2009年6月下旬
林道沿いのススキの葉裏に馴染みのある形状の泥巣が作られていました。
高さは地上125cm。
発見時に主は不在で、作りかけの育房は未だ空でした(暗い育房内を手鏡で照らして確認)。
その場で暫し待つと、果たしてヒメクモバチ(旧名ヒメベッコウ;Auplopus carbonarius)の♀が手ぶらで帰巣。
巣を点検しては再び外出、を何度も繰り返しました。
貯食するための獲物を探しているのだろうと見当が付いたので、じっくり観察することに。
強い日差しが照りつける中、長期戦を覚悟しました。
蜂が帰巣すると必ずコバエ?が付き纏うのが気になりました。
偶然だろうか。
寄生バエの仲間が産卵のタイミングを狙っているのだろうか。
ヒメベッコウ♀が頻繁に留守宅を確認しに戻るのは寄生されるのを恐れているのかもしれない。
(つづく)
※ ヒメベッコウ(ヒメクモバチ)の仲間は外見で近縁種と区別するのが難しいのですが、羽化した成虫♂の特徴を元にいわゆる並ヒメベッコウ(Auplopus carbonarius)と同定することが出来ました。シリーズを通してご覧下さい。
【追記】
『とっくりばち (かがくのとも特製版)』p23によると、
ヒメベッコウの巣はススキの葉の裏に作られたものが見つけやすい。最初の巣は縦にして葉の裏に付けるが、二つ目からは横にして付ける。一番上の最後の巣はいつも空っぽ。なぜ空っぽなのか分からない。
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