雪舐め。 
ペアで相互毛繕い。 
巣口Rの雪面に座って日光浴。 

シーン8:3/19(@19:17〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


2026/07/01

アケボノスギの落葉樹上で枝を折り巣材として持ち去る早春のハシボソガラス(冬の野鳥)

 

2025年3月中旬・午前7:05頃・晴れ 

朝から庭木のメタセコイア(=アケボノスギ)ハシボソガラスCorvus corone)が来ていました。 
落葉したメタセコイアの枝先には冬芽が付いています。 
前年の球果が残った枝もありました。 

カラスは樹上でY字形に分岐した小枝を持ち歩いていました。 
いよいよ繁殖期が始まり、巣材として持ち帰りたいのでしょう。 
その小枝をカラスが自分で折り取った瞬間を見ていないので、冬の間に折れた落枝が他の枝の途中に引っかかっていたのかもしれません。 
ハシボソガラスは足で小枝を押さえつけると、長過ぎる先端部を嘴で器用に折って捨てました。 

巣材を嘴に咥えたまま、お辞儀をしつつガーガー♪と嗄れ声で繰り返し鳴きました。 
近くに来ているつがいのパートナーの姿が見えませんが、鳴き交わしているのです。

小枝が依然として長過ぎて取り扱いにくいので、足で押さえつけながら嘴でつついていますが、上手く整形できていません。 
巣材を咥えたままで、斜めに伸びた横枝を横歩きで登ると、隣の少し上の枝に飛び移りました。 
巣材を持って飛び立ちたくても周囲の枝に引っかかりそうなので、離陸に適した地点を探すのに苦労しています。 
再び巣材の不要な細い枝先を折って捨てました。 
更に隣の枝に跳び移り、メタセコイアの太い幹の陰に隠れてしまいました。 
そこから左の枝に飛び移り、横歩きで枝伝いに上へ上へと登って行きます。 

ようやく樹形の中心から端まで辿り着いたハシボソガラスは、巣材を咥えてメタセコイア樹上から飛び降りました。 
住宅地の屋根を飛び越えて行くカラスの後ろ姿を見送ります。 
営巣地は意外と遠いようです。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


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↑【おまけの動画】 
"The nature of war: Ukraine birds weave nests of fiber optic cable" by Reuters 

ロシアと戦争しているウクライナの最前線では、ドローンが大活躍しています。
戦争初期のドローンは無線で操作していましたが、やがて防御側は電波を強烈に妨害(ジャミング)するように対策するようになりました。
そして次は、ジャミングの影響を受けない有線(光ファイバーケーブル)でドローンを操作するように改良しました。 (軍拡競争による進化)
毎日多数のドローンが飛び交う結果、戦場には使い捨ての光ファイバーケーブルが大量に張り巡らされました。
クモの遊糸と違って、光ファイバーケーブルはいつまで経っても分解されません。
(たとえ劣化して粉々になっても、今度はマイクロプラスチックという厄介な環境汚染問題が発生します。) 

戦場に生息する野鳥の中には、枯草の代わりに落ちている光ファイバーケーブルを巣材として拾い集めて巣として編み上げる者が登場した、という報告です。 
光ファイバーケーブルは細くて軽くても丈夫ですし、自由に曲げることができて好都合なのでしょう。 

戦場で爆撃や砲撃が続き、環境を汚染するのは、野鳥や野生動物にとっても大迷惑です。 
しかし、苛烈なドローン戦争によってヒトが全く立ち入れないDMZ(非武装地帯、軍事的な緩衝地帯)が安定して実現したら、野鳥や野生動物にとってはサンクチュアリになる可能性もあるのが皮肉です。

2026/06/16

朝帰りした後に巣穴入口の雪かきをする早春のホンドタヌキ【トレイルカメラ】

 



2025年3月上旬 

雪国の落葉二次林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 

帰巣後に巣口の雪かきをするシーンをまとめました。 
早春の雪質は溶けかけてシャーベット状なので、穴掘りが苦手なタヌキでも除雪しやすそうです。


シーン1:3/9・午前5:55・くもり・気温-2℃(@0:00〜)日の出時刻は午前5:57 
日の出直前に右から単独で来たタヌキの頭部や鼻面に白い粉雪が付着しています。 
浅い新雪にタヌキの足跡が残っています。 
巣口R右横にある細い落葉灌木の根元に排尿マーキングしながらクゥーン♪と鳴きました♪。 
このとき小便しながら右後脚を高く上げたので、♂と判明。 
普通は少量の小便で匂い付けするだけなのですが、今回は珍しく、いつもより長々と小便しました。 

巣口Rに右から回り込んで匂いを嗅ごうとしたら、足が雪面にズボッと潜りました。 
巣口Rの縁に積もった雪を前足で掘りました。 
せっかく雪かきしたのに、なぜか巣穴Rの奥には入らず、左をじっと見て警戒しています。 


シーン2:3/10・8:33・くもりのち晴れ・気温7℃(@1:00〜) 
翌日も朝にタヌキが独りで営巣地に右から戻ってきました。 
巣口Rの匂いを嗅いでから、しばらくその場に佇んで警戒していました。 


シーン3:3/10・8:33・くもりのち晴れ・気温9℃(@1:00〜) 
別アングルからも撮れていました。 
ようやく警戒を解くと、向きを変えて巣口Rに入り、前足で除雪し始めました。 


2026/05/29

雪原の営巣地に外出から戻り巣口を除雪するホンドタヌキ♀♂:2月中旬〜下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年2月中旬〜下旬

雪原でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴をトレイルカメラで見張っています。 


シーン1:2/19・午後19:15・降雪・気温-3℃(@0:00〜) 
雪が降る晩に、外出していたペアの先行個体がラッセル跡を忠実に辿って帰巣しました。 
小声でクゥーン♪と鳴きました。 
巣口に溜まった新雪を前脚で掻き出してから周囲を見回すと、今度はよく通る声でクゥーン♪と鳴きました。 
巣穴に入るまで見届ける前に録画が終了。 


シーン2:2/19・午後19:19・降雪(@1:00〜)
3分40秒後に、後続個体が帰巣しました。 
巣口で雪かきしている先行個体の尻尾だけがちらっと見えます。 
後続個体は横で見守るだけで、雪かきを手伝おうとしません。 
ペアが無事に入巣するまで見届けられませんでした。 


シーン3:2/22・午後23:57・気温-4℃(@2:00〜) 
3日後の雪が降り止んだ深夜に、新雪の雪原を右からタヌキが単独で帰巣しました。 
鼻先に雪片が付着したまま歩いています。 
巣口を覗き込んでから、前脚を使って巣口の雪かきを始めました。 

除雪が一段落すると、周囲を見回して身震いしました。 
後続個体の帰りを待っているようです。


シーン4:2/23・午前0:01(@3:00〜) 
2分45秒後、日付が変わった深夜に後続個体bが同じルートで雪原を右から帰巣しました。 
巣口で待ってた先行個体aと合流すると、鼻面を突き合わせて挨拶を交わしました。 
先行個体aは身震いし、後続個体bがaに対他毛繕いしてやります。 
雪かきの労を労っているのかな? 
やがて、相互毛繕いに移行しました。 
残念ながら今回もペアが巣穴に潜り込むまで見届けられませんでした。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2026/05/11

雪原の営巣地で朝に日光浴する合間に巣口の雪かきをするホンドタヌキ♀♂【トレイルカメラ】

 



2025年2月中旬・午前8:10〜8:30頃

雪深い休耕地でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の家族が越冬する営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:2/15・午前8:09・晴れ・気温7℃(@0:00〜) 
おそらく出巣直後と思われる♀♂ペアが、前足で巣口の雪かきをしています。 
外に出てくると、身震いしました。 


シーン2:2/15・午前8:11・晴れ(@1:00〜)
タヌキのペアが巣口で互いに逆方向(左右)を向いて佇んでいます。 
周囲を警戒しつつ、日向ぼっこしているのでしょう。 
やがて右の個体が欠伸をしましたが、口から出る白い湯気は見えませんでした。 (気温が高かったせいでしょう。) 
逆方向を向いているパートナーに欠伸は伝染しませんでした。 

しばらくすると、左の個体が身震いしました。 


シーン3:2/15・午前8:13・晴れ(@2:01〜)
休憩が終わり、玄関(巣口)の雪かきを再開。 
前足で積雪を後方に勢い良く跳ね上げています。 
除雪作業の合間に身震いしました。 


シーン4:2/15・午前8:16・晴れ(@3:01〜)
ペアのうち1頭が雪原を右下手前へ歩き出しました。 
凍った雪面には新雪がうっすらと積もっていて、タヌキが歩くと足跡が残ります。 
林縁で立ち止まって振り返っても、パートナーは付いて来ません。 


シーン5:2/15・午前8:18・晴れ(@4:02〜)
結局、先行個体(体格の大きな♂)は右下の林縁から巣穴に戻って来ました。 
♂が外出に誘っているのに、この日の♀は出不精なのでしょう。 
♂が巣口に顔を突っ込んで念入りに匂いを嗅いだものの、中には入りませんでした。 
そのまま後ろ向きで外に出てくると、ペアが巣口で並びました。 
タヌキは言葉を交わせないのに、パートナーの意図をどうやって汲み取るのですかね? 


シーン5:2/15・午前8:20・晴れ(@5:03〜) 
巣口で日光浴していた個体が毛繕いを始めました。 
ペアが巣口で身を寄せ合っていますが、互いに逆方向を向いています。 


シーン6:2/15・午前8:22・晴れ(@6:03〜)
ペアの片方が巣口に潜り込んで雪かきしている最中に、外で待っている個体が欠伸しました。 

♂が巣外に出て身震いし、♀の尻の匂いを嗅ぎました。 
♀の発情状態を確認してるようです。 
(残念ながら、尻切れトンボで録画が打ち切られました。) 


シーン7:2/15・午前8:26・晴れ(@7:04〜)
 ♂が再び巣口の窪みに入り、雪かき作業を再開。 
♀は横で佇んでいるだけです。 
♂もすぐにさぼって、並んで日光浴を始めました。 


シーン8:2/15・午前8:27・晴れ(@8:05〜)
♂が完全に巣穴に潜り込んだようです。 
雪かきを♂に任せて巣口で待機していた♀もようやく入巣。 


つづく→

2026/05/08

隠れ家を補修するアカオニグモ♀(蜘蛛)

 

2024年10月下旬・午後13:45頃・くもり 

里山の斜面をトラバースする細い山道(ほぼ廃道状態)の草間にアカオニグモ♀(Araneus pinguis)が円網を張っていたようです。 
数枚の枯葉を綴った隠れ家で追加の糸を張り巡らして補強しています。 


クモが支柱としていた植物(種名不詳)の茎にヤマノイモの蔓が巻き付いて枯れ、むかごが付いています。

もしかすると隠れ家ではなくて、これからそこに卵嚢を産み付けるのかもしれません。 



先を急ぐ用事のあった私は、山道を通せんぼしていた網を破って進みます。

アカオニグモを見かけたのは久しぶりかもしれません。
このまま温暖化が進むと、アカオニグモなど北方系のクモは激減し、やがて姿を消すのではないかと心配です。
高山地帯にしか分布しなくなるのでしょうか。

2026/04/29

営巣地の雪原であちこち掘っても大雪で埋もれた巣口を探し当てられないホンドタヌキ♀♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年2月上旬 

シーン0:1/20・午後12:59・晴れ(@0:00〜) 
深い雪で埋もれた休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が暮らす営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 
このときは雪原に巣穴が開口しています。 


シーン1:2/2・午前2:36・気温-6℃(@0:04〜) 
タヌキが採餌に出かけて留守にしている間、巣穴の入口が大雪に埋もれてしまいました。 
深夜に硬く凍結した雪原を左から来たタヌキが、営巣地を右へ横切りました。 
画面右端に自生していたオニグルミの落葉灌木が積雪の重みで倒れ、雪に埋もれかけています。 
雪面から突き出た枝にタヌキが排尿マーキングしました。 
このとき後足を上げず、腰を落として小便したので♀ですね。 

雪原を奥に向かって歩き出してから、途中で気づいて方向転換し、巣口の方へ戻り始めました。 
鼻面を雪面に突っ込んで匂いを嗅ぎ、巣口のあった地点を探しています。 
凍った雪面に前足で穴を掘って雪かきを始めましたが、場所がずれています。 
暗闇では雪面の僅かな凹みがタヌキには見えないようです。 
嗅覚頼みのタヌキは、少し左に移動してから再び雪の下の匂いを嗅いでいます。 


シーン2:2/2・午前2:37(@1:05〜)
雪原をうろつき(ワンダリング)、あちこちで雪面に鼻面を突っ込んで巣口を嗅ぎ当てようとしています。 
やがて、諦めたタヌキは右へ立ち去ってしまいました。 


シーン3:2/4・午前7:29・降雪・気温-1℃(@1:42〜) 
2日後の雪がちらつく朝に、ホンドタヌキが♀♂ペアで帰巣しました。 
画面の右端だけ曇っているのは、霜や雪がレンズに付着したようです。 
監視カメラの画角が斜めに傾いていました。 

まず先行個体が雪原を左からやって来ました。 
凍った雪面の上にうっすらと新雪が積もっていて、タヌキが歩くと足跡が残ります。 
餌不足の厳冬期に遠出をした間に大雪が積もり、巣口が埋もれてしまいました。 
明るい昼間でも手がかりの乏しい雪原で迷子になっています。 
あちこちで鼻面を雪面に突っ込んで、匂いを嗅いでいます。 
顔を上げるとタヌキの鼻先に雪が付いていてかわいらしいのですが、タヌキにとっては死活問題です。 

左から後続個体が登場し、パートナーと合流しました。 
ここぞと思う地点で、雪を前足で掘り始めました。 
外れと分かると、また探索をやり直します。 


シーン4:2/4・午前7:31・降雪(@2:43〜) 
タヌキ♀♂は一緒に並んで雪面に穴を掘っています。 
前足で雪を後方に勢い良く掻き出しています。 

片方の個体(性別不明)はさぼりがちで、作業を中断して周囲を眺めています。 
タヌキは飽きっぽかったり、穴掘りで疲れやすいのでしょうか? 
このペアは性別による分業があり、穴掘りはパートナーに任せて縄張りへの侵入者を警戒してるのかもしれません。 
さぼりタヌキが左へ立ち去りかけたところで1分間の録画終了。 


シーン5:2/4・午前7:33・降雪(@3:43〜)
1頭だけが営巣地の雪原に居残って穴掘りを熱心に続けています。 
やがて雪かきを止めて佇み、左をじっと見ています。 
どこかへ行ってしまったパートナーの行方を探しているのでしょう。 
最後にクゥーン♪と小声で鳴いたような気がしたのですが、ただのノイズかもしれません。(@4:33〜) 

これ以降の活動が記録されていなかったということは、結局ホンドタヌキの♀♂ペアは大雪で埋もれた巣口を探し当てることが出来ずに諦めて立ち去ったようです。 
しかし、まったくの徒労ではありません。 
巣口を雪かきして黒い土の地面が少しでも露出すれば、晴れた日に太陽光で周囲の雪が少しずつ溶けてくれます。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


2026/04/28

明け方に巣穴を掘り広げるニホンアナグマ♀と横で遊ぶ幼獣たち:7月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月中旬 

二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を無人撮影カメラで見張っています。 
私の手違いで未公開のまま眠っていた動画が1本見つかったので、遅ればせながら公開します。 


シーン1:7/13・午前3:59・気温26℃(@0:00〜)・日の出時刻は午前4:24 
未明にセットを左から歩いて来た母親♀(タペータムが右目<左目)が、巣穴Rに入りかけたものの、後退しながら穴掘りを始めました。 
授乳期の母親♀は、腹面に乳房が発達しています。 

巣外で独り遊びしている幼獣が構って欲しくて、母親♀の背後からまとわりつくように穴掘りの邪魔をしています。 


シーン2:7/14・午前4:38・気温20℃(@1:00〜)・日の出時刻は午前4:25 
日の出後の薄明に3頭の幼獣が巣外で遊んでいます。 

母親♀が巣穴Rから外に後ろ向きで穴掘りしながら出てきました。 
鋭い爪のある前足で地中から掘り出した土を巣口Rのアクセストレンチに捨てると、再び巣穴Rに潜り込みます。 
手狭になった巣穴Rを掘って拡張工事しているようです。


シーン3:7/14・午前4:39(@2:00〜) 
幼獣の1頭が母親♀の穴掘り作業に興味を示し、近くで見学しています。 
他の2頭は広場で格闘したり、木登りに挑戦したりして、遊んでいます。 
取っ組み合いしたまま巣口Rに転がり落ちることもありました。 


シーン4:7/14・午前4:39(@3:00〜) 


シーン5:7/14・午前4:40(@4:00〜) 


シーン6:7/14・午前4:41(@5:00〜) 
母親♀の穴掘り作業に興味津々の幼獣個体は、手伝いのつもりなのか、巣穴Rに潜り込みました。 
母親♀はそんな幼獣を叱ったり邪魔者(足手まとい)扱いにはしませんでした。
巣外で待っている間に身震いして体の泥を振り落としました。 


シーン7:7/14・午前4:43(@6:00〜) 
レスリングをして遊んでいた幼獣2頭が、隣の巣穴Lに駆け込みました。 
もう1頭の幼獣は巣穴Rの奥に入っているようです。 
母親♀はアクセストレンチを巣口Rの右に伸ばしています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
薄明に連続して撮れた動画で一つおきに赤外線LEDが点灯したり消えたりしています。 
これはトレイルカメラの故障ではありません。
撮影時は薄暗い明け方で、赤外線の暗視モードに切り替わるかどうかの閾値の照度だったようです。 
赤外線LEDを照射せずにほぼ真っ暗だった映像素材を画像処理で強引に明るくしたら、なんとかアナグマの動きが分かるようになりました。 
ジョルジュ・スーラの点描画のように、粗いモザイクの映像になりました。
どうせなら、モノクロ映像に加工すれば良かったかもしれません。


つづく→

2026/04/11

イエネコに狙われながらも道端でせっせと巣材を集めて帰巣するドバト(野鳥)

 

2019年4月下旬・午後17:00頃・くもり 

街なかの道端でカワラバト(=ドバト;Columba livia)がうろつきながら、歩道をあちこちつついていました。 
てっきり道端に生えた雑草(の種子?)を採食しているのかと思いきや、じっくり観察すると、餌でもない細い小枝を拾い集めています。 
しかも小枝をかなり選り好みしていて、嘴で咥え上げては捨てる行動を何度か繰り返しています。 
どうやら巣材に適した小枝を吟味している様子です。 
すぐ横の車道をバスなど大型車両が轟音を立てて通っても、ドバトは全く気にしないで巣材集めを続けています。 
ようやく気に入った小枝を嘴に咥えたまま、飛び去りました。 

そのままドバトを流し撮りすると、約55m離れたビルの1階にある路面店の軒先に並べて設置された看板の上に鳩が留まりました。 
どうやら、この看板の背後の空間でドバトが巣作りを始めたようです。 

ドバトは道端の同じ地点に戻ると、巣材集め(小枝拾い)を繰り返し、再び巣に持ち帰りました。 
巣材を運んでいるドバト個体の性別を見分けられないのが残念です。 

こんな賑やかで交通量の多い道のすぐ横で営巣するとは、よほど人馴れしたドバトなのでしょう(シナントロープの好例)。 
この建物は鉄筋コンクリートで、田舎町にしては高層ビルです。 
カワラバトは本来、断崖に営巣するらしいので、コンクリートの高層ビルを崖に見立てて営巣するのは納得です。 
それにしても、こんな低い場所に巣作りするとは意外でした。 
辺りを忙しく行き交う人々は、ドバトに無関心でした。 


道端のほぼ同じ地点からドバトが次の小枝を咥えて飛び去った直後に、白黒模様のイエネコFelis silvestris catus)が歩道を駆け寄って来ました。 
近所で飼われてる猫でしょう。 
耳をピンと立て、下げた尻尾の先を上にカールしたまま左右にくねらせ、辺りをキョロキョロ見回していました。 
獲物を狩る気満々で、逃げたドバトの行方を探しているようです。 
(YouTube動画はここまで。) 

真上の電線に留まっていたハシボソガラスが、鳩と猫の様子を見下ろしていました。 
頭部の羽毛を逆立て、嘴を足元の電線に擦りつけて拭ったので、ネコの出現に警戒しているようです。(映像は編集でカット) 


※ 動画の前半が無音なのは、屋内から窓ガラス越しに撮ったからです。 
後半はカメラを持って急いで外に出て、直接ドバトを撮りました。 


この猫が乱入しなければ、鳩は巣材集めをもっと繰り返していたはずです。 
巣材集め中にネコに襲われそうになったドバトは無事に逃げましたが、巣材が豊富に落ちている道端にその後は寄り付かなくなってしまいました。 
天敵のネコを避けて巣材を集める場所を変えれば済む話なのですけど、私が営巣地を見張っていても、そのドバトは全く帰巣しなくなりました。 
私やイエネコにこっそり見られていることに気づき、帰巣の瞬間を見られたくない(巣の位置を知られたくない)のかもしれません。 

 私が粘って張り込みを続けると、おそらく同一個体の鳩が20分後に戻ってきました。 
お気に入りの巣材集め地点の真上に張られてある電線に止まりました。 
しかし私が望遠レンズを不用意に向けただけで気付かれてしまい、警戒したドバトは飛んで逃げました。 


【後日談】 
結局その後、このドバトは営巣を断念したようです。 
猫が路上から自動販売機をよじ登って、看板裏にあるドバトの巣を襲ったのでしょうか? 
近くで別のビルの解体工事が行われているので、その凄まじい騒音や振動を嫌って営巣放棄したのかもしれません。 

翌年に現場を通りかかると、ドバトが営巣していた看板の手前には網(金属の粗いメッシュ)が設置されて、鳩が出入りできないようになっていました。 
おそらく、ビルの路面店に出入りする客から鳩による糞害などの苦情が出て対策したのでしょう。 
鳥害対策として営巣地の看板に金網を被せた代償で、広告効果は台無しです。 


日本野鳥の会『みる野鳥記7:キジバトのなかまたち』という本によると、
ドバトが巣をつくるのは、工場など大きな建物の屋根の下や、高速道路の下、または大きな橋の梁の下などです。 ・巣は、外側の直径が25〜35cm、厚さが7cmほどのお皿形です。巣の材料は、かれ枝やかれ葉ですが、都会では針金やビニールのひもがまじっていたり、動物園でつくった巣には馬の毛が入っていたりと、身近なものをどんどん使っています。 
・巣作りは♂と♀の分業ですが、ドバトの場合、巣材を運ぶのは♀、そして運ばれてきた材料でせっせと巣をつくるのは♂という例が、観察中40%もありました。分業はするけれど、特に♂、♀の役割は決まっていないのかもしれません。 (p42〜43より引用)

2026/04/10

二次林の越冬地で凍った巣口を掘るホンドタヌキ♀♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月下旬・午後20:10頃・気温−1℃ 

平地の落葉した二次林で、ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 

左からタヌキがペアで登場しました。 
そのうちの1頭が、巣口Rの雪かきを始めたようです。 
硬く凍った雪面を前脚で割り、その欠片を後方に掻き出しています。 
別アングルの監視カメラでなぜか撮れてないのが残念です。 
その後、巣穴Rに入れたのかどうかも、分からずじまいです。


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

2026/03/27

夜明け前に帰巣したホンドタヌキ♀♂が雪で埋もれて凍った巣口の雪かきをしてから中に入る【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬 

雪が積もった休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 


シーン1:1/7・午前6:27・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前6:52 

夜明け前、朝霧が少し立ち込めているようです。 
手前から単独で来たタヌキが、凍った雪面の匂いを嗅ぎながら、奥の営巣地に向かっています。 
途中で頻繁に立ち止まって、雪原の左上奥を気にしています。 

雪に埋もれた巣口L、Mを順に点検してから巣口Rに向かいます。
前足で巣口Rの雪かきを始めました。 
アナグマと比べてタヌキは穴掘りが苦手ですから、中途半端ですぐに止めてしまいました。 

やがて左上から別個体のタヌキが登場しました。 
巣口Rで先行個体に追いついたところで、1分間の録画終了。 
最低気温が氷点下だと雪面が硬く凍り、その上を歩いてもタヌキの足跡が残りません。 


シーン2:1/7・午前6:29(@1:00〜) 
辺りが少し明るくなりました。 
タヌキのペアがまだ雪原をうろついています。 
私には外見でタヌキの性別を見分けるのは無理ですが、寄り添って歩いていたのに、急に相手にじゃれついたように見えました。 
しかし動画を見直すと、しつこくまとわりつく♂に♀が苛立っているようにも見えました。 
(そろそろ♀が発情する時期なので、♂はパートナー♀につきまとって発情状態を頻繁にチェックしています。) 

雪面だけが凍っている状態を俗に最中もなか雪と呼び、ときどき足がズボッと潜るので、歩くときには注意が必要です。 
巣口Lに近づこうと方向転換した際に、タヌキの後足が雪面でスリップしたか潜ったようです。 

凍った雪で埋もれていた左の巣口Lで、1頭が雪かき穴掘りを始めました。 
今度は頑張って、ついに巣穴Lに入ることができました! 
穴掘りが苦手と言われているタヌキも本気を出せば、雪かきぐらいは出来るようです。 

その間に、雪原を右へ立ち去りかけていたパートナーの別個体が、右から戻って来ました。 


シーン3:1/7・午前6:47(@2:00〜)
だいぶ明るくなっても、まだ朝霧がうっすらとかかっています。 
巣穴Lから外に出てきたばかりと思われるタヌキのペアが、依然として営巣地(越冬地)の雪原をうろついています。 
巣口Lで左を向いて佇んでいた個体が、その場で身震いしました。
顔を巣口Lに突っ込んで匂いを嗅いでから、パートナーの後を追って右に立ち去りました。 


2026/03/25

雪の下に埋もれた巣口を除雪しかけて諦めるホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬

シーン1:1/8・午前2:03・気温0℃(@0:00〜) 
雪が降る深夜に、落葉した二次林にあるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の越冬用営巣地に単独タヌキが右からやって来ました。 
一歩ずつ足が深い新雪にズボズボ潜っています。 

巣口Rに鼻面を突っ込んで中の匂いを嗅いでから、左へ向かいました。 


シーン2:1/8・午前2:03・気温-1℃(@0:54〜) 
別アングルの監視カメラに続きが写っていました。 
巣口Lも雪ですっかり埋もれていて、雪面が窪んでいるだけです。 
タヌキは、その凹んだ雪面に鼻面を突っ込んで、匂いを嗅いでいます。 
右前足を使って、巣口Lの新雪を掻き出し始めました。 
雪かき作業の後は、掘った雪穴の中に顔を埋めて、匂いを嗅ぎました。


シーン3:1/8・午前2:05(@1:54〜) 
結局、タヌキは巣口Lの雪かきを少しやっただけで巣穴Lには入らず、右へ立ち去りました。 
と思いきや、また戻ってきて、雪かきを再開。 
ドカ雪が積もって周囲の地形・風景が変わったため、巣口Lの位置がこの場所で良いのか自信がないのかもしれません。 
その雪かきも中途半端に終わり、タヌキは諦めて右へ立ち去りました。 


【考察】 
ここに来るタヌキたちの個体識別ができていませんが、今回登場した個体はなんとなく、ここで越冬するペアではなく余所者ではないかという気がします。 
擬人化すると、ここで越冬しているタヌキの安否確認をしに来たように、どうしても見えてしまいます。 


つづく→

巣材としてヌスビトハギの葉を切り抜くハキリバチ♀のNG集【FHD動画&ハイスピード動画】

 



2024年8月上旬・午後12:30頃・晴れ 

里山で湧水湿地帯の周囲にあるスギ植林地の林床でハキリバチ科の一種の♀がヌスビトハギの葉をくり抜いてせっせと巣材を集める様子を撮影していると、必ずしも毎回スムーズに葉片を切り取ってはいないことが分かりました。 


シーン1:(@0:00〜) 
ヌスビトハギの葉の縁にしがみついて大顎で丸く切り抜き始めたのに、私がカメラのレンズを近づけたらピントが合う前に飛び去ってしまいました。 
警戒したのか、それとも葉に触れてみて初めて状態が巣材として気に入らなかったのかもしれません。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


ハキリバチ♀のNGシーンと言っていいのか分かりませんが、240-fpsのハイスピード動画でも面白いシーンがいくつか写っていました。 

シーン2:(@0:22〜) 
せっかく長楕円形に切り抜いたヌスビトハギの葉片を抱えて飛び立とうとしたら、葉から転がり落ちてしまいました。 
それでも大事な荷物を落とすことなく、なんとか空中で体勢を立て直すと、ホバリング(停空飛翔)しながら定位し、巣の方向へ飛び去りました。 


シーン3:(@1:59〜) 
慌てて撮り始めたので、蜂にピントがしっかり合っていません。(奥ピン) 
ハキリバチ♀は、ヌスビトハギの葉の中でも、すでに切り抜き穴がある葉を選んでいるようです。 
巣材植物をなるべく無駄なく利用するというよりも、巣材に適した葉をいちいち吟味する手間が省けるからでしょう。 

今回はなぜか作業の終盤で中断すると、切りかけの葉片を手放し、次の葉を探しに飛び去りました。 
素人目には、切り取りに失敗したようには見えないのですけど、「弘法も筆の誤り」ならぬ、「ハキリバチも大顎の誤り」ということがあるのですね。 
私が邪魔したせいではないと思います。
撮影を続けたまま私が立ち上がると、奥ピンが解消され、ハキリバチ♀の探索飛翔がしばらく写っていました。 


シーン4:(@3:48〜)
スビトハギの葉から今回は大雑把な形状で切り取っています。 
切り取り作業中に姿勢を崩してしまったせいかもしれません。 
葉片を抱えたまま完全に切り落としても、下にある別な葉が蜂ごと受け止めました。 
これはイレギュラー(想定外)な事態です。
ハキリバチ♀は、上下逆さまの状態からどうやって立ち直るのでしょうか? 
抱えた葉片をくしゃくしゃに丸め、足を使って根返りを打つように下の葉から転がり落ちながら、羽ばたいて飛び去りました。 


【考察】 
昔ながらの『ファーブル昆虫記』などを読んでいると、昆虫の本能行動は生まれつき完璧な印象を受けるのですが、実際ハキリバチ♀は葉片を切り抜く際に色んな失敗もしていて微笑ましいです。 
臨機応変な対応に感心しました。 

クズハキリバチ♀との比較 

2026/02/27

初冬のアナグマ営巣地をうろつき、巣口で落ち葉掻きをするホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月上旬・午後18:25頃・気温0℃ ・日の入り時刻は16:23

平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っています。 

真っ暗な晩にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)がうろついていました。 
 左から来てアナグマの巣口Rをちょっと覗き込んでから、奥の林縁へ向かいました。 
急にタヌキは右に振り返ると、巣穴Rに走って行きました。
外敵が接近する気配を感じて、近くの巣穴Rに避難しかけたのでしょうか? 
それとも野ネズミが巣穴Rでうろちょろするのを見つけて、反射的に捕食しようとしたのかもしれません。(ただの私の想像です)

巣穴R内には入らなかったものの、巣口Rに溜まった落ち葉を前脚で掻き出し始めました。 
タヌキでは初見の行動です。 
これは巣口を整備する造巣行動の一種なのか、それとも落ち葉の下に隠れた虫でも探しているのかな?

その後もタヌキはセットをうろつき、特に巣口Rが気になるようです。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

2026/01/09

遊び疲れた後で巣穴を掘り広げるニホンアナグマ(幼獣?)【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年10月中旬・午後18:00頃 

シーン1:10/12・午後17:59(@0:00〜) 
日没後の営巣地(セット)で長々と続いていた格闘遊びの流れで、2頭のニホンアナグマMeles anakuma)幼獣が巣口Lの内外で対峙しています。 
巣穴Lに籠城した相手を追い詰めるためなのか、外に居る個体が巣口Lを掘り広げ始めました。 
あるいはカマドウマなど穴居性の虫を見つけて、捕まえようとしている探餌行動かもしれません。 
その間に籠城していた個体が外に出て来ました。 


シーン2:10/12・午後17:59(@1:00〜) 
別アングルで設置した監視カメラでも撮れていました。 
巣穴Lに籠城した相手に対抗するためなのか、外から攻める個体が狭い巣口Lを掘り広げようとしています。 
土砂を前脚で後方に掻き出し、 穴居性の虫を捕食しようとする探餌行動なのかな? 
巣口Lの上の天井を壊しているようにも見えます。
その間に、籠城していた個体が外に出て来ました。 

遊び疲れたのか、もはや互いに戦意喪失しているようです。 


シーン3:10/12・午後18:00(@2:00〜)
1頭のアナグマがセットの右外へ元気に走り去りました。 
巣穴を巡る争いに負けて逃げたのでしょうか?
巣口Lに残った個体は、相手を見送ってから、穴掘り作業に戻ります。 
どうやら、巣口Lからのアクセストレンチを右に伸ばそうとしているようです。 

アナグマが巣穴から外に掘り出した排土で形成される斜面というか溝のことをアクセストレンチと呼びます。 
巣口を中心にしたきれいなすり鉢状にはならず、必ず非対称なアクセストレンチが形成されます。 


シーン4:10/12・午後18:02(@3:00〜) 
巣口Lからの排土でアクセストレンチを2方向に伸ばしています。 


シーン5:10/12・午後18:07(@4:00〜) 
いつの間にか別の巣穴Rに潜り込んでいた別個体のアナグマが、巣口Rからひょっこり顔だけ出して警戒しています(籠城?)。 
しばらくすると、左の巣穴Lの奥を掘っていた個体が巣口Lから外に出てきました。 
やがて2頭が別々の巣口からひょっこり顔を出しました。


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
今回2頭のアナグマが協力して同じ巣穴を掘ることはありませんでした。
一素人の解釈ですけど、アナグマ幼獣の兄弟姉妹が秋に格闘遊びの力比べで順位を決めた後に、どちらの巣穴で越冬するか選んだのではないか?という気がします。 
勝者(優位個体)が気に入った巣穴Lを越冬用に改造し始めたのではないでしょうか。 
あくまでも現時点での個人的な想像であって、今後の観察によって解釈は変わります。 
謎を解くためには、地道に観察を続けるしかありません。

私の知る限り、2つの巣穴L、Rは内部でつながっておらず、中で自由に行き来したり通り抜けたりできません。 


2025/12/22

民家の軒下で見つけたキイロスズメバチの営巣跡

2024年10月上旬 

郊外の農村部で民家の南向きの軒下にスズメバチの営巣跡が残っていました。 
これほど斜めに傾斜した軒下から吊り下げるように作られた巣を初めて見たかもしれません。
駆除されたのか、それとも古巣が自然に風化して崩落したのか分かりませんが、外皮はほとんど無くなっていました。 
それでも、かなり大きな巣だったようなので、おそらくキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)の古巣ではないかと思います。 


前年もこの近所で見つけていますが、写真を見比べると全く別の民家でした。
私が滅多に行かない地区なので、営巣している間に気づくことができず残念でした。
 

2025/12/20

ニホンアナグマが潜り込んだ巣穴から外に逃げ出す虫の群れ(カマドウマ幼虫?)【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2024年9月下旬〜10月上旬 

シーン0:9/24・午後13:16・晴れ・気温29℃(@0:00〜) 
シーン0:9/24・午後13:47・晴れ・気温30℃(@0:02〜) 
平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の家族が暮らしていた営巣地(セット)を2台の自動撮影カメラで定点観察を続けています。 
家族がどこかに転出した後、アナグマはたまにしか来なくなりました。


シーン1:9/28・午後12:37・くもり・気温25℃(@0:05〜) 
奥の獣道からやって来たと思われるアナグマが巣口Lを覗き込んでいました。 
このとき巣口Lで落ち葉が1枚だけ急に動いたのが不思議です。 
何か小動物(虫?)がアナグマの接近に驚いて逃げたのでしょう。 

アナグマは上半身だけ巣口Lに入り、中に溜まった落ち葉を掻き出してから、奥に潜り込みました。 
するとアナグマと入れ替わるように、中から小さな虫(夜行性のカマドウマ幼虫?)がわらわらと外に出てきました。 
動画を1.5倍に拡大した上で5倍速の早回し映像にすると分かりやすいです。 
アナグマはときどき巣穴を内見するついでに、こうした穴居性の虫を次々と捕食しているのかもしれません。 


シーン2:9/28・午後12:41・くもり・気温25℃(@0:43〜) 
いつの間にかアナグマが巣穴から外に出てきていました。 
ミズキの根元で地面の匂いを嗅いでから、痒い体を後足でボリボリ掻きました。 
巣口LRの中間地点を通って左へノソノソ歩き去りました。 


シーン3:9/30・午後13:16・くもり・気温24℃(@1:36〜) 
2日後の昼下がりに左から登場したアナグマが、右に回り込んでから巣穴Rに潜り込みました。 
アナグマと入れ替わるように、巣穴Rで居候していた小さな虫(夜行性のカマドウマ幼虫?)がわらわらと外に脱出してきました。 


シーン4:10/5・午後12:04・くもり・気温20℃(@2:08〜) 
5日後の昼時に、アナグマがセットをうろついています。 
今回アナグマは巣口Lに近寄らなかったので、巣口Lから虫が外に出てくることはありません。 
(つまりシーン4は、対照実験のような映像になっています。) 


シーン5:10/7・午後13:54・晴れ・気温24℃(@2:40〜) 
2日後もアナグマが昼過ぎに登場しました。 
巣口Rの横を通り過ぎ、もう一つの巣穴Lへ慎重に入りました。 
この後、巣口Lから虫が脱出したかどうか見届ける前に、1分間の録画が打ち切られてしまいました。 


シーン6:10/9・午後16:12・気温14℃(@3:39〜) 
2日後の薄暗い夕方(薄暮)にアナグマが現れました。 
今回は巣穴Lに入らず通り過ぎました。 


シーン7:10/9・午後17:25・雨天・気温14℃(@4:18〜)日の入り時刻は午後17:13。 
約70分後、日没後に暗くなったセットにアナグマがまた来ていました。 
雨が降る中、セットを横切り立ち去りました。 

今回アナグマは2つの巣穴LRに近寄りませんでした。 
しかし1.5倍に拡大した上で5倍速の早回し映像にすると、巣口Lからカマドウマ幼虫と思しき小さな虫が次々と外に飛び出してきました。 
雨が降っていても、夜行性のカマドウマが日没後に活動を始めたようです。
 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


アナグマの個体識別ができていませんが、同一個体が何度も通っているのでしょうか?


軒下の巣に出入りし外被を増築するコガタスズメバチ♀:9月中旬

 



2024年9月中旬・午後15:00頃 

コガタスズメバチVespa analis insularis)が軒下に営巣したコロニーを久しぶりに定点観察しました。 
ほぼ球形の巣はそれほど大きくなっていませんでしたが、2匹のワーカー♀が別々に外皮を付け足しているところでした。 

真下に開口していた入口(巣口)の位置がいつの間にか変化していて、画面の上の方に作り直されていました。 
外役に出かけていたワーカー♀が次々に帰巣し、入れ替わるように巣口から飛び立つ個体もいます。 
巣口の内部から門衛が顔をのぞかせて常に外を見張り、帰巣した蜂を誰何しています。


つづく→

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