2023年5月下旬
平地の田畑を囲むスギ防風林で野生動物の巣穴を新たに発見しました。
強風でスギが数本まとめて根こそぎ倒れたまま何年も放置されています。
風倒木のうち1本の根元から地中に穴が掘られています。
巣穴の奥を覗いても、ライトが無いと暗くて何も見えません。
ファイバースコープを買って中を覗いてみたくなりますが、もしかすると育児中の野生動物が怖がって巣穴から逃去してしまう可能性があるので、刺激したくありません。
謎の巣穴を囲むように、強く湾曲した落葉灌木が生えています。
樹種はマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)かな?
根曲がりは多雪地帯に特有の樹形です。
スギの根元に元々生えていたマルバゴマギの幼木がスギの巻き添えになって倒れると、多雪地帯なので冬に積もった雪の重みで何ヶ月も強く曲げられてしまいます。
雪が溶けて夏になると垂直方向に成長しようとしますが(重力屈性)、毎年冬になると強い雪圧で再び押しつぶされます。
約1ヶ月後にも現場の様子を再び動画で記録してみました。(@0:23〜)
前回GPSで巣穴の位置座標を記録しなかったので、記憶を頼りに現場を再訪しようとしても、草木が藪のように生い茂る夏は道に迷って辿り着けなくなりそうでした。
この日に撮ったのは動画だけで、写真はありません。
昼間でも林床が薄暗くて、画質がやや粗いです。
巣穴の主をつきとめるために、すぐにでもトレイルカメラを設置して巣穴を監視したいところです。
しかし、限られた台数のトレイルカメラで複数のプロジェクトを同時並行に運用しているため、優先順位を付けて先延ばしになりました。
新たにトレイルカメラを買い足せば良いという単純な話ではありません。
日々記録される膨大な動画を見直して編集するのも大変ですし、乾電池のランニングコストも馬鹿になりません。
どう頑張っても私の能力の限界で、これ以上は同時並行のプロジェクトを増やせないのです。
2023年9月上旬
ようやく他のプロジェクトが一段落したので、旧機種のトレイルカメラを1台設置して謎の巣穴を見張ることにしました。
巣穴の主が何であっても嬉しいのですが、アナグマ家族の転出先かもしれない…と期待が高まります。
・さらに続報あり(映像公開予定)
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