2008年5月上旬
沢沿いの林道で湿った地面に降りて、横風に吹かれつつもしきりに吸水しているようです。
オリジナルの映像では地面に伸ばした口吻を認めました。
スジグロシロチョウでしょうか。
「♂は湿地などで吸水」と図鑑『ヤマケイポケットガイド:チョウ・ガ』に書いてある通りでした。
(もしかしたらヤマトスジグロシロチョウかもしれません。)
【追記】
『日本動物大百科9昆虫II』p37によると、
(シロチョウ類が)なぜ吸水するのかという疑問に関して、いくつかの説があるが、♂の性成熟を促進するためにミネラルを採り入れることが必要なのだ、という説が有力である。
一方、『水場に集まる生きものたち―里山から高原、山地の自然』p42〜44によると、
(アメリカのアムーズ博士たちはオオトラフアゲハというチョウで実験し)蒸留水や砂糖水ではほとんど吸水せず、ナトリウムイオンをふくむ水分でよく吸水することをはっきりさせたのです。(中略)ナトリウムイオンはチョウが活発に飛びまわるために欠かせないもので、活発に飛びまわる性質が強い♂の方が、ナトリウムイオンを求めて吸水することが多いのだと考えています。
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