2011/02/19
交尾中のヨモギハムシのペアに割り込む♂
2008年12月中旬
枯れた草原で何やらくんずほぐれつしていた3匹のハムシを発見。
拾い上げて撮影し易いよう柵の柱に乗せてやります。
どうやら交尾中のカップルにもう一匹の♂(お邪魔虫)が横恋慕しているらしい。
♀の前方からマウントし、頭でライバル♂と押し合います。
あぶれ♂の左触角が根元から欠損しているのは、喧嘩中に大顎で噛み切られたのだろうか。
闘争中も興奮しているのか、時おり♂交尾器の伸展が見られます。
♂交尾器の先端部が背面から見て錨状に広がっているのでヨモギハムシ(Chrysolina aurichalcea)と同定できました※。
マクロレンズの面目躍如♪
一方、腹部の大きく膨らんだ♀は落ち着き無く歩き回ります。
♀も相当の力持ちですね。
さすがに重心が不安定で何度も転び、舞台から転がり落ちてしまいました。
※ 図鑑『札幌の昆虫』 p164 ヨモギハムシの見分け方
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昆虫は交尾器の形状が種によって微妙に異なり、♂♀が構造的に鍵と鍵穴の関係となることから性的隔離を実現しています(別種との交雑を防ぐ)。
標本を解剖して♂交尾器の微妙な形の違いが近縁種を同定する決め手となることが多いのです。
…という知識はあったものの、実際に目の当たりにするのは初めてでした。
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