2024年6月下旬
シーン0:6/11・午後13:26・晴れ(@0:00〜)
シーン0:6/11・午後14:10・くもり(@0:04〜)
平地の二次林にあるニホンアナグマ(Meles anakuma)の旧営巣地(セット)に2台の自動撮影カメラを設置して、定点監視しています。
シーン1:6/22・午後22:50(@0:07〜)
4匹の幼獣を引き連れて母親♀(右目<左目)が引っ越してきた直後です。
1頭の幼獣が巣穴Rから外に出てくると、右へ駆け出しました。
しばらくすると、母親♀が右から巣材を運びながら後ろ向きでセットに戻ってきました。
どうやら転入直後に新鮮な巣材(寝床)が必要となり、早速集めてきたようです。
林床の落ち葉を掻き集めながら、後ろ向きで帰巣Rしました。
落枝を両手で持って効率よく(手際よく)落ち葉掻きしていたのは、果たして偶然でしょうか?
その様子を付き添って見ていた幼獣も続けて入巣R。
シーン2:6/22・午後22:54(@0:51〜)
広場の林縁近くに座って体を掻いていた母親♀の元に幼獣が歩み寄ると、幼獣に対他毛繕いしてやりました。
母親♀は、別個体の幼獣bとすれ違いながら巣穴Rに入りました。
幼獣2頭が巣外で取っ組み合いの遊びを始めました。
その間、右上の林縁で別個体の幼獣が単独で採食しています。
やがて、母親♀が巣内から顔を出すと、巣口Rに溜まっていた落ち葉を中に掻き入れました。(@1:35〜)
シーン3:6/24・午前11:12:・くもり・気温24℃(@1:51〜)
2日後の昼前にも巣材集めの行動が撮れていました。
自然光下では、幼獣の毛皮は白っぽくクリーム色に見えます。
その一方、成獣(母親♀)の毛皮は焦げ茶色です。
巣口Lから母親♀が獣道を右上奥へ歩き出すと、1匹の幼獣がその後をついて行きます。
母親♀が珍しく奥のヒメアオキ群落に分け入ると、落ち葉を掻き集め始めました。
その間に3頭の幼獣は、帰巣Lしました。
シーン4:6/24・午前11:14:・くもり(@1:51〜)
続きが白黒映像に切り替わっていました。
初夏の二次林は、林冠に葉が生い茂って昼間も日照が乏しいので、トレイルカメラが間違えてモノクロの暗視モードで起動してしまうことがあるのです。
母親♀は後ろ向きで入巣Lしながら、前足で掻き集めた大量の落ち葉を搬入しています。
シーン5:6/24・午前11:17:・くもり(@1:51〜)
次に監視カメラが起動したときには、フルカラーに戻っていました。
(薄明薄暮で周囲環境の照度が閾値だと、白黒→フルカラー→白黒→…と交互に切り替わります。)
巣口Lにこぼれ落ちていた巣材の残りを、母親♀が巣内に掻き入れています。
搬入した巣材には、枯れた落ち葉だけでなく、ヒメアオキの青々とした葉も含まれていました。
もしかすると、常緑樹の葉には清々しいアロマ効果や防虫効果があるのかもしれません。
再び母親♀が巣口Lに顔だけ出し、巣口Lに残っていたヒメアオキの枝葉を咥えて中に引き込みました。
シーン5:6/24・午前11:21:・晴れ(@3:21〜)
母親♀が巣穴Lから左外に出て次の巣材を集めに行くシーンは撮り損ねたようです。
左から後ろ向きで巣穴Lに戻ってくると、掻き集めた新しい巣材を搬入しました。
今回の巣材には広葉樹の緑の生葉が含まれていました。(マルバゴマギかな?)
細長い落枝も構わず一緒に運び込んでいます。
その間、幼獣たちは巣材搬入作業の邪魔にならないように、巣内に留まっていました。
※ アナグマの鳴き声や巣材集めの物音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
つづく→
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