イオウイロハシリグモ♀(蜘蛛)の卵嚢放棄
2009年7月中旬
産卵から25日後、遂にイオウイロハシリグモ♀(Dolomedes sulfueus)は断食を止めて捕食を再開し、同時に卵嚢の保護を止めました。
この♀は成体になってからも♂と交接していないのに、無精卵をガードし続けていたのです。
何時までも孵化しない卵嚢に見切りを付けたのでしょう。
この日気づいたら容器の底(水場)で獲物の蛾を咀嚼中でした。
卵嚢は飼育容器の天井部に吊り下げたまま放置されています。
心配でしたが、餓死するまで無為に保護し続けるほど愚かな本能プログラムではなかったようです。
体内に何かタイマーの仕組みがあるのか(飢餓状態?)、ホルモン濃度で行動の変化が生じるだろうか。
これ以上絶食するようなら、無理やり卵嚢を奪えば二度目の産卵に向けて食欲が戻るかどうか試そうかと思案中でした。
(つづく)
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