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2024/11/16

キツリフネの花の横でホバリングするホソヒラタアブ

 

2023年10月上旬・午後13:00頃・くもり 

山麓の道端の草むらに咲いたキツリフネの群落でホソヒラタアブEpisyrphus balteatus)の仲間が訪花していました。 
吸蜜シーンを撮りたかったのですが、キツリフネの花のすぐ手前でなぜか延々とホバリング(停空飛翔)しています。 

直後に飛来した蛾に目移りして、そっちを撮り始めてしまったので、ホソヒラタアブがキツリフネの花に着陸するまで見届けられませんでした。 
キツリフネの蜜腺は細長い距の奥に隠されているので、花蜜を舐めたければホソヒラタアブは花のかなり奥まで潜り込まないといけません。
雄しべの花粉が目当てなら、手前にあります。

2024/11/04

ヤツデの花蜜を舐めて飛び回るオオハナアブ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年11月中旬・午後13:45頃・晴れ 

民家の裏庭に咲いたヤツデオオハナアブ♀(Phytomia zonata)が訪花していました。 
ヤツデの散形花序を歩き回りながら、口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
左右の複眼が離れていることから、♀と分かります。 
もっと多数が集まっていたのですが、撮影できたのは2匹の♀です。 

今回のヤツデは両性花だったのに、オオハナアブ♀の体にヤツデの花粉が全く付着していませんでした。 
訪花昆虫が雄しべの葯から花粉を全て取り尽くした(食べ尽くした)後だったのでしょう。 

関連記事(6年前の撮影)▶ ヤツデの雄花で吸蜜するオオハナアブ♀


ヤツデの花序に離着陸する瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:06〜)
訪花中に別個体のオオハナアブが飛来して目の前でホバリング(停空飛翔)すると、平気なときもあれば、ラストシーンのように慌てて花から滑落するように逃げる(飛び去る)ときもあるのが興味深く思いました。
蜜源植物をめぐる占有行動があって体格差で勝負が決まる、という単純な話ではなさそうです。

 

2024/10/27

ヤツデの花蜜を吸い飛び回るシマハナアブ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年11月中旬・午後13:45頃・晴れ 

民家の裏庭に咲いたヤツデシマハナアブ♂(Eristalis cerealis)が訪花していました。 
口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
微小のアリ(種名不詳)も3匹ヤツデの花で吸蜜していました。 
アリとのニアミスを嫌ったシマハナアブ♂が飛び立っても、近くの花にすぐ舞い戻ってきます。 

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:49〜) 

オオハナアブも一緒に訪花していました。(動画公開予定) 
気温を測るべきだったのに、この日に限って温度計を持ってくるのを忘れてしまいました。

2024/10/23

タヌキの溜め糞にガガンボが産卵?

 

2023年12月上旬・午前10:50頃・くもり 

里山のスギ林道に残されたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場を定点観察しています。 
今回は新鮮な糞塊が残されていました。 

1匹のガガンボ(種名不詳)がタヌキの糞の上を歩いて横切っていました。 
後半は立ち止まって何かしています。 
林道を歩いていたガガンボが溜め糞場にたまたま通りかかったのではなく、明らかに獣糞に誘引されて来たようです。 
背側を見下ろすアングルでは産卵しているのか吸汁なのか、見分けられません。 
口器が退化しているように見えるので、吸汁ではなく産卵行動ではないかと思います。 
そもそも私にはガガンボの性別を外見から見分けられません。 
触角や腹端の形状などから性別を見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。 

撮影アングルを変えてガガンボを側面からも撮りたかったのですが、カメラの電池が切れてしまい残念無念…。 
私がカメラの電池を慌てて交換している間に、ガガンボは逃げてしまいました。 
動画を優先したので、同定用の高画質写真も撮れませんでした。 

冬に観察したフユユスリカ?とは明らかに別種でした。 

関連記事(1年前の撮影)▶  


余談ですが、今回タヌキの溜め糞場sで撮った隣の糞塊の写真をよく見ると、茶色い未消化物が大量に含まれていました。
もしこれがナツメの果皮だとすると、山のタヌキが里まで降りてきて庭木の下でナツメの落果をたらふく食べたことになります。
正式にはタヌキの糞分析をして、ナツメの種子が含まれていることを確かめる必要があります。
ナツメは日本の在来種ではありませんから、山中でナツメの木を見かけるようになったら、タヌキなどの野生動物が種子散布した結果ということになります。

関連記事(同時期に別の地点の溜め糞場で撮影)▶ ナツメの種子散布者としてのホンドタヌキ


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こっちの糞塊にはナツメの果皮が未消化のまま含まれている?

2024/10/19

ノジギク?の花を舐めて飛び回るオオハナアブ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月上旬・午前10:40頃・晴れ 

民家の花壇に咲いた見慣れない白菊の花に多数のオオハナアブPhytomia zonata)が群がっていました。 
1匹の♀に注目して訪花シーンの動画を撮りました。

口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
少し飛んで白菊の花から花へと移動します。 
オオハナアブ♀の脚や口吻、腹部下面は黄色い花粉にまみれているので、送粉者として働いているようです。 

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:22〜) 
左手をかざして影を作ったら身の危険を察知したオオハナアブ♀は飛んで逃げたものの、やがて同じ花に舞い戻ってきました。

この菊は見慣れない種類で、園芸植物に疎い私は名前を知りませんでした。 
草丈がとても低いので、矮小化された園芸品種なのでしょうか? 
素人目にはノジギクの仲間かな?と思うものの、今回撮影したのは日本海側に属する山形県の内陸地方なので、ノジギクの自然分布域から全く外れています。
・本州(兵庫県以西)・四国・九州の瀬戸内海・太平洋沿岸近くの山野などに自生する(wikipedia:ノジギクより引用) 
・主に海岸の岩場に生えるが、少し内陸に入った道ばたや耕地周辺に生えていることもある。(山渓ハンディ図鑑11『日本の野菊』p24より引用)

それでも園芸植物としてノジギク(野路菊)が流通しているらしく、たまたま路地裏(道端の花壇)で見つけたこともあり、ここではノジギク?としておきます。 
草丈が低い(茎が短い)のは、海岸の岩場のような風の強い場所に適応進化したのでしょう。
もしも外来植物(海外から輸入された園芸品種の菊)だとしたら、私にはお手上げです。 




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2024/10/07

道端に捨てられたポットマム(赤)の切り花を舐めるオオハナアブ♂

 

2023年11月中旬・午後13:20頃・晴れ 

川沿いの堤防路で道端に古くなった切花が堆肥のようにまとめて捨ててありました。 
赤い洋菊の切り花に2匹のオオハナアブ♂(Phytomia zonata)が訪花していたので驚きました。 
萎れかけた切り花でも花粉や花蜜を生産しているようです。 
(切り花に芳香が残っているのかどうか、確かめればよかったですね。)
口吻を伸縮させて切り花を舐めるオオハナアブ♂の胸背や単眼に黄色の花粉が付着しています。 
隣に捨てられた別種の紫の切り花(種名不詳)にはオオハナアブは全く興味を示しませんでした。 

園芸植物に疎い私は、この赤い洋菊に馴染みがありませんでした。 
撮影後に堤防路を歩いて少し先に進むと裏庭の花壇に同種の赤い洋菊が咲いていて、画像検索(Googleレンズ)で調べたらポットマム(赤)と名前も分かりました。 
この家の住人が庭の花壇に咲いたポットマム(赤)を切り花にして花瓶に活け、古くなって捨てたのだろうと事情が飲み込めました。 
あるいは、花壇で育ったポットマム(赤)を少し間引いたのかもしれません。
と思ったのですが、間引くなら根こそぎ引っこ抜くはずですね…。




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2024/09/29

ポットマム(赤)の花を舐めるオオハナアブ♂とナミハナアブ♂♀の群れ

 

2023年11月中旬・午後13:25頃・晴れ 

民家の裏庭の片隅に咲いたポットマム(赤)というキク科の園芸植物にハナアブ類の大群が訪花していました。 
オオハナアブ♂(Phytomia zonata)およびナミハナアブ♀♂(Eristalis tenax)が口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
他に名前を知らないハエも訪花しています。

黄色のポットマムも隣に咲いていたのですが、とある理由があって、赤い花の品種にだけ注目しました。 


2024/09/21

ノボロギクの花を舐めるオオハナアブ♀

 

2023年11月下旬・午前10:40頃・晴れ 

稲刈りの終わった田んぼ(刈田)の農道に咲いていたノボロギクの群落でオオハナアブ♀(Phytomia zonata)が訪花していました。 
口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めていました。 
脚や口吻、腹部下面に黄色い花粉が付着しているので、ノボロギクの送粉者としての役割もありそうです。 
顔の正面や背面を向いたときに複眼が離れていたので、オオハナアブの性別は♀と判明。 

オオハナアブ♀は、ノボロギクの隣接する花から花へ歩いて移動しました。 
最後は少し飛んで、ノボロギクの近くに咲いた別種の白い小さな花(種名不詳)に訪花吸蜜してから飛び去ったのですが、映像は割愛。 

ちなみに、ノボロギクの花が咲き終わると、白い綿毛になります。 
タンポポと同じく、風が吹くとパラシュートのような綿毛と一緒に種子が飛ばされて分布を広げます。(風散布の種子)

2024/08/04

ゴマナの花蜜を吸うシマハナアブ♀

 

2023年10月中旬・午後13:45頃・晴れ 

里山の林道脇に咲いたゴマナの群落でシマハナアブ♀(Eristalis cerealis)が訪花していました。 
口吻を伸縮させて、花粉や花蜜を舐めています。 
胸に帯があるハナアブで、左右の複眼が離れていることから、♀ですね。 
後脚の脛節に注目すると、細い脚が弓なりに湾曲していることから、シマハナアブと分かります。 

参考:シマハナアブ亜属とナミハナアブ亜属の比較 (フッカーS氏のブログより) 


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2024/07/27

ママコナの花蜜を舐めるセスジハリバエ

 

2023年9月中旬・午後12:25頃・ 晴れ

低山の尾根道に沿って咲いたママコナの群落でセスジハリバエTachina nupta)が忙しなく訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
あまりにも忙しなく飛び回るので、吸蜜シーンをしっかり撮れませんでした。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 (@0:10〜)

蝶やマルハナバチなどと比べて口吻が短いハエでもママコナ(ハマウツボ科)の唇形花から花蜜や花粉を摂取できるとは、ちょっと意外でした。


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2024/07/23

ゴマナの花蜜を吸い身繕いするシナヒラタヤドリバエ

 

2023年10月中旬・午後13:45頃・晴れ 

里山の林道脇に咲いたゴマナの群落で丸っこい体型の見慣れないハエが忙しなく訪花していました。 
花蜜や花粉を舐めていますが、ようやく落ち着いてくれた後半のシーンはただの休息や日光浴かもしれません。 
食事の合間に花から少し飛ぶと、近くのゴマナの葉に止まり直し、化粧していました。 

Googleレンズで画像検索すると、ヤドリバエ科のシナヒラタヤドリバエPhasia sinensia)と判明しました。 
カメムシに寄生するのだそうです。 


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2024/06/27

ニホンアナグマの古い巣穴付近を飛び回るキイロコウカアブ

 

2023年9月下旬・午後14:35頃・くもり 

ニホンアナグマMeles anakuma)の家族が転出した後も旧営巣地(セット)にトレイルカメラを設置して、しつこく監視しています。 
越冬のための巣穴として使うのか、秋になるとアナグマ♀がときどき戻ってきては古い巣穴を掘り返して整備しています。 

カメラの電池を交換するために現地入りすると、いつものように巣穴の入口付近をハエやアブの仲間(双翅目)がブンブン飛び回っていました。 
あまり気に留めてなかったのですが、興味深い文献を読みました。
櫻庭知帆; 小林秀司; 髙﨑浩幸. キイロコウカアブはニホンアナグマを対象とした自動撮影カメラの設置適地を教えてくれる. Naturalistae, 2016, 20: 57-60. 
A golden soldierfly, Ptecticus aurifer, hints suitable locations for automatic trail camera targeting Japanese badger (英語タイトル)
巣穴周辺の定期的な観察から,キイロコウカアブがアナグマの新鮮な糞のにおいに反応し,巣穴の入口付近や溜め糞に,オスが繁殖縄張りを形成することがわかった. すなわち,「入口周辺にキイロコウカアブが飛び回る巣穴は、高確率でアナグマが利用中である」と判断できる.付近にトレイルカメラを設置することによって,キイロコウカアブの成虫期には効率的なアナグマの調査が可能となる.(和文要約より引用)

アナグマの巣口R付近を飛び回る双翅目を同定するためにストロボを焚いて飛翔中の写真を何枚か撮ってみたら、確かにキイロコウカアブPtecticus aurifer)でした。 
巣口Rの横の細根に着陸して休む写真も撮れました。 

動画撮影に切り替えると、飛翔中のキイロコウカアブはアナグマの巣穴の奥に少し入ることもありましたが、中に着陸することはありませんでした。 
※ 鬱蒼とした二次林の中は昼間でもかなり薄暗いので、動画編集時に自動色調補正を施しています。 


キイロコウカアブの性別をどうやって見分けるのか私は知りません(他のハエやアブと同じく複眼の形状で性別判定して良いのか?)。
♂が縄張りを張って産卵のために集まってくる♀を待ち伏せしているのだそうです。 
ここまでは文献の通りでした。 

私がもっと早い時期に気づいていれば、ニホンアナグマの営巣地でもっと多数のキイロコウカアブが飛び回るシーンが撮れたかもしれません。 
アナグマ一家が巣穴に住んでいる時期(繁殖期)の方が転出後よりも集まってくるキイロコウカアブの数が多かったかどうか、記憶が定かではありません。 
私の嗅覚では、アナグマの営巣地が臭いと感じたことは全くありません。
キイロコウカアブが来ていれば、アナグマが暮らす現役の巣穴であることの指標になるかどうか、という点については個人的に保留にしておきます。 
(転出後の空き巣にもキイロコウカアブが誘引されていたからです。)

アナグマ関連の本を読むと、巣穴の横に溜め糞をすると書いてあることがあります。 
しかし私はそのような事例を一度もフィールドで見つけたことがなく、アナグマ専用の溜め糞場は営巣地からかなり離れた地点にあります。 
それから私の経験では、キイロコウカアブはアナグマの営巣地や溜め糞だけで見つかるのではなく、タヌキ専用の溜め糞場にも集まります。 

関連記事()▶  


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巣口に止まって休むキイロコウカアブ
最近掘り返された巣口Lにアクセストレンチが形成されていた。
アナグマ営巣地の全景
2つの巣穴を別角度からも撮影

2024/06/23

ニホンアナグマの糞に初齢幼虫および未受精卵を産み付ける卵胎生のニクバエ♀

 

2023年9月下旬・午前10:55頃・晴れ 

里山のスギ植林地を抜ける林道にニホンアナグマMeles anakuma)とホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が共有する溜め糞場sがあります。 
この日はタヌキの新鮮な溜め糞は見当たらず、アナグマが排泄したと思われる新鮮な軟便が林床の下草の上に残されていました。 

ちなみに、この下草はツワブキのような丸い葉の植物ですが、ツワブキにしては葉の緑色に照り(光沢)がありません。 
フキではないことは私にも分かるのですが、山中でよく見かけるこの植物の名前が分からず、長年気になっています。 
どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてくださると助かります。 

前年(2022年)にトレイルカメラを設置して長期観察したところ、この溜め糞場sに通ってくるタヌキとアナグマは少し離れた別々の地点に排便していること、アナグマは下痢便になりがちということ、などが分かりました。 
アナグマの新鮮な糞は「黄土色の絵の具の匂い」がするらしいと本で読んだのですけど、今回の軟便を小枝の先端でつつき(検便)、匂いを嗅いでみても意外なことに無臭でした。


溜め糞場に集まって来ている昆虫でまず目についたのは、ピンクの金属光沢に輝くオオセンチコガネPhelotrupes (Chromogeotrupes) auratus auratus)です。 
アナグマ下痢便のすぐ横でスギ落ち葉の上にじっとしていました。 



しばらくすると、逃げていたキンバエLucilia caesar)の仲間♂とニクバエの一種♀が獣糞に戻ってきました。 
いつものように獣糞の上を歩き回って口吻で表面を舐めています。 

ニクバエ♀が未受精卵を産む瞬間

やがてニクバエが立ち止まると、獣糞の縁に腹端から真っ白い物体を2回続けて産み付けました。 
1個目はバナナのように湾曲した白くて巨大な卵でした。 
続けて産み落としたのは、それよりも小さな白い蛆虫でした。 
ニクバエの仲間は昆虫でも珍しい卵胎生です。 
産卵・産仔したことから、このニクバエは♀と判明しました。 
たまたま『昆虫考古学』という本を読んでいる最中だったので、ニクバエ♀が産仔する瞬間を初めて目の当たりにして感動しました。
ニクバエ科(flesh fly)腐肉食性 他のハエと異なり、卵を産まない。卵は生殖器官内にとどまり、幼齢1期の幼虫として産み出される。幼虫の大きさは3〜19mm。(V章:ハエが見ていた人の死ー葬送昆虫考古学の世界p114より引用)


スギ林の林床は晴れた昼間でもかなり薄暗く、少し離れた位置から望遠マクロで撮影中の私は、産仔されたニクバエの初齢幼虫がどこに行ったのか見失ってしまいました。 
私が目を離した隙にハネカクシやアリなど肉食性の昆虫にすぐ捕食されてしまったのかと思ったのですけど、撮れた動画を見返すと、ウジ虫は産仔直後に蠕動徘徊して軟便の中に自力で潜り込んでいました。 
その様子をじっくり撮影すべきだったのですが、巨大な卵に目が釘付けになっていた私は、現場でニクバエ初齢幼虫の動向に気づいていません。 

アナグマ軟便上を徘徊していたニクバエ♀が初回とは少し離れた地点に再び蛆虫(初齢幼虫)を産仔しました。(@0:40〜) 
2匹目のウジ虫も産仔直後に蠕動徘徊して獣糞の中に潜り込みました。 
産仔シーンを1.5倍に拡大してリプレイ。(@1:00〜)

次に私はカメラにマクロレンズを装着し、巨大な白い卵を接写してみました。 
この卵からニクバエの1齢幼虫がすぐに孵化してくると予想してその瞬間を待ち構えたのですけど、待てど暮せど変化がありません。 
どうやら、未受精卵だったようです。 
未受精卵に付着している白い膜のような物は、初齢幼虫が孵化した後の卵膜なのかな? 


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ハエ学: 多様な生活と謎を探る

15cm定規を並べて置く

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