2011/02/07

ホンチ遊び:ネコハエトリ♂(蜘蛛)によるクモ合戦



2009年5月上旬

繁殖期のハエトリグモの♂は好戦的で♀をめぐって互いに喧嘩します。
この習性を利用し、関東地方の一部を中心にネコハエトリ♂(Carrhotus xanthogramma)を戦わせる「ホンチ」と呼ばれる遊びが古くからあるらしい。
未経験者の私も見よう見真似で開催してみました。
採集・飼育してきた♂三匹を用い総当たり戦。
当初は体長も測定して勝率との関係なども調べるつもりでしたが※、戦っているうちにどれがどれだか分からなくなってしまいました(個体標識が必要か)。
 ※一般にクモの喧嘩は体の大きな個体が勝つ。
一匹は右第一脚を欠損しています(-R1)。
初顔合わせの初戦が常に最も白熱します。
一度勝負が決まると敗者は負け癖がつくらしく、戦意喪失して逃げ回ります。
不戦敗も多いです。


 参考:『クモ合戦の文化論:伝承遊びから自然科学へ』 大日本図書 ←名著です。文系の人にも理系の人にもオススメします。




 

↑【おまけの動画】by ゆる民俗学ラジオ 
・横浜の少年はクモでバトルしてた。ほぼポケモンの世界。【くも合戦】#61  
・老若男女が熱狂するクモ横綱決定戦 in 富津市【くも合戦2】#62 

斎藤慎一郎『蜘蛛 (ものと人間の文化史 107)』を種本として、ネコハエトリを使った伝統的なクモ合戦を民俗学的に紹介しています。


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