2023年9月上旬〜中旬
ニホンアナグマ(Meles anakuma)の家族が転出した後の旧営巣地(セット)を自動撮影カメラで監視し続けています。
雨夜に戻ってきたアナグマが古い巣穴に出入りする様子をまとめました。
シーン0:9/7・午後14:18・気温33℃(@0:00〜)
明るい時間帯にフルカラーで録画された現場の様子です。
シーン1:9/9・午前4:41・気温21℃(@0:03〜)
小雨が降る未明に、アナグマが左から登場しました。
巣穴Lにゆっくり潜り込んだのは、雨宿りのためなのでしょうか?
入巣する後ろ姿の股間に睾丸が見えたので、若い♂と判明しました。
この営巣地で以前ヘルパー♂を務めた個体かもしれません。
成獣♂は体格も顔つきも、もっと「ずんぐりむっくり」になります。
シーン2:9/9・午前4:41(@0:28〜)
ところが、次にトレイルカメラが起動したときには、アナグマが左へ立ち去る尻尾だけが写っていました。
どうやら巣穴Lの内見を済ませて外に出てきた瞬間を撮り損ねてしまったようです。
シーン3:9/9・午前4:53(@0:33〜)
小雨が降り続く中、セットの奥の二次林内をうろついていたアナグマがなぜか立ち止まって動かなくなりました。
5倍速の早回し映像にすると、ミズキの木の背後でアナグマの白く光る目だけが少し動いています。
カメラの死角で林床を掘り返してミミズを捕食しているのかもしれません。
シーン4:9/12・午後19:50(@0:54〜)
3日後の晩は、土砂降りの豪雨でした。
監視カメラは斜め下を向けて設置しているので、レンズが雨で直接濡れることはありません。
右からやって来たアナグマが広場で身震いして毛皮の水気を切ってから、巣穴Rに入りました。
今度こそ、巣内で雨宿りするのでしょう。
その後、この個体が巣穴から外に出て行った瞬間はなぜか撮れていません。
ところで、アナグマは巣穴を掘る際に雨水が中に流れ込まないような浸水対策を何か施しているのでしょうか?
子育てしていたアナグマ家族がこの営巣地から転出したのも梅雨の時期だったので、巣内が水浸しになったのではないか?と考えたこともありました。
ファイバースコープを導入して巣穴の奥を覗いてみたいのですが、今季はなるべく余計な手出しをしないように自重しています。
後半は余談になりますが、画面の赤丸に注目して下さい。(@1:09〜)
1匹の小動物が激しい豪雨に打たれながらも広場を横切って右へ歩き、最後は林縁の灌木を登り始めました。
アナグマが入巣Rした後の映像にたまたま写っていました。
5倍速の早回し映像にすると、謎の小動物の動きが分かりやすくなります。(@1:37〜)
なんとなくニホンアマガエル(Hyla japonica)かな?と思ったのですけど、カエルならピョンピョン跳んで移動する気がします。
野ネズミの中でも木登りが得意なヒメネズミ(Apodemus argenteus)の可能性もありそうです。
これまでも野ネズミが雨夜に登場したことが何度もありました。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
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