2026/03/15

初冬のスギ山林で深雪をラッセルしながら、あちこちの木に眼下腺マーキングして回るニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年12月下旬 

シーン0:12/19・午後13:55・降雪・気温9℃(@0:00〜) 
以前、山中でニホンカモシカCapricornis crispus)の寝床を一度だけ見つけたことがあります。 

関連記事(1年前の撮影)▶  

おそらく私が監視カメラを設置したせいで、カモシカはこの塒sr1を二度と使わなくなってしまいました。 
塒入りのシーンを再度撮影したくて、その後も寝床を探し続けています。 

里山のスギ植林地の端で、前から気になっていた場所があります。 
並んで立つ杉の幼木が1本倒れかけて、隣の木にもたれかかっています。 
斜めになったスギ倒木も枯死した訳ではなく、枝葉は青々としたままです。 
夏の時期はそこに下草の蔓植物も繁茂して、ちょっとしたマント群落になっていました。 
冬になって蔓植物は枯れましたが、三方を囲まれてシェルターらしき空間が出来ています。 
中に入ると、斜めのスギ倒木の枝葉のおかげで、天から降ってくる雪が少しはしのげる屋根になっています。 
私が山中でビバークするのなら、ここにタープを張りたくなるような場所です。 
ここで寝る野生動物はいないのでしょうか? 
寝床として使っている野生動物の足跡や寝床の痕跡(フィールドサイン)があった訳ではないのですが、どうしてもトレイルカメラで見張りたくなりました。 

画面の手前(下)から奥(上)に向かって登り坂の斜面になっています。 
画面には写っていませんが、実は右へ3〜4mほど行くと、私が前年に見つけたカモシカの塒sr1があります。 
そのすぐ近くをカモシカが歩いた蹄の跡や小便した跡が雪面に残っていたので、依然としてカモシカの通り道になっていることは間違いありません。 


シーン1:12/25・午後22:10・気温-2℃(@0:03〜) 
晩遅くにカモシカが画面の右端に来ていました。 
起動した監視カメラに気づいて警戒しているのか、木陰に立ったままフリーズしています。 
しばらくすると、ようやく左にゆっくり歩き始めました。 
遂に雪山をラッセルするカモシカの姿が木々の間にしっかり見えました。 
1歩ずつズボズボと足首まで深雪に潜り、かなり歩きにくそうです。 

私が目星をつけた塒?sr2まで来たカモシカは、冠雪したスギの横枝の先端の匂いを嗅ぎ、眼下腺を擦りつけてマーキングしました。
続けてスギの幹にも顔を擦りつけて、匂い付けしています。 
その場で首をねじって、右脇腹を舐め、毛繕いしました。 


シーン2:12/25・午後22:13(@1:32〜) 
残念ながら私の予想は外れ、カモシカは塒入りしてくれませんでした。 
カモシカは山腹のスギ林をトラバースするように、左にゆっくり歩き始めました。 
雪山の深雪ラッセルは重労働です。 

斜面を少し登り、暗闇に消えた後も、画面の左上奥で冠雪したスギの枝葉が揺れているので、眼下腺の分泌物でマーキングしているのでしょう。 
(厳冬期でもカモシカが針葉樹の葉を食べることはないはずです。) 
最後にカモシカが横(左)を向いてくれて、暗闇に白い目が光りました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【後日談】 
このカモシカ個体は、スギ林のあちこちに念入りに眼下腺で縄張り宣言したのに、その後はなぜか一度も戻って来ませんでした。 


つづく→?

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