2007年8月中旬
セマルトラフカニグモ(Tmarus rimosus)の卵嚢を採集してきてから10日後(8月中旬)、何時の間にやら飼育容器内で大量の幼体が出嚢していることに気付きました。
その間世話できずに放置していたので中は白カビまみれになってしまったが※、母子共に一応元気です。
※《追記》 その後、同じカニグモ科に属するコハナグモの卵嚢を同様に室内飼育した際も出嚢した幼体は白い粉にまみれていました。これは白カビではなくて卵嚢の分解物なのだろう。
いつ出嚢したのか正確な日時は不明。
密閉容器の中で糸を張り巡らせていました。
産室を片時も離れなかった母クモは母性本能が消失したのか今や別行動をとります。
飼育容器の蓋を開けたら幼体は容器の縁を活発に走り回ります。
やがて歩脚を高く踏ん張った姿勢で静止しお尻を持ち上げて糸をたなびかせます。
糸が風に乗ればバルーニング(遊糸飛行)で四方に分散し巣立ちが完了します。
映像では室内の風が弱くて完全な飛行までは至らず、綱渡りで終わっているようです。
(バルーニングという行動を目撃するのは初めてだったので、この点不明)。
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