ラベル アブ・ハエ・カ・ガガンボ(双翅目) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2026/03/03

野菊の花を舐めるナカグロヒラタヤドリバエ♂暗色型

 

2024年11月中旬・午後14:00頃・晴れ 

山麓の水路沿いの草地に咲いた野菊(種名不詳)の群落で、あまり見慣れないハエが訪花していました。 
背側から撮ると口吻の伸縮があまり見えませんが、花蜜や花粉を舐めているようです。 
翅に特徴的な斑紋があります。 

このハエの名前が知りたくて、写真に撮ってGoogleレンズで画像認識してもらったのですが、まるで見当外れの回答しか返ってきません。 
これはAIのハルシネーションというよりも、そもそもAIの学習データとなる写真が不足しているマイナーな(人気がない)分類群の生き物でよくあることです。 

実は過去に自分で撮っているような気がして、自分の写真フォルダを見返してみました。 
すると、一昔前に同じ状況で撮っていました。 


このハエの性別について、Gemini AIの回答がこちら。 

一般的なハエの仲間(多くの有弁類など)に見られる「オスは複眼が接し、メスは離れる」という特徴は、この**ヒラタヤドリバエ属(*Ectophasia* 属)には当てはまりません**。

このグループは雌雄ともに複眼が離れている(離眼型)ため、顔の正面だけで判別するのは困難です。しかし、ナカグロヒラタヤドリバエの場合、**「翅の模様」と「腹部の形状」**に顕著な性的二型があるため、今回の写真からでも**オス**であると判断できます。

### 雌雄を見分けるポイント

* **翅の斑紋(最も分かりやすい違い)**
* **オス:** 翅の基部から中央にかけて、**非常に広範囲で濃い黒褐色の紋**があります。今回送っていただいた写真は、翅の半分近くが黒く染まっており、これは典型的なオスの特徴です。
* **メス:** 翅の模様はオスほど発達せず、透明な部分が多いか、紋があっても限定的です。


* **腹部の形と色**
* **オス:** 腹部がより幅広く、扁平(ひらぺったい)です。色は明るいオレンジ色が強く出ることが多いです。
* **メス:** オスに比べると腹部はやや細身で、黒色部がより目立つ傾向があります。


* **尾端の構造**
* メスには産卵のための構造がありますが、吸蜜中の写真では翅に隠れて見えないことが多いです。



### 結論

お写真の個体は、**翅の黒色斑が極めて大きく発達していること**、および**腹部が横に広くオレンジ色が鮮やかであること**から、**ナカグロヒラタヤドリバエのオス**と見て間違いありません。

この属は、翅の模様そのものがオス同士のディスプレイや種族識別に重要な役割を果たしていると考えられています。

蝶や鳥など人気がある生き物については、AIによる写真鑑定の精度は充分に高いのですが、まだ偏りがあります。
博物学の分野でAIがもっと賢くなるためには、とにかく膨大な学習データが必要です。 
あまり人気がないマイナーな虫でも、ブログやSNSで写真や動画をコツコツと投稿して下さる有志が増えると、AIはもっと便利になり、ささやかながら人類に貢献できます。 
何も新種の発見にこだわる必要はなくて、二番煎じの写真でも良いのです。


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2026/03/01

スッポンタケの柄が折れた後もグレバに群がり吸汁するハエ類(ベッコウバエ、キンバエ、ショウジョウバエなど)

 


2024年11月上旬・午後13:20頃・くもり 

スッポンタケの成長をタイムラプスで記録したトレイルカメラを回収するために現場入りすると、子実体の白い柄が途中で折れていて、先端部のグレバが横の林床に転がっていました。 
その場でタイムラプス映像を確認すると、スッポンタケの柄は何者かが(ぶつかって)折ったのではなく、自然に軟化崩壊して折れ曲がり、やがて切れ落ちたことが判明しました。 



途中で折れた柄を見下ろして撮ると、中空でスポンジ状の組織であることがよく分かります。 

グレバ直下の柄の一部分だけ、白い内部組織が見えています。 
キノコ食の昆虫やナメクジなどが食害したのかもしれません。 

グレバの残骸に鼻を近づけると、かすかにアンモニア臭が残っていました。 
全盛期に比べるとあまりきつい匂いではありません。 
匂いの低下に伴い、グレバに誘引されたハエ類の数も激減していました。 
グレバから分泌された、胞子を含む黒い粘液は乾燥しつつあります。 
それでも少数の虫が集まって、グレバに残ったわずかな粘液を舐めていました。 
ベッコウバエDryomyza formosa)は1匹の♂だけが来ていました。 
キンバエLucilia caesar)の仲間やキノコ食性ショウジョウバエの仲間なども来ていました。 
微小のアリや蜂も来ていましたが、私には名前が分かりません。 




2026/02/15

イソギクの花を舐める合間に身繕いするイエバエ♂

 

2024年11月中旬・午前10:10頃・くもり(ただの日陰かも?) 

郊外の住宅地で道端の花壇に咲いたイソギクの群落で見慣れないハエが訪花していました。 
イエバエ♂(Musca domestica)ですかね? 
恥ずかしながらイエバエ科の見分け方をよく知らないので、普通種でも拙ブログでは初登場になります。 
翅は透明ではなく、茶色を帯びています。 
左右の複眼が頭頂で接しているので、♂と判明。 
イエバエの腹部の腹板は橙黄色。ノイエバエの腹部の腹板は橙黄色はすべて黒色。(『ハエハンドブック』p145より引用)

白く縁取られた葉の上に乗って身繕いしています。 
前脚で頭部の複眼を拭い、次は左右の前脚および後脚の先を擦り合わせました。 
 化粧が済むと隣の花序に歩いて登り、口吻を伸縮させてイソギクの筒状花を舐め始めました。 
花序から降りて下の葉をうろつくと、化粧を再開。 

この後は他の気になる被写体(訪花昆虫)を見つけたので目移りしてしまい、イエバエ♂が飛び立つまで見届けられませんでした。
左翅が少し破損していますが、飛ぶのに支障はないはずです。
交尾相手の♀が蜜源植物に飛来するのを待ち伏せしているのかもしれません。


【考察】
イソギクの葉の白い縁取りについて

Q1: ふと気になったのですが、白く縁取られたイソギクの葉は一種の斑入りなのでしょうか?
Perplexity AIに質問してみると、意外な答えが返ってきました。

A1: いいえ、イソギクの「白い縁取り」は、通常いうところの斑入りとは別物と考えるのが妥当です。zoezoe+2

イソギクの白い縁取りの正体

  • イソギクの葉は、裏面から縁にかけて銀白色の毛が密生しています。uekipedia+3

  • その葉縁が少し反り返るため、表側から見ると「白い縁取り」があるように見えるだけで、葉肉の色(クロロフィル分布)が抜けているわけではありません。jplants+3

  • したがって、これは毛の構造と葉の形態による視覚効果であり、葉組織の色素異常・キメラに基づく斑入りとは性質が異なります。zoezoe+2

斑入り品種との違い

  • 文献では「葉に斑が入る園芸品種がある」「フイリイソギク(葉に白い模様が入る園芸品種)」とされ、これは葉身内部に白い模様が現れる典型的な斑入りとして扱われています。ous+2

  • これに対し、野生型イソギクの白縁は毛によるもので、園芸上も別に「斑入り」として区別される品種(フイリイソギク)が立てられていることからも、両者は明確に区別されています。uekipedia+3

結論として、イソギクの白い縁取りそのものは斑入りというより「毛による白い縁取り」という形態的特徴であり、斑入りと呼ぶのは適切ではないと思ってよいです。jplants+2


Q2: 白く縁取られていることで葉の輪郭をくっきりさせていますが、その形質は何の目的があって進化したのか? 

A2: イソギクの葉の銀白色の毛(トメントース状の被毛)は、主に海岸崖地の乾燥環境への適応として進化したと考えられます。[www1.ous.ac]​

進化の主な目的

イソギクは千葉から静岡にかけての海岸崖地に生育し、風が強く乾燥しやすい立地です。この環境で葉裏の白毛が密生することで、水分の蒸散を防ぎ、葉の乾燥耐性を高めています。aiki-jumoku+1

葉の厚みと毛の組み合わせが、海浜特有の塩風・乾燥ストレスに対する保護機能として機能します。[aiki-jumoku]​

追加の効果

白い毛は葉の反射率を上げ、光の強さを和らげ、過熱を防ぐ可能性もあります。[plaza.rakuten.co]​

葉縁の毛が輪郭をくっきりさせる視覚効果は、花の目立ちやすさを間接的に助けますが、主目的は生理的耐性です。[plaza.rakuten.co]​


Q3: 海岸崖地など似たような乾燥環境には、イソギク以外にも同様に葉縁に白い毛が密生するよう収斂進化した植物はいるか? 


A3: はい、海岸崖地などの乾燥・強風環境では、イソギクのような葉縁に白い毛(トメントース状被毛)が密生する形質が、複数の非関連植物で収斂進化しています。digirika.tym.ed+2

代表的な収斂進化例

  • ハマヒルガオ(ヒルガオ科): 葉裏に白い毛が密生し、葉縁が白く見える。砂浜の乾燥・塩風耐性に寄与。digirika.tym.ed+2

  • ハマゴウ(クマツヅラ科): 葉全体に白っぽい毛が生え、強い日差し反射と水分保持を担う。digirika.tym.ed+1

  • ハマニガナ(キク科): 葉に毛が多く、厚葉と相まって海浜乾燥適応。イソギクと同じキク科だが別属で独立進化。kusumachi+1

共通の適応意義

これらの白毛は、海浜の高温・乾燥・塩害環境で蒸散抑制と光反射を行い、葉温上昇を防ぎます。e-amco+2
葉縁特化は葉の反り返りと毛の視覚効果で輪郭強調し、種子散布時の視認性を高める副次的効果も考えられます。[kamakura.beststravel]

海から離れた山地で暮らす私にとって知らないことばかりで勉強になりました。

しかし、Perplexityの回答A3には末尾にハルシネーション(AIの誤り)が含まれています。

イソギクなどキク科植物の種子は動物散布ではなく、綿毛で飛散する風散布です。

そもそも山形県の内陸部でイソギクは自生しておらず、園芸植物として植栽された国内外来種なのです。

2026/02/11

トレイルカメラのザトウムシ対策で粘着トラップを試してみる(その5)ガガンボも捕獲

前回の記事:▶ トレイルカメラのザトウムシ対策で粘着トラップを試してみる(その4)マダラカマドウマやツノアオカメムシなども捕捉 

2024年11月上旬・午後・晴れ 

平地の二次林でニホンアナグマの巣穴Lを見張る監視カメラW付近の粘着テープには、ザトウムシの仲間の自切した歩脚が付着したまま残されていました。 
数は一時よりも減っていました。
巣穴Rを見張る監視カメラN付近の粘着テープには、ガガンボの一種の死骸が丸ごと付着していました。
トレイルカメラの映像にときどき写る、脚の長い虫はてっきりザトウムシ類かと思っていたのですが、ガガンボ類も含まれていた可能性が出てきました。
 

2026/02/05

スッポンタケのグレバに集まり交尾するベッコウバエ♀♂

 

前回の記事:▶  


2024年11月上旬・午後13:40頃・晴れ 

落葉した二次林の林床にニョッキリ生えたスッポンタケを見つけたとき、直前まで別の撮影で使っていたハンディカムを手に持っていました。 
古いハンディカムなので画質も手ブレ補正機能もいまいちなのですが、グレバに誘引されたハエを接写してみました。 

グレバに留まって交尾していたベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)に注目しました。 
動画をじっくり見直すと、交尾器はまだ結合していませんでした。
♀の背後からマウントした♂は交尾器を伸ばして結合しようと悪戦苦闘しています。 
その間、♂を背負った♀は口吻を伸縮させてグレバの粘液を一心不乱に舐めています。 

ハンディカムをそっと近づけても、ベッコウバエ♀♂は逃げませんでした。 
スッポンタケの悪臭に誘引されて別種のハエが次々に飛来する羽音♪が聞こえます。 
飛来したキンバエが交尾中のベッコウバエにぶつかっても、ベッコウバエ♀♂は飛んで逃げることはありませんでした。 

残念ながら、高画質のデジカメではベッコウバエ♀♂の交尾シーンを撮れませんでした。(逃げてしまった?)


2026/01/28

スッポンタケの臭いグレバに集まり吸汁するハエ類(ベッコウバエ・キンバエ・ニクバエなど)

 


2024年11月上旬・午後14:00頃・晴れ後くもり 

平地の二次林の林床で成長中のスッポンタケを見つけました。 
白い柄の上部にある黒っぽいグレバに多種多様なハエが多数群がり、口吻を伸縮させてグレバの粘液を吸汁しています。 
私の鼻が詰まっていたのか、特に悪臭は感じれませんでした。 
せっかくの機会なので、鼻を近づけてグレバをしっかり嗅ぐべきでしたね。 

ときどき足先を擦り合わせて身繕いしているハエもいました。 
スッポンタケの白い柄を歩き回るハエはほとんどおらず、グレバの方が圧倒的に魅力的なようです。 
スッポンタケの横を私が歩いたり近づいたりすると、ハエの群れは一斉に飛んで逃げるものの、すぐに舞い戻って来ます。
近くの下草の葉や落ち葉に留まって順番待ちをしているハエも居ました。 
交尾相手を待ち伏せする♂なのかな? 

来ていたハエの中で、私にちゃんと名前が分かるのは、ベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)ぐらいです。 
他にはキンバエの仲間、ニクバエの仲間などが来ていました。 
ベッコウバエ♀の黒い腹部を横から見ると膨満しているのは、卵巣が発達しているのでしょう。 
この映像で見る限り、ベッコウバエの♂は近くに居る♀に交尾を挑もうとしませんでした。 
ベッコウバエをよく見かけるタヌキの溜め糞場では翅を素早く開閉して斑点の翅紋を誇示するのですが、スッポンタケの上ではそれもしていません。 

ここではベッコウバエが最大の種です。 
ベッコウバエが歩き回ると、他種のハエは遠慮して場所を譲りました。 
樹液酒場に集まる昆虫の間で力関係があるように、スッポンタケに集まるハエの間にも微妙な力関係があるのかもしれません。 
吸汁中に隣のハエが近づきすぎないように、脚を伸ばして互いに牽制しているのが興味深く思いました。 
集まったハエの個体間でさり気ない占有行動があるようです。 

余談ですが、動画の後半で甲高くヒッヒッ♪と聞こえるのは、冬鳥ジョウビタキPhoenicurus auroreus)の鳴き声かな?



【考察】 
ChatGPTに質問を繰り返して、スッポンタケとハエの関係について理解が深まりました。

・グレバに誘引されて吸汁したハエ類の♀は、スッポンタケに産卵することはほとんどない。
スッポンタケを主食として育つ“専食的な蛆虫(ハエの幼虫)”は、少なくとも確立した例は知られていません。

・スッポンタケのグレバは、ハエにとって魅力的な匂いを放つが、繁殖に寄与するほどの栄養価はなく、最低限の報酬だけを与えて胞子分散に利用する、強く非対称な関係である。(相利共生ではない)

・腐肉に擬態する悪臭グレバをもつスッポンタケ類は、形態進化としては単系統だが、ハエを利用するという生態的戦略自体は、菌類進化史の中で収斂的に繰り返し現れている。


進化的に見ると、この戦略はかなり「おいしい」条件が揃っています。


ハエ側の条件

腐敗臭に対する感度が極めて高い

行動範囲が広い

摂食と移動が強く結びついている


菌側の条件

腐敗臭の化学物質は、代謝的に作りやすい

子実体を栄養源として守る必要がない

幼虫を育てる必要がない(=一方通行)


そのため、「腐った匂いを出すだけで、勝手に運んでくれる」という設計は、進化的に再発明されやすい。



2026/01/26

イソギクの花を舐め飛び回るキゴシハナアブ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年11月上旬・午後15:10頃・晴れ 

道端の花壇に咲いたイソギクの群落で、オオハナアブなどの常連客に混じって見慣れない謎のハナアブが訪花していました。 
口吻を伸縮させて、花蜜や花粉を舐めています。 
写真に撮ってGoogle lensで画像認識してもらうと、キゴシハナアブ♂(Eristalinus quinquestriatus)と判明。 
左右の複眼が発達し頭頂で接しているので、♂です。 
複眼が黄色い花粉で汚れているのかと思いきや、元からそういう模様らしい。 
ハエハンドブック』p103によれば、「4-10月に見られる。特に秋に多い」とのこと。 

イソギクはキク科なのに筒状花のみで舌状花がありません。 
それでも花粉と花蜜を生産して、送粉者の訪花昆虫を呼び寄せています。 
山形県のイソギクは自然分布ではない園芸植物ですが、虫にとっては晩秋に咲く貴重な蜜源植物です。 

撮影中は気づかなかったのですけど、黒っぽい微小の昆虫もイソギクの筒状花を這い回っていました。 
ハナノミの仲間ですかね?(うろ覚え) 
まじめに検討するには、マクロレンズで接写しないといけません。

キゴシハナアブ♂がイソギクの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:45〜) 
なかなか飛んでくれなかったので痺れを切らし、帽子を投げつけて強制的に飛び立たせました。 
一方、近くで訪花していたツマグロキンバエStomorhina obsoleta)は図太くて飛びませんでした。

2026/01/12

キツリフネの花粉を舐めるホソヒラタアブ♂のホバリング【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月上旬・午後13:05頃・くもり 

山麓の道端に咲いたキツリフネの大群落でホソヒラタアブ♂(Episyrphus balteatus)が訪花していました。 
左右の複眼が中央で接しているので、性別は♂のようです。 
前年と同じく、花の手前で長々とホバリング(停空飛翔)しています。 
ようやく花弁に着地すると、開口部の入口で雄しべの花粉を舐め始めました。 

ホソヒラタアブ♂のホバリング訪花を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:17〜) 
キツリフネの花の手前で長々と停飛しています。 

手前に大きく広がっている花弁に着地すると、羽ばたきを止めて開口部まで歩いて前進します。 
口吻を伸縮させて、雄しべの葯から花粉を舐め取ります。 
食餌を終えるとキツリフネの花から飛び立ち、ホバリングであちこち偵察してから、次の花へ飛び去りました。


【考察】
キツリフネの花の手前でホソヒラタアブが長々とホバリングするのはなぜでしょう?
カロリー消費の激しいホバリング(停空飛翔)を続けるからには、何か理由があるはずです。
キツリフネの黄色い花弁には赤い斑点が散りばめられていて、訪花昆虫に開口部を教えています。 
その蜜標をしっかり見定めてから着陸するのかな? 
クモなどの捕食者が花に潜んでいないか、安全を確認しているのかもしれません。

ツリフネソウの仲間は送粉者(スズメガ類や長舌種のマルハナバチ)だけに報酬の花蜜を提供できるように、蜜腺は螺旋状に湾曲したきょの先端に隠されています。 
ホソヒラタアブは体が小さいのでキツリフネの花筒の奥まで潜り込むことはできるはずですが、おそらく口吻が短すぎて蜜腺まで届かないのでしょう。 
つまり、ホソヒラタアブがキツリフネに訪花するのは花粉が目当てであり、花蜜は初めから諦めているようです。 

前年はホソヒラタアブがキツリフネの花で吸蜜するかどうか見届けられなかったので、1年越しの宿題が解決してスッキリしました。

関連記事(同地で1年前の撮影)▶ キツリフネの花の横でホバリングするホソヒラタアブ 



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2025/12/24

生ゴミに集まるコウカアブ♂の群飛【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年9月下旬・午前10:05頃・晴れ 

山麓の農村部で道端に開放型のコンポスト(堆肥)があり、そこにハエ類が群がっていました。 
民家の裏庭の片隅に枯れ草を積み上げ、その上に家庭の台所から出た生ゴミがまとめて捨てられていたのです。 
コンポスト容器を使わず、剥き出しのままです。 
隣にある家庭菜園は、野生動物が侵入しないように電気柵で囲われていました。(害獣対策) 

キンバエLucilia caesar)やニクバエの仲間が生ゴミに来て吸汁しているのは別に普通です。 
それよりも、低空でブンブン飛び回っている多数の黒い昆虫が気になりました。 
おそらくコウカアブ♂(Ptecticus tenebrifer)だと思います。 
他に候補となる種類もいるのですが、動画撮影を優先した私は、同定用の写真を撮るのを忘れてしまいました。 

コウカアブ?の群れは低空で激しく飛び回るものの、いつまで経っても生ゴミには決して着陸しませんでした。 
この行動はおそらく♂の群飛で、生ゴミに吸汁・産卵しに来る♀と交尾しようと待ち伏せしているのだろうと想像しました。 
だとしても、ユスリカの蚊柱とは違い、この状態を「レックを形成している」とは言えません。 
レックの定義をwikipediaで確認してみましょう。
資源とは特に関係の無い場所に集まった雄が、そこで小さな縄張りを作り、求愛のディスプレイを行う。このような行動をする雄たちをレック (lek) という。
生ゴミはコウカアブにとって食料および産卵場所として価値の高い資源だからです。 


関連記事(2ヶ月前、1、4年前の撮影@林内の堆肥)▶  


生ゴミの野菜屑をよく見ると、腐りかけのニンジン(人参)バナナの皮、萎びたナス(茄子)などが含まれていました。 
黄色くて表面がブツブツしている謎の野菜が気になりました。 
トウモロコシにしては変だな?と首をひねりながら撮ったのですが、熟して開裂したゴーヤ(別名ツルレイシ)の果実だと後になって知りました。 
ゴーヤと言えば、果皮が緑色の状態しか当時は知りませんでした。 
生ゴミ(野菜くず)の中でゴーヤの熟果だけがハエ類に人気がなく、滅多に留まらなかったのが不思議です。
しかし黄色くなって捨てられたゴーヤを裏返せば、熟した果肉の内側にウジ虫が湧いているのかもしれません。 


コウカアブ♂?の高速群飛を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:44〜) 
秋晴れで陽射しが強いので、絶好のハイスピード動画撮影日和です。 
コウカアブ♂?は低空で素早く飛び回るだけでなく、空中でホバリング(停飛、停空飛翔)しながら方向転換したり、小回りがききます。 
高速で飛びながらときどき空中で互いに衝突していました。 
おそらく♂が交尾相手の♀を待ち伏せしている探雌飛翔なのでしょう。 
生ゴミの上空に縄張りを張ってライバル♂を追い払っているのかもしれませんが(縄張り占有飛翔)、ライバルの数が多過ぎます。 
キンバエやニクバエなど他種のハエを生ゴミから追い払うことは滅多にありませんでした。(@4:34〜4:40) 
※ コウカアブ♂が積極的に追い払ったのではなく、ハエが近寄ってきたコウカアブ♂を警戒して逃げただけのように見えます。
高速で飛び回っているので、対向する相手を避けきれずに正面衝突してしまうだけかもしれません。 

後半は、やや引きの絵(広角)でハイスピード動画を撮りました。(@4:51〜)

ときどき赤トンボ(種名不詳)が飛来したものの、生ゴミ付近には着陸しないで飛び去りました。(@6:30〜6:50) 
トンボが空中でハエやコウカアブを狩って捕食するかと期待したのですが、ハエ類の方が飛翔能力が高く、逃げられてしまうのでしょう。 


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2025/11/30

ツキノワグマの糞に産卵するコウカアブ♀

 

2024年9月上旬・午後14:10頃・くもり 

平地の農道からヨシ原・湿地帯へ降りるスロープの端に巨大な黒い獣糞が残されていました。 
15cmの白いプラスチックの定規を並べて置いて、獣糞を採寸しました。 
山から降りてきたツキノワグマUrsus thibetanus)がこんな所で脱糞したとは驚きです。 
糞をほぐして、何を食べていたのか調べるべきでしたね。 

触角が短く全身が真っ黒なコウカアブPtecticus tenebrifer)が獣糞の縁をせかせかと歩き回っています。
(コウカアブは)腐食物に集まる。かつては便所に普通に見られたが、水洗トイレが普及し減少。(『ハエハンドブック』p70より引用)
どうやらコウカアブ♀は産卵に適した位置を探して歩いているようですが、獣糞の上には決して乗らないのが不思議です。 
下が地面ではなくコンクリートの路面なので、昼間の直射日光に照らされた獣糞は乾燥が進んでいます。 
おそらく獣糞の路面に接した縁だけが、適度な湿り気が残っているのでしょう。 
やがてコウカアブ♀が腹端を曲げて獣糞の縁に何度か触れたので、おそらく産卵したようです。 
産卵シーンを側面からしっかり撮りたいのですが、私がいくら粘っても、糞塊の反対側から回り込んでも上手く撮れませんでした。 
私が獣糞に近づいただけでも、コウカアブ♀は警戒するのかもしれません。 

獣糞の表面は乾きかけていて艶があります。 
白い糸くずのような物が獣糞に付着しているのは、キンバエやコウカアブの卵や幼虫なのでしょうか? 
マクロレンズで接写すべきでしたが、少なくとも動いてはいないようなので、蛆虫ではなさそうです。
クマの消化管から排泄された体内寄生虫(ぎょう虫など)なのかな?

コウカアブの他には、キンバエLucilia caesar)の仲間が数匹、獣糞に飛来していました。 

近くで別の用事を済ませた私が30分後にまた様子を見に戻って来ると、相変わらずキンバエ類が獣糞に居座っていた一方で、コウカアブは糞塊から少し離れた路上に居ました。 


※ 動画素材の順序を編集時に変更しました。 


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2025/11/28

ナガボノシロワレモコウの花粉を舐めに来たホソヒラタアブ♀とツマグロキンバエの小競り合い【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年9月上旬・午後14:40頃・晴れ 

平地の湿地帯の端に咲いたナガボノシロワレモコウの群落でホソヒラタアブ♀(Episyrphus balteatus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
左右の複眼が中央(頭頂)で接していないので、♀と分かります。 

翅を半開きにしたまま口吻を伸縮させて雄しべの葯を舐めています。 
ナガボノシロワレモコウの蜜腺はもっと奥にあるはずなので、ホソヒラタアブ♀は吸蜜している訳ではないようです。 
花穂から飛び立っても少し離れた空中でちょっとホバリング(停空飛翔)しただけで、すぐに元の花穂に着陸して食事を再開しました。 

ホソヒラタアブ♀の停飛を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:18〜) 
なぜかナガボノシロワレモコウの花穂にチョンチョンと脚先で触れるだけで、なかなかしっかり着地しようとしません。 
花穂が風で揺れて着陸しにくい訳でもなく、無風でした。
足先の感覚器で花の味見をしているのかな? 

よく見ると、この花序には先客のツマグロキンバエStomorhina obsoleta)が訪花していました。 
ナガボノシロワレモコウの花穂は長いので、同じ花穂でも少し離れた位置に留まれば2匹とも平和に摂食できると思うのですけど、ライバルの訪花昆虫を蜜源植物から追い払おうとする占有行動なのでしょうか? 
ホソヒラタアブ♀の度重なる挑発に苛立ったのか、ついにツマグロキンバエがホソヒラタアブに突進して追い払いました。 
しばらく撮り続けても、飛び去ったホソヒラタアブは戻って来ませんでした。 
体長では劣るのに、ツマグロキンバエはホソヒラタアブよりも蜜源植物を巡る争い(占有行動)に勝ったことになり、興味深い事件でした。 
小競り合いしている暇があったら、隣に咲いたナガボノシロワレモコウの花穂にさっさと移動すれば良いのに…と思ってしまいます。

ホソヒラタアブ♀は一体なぜ自分から挑発しておいて、ツマグロキンバエを恐れたのでしょうか? 
ツマグロキンバエはアブに寄生するハエではありません。 
ハエやアブを専門に狩る天敵の狩蜂に誤認したのなら、挑発しないで逃げるべきでしょう。 
ツマグロキンバエについて調べてみると、幼虫の生態についてはほとんど解明されていないらしく、好蟻性が疑われているそうです。 



実はこの後、スズバチもナガボノシロワレモコウに訪花していたのですけど、撮り損ねてしまいました。 


2025/11/06

倒伏したコシアブラ大木の花蜜を吸うフタガタハラブトハナアブ♀

 

2024年8月上旬・午後12:30頃・晴れ 

里山の混交林で倒れたコシアブラの大木にフタガタハラブトハナアブ♀(Mallota eristaliformis)が訪花していました。 
口吻を伸ばして、花蜜や花粉を次々と舐めて回ります。 

本種はマルハナバチにベーツ擬態していると言われているのですが、当地で擬態のモデルとなる全身が黄色いマルハナバチはコマルハナバチ♂など毒針を持たない雄蜂♂なので、果たしてベーツ擬態が成立するのか(進化し得るのか)疑問です。 
毒針を持つ♀で黄色いミヤママルハナバチ♀は、当地では個体数がとても少ないのです。 

後半はミツバチのワーカー♀もちらっと登場しました。 
腹部が明るい褐色なのでセイヨウミツバチ♀っぽいのですが、もしかするとニホンミツバチの腹部が強い日差しで透けて明るく見えているだけかもしれません。 

コシアブラの散形花序が込み入っているため、カメラのピントを小さな虫に合わせるのに苦労します。 


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2025/10/28

ニホンイタチの死骸:2024年

2024年8月上下旬 

溜池の横を通る農道脇の草むらにニホンイタチMustela itatsi)の死骸が転がっていました。 
夏の炎天下に放置されて強い腐臭がするものの、半ば干からびた状態です。 
ホンドテンに比べるとかなり小さいです。

尻尾の先にニクバエ
尻尾の先にニクバエ
15cm定規を並べて採寸

車にはねられたロードキルなのでしょうか?
素人目には目立った外傷や出血などは認められません。
死んだイタチの尻尾の先にニクバエの一種が1匹だけ留まっていました。 
カラスやトビなどのスカベンジャーが死骸を食べたり持ち去ったりしなかったのが不思議です。

ニホンイタチの死骸をビニール袋に入れて、一度は持ち帰りました。
ところが忙しさにかまけて、死骸を解剖して性別や死因、胃内容物などを調べる余力がありませんでした。 
5日後に裏面の写真だけ撮って捨てました。
地面に横たわっていた右面は腐敗(生物分解)が早く進行し、肋骨や頭骨(頭蓋骨)が露出していました。
足の裏が黒くない点が、テンとの識別ポイントです。

15cm定規を並べて撮る






関連記事(2、7年前の撮影)▶  



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2025/10/25

オモダカの花蜜を吸い飛び回るホソヒラタアブの一種♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年7月下旬・午後13:45頃・くもり 

今年はアイガモ・ロボットが水田の除草になぜか失敗したようです。 


それでも除草剤(農薬)を撒かずに見守っている(放置している)ところに、米農家の気骨を感じました。 
(除草に失敗したときの収量データを取ろうという農学者魂?) 
これで懲りずに水田自動抑草ロボットの改良を進めて欲しいものです。 


田んぼの中にびっしり生えた雑草に混じって、抽水植物のオモダカが白い花を咲かせています。 
雄花にホソヒラタアブ♂(Episyrphus balteatus)またはその仲間が訪花していました。 
ホソヒメヒラタアブ? 
この組み合わせは初見です。 
左右の複眼が発達し中央(頭頂部)で接していたので、♂のようです。 

ホバリング(停空飛翔)しながら吸蜜するのではなく、雄花の雄しべの葯に留まって口吻を伸ばし、蜜腺や花粉を舐めています。 
翅を半開きにしたまま花の上を歩いて移動し、色んな角度から吸蜜しています。 
訪花中は横縞模様のある腹部を上下に動かしています。 
少し飛んで横の花に移動し、吸蜜を続けます。 

ハナアブの他に、得体のしれない微小な昆虫が何匹もオモダカに訪花していました。 
撮影中は全く気づかなかったので、次回はマクロレンズで接写してみるつもりです。 
この微小な虫って何でしたっけ?(度忘れしてしまいました。) 

オモダカの横に生えたイネの葉には、害虫によって食い荒らされた食痕(虫食い跡)が残されています。 
米農家はこの食痕を見ただけで、きっと害虫の正体を推理できるのでしょう。 
(ご存知の方は教えてください。) 

ハナアブ♂がオモダカの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:27〜) 
後半は風で花が大きく揺れて飛び立ちました。 
隣の花も激しく揺れて着地できず、どこかに飛び去りました。 


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2025/10/19

獲物を待ち伏せ中に身繕いするヒメキンイシアブが飛び立つまで【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年7月中旬・午後14:20頃・くもり 

里山の急斜面をつづら折れで登る山道で、見慣れないアブを見つけました。 
ユキツバキの群落に混じって生えているオオバクロモジ灌木の葉に乗っています。 
撮った写真をGoogleレンズで画像検索してもらうと、ヒメキンイシアブChoerades japonica)と正体が判明しました。 
いつもお世話になっている「ムシヒキアブ図鑑サイト」に掲載された標本写真を参照すると、ヒメキンイシアブは複眼の形状に性差はないようです。 
腹部に黄色と黒の鮮やかな横縞模様があるのは、「24時間戦える勇気のしるし」ではなくて、ハチに似せた警告色(またはベーツ擬態)なのでしょう。 
私も初めは黒い蜂かと思いました。

どうやら獲物を待ち伏せしているようで、辺りをキョロキョロと油断なく見回しています。 
6本足で葉の上に立ったまま一歩も動かないのですが、待ち伏せ中はトンボのように首をグリグリ動かすだけでなく、全身を少しねじって、何か虫が飛来する度に向き直ることもありました。 

ときどき前脚で顔(複眼)を拭ったり、左右の前脚を互いに擦り合わせたりして、身繕い(化粧)しています。 

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:19〜) 
いきなり左へ飛び去り、戻ってきませんでした。 
狩りの成否は不明です。


【追記】 
この個体の性別が私には分からないのですが、♂だとすると、縄張りを張って♀を待ち伏せしていたのかもしれません。



2025/10/03

ヤマザクラの樹洞の縁に産卵するフタガタハラブトハナアブ♀

 

2024年7月中旬・午前11:10頃・くもり 

低山の樹林帯を抜ける山道の横に立派なヤマザクラの老木があり、幹に開口した小さな樹洞(開口部の直径は約2cm)の手前でフタガタハラブトハナアブ♀(Mallota eristaliformis)がホバリング(停空飛翔)していました。 
樹洞の縁に停まると、樹皮に腹端を何度も接触させています。 
このとき卵を産み付けているのでしょう。 
飛び立っても少しホバリングするだけで、同じ地点に着陸し直し、産卵を繰り返しています。 

夏の樹林帯は、林冠の葉が鬱蒼と茂って昼間でもかなり薄暗いです。 
初めは黄色い蜂に見えたので、てっきりマルハナバチ類の雄蜂♂が帰巣したか、あるいは交尾のために他のコロニーの樹洞巣に飛来した(探雌飛翔)のかと思いました。 
動画とは別に同定用に撮ったストロボ写真を見直すと、マルハナバチにベーツ擬態したフタガタハラブトハナアブ♀と判明しました。



産卵直後の写真を見ても、卵は微小なのか、どこか分かりません。


樹洞開口部の直径は約2cm。



このハナアブの詳しい生態や生活史を知らなかったのですが、Perplexity AIに問い合わせると、蜂の巣に寄生するのではなく、ファイトテルマに産卵するらしい。
フタガタハラブトハナアブ(Mallota eristaliformis)の雌は、主に樹木の洞(クヌギ等)の水の溜まった部分に産卵します。幼虫はその洞の水中に存在する腐植質(腐った植物片など)を食べて育ちます。

【参考サイト】 


ちなみに、樹洞、葉腋、食中植物の壺など植物上に保持される小さな水たまりは「ファイトテルマータ」(複数形:Phytotelmata、単数形は「ファイトテルマ」Phytotelma)と呼ばれ、そこだけで興味深いミニ生態系になっています。 

ヤマザクラの細い横枝が根元から折れた後に傷口が腐り、樹洞が形成されたのでしょう。
樹洞入口の右上部分には白い糸が密に張り巡らされています。
樹皮の欠片(木屑)や虫の糞?が大量に付着しているので、クモの網ではなくて蛾の幼虫が絹糸を紡いだ巣のようです。
今回見つけた小さな樹洞の奥がどうなっているのか調べていませんが、横向きに開口しているので、中に雨水が溜まっているとは思えません。 
それでもフタガタハラブトハナアブの幼虫は、樹洞内部の湿って腐った木屑などを食べて育つのでしょう。 

今回フタガタハラブトハナアブ♀は樹洞の縁に産卵したので、幼虫は孵化直後に自ら樹洞内の水溜り(ファイトテルマータ)など餌がある安全な場所を求めて移動しなくてはなりません。 
1齢幼虫にそのような運動能力があるのであれば、♀成虫はファイトテルマータに近づきすぎてうっかり溺死するリスクを回避できそうです。 
フタガタハラブトハナアブ♀が産卵のために樹洞内に侵入しなかったのは、暗闇では目が見えず、中に潜む捕食者に襲われても逃げ遅れるからだろうと推測しました。 


※ オリジナルの映像があまりにも暗かったので、動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 羽音が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


この小さな樹洞に小鳥や小動物が出入りしていそうな気がします。
しかしトレイルカメラを設置して確かめたくても、他のプロジェクトもいくつか同時進行しているために機材の数が足りず、後回しになっています。 


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