2010年10月上旬
里山でオニグルミと思われる木の葉に多数のイモムシが集っていました。
ハバチの仲間(種名不詳)の幼虫だと思います。
木の葉は縁から一斉に食害されてほとんど原形を留めていません。
幼虫の群れは頭を葉先側に向けている個体が多いようです。
口元は動いておらず、静止していました。
体の後半分を持ち上げ反り返らせ、ヨガのようなS字姿勢を取っています。
体を海老反りに折り畳んでいる個体もいます。
いかにも外敵を威嚇するような姿勢ですが、嫌な匂いを発したりはしませんでした。
背側と頭部が黒い他は全体に黄緑色。
黄/黒のツートンカラーで警戒色のつもりだろうか。
ひょっとすると、黒い背側を内側に曲げることによって眼状紋を模しているのかもしれない、などと想像を逞しくしてみました。
葉を指先でトントン叩いてみたものの、体を激しく揺するなどの派手な抗議行動は見られませんでした。
活動性が鈍いのは午前中で気温が低いためだろうか。
どなたか映像から種名が絞り込める方がいらっしゃいましたら教えてください(写真は撮り忘れ)。
幼虫図鑑サイトでクルミを食樹とする仲間を検索してみたものの、ハバチは登録されていませんでした。
(広食性なのかな?)
ハバチの幼虫からの飼育にもいつか挑戦してみたいものです。
【追記】
『日本動物大百科10昆虫Ⅲ』p10によると、
(広腰亜目の)自由生活をする幼虫はいもむし型で、チョウやガの幼虫に似るが、一般に毛がないことや、単眼が一対であること、腹脚が5対以上あることなどによって区別できる。茎、葉、木の幹などにもぐる幼虫や糸で葉を巻く幼虫では、腹脚の退化が見られる。
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