2024年10月上旬〜中旬〜下旬
トレイルカメラで撮れた映像はやや遠かったので、ミズヒキに馴染みのない視聴者には猿が何をしているのか分かりにくかったかもしれません。
ミズヒキの穂を私が手でしごいて実(赤マンマ)を採取する様子を実演してみました。
昔は幼少期の「ままごと」でよく集めたものです。
「アカマンマ」と称して、ミズヒキの実をお椀一杯に集めればお赤飯(の真似事)になるのです。
田舎の子供は今でもやっているのかな?
シーン1:10/17・午後14:35頃・くもり(@0:00〜)
裏庭に咲いていたミズヒキで試してみます。
左手でミズヒキの茎を摘み、下から上に果穂をしごいて痩果を採集します。
ゆっくりしごかないと、プチプチと音を立てて弾け飛んでしまう実も多く、無駄が多いことが分かりました。
シーン2:10/21・午後12:45頃・晴れ(@0:44〜)
二次林の林床に咲いていたミズヒキでも実演してみました。
シーン3:10/10・午後12:45頃・気温14℃(@1:30〜)
里山の湧水湿地帯に設置したトレイルカメラで撮れた映像を再掲します。
ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れが左から遊動してきました。
一部の個体が、水溜りの岸辺に自生するミズヒキの茎を手でしごいて痩果を食べていました。
手を使わず、穂花を口に咥えながらしごいて直接食べることもありました。
初めは1.5倍に拡大した映像をお見せします。
次に等倍のオリジナル動画でリプレイ。
【考察】
ミズヒキにとってみれば、種子捕食者の採食行動は災難でしかありませんが、収穫の際に痩果がこぼれ落ちて種子散布にわずかながらも寄与しているかもしれません。
Perplexity AIで調べてみると、ミズヒキ種子の散布形式は意外にも付着散布でした。
ミズヒキ(Persicaria filiformis)の痩果は、主に動物付着散布(エピズォオコリー)です。wikipedia+1
散布の仕組み
成熟した痩果は宿存する花被片に包まれ、花柱が残存して先端が鉤状(カギ状)に曲がります。この鉤状花柱が動物の毛、羽、または人の衣服に絡みつき、運ばれて離脱します。kotobank+1
果実はレンズ状(長さ約2.5mm)で小型・軽量、柄の関節から簡単に落ちる構造も付着散布に適しています。matsue-hana+1補足
念のためにChatGPTにも問い合わせてみた回答がこちら。
ミズヒキ(ミズヒキ(Persicaria filiformis))の痩果は、主に**付着散布(epizoochory)**によって運ばれます。
仕組み
ミズヒキの果実(痩果)は非常に小さいですが、外側に**かぎ状の突起(微細な刺状構造)**を持っています。これが重要です。
動物の体毛(哺乳類)や羽毛(鳥類)
人の衣服
などに引っかかることで、親株から離れた場所へ運ばれます。
特徴的な点
いわゆる「ひっつき虫」の一種だが、
オナモミやヌスビトハギのような大型で目立つ構造ではなく、
非常に小さく、気づかれにくいのが特徴です。林縁や林内の獣道沿いに多いのは、こうした動物依存の散布様式と整合的です。
補足
タデ科の仲間には風散布や水散布も見られますが、ミズヒキは形態的に見て風で遠距離に飛ぶ構造はなく、基本はこの付着散布が中心と考えられています。
キンミズヒキ(バラ科)の実が「ひっつき虫」のように付着散布されるのは経験から知っていたのですけど、ミズヒキ(タデ科)もそうだとは気づきませんでした。
野山を遊動するニホンザルの毛皮にミズヒキの痩果が付着し、互いに毛繕いしながら食べたはずです。
その味を知った猿たちはやがて、自生しているミズヒキの穂から痩果を直接採食するようになったのかもしれません。
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