イオウイロハシリグモ♀(蜘蛛)の卵嚢作り:前編
2009年6月下旬
イオウイロハシリグモ♀(Dolomedes sulfueus)の飼育記録。
ある朝気づいたら既に産卵を終えており、静かに卵嚢を紡いでいました。
外は雨、室温21℃。
幼体の時期に採集してきて以来、単独で飼育してきたので♂と交接(交尾)していません。
婿殿を探してやることができませんでした。
最近また食欲が落ちていたので、また脱皮するのかと思っていました。
未交接でも産卵するとは意外です。
容器内の高所に不規則な粗い網を張り巡らし、卵嚢を吊り下げています。
糸疣を卵嚢に付け、引き伸ばした糸を一度たるませてから再び卵嚢に付ける、の繰り返し。
卵嚢の表面はふわふわに毛羽立っています。
卵嚢を抱いたまま器用に向きを変えながら、万遍なく球状になるよう作業を進めます。
普段は造網しないイオウイロハシリグモが一度にこれほど大量の糸を出す姿は初めて見ました。
(後編につづく)
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